JPH0721523A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

Info

Publication number
JPH0721523A
JPH0721523A JP18940993A JP18940993A JPH0721523A JP H0721523 A JPH0721523 A JP H0721523A JP 18940993 A JP18940993 A JP 18940993A JP 18940993 A JP18940993 A JP 18940993A JP H0721523 A JPH0721523 A JP H0721523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic
insulating
insulating film
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18940993A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Ogura
雅幸 小倉
Kiichirou Aida
貴一郎 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIIDE RAITO S M I KK
Original Assignee
RIIDE RAITO S M I KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIIDE RAITO S M I KK filed Critical RIIDE RAITO S M I KK
Priority to JP18940993A priority Critical patent/JPH0721523A/ja
Publication of JPH0721523A publication Critical patent/JPH0721523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜磁気ヘッドの磁性膜と導体コイル膜との
間に十分な絶縁性を確保して、磁極コイル間の絶縁破壊
電圧を高くし、信頼性の向上を図る。 【構成】 基板の上に形成された磁性膜の上に有機絶縁
膜を形成し、かつその上に無機絶縁膜を積層する。これ
ら有機絶縁膜及び無機絶縁膜の上に導体コイル膜を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスク装
置、その他の磁気記録再生装置に使用される薄膜磁気ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気ディスク装置の高性能化
に伴い、記録密度及び情報転送速度の向上を図るために
薄膜磁気ヘッドが採用されている。一般に、薄膜磁気ヘ
ッドの製造は、電気メッキ、スパッタリング等の堆積技
術、及びホトリソグラフィによる微細加工技術を用いて
行われる。
【0003】図6及び図7には、従来から周知の面内記
録再生用薄膜磁気ヘッドの構造が概略的に示されてい
る。Al23−TiC系のセラミック材料等からなる基
板1には、アルミナ等の絶縁膜2が被着され、その上に
下部磁極を構成する下部磁性膜3が形成されている。下
部磁性膜3の上には、アルミナ等からなるギャップ膜4
が形成され、その上にノボラック樹脂等の有機絶縁樹脂
材料からなる絶縁膜5、6、7、Cu等からなる渦巻状
の導体コイル8、9、及び上部磁性膜10が順次積層さ
れている。更に上部磁性膜10の上には、アルミナ等の
保護膜11がスパッタリング等によって形成されてい
る。このように形成された薄膜磁気ヘッド素子を基板か
ら切り出し、個々のスライダに搭載して薄膜磁気ヘッド
として使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば、前
記絶縁膜は通例、例えばノボラック樹脂を塗布してソフ
トベークし、フォトマスクを当てて露光し、現像し、熱
処理して硬化させることにより形成される。ノボラック
樹脂は熱による流動性を有しかつベークすることによっ
て収縮するから、第1絶縁膜5は、図8に示されるよう
に、下部磁性膜3と基板1との段差によって、特に下部
磁性膜3の縁端付近の厚さが非常に薄くなる。図9は、
絶縁膜5の厚さが最も薄くなる下部磁性膜3の上端と導
体コイル8との距離Dと絶縁膜の耐電圧との関係を、実
験結果に基づいて線図に表したものである。同図から、
この実験では距離Dが1μm以下になると、耐電圧が急
激に低下したことが容易に理解される。このように、第
1絶縁膜5の上に形成された第1導体コイル8と下部磁
性膜3とがその縁端部分で接近し過ぎると、十分な絶縁
性が維持されずに磁極コイル間の絶縁抵抗や絶縁破壊電
圧が低下し、薄膜ヘッドによる情報の記録再生が正常に
行われない虞があるという問題があった。
【0005】また、第1絶縁膜5全体をより厚く形成す
れば、下部磁性膜3の周縁付近における第1絶縁膜5の
膜厚を十分に確保できるが、上部磁性膜10の先端部分
の立ち上がり角度が非常に急になるため、その上に形成
される保護層11の内部応力が大きくなってクラック等
が発生し、信頼性を低下させる虞れがあった。
【0006】そこで、請求項1記載の薄膜磁気ヘッド
は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、比較的簡単な構造によ
り、基板の上に形成される磁性膜の縁端部分に於いて、
導体コイル膜との間に十分な絶縁性を確保して、磁極コ
イル間の絶縁破壊電圧を高くして、信頼性を向上させた
薄膜磁気ヘッドを提供しようとするものである。
【0007】また、請求項2記載の薄膜磁気ヘッドは、
下部磁性膜と上部磁性膜とを有する面内記録再生用薄膜
磁気ヘッドに於いて、上述した請求項1に関する目的を
達成しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するためのものであり、請求項1記載の薄膜磁気
ヘッドは、基板の上に形成された磁性膜と、その上に絶
縁膜を介して形成された導体コイル膜とからなる磁気回
路を有し、磁性膜の上に形成される有機絶縁膜とその上
に形成される無機絶縁膜とによって、絶縁膜が形成され
ていることを特徴とする。
【0009】これに加えて、請求項2記載の薄膜磁気ヘ
ッドは、磁性膜が基板の上に形成される下部磁性膜とそ
の上に形成される上部磁性膜とからなり、下部磁性膜と
上部磁性膜との間のギャップが、有機絶縁膜の上に形成
される無機絶縁膜によって形成されることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】従って、請求項1記載の薄膜磁気ヘッドによれ
ば、磁性膜と基板との段差が有機絶縁膜によって緩やか
になり、その上に無機絶縁膜を設けることによって、磁
性膜の縁端部分に於いても十分な膜厚の絶縁層を形成
し、導体コイルとの絶縁性を十分に確保することができ
る。
【0011】また、請求項1記載の薄膜磁気ヘッドによ
れば、下部磁性膜と上部磁性膜とを有する面内記録再生
用薄膜磁気ヘッドに於いて、下部磁性膜と基板との段差
を緩和し、導体コイルとの間に十分な膜厚の絶縁層を形
成することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明について添付図面を参照しつ
つ実施例を用いて説明する。
【0013】図1には、本発明の第1実施例による面内
記録再生用薄膜磁気ヘッドの構造が示されている。従来
の薄膜磁気ヘッドと同様に、Al23−TiC基板1に
は、アルミナ等の絶縁膜2が被着され、その上にNi−
Fe合金、コバルト合金等の軟磁性材料からなる下部磁
性膜3がパターン形成されている。下部磁性膜3の上に
は、アルミナ等のギャップ膜4がスパッタリングにより
形成され、かつノボラック樹脂等からなる有機絶縁膜5
が設けられている。有機絶縁膜5は、成膜時の熱処理に
よって収縮するため、下部磁性膜3の縁端部付近の膜厚
が薄くなっている。
【0014】そして、有機絶縁膜5の上に無機絶縁膜1
2が積層されている。無機絶縁膜12は、アルミナ等の
無機物をスパッタリングすることによって形成される。
別の実施例では、無機絶縁膜12は水ガラスによって形
成される。この場合には、水ガラスを有機絶縁膜5の上
にスピンコーティングすることによって塗布し、例えば
200℃の温度で約1時間アニーリングすることによっ
て、SiO2膜が形成される。
【0015】次に、通常のホトリソグラフィ技術を用い
ることにより、無機絶縁膜12の上にCuの第1導体コ
イル8を形成する。有機絶縁膜5と無機絶縁膜12との
積層構造によって、下部磁性膜3の縁端部付近に於いて
も十分な厚さを有する絶縁層が得られるので、下部磁性
膜3と第1導体コイル8との間に必要かつ十分な絶縁性
を容易に確保することができる。更に、ノボラック樹脂
の層間絶縁膜6、7、第2導体コイル9、上部磁性膜1
0、及び保護層11を順次形成することによって、薄膜
磁気ヘッドが完成する。
【0016】図3には、上記第1実施例を変形した本発
明の第2実施例が示されている。本実施例では、無機絶
縁膜12が、有機絶縁層5の上にだけでなく、ギャップ
膜4を有する下部磁性膜3の先端部分まで延長してい
る。従って、上部磁性膜10と下部磁性膜3とのギャッ
プが、ギャップ膜4と無機絶縁膜12との膜厚の合計に
よって決定される。即ち、無機絶縁膜12の膜厚を適当
に調整することによって所望のギャップが得られる。ま
た、無機絶縁膜12を幾分厚めに形成し、かつエッチン
グを施す等により膜厚を調整することによっても、所望
のギャップを得ることができる。
【0017】図4及び図5には、本発明の更に別の実施
例が示されている。この第3実施例では、上部磁性膜1
0と下部磁性膜3とのギャップが、ギャップ膜4ではな
く無機絶縁膜12によって画定される。即ち、基板1の
上に下部磁性体3を形成した後、その上にギャップ膜4
ではなくノボラック樹脂等の有機絶縁膜5を直接形成す
る。そして、有機絶縁膜5の上に、上記第1実施例と同
様にアルミナや水ガラスを用いた無機絶縁膜12を形成
する。このとき無機絶縁膜12は、上記第2実施例と同
様に、有機絶縁層5だけでなく下部磁性膜3の先端部分
まで含むように形成される。
【0018】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その技術的範囲内に於いて様々な変形・変更を加
えて実施することができる。例えば、本発明は、面内記
録再生用薄膜磁気ヘッドだけでなく、垂直記録再生用薄
膜磁気ヘッドについても同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】請求項1記載の薄膜磁気ヘッドによれば、
磁性膜と導体コイルとの間に、有機絶縁膜とその上に無
機絶縁膜とを積層してなる絶縁層が設けられことによっ
て、磁性膜の縁端部分に於いても絶縁層の膜厚が十分に
確保されて絶縁性が向上するので、磁極コイル間の絶縁
破壊電圧を高くすることができ、信頼性を向上させた薄
膜磁気ヘッドを得ることができる。
【0021】また、請求項2記載の薄膜磁気ヘッドによ
れば、下部磁性膜と導体コイルとの間に十分な絶縁性が
確保され、同様に磁極コイル間の絶縁破壊電圧を高くし
て信頼性を向上させた面内記録再生用薄膜磁気ヘッドを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による薄膜磁気ヘッドの構
造を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に於ける断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による薄膜磁気ヘッドの縦
断面図である。
【図4】本発明の第3実施例による薄膜磁気ヘッドの縦
断面図である。
【図5】図4のV−V線に於ける断面図である。
【図6】従来の薄膜磁気ヘッドの構造を示す概略斜視図
である。
【図7】図6に示す薄膜磁気ヘッドの縦断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に於ける断面図である。
【図9】下部磁性膜の上端と導体コイル間の距離Dと絶
縁膜の耐電圧との関係を表す線図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁膜 3 下部磁性膜 4 ギャップ膜 5、6、7 絶縁膜 8、9 導体コイル 10 上部磁性膜 11 保護層 12 無機絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に形成された磁性膜と、その上
    に絶縁膜を介して形成された導体コイル膜とからなる磁
    気回路を有する薄膜磁気ヘッドであって、 前記絶縁膜が、前記磁性膜の上に形成される有機絶縁材
    料からなる有機絶縁膜と、前記有機絶縁膜の上に形成さ
    れる無機絶縁材料からなる無機絶縁膜とによって形成さ
    れることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁性膜が基板の上に形成される下部
    磁性膜と、その上に形成される上部磁性膜とからなり、
    前記無機絶縁膜によって、前記下部磁性膜と前記上部磁
    性膜との間のギャップが形成されることを特徴とする請
    求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
JP18940993A 1993-06-30 1993-06-30 薄膜磁気ヘッド Pending JPH0721523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18940993A JPH0721523A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 薄膜磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18940993A JPH0721523A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 薄膜磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0721523A true JPH0721523A (ja) 1995-01-24

Family

ID=16240794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18940993A Pending JPH0721523A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 薄膜磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7111387B2 (en) 2000-01-24 2006-09-26 Alps Electric Co., Ltd. Method of manufacturing a thin film magnetic head comprising an insulating layer provided between a core and coil

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7111387B2 (en) 2000-01-24 2006-09-26 Alps Electric Co., Ltd. Method of manufacturing a thin film magnetic head comprising an insulating layer provided between a core and coil

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3415432B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US4318148A (en) Thin-film magnetic head
US20020054460A1 (en) Thin film magnetic head comprising at least two coil layers and method of manufacturing the same
JPH073685B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH0721523A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2649209B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2553012B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2000322709A (ja) 薄膜素子およびその製造方法
JP3147443B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH0736208B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPS6247812A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH0721517A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2816150B2 (ja) 複合型磁気ヘッド
JPS62204419A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPH0618056B2 (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPS61110319A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPH0762889B2 (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPS6111914A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JP2560926B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH07272215A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2534082B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2646606B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPS649648B2 (ja)
JPS649647B2 (ja)
JPH0765321A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法