JPH0620227A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH0620227A
JPH0620227A JP20198592A JP20198592A JPH0620227A JP H0620227 A JPH0620227 A JP H0620227A JP 20198592 A JP20198592 A JP 20198592A JP 20198592 A JP20198592 A JP 20198592A JP H0620227 A JPH0620227 A JP H0620227A
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JP
Japan
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magnetic layer
pole
layer
resist
upper magnetic
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JP20198592A
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English (en)
Inventor
Atsushi Toyoda
篤志 豊田
Shuichi Sawada
修一 沢田
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上コア分離コンポーネント型の薄膜磁気ヘッ
ドにおいて、非ポール部形成時に非ポール部端面にアン
ダーカットが生じるのを防止して、その上にスパッタリ
ングで保護層を形成する際にボイド(空所、割れ目)が
発生するのを防止する。 【構成】 コイル層および絶縁層さらにはポール部上
部磁性層32aを形成した上にメッキ下地金属層40を
形成する。ネガレジスト60を塗布し、マスク58を
当てて、非ポール部上部磁性層を形成する部分以外を露
光する。段差の斜面56からの反射光46は露光すべき
でない部分には照射されない。現像して光が当たらな
かった部分のレジストを除去してレジストフレーム6
0′を作る。露出したメッキ下地金属層40上に非ポ
ール部上部磁性層32bを電気メッキした後レジストフ
レーム42′を除去する。保護膜30をスパッタで形
成する。基板をカットしてスライダ40を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上部磁性層をポール
部と非ポール部に分けて別々に形成するいわゆる上コア
分離コンポーネント型の薄膜磁気ヘッドに関し、非ポー
ル部形成時に非ポール部端面にアンダーカットが生じる
のを防止して、その上にスパッタリングで保護層を形成
する際にボイド(空所、割れ目)が発生するのを防止し
たものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは固定磁気ディスク等の
磁気ディスク装置の記録および読出手段として用いられ
ている。薄膜磁気ヘッドは、一般にスライダ基板上に下
部磁性層(下コア)、ギャップ層、複数の導体コイルお
よび非磁性絶縁層、上部磁性層、保護層を順次積層して
構成される。従来の上部磁性層の形成工程は、導体コイ
ルおよび非磁性絶縁層が積層された上にレジストで上部
磁性層全体の型(レジストフレーム)を作り、この型内
に磁性金属を電気メッキして上部磁性層全体を一度に作
っていた。
【0003】ところが、導体コイルおよび非磁性絶縁層
が積層された状態では基板上に大きな段差が生じてお
り、この状態で上部磁性層を形成するためにレジストを
スピンコート等で塗布すると、レジストは低い所に多く
溜まるため、段差の下のポール部を形成するところでは
レジスト塗厚が厚くなり、段差の上の非ポール部を形成
するところではレジストの塗厚が薄くなる。そして、ポ
ール部を形成するところのレジスト塗厚が厚いとポール
部のポール幅を高精度に形成できない問題がある。レジ
スト塗厚を全体的に薄く塗布すれば、段差の下の塗厚は
薄くなるが、今度は段差の上の塗厚が薄くなりすぎてレ
ジストフレーム切れを起こしやすくなり、非ポール部が
正しい形に形成されなくなる。
【0004】また、ポール部の厚みは記録再生上の特性
面から決定されるのに対し、非ポール部の厚みは非ポー
ル部での磁気飽和を避けてスロートハイトゼロ位置の近
傍で磁気飽和を生じさせるために、また上部磁性層全体
の磁気抵抗を下げるためにポール部より厚く形成する必
要がある。ところが、前記従来の上部磁性層全体を一度
に作る方法ではポール部と非ポール部の厚さを異ならせ
ることはできなかった。
【0005】そこで、従来方法および上述した問題点を
解決する方法として、いわゆる上コア分離コンポーネン
ト型と称して、上部磁性層をポール部と非ポール部に分
けて別々に形成する方法が提案されていた。図2は上コ
ア分離コンポーネント型薄膜磁気ヘッドの一例を示した
ものである。
【0006】この薄膜磁気ヘッド1は、鏡面研磨された
清浄なスライダ基板10として、例えばAl2 3 −T
i系セラミック板等を有し、この基板10上にはスパッ
タ法によりSiO2 ,Al2 3 等の下地膜(図示せ
ず)が10数μm付着され、その上に下部磁性層14が
電気メッキにより積層されている。下部磁性層14の上
には磁気ギャップ層16がスパッタ法により積層され
て、磁気ギャップ17を形成している。磁気ギャップ層
16は例えば保護膜と同様にSiO2 ,Al2 3等で
作られている。
【0007】磁気ギャップ層16上には第1絶縁層18
が積層されている。絶縁層には通常、ポジ型のホトレジ
ストが用いられ、熱処理を加えて安定に硬化されてい
る。第1絶縁層18の上には、第1コイル層20がCu
等で電気メッキにより数μmの厚さに形成されている。
第1コイル層20の上には、さらに同様の方法で第2絶
縁層22、第2コイル層24、第3絶縁層26が順次積
層されている。この積層により基板10上には大きな段
差が生じる。
【0008】第3絶縁層26の上には上部磁性層32が
電気メッキにより形成されている。上部磁性層32は段
差下13のポール部11にポール部上部磁性層32aを
形成した後に段差上15に非ポール部上部磁性層32b
を形成して構成され、これら両部分32a,32bはジ
ョイント部33で相互につながれて一体化されている。
非ポール部上部磁性層32bの後部は、下部磁性層14
と接合されている。上部磁性層32の上には、保護膜3
0がSiO2 ,Al2 3 等でスパッタ法により積層さ
れて、全体を覆っている。
【0009】上部磁性層32は、はじめにレジストでポ
ール部上部磁性層32aの型を作って電気メッキにより
ポール部上部磁性層32aを作り、その後レジストを除
去して、新たにレジストでポール部上部磁性層32aと
一部重複するように非ポール部上部磁性層32bの型を
作って電気メッキにより非ポール部上部磁性層32bを
作って構成される。
【0010】従来における非ポール部上部磁性層32b
の形成工程を図3を参照して説明する。 コイル層および絶縁層18,20,22,24,2
6を積層し、さらに下部磁性層と同じ材料として例えば
パーマロイ等でポール部上部磁性層32aを形成した上
に全体にパーマロイ等のメッキ下地金属層40をスパッ
タ法で形成する。 ポジレジスト42をスピンコート等で塗布し、マス
ク44を当てて、非ポール部上部磁性層32bを形成す
る部分を露光する。 現像して光が当たった部分のレジストを除去してレ
ジストフレーム42′を作る。 露出したメッキ下地金属層40上にパーマロイ等を
電気メッキして非ポール部上部磁性層32bを形成した
後レジストフレーム42′を除去する。 SiO2 ,Al2 3 等をスパッタして保護膜30
を形成する。 基板10をカットしてスライダ49を形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、上部
磁性層32を形成するためのレジスト42には解像度の
よいポジレジストが用いられていた。ところが、図3
のようにポジレジスト42を塗布して非ポール部上部磁
性層32bを形成する部分を露光すると、段差の斜面5
6でメッキ下地金属膜40に当たって反射された反射光
46が本来残すべきレジスト部分に照射されるため、レ
ジストフレーム42′の端面48が垂直に形成されず
に、図3に示すように斜めに形成されてしまう。
【0012】このため、そのレプリカとしての非ポール
部上部磁性層32bの端面50が図3のようにアンダ
ーカットされた形状となる。このような形状では、図3
の保護膜30をスパッタする時に、アンダーカット部
の下からボイド52(空所、割れ目)が成長する。そし
て、図3のスライダ49を形成した時にこのボイド5
2がスライダ面54に現われ、スライダの浮上特性を害
することになる。
【0013】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
ので、非ポール部上部磁性層の形成時にその端面にアン
ダーカットが生じるのを防止して、その上にスパッタリ
ングで保護層を形成する際にボイドが発生するのを防止
した薄膜磁気ヘッドを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、非ポール部
上部磁性層を形成する工程が、ポール部上部磁性層およ
び非磁性絶縁層にかけてメッキ下地金属膜を形成する第
1の工程と、このメッキ下地金属膜の上にネガレジスト
を塗布する第2の工程と、このネガレジストの前記非ポ
ール部上部磁性層を形成する部分以外を露光し、現象処
理して当該非ポール部上部磁性層を形成する部分のレジ
ストを除去する第3の工程と、このレジスト除去で露出
した前記メッキ下地金属膜上に前記非ポール部上部磁性
層を電気メッキで形成しその後残りのレジストを除去す
る第4の工程とからなることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】この発明によれば、従来解像度の点からポジレ
ジストが用いられていたのに代えて、ネガレジストを用
いて非ポール部上部磁性層を形成する部分以外を露光す
るようにしたので、段差の斜面でメッキ下地金属膜に当
たって反射される反射光は残すべきレジスト部分(すな
わち露光すべき部分)に照射され、除去すべき部分(す
なわち露光すべきでない部分)には照射されなくなり、
これを現像するとレジストフレームの端面は基板面に対
して略々垂直に形成される。したがって、そのレプリカ
としての非ポール部上部磁性層の端面も略々垂直に形成
されてアンダーカットが防止されるので、その上に保護
膜をスパッタした時のボイドの発生が防止される。これ
により、スライダを形成したときにスライダ面全体が平
滑に形成され、良好な浮上特性が確保される。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下説明する。ここで
は、前記図2の薄膜磁気ヘッド1を製造する場合につい
て示す。図1はこの発明の一実施例を示す工程図で、前
記図3の従来方法と対比される形で示している。図1の
工程について説明する。 基板、下部磁性層、磁気ギャップ層10,14,1
6上にコイル層および絶縁層18,20,22,24,
26を積層し、さらに下部磁性層と同じ材料として例え
ばパーマロイ等でポール部上部磁性層32aを形成した
上に全体にパーマロイ等のメッキ下地金属層40をスパ
ッタ法で形成する。ポール部上部磁性層32aを形成す
る時のレジストは解像度のよいポジレジストを用いるこ
とにより、ポール幅等を高精度に形成することができ
る。 ネガレジスト60をスピンコート等で塗布し、マス
ク58を当てて、非ポール部上部磁性層を形成する部分
以外を露光する。 現像して光が当たらなかった部分のレジストを除去
してレジストフレーム60′を作る。 露出したメッキ下地金属層40上にパーマロイ等を
電気メッキして非ポール部上部磁性層32bを形成した
後レジストフレーム60′を除去する。 SiO2 ,Al2 3 等をスパッタして保護膜30
を形成する。 基板10をカットしてスライダ49を形成する。
【0017】以上の工程によれば、図1のようにネガ
レジスト60を塗布して非ポール部上部磁性層32bを
形成する部分以外を露光するので、段差の斜面56でメ
ッキ下地金属膜40に当たって反射された反射光46は
残すべきレジスト部分(すなわち露光すべき部分)に照
射され、除去すべき部分(すなわち露光すべきでない部
分)には照射されないため、レジストフレーム60′の
端面48は図1に示すように基板10に対して垂直に
形成される。
【0018】したがって、そのレプリカとしての非ポー
ル部上部磁性層32bの端面50も図1のようにアン
ダーカットを生じることなく垂直に形成される。したが
って、図1の保護膜30をスパッタする時に、前記図
2のようにボイド52が生じることがなく、図1の
ようにスライダ49を形成した時にスライダ面54を平
滑に形成することができ、スライダ49は安定した浮上
特性を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来解像度の点からポジレジストが用いられていた
のに代えて、ネガレジストを用いて非ポール部上部磁性
層を形成する部分以外を露光するようにしたので、段差
の斜面でメッキ下地金属膜に当たって反射される反射光
は残すべきレジスト部分(すなわち露光すべき部分)に
照射され、除去すべき部分(すなわち露光すべきでない
部分)には照射されなくなり、これを現像するとレジス
トフレームの端面は基板面に対して略々垂直に形成され
る。したがって、そのレプリカとしての非ポール部上部
磁性層の端面も略々垂直に形成されてアンダーカットが
防止されるので、その上に保護膜をスパッタした時のボ
イドの発生が防止される。これにより、スライダを形成
したときにスライダ面全体が平滑に形成され、良好な浮
上特性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す工程図である。
【図2】 上コア分離コンポーネント型薄膜磁気ヘッド
を示す断面図である。
【図3】 従来方法を示す工程図である。
【符号の説明】
10 基板 11 ポール部 13 段差下 14 下部磁性層 15 段差上 16 磁気ギャップ層 18,22,26 絶縁層(非磁性絶縁層) 20,24 コイル層(導体コイル) 30 保護膜 32 上部磁性層 32a ポール部上部磁性層 32b 非ポール部上部磁性層 40 メッキ下地金属層 56 段差の斜面 60 ネガレジスト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に下部磁性層、磁気ギャップ層およ
    び複数の導体コイルとこの導体コイルを保護する非磁性
    絶縁層を順次積層し、さらにポール部および前記導体コ
    イルと非磁性絶縁層の積層による段差の斜面にかけてポ
    ール部上部磁性層を形成し、その後前記段差上に前記ポ
    ール部上部磁性層とつながった状態に非ポール部上部磁
    性層を形成し、その上に全体に保護膜をスパック法で形
    成して薄膜磁気ヘッドを製造する方法であって、 前記非ポール部上部磁性層を形成する工程が、 前記ポール部上部磁性層および前記非磁性絶縁層にかけ
    てメッキ下地金属膜を形成する第1の工程と、 このメッキ下地金属膜の上にネガレジストを塗布する第
    2の工程と、 このネガレジストの前記非ポール部上部磁性層を形成す
    る部分以外を露光し、現象処理して当該非ポール部上部
    磁性層を形成する部分のレジストを除去する第3の工程
    と、 このレジスト除去で露出した前記メッキ下地金属膜上に
    前記非ポール部上部磁性層を電気メッキで形成しその後
    残りのレジストを除去する第4の工程とからなることを
    特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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