JPH06244979A - ファクシミリ電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 名刺に印刷された電話番号およびファックス
番号を読み取ってそれぞれの宛先に自動発信する。 【構成】 ファックス送信原稿ならびに名刺に印刷され
たファックス番号および電話番号を読み取り可能な画像
読取装置２と、読み取ったファックス番号および電話番
号を認識してそれぞれの番号データを出力する文字認識
装置３と、ファックス送信原稿が装置にセットされてい
るか否かを検出する原稿検出部６と、ファックス送信原
稿が装置にセットされている場合は読み取ったファック
ス番号を基に自動発信し、ファックス送信原稿が装置に
セットされていない場合は読み取った電話番号を基に自
動発信するダイヤル発信部７とを備える。 【効果】 電話またはファックス番号を入力する手間が
省けると同時に、送信時には自動的に電話機とファック
スを使い分けられ、利便性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置と電
話装置とを備えた自動発信可能なファクシミリ電話装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動発信可能なファクシミリ装置
または電話装置としては、予め名刺の裏に電話番号等を
表わすバーコードを印刷し、このバーコードを読み取る
ことにより自動発信する装置が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、バーコードを印刷していない一般の名刺
では使用できないという問題点を有していた。

【０００４】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、一般の名刺を使用して自動発信可能なファクシミリ
電話装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、名刺から電話番号とファックス番号を読
み取り、ファックス送信原稿が装置にセットされている
状態で操作するときにはファックス番号を自動ダイヤル
し、ファックス送信原稿が装置にセットされていない状
態で操作するときには電話番号を自動ダイヤルするよう
にしたものである。

【０００６】

【作用】本発明は、上記構成により、バーコードが印刷
されていない一般の名刺を使用して自動発信することが
でき、しかも電話あるいはファックス番号を入力する手
間が省けると同時に、送信時には自動的に電話機とファ
ックスを使い分けられるので、利便性を大いに向上させ
ることができる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例におけるファクシミ
リ電話装置の構成を示すものである。図１において、１
は装置全体を制御するシステム制御部、２はファックス
送信原稿ならびに名刺に印刷されたファックス番号およ
び電話番号を読み取り可能な画像読取装置、３は読み取
られたファックス番号および電話番号を認識してそれぞ
れの番号データを出力する文字認識装置、４はＲＡＭ
（ランダム・アクセス・メモリ）、５はＲＯＭ（リード
・オン・メモリ）、６はファックス送信原稿が装置にセ
ットされているか否かを検出する原稿検出部、７はファ
ックス送信原稿が装置にセットされている場合は読み取
ったファックス番号を基に自動発信し、ファックス送信
原稿が装置にセットされていない場合は読み取った電話
番号を基に自動発信するダイヤル発信部、８は回線に接
続された網制御部、９は網制御部８に接続された電話
部、１０は網制御部８に接続されたモデム、１１は受信
したファックスを用紙に記録する画像記録装置、１２は
ファックス番号や電話番号その他の文字フォントを表示
する表示部、１３は命令やデータを入力する操作部であ
る。

【０００８】ＲＡＭ４において、１４は画像読取装置２
からのビットデータを記憶する画像領域部、１５は名刺
を読み取って画像領域部１４内に格納された画像から抽
出した文字領域の外接長方形の座標を記憶する文字パタ
ーン領域部、１６は文字パターン領域部１５で示された
画像領域部１４内の文字パターンから抽出した特徴デー
タを記憶する特徴データ領域部、１７は特徴データ領域
部１６の内容とＲＯＭ５内の辞書部２０を照合して得ら
れた認識文字列のうち電話番号に該当する文字列を記憶
する電話番号記憶部、１８は同様にファックス番号に該
当する文字列を記憶するファックス番号記憶部、１９は
装置内の各処理で使用するカウンタ等を記憶する作業領
域部である。ＲＯＭ５において、２０は文字認識に使用
する文字を格納した辞書部、２１は装置内の各制御プロ
グラムを記憶したプログラム記憶領域部、２２は文字認
識に使用するキーワードを格納したキーワード記憶部で
ある。

【０００９】図２は上記実施例における文字認識装置の
構成を示すものである。図２において、３１は名刺の文
字画像を光電変換して２値化画像データとしてＲＡＭ４
内の画像領域部１４に記憶させる画像入力部、３２は上
記画像データから文字列を切り出す文字列切り出し部、
３３は文字切り出し部３２により抽出された文字列に対
して電話番号やファックス番号の可能性が高い順位を決
定する番号領域推定部、３４は決定された順位に従って
文字列から文字を切り出す文字切り出し部、３５は文字
切り出し部３４により切り出された文字パターンから抽
出した特徴データをＲＯＭ５内の辞書部２０と照合して
文字コードを出力する文字認識部、３６は文字認識によ
り得られた文字列中に電話番号あるいはファックス番号
を表わす特定の文字列が含まれるかどうかを調べるため
の文字列照合部、３７は文字列照合により検出した電話
番号を出力する電話番号出力部、３８は文字列照合によ
り検出したファックス番号を出力するファックス番号出
力部である。

【００１０】次に、以上のように構成されたファクシミ
リ電話装置の動作について説明する。なお、ファックス
送受信動作および電話送受話動作ならびに文字認識動作
そのものについては、一般のものと変わらないので、こ
こでは本発明の係わる主要な動作についてのみ説明す
る。まず図３のフローチャートを参照してファックス／
電話切替動作について説明する。ステップ４１で、名刺
を画像読取装置２にセットする。次いでステップ４２
で、ファックスで送信するためのファックス送信原稿が
装置にセットされているか否かを原稿検出部６により検
出する。セットされていればステップ４３へ、セットさ
れていなければステップ４４に進む。ステップ４３で
は、名刺からファックス番号を読み取り、ダイヤル発信
部７から自動発信する。このときの詳細な流れ図は図４
に示す。ステップ４４では、予め設定した時間が経過し
た否かを判断し、経過していなければステップ４２に戻
り、時間が経過したときはステップ４５に進む。ステッ
プ４５では、名刺から電話番号を読み取り、ダイヤル発
信部７から自動発信する。

【００１１】次にファックス番号を読み取ってダイヤル
発信する際の処理について、図４を参照して説明する。
まずステップ５１で、名刺画像から文字列を抽出する。
これは画像を縦方向、横方向に走査して得られたヒスト
グラムの分布等により抽出できる。次にステップ５２
で、抽出された文字列のうちファックス番号を含む文字
列である可能性が高い順に文字列を順位づける。これは
ファックス番号を速く検出するためである。次にステッ
プ５３で、もっともファックス番号を含む可能性が高い
文字列を選択する。次にステップ５４で、選択された文
字列に対して、文字を切り出す。次にステップ５５で、
文字を認識する。次にステップ５６で、認識された文字
（以下、認識文字）中にファックスを表わすキーワード
があるか否かを判断する。キーワードがあればステップ
５７へ、なければステップ６２へ進む。ファックスを表
わすキーワードには“ファックス”、“ファクシミ
リ”、“ｆａｘ”、“ＦＡＸ”等を使用する。ステップ
５７で、認識文字のうち数字をファックス番号記憶部１
８に記憶し、ステップ５８で、ファックス番号記憶部１
８に記憶された数字を表示部１２に表示し、ステップ５
９で、表示された数字に認識誤りがあるか否かを判断す
る。誤りがあればステップ６０に進んでその文字を修正
し、なければ、ステップ６１に進んでダイヤル発信部７
からファックス番号を発信する。ステップ５６でキーワ
ードが存在しない場合は、ステップ６２で、選択された
文字列が最後の文字列であるか否かを判断し、最後でな
ければステップ６３へ進み、最後であればステップ６４
で異常終了の旨を表示して処理を終了する。ステップ６
３では、次にファックス番号を含む可能性が高い文字列
を選択し、ステップ５４に戻る。

【００１２】電話番号を送信する場合は、上記のファッ
クス番号を電話番号に置き換えて理解すればよい。電話
を表わすキーワードとしては“電話”、“ｔｅｌ”、
“ＴＥＬ”等が使用できる。

【００１３】以上のように、上記実施例によれば、名刺
から電話番号とファックス番号を読み取り、ファックス
送信原稿が装置にセットされた状態で操作するときはフ
ァックス番号を自動ダイヤルし、セットされていない状
態で操作するときは電話番号を自動ダイヤルするので、
利便性が一段と向上する。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、ファックス送信原稿ならびに名刺に印刷されたファ
ックス番号および電話番号を読み取り可能な画像読取装
置と、読み取られたファックス番号および電話番号を認
識してそれぞれの番号データを出力する文字認識装置
と、ファックス送信原稿が装置にセットされているか否
かを検出する原稿検出部と、ファックス送信原稿が装置
にセットされている場合は読み取ったファックス番号を
基に自動発信し、ファックス送信原稿が装置にセットさ
れていない場合は読み取った電話番号を基に自動発信す
るダイヤル発信部とを備えているので、バーコードが印
刷されていない一般の名刺を使用して自動発信すること
ができ、しかも電話あるいはファックス番号を入力する
手間が省けると同時に、送信時には自動的に電話機とフ
ァックスを使い分けられるので、利便性を大いに向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるファクシミリ電話装
置の構成を示すブロック図

【図２】本発明の一実施例における文字認識装置の構成
を示すブロック図

【図３】本発明の一実施例におけるファックス／電話切
替動作を示すフローチャート

【図４】本発明の一実施例におけるファックス送信動作
を示すフローチャート

【符号の説明】

１ システム制御部 ２ 画像読取装置 ３ 文字認識装置 ４ ＲＡＭ ５ ＲＯＭ ６ 原稿検出部 ７ ダイヤル発信部 ８ 網制御部 ９ 電話部 １０ モデム １１ 画像記録装置 １２ 表示部 １３ 操作部 １４ 画像領域部 １５ 文字パターン領域部 １６ 特徴データ領域部 １７ 電話番号記憶部 １８ ファックス番号記憶部 １９ 作業領域部 ２０ 辞書部 ２１ プログラム領域部 ２２ キーワード記憶部 ３１ 画像入力部 ３２ 文字列切り出し部 ３３ 番号領域推定部 ３４ 文字切り出し部 ３５ 文字認識部 ３６ 文字列照合部 ３７ 電話番号出力部 ３８ ファックス番号出力部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ装置と電話装置とを備えた
   ファクシミリ電話装置であって、ファックス送信原稿な
   らびに名刺に印刷されたファックス番号および電話番号
   を読み取り可能な画像読取装置と、読み取られたファッ
   クス番号および電話番号を認識してそれぞれの番号デー
   タを出力する文字認識装置と、ファックス送信原稿が装
   置にセットされているか否かを検出する原稿検出部と、
   ファックス送信原稿が装置にセットされている場合は読
   み取ったファックス番号を基に自動発信し、ファックス
   送信原稿が装置にセットされていない場合は読み取った
   電話番号を基に自動発信するダイヤル発信部とを備えた
   ファクシミリ電話装置。