JPH117610A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH117610A
JPH117610A JP17776697A JP17776697A JPH117610A JP H117610 A JPH117610 A JP H117610A JP 17776697 A JP17776697 A JP 17776697A JP 17776697 A JP17776697 A JP 17776697A JP H117610 A JPH117610 A JP H117610A
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JP
Japan
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upper core
resist
layer
insulating layer
magnetic head
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JP17776697A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shoji
茂 庄司
Takeya Inomata
武也 猪俣
Toshihiro Nakajima
敏博 中嶋
Akihiko Komatsu
昭彦 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上コアを形成した後全面に被覆するアルミナ等
の保護層中にボイド(空所、割れ目)が発生するのを防
止する。 【解決手段】 上コア22を形成した後全面にレジスト
34を塗布する。レジスト34を所定のパターンに露光
し、これを現像して、絶縁層20の記録媒体対向面24
寄りの位置の該絶縁層20が傾斜面20aを構成する位
置で、該絶縁層20の傾斜面20aと上コア22の周縁
部22bとがなす段差30をレジストパターン34a′
で覆う。レジストパターン34a′を加熱流動化して固
化し(レジスト34a)、その上から全面に無機絶縁材
をスパッタして保護層28を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
装置等に用いられる薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
に関し、無機絶縁材による保護層中にボイド(空所、割
れ目)が発生するのを防止したものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置に用いられている薄
膜磁気ヘッドの一例を図2に示す。薄膜磁気ヘッド10
は、鏡面研磨されたアルチック(Al2 3 −TiC系
セラミックス)等のスライダ基板12の表面に、Al2
3 (アルミナ)等の絶縁膜14が被覆され、その上に
下コア16、磁気ギャップ層18が構成されている。磁
気ギャップ層18の上には、絶縁層20が凸状に盛り上
げて構成されている。絶縁層20内には、コイル導体2
1が配設されている。絶縁層20は通常ポジ型のホトレ
ジストで作られ、熱処理を加えて安定に固化されてい
る。絶縁層20の上には上コア22が電気めっき等で構
成されている。上コア22は凸状の絶縁層20の表面に
沿って構成され、上コア22の先端の上ポール22aと
下コア16の先端の下ポール16aは、記録媒体対向面
24を臨む位置で磁気ギャップ層18を挟んで対向配置
されて、磁気ギャップ26を構成している。
【0003】上コア22は第1層22−1と第2層22
−2を積層した2層構造とされている。第1層22−1
は上ポール22aを構成しないように作られ、第2層2
2−2は上ポール22aを構成するように作られてい
る。これにより、上コア22は上ポール22a以外の部
分(非ポール部)が上ポール22aよりも厚く形成され
ている。したがって、非ポール部での磁気飽和が回避さ
れて、スロートハイトゼロ位置近傍で確実に磁気飽和を
生じさせることができるとともに、上コア22全体の磁
気抵抗を下げることができる。上コア22を形成後、薄
膜磁気ヘッド10の全面には、アルミナ等の無機絶縁材
がスパッタ法等で被覆されて、保護層28が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2の薄膜磁気ヘッド
10をポール端面側から見た構造を図3に示す。また、
ポール端面斜め上方から見た構造を図4に示す(いずれ
も、磁気ギャップ層18よりも上の部分を示し、また、
保護層28を被覆する前の状態で示す。)。これによれ
ば、絶縁層20の記録媒体対向面24寄りの位置の絶縁
層20が傾斜面20aを構成する位置で、絶縁層20の
傾斜面20aと上コア22の周縁部22bとが大きな段
差30を構成する。このように大きな段差30を生じた
状態で、その上からアルミナ等をスパッタ等で被覆して
保護層28を形成すると、段差30付近で保護層28中
にボイド(空所、割れ目)が生じやすい。特に、上コア
22が第1層22−1と第2層22−2の2層構造とな
っていて、第1層22−1の先端部が傾斜面20aの途
中で終了して、その端面22−1aがオーバハング状態
に形成されている場合には、第1層22−1の先端部と
その上の第2層22−2との間に窪み32が形成され、
上方からアルミナ等をスパッタすると、窪み32を起点
としてボイドが発生しやすい。そして、ボイドはスパッ
タが進行していくにつれて記録媒体対向面24の方向に
成長してひげ状に伸びていくため、薄膜磁気ヘッド製造
の後工程のスロートハイト研磨において、図5に示すよ
うに、記録媒体対向面24にボイド33が露出し(つま
り穴が開く)、浮上特性に悪影響を与えることがあっ
た。
【0005】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、保護層中にボイドが発生するのを防止し
た薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の薄膜磁気ヘッ
ドは、コイル導体を内部に配置して凸状に形成された絶
縁層の記録媒体対向面寄りの位置の該絶縁層が傾斜面を
構成する位置で、該絶縁層の傾斜面と上コアの周縁部と
がなす段差を、加熱流動化して固化したレジストで覆
い、その上から全面に無機絶縁材による保護層を被覆し
たものである。
【0007】また、この発明の薄膜磁気ヘッドの製造方
法は、上コアを形成した後全面にレジストを塗布し、該
レジストを所定のパターンに露光し、これを現像して、
前記絶縁層の記録媒体対向面寄りの位置の該絶縁層が傾
斜面を構成する位置で、該絶縁層の傾斜面と前記上コア
の周縁部とがなす段差をレジストパターンで覆い、該レ
ジストパターンを加熱流動化して固化し、その上から全
面に無機絶縁材をスパッタして保護層を被覆するように
したものである。
【0008】この発明によれば、絶縁層の傾斜面と上コ
アの周縁部とがなす段差にレジストを被せて、このレジ
ストを加熱して流動化して固化するようにしたので、段
差がレジストで覆われて緩やかになり、その上にアルミ
ナ等の無機絶縁材をスパッタ等で被覆して保護層を形成
する時に、保護層中にボイドが発生するのを防止するこ
とができる。したがって、後工程のスロートハイト研磨
で記録媒体対向面にボイドによる穴が開くのが防止さ
れ、所定の浮上特性を得ることができる。尚、レジスト
は保護層内に密封されるので、磁気ヘッドの特性に何ら
悪影響を及ぼさない。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下説明
する。ここでは前記図2の薄膜構造の磁気ヘッド10に
この発明を適用するものとし、前記図4の段差30(特
に窪み32)を覆うようにレジストを付着させる場合に
ついて説明する。この発明による薄膜磁気ヘッドを図1
に示す。図1では磁気ギャップ層18(図2)よりも上
の部分を示し、また保護層28(図2)を被覆する前の
状態で示している。レジスト34aを付着させたこと以
外は前記図2,3,4と同じである。
【0010】図1の薄膜磁気ヘッド10において、絶縁
層20の上には上コア22が電気めっきにより2層構造
に構成されている。絶縁層20は記録媒体対向面24
(図2)寄りの位置で傾斜面20aを構成し、この傾斜
面20aと上コア22の左右の周縁部22bとは段差3
0を構成している。左右の段差30には、レジスト34
aが段差30(窪み32を含む)を覆った状態に付着さ
れている。レジスト34aは加熱リフロー(加熱して流
動化すること)した後冷されて固化し、表面がなだらか
な凸状に形成されている。これにより、段差30(特に
窪み32)がレジスト34aで覆われて緩やかになり、
その上にアルミナ、SiO2 等の無機絶縁材料をスパッ
タ法等で被覆して保護層28(図2)を形成した時に、
保護層28の内部にボイドが発生するのが防止される。
したがって、後工程のスロートハイト研磨で記録媒体対
向面24にボイドによる穴が開くのが防止され、所定の
浮上特性を得ることができる。
【0011】図1の薄膜磁気ヘッド10の製造方法を図
6に示す。図6の各工程について説明する。 (1) 上コア22まで従来と同じ手順で作る。 (2) 全面にレジスト34を塗布する。 (3) 絶縁層20の傾斜面20aの位置で上コア22
の左右の段差30を覆うパターンでレジスト34を露光
し、現像してレジストパターン34a′をカットする。 (4) ウェハー全体を加熱炉の中に入れて加熱する。
これにより、レジストパターン34a′は流動化して表
面がなだらかになる。加熱炉から出すと冷されて固化
し、図1のレジスト34aが完成する。 (5) 全面にアルミナをスパッタすることにより、保
護層28が形成される。上コア22の左右周縁部22b
と絶縁層20の傾斜面20aとの段差60が解消されて
いるので、ボイドを発生させることなく保護層28を形
成することができる。
【0012】なお、この発明は上コアが2層構造等複層
構造のものに限らず、単層構造のものについても適用で
きる。すなわち、単層構造においても上コアと絶縁層傾
斜面との段差が大きいとボイドが発生する場合があるの
で、そのようなものにはこの発明を有効に適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の薄膜磁気ヘッドの実施の形態を示
す図で、磁気ギャップ層よりも上の部分を示す斜視図で
ある。
【図2】 従来の薄膜磁気ヘッドを示す図で、(a)は
平面図、(b)は(a)のI−I矢視断面図である。
【図3】 図2の薄膜磁気ヘッド10をポール端面側か
ら見た正面図で、絶縁層20よりも下の部分および保護
層を省略して示した図である。
【図4】 図2の薄膜磁気ヘッド10をポール端面斜め
上方から見た斜視図で、絶縁層20よりも下の部分およ
び保護層を省略して示した図である。
【図5】 保護層中にボイドが発生した状態でスロート
ハイト研磨した時に、記録媒体対向面にボイドによる穴
が開いた状態を示す記録媒体対向面側から見た正面図で
ある。
【図6】 この発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の実施
の形態を示す図で、図1の薄膜磁気ヘッドの製造方法を
示す工程図である。
【符号の説明】
10 薄膜磁気ヘッド 12 基板 16 下コア 16a 下ポール 18 磁気ギャップ層 20 絶縁層 20a 絶縁層の傾斜面 21 コイル導体 22 上コア 22a 上ポール 22b 上コアの周縁部 24 記録媒体対向面 28 保護層 30 段差 33 ボイド 34a レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 昭彦 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に下コア、磁気ギャップ層、コイル
    導体および絶縁層、上コアを積層し、記録媒体対向面を
    臨む位置で前記上コアの先端部の上ポールと前記下コア
    の先端部の下ポールを前記磁気ギャップ層を挟んで対向
    配置してなる薄膜磁気ヘッドにおいて、 前記絶縁層の前記記録媒体対向面寄りの位置の該絶縁層
    が傾斜面を構成する位置で、該絶縁層の傾斜面と前記上
    コアの周縁部とがなす段差を、加熱流動化して固化した
    レジストで覆い、その上から全面に無機絶縁材による保
    護層を被覆してなる薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】基板上に下コア、磁気ギャップ層、コイル
    導体および絶縁層、上コアを積層し、記録媒体対向面を
    臨む位置で前記上コアの先端部の上ポールと前記下コア
    の先端部の下ポールを前記磁気ギャップ層を挟んで対向
    配置してなる薄膜磁気ヘッドを製造する方法であって、 前記上コアを形成した後全面にレジストを塗布し、該レ
    ジストを所定のパターンに露光し、これを現像して、前
    記絶縁層の前記記録媒体対向面寄りの位置の該絶縁層が
    傾斜面を構成する位置で、該絶縁層の傾斜面と前記上コ
    アの周縁部とがなす段差をレジストパターンで覆い、該
    レジストパターンを加熱流動化して固化し、その上から
    全面に無機絶縁材をスパッタして保護層を被覆してなる
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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