JP2004293147A - 便器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】男子小用動作のときに、男子小用の放水の洗浄水面からの跳ね返りを抑制できる清潔な便器装置を提供すること。
【解決手段】操作スイッチの操作により男子小用を検知する小用検知手段と、ボウル5への洗浄水6の供給路を開閉する洗浄弁3と、ボウル5底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部4とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部4の自由端部を下方回動させてボウル5内の洗浄水6の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁3を開放してボウル5内に洗浄水を供給させる制御手段を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】操作スイッチの操作により男子小用を検知する小用検知手段と、ボウル5への洗浄水6の供給路を開閉する洗浄弁3と、ボウル5底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部4とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部4の自由端部を下方回動させてボウル5内の洗浄水6の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁3を開放してボウル5内に洗浄水を供給させる制御手段を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器装置に関し、特に男子小用時の自動洗浄を可能とした便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、男子小用時の自動洗浄を可能とした便器装置として例えば特開平11−166258号公報に記載されたものが提案されている。この便器装置では、便器本体前方の人体を検知する人体検知センサを備え、便器本体前方に使用者が所定時間立っていたことを検知して男子小用動作と判断し、使用者が立ち去った後便器を自動的に小洗浄するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−166258号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の便器装置では、男子小用動作と判断するものの使用者が立ち去った後の便器小洗浄を自動的に行うものであり、男子小用の使用中は便器のボウル内の洗浄水の水位は所定の高水位に保たれ、男子小用の放水がこの高水位の洗浄水面により跳ね返され、洗浄水により洗浄できるボウル面以外の箇所、例えばリム部上面などに飛散して付着し、これが汚れや臭いの発生源となることがあるとともに、その清掃がめんどうであるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、男子小用動作のときに、男子小用の放水の洗浄水面からの跳ね返りを抑制できる清潔な便器装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、男子小用を検知する小用検知手段と、ボウルへの洗浄水の供給路を開閉する洗浄弁と、ボウル底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部の自由端部を下方回動させてボウル内の洗浄水の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁を開放してボウル内に洗浄水を供給させる制御手段を設けてなることを特徴として構成している。
【0007】
このような便器装置では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル内の洗浄水がトラップ部の自由端部から外部へと排水されることによりボウル内の洗浄水水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁を開放させてボウル内に洗浄水を供給し、ボウル面上を洗浄水が下方へ流水する。
【0008】
したがって、ボウル内の洗浄水水位が低く保たれるとともにボウル面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル内の洗浄水面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0009】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、小用検知手段が手動操作可能な操作スイッチにより構成されていることを特徴として構成している。
【0010】
このような便器装置では、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。
【0011】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、男子小用と判断したときに下方回動するトラップ部の軸が略水平方向であることを特徴として構成している。
【0012】
このような便器装置では、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部の軸が略水平方向となって、トラップ部から外部への洗浄水の排水が完全には行われず、ボウル部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。これにより、男子小用の放水が直接ボウル底面に当たることを防止してこの放水のボウル底部からの跳ね返りをより少なくしている。
【0013】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載の発明において、男子小用と判断したときに閉状態の便座及び便蓋を開放する便座開閉手段を備えてなることを特徴として構成している。
【0014】
このような便器装置では、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座及び便蓋を開放するので、手で便座及び便蓋を開放する手間が省ける。
【0015】
また請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、便器本体前方の使用者を検知する人体検知センサを設け、便座開閉手段は、この人体検知センサの検知により便器本体前方に使用者がいないときに開放状態の便座及び便蓋を閉じる機能を備えてなることを特徴として構成している。
【0016】
このような便器装置では、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサの検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座及び便蓋を閉じるので、使用後に開放状態の便座及び便蓋を手で閉じる手間が省ける。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の便器装置を図1乃至図2に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態の便器装置を示す要部の縦断面図である。また図2は、同上の便器装置の動作を説明する要部の縦断面図であり、(a)は非使用時、(b)は男子小用使用時、(c)は男子小用使用後を示す。
【0019】
図1乃至図2に示すように、この便器装置は、男子小用を検知する小用検知手段と、ボウル5への洗浄水6の供給路を開閉する洗浄弁3と、ボウル5底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部4とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部4の自由端部を下方回動させてボウル5内の洗浄水6の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁3を開放してボウル5内に洗浄水6を供給させる制御手段を設けている。また、小用検知手段が手動操作可能な操作スイッチにより構成されている。また、男子小用と判断したときに下方回動するトラップ部4の軸が略水平方向としている。また、男子小用と判断したときに閉状態の便座18及び便蓋8を開放する便座開閉手段を備えている。
また、便器本体前方の使用者を検知する人体検知センサ2を設け、便座開閉手段は、この人体検知センサ2の検知により便器本体前方に使用者がいないときに開放状態の便座18及び便蓋8を閉じる機能を備えている。
【0020】
操作スイッチは、例えば押しボタン式のものが好適に用いられ、便器装置の操作リモコン又は便器本体1に、その用途を明記した表示とともに取り付けられている。操作スイッチは後述する制御手段に接続されており、操作スイッチの操作により男子小用であることが制御手段に伝えられ制御手段がこれを判断する。
【0021】
ボウル5の上端縁の全周にリム部7が設けられ、このリム部7の内部には通水路が形成されている。リム部7の内側側面には全周に亘って適宜の間隔を隔てて上下方向に貫通する射水孔17が複数個設けられ、リム部7に給水された水を通水路から射水孔17を介してボウル5に供給できるようにしている。リム部7の便器本体1後部側の端部にリム給水接続部が設けられ、このリム給水接続部はリム部7内部の通水路と連通している。リム給水接続部には給水管15の一端部が挿入固定され、給水管15の他端部が止水栓を介して図示しない水道に直結されている。この給水管15内の洗浄水6の供給路途中に、リム部7への給水を制御する電気駆動式の洗浄弁3が介設されている。このため、洗浄弁3が開放されたときには、水道から水が、給水管15、リム通水接続部及びリム部7を経て、リム部7の射水孔17からボウル5内に直接供給される。またこの洗浄弁3は便器洗浄スイッチの操作を受けて制御手段により開放制御されるようにしてある。
【0022】
便器本体1の後部の内部に収納空所が設けてあり、この収納空所内にケース本体13が内装してある。ケース本体13の一側壁には取り付け孔が設けてあり、この取り付け孔に回動自在で上下に反転自在な筒状のトラップ部4を挿入して取り付けてあり、トラップ部4の大半はケース本体13内に配置されるとともに、トラップ部4の前端部の接続部がケース本体13から外部に突出している。この接続部は、ボウル5の後端部に形成したボウル排水口14に嵌め込んで接続してある。
【0023】
トラップ部4は、軟質材料から山部と谷部とが軸方向に交互に連続した蛇腹状に形成してあり、このトラップ部4前端の山部の頂部を軸方向に長くして筒状の接続部が形成されている。この接続部より後方の山部の外周部には取付用フランジ19が設けてあり、取付用フランジ19には複数の取付孔が設けられており、この取付孔を介して取付用ネジをケース本体13の取り付け孔周囲にねじ込むことにより、取付用フランジ19をケース本体13に固定している。また、トラップ部4後端の山部の頂部の幅を軸方向に長くして筒状のリング取付部を形成している。このリング取付部外周の軸と直交する方向にリング埋め込み凹所が設けられ、このリング埋め込み凹所にリング12を収容するようにしてある。
【0024】
リング12は、硬質材よりなり、側面視略半円弧状のリング本体と、このリング本体の両端に外方に向けてそれぞれ延設された固定板とから形成され、固定板中央にネジ取付孔が設けられている。そして、1対のリング12を対向させてリング埋め込み凹所に収容し、両リング12の固定板を当接させ、連通する両固定板のネジ取付孔を介してネジ固定することにより、円状とされたリング12をリング埋め込み凹所に圧接固定している。
【0025】
また、ケース本体13に回動自在に取り付けた回動アーム11が設けられ、この回動アーム11の後端の自由端がリング12に固定され、回動駆動手段の回転軸が回動アーム11の回動軸10に連結されている。この回動駆動手段の駆動による回動アーム11の回動によって回動アーム11の自由端に連結されたリング12が回動し、これにより回動軸10を一方向に回転するとトラップ部4の自由端とした後端が下向きになるよう回動し、上記と逆方向に回転するとトラップ部4の自由端とした後端が上向きになるよう回動する。回転アームとトラップ部4はトラップ部4が略水平方向のときに各長手方向が略一致するように形成されている。
【0026】
便座開閉手段は、便器後方の便座18及び便蓋8の回動基端部近傍に内装された開閉機構部及び駆動モータにより構成されている。この駆動モータは制御手段に電気接続され、制御手段の指令により開閉機構部を作動させて便座18及び便蓋8の開閉制御を行うものである。
【0027】
人体検知センサ2は、例えば光センサが好適に用いられ、例えば便器本体1の前端部の左右の傾斜部の上下方向略中央にそれぞれ取り付けられる。各人体検知センサ2はそれぞれ便器本体1前方の使用者の左右の足を検知して制御手段に検知信号を送り、制御手段が人体の存在を判断するようにしている。
【0028】
制御手段は、小用検知手段の操作スイッチ、電気駆動式の洗浄弁3、回転駆動手段のモータ、便座開閉手段のモータ及び人体検知センサ2にそれぞれ電気接続され、小用検知手段の検知による小用判断、洗浄弁3の開閉制御、回転駆動手段の駆動制御、便座開閉手段の開閉制御及び人体検知センサ2による人体検知判断を行う制御回路で構成されている。また制御手段は、少なくともトラップ部4の自由端とした後端が上向きの上限位置、下向きの下限位置及び略水平方向位置で位置保持されるよう回転駆動手段のモータを制御している。以下に、使用者が便座18に着座して使用する場合及び使用者が男子小用を行う場合における便器洗浄動作をそれぞれ説明する。
【0029】
まず使用者が便座18に着座して使用する場合、便器装置の非使用時にはトラップ部4の後端が上向きの上限位置に保持され、トラップ部4は斜め上方に傾斜保持されている。この状態で使用者が用便終了後に便器洗浄操作スイッチを操作して洗浄弁3の開放によるボウル5内への給水を行うと、給水開始から一定時間経過後に回転駆動手段のモータを駆動してトラップ部4の後端を下降させ、トラップ部4の後端が下向きの下限位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内の洗浄水6がボウル排水口14から斜め下方に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4の後端の自由端部から外部へと排水される。この排水が十分行われる所定時間経過後に、モータが今度は逆方向に回転してトラップ部4の後端を上昇させ、トラップ部4の後端が上限位置でモータを停止して再びトラップ部4の後端が上限位置で保持される。この後もボウル5内への給水はボウル5内の洗浄水6が所定水位となる一定時間続けられ、この後洗浄弁3が閉状態に保持され初期状態に戻る。
【0030】
一方、使用者が男子小用を行う場合、まず便器本体前方に立った状態の使用者が男子小用を知らせるべく操作スイッチを操作する。次に制御手段は操作スイッチからの小用検知信号を受けて男子小用であることを判断する。次にこの判断により、便座開閉手段を作動させて閉状態の便座18及び便蓋8の開放させると同時に、洗浄弁3の開放によるボウル5内への給水を行い、回転駆動手段のモータを駆動してトラップ部4の後端を下降させ、トラップ部4の後端が略水平方向位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内の洗浄水6の水位よりもトラップ部4の底面位置が低くなり、ボウル5内の洗浄水6はボウル排水口14から略水平方向に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4後端の自由端部から外部へと排水される。トラップ部4の傾斜方向が斜め下方ではなく水平方向であるため、ボウル5内の洗浄水6は完全には排水されず、ボウル5底面上には多少の洗浄水6が残存する。同時に水道から水が、給水管15、リム通水接続部及びリム部7を経て、リム部7の射水孔17からボウル5内に直接供給され、ボウル5面上に排水口に向けて洗浄水6が流水する流水面が形成される。この流水もボウル排水口14からトラップ部4を経由してトラップ部4後端の自由端部から外部へと排水される。小用が完了したと思われる所定の一定時間経過後に、制御手段はモータを駆動してトラップ部4の後端をさらに下降させ、トラップ部4の後端が下向きの下限位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内に残存する少量の洗浄水6がボウル排水口14から斜め下方に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4後端の自由端部から外部へと完全に排水される。この排水が十分行われたと思われる所定の一定時間経過後に、モータが今度は逆方向に回転してトラップ部4の後端を上昇させ、トラップ部4の後端が上限位置でモータを停止保持される。この後もボウル5内への給水はボウル5内の洗浄水6が所定水位となる一定時間行われ、この後洗浄弁3が閉状態に保持され初期状態に戻る。そして便器本体1前方から使用者がいなくなると、人体検知センサ2により制御手段が使用者の不在を判断し、便座開閉手段を作動させて開放状態の便座18及び便蓋8を閉じる。
【0031】
このような便器装置では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部4の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル5内の洗浄水6がトラップ部4の自由端部から外部へと排水されることによりボウル5内の洗浄水6水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁3を開放させてボウル5内に洗浄水を供給し、ボウル5面上を洗浄水が流水する。
【0032】
したがって、ボウル5内の洗浄水6水位が低く保たれるとともにボウル5面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル5内の洗浄水6面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0033】
また、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。また、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部4の軸が略水平方向となって、トラップ部4から外部への洗浄水6の排水が完全には行われず、ボウル5部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。これにより、男子小用の放水が直接ボウル5底面に当たることを防止してこの放水のボウル5底部からの跳ね返りをより少なくしている。また、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座18及び便蓋8を開放するので、手で便座18及び便蓋8を開放する手間が省ける。さらに、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサ2が検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座18及び便蓋8を閉じるので、使用後に開放状態の便座18及び便蓋8を手で閉じる手間が省ける。この人体検知センサ2を例えば便器本体1の前端部の左右の傾斜部の上下方向略中央にそれぞれ取り付けておくと、便器本体1の傾斜部が下部ほど奥方に傾斜しているので、使用者の足が人体検知センサ2に触れて人体検知センサ2が壊れるなどの不具合が防止できるとともに、人体検知センサ2が使用者の目に直接触れない位置にあるため、便器装置の外観も向上している。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル内の洗浄水がトラップ部の自由端部から外部へと排水されることによりボウル内の洗浄水水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁を開放させてボウル内に洗浄水を供給し、ボウル面上を洗浄水が下方へ流水する。したがって、ボウル内の洗浄水水位が低く保たれるとともにボウル面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル内の洗浄水面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0035】
また請求項2記載の発明では、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。
【0036】
また請求項3記載の発明では、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部の軸が略水平方向となって、トラップ部から外部への洗浄水の排水が完全には行われず、ボウル部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。
これにより、男子小用の放水が直接ボウル底面に当たることを防止してこの放水のボウル底部からの跳ね返りをより少なくしている。
【0037】
また請求項4記載の発明では、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座及び便蓋を開放するので、手で便座及び便蓋を開放する手間が省ける。
また請求項5記載の発明では、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサが検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座及び便蓋を閉じるので、使用後に開放状態の便座及び便蓋を手で閉じる手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の便器装置を示す要部の縦断面図である。
【図2】同上の便器装置の動作を説明する要部の縦断面図であり、(a)は非使用時、(b)は男子小用使用時、(c)は男子小用使用後を示す。
【符号の説明】
1 便器本体
2 人体検知センサ
3 洗浄弁
4 トラップ部
5 ボウル
6 洗浄水
7 リム部
8 便蓋
9 便蓋支持部
10 回動軸
11 回動アーム
12 リング
13 ケース本体
14 ボウル排水口
15 給水管
16 給水口
17 射水孔
18 便座
19 取付用フランジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器装置に関し、特に男子小用時の自動洗浄を可能とした便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、男子小用時の自動洗浄を可能とした便器装置として例えば特開平11−166258号公報に記載されたものが提案されている。この便器装置では、便器本体前方の人体を検知する人体検知センサを備え、便器本体前方に使用者が所定時間立っていたことを検知して男子小用動作と判断し、使用者が立ち去った後便器を自動的に小洗浄するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−166258号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の便器装置では、男子小用動作と判断するものの使用者が立ち去った後の便器小洗浄を自動的に行うものであり、男子小用の使用中は便器のボウル内の洗浄水の水位は所定の高水位に保たれ、男子小用の放水がこの高水位の洗浄水面により跳ね返され、洗浄水により洗浄できるボウル面以外の箇所、例えばリム部上面などに飛散して付着し、これが汚れや臭いの発生源となることがあるとともに、その清掃がめんどうであるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、男子小用動作のときに、男子小用の放水の洗浄水面からの跳ね返りを抑制できる清潔な便器装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、男子小用を検知する小用検知手段と、ボウルへの洗浄水の供給路を開閉する洗浄弁と、ボウル底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部の自由端部を下方回動させてボウル内の洗浄水の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁を開放してボウル内に洗浄水を供給させる制御手段を設けてなることを特徴として構成している。
【0007】
このような便器装置では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル内の洗浄水がトラップ部の自由端部から外部へと排水されることによりボウル内の洗浄水水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁を開放させてボウル内に洗浄水を供給し、ボウル面上を洗浄水が下方へ流水する。
【0008】
したがって、ボウル内の洗浄水水位が低く保たれるとともにボウル面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル内の洗浄水面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0009】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、小用検知手段が手動操作可能な操作スイッチにより構成されていることを特徴として構成している。
【0010】
このような便器装置では、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。
【0011】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、男子小用と判断したときに下方回動するトラップ部の軸が略水平方向であることを特徴として構成している。
【0012】
このような便器装置では、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部の軸が略水平方向となって、トラップ部から外部への洗浄水の排水が完全には行われず、ボウル部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。これにより、男子小用の放水が直接ボウル底面に当たることを防止してこの放水のボウル底部からの跳ね返りをより少なくしている。
【0013】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載の発明において、男子小用と判断したときに閉状態の便座及び便蓋を開放する便座開閉手段を備えてなることを特徴として構成している。
【0014】
このような便器装置では、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座及び便蓋を開放するので、手で便座及び便蓋を開放する手間が省ける。
【0015】
また請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、便器本体前方の使用者を検知する人体検知センサを設け、便座開閉手段は、この人体検知センサの検知により便器本体前方に使用者がいないときに開放状態の便座及び便蓋を閉じる機能を備えてなることを特徴として構成している。
【0016】
このような便器装置では、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサの検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座及び便蓋を閉じるので、使用後に開放状態の便座及び便蓋を手で閉じる手間が省ける。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の便器装置を図1乃至図2に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態の便器装置を示す要部の縦断面図である。また図2は、同上の便器装置の動作を説明する要部の縦断面図であり、(a)は非使用時、(b)は男子小用使用時、(c)は男子小用使用後を示す。
【0019】
図1乃至図2に示すように、この便器装置は、男子小用を検知する小用検知手段と、ボウル5への洗浄水6の供給路を開閉する洗浄弁3と、ボウル5底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部4とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部4の自由端部を下方回動させてボウル5内の洗浄水6の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁3を開放してボウル5内に洗浄水6を供給させる制御手段を設けている。また、小用検知手段が手動操作可能な操作スイッチにより構成されている。また、男子小用と判断したときに下方回動するトラップ部4の軸が略水平方向としている。また、男子小用と判断したときに閉状態の便座18及び便蓋8を開放する便座開閉手段を備えている。
また、便器本体前方の使用者を検知する人体検知センサ2を設け、便座開閉手段は、この人体検知センサ2の検知により便器本体前方に使用者がいないときに開放状態の便座18及び便蓋8を閉じる機能を備えている。
【0020】
操作スイッチは、例えば押しボタン式のものが好適に用いられ、便器装置の操作リモコン又は便器本体1に、その用途を明記した表示とともに取り付けられている。操作スイッチは後述する制御手段に接続されており、操作スイッチの操作により男子小用であることが制御手段に伝えられ制御手段がこれを判断する。
【0021】
ボウル5の上端縁の全周にリム部7が設けられ、このリム部7の内部には通水路が形成されている。リム部7の内側側面には全周に亘って適宜の間隔を隔てて上下方向に貫通する射水孔17が複数個設けられ、リム部7に給水された水を通水路から射水孔17を介してボウル5に供給できるようにしている。リム部7の便器本体1後部側の端部にリム給水接続部が設けられ、このリム給水接続部はリム部7内部の通水路と連通している。リム給水接続部には給水管15の一端部が挿入固定され、給水管15の他端部が止水栓を介して図示しない水道に直結されている。この給水管15内の洗浄水6の供給路途中に、リム部7への給水を制御する電気駆動式の洗浄弁3が介設されている。このため、洗浄弁3が開放されたときには、水道から水が、給水管15、リム通水接続部及びリム部7を経て、リム部7の射水孔17からボウル5内に直接供給される。またこの洗浄弁3は便器洗浄スイッチの操作を受けて制御手段により開放制御されるようにしてある。
【0022】
便器本体1の後部の内部に収納空所が設けてあり、この収納空所内にケース本体13が内装してある。ケース本体13の一側壁には取り付け孔が設けてあり、この取り付け孔に回動自在で上下に反転自在な筒状のトラップ部4を挿入して取り付けてあり、トラップ部4の大半はケース本体13内に配置されるとともに、トラップ部4の前端部の接続部がケース本体13から外部に突出している。この接続部は、ボウル5の後端部に形成したボウル排水口14に嵌め込んで接続してある。
【0023】
トラップ部4は、軟質材料から山部と谷部とが軸方向に交互に連続した蛇腹状に形成してあり、このトラップ部4前端の山部の頂部を軸方向に長くして筒状の接続部が形成されている。この接続部より後方の山部の外周部には取付用フランジ19が設けてあり、取付用フランジ19には複数の取付孔が設けられており、この取付孔を介して取付用ネジをケース本体13の取り付け孔周囲にねじ込むことにより、取付用フランジ19をケース本体13に固定している。また、トラップ部4後端の山部の頂部の幅を軸方向に長くして筒状のリング取付部を形成している。このリング取付部外周の軸と直交する方向にリング埋め込み凹所が設けられ、このリング埋め込み凹所にリング12を収容するようにしてある。
【0024】
リング12は、硬質材よりなり、側面視略半円弧状のリング本体と、このリング本体の両端に外方に向けてそれぞれ延設された固定板とから形成され、固定板中央にネジ取付孔が設けられている。そして、1対のリング12を対向させてリング埋め込み凹所に収容し、両リング12の固定板を当接させ、連通する両固定板のネジ取付孔を介してネジ固定することにより、円状とされたリング12をリング埋め込み凹所に圧接固定している。
【0025】
また、ケース本体13に回動自在に取り付けた回動アーム11が設けられ、この回動アーム11の後端の自由端がリング12に固定され、回動駆動手段の回転軸が回動アーム11の回動軸10に連結されている。この回動駆動手段の駆動による回動アーム11の回動によって回動アーム11の自由端に連結されたリング12が回動し、これにより回動軸10を一方向に回転するとトラップ部4の自由端とした後端が下向きになるよう回動し、上記と逆方向に回転するとトラップ部4の自由端とした後端が上向きになるよう回動する。回転アームとトラップ部4はトラップ部4が略水平方向のときに各長手方向が略一致するように形成されている。
【0026】
便座開閉手段は、便器後方の便座18及び便蓋8の回動基端部近傍に内装された開閉機構部及び駆動モータにより構成されている。この駆動モータは制御手段に電気接続され、制御手段の指令により開閉機構部を作動させて便座18及び便蓋8の開閉制御を行うものである。
【0027】
人体検知センサ2は、例えば光センサが好適に用いられ、例えば便器本体1の前端部の左右の傾斜部の上下方向略中央にそれぞれ取り付けられる。各人体検知センサ2はそれぞれ便器本体1前方の使用者の左右の足を検知して制御手段に検知信号を送り、制御手段が人体の存在を判断するようにしている。
【0028】
制御手段は、小用検知手段の操作スイッチ、電気駆動式の洗浄弁3、回転駆動手段のモータ、便座開閉手段のモータ及び人体検知センサ2にそれぞれ電気接続され、小用検知手段の検知による小用判断、洗浄弁3の開閉制御、回転駆動手段の駆動制御、便座開閉手段の開閉制御及び人体検知センサ2による人体検知判断を行う制御回路で構成されている。また制御手段は、少なくともトラップ部4の自由端とした後端が上向きの上限位置、下向きの下限位置及び略水平方向位置で位置保持されるよう回転駆動手段のモータを制御している。以下に、使用者が便座18に着座して使用する場合及び使用者が男子小用を行う場合における便器洗浄動作をそれぞれ説明する。
【0029】
まず使用者が便座18に着座して使用する場合、便器装置の非使用時にはトラップ部4の後端が上向きの上限位置に保持され、トラップ部4は斜め上方に傾斜保持されている。この状態で使用者が用便終了後に便器洗浄操作スイッチを操作して洗浄弁3の開放によるボウル5内への給水を行うと、給水開始から一定時間経過後に回転駆動手段のモータを駆動してトラップ部4の後端を下降させ、トラップ部4の後端が下向きの下限位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内の洗浄水6がボウル排水口14から斜め下方に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4の後端の自由端部から外部へと排水される。この排水が十分行われる所定時間経過後に、モータが今度は逆方向に回転してトラップ部4の後端を上昇させ、トラップ部4の後端が上限位置でモータを停止して再びトラップ部4の後端が上限位置で保持される。この後もボウル5内への給水はボウル5内の洗浄水6が所定水位となる一定時間続けられ、この後洗浄弁3が閉状態に保持され初期状態に戻る。
【0030】
一方、使用者が男子小用を行う場合、まず便器本体前方に立った状態の使用者が男子小用を知らせるべく操作スイッチを操作する。次に制御手段は操作スイッチからの小用検知信号を受けて男子小用であることを判断する。次にこの判断により、便座開閉手段を作動させて閉状態の便座18及び便蓋8の開放させると同時に、洗浄弁3の開放によるボウル5内への給水を行い、回転駆動手段のモータを駆動してトラップ部4の後端を下降させ、トラップ部4の後端が略水平方向位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内の洗浄水6の水位よりもトラップ部4の底面位置が低くなり、ボウル5内の洗浄水6はボウル排水口14から略水平方向に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4後端の自由端部から外部へと排水される。トラップ部4の傾斜方向が斜め下方ではなく水平方向であるため、ボウル5内の洗浄水6は完全には排水されず、ボウル5底面上には多少の洗浄水6が残存する。同時に水道から水が、給水管15、リム通水接続部及びリム部7を経て、リム部7の射水孔17からボウル5内に直接供給され、ボウル5面上に排水口に向けて洗浄水6が流水する流水面が形成される。この流水もボウル排水口14からトラップ部4を経由してトラップ部4後端の自由端部から外部へと排水される。小用が完了したと思われる所定の一定時間経過後に、制御手段はモータを駆動してトラップ部4の後端をさらに下降させ、トラップ部4の後端が下向きの下限位置でモータを停止してこの状態を一定時間保持する。このとき、ボウル5内に残存する少量の洗浄水6がボウル排水口14から斜め下方に傾斜保持されたトラップ部4を通過して、トラップ部4後端の自由端部から外部へと完全に排水される。この排水が十分行われたと思われる所定の一定時間経過後に、モータが今度は逆方向に回転してトラップ部4の後端を上昇させ、トラップ部4の後端が上限位置でモータを停止保持される。この後もボウル5内への給水はボウル5内の洗浄水6が所定水位となる一定時間行われ、この後洗浄弁3が閉状態に保持され初期状態に戻る。そして便器本体1前方から使用者がいなくなると、人体検知センサ2により制御手段が使用者の不在を判断し、便座開閉手段を作動させて開放状態の便座18及び便蓋8を閉じる。
【0031】
このような便器装置では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部4の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル5内の洗浄水6がトラップ部4の自由端部から外部へと排水されることによりボウル5内の洗浄水6水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁3を開放させてボウル5内に洗浄水を供給し、ボウル5面上を洗浄水が流水する。
【0032】
したがって、ボウル5内の洗浄水6水位が低く保たれるとともにボウル5面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル5内の洗浄水6面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0033】
また、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。また、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部4の軸が略水平方向となって、トラップ部4から外部への洗浄水6の排水が完全には行われず、ボウル5部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。これにより、男子小用の放水が直接ボウル5底面に当たることを防止してこの放水のボウル5底部からの跳ね返りをより少なくしている。また、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座18及び便蓋8を開放するので、手で便座18及び便蓋8を開放する手間が省ける。さらに、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサ2が検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座18及び便蓋8を閉じるので、使用後に開放状態の便座18及び便蓋8を手で閉じる手間が省ける。この人体検知センサ2を例えば便器本体1の前端部の左右の傾斜部の上下方向略中央にそれぞれ取り付けておくと、便器本体1の傾斜部が下部ほど奥方に傾斜しているので、使用者の足が人体検知センサ2に触れて人体検知センサ2が壊れるなどの不具合が防止できるとともに、人体検知センサ2が使用者の目に直接触れない位置にあるため、便器装置の外観も向上している。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、小用検知手段の検知により制御手段が男子小用動作と判断し、この判断に基づいて制御手段がトラップ部の後端の自由端部を下方回動させ、ボウル内の洗浄水がトラップ部の自由端部から外部へと排水されることによりボウル内の洗浄水水位を下げ、さらに制御手段が洗浄弁を開放させてボウル内に洗浄水を供給し、ボウル面上を洗浄水が下方へ流水する。したがって、ボウル内の洗浄水水位が低く保たれるとともにボウル面上を洗浄水が流水することにより、男子小用の放水のボウル内の洗浄水面からの跳ね返りが少なくなり、この跳ね返りの付着による便器の汚れや臭気が防止される。
【0035】
また請求項2記載の発明では、小用検知手段としての操作スイッチを手動操作することにより簡単で確実に男子小用を判断できる。
【0036】
また請求項3記載の発明では、制御手段が男子小用と判断したときに、トラップ部の軸が略水平方向となって、トラップ部から外部への洗浄水の排水が完全には行われず、ボウル部底部にに少量の洗浄水を溜めた状態で男子小用を行える。
これにより、男子小用の放水が直接ボウル底面に当たることを防止してこの放水のボウル底部からの跳ね返りをより少なくしている。
【0037】
また請求項4記載の発明では、男子小用と判断したときに便座開閉手段が閉状態の便座及び便蓋を開放するので、手で便座及び便蓋を開放する手間が省ける。
また請求項5記載の発明では、便器本体前方から使用者がいなくなったことを人体検知センサが検知し、この検知により便座開閉手段が開放状態の便座及び便蓋を閉じるので、使用後に開放状態の便座及び便蓋を手で閉じる手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の便器装置を示す要部の縦断面図である。
【図2】同上の便器装置の動作を説明する要部の縦断面図であり、(a)は非使用時、(b)は男子小用使用時、(c)は男子小用使用後を示す。
【符号の説明】
1 便器本体
2 人体検知センサ
3 洗浄弁
4 トラップ部
5 ボウル
6 洗浄水
7 リム部
8 便蓋
9 便蓋支持部
10 回動軸
11 回動アーム
12 リング
13 ケース本体
14 ボウル排水口
15 給水管
16 給水口
17 射水孔
18 便座
19 取付用フランジ
Claims (5)
- 男子小用を検知する小用検知手段と、ボウルへの洗浄水の供給路を開閉する洗浄弁と、ボウル底部の排水口から便器後方へ接続され後端の自由端部が上下回動可能に支持された筒状のトラップ部とを備え、この小用検知手段の検知により男子小用と判断し、このときにトラップ部の自由端部を下方回動させてボウル内の洗浄水の少なくとも一部をこの自由端部から排水させるとともに、洗浄弁を開放してボウル内に洗浄水を供給させる制御手段を設けてなることを特徴とする便器装置。
- 小用検知手段が手動操作可能な操作スイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の便器装置。
- 男子小用と判断したときに下方回動するトラップ部の軸が略水平方向であることを特徴とする請求項1又は2記載の便器装置。
- 男子小用と判断したときに閉状態の便座及び便蓋を開放する便座開閉手段を備えてなることを特徴とする請求項1乃至3記載の便器装置。
- 便器本体前方の使用者を検知する人体検知センサを設け、便座開閉手段は、この人体検知センサの検知により便器本体前方に使用者がいないときに開放状態の便座及び便蓋を閉じる機能を備えてなることを特徴とする請求項4記載の便器装置。
Priority Applications (1)
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JP2003086589A JP2004293147A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 便器装置 |
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JP2007271576A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toto Ltd | 生体情報測定便器 |
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JP2019177003A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社Lixil | 便器装置 |
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