JPH1175044A - 画像中継伝送方法、音声中継伝送方法、画像中継伝送装置及び音声中継伝送装置 - Google Patents

画像中継伝送方法、音声中継伝送方法、画像中継伝送装置及び音声中継伝送装置

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JPH1175044A
JPH1175044A JP9230878A JP23087897A JPH1175044A JP H1175044 A JPH1175044 A JP H1175044A JP 9230878 A JP9230878 A JP 9230878A JP 23087897 A JP23087897 A JP 23087897A JP H1175044 A JPH1175044 A JP H1175044A
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Application number
JP9230878A
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Inventor
Rei Hamada
玲 浜田
Shigenori Morikawa
重則 森川
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファクシミリデータの伝送を行なうにあたっ
て、煩雑な入力操作や特殊な端末装置を必要とせず、イ
ンターネットのようなネットワークを経由して通信費の
低減を図る。 【解決手段】公衆回線網24aを介してファクシミリ装置
26を接続した、このファクシミリ装置26から送られてく
る画像データ中の宛先情報を読取って文字認識する画像
処理モジュール(42)、得た宛先情報に基づいて画像デー
タの宛先を設定するメインモジュール(41)、設定した宛
先に上記画像データを伝送するTCP/IPドライバ(4
5)及びイーサネットポートドライバ(50)を有する第1の
中継局21を、上記公衆回線網24aとは独立した課金シス
テムのインターネット23と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインターネ
ットを用いてファクシミリデータや音声データを中継伝
送する画像中継伝送方法、音声中継伝送方法、画像中継
伝送装置及び音声中継伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータを用いて
インターネットに接続することが広く普及している。そ
こで、一般の公衆回線網に代えて、インターネットを経
由してパーソナルコンピュータによりファクシミリデー
タや音声の伝送を行なうことで、特に遠距離での通信費
を削減することを可能とした中継伝送システムが種々開
発、製品化されている。
【0003】図13はそのような中継伝送システムの構
成を例示するもので、第1の端末側に位置する電話機1
及びファクシミリ装置2(パソコンで電話機能及びファ
クシミリ機能を実現しても良い)が公衆回線網3aを介
して第1の中継局4に接続されており、この第1の中継
局4がインターネット5と接続されている。
【0004】同様に、第2の端末側に位置する電話機6
及びファクシミリ装置7が同じく公衆回線網3bを介し
て第2の中継局8に接続されており、この第2の中継局
8がインターネット5と接続されている。
【0005】第1の中継局4及びファクシミリ装置2は
共に、公衆回線網3a,3bと接続された公衆回線イン
タフェースとしてのPBX(構内交換機)11、音声コ
ーデック12とモデム13からなるデジタルデータの入
出力器、サーバコンピュータ14、及びこのサーバコン
ピュータ14とインターネット5間の多重化ネットワー
クインタフェースとしてのルータ15を有している。
【0006】公衆回線網3aを使用できる特定の発信者
が、電話機1またはファクシミリ装置2により公衆回線
網3aを介して第1の中継局4に電話をかけることで回
線を接続し、この中継伝送システムを経由して第2の中
継局8から公衆回線網3bを介して不特定、またはある
特定のグループ内の不特定の着信者の電話機6あるいは
ファクシミリ装置7との間で回線を接続する。このシス
テムで、インターネット5を通じて電話機1と電話機6
による音声の通話、あるいはファクシミリ装置2とファ
クシミリ装置7による画像7による画像の伝送の中継を
容易に実行させることができるもので、音声または画像
の伝送は、リアルタイムではなく、一旦中継システム内
のいずれかにデジタルデータの状態で蓄積することも可
能である。
【0007】このような中継伝送システムにおいては、
発信者から着信者の電話番号をシステムに通知する必要
がある。これは、発信者のかける直接の電話番号が第1
の中継局4の番号であるため、通信経路を通じて任意の
電話番号を有する電話機6またはファクシミリ装置7に
接続したければ、そのための手段を講じなければならな
い。そのうえ、課金のためには発信者のID番号と、そ
の認証情報としてのパスワードも知らせることが望まし
い。
【0008】そのために従来では、主として以下に示す
3通りの方法によって対処している。すなわち、 i)発信者が第1の中継局4を呼出した直後に、電話機1
またはファクシミリ装置2からトーンまたはパルス信号
を使用して相手先の電話番号、自己のID番号、及び認
証情報を入力する方法。入力した電話番号は電話機1か
らインターネット5を介して第2の中継局8に送られ、
第2の中継局8は着信者の電話機6またはファクシミリ
装置7の電話番号を知ることができる。
【0009】ii) 発信者側の電話機1またはファクシミ
リ装置2と公衆回線網3aとの間に電話番号の変換装置
をいれる方法。これにより、発信者が着信者の電話番号
をダイヤルすると、変換装置が第1の中継局4にダイヤ
ルし、第1の中継局4との接続直後に自動的に相手先の
電話番号、自己のID番号、及び認証情報を第1の中継
局4に入力するようになるもので、それ以後は上記
(i)の方法と同様である。
【0010】iii)発信者側の端末としてファクシミリ装
置2を使用する場合で、且つファクシミリ装置2にマー
クカードリーダや専用ボタンを用意して、ファクシミリ
装置2自身が上記(ii)の方法で説明した変換装置を
内蔵するようにした方法。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
(i)〜(iii)の方法では、発信者が上記中継伝送
システムを使用しないで公衆回線網3a,3bを介して
直接着信者の電話機6またはファクシミリ装置7を呼出
す場合に比較して、相手先を入力するための手間が必要
となるか、あるいは特殊な端末装置が必要となる。
【0012】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ファクシミリデー
タ等の画像データあるいは音声データの伝送を行なうに
あたって、煩雑な入力操作あるいは特殊な端末装置等を
必要とせずに、インターネットのようなデジタルデータ
のネットワークを経由することで通信費の低減を図るこ
とが可能な画像中継伝送方法、音声中継伝送方法、画像
中継伝送装置及び音声中継伝送装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
公衆回線網に接続され、該公衆回線網を介して所定端末
送から送られてきた画像データをインターネット網を使
用して公衆回線網に接続された他の端末装置に送信すつ
画像中継伝送方法において、上記所定端末装置から送ら
れてきた画像データ中から文字認識により宛先情報を抽
出して、この抽出した宛先情報に基づいて上記他の端末
装置が接続されている公衆回線網に発信して該送られて
きた画像データを送信することを特徴とする。
【0014】このような伝送方法とすれば、ファクシミ
リデータ等の画像データの伝送を行なうにあたって、煩
雑な入力操作あるいは特殊な端末装置等を必要とせず
に、インターネットのようなデジタルデータのネットワ
ークを経由することで通信費の低減を図ることができ
る。
【0015】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記画像データ中の宛先情報はチェッ
ク桁を含み、このチェック桁により上記抽出した宛先情
報の認識チェックを行ない、認識エラーと判断した際に
は画像データの伝送を中止させることを特徴とする。
【0016】このような伝送方法とすれば、上記請求項
1記載の発明の作用に加えて、誤認識による宛先情報の
設定の失敗を防止することができる。
【0017】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、上記認識エラーと判断し、画像データ
の伝送を中止させた際に、当該画像データを保持装置に
保持することを特徴とする。
【0018】このような伝送方法とすれば、上記請求項
2記載の発明の作用に加えて、宛先情報を再設定するだ
けで、直ちに画像データの伝送処理に移行させることが
できる。
【0019】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の発明において、上記認識エラーと判断し、画像データ
の伝送を一時中止させた際に、上記画像データを送って
きた所定端末装置に認識の評価値の高い次善の宛先情報
の候補及び対処方法を問い合わせる帳票の画像データを
返送し、当該端末装置から対処方法を指示する情報が付
加された帳票の画像データが送られてくると、その指示
に対応して上記保持装置に保持している当該画像データ
を読出して上記他の端末装置に送信することを特徴とす
る。
【0020】このような伝送方法とすれば、上記請求項
3記載の発明の作用に加えて、宛先情報を誤認識した場
合でも直ちに端末装置のユーザに対して対処を促し、認
識内容を回復して画像データの伝送処理に移行させるこ
とができる。
【0021】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記中継局は、端末装置毎の宛先情報
を記憶した宛先情報データベースをさらに有し、上記設
定手段は、上記文字認識手段で得た宛先情報に基づいて
上記宛先情報データベースに登録されている宛先情報か
ら優先的に選択して宛先を設定することを特徴とする。
【0022】このような伝送方法とすれば、上記請求項
1記載の発明の作用に加えて、認識情報データベースに
予め登録されている宛先情報を対象として文字認識を絞
り込んで行なうため、処理を高速化することができると
共に、誤認識の発生を抑えることができる。
【0023】請求項6記載の発明は、上記請求項5記載
の発明において、上記該当する宛先情報を検索できなか
った場合に上記所定端末装置に宛先の入力を要求し、入
力された宛先を設定すると共に、上記宛先情報データベ
ースに追加登録することを特徴とする。
【0024】このような伝送方法とすれば、上記請求項
5記載の発明の作用に加えて、宛先情報を上記宛先情報
データベースに登録していなかった場合でも発信側の端
末装置との簡単な対応により伝送させると共に、この宛
先情報の宛先情報データベースへの追加登録も自動的に
行なわせることができる。
【0025】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、画像データ中に所定の文字列を認識し
た際にその文字列を含む所定単位領域を画像データ中か
ら削除することを特徴とする。
【0026】このような伝送方法とすれば、上記請求項
1記載の発明の作用に加えて、例えば発信側の認証を行
なうために画像データ中にパスワード等を記入した場合
でも、その画像がそのまま相手先に伝送されてしまうこ
とがないなど、画像データに部分的に秘匿性を持たせる
ことができる。
【0027】請求項8記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、画像データ中に所定の文字列を認識し
た際にその文字列を含む所定単位領域を白、黒または任
意パターンで塗り潰した画像に差替えることを特徴とす
る。
【0028】このような伝送方法とすれば、上記請求項
1記載の発明の作用に加えて、例えば発信側の認証を行
なうために画像データ中にパスワード等を記入した場合
でも、その画像がそのまま相手先に伝送されてしまうこ
とがないなど、画像データに部分的に秘匿性を持たせる
ことができる。
【0029】請求項9記載の発明は、公衆回線網に接続
され、該公衆回線網を介して所定端末装置と該公衆回線
網に接続された他の端末装置との通話をインターネット
網を使用して行わせる音声中継伝送方法において、上記
所定端末装置からの音声から音声認識により宛先情報を
抽出して、この抽出した宛先情報に基づいて上記他の端
末装置が接続されている公衆回線網に発信して通話を行
わせることを特徴とする。
【0030】このような伝送方法とすれば、電話機によ
る通話を行なうにあたって、煩雑な入力操作あるいは特
殊な端末装置等を必要としないだけでなく、宛先の電話
番号の指定の簡易化も可能としながら、インターネット
のようなデジタルデータのネットワークを経由すること
で通信費の低減を図ることができる。
【0031】請求項10記載の発明は、上記請求項9記
載の発明において、上記宛先情報の抽出は、登録した話
者毎に単語と宛先電話番号の組データを登録し、上記所
定端末装置から送られてくる音声データにより登録した
話者の照合と単語の認識を行ない、この照合した話者毎
に登録されている組データから単語に対応する宛先電話
番号を抽出することを特徴とする。
【0032】このような伝送方法とすれば、上記請求項
9記載の発明の作用に加えて、さらに発呼側の話者の認
証及びこの認証結果に基づく宛先の絞込みも行なうこと
ができるため、より使い勝手と認識率を共に向上させる
ことができる。
【0033】請求項11記載の発明は、請求項9または
10記載の発明において、上記音声認識において、認識
エラーを生じた場合に上記所定端末装置に対してダイヤ
ル入力を促す音声メッセージを発信し、これに応答して
該所定端末装置からダイヤルされた内容に基づいて相手
先電話番号を設定することを特徴とする。
【0034】このような伝送方法とすれば、上記請求項
9または10記載の発明の作用に加えて、音声認識を失
敗した場合でも直ちにダイヤル入力に移行して処理を続
行することができる。
【0035】請求項12記載の発明は、一方で公衆回線
網を介して端末装置を接続し、他方で上記公衆回線網と
は独立した課金システムのインターネット網と接続した
画像中継伝送装置であって、上記端末装置から送られて
くる画像データ中の宛先情報を読取って文字認識する文
字認識手段と、この文字認識手段で得た宛先情報に基づ
いて上記画像データの宛先を設定する設定手段と、この
設定手段で設定した宛先に上記インターネット網を介し
て上記画像データを伝送する伝送手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0036】このような構成とすれば、ファクシミリデ
ータ等の画像データの伝送を行なうにあたって、煩雑な
入力操作あるいは特殊な端末装置等を必要とせずに、イ
ンターネットのようなデジタルデータのネットワークを
経由することで通信費の低減を図ることができる。
【0037】請求項13記載の発明は、一方で公衆回線
網を介して電話機を接続し、他方で上記公衆回線網とは
独立した課金システムのインターネット網と接続した音
声中継伝送装置であって、上記電話機から送られてくる
音声データ中の単語を音声認識する音声認識手段と、単
語とこの単語に対応した宛先電話番号の組データを複数
組予め登録した登録手段と、上記音声認識手段で得た単
語に基づいて上記登録手段から対応する宛先電話番号を
読出して設定する設定手段と、この設定手段で設定した
宛先との間で上記インターネット網を介して通話音声の
伝送を行なう伝送手段とを具備したことを特徴とする。
【0038】このような構成とすれば、電話機による通
話を行なうにあたって、煩雑な入力操作あるいは特殊な
端末装置等を必要としないだけでなく、宛先の電話番号
の指定の簡易化も可能としながら、インターネットのよ
うなデジタルデータのネットワークを経由することで通
信費の低減を図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下本発明をインターネットを用
いたファクシミリ中継伝送システムに適用した場合の第
1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0040】図1はシステム全体の構成を示すもので、
2つ以上の中継局、例えば第1の中継局21と第2の中
継局22がインターネット23で接続されており、第1
の中継局21はアナログ公衆回線網24aを介して第1
の端末側である電話機25及びファクシミリ装置26と
接続される一方、第2の中継局22はアナログ公衆回線
網24bを介して第2の端末側である電話機27及びフ
ァクシミリ装置28と接続される。
【0041】第1の中継局21は、アナログ公衆回線網
24aと接続されたモデム部31、デジタルデータを処
理するコンピュータ部32、及び上記インターネット2
3に接続するためのルータ33を有している。
【0042】同様に、第2の中継局22もモデム部3
4、コンピュータ部35、及び上記ルータ36を有して
いる。
【0043】モデム部31,34は、EIA−578,
EIA−592の拡張ATコマンドセットを有する既存
のファクシミリモデムで構成し、コンピュータ部32,
35とはRS232Cケーブルで接続する。
【0044】コンピュータ部32,35は、例えばパー
ソナルコンピュータで構成し、ファクシミリデータ等の
ファイルを保存するハードディスク装置を有する一方、
画像データの圧縮伸長処理、画像認識、文字認識を行な
うのに充分な処理速度とメモリ容量とを有するものとす
る。
【0045】ルータ33,36は、既存のルータ装置で
構成され、コンピュータ部32,35とLAN、例えば
イーサネットにより接続され、またインターネット23
とは専用線により接続される。
【0046】図2は上記コンピュータ部32,35の実
行するソフトウェアプログラムの機能モジュール構成を
示すものである。図中の矢印は依存関係を表わすもので
あり、矢印の元がコールするモジュール、矢印の先がコ
ールされるモジュールとなる。メインモジュール41
は、他のモジュールをコールし、全体の動作の流れを制
御するもので、画像処理モジュール42、ファイルシス
テム43、ファクシミリ処理モジュール44、及びTC
P/IPドライバ45をコールする。
【0047】画像処理モジュール42は、送られてきた
ファクシミリデータに関する認識処理の流れを制御する
もので、認識エンジン46、画像伸長モジュール47、
及び画像圧縮モジュール48をコールする。
【0048】認識エンジン46は、ファクシミリデータ
の2値画像データから文字列を認識するものであり、画
像伸長モジュール47は圧縮されている2値画像データ
を例えばG3ファクシミリ規格に従って復号化するも
の、画像圧縮モジュール48は逆に2値画像データをG
3ファクシミリ規格に従って符号化するものである。
【0049】ファイルシステム43は、画像ファイルの
一時蓄積やユーザ情報データベース、宛先情報データベ
ースの管理等を行なうものである。
【0050】ファクシミリ処理モジュール44は、AT
コマンドによりファクシミリプロトコルに従って符号化
済みの2値画像データを送受するものであり、RS23
2Cポートドライバ49をコールして上記モデム部31
と接続されたRS232Cポートでの入出力を行なわせ
る。
【0051】TCP/IPドライバ45は、TCP/I
P(Transmission Control Pr
otcol/Internet Protcol)に従
ってLANとの入出力を行なうものであり、実際にはイ
ーサネットポートドライバ50をコールして上記ルータ
33と接続されたイーサネットポートでの入出力を行な
わせる。
【0052】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。
【0053】ここでは、第1の中継局21が公衆回線網
24bを介してファクシミリ装置26からの発呼を受付
け、この第1の中継局21からその本来の宛先であるフ
ァクシミリ装置28と同一の公衆回線網24bにアクセ
ス可能である第2の中継局22を経由して画像を伝送す
るものとする。
【0054】図3は第1の中継局21側のコンピュータ
部32のメインモジュール41にて処理されるメインル
ーチンであり、その当初には各レジスタ等を初期化した
後(ステップA1)、ファクシミリ処理モジュール44
及びRS232Cポートドライバ49を起動してファク
シミリデータの着呼を待機する(ステップA2)。ここ
で、ファクシミリデータとしての画像データの符号化及
び伝送はG3ファクシミリ規格に従って行なうものとす
る。G3ファクシミリ規格による端末仕様はT.4に規
定され、以下に示すようなものである。すなわち、 ・線密度:3.85[本/mm] ・変復調:V.27ter,V29,V17 ・画像符号化:一次元方式(MH)、オプションとして
二次元方式(MR) ・制御信号は再送訂正を行なう ・ファクシミリ信号(符号化画像信号)はエラー訂正な
しが標準だが、オプションとしてエラー訂正モードを持
ち、HDLC(ハイレベル・データリンク制御手順)フ
レームによる再送訂正を行なうことも可能。
【0055】ファクシミリの変復調方式はITU−TV
シリーズの半二重方式を用いるが、この技術は本発明の
本質とは関係のない下位のレイヤである。
【0056】また、G3ファクシミリ規格の伝送プロト
コルはT.30に規定され、主な動作フェーズは図9に
示すようになる。なお、コンピュータ部32,35から
のモデム部31,34に対するコマンド制御に関して
は、具体的なコマンド内容は本発明の本質とは無関係で
あり、ここではEIA−578,EIA−592に規定
されている拡張ATコマンドセットを用いて実現するも
のとする。
【0057】図9に示すように動作当初のフェーズA,
Bに関しては、単純な呼制御手順、ネゴシエーション、
制御パケットの送受のみである。
【0058】続くフェーズCにおいては、ファクシミリ
信号が伝送される。伝送手順については、非エラー訂正
モード(標準モード)の場合とエラー訂正モードの場合
に分けて説明する。すなわち (非エラー訂正モード)エラー訂正なしのモードでは、
一般に後述する一次元方式符号を単純に順次伝送する。
【0059】(エラー訂正モード)エラー訂正のモード
では、一般に圧縮効率の高い、後述する二次元方式符号
を用いるもので、ファクシミリ信号に関してもHDLC
フレームに構成したパケットに分解し、CRCによるエ
ラーチェック桁が付される。受信側でエラーを検出した
際にはパケットの再送を送信側に要求して再送が実行さ
れるため、最終的に画像内容のエラーが起きる確率は無
視できるほど小さい。
【0060】次のフェーズD,Eに関しては、単純な呼
制御手順、制御パケットの送受のみである。
【0061】しかして、上記ステップA2で着呼があっ
たと判断すると、ファクシミリデータの1ページ目を受
信した時点で(ステップA3)、その1ページ目の画像
の受信完了を待ち、得た1ページ目の画像に対して画像
処理モジュール42をコールして文字認識処理を実行さ
せ、画像中のユーザ情報フィールド及び宛先フィールド
を読取らせる(ステップA4)。
【0062】図4はこの画像処理モジュール42による
文字認識処理のサブルーチン内容を示すもので、まずデ
ータ圧縮されているファクシミリデータを画像伸長モジ
ュール47により2値のビットマップ画像データに復号
化する(ステップB1)。
【0063】上述した如くファクシミリデータとして送
信する画像データの符号化方式には、一次元方式と二次
元方式とがある。ここで (一次元方式)画面を1ライン毎に走査し、白ドットの
ランレングスと、黒ドットのランレングスを数えて交互
に並べ、それらをハフマン符号化したもので、各ライン
の終端にはライン終端符号を置く。このライン終端符号
はランレングスのハフマン符号化には表れない固有の値
をもつ。復号化の際には、ハフマン符号化テーブルを逆
に引いてランレングスに変換し、1ライン毎にビットマ
ップに復号する。
【0064】また、この復号化段階において、非エラー
訂正モードで伝送されてきた場合には、エラー部分に問
題を生じることとなるので、受信側でハフマン符号に矛
盾を生じ、ライン終端符号の検出に失敗した際には、伝
送エラー発生と判断して、以後ライン終端符号を検出す
るまでデータをスキップし、ラインの同期を再確立す
る。このような処理によりラインの同期を再確立するま
での画像ラインは失われるが、失われた画像ラインは直
前のラインを繰返すことで近似的に復元される。 (二次元方式)ライン終端符号の識別ビットにより、二
次元方式によって圧縮されたラインを示す。この二次元
方式は、画面を1ライン毎に走査し、直前のラインとの
変化点を符号化し、ハフマン符号化したもので、復号化
にあたっては、ハフマン符号化テーブルを逆に引いて、
直前のラインとの変化点を割出して復号する。二次元方
式を含むファクシミリデータの伝送では通常エラー訂正
モードが使用されるので、画像内容のエラー復元は考え
る必要がない。
【0065】図5(1)はこのとき復号化された2値の
ビットマップ画像データを例示するものである。この画
像データ中、ユーザ情報フィールドは「USER−SG
N:○○‥‥(ユーザの名前)/□□‥‥(パスワー
ド)」からなるものとし、「ユーザの名前」は10文字
以内の英字で予めユーザ情報データベース(後述)に登
録された名前、「パスワード」は数字5桁に英文字
「F」または「V」が続いたものからなるものとする。
パスワードの末尾の文字が「F」であれば「固定パスワ
ード」、「V」であれば「使い捨てパスワード」とし
て、記号「/」と文字「F」または「V」に挟まれた文
字列をパスワードとして認証に用いる。
【0066】「固定パスワード」とは、ユーザの明示的
な指示によって設定、変更するパスワードであり、「使
い捨てパスワード」とは、ユーザと中継局との間で共通
の計算式により導かれる一度きりしか使えないパスワー
ドである。固定パスワードを使用する場合は、定型文書
を何度でもファクシミリデータとして送信することがで
きる反面、使用した用紙が不正使用されてしまうのを注
意しなければならない。この点、使い捨てパスワードを
使用すれば、ファクシミリデータを送信した後の用紙の
管理に気を使う必要がなくなる。
【0067】使い捨てパスワードの計算方法は、ここで
は乱数を与える関数fとパスワードの種R0 を用いて、
乱数系列Rn=f(Rn−1)を第n回目のパスワード
として使用する。パスワードの種R0 は、固定パスワー
ドと同様、ユーザの明示的な指示によって設定、変更で
きる。乱数関数fの具体的な計算式は、ユーザとサーバ
(第1の中継局21)の間で同一のものを使い、他には
漏らさない注意が必要である。本実施の形態の本質から
外れるので詳細な説明は省略するが、より安全性を高め
るには、使い捨てパスワード用途として知られるMes
sage Digest関数などを使用してもよい。
【0068】しかるに上記ユーザ情報フィールドは、名
前とパスワードとからなるので冗長度が高く、他のユー
ザと誤って認証する危険性は低いので、チェック桁は使
わなくてもよいものとする。
【0069】これに対し、宛先フィールドは、最大10
桁の電話番号の右に続けて2桁の英字をチェック桁とし
て付加してなるものとする。この場合、英字の1桁目は
チェックサムであり、単純に各桁の合計を用いる方法が
一般的だが、単に数字を付加すると内線番号と混同しや
すいので、ここでは数字1〜0を英字A〜Jに割当てる
ものとする。なお、米国の電話では英字A〜Dに対応す
るトーン信号も定義されているので、これと混同しない
ように上記英字A〜Jに代えてE〜Nを割当てる方法も
考えられる。さらに、数字1〜0をキーボード上の数字
キーと隣接した英字、例えばJIS配列のキーボードで
各数字の右下に位置する英字QWERTYUIOPに割
当てるものとしてもよい。
【0070】また、チェック桁の2桁目は、その宛先が
登録済みであるか新規であるかを示しており、「R」と
「N」のいずれか一方である。
【0071】「R」が指定されている場合は登録済みの
宛先であり、ファイルシステム43内の宛先情報データ
ベースの電話番号を探索し、充分な評価値を伴ってマッ
チングがとれるものが存在していれば、それを選択す
る。マッチング探索範囲を限定するので処理を簡易化す
ることができる点と、間違って他の電話番号にファクシ
ミリデータを届けてしまう可能性を減少させることがで
きることが利点となる。また、「N」が指定されている
場合は新規の宛先であり、ファイルシステム43内の宛
先情報データベースに存在していないことを確認した上
で、新規に当該データベースに追加する処理を行なうの
で、新規の宛先に送るときでも2回目以降は「R」を指
定することとなる。
【0072】しかして、上記ステップB1で得られたビ
ットマップ画像データに対し、認識エンジン46を用い
てレイアウト認識処理を行なう(ステップB2)。これ
は、文字の位置と大きさを切出すもので、そのアルゴリ
ズムは、図5(2)に例示するように、黒画素の連結領
域を囲む矩形のうちの最小のものを決定していく方法で
実現する。
【0073】なお、ここで文字認識の対象とするのは英
数字及び若干の記号であり、すべて単連結の図形である
ので、このレイアウト認識処理だけで必要な文字の位置
と大きさとを知ることが可能である。
【0074】但し、上記した非エラー訂正モードで送ら
れてきたデータに関しては、1つ上のラインを繰返すこ
とでリカバリー処理されているが、文字のポイント数に
比してわずかな数のラインが失われた程度ならば、文字
の位相情報すなわち連結性は失われない。逆に、2つの
行に分かれた文字が接している可能性はあるが、常識的
な行間が確保されていれば、連続してエラーが発生する
確立はきわめて小さく、問題にならない。したがって、
このレイアウト認識処理はエラーのない場合とほぼ同様
であると考えてよい。
【0075】このようにレイアウト認識処理を実行して
切出した各矩形領域について、続いて文字サイズの正規
化を行ない(ステップB3)、正規化した各矩形領域に
ついて、文字図形として、文字認識技術に基づいた特徴
抽出または予め登録されている活字サンプル集合とのマ
ッチング検査を行なう(ステップB4)。
【0076】認識方法は、特に限定しないが、ここでは
重ね合わせ法を用いるものとする。この重ね合わせ方
は、多くの比較用フォントデータ、例えばゴシック、明
朝、サンセリフ、タイプライタの各フォントを用意し、
それぞれの英数字すべてを対象とし、読取対象と比較用
フォントデータを同一のドット数のビットマップ化して
両者を重ね合せて、白点あるいは黒点の両者一致した点
の総数を評価値とする。この場合、各フォントの標準体
のみならず、平行移動、斜体についても検索すると、よ
りよい結果が得られる。(または、相互相関を計算して
評価値としても本質的には同じ結果を得ることができ
る。)上記重ね合せ法は、単純ではあるが、文字認識処
理を行なう対象であるファクシミリデータがワードプロ
セッサあるいはパーソナルコンピュータのワードプロセ
ッサソフトウェアで作成されたものであるとすれば、一
般に使用されるフォントの数はそう多くはないため、正
確なマッチング評価を期待することができ、現実的であ
る。
【0077】この段階で文字を同定してもよいが、ある
いは上位の評価値が接近した値となっている場合は、前
後の文脈を考慮して、後述するフィールドの知識を加え
て同定を行なうほうが、より柔軟性に富んでいる。
【0078】また、ここで非エラー訂正モードにおいて
は、1つ上のラインを繰返すことでリカバリー処理され
ており、評価値に影響を与えるものとなる。文字のポイ
ント数に比してわずかな数のラインが失われた程度なら
ば誤差は少ないが、エラーによる損失の大きい環境で
は、上述した重ね合せ法ではなく別の方法、例えば文字
の位相情報や方向性による特徴抽出を行なう方法のほう
がよい場合も考えられる。
【0079】上記のように特徴抽出またはマッチング検
査を行なった結果により、ユーザ情報フィールドを認識
するために、全画面を対象とした文字列「USER−S
GN:」とのマッチングを検索する(ステップB5)。
【0080】そして、その検索結果により上記文字列
「USER−SGN:」に相当する評価値の文字列があ
った場合には、その位置に続く最大20文字分の文字列
をユーザ情報フィールドとして切出し、マッチングの結
果得られた最も評価値の高い英字及び数字の文字列に置
換する。
【0081】図6(1)に示す画像データでは、その下
部にある、下線を付した部分がユーザ情報フィールドに
相当するもので、ここでは「HAMADA/12345
V」となっている。
【0082】ここで、文字列中に記号「/」が含まれて
いなければユーザ認証のエラー、含まれていれば記号
「/」より前の部分をユーザ名、後の部分をパスワード
として認識する。さらに上述した如くパスワードの末尾
の文字が「F」であれば固定パスワード、「V」であれ
ば使い捨てパスワードとして、記号「/」と文字「F」
または「V」に挟まれた文字列をパスワードとして認証
を行なうもので、認証に成功したか失敗したか判断し
(ステップB6)、失敗したと判断した場合には、ファ
クシミリ装置26からのファクシミリの受信を中止する
ためにメインモジュール41による上記図3のメインル
ーチンに戻る。
【0083】また、ユーザ情報フィールドの認証に成功
したと判断した場合には、次いで上記特徴抽出またはマ
ッチング検査を行なった結果により、今度は宛先フィー
ルドを認識するために、全画面を対象とした文字列「F
AX−NUMBER:」とのマッチングを検索する(ス
テップB7)。
【0084】そして、その検索結果により上記文字列
「FAX−NUMBER:」に相当する評価値の文字列
があった場合には、その位置に続く最大20文字分の文
字列を宛先フィールドとして切出し、マッチングの結果
得られた最も評価値の高い英字及び数字の文字列に置換
する。
【0085】図6(1)に示す画像データでは、その上
部にある、下線を付した部分が宛先フィールドに相当す
るもので、ここでは「0123−45−6789ER」
となっている。
【0086】その後、上記ユーザ情報フィールドに含ま
れている固定パスワード情報は当然秘密にしなければな
らず、登録ユーザ名や使い捨てパスワードの情報も画像
データ中から除去したほうが望ましいので、これらを不
要情報として画像データ中から消去した上で、再度上記
画像圧縮モジュール48により2値のビットマップ状に
展開されている画像データを第2の中継局22に伝送す
る画像としてG3ファクシミリ規格に従って再符号化し
(ステップB8)、それから上記メインモジュール41
による上記図3のメインルーチンに戻る。
【0087】図6(2)は上記ステップB8の処理によ
りユーザ情報フィールドを消去した画像データを例示す
るもので、結果としてこのような画像データが始めにフ
ァクシミリ装置26から受信した画像データの1ページ
目と入替えられて第2の中継局22へ送信されることと
なる。
【0088】図3のメインモジュール41によるメイン
ルーチンでは、ステップA4(ステップB1〜B8)の
画像処理実行後、ユーザ情報フィールドの認証に成功し
たか失敗したかによって以後のファクシミリ装置26か
らの受信を続行するか否かを判断するもので(ステップ
A5)、失敗したと判断した場合にはその時点でファク
シミリ装置26から受信するファクシミリデータの第2
の中継局22への転送をキャンセルするべく、ファクシ
ミリ処理モジュール44及びRS232Cポートドライ
バ49により公衆回線網24aを介してファクシミリ装
置26に対してそれ以上のファクシミリデータの受信を
拒否する信号を送出すると共に、回線の接続を断って
(ステップA10)、再び上記ステップA2による新た
な着呼の待機状態に移行する。
【0089】また、ステップA5でユーザ情報フィール
ドの認証に成功したと判断した場合には、次いでファク
シミリ処理モジュール44及びRS232Cポートドラ
イバ49により2ページ目以降、最終ページまでのファ
クシミリデータを引続きファクシミリ装置26から公衆
回線網24aを介して受信し、1ページ目のデータと合
わせて画像ファイルとしてファイルシステム43に保持
する(ステップA6)。
【0090】そして、上記ステップB7で得た宛先フィ
ールドを用いて認証を行なうと共に、ファイルシステム
43のユーザ情報データベースを照合し、その結果宛先
の認証に成功したか失敗したかを判断する(ステップA
7)。
【0091】ここで、宛先フィールドは上述した如く最
大10桁の電話番号の右に続けて2桁の英字をチェック
桁として付加してなり、英字の1桁目はチェックサムで
あるので、電話番号の各桁の数字の総和をとり、その一
の位の数字が該当する英字となっているかにより認識エ
ラーを生じていないかを判断する。
【0092】上記図6(2)で示した画像データでは、
宛先フィールドの電話番号は「0123−45−678
9」であり、その総和「45」の一の位の数字「5」
は、数字1〜0を英字A〜Jに割当てるものとすると、
英字「E」に相当するので、認識エラーは生じていない
こととなる。
【0093】次に、2桁目の英字が「R」と「N」のい
ずれであるか判断し、登録済みの宛先であることを示す
「R」であった場合は、すでにファイルシステム43内
の宛先情報データベースに登録されている電話番号を探
索し、同一の電話番号が存在していれば、上記認識結果
による電話番号を正しいものとし、宛先の照合を成功し
たものと判断する。
【0094】また、2桁目の英字が新規の宛先であるこ
とを示す「N」であった場合は、ファイルシステム43
内の宛先情報データベースに同一の電話番号が存在して
いないことを確認する。
【0095】しかして、上記ステップA7で上述した方
法により宛先の認証に成功したと判断した場合は問題な
いが、失敗したと判断した場合にのみ、宛先の訂正処理
を行なう(ステップA8)。
【0096】図7はこの宛先訂正処理のサブルーチン内
容を示すもので、まず宛先フィールドの認識エラーを生
じたこと、及び認識の結果得られた所定数の認識候補
を、チェックと訂正の仕方の説明も付加して通知する文
書の画像データを作成し(ステップC1)、作成した画
像データを画像圧縮モジュール48によりG3ファクシ
ミリ規格に従って符号化して圧縮した後に、ファクシミ
リ処理モジュール44及びRS232Cポートドライバ
49により公衆回線網24aを介してファクシミリ装置
26に対して送信する(ステップC2)。
【0097】その後、この通知に対して、ファクシミリ
装置26のユーザの手作業により送信した画像データの
文書に訂正のためのチェックが付加されて再度ファクシ
ミリ装置26から返送されてくると(ステップC3)、
第1の中継局21では適宜画像処理モジュール42を用
いて、返送されてきた画像中からチェック位置及び訂正
内容を確認し、あらためてファイルシステム43に保持
しているファクシミリデータの1ページ目の宛先フィー
ルドの確定と訂正処理を行なって(ステップC4)、以
上でこの宛先訂正処理のサブルーチンを終了し、上記図
3のメインルーチンに戻る。
【0098】図3のメインルーチンでは、ステップA8
(ステップC1〜C4)の宛先訂正処理の実行の有無に
拘らず、次にファイルシステム43に保持している画像
ファイルをTCP/IPドライバ45によりTCP/I
Pに従って宛先の電話番号を含むデータを付加設定した
後にイーサネットポートドライバ50によりインターネ
ット23を介して第2の中継局22に転送し(ステップ
A9)、以上で一連のファクシミリ装置26から受信し
たファクシミリデータの第2の中継局22への送信処理
を終了して、次の受信に備えるべく上記ステップA2か
らの処理に戻る。
【0099】第1の中継局21からインターネット23
を介して画像ファイルとしてのファクシミリデータを受
信する第2の中継局22では、コンピュータ部35がメ
インモジュール41により受信したファクシミリデータ
をファクシミリ装置28へ出力する。
【0100】図8はこのメインモジュール41による処
理内容を示すものであり、TCP/IPドライバ45及
びイーサネットポートドライバ50を起動して、インタ
ーネット23からルータ36を介してのファクシミリデ
ータの受信があるのを待機する(ステップD1)。
【0101】しかして、ステップD1で受信があったと
判断すると、第1の中継局21から送られてくるファク
シミリデータの画像ファイルを随時受信してファイルシ
ステム43に保持し(ステップD2)、受信を終えた時
点でデータに付されている宛先の電話番号を有するファ
クシミリ装置28を公衆回線網24bを介して発呼する
(ステップD3)。
【0102】そして、上記図9で説明したファクシミリ
プロトコルに従って、ファイルシステム43に保持した
画像ファイルをファクシミリ処理モジュール44及びR
S232Cポートドライバ49により公衆回線網24b
を介してファクシミリ装置28に順次送信する(ステッ
プD4)。そして、送信を終えると、再び第1の中継局
21からの次の受信を待機するべくステップD1に戻
る。
【0103】以上のような動作に際して、ファクシミリ
装置26のユーザが行なうべき操作例を以下に掲げる。
【0104】i) ワードプロセッサまたはパーソナルコ
ンピュータのワードプロセッサソフトウェアにより送信
したい文書の作成を開始する。 ii) その文書の1ページ目の宛先に、受信者の宛先番号
を示す行「FAX−NUMBER:0123−45−6
789ER」を記入する。ここで、数字「0123−4
5−6789」は電話番号、チェック桁1桁目の英字
「E」は電話番号の各桁の数値の和の一の位を英字に変
換したもの、チェック桁2桁目の英字「R」は上記電話
番号が第1の中継局21のファイルシステム43の宛先
情報データベースに登録済みであることを示す。記入す
る位置は、当該1ページ目の中であればどこでもよい。
【0105】iii) 文書の1ページ目に署名を示す行
「USER−SGN:HAMADA/12345V」を
記入する。これは、ユーザの登録名が「HAMADA」
であり、そのパスワードが「12345」であり、且つ
このパスワードが固定登録された固定パスワード(F)
ではなく、使い捨てパスワード(V)であることを示
す。記入する位置は、当該1ページ目の中であればどこ
でもよい。
【0106】iv) ワードプロセッサまたはパーソナル
コンピュータのワードプロセッサソフトウェアにより送
信したい文書の作成、編集を終えると、完成した文書を
プリントアウトする。この場合、文書の画像データをワ
ードプロセッサまたはパーソナルコンピュータから直接
ファクシミリモデムに送信できる場合にはプリントアウ
トを行なわずに直接送信してもよい。
【0107】v) ファクシミリ装置26を用いて第1の
中継局21の電話番号をダイヤルし、文書の画像データ
を送信する。
【0108】vi) ファクシミリ装置26の表示パネル
に、第1の中継局21での文字認識によって得られた宛
先のファクシミリ装置28の電話番号が表示されるとこ
れを確認する。
【0109】vii) ファクシミリ送信完了。
【0110】viii) 認識の結果、ファクシミリ装置28
の電話番号の第1候補が第1の中継局21に該当する宛
先の電話番号が登録されていなかった場合、送信完了の
直後に、第1の中継局21からファクシミリでメッセー
ジが送信されてくる。その内容は、例えば「XX月XX
日XX時XX分、ユーザHAMADAから受信した文書
の宛先0123−45−6788は、登録番号に見つか
りませんでした。該当する□の個所をチェックの上、こ
の用紙を返送してください。 □この番号を新規登録し、送信する。 □この番号に近い登録番号の候補0123−45−67
89に送信する。 □破棄 また、プッシュホンによる選択は電話番号0987−6
5−4321で可能です。」となる。
【0111】ix) 例えば、「□この番号に近い登録番号
の候補0123−45−6789に送信する。」の
「□」部にチェックを入れた上でその用紙を第1の中継
局21に返送する。
【0112】x) 完了。
【0113】このように、ユーザはシステムの存在をほ
とんど意識することなく、通常のファクシミリ端末同士
のポイント・ツー・ポイント接続と同じ器材、同じ手間
で転送を行なうことができるもので、上記システムによ
れば一般に専用線及びインターネット23を利用するた
め、公衆回線網24a,24bを介して直接伝送する場
合に比して、遠距離になればなるほど通信費を大幅に削
減することができる。以上の点をより箇条書きにして具
体的に説明する。すなわち、 ・通常のファクシミリ端末同士を用いて画像を伝送する
ため、専用の端末装置や付加装置を必要としない。
【0114】・特定の文字列を文字認識処理によって読
取るため、専用のフォントやレイアウトを必要とせず、
送信する画像をワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ等の機種、ソフトウェアを選ばずに自由に作成する
ことができる。また、見た目に自然な文書であるため、
通常の公衆回線網のみを介してファクシミリ送信する文
書に流用したとしても違和感がない。
【0115】・チェック桁機能を設けているので、誤認
識に対して有効である。そのチェック桁はユーザの簡単
な計算により得られるので、そのための特別なソフトウ
ェアを必要としない。
【0116】・宛先のアドレス(電話番号)履歴を記憶
したデータベースと連動しているため、宛先を誤認して
伝送してしまうことを防止できると共に、宛先を探索す
る対象空間を絞り込むことで、処理に要する時間を大幅
に短縮することができる。
【0117】など種々の効果を奏するものである。
【0118】なお、上記実施の形態ではG3ファクシミ
リ規格に従って画像を伝送するものとして説明したが、
これに限定することなく、G1〜G4ファクシミリ規
格、あるいは将来の類似の伝送方式にも同様に適応可能
であることは勿論である。
【0119】また、ファクシミリ装置に限らず、テレビ
電話装置も視覚的な画像を伝送する装置であるから、例
えばテレビ電話装置のカメラ部に電話番号を記したカー
ドを見せ、それによって中継ホスト局が自動的に回線接
続の取次ぎを行なうようなシステムを構築することも可
能となる。
【0120】さらに、印刷した英数字に対する文字認識
を行なうものとして説明したが、手書き文字に対するも
のであっても構わず、あるいは和文、図形とすることも
考えられる。
【0121】また、ユーザ認証の文字認識による読取り
は、発信者IDサービスが利用できる場合はそれに置き
換えてもよい。
【0122】さらに、画像処理や認証処理を中継局内で
行なうのではなく、別のサーバ装置で行なうものとして
もよい。
【0123】そして、上記システムでは1回線接続の例
を示したが、実際のシステム構成としては多回線接続に
対応したもので実現することとなると思われる。
【0124】(第2の実施の形態)以下本発明をインタ
ーネットを用いた音声中継伝送システムに適用した場合
の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0125】なお、システム全体の構成については、上
記図1に示したものと同様であるものとして、同一部分
には同一符号を付してその説明は省略する。
【0126】なお、ここでモデム部31,34は、ファ
クシミリモデムではなく、デジタル音声データの入出力
を行なうことの可能なものとし、コンピュータ部32,
35とはRS232Cケーブルで接続する。
【0127】コンピュータ部32,35は、例えばパー
ソナルコンピュータで構成し、音声データ等のファイル
を保存するハードディスク装置を有する一方、画像デー
タの圧縮伸長処理、画像認識、文字認識を行なうのに充
分な処理速度とメモリ容量とを有するものとする。
【0128】ルータ33,36は、既存のルータ装置で
構成され、コンピュータ部32,35とLAN、例えば
イーサネットにより接続され、またインターネット23
とは専用線により接続される。
【0129】図10は上記コンピュータ部32,35の
実行するソフトウェアプログラムの機能モジュール構成
を示すものである。図中の矢印は依存関係を表わすもの
であり、矢印の元がコールするモジュール、矢印の先が
コールされるモジュールとなる。メインモジュール51
は、他のモジュールをコールし、全体の動作の流れを制
御するもので、音声処理モジュール52、ファイルシス
テム53、A/D,D/Aドライバ54、及び音声コー
デックモジュール55をコールする。
【0130】音声処理モジュール52は、送られてきた
デジタル音声データに関する認識処理の流れを制御する
もので、話者認識エンジン56及び単語認識エンジン5
7をコールする。
【0131】話者認識エンジン56は、特定グループ中
の特定単語発生の話者を認識するものであり、単語認識
円陣57は、特定話者の話す特定単語集合中の単語を認
識するものである。
【0132】ファイルシステム53は、音声ファイルの
一時蓄積や後述するユーザの音声統計量データベース、
ユーザ毎の複数の登録単語と宛先電話番号を対にした宛
先情報データベースの管理等を行なうものである。
【0133】A/D,D/Aドライバは、公衆回線との
音声の入出力を行なうべく設けられたものである。
【0134】音声コーデックモジュール55は、PCM
音声データとG.729フレームとの相互変換を行なう
ものであり、TCP/IPドライバ58をコールする。
TCP/IPドライバ58は、TCP/IP(Tran
smission Control Protcol/
Internet Protcol)に従ってLANと
の入出力を行なうものであり、実際にはイーサネットポ
ートドライバ59をコールして上記ルータ33と接続さ
れたイーサネットポートでの入出力を行なわせる。
【0135】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。
【0136】ここでは、第1の中継局21が公衆回線網
24aを介して電話機25からの発呼を受付け、この第
1の中継局21からその本来の宛先である電話機27と
同一の公衆回線網24bにアクセス可能な第2の中継局
22を経由して画像を伝送するものとする。
【0137】図11は第1の中継局21側のコンピュー
タ部32のメインモジュール41にて処理される通話に
関するメインルーチンであり、その当初には各レジスタ
等を初期化した後(ステップE1)、A/D,D/Aド
ライバ54を起動してデジタル音声データの着呼を待機
する(ステップE2)。
【0138】ここで着呼があったと判断すると、予め設
定された定型文の音声データを受信し(ステップE
3)、得た定型文の音声データに対して音声処理モジュ
ール52をコールして話者の認識処理を実行させる(ス
テップA4)。
【0139】すなわち、定型文の音声データとして、例
えば「もしもし」なる音声が得られるものとすると、最
初の音声データが到来してから無声区間となるまでの間
を切出し、PCMデータとして内部メモリに一時保持さ
せておく。
【0140】音声処理モジュール52は、話者認識エン
ジン56をコールして、例えば単語音声スペクトルの統
計量を用いる方法により、話者の認識を行なわせる。
【0141】この単語音声スペクトルの統計量を用いる
方法とは、音声データに平均相関係数を用いた1次系の
逆フィルタをかけ、LPC(Linear Predi
ction Coding:線形予測符号化)分析によ
りLPCスペクトラムと基本周波数の10[ms]毎の
時系列に変換する。
【0142】これらのパラメータの平均値、標準偏差、
フーリエ展開係数、相互相関係数などの統計量は話者の
特徴をよく表わしているので、予めファイルシステム5
3にユーザの音声統計量をデータベースとして登録して
おくことにより、音声コーデックモジュール56による
話者の認識処理を実行させることができる。
【0143】しかして、話者の認識結果によりファイル
システム53に登録させているユーザの音声統計量デー
タベースを照合して所定の評価値以上となるものがある
か否かにより、ユーザの認証を成功したか失敗したかを
判断するもので(ステップE5)、成功したと判断した
場合には、電話機25に対してユーザの認証を成功した
旨のメッセージと次の宛先を示す単語の音声入力を促す
メッセージとを送出する。
【0144】また、ユーザの認証を失敗したと判断する
と、電話機25に対してユーザの認証を失敗したので、
プッシュボタンによりユーザの電話番号をダイヤルして
ほしい旨のメッセージを送出し、これに応えてダイヤル
されてきたプッシュボタンによるユーザの電話番号を用
いてあらためてユーザの認証を行なった後に、再度電話
機25に対して宛先を示す単語の音声入力を促すメッセ
ージを送出する(ステップE6)。
【0145】次いで、電話機25から宛先を示す単語の
音声が送られてくるとこれを受信し(ステップE7)、
ファイルシステム53にユーザ毎に登録されている宛先
情報データベース内の登録単語を参照して単語認識エン
ジン57により受信した音声の単語認識を行なう(ステ
ップE8)。
【0146】このときに単語認識エンジン57が行なう
登録単語の認識処理としては、すでに発信者であるユー
ザが特定されているので、特定話者に対する評価法と、
不特定話者に対する評価法のいずれを用いることとして
も構わないが、ここでは、より一般的な不特定話者に対
して行なわれる識別関数方式を用いるものとしてその説
明を行なう。
【0147】すなわち識別関数方式にあっては、まず入
力した音声の適応等価処理によって音声スペクトルの傾
きを正規化した後、自己相関関数の時系列に変換し、カ
ルーネン=レーベ変換によって振幅を含む8次元ベクト
ルの時系列に変換する。一方、予め各単語毎に、音素構
造を表現する10前後の時点を抽出する手順をテーブル
として蓄えておく。このテーブルを参照し、入力音声中
の抽出点を決定し、各抽出点でのベクトルを組にして約
100次元の特徴ベクトルを作成する。そして、識別に
あたって、多数話者の学習効果に基づき、線形計画法に
よる識別関数計算を行ない、評価判定値とするものであ
る。
【0148】こうして単語認識を行なった結果、そのユ
ーザ毎に登録されている各単語と照合し、所定の評価値
以上となるものがあるか否かにより、宛先の照合を成功
したか失敗したかを判断する(ステップE9)。
【0149】ここで宛先の照合に失敗したと判断した場
合には、電話機25に対して宛先の認証を失敗したの
で、プッシュボタンにより宛先の電話番号をダイヤルし
てほしい旨のメッセージを送出し、これに応えてダイヤ
ルされてきたプッシュボタンによる宛先の電話番号を受
付ける(ステップE10)。
【0150】そして、この受付けた宛先の電話番号、あ
るいは上記ステップE9で宛先の照合を成功したと判断
した場合にはファイルシステム53の宛先情報データベ
ースにその単語と組となって登録されている電話番号デ
ータを用いて、インターネット23を経由し、第2の中
継局22から公衆回線網24bを介して相手先の電話機
27を呼出し、相手先が応答したら回線を接続して、以
後音声データを音声コーデックモジュール55、TCP
/IPドライバ58、及びイーサネットポートドライバ
59により圧縮したデータパケットとして取扱い、イン
ターネット23及び第2の中継局22を介してこれを順
次送受しながら、電話機25と電話機27の間での通話
を実行させる(ステップE11)。
【0151】その後、通話が終了した時点で通話に関す
る音声データの送受を停止し、回線の接続を断って(ス
テップE12)、以上でこの第1の中継局21のメイン
モジュール51による処理を停止して、次の通話に備え
るべく上記ステップE2からの処理に戻る。
【0152】第1の中継局21とインターネット23を
介して音声データを送受する第2の中継局22では、コ
ンピュータ部35がメインモジュール51により受信し
た音声データを電話機27へ出力し、また電話機27か
らの音声データをインターネット23を介して第1の中
継局21へ出力する。
【0153】図12はこの第2の中継局22側のメイン
モジュール51による処理内容を示すものであり、音声
コーデックモジュール、TCP/IPドライバ58、及
びイーサネットポートドライバ59を起動して、インタ
ーネット23からルータ36を介して通話の要求の受信
があるのを待機する(ステップF1)。
【0154】しかして、ステップFで受信があったと判
断すると、第1の中継局21から送られてくる指定の宛
先の電話番号に従って公衆回線網24bを介して電話機
27を発呼し(ステップF2)、この電話機27が応答
すると、以後音声データを音声コーデックモジュール5
5、TCP/IPドライバ58、及びイーサネットポー
トドライバ59により圧縮したデータパケットとして取
扱い、インターネット23及び第1の中継局21を介し
てこれを順次送受しながら、電話機27と電話機25の
間での通話を実行させる(ステップF3)。
【0155】その後、通話が終了した時点で通話に関す
る音声データの送受を停止し、回線の接続を断って(ス
テップF4)、以上でこの第2の中継局22のメインモ
ジュール51による処理を停止して、次の通話に備える
べく上記ステップF1からの処理に戻る。
【0156】このように、ユーザはシステムの存在をほ
とんど意識することなく、認識番号やパスワード、相手
先電話番号等の入力をほとんど行なうことなく通話を行
なうことができるもので、単に通話開始時の発呼側の手
間を簡略化することができるのみならず、上記システム
によれば一般に専用線及びインターネット23を利用す
るため、公衆回線網24a,24bを介して直接伝送す
る場合に比して、遠距離になればなるほど通信費を大幅
に削減することができる。
【0157】なお、上記実施の形態では単に通話を行な
うものとして説明したが、これに限定することなく、上
記同様の音声認識技術をボイスメール、留守番電話転
送、さらにはインターネット23を利用してのファクシ
ミリシステム等に適用して発呼側の認識や宛先の入力等
に応用してもよい。
【0158】また、発呼者であるユーザの認証を行なう
際に、認識率が低下してしまうために技術的にはやや複
雑となるが、不特定単語の話者認識を行なう方法もあ
る。この場合、上記図11で説明した定型文音声入力を
行なう必要がなくなり、宛先入力のデータを用いて単語
と話者の双方を同定するような処理とすればよい。
【0159】さらに、発呼者であるユーザの認証を行な
うための認識処理は、発信者電話番号通知機能を使用す
れば省略することも可能である。
【0160】また、話者認識、音声認識のアルゴリズム
は上記実施の形態で用いたものに限定することなく、他
のアルゴリズムを用いてもよいことは勿論である。
【0161】その他、本発明は上記第1及び第2の実施
の形態に限ることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で
種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0162】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ファクシ
ミリデータ等の画像データの伝送を行なうにあたって、
煩雑な入力操作あるいは特殊な端末装置等を必要とせず
に、インターネットのようなデジタルデータのネットワ
ークを経由することで通信費の低減を図ることができ
る。
【0163】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、誤認識による宛先情報の
設定の失敗を防止することができる。
【0164】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、宛先情報を再設定するだ
けで、直ちに画像データの伝送処理に移行させることが
できる。
【0165】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
3記載の発明の効果に加えて、宛先情報を誤認識した場
合でも直ちに端末装置のユーザに対して対処を促し、認
識内容を回復して画像データの伝送処理に移行させるこ
とができる。
【0166】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、認識情報データベースに
予め登録されている宛先情報を対象として文字認識を絞
り込んで行なうため、処理を高速化することができると
共に、誤認識の発生を抑えることができる。
【0167】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明の効果に加えて、宛先情報を上記宛先情報
データベースに登録していなかった場合でも発信側の端
末装置との簡単な対応により伝送させると共に、この宛
先情報の宛先情報データベースへの追加登録も自動的に
行なわせることができる。
【0168】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、例えば発信側の認証を行
なうために画像データ中にパスワード等を記入した場合
でも、その画像がそのまま相手先に伝送されてしまうこ
とがないなど、画像データに部分的に秘匿性を持たせる
ことができる。
【0169】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、例えば発信側の認証を行
なうために画像データ中にパスワード等を記入した場合
でも、その画像がそのまま相手先に伝送されてしまうこ
とがないなど、画像データに部分的に秘匿性を持たせる
ことができる。
【0170】請求項9記載の発明によれば、電話機によ
る通話を行なうにあたって、煩雑な入力操作あるいは特
殊な端末装置等を必要としないだけでなく、宛先の電話
番号の指定の簡易化も可能としながら、インターネット
のようなデジタルデータのネットワークを経由すること
で通信費の低減を図ることができる。
【0171】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項9記載の発明の効果に加えて、さらに発呼側の話者の
認証及びこの認証結果に基づく宛先の絞込みも行なうこ
とができるため、より使い勝手と認識率を共に向上させ
ることができる。
【0172】請求項11記載の発明によれば、上記請求
項9または10記載の発明の効果に加えて、音声認識を
失敗した場合でも直ちにダイヤル入力に移行して処理を
続行することができる。
【0173】請求項12記載の発明によれば、ファクシ
ミリデータ等の画像データの伝送を行なうにあたって、
煩雑な入力操作あるいは特殊な端末装置等を必要とせず
に、インターネットのようなデジタルデータのネットワ
ークを経由することで通信費の低減を図ることができ
る。
【0174】請求項13記載の発明によれば、電話機に
よる通話を行なうにあたって、煩雑な入力操作あるいは
特殊な端末装置等を必要としないだけでなく、宛先の電
話番号の指定の簡易化も可能としながら、インターネッ
トのようなデジタルデータのネットワークを経由するこ
とで通信費の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体
の構成を示す図。
【図2】図1のコンピュータ部で実行されるソフトウェ
アの機能構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る第1の中継局の動作のメイ
ンルーチンを示すフローチャート。
【図4】同実施の形態に係る第1の中継局の動作のサブ
ルーチンを示すフローチャート。
【図5】同実施の形態に係るファクシミリ原稿の1ペー
ジ目に対する処理内容を説明する図。
【図6】同実施の形態に係るファクシミリ原稿の1ペー
ジ目に対する処理内容を説明する図。
【図7】同実施の形態に係る第1の中継局の動作のサブ
ルーチンを示すフローチャート。
【図8】同実施の形態に係る第2の中継局の動作を示す
フローチャート。
【図9】同実施の形態に係るG3ファクシミリ規格の伝
送動作フェーズを説明する図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るコンピュー
タ部で実行されるソフトウェアの機能構成を示すブロッ
ク図。
【図11】同実施の形態に係る第1の中継局の動作のメ
インルーチンを示すフローチャート。
【図12】同実施の形態に係る第2の中継局の動作を示
すフローチャート。
【図13】インターネット経由でパーソナルコンピュー
タにより伝送を行なう一般的な中継伝送システムの構成
を例示する図。
【符号の説明】
1,6…電話機 2,7…ファクシミリ装置 3a,3b…公衆回線網 4…第1の中継局 5…インターネット 8…第2の中継局 11…PBX 12…音声コーデック 13…モデム 14…サーバコンピュータ 15…ルータ 21…第1の中継局 22…第2の中継局 23…インターネット 24a,24b…公衆回線網 25,27…電話機 26,27…ファクシミリ装置 31,34…モデム部 32,35…コンピュータ部 33,36…ルータ 41…メインモジュール 42…画像処理モジュール 43…ファイルシステム 44…ファクシミリ処理モジュール 45…TCP/IPドライバ 46…認識エンジン 47…画像伸長モジュール 48…画像圧縮モジュール 49…RS232Cポートドライバ 50…イーサネットポートドライバ 51…メインモジュール 52…音声処理モジュール 53…ファイルシステム 54…A/D,D/Aドライバ 55…音声コーデックモジュール 56…話者認識エンジン 57…単語認識エンジン 58…TCP/IPドライバ 59…イーサネットポートドライバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆回線網に接続され、該公衆回線網を
    介して所定端末装置から送られてきた画像データをイン
    ターネット網を使用して公衆回線網に接続された他の端
    末装置に送信する画像中継伝送方法において、 上記所定端末装置から送られてきた画像データ中から文
    字認識により宛先情報を抽出して、この抽出した宛先情
    報に基づいて上記他の端末装置が接続されている公衆回
    線網に発信して該送られてきた画像データを送信するこ
    とを特徴とする画像中継伝送方法。
  2. 【請求項2】 上記画像データ中の宛先情報はチェック
    桁を含み、このチェック桁により上記抽出した宛先情報
    の認識チェックを行ない、認識エラーと判断した際には
    画像データの伝送を中止させることを特徴とする請求項
    1記載の画像中継伝送方法。
  3. 【請求項3】 上記認識エラーと判断し、画像データの
    伝送を一時中止させた際に、当該画像データを保持装置
    に保持することを特徴とする請求項2記載の画像中継伝
    送方法。
  4. 【請求項4】 上記認識エラーと判断し、画像データの
    伝送を一時中止させた際に、上記画像データを送ってき
    た所定端末装置に認識の評価値の高い次善の宛先情報の
    候補及び対処方法を問い合わせる帳票の画像データを返
    送し、当該端末装置から対処方法を指示する情報が付加
    された帳票の画像データが送られてくると、その指示に
    対応して上記保持装置に保持している当該画像データを
    読出して上記他の端末装置に送信することを特徴とする
    請求項3記載の画像中継伝送方法。
  5. 【請求項5】 端末装置毎の宛先情報を記憶した宛先情
    報データベースを有し、 上記抽出した宛先情報に基づいて上記宛先情報データベ
    ースに登録されている宛先情報から優先的に選択して宛
    先を設定することを特徴とする請求項1記載の画像中継
    伝送方法。
  6. 【請求項6】 上記該当する宛先情報を検索できなかっ
    た場合に上記所定端末装置に宛先の入力を要求し、入力
    された宛先を設定すると共に、上記宛先情報データベー
    スに追加登録することを特徴とする請求項5記載の画像
    中継伝送方法。
  7. 【請求項7】 画像データ中に所定の文字列を認識した
    際にその文字列を含む所定単位領域を画像データ中から
    削除することを特徴とする請求項1記載の画像中継伝送
    方法。
  8. 【請求項8】 画像データ中に所定の文字列を認識した
    際にその文字列を含む所定単位領域を白、黒または任意
    パターンで塗り潰した画像に差替えることを特徴とする
    請求項1記載の画像中継伝送方法。
  9. 【請求項9】 公衆回線網に接続され、該公衆回線網を
    介して所定端末装置と該公衆回線網に接続された他の端
    末装置との通話をインターネット網を使用して行なわせ
    る音声中継伝送方法において、 上記所定端末装置からの音声から音声認識により宛先情
    報を抽出して、この抽出した宛先情報に基づいて上記他
    の端末装置が接続されている公衆回線網に発信して通話
    を行わせることを特徴とする音声中継伝送方法。
  10. 【請求項10】 上記宛先情報の抽出は、登録した話者
    毎に単語と宛先電話番号の組データを登録し、上記所定
    端末装置から送られてくる音声データにより登録した話
    者の照合と単語の認識を行ない、この照合した話者毎に
    登録されている組データから単語に対応する宛先電話番
    号を抽出することを特徴とする請求項9記載の音声中継
    伝送方法。
  11. 【請求項11】 上記音声認識において、認識エラーを
    生じた場合に上記所定端末装置に対してダイヤル入力を
    促す音声メッセージを発信し、これに応答して該所定端
    末装置からダイヤルされた内容に基づいて相手先電話番
    号を設定することを特徴とする請求項9または10記載
    の音声中継伝送方法。
  12. 【請求項12】 一方で公衆回線網を介して端末装置を
    接続し、他方で上記公衆回線網とは独立した課金システ
    ムのインターネット網と接続した画像中継伝送装置であ
    って、 上記端末装置から送られてくる画像データ中の宛先情報
    を読取って文字認識する文字認識手段と、 この文字認識手段で得た宛先情報に基づいて上記画像デ
    ータの宛先を設定する設定手段と、 この設定手段で設定した宛先に上記インターネット網を
    介して上記画像データを伝送する伝送手段とを具備した
    ことを特徴とする画像中継伝送装置。
  13. 【請求項13】 一方で公衆回線網を介して電話機を接
    続し、他方で上記公衆回線網とは独立した課金システム
    のインターネット網と接続した音声中継伝送装置であっ
    て、 上記電話機から送られてくる音声データ中の単語を音声
    認識する音声認識手段と、 単語とこの単語に対応した宛先電話番号の組データを複
    数組予め登録した登録手段と、 上記音声認識手段で得た単語に基づいて上記登録手段か
    ら対応する宛先電話番号を読出して設定する設定手段
    と、 この設定手段で設定した宛先との間で上記インターネッ
    ト網を介して通話音声の伝送を行なう伝送手段とを具備
    したことを特徴とする音声中継伝送装置。
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