JPH1176082A - 洗面ボウル清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗面ボウルの内面略全体を均等且つ十分に清
掃することができ、この清掃作業に手間取ることもない
洗面ボウル清掃装置を提供する。 【解決手段】 底部中央に排水口１が形成された円形の
洗面ボウル２の上縁部分からその内面に沿って同排水口
１付近にまで至る清掃用ブレード３を垂設し、この清掃
用ブレード３を同洗面ボウル２の内面に摺接した状態で
周方向に回動させる駆動機構４を同洗面ボウル２の上縁
部分に設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面カウンター等
に設けられる洗面ボウルの内面を清掃する洗面ボウル清
掃装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗面カウンター等に設けられる洗
面ボウルの内面は、雑巾、タオル等を使用して手作業で
清掃していた。この場合、手作業で洗面ボウルの内面全
体を均等に清掃することは難しく、手間のかかる作業と
なっていた。

【０００３】又、図３に示す如く、洗面ボウル２の上縁
部分に周方向で多数の給水孔26を並設形成し、該給水孔
26から流出供給される洗浄水によって、同洗面ボウル２
の内面が洗浄清掃されるようになした洗面ボウル清掃装
置も知られている。

【０００４】該洗面ボウル清掃装置においては、洗面ボ
ウル２が横長楕円形状で、洗面カウンター８の上面に一
体に形成されている。該洗面カウンター８は合成樹脂、
陶器等でなり、その後端部分にはバックガード15が一体
に立設され、又、該バックガード15の手前側の同洗面カ
ウンター８の上面には、洗面ボウル２内に吐水する給水
カラン16が取着固定されている。

【０００５】この場合は、手作業ではなく洗浄水によっ
て洗面ボウル２の内面が自動的に洗浄清掃され、該清掃
作業には手間がかからない。しかも、周方向で多数の給
水孔26から洗面ボウル２の内面略全体に洗浄水が流出供
給されて、該洗面ボウル２の内面略全体が均等に洗浄清
掃される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
３に示した従来例においては、洗面ボウル２の内面に付
着した汚れやゴミ等を洗浄水で流し落とそうとするだけ
のものであるため、同汚れやゴミ等が強固に付着してい
る場合には、これ等が流し落とされきれずに残存して、
同洗面ボウル２の内面が十分には清掃されないという問
題があった。

【０００７】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、すなわち、その
課題は、洗面ボウルの内面略全体を均等且つ十分に清掃
することができ、該清掃作業に手間取ることもない洗面
ボウル清掃装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
洗面ボウル清掃装置は、底部中央に排水口が形成された
円形の洗面ボウルの上縁部分から該洗面ボウルの内面に
沿って前記排水口付近にまで至る清掃用ブレードを垂設
し、該清掃用ブレードを同洗面ボウルの内面に摺接した
状態で周方向に回動させる駆動機構を同洗面ボウルの上
縁部分に設けてなる。

【０００９】したがって、この場合、駆動機構を作動さ
せると、清掃用ブレードが洗面ボウルの上縁部分から底
部中央付近にまでわたる内面に摺接した状態で排水口を
中心として周方向に回動され、該洗面ボウルの内面に付
着した汚れやゴミ等は確実に擦り落とされて同排水口か
ら排出除去され、同洗面ボウルの内面略全体が均等且つ
十分に清掃される。しかも、その際、駆動機構によって
回動される清掃用ブレードで自動的に清掃されて、該清
掃作業に手間取ることもない。

【００１０】本発明の請求項２記載の洗面ボウル清掃装
置は、上記請求項１記載の洗面ボウル清掃装置におい
て、洗面ボウルの上縁に沿って円弧状に設けられるラッ
クレールと、清掃用ブレードの上端に取着されて同ラッ
クレールに噛合しながら回転するピニオンを備えたモー
ターと、で駆動機構を形成したことを特徴とする。

【００１１】したがって、この場合は特に、モーターを
作動させるとピニオンが円弧状のラックレールに噛合し
ながら回転して、該モーターは洗面ボウルの上縁に沿っ
て移動し、同モーターに上端が取着された清掃用ブレー
ドは自動的に回動して、該清掃用ブレードによる清掃作
業がより簡単且つ確実なものとなる。

【００１２】本発明の請求項３記載の洗面ボウル清掃装
置は、上記請求項２記載の洗面ボウル清掃装置におい
て、洗面カウンターに形成される円形開口部の下側に該
円形開口部と適合させて洗面ボウルを設け、該洗面ボウ
ルの上縁部分に形成される外方へ突出したフランジ上に
ラックレールを設けて、前記洗面カウンターの下側に駆
動機構を収容したことを特徴とする。

【００１３】したがって、この場合は特に、洗面ボウル
の上縁部分に形成される外方へ突出したフランジ上にラ
ックレールが設けられて、洗面カウンターの下側に駆動
機構が収容されるので、該駆動機構は外観良好に納めら
れる。

【００１４】本発明の請求項４記載の洗面ボウル清掃装
置は、上記請求項３記載の洗面ボウル清掃装置におい
て、洗面カウンターの手前側に人体検知センサーを設
け、該人体検知センサーで同洗面カウンターの手前から
人が離れたことを検知して駆動機構を作動させる制御部
を備えたことを特徴とする。

【００１５】したがって、この場合は特に、洗面カウン
ターの手前から人が離れた際に、これを人体検知センサ
ーが検知して、制御部が駆動機構を作動させるので、洗
面ボウルの内面は使用の都度その後に自動的に清掃さ
れ、該清掃作業が効果的で更に簡単なものとなる。

【００１６】本発明の請求項５記載の洗面ボウル清掃装
置は、上記請求項１〜４のいずれか一つの請求項記載の
洗面ボウル清掃装置において、洗面ボウルの上縁部分に
該洗面ボウルの内面へ洗浄水を流出供給する給水手段を
設けたことを特徴とする。

【００１７】したがって、この場合は特に、洗面ボウル
の上縁部分に設けられた給水手段から流出供給される洗
浄水によって該洗面ボウルの内面を洗い流すことがで
き、しかも、清掃用ブレードによって擦り落とされた汚
れやゴミ等を同洗浄水と共に排水口からスムーズに排出
除去することもでき、清掃能力が一段と向上される。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１、２は、本発明の請求項１〜
５全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態の洗面
ボウル清掃装置は、底部中央に排水口１が形成された円
形の洗面ボウル２の上縁部分から該洗面ボウル２の内面
に沿って前記排水口１付近にまで至る清掃用ブレード３
を垂設し、該清掃用ブレード３を同洗面ボウル２の内面
に摺接した状態で周方向に回動させる駆動機構４を同洗
面ボウル２の上縁部分に設けてなる。

【００１９】該実施形態の洗面ボウル清掃装置において
は、洗面ボウル２の上縁に沿って円弧状に設けられるラ
ックレール５と、清掃用ブレード３の上端に取着されて
同ラックレール５に噛合しながら回転するピニオン６を
備えたモーター７と、で駆動機構４を形成している。し
かも、この場合に、洗面カウンター８に形成される円形
開口部９の下側に該円形開口部９と適合させて洗面ボウ
ル２を設け、該洗面ボウル２の上縁部分に形成される外
方へ突出したフランジ10上にラックレール５を設けて、
前記洗面カウンター８の下側に駆動機構４を収容してい
る。

【００２０】又、洗面カウンター８の手前側に人体検知
センサー11を設け、該人体検知センサー11で同洗面カウ
ンター８の手前から人が離れたことを検知して駆動機構
４を作動させる制御部12を備えている。更には、洗面ボ
ウル２の上縁部分に該洗面ボウル２の内面へ洗浄水を流
出供給する給水手段13を設けてもいる。

【００２１】洗面ボウル２は合成樹脂、陶器等でその上
縁部分のフランジ10と一体に形成されたもので、該洗面
ボウル２のボウル面は平面視円形でその底部中央に排水
口１が形成されている。又、同洗面ボウル２のボウル面
は排水口１を中心にして全周が同じ曲率で湾曲して凹ん
でおり、同排水口１には上下動して該排水口１を開閉す
る排水栓14が設けられている。

【００２２】洗面カウンター８は合成樹脂、陶器等でな
り、洗面キャビネット上に設置固定されたり、壁面に直
接取着固定されたりする。該洗面カウンター８の後端部
分にはバックガード15が一体に立設され、該バックガー
ド15の手前側の同洗面カウンター８の上面には、洗面ボ
ウル２内に吐水する給水カラン16が取着固定されてい
る。又、同洗面カンウター８には円形開口部９が形成さ
れており、該円形開口部９の開口周縁には全周にわたる
カバー片17が一体に垂設されている。同円形開口部９は
洗面ボウル２のボウル面の上縁開口よりも若干小さな円
形に形成され、その下側に該洗面ボウル２が設けられて
いる。

【００２３】この場合、洗面ボウル２の上縁部分のフラ
ンジ10上面と洗面カンウター８の円形開口部９の開口周
縁部分の下面との間にスペースが形成され、該スペース
内部に駆動機構４が収容されている。そして、同スペー
スは前記カバー片17によって覆い塞がれ、その内部の駆
動機構４が確実に隠されて極めて外観良好に納められて
いる。

【００２４】駆動機構４はラックレール５とピニオン６
付きのモーター７とでなり、ラックレール５は、洗面ボ
ウル２のボウル面の上縁開口よりも若干大きな円形環状
に形成されて同洗面ボウル２のフランジ10上面に設置固
定され、該ラックレール５にピニオン６が噛合するよう
にモーター７が清掃用ブレード３の上端に取着されてい
る。この場合、清掃用ブレード３は洗面ボウル２のボウ
ル面と同じ曲率に湾曲形成されて該ボウル面に沿い、駆
動機構４により周方向に回動されて同ボウル面に摺接さ
れる。

【００２５】清掃用ブレード３は、硬質で若干の弾性を
有する金属、合成樹脂等で形成される帯状板材18と、該
帯状板材18の略全長にわたりその裏側に貼着されて洗面
ボウル２のボウル面に摺接される軟質弾性材19とでな
る。この場合、軟質弾性材19は合成樹脂、ゴム或いはこ
れ等の発泡体で形成され、洗面ボウル２のボウル面に隙
間なく密着した状態で摺接される。又、前記帯状板材18
の上端部分は外側上方へと略Ｌ字状に屈曲した形状に延
設されており、該延設部分の縦片部20の外側にモーター
７が結合ピン21によって取着固定されている。

【００２６】給水手段13は、洗面ボウル２のボウル面の
上縁開口縁に沿って設けられる円形環状の主パイプ22
と、該主パイプ22から一体に連通垂設される多数の吐出
分岐パイプ23とでなり、上記駆動機構４と同様に洗面カ
ンウター８のカバー片17の裏側に隠し納められている。
給水手段13には接続パイプ24を介して接続された電磁弁
25から洗浄水が供給され、洗面ボウル２のボウル面の上
縁開口縁に沿って多数配置されることになる前記吐出分
岐パイプ23から同洗浄水は流出され、該洗面ボウル２の
内面略全体に流出供給されて、同洗面ボウル２の内面略
全体が均等に洗浄清掃される。

【００２７】この場合、洗面カウンター８の手前側に設
けられる人体検知センサー11で同洗面カウンター８の手
前から人が離れたことが検知され、該検知信号が制御部
12に送られ、該制御部12から動作信号が駆動機構４のモ
ーター７及び上記電磁弁25へと送られて、同モーター７
と共に電磁弁25が作動され、洗面ボウル２の内面が清掃
用ブレード３で拭き取り清掃されると同時に上記給水手
段13から流出供給される洗浄水で洗浄清掃される。又、
人体検知センサー11は洗面カウンター８の前端面に埋設
固定され、制御部12及び電磁弁25は同洗面カウンター８
の下側に収容固定されている。又、同制御部12は、駆動
機構４のモーター７及び電磁弁25に電源供給するもので
もある。

【００２８】なお、該実施形態の洗面ボウル清掃装置に
おいて、清掃用ブレード３の上端部分或いは駆動機構４
のモーター７が洗面ボウル２の上縁に沿った回動軌道か
ら外れないようにするために、該清掃用ブレード３の上
端部分或いは駆動機構４のモーター７とスライド自在に
係止するガイドレール（図示せず）をラックレール５の
内側に沿って設けると良い。又、給水手段13の主パイプ
22を洗面カンウター８のカバー片17の裏面に取着するこ
とによって、該給水手段13を同洗面カンウター８に適切
に支持固定することができる。

【００２９】したがって、該実施形態の洗面ボウル清掃
装置においては、駆動機構４を作動させると、清掃用ブ
レード３が洗面ボウル２の上縁部分から底部中央付近に
までわたる内面に摺接した状態で排水口１を中心として
周方向に回動され、該洗面ボウル２の内面に付着した汚
れやゴミ等は確実に擦り落とされて同排水口１から排出
除去される。それ故に、同洗面ボウル２の内面略全体が
均等且つ十分に清掃され、しかも、その際、駆動機構４
によって回動される清掃用ブレード３で自動的に清掃さ
れて、該清掃作業に手間取ることもない。

【００３０】又、この場合、駆動機構４のモーター７を
作動させるとピニオン６が円弧状のラックレール５に噛
合しながら回転して、該モーター７は洗面ボウル２の上
縁に沿って移動し、同モーター７に上端が取着された清
掃用ブレード３は自動的に回動して、該清掃用ブレード
３による清掃作業がより簡単且つ確実なものとなってい
る。しかも、洗面ボウル２の上縁部分に形成される外方
へ突出したフランジ10上にラックレール５が設けられ
て、洗面カウンター８の下側に駆動機構４が収容されて
いるので、該駆動機構４は外観良好に納まっている。

【００３１】又、該実施形態の洗面ボウル清掃装置にお
いては、洗面カウンター８の手前から人が離れた際に、
これを人体検知センサー11が検知して、制御部12が駆動
機構４を作動させるので、洗面ボウル２の内面は使用の
都度その後に自動的に清掃され、該清掃作業が効果的で
更に簡単なものとなっている。更には、洗面ボウル２の
上縁部分に設けられた給水手段13から流出供給される洗
浄水によって該洗面ボウル２の内面を洗い流すことがで
き、しかも、清掃用ブレード３によって擦り落とされた
汚れやゴミ等を同洗浄水と共に排水口１からスムーズに
排出除去することもでき、清掃能力が一段と向上されて
いる。

【００３２】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載の洗
面ボウル清掃装置においては、洗面ボウルの内面に付着
した汚れやゴミ等が清掃用ブレードにより確実に擦り落
とされて、該洗面ボウルの内面略全体が均等且つ十分に
清掃され、しかも、駆動機構により同清掃用ブレードは
回動されて、清掃作業に手間取ることもない。

【００３３】又、本発明の請求項２記載の洗面ボウル清
掃装置においては、特に、駆動機構のモーターが洗面ボ
ウルの上縁に沿って移動し、該モーターと共に清掃用ブ
レードは自動的に回動して、該清掃用ブレードによる清
掃作業がより簡単且つ確実なものとなる。

【００３４】又、本発明の請求項３記載の洗面ボウル清
掃装置においては、洗面ボウルの上縁部分に形成される
フランジ上にラックレールが設けられて、洗面カウンタ
ーの下側に駆動機構が収容され、該駆動機構は外観良好
に納められる。

【００３５】又、本発明の請求項４記載の洗面ボウル清
掃装置においては、特に、洗面カウンターの手前から人
が離れた際に、これを人体検知センサーが検知して、制
御部が駆動機構を作動させ、洗面ボウルの内面は使用の
都度その後に自動的に清掃されて、該清掃作業が効果的
で更に簡単なものとなる。

【００３６】又、本発明の請求項５記載の洗面ボウル清
掃装置においては、特に、給水手段から流出供給される
洗浄水によって洗面ボウルの内面を洗い流すことがで
き、しかも、清掃用ブレードによって擦り落とされた汚
れやゴミ等を同洗浄水と共に排水口からスムーズに排出
除去することもでき、清掃能力が一段と向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である洗面ボウル清掃装置
を示す斜視図。

【図２】同洗面ボウル清掃装置の要部を示す断面斜視
図。

【図３】従来例である洗面ボウル清掃装置を示す斜視
図。

【符号の説明】

１ 排水口 ２ 洗面ボウル ３ 清掃用ブレード ４ 駆動機構 ５ ラックレール ６ ピニオン ７ モーター ８ 洗面カウンター ９ 円形開口部 10 フランジ 11 人体検知センサー 12 制御部 13 給水手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部中央に排水口が形成された円形の洗
   面ボウルの上縁部分から該洗面ボウルの内面に沿って前
   記排水口付近にまで至る清掃用ブレードを垂設し、該清
   掃用ブレードを同洗面ボウルの内面に摺接した状態で周
   方向に回動させる駆動機構を同洗面ボウルの上縁部分に
   設けてなる洗面ボウル清掃装置。
2. 【請求項２】 洗面ボウルの上縁に沿って円弧状に設け
   られるラックレールと、清掃用ブレードの上端に取着さ
   れて同ラックレールに噛合しながら回転するピニオンを
   備えたモーターと、で駆動機構を形成したことを特徴と
   する請求項１記載の洗面ボウル清掃装置。
3. 【請求項３】 洗面カウンターに形成される円形開口部
   の下側に該円形開口部と適合させて洗面ボウルを設け、
   該洗面ボウルの上縁部分に形成される外方へ突出したフ
   ランジ上にラックレールを設けて、前記洗面カウンター
   の下側に駆動機構を収容したことを特徴とする請求項２
   記載の洗面ボウル清掃装置。
4. 【請求項４】 洗面カウンターの手前側に人体検知セン
   サーを設け、該人体検知センサーで同洗面カウンターの
   手前から人が離れたことを検知して駆動機構を作動させ
   る制御部を備えたことを特徴とする請求項３記載の洗面
   ボウル清掃装置。
5. 【請求項５】 洗面ボウルの上縁部分に該洗面ボウルの
   内面へ洗浄水を流出供給する給水手段を設けたことを特
   徴とする請求項１〜４のいずれか一つの請求項記載の洗
   面ボウル清掃装置。