JP3029827U - インターネットを利用した電話及びファックスのメッセージシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電話及びファックスからでもインターネットを
経由して伝言やファックスの送受信ができるようにする
ことを目的とする。 【解決手段】本考案は、コンピュータを持たない発信者
と受信者の電話回線の間に接続点を設け、そこにインタ
ーネット通信機能と電話応答を備えたホストコンピュー
タを設置し、そのホストコンピュータで受信者の電話番
号を、国番号、市外局番号、市内局番号をキーとするイ
ンデックスを用いて受信者に最も近いホストコンピュー
タ名を検索できるようにし、発信者側と受信者側の各々
の接続点における操作をホストコンピュータで自動化さ
せることにより、一般の電話及びファックスからでもイ
ンターネットを経由してメッセージが送受信できるよう
にするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、インターネットを利用した、電話及びファックスによるメッセージ システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近のインターネット通信では、電子メールをはじめ、ボイス（音声）メール やファックスメール、更にはインターネット電話も可能になってきているが、こ れらはどれもコンピュータからコンピュータ迄の通信で、一般電話と繋がってい ないので、コンピュータを持っていない者同士がインターネットを経由する方式 で既存の電話やファックスを使ってメッセージを送受信することはできない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

インターネットを利用したメッセージの送受信は、ネットワーク環境の整ったコ ンピュータシステムの無い場所、即ち電話やファックスだけの環境からでは困難 である。また、仮に近くにネットワーク環境の整ったホストコンピュータのシス テムが設置されていたとしても、インターネットの電話番号とも云えるＩＰアド レスと電話番号は全く別のものでお互いに関連性がないので受信者の電話番号か らそのホストコンピュータ名を直接求めることができない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、添付図面１の接続図に示すように、コンピュータを持たない発信者 １と受信者８が一般電話回線からインターネット経由でメッセージを送受信でき るようにすることを目的として、電話回線とインターネット回線とを繋ぐための 接続点３ａ，３ｂを設け、その接続操作を音声ボードとファックスボードを備え たホストコンピュータ４ａ，４ｂによって執り行う。音声ボードやファックスボ ードの制御、ファイルの作成、信号変換、転送等はプログラムによって自動的に コントロールできるようにする。但しそこで問題になるのはどのようにしたら受 信者の電話番号だけで最寄りの接続点３ｂを検索できるかということで、本シス テムではこの課題を解決するため、図２の様な電話番号とホストコンピュータ名 を表にしたインデックスを作成し、プログラムによって最寄りのホストコンピュ ータ名が簡単に検索できるようにした。

【０００５】

【考案の実施の形態】

まず本システムの接続環境に関して、図面１の接続点３ａ及び３ｂに於ける操 作をソフトウェアによって一括して自動的に制御できるようにするために、ホス トコンピュータ４ａ及び４ｂを設置し、その各々に音声／ファックスボード５ａ 及び５ｂを組み込む。ホストコンピュータ４ａと４ｂは双方共インターネット７ に接続し、通信プロトコルでデータ（ファイル）が転送できるように設置する。 音声／ファックスボード５ａについては、自動受信／応答機能、キー入力認識機 能、アナログ→デジタル変換機能を持つものを電話回線２ａに接続する。音声／ ファックスボード５ｂについては、自動ダイヤル機能、デジタル→アナログ変換 機能を持つものを電話回線２ｂに接続する。 本システムでは、ホストコンピュータに組み込んだこれらの音声／ファックスボ ードの機能と通信プロトコルを制御しながら一連の手続きを自動的に運営する。

【０００７】

【実施例】

以下、本システムプログラムの行程を図面１に従って詳述する。発信者１が最 寄りの接続点３ａにダイヤルインすると、本システムは発信者１に対し受信者８ の電話番号を入力するよう求める。発信者１は電話機のキーパッドから受信者８ の電話番号を入力する。番号入力後、電話の場合は受話器から音声メッセージを 入力し、ファックスの場合はファックス送信ボタンを押しファックスの内容を送 信する。

【０００８】 音声入力あるいはファックス送信が終了すると、ホストコンピュータ４ａの音 声／ファックスボード５ａにより受信したアナログメッセージをデジタルフォー マットに変換しメッセージファイルを作成する。

【０００９】 次に本システムは、作成されたファイルに、発信者１が入力した受信者８の電 話（又はファックス）番号を書き加え、電話（又はファックス）番号を図２の様 な、予め用意してあるインターネットのホストコンピュータ名インデックスと照 合し、受信者８に一番近い場所に設置されたホストコンピュータ名を検索する。 検索に当っては、国番号、市外局番号、市内局番号を検索キーとする。 受信者側のホストコンピュータ４ｂの名前を検索したら、発信者側のホストコン ピュータ４ａはインターネットの通信プロトコルを用いて受信側のホストコンピ ュータ４ｂにメッセージファイルを転送する。

【００１０】 転送が終了すると、本システムは、ホストコンピュータ４ｂに受信したファイ ルをメッセージ部分と受信者８の電話（又はファックス）番号部分に区分し、そ の受信者８の番号を市外局番の有無を判断した上で音声／ファックスボード５ｂ の自動ダイヤル機能を使って受信者８の電話（又はファックス）にダイヤルイン し、回線２ｂが繋がったらデジタルメッセージファイルをアナログに変換しなが ら送信する。

【００１１】 最後に、本システムの流れを表わしたフローチャート（図３）を添付する。

【考案の効果】

上述の様に、本考案の電話及びファックスのメッヤージ送受信システムは、イ ンターネットの環境やコンピュータが無くとも既存の電話やファックスさえあれ ばどこからでも送受信することができるため、経済的且つ便利なだけでなく、電 話をかける距離が最寄りの接続点迄なので国際電話などの長距離電話の場合の電 話料の節約に繋がる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のメッセージ送受信の回線接続に関する
概要図である。

【図２】ホスト名検索用インデックス例である。

【図３】本システムの流れを表わすフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 発信者 ２ 電話回線 ３ 接続点 ４ ホストコンピュータ ５ 音声／ファックスボード ６ インターネット回線 ７ インターネット ８ 受信者

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話及びファックスからインターネット
   を経由して伝言やファックスを送受信するにあたって、
   コンピュータの無い場所からでも既存の電話やファック
   スを使ってメッセージが送受信できるように、電話回線
   とインターネットの接続点を送信側と受信側の両側に設
   けてその接続点にインターネット通信機能と電話応答機
   能を備えたホストコンピュータを設置したことと、受信
   者の電話番号だけで受信者に最も近いホストコンピュー
   タ名が検索できるように、国番号、市外局番号、市内局
   番号を検索キーとしたホストコンピュータ名検索用イン
   デックスを用いたことを特徴とし、設置したホストコン
   ピュータ上でこれらを自動的に制御できるようにした電
   話及びファックスのメッセージシステム。