JPH1174429A - 放熱器 - Google Patents

放熱器

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JPH1174429A
JPH1174429A JP16097798A JP16097798A JPH1174429A JP H1174429 A JPH1174429 A JP H1174429A JP 16097798 A JP16097798 A JP 16097798A JP 16097798 A JP16097798 A JP 16097798A JP H1174429 A JPH1174429 A JP H1174429A
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JP
Japan
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substrate
fitting
fin
radiator
fin member
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JP16097798A
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English (en)
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Tetsuya Tategami
哲也 立髪
Masanori Fujiwara
正則 藤原
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱性能を優れたものにする。製造コストを
安くする。 【解決手段】 下面が発熱体取付部となされたアルミニ
ウム製基板2と、基板2の上面に設けられた放熱フィン
とよりなる放熱器である。放熱フィンを、左右方向に並
べられかつ基板2に固定された複数のアルミニウム押出
形材製フィン部材4により構成する。基板2の上面に前
後方向に伸びる接合用嵌合凹部5を、フィン部材4の基
部7の下面に嵌合凹部5に強制的に嵌め入れられている
接合用嵌合凸部9をそれぞれ形成する。嵌合凹部5の両
側面に前後方向に伸びる凸条6を、嵌合凸部9の両側面
に凸条6に係合して嵌合凸部9の嵌合凹部5からの脱出
を防止している凹条10をそれぞれ少なくとも1つずつ設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は放熱器、さらに詳
しくは、たとえばトランジスタ、サイリスタ等の半導体
素子のような発熱体から発せられる熱を放熱するための
放熱器に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、片
面が発熱体取付部となされたアルミニウム押出形材製基
板と、基板の他面に設けられた放熱フィンとよりなる放
熱器であって、放熱フィンが、左右方向に並べられかつ
基板に固定された複数のアルミニウム押出形材製板状フ
ィン部材により構成されており、基板の片面に、基板の
押出方向に伸びかつ板状フィン部材の基端部が嵌まる複
数の溝が並列状に形成され、板状フィン部材の基端部が
溝に嵌め入れられた状態で基板に固定された放熱器が知
られている。
【0004】この従来の放熱器において、基板へのフィ
ン部材の固定は、フィン部材の基端部を溝に嵌め入れた
後、基板とフィン部材とをろう付することにより行われ
ていた。この従来の放熱器の場合、基板とフィン部材と
の間の熱伝導性に優れ、その結果放熱性能は良好である
が、製造コストが高くなるという問題があった。
【0005】そこで、製造コストを安くした放熱器とし
て、基板へのフィン部材の固定が、フィン部材の基端部
を溝に嵌め入れた後、基板における溝の両側部分をかし
めることにより行われたものが考えられた。しかしなが
ら、この場合、基板とフィン部材との間の熱伝導性が劣
り、その結果放熱性能が悪いという問題があった。
【0006】また、従来、片面が発熱体取付部となされ
たアルミニウム製押出形材基板と、基板の他面に設けら
れた放熱フィンとよりなる放熱器であって、放熱フィン
が、基板の厚さ方向に積層され、かつ最も基板側に位置
するものが基板に固定されるとともに隣接するものどう
しが互いに固定された複数のアルミニウム押出形材製フ
ィン部材により構成され、基板と最も基板側のフィン部
材、および隣接するフィン部材どうしがそれぞれろう付
された放熱器も知られている。
【0007】この従来の放熱器の場合、基板と最も基板
側のフィン部材との間および隣接するフィン部材どうし
の間の熱伝導性に優れ、その結果放熱性能は良好である
が、製造コストが高くなるという問題があった。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決し、放
熱性能が優れているとともに、製造コストの安い放熱器
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明の
請求項1の放熱器は、片面が発熱体取付部となされたア
ルミニウム押出形材製基板と、基板の他面に設けられた
放熱フィンとよりなる放熱器であって、放熱フィンが、
並列状に並べられかつ基板に固定された複数のアルミニ
ウム押出形材製フィン部材により構成され、基板および
フィン部材の互いに接する部分のうちいずれか一方に基
板の押出方向に伸びる接合用嵌合凹部が、同他方に嵌合
凹部に強制的に嵌め入れられている接合用嵌合凸部がそ
れぞれ形成され、嵌合凹部および嵌合凸部のうちいずれ
か一方の両側面にその長さ方向に伸びる凸条が、同他方
の両側面に凸条に係合して嵌合凸部の嵌合凹部からの脱
出を防止している凹条が少なくとも1つずつ設けられて
いるものである。
【0010】請求項1の放熱器によれば、基板およびフ
ィン部材の互いに接する部分のうちいずれか一方に基板
の押出方向に伸びる接合用嵌合凹部が、同他方に嵌合凹
部に強制的に嵌め入れられている接合用嵌合凸部がそれ
ぞれ形成され、嵌合凹部および嵌合凸部のうちいずれか
一方の両側面にその長さ方向に伸びる凸条が、同他方の
両側面に凸条に係合して嵌合凸部の嵌合凹部からの脱出
を防止している凹条が少なくとも1つずつ設けられてい
るので、嵌合凸部を嵌合凹部内にプレス等により強制的
に嵌め入れることにより凸条と凹条とを噛合せて嵌合凸
部の嵌合凹部からの抜けを防止し、これによりフィン部
材を基板に固定することができる。したがって、従来の
フィン部材を基板にろう付したものに比べて製造コスト
が安くなる。また、従来の基板における溝の両側部分を
かしめることによりフィン部材を基板に固定したものに
比べて基板とフィン部材との間の熱伝導性が優れたもの
になり、その結果放熱性能が向上する。
【0011】この発明の請求項2の放熱器は、請求項1
の放熱器において、基板に接合用嵌合凹部が形成される
とともにフィン部材に接合用嵌合凸部が形成され、フィ
ン部材が、積層状に重ね合わされた2枚のアルミニウム
押出形材製薄板状体からなり、接合用嵌合凸部が両薄板
状体にそれぞれ設けられた嵌合凸部形成部分を合わせる
ことにより形成され、両薄板状体の嵌合凸部形成部分に
おける合わせ面と反対側の面にそれぞれ凸条または凹条
が設けられているものである。
【0012】この発明の請求項3の放熱器は、請求項2
の放熱器において、フィン部材を構成する2枚の薄板状
体の嵌合凸部形成部分の合わせ面間に、互いに嵌合しか
つ2枚の薄板状体の基板厚さ方向のずれを防止するずれ
防止用凹凸が形成されているものである。
【0013】この場合、フィン部材を構成する2枚の薄
板状体の嵌合凸部形成部分の合わせ面間に形成されたず
れ防止用凹凸の働きによって、嵌合凸部を嵌合凹部内に
プレス等により強制的に嵌め入れるさいに2枚の薄板が
基板の厚さ方向にずれることが防止される。したがっ
て、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌まり合い、および凸条と
凹条との噛合いが確実に行われる。
【0014】この発明の請求項4の放熱器は、請求項2
または3の放熱器において、フィン部材が、基板の押出
方向の少なくともいずれかの端縁から外方に突出してお
り、この突出部においてフィン部材を構成する2枚の薄
板状体が互いに離隔させられているものである。
【0015】たとえば、請求項4の放熱器をファン等に
より冷却風が吹き付けられるようになされた強制冷却タ
イプの放熱器に適用した場合、フィン部材における基板
の端縁から外方に突出した部分では、突出していない部
分に比べて冷却風の風速は速くなる。したがって、上記
突出部においてフィン部材を構成する2枚の薄板状体が
互いに離隔させられていると、この部分の伝熱面積が2
倍になり、放熱効率が向上する。また、フィン部材にお
ける基板の端縁から外方に突出していない風速が遅い部
分では、隣り合うフィン部材どうしの間隔が、突出して
いる部分に比べて大きくなるので、圧損を下げることが
できる。
【0016】この発明の請求項5の放熱器は、片面が発
熱体取付部となされたアルミニウム押出形材製基板と、
基板の他面に設けられた放熱フィンとよりなる放熱器で
あって、放熱フィンが、基板の他面側に基板の厚さ方向
に積層され、かつ最も基板側に位置するものが基板に固
定されるとともに隣接するものどうしが互いに固定され
た複数のアルミニウム押出形材製フィン部材により構成
され、基板および最も基板側のフィン部材の互いに接す
る部分のうちいずれか一方、ならびに隣接するフィン部
材の互いに接する部分のうちいずれか一方に基板の押出
方向に伸びる接合用嵌合凹部が、同他方に嵌合凹部に強
制的に嵌め入れられている接合用嵌合凸部がそれぞれ形
成され、嵌合凹部および嵌合凸部のうちいずれか一方の
両側面にその長さ方向に伸びる凸条が、同他方の両側面
に凸条に係合して嵌合凸部の嵌合凹部からの脱出を防止
している凹条が少なくとも1つずつ設けられているもの
である。
【0017】請求項5の放熱器によれば、基板および最
も基板側のフィン部材の互いに接する部分のうちいずれ
か一方、ならびに隣接するフィン部材の互いに接する部
分のうちいずれか一方に基板の押出方向に伸びる接合用
嵌合凹部が、同他方に嵌合凹部に強制的に嵌め入れられ
ている接合用嵌合凸部がそれぞれ形成され、嵌合凹部お
よび嵌合凸部のうちいずれか一方の両側面にその長さ方
向に伸びる凸条が、同他方の両側面に凸条に係合して嵌
合凸部の嵌合凹部からの脱出を防止している凹条が少な
くとも1つずつ設けられているので、嵌合凸部を嵌合凹
部内にプレス等により強制的に嵌め入れることにより凸
条と凹条とを噛合せて嵌合凸部の嵌合凹部からの抜けを
防止し、これにより最も基板側のフィン部材を基板に固
定するとともに、隣接するフィン部材どうしを固定する
ことができる。したがって、従来のフィン部材を基板に
ろう付し、かつフィン部材どうしをろう付したものに比
べて製造コストが安くなる。しかも、基板とフィン部材
との間、およびフィン部材どうしの間の熱伝導性が優れ
たものになり、放熱性能も良好である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。以下の説明において、各図面
の上下、左右をそれぞれ上下、左右といい、各図面の紙
面表側を前、これと反対側を後というものとする。但
し、図18については、この図の左側を前、これと反対
側を後というものとする。また、全図面を通じて同一物
および同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0019】実施形態1 この実施形態は図1〜図3に示すものである。
【0020】全体構成を示す図1において、放熱器(1)
は、下面が発熱体取付部となされたアルミニウム押出形
材製水平状基板(2) と、基板(2) の上面に設けられた放
熱フィン(3) とよりなり、放熱フィン(3) が、左右方向
に並べられかつ基板(2) に固定された複数のアルミニウ
ム押出形材製フィン部材(4) により構成されたものであ
る。
【0021】基板(2) の上面に、押出方向、すなわち前
後方向に伸びる複数の接合用嵌合凹部(5) が左右方向に
所定間隔をおいて形成されている。図2に拡大して示す
ように、接合用嵌合凹部(5) の左右両側面には、それぞ
れ横断面が二等辺三角形の前後方向に伸びる複数本の凸
条(6) が鋸歯状に設けられている。
【0022】フィン部材(4) は、図1および図3に示す
ように、基板(2) に面接触する前後方向に長い帯板状基
部(7) と、基部(7) の左右両側縁部にそれぞれ立上り状
に一体形成された1対のフィン部(8) とよりなる。基部
(7) の下面における幅方向の中央部に、前後方向に伸び
かつ基板(2) の接合用嵌合凹部(5) に強制的に嵌め入れ
られる接合用嵌合凸部(9) が一体に形成されている。図
2に拡大して示すように、嵌合凸部(9) の左右両側面に
は、凸条(6) と同じ横断面形状の凹条(10)が、凸条(6)
と同数ずつ鋸歯状に形成されている。フィン部材(4) の
押出方向は前後方向である。
【0023】フィン部材(4) の両フィン部(8) は、上縁
および高さの中央部において、それぞれ水平な補強部(1
1)(12)により一体に連結されている。両補強部(11)(12)
は、フィン部(8) の変形を抑えて1対のフィン部(8) が
平行になるように保持する作用を有しており、これによ
りフィン部(8) の高さを高くすることが可能になる。ま
た、両補強部(11)(12)は、それぞれ右側のフィン部(8)
よりも右方に突出した右方突出部(11a)(12a)を有してい
る。各右方突出部(11a)(12a)の幅は両フィン部(8) 間の
間隔と等しくなっており、その先端は右隣のフィン部材
(4) の左側のフィン部(8) に当接している。なお、右端
に位置するフィン部材(4) の補強部(11)(12)は、右方突
出部を有していない。
【0024】接合用嵌合凸部(9) の左右方向の肉厚T
は、凸条(6) を含まない接合用嵌合凹部(5) の左右方向
の幅Wよりもわずかに小さく、かつ接合用嵌合凹部(5)
の左右の凸条(6) 間の距離よりも大きくなされている。
したがって、嵌合凸部(9) を嵌合凹部(5) 内に手で嵌め
入れることはできないが、プレス等を用いると嵌合凸部
(9) を嵌合凹部(5) 内に強制的に嵌め入れることができ
る。これによって、嵌合凹部(5) の凸条(6) と嵌合凸部
(9) の凹条(10)とがきっちり嵌まり合い、嵌合凸部(9)
の嵌合凹部(5) からの抜け止めが行われているととも
に、基板(2) とフィン部材(4) との間の熱伝導性が優れ
たものとなされている。また、接合用嵌合凹部(5) の深
さDは、接合用嵌合凸部(9) の高さHよりも若干大きく
なされており、これにより嵌合凹部(5) と嵌合凸部(9)
とを嵌め合せたさいに、基板(2) とフィン部材(4) の基
部(7) との間に隙間が生じることが防止されている。
【0025】なお、接合用嵌合凹部(5) および接合用嵌
合凸部(9) の寸法の具体例を挙げると、接合用嵌合凹部
(5) は、凸条(6) を含まない左右の幅Wが3.7mm、
深さDが4.1mmであり、凸条(6) は、幅0.9m
m、高さが0.3mmであり、左側面の凸条(6) と右側
面の凸条(6) との間隔は、3.1mmである。接合用嵌
合凸部(9) は、左右の肉厚Tが3.5mm、高さHが
3.8mmであり、凹条(10)は、幅0.9mmで深さが
0.3mmであり、左側面の凹条(10)と右側面の凹条(1
0)との間隔は、2.9mmである。
【0026】接合用嵌合凹部(5) および接合用嵌合凸部
(9) の寸法については、種々テストした結果、次のよう
な値とすることが好ましい。すなわち、 0<嵌合凹部(5) の深さD−嵌合凸部(9) の高さH≦0.3mm… 0<嵌合凹部(5) の左右幅W−嵌合凸部(9) の肉厚T≦0.2mm… の条件は、嵌合凹部(5) と嵌合凸部(9) とを嵌め合わ
せたさいに、基板(2)とフィン部材(4) の基部(7) との
間に隙間が生じることが防止されるとともに、嵌合凹部
(5) の底面と嵌合凸部(9) の頂面との間に大きな隙間が
生じて、ここに切削加工時の切削油がたまるようなこと
がないための条件である。
【0027】の条件は、嵌合凹部(5) と嵌合凸部(9)
とを嵌め合わせやすくするとともに、嵌め合わせ後の熱
伝導性能が低下しないようにするための条件である。
【0028】この実施形態1によれば、フィン部(8) の
高さの異なるフィン部材(4) を何種類が用意しておけ
ば、放熱性能の異なる放熱器を得ることができる。ま
た、基板(2) とフィン部材(4) とが別部品であるので、
基板(2) の寸法精度を向上させることができる。しか
も、基板(2) とフィン部材(4) とが別部品であるので、
基板(2) へのねじ孔等の加工を簡単に行うことができ
る。
【0029】上記放熱器(1) は、次のようにして製造さ
れる。
【0030】まず、JIS A6063材で基板(2) の形状
に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断す
ることにより基板(2) を製作する。ついで、この基板
(2) の所要箇所に発熱体を取付けるためのねじ孔等を形
成する。一方、JIS A6063材でフィン部材(4) の形
状に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断
することにより、フィン部材(4) を所要数製作する。つ
いで、フィン部材(4) の接合用嵌合凸部(9) を基板(2)
の接合用嵌合凹部(5) に合わせる。寸法的に、接合用嵌
合凸部(9) は接合用嵌合凹部(5) に簡単には挿入されな
いから、プレスにより押圧することにより、接合用嵌合
凸部(9) を強制的に接合用嵌合凹部(5) に嵌め入れる。
これにより、接合用嵌合凹部(5) と接合用嵌合凸部(9)
とは、これらの左右両側面間の摩擦力に加えて、凸条
(6) と凹条(10)とが係合することにより、抜止めが果た
される。こうして、基板(2) と複数のフィン部材(4) が
並列状に配置された放熱フィン(3) とよりなる放熱器
(1) が得られる。
【0031】実施形態2 この実施形態は図4〜図6に示すものである。
【0032】全体構成を示す図4において、放熱器(20)
はファン等により冷却風が吹き付けられるようになされ
た強制冷却タイプであって、下面が発熱体取付部となさ
れたアルミニウム押出形材製水平状基板(21)と、基板(2
1)の上面に設けられた放熱フィン(22)とよりなり、放熱
フィン(22)が、上下方向に積層され、かつ下端に位置す
るものが基板(21)に固定されるとともに上下に隣接する
ものどうしが互いに固定された複数のアルミニウム押出
形材製フィン部材(23)と、上端のフィン部材(23)に固定
されたアルミニウム押出形材製カバー(24)とにより構成
されたものである。
【0033】基板(21)の上面に、押出方向、すなわち前
後方向に伸びる高低2種類の立上り壁(25)(26)が左右方
向に所定間隔をおいて交互に一体に形成されている。図
5に拡大して示すように、各立上り壁(25)(26)の上端面
に、それぞれ前後方向に伸びる接合用嵌合凹部(5) が形
成されている。
【0034】図4および図6に示すように、フィン部材
(23)は、左右方向に間隔をおいて並列状に配された縦フ
ィン部(31)と、全ての縦フィン部(31)をその高さの中央
部で連結しかつ左右両側縁部が左右両端の縦フィン部(3
1)よりも左右方向外側に突出した横フィン部(32)とより
なる。図5および図6に示すように、各縦フィン部(31)
の下端に前後方向に伸びる接合用嵌合凸部(9) が形成さ
れている。また、各縦フィン部(31)の上端部に厚肉部(3
1a) が設けられ、各厚肉部(31a) の上端面に前後方向に
伸びる接合用嵌合凹部(5) が形成されている。横フィン
部(32)における隣接する縦フィン部(31)間に位置する部
分の左右方向の中央部上面に、前後方向に伸びる低立上
り壁(35)が一体に形成され、低立上り壁(35)の上端面に
前後方向に伸びる接合用嵌合凹部(5) が形成されてい
る。また、横フィン部(32)における隣接する縦フィン部
(31)間に位置する部分の左右方向の中央部下面に、前後
方向に伸びる接合用嵌合凸部(9) が形成されている。フ
ィン部材(23)の押出方向は前後方向である。
【0035】図4および図5に示すように、カバー(24)
の下面における上端のフィン部材(23)の縦フィン部(31)
と対応する位置に、前後方向に伸びかつ縦フィン部(31)
上端の接合用嵌合凹部(5) に強制的に嵌め入れられる接
合用嵌合凸部(9) が、左右方向に所定間隔をおいて一体
に形成されている。また、カバー(24)の下面における上
端のフィン部材(23)の横フィン部(32)の低立上り壁(35)
と対応する位置に、前後方向に伸びる垂下状フィン部(3
9)が一体に形成され、その下端に低立上り壁(35)の接合
用嵌合凹部(5) に強制的に嵌め入れられる接合用嵌合凸
部(9) が形成されている。カバー(24)の押出方向も前後
方向である。
【0036】そして、基板(21)の高立上り壁(25)の接合
用嵌合凹部(5) に下端のフィン部材(23)の横フィン部(3
2)下面の接合用嵌合凸部(9) が、同じく低立上り壁(26)
の接合用嵌合凹部(5) に下端のフィン部材(23)の縦フィ
ン部(31)下端の接合用嵌合凸部(9) がそれぞれ強制的に
嵌め入れられ、これにより下端のフィン部材(23)が基板
(21)に固定されている。上下のフィン部材(23)は、上側
のフィン部材(23)の縦フィン部(31)下端の接合用嵌合凸
部(9) が下側のフィン部材(23)の横フィン部(32)の低立
上がり壁(35)上面の接合用嵌合凹部(5) に、上側のフィ
ン部材(23)の横フィン部(32)下面の接合用嵌合凸部(9)
が下側のフィン部材(23)の縦フィン部(31)上端の接合用
嵌合凹部(5) にそれぞれ強制的に嵌め入れられることに
より互いに固定されている。カバー(24)は、その下面の
接合用嵌合凸部(9) が上端のフィン部材(23)における縦
フィン部(31)上端の接合用嵌合凹部(5) に、垂下状フィ
ン部(39)下端の接合用嵌合凸部(9) が上端のフィン部材
(23)における横フィン部(32)の低立上がり壁(35)上面の
接合用嵌合凹部(5) にそれぞれ強制的に嵌め入れられる
ことにより、上端のフィン部材(23)に固定されている。
このとき、嵌合凹部(5) の凸条(6) と嵌合凸部(9) の凹
条(10)とがきっちり嵌まり合い、嵌合凸部(9) の嵌合凹
部(5) からの抜け止めが行われているとともに、基板(2
1)と下端のフィン部材(23)との間、上下のフィン部材(2
3)どうしの間および上端のフィン部材(23)とカバー(24)
との間の熱伝導性がそれぞれ優れたものとなされてい
る。こうして、放熱フィン(22)が形成されている。
【0037】上記放熱器(20)は、次のようにして製造さ
れる。
【0038】まず、JIS A6063材で基板(21)の形状
に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断す
ることにより基板(21)を製作する。ついで、この基板(2
1)の所要箇所に発熱体を取付けるためのねじ孔等を形成
する。一方、JIS A6063材でフィン部材(23)の形状
に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断す
ることにより、フィン部材(23)を所要数製作する。ま
た、JIS A6063材でカバー(24)の形状に合わせて押
出形材を成形し、これを所要長さに切断することにより
カバー(24)を製作する。ついで、基板(21)上に複数のフ
ィン部材(23)を積層状に配置するとともにその上にカバ
ー(24)を配置する。ついで、プレスにより押圧すること
により、各接合用嵌合凸部(9) をこれと対応した接合用
嵌合凹部(5) に強制的に嵌め入れることにより、下端の
フィン部材(23)を基板(21)に固定するとともに上下に隣
接するフィン部材(23)どうしを互いに固定し、さらにカ
バー(24)を上端のフィン部材(23)に固定する。こうし
て、基板(21)と放熱フィン(22)とよりなる放熱器(20)が
製造される。
【0039】実施形態3 この実施形態は図7および図8に示すものである。
【0040】全体構成を示す図7において、放熱器(50)
は自然冷却タイプであって、下面が発熱体取付部となさ
れたアルミニウム押出形材製水平状基板(51)と、基板(5
1)の上面に設けられた放熱フィン(52)とよりなり、放熱
フィン(52)が、上下方向に積層され、かつ下端に位置す
るものが基板(51)に固定されるとともに上下に隣接する
ものどうしが互いに固定された複数のアルミニウム押出
形材製フィン部材(23)と、上端のフィン部材(23)に固定
されたアルミニウム押出形材製カバー(53)とにより構成
されたものである。
【0041】基板(51)の上面に、図8に拡大して示すよ
うに、押出方向、すなわち前後方向に伸びる複数の接合
用嵌合凹部(5) が左右方向に所定間隔をおいて形成され
ている。隣り合う嵌合凹部(5) どうしの間隔は、フィン
部材(23)の隣り合う縦フィン部(31)どうしの間隔と等し
くなっている。
【0042】カバー(53)の下面には、前後方向に伸びる
接合用嵌合凸部(9) が、左右方向に、フィン部材(23)の
隣り合う縦フィン部(31)どうしの間隔と同一の間隔をお
いて一体に形成されている。カバー(53)の押出方向は前
後方向である。
【0043】そして、基板(51)の接合用嵌合凹部(5) に
下端のフィン部材(23)の縦フィン部(31)下端の接合用嵌
合凸部(9) が強制的に嵌め入れられ、これにより下端の
フィン部材(23)が基板(51)に固定されている。上下のフ
ィン部材(23)は、上側のフィン部材(23)の縦フィン部(3
1)下端の接合用嵌合凸部(9) が下側のフィン部材(23)の
縦フィン部(31)上端の接合用嵌合凹部(5) に強制的に嵌
め入れられることにより固定されている。カバー(53)
は、その下面の接合用嵌合凸部(9) が、上端のフィン部
材(23)における縦フィン部(31)上端の接合用嵌合凹部
(5) に強制的に嵌め入れられることにより、上端のフィ
ン部材(23)に固定されている。このとき、嵌合凹部(5)
の凸条(6) と嵌合凸部(9) の凹条(10)とがきっちり嵌ま
り合い、嵌合凸部(9) の嵌合凹部(5) からの抜け止めが
行われているとともに、基板(51)と下端のフィン部材(2
3)との間、上下のフィン部材(23)どうしの間および上端
のフィン部材(23)とカバー(53)との間の熱伝導性がそれ
ぞれ優れたものとなされている。こうして、放熱フィン
(52)が形成されている。
【0044】上記放熱器(50)は、上記実施形態2の放熱
器(20)と同様にして製造される。
【0045】上記実施形態2および3によれば、縦フィ
ン部の高さの異なるフィン部材を何種類が用意するか、
フィン部材の数を変更すれば、放熱性能の異なる放熱器
を得ることができる。また、基板とフィン部材とが別部
品であるので、基板の寸法精度を向上させることができ
る。しかも、基板とフィン部材とが別部品であるので、
基板へのねじ孔等の加工を簡単に行うことができる。
【0046】実施形態4 この実施形態は図9および図10に示すものである。
【0047】全体構成を示す図9において、放熱器(60)
は、下面が発熱体取付部となされたアルミニウム押出形
材製水平状基板(61)と、基板(61)の上面に設けられた放
熱フィン(62)とよりなり、放熱フィン(62)が、左右方向
に並列状に並べられかつ基板(61)に固定された複数のア
ルミニウム押出形材製フィン部材(63)により構成された
ものである。
【0048】基板(61)の上面に、押出方向、すなわち前
後方向に伸びる複数の接合用嵌合凹部(5) が左右方向に
所定間隔をおいて形成されている。
【0049】フィン部材(63)は、基板(61)に面接触する
前後方向に長い帯板状基部(64)と、基部(64)の幅方向の
中央部に立上り状に一体形成されたフィン部(65)とより
なる。フィン部(65)は、左右両側方から見て前後方向に
長い方形状である。フィン部材(63)の押出方向は前後方
向である。
【0050】基部(64)の下面における幅方向の中央部
に、前後方向に伸びかつ基板(61)の接合用嵌合凹部(5)
に強制的に嵌め入れられる接合用嵌合凸部(9) が一体に
形成されている。
【0051】そして、基板(61)の接合用嵌合凹部(5) に
フィン部材(63)の接合用嵌合凸部(9) が強制的に嵌め入
れられ、凸条(6) と凹条(10)とがきっちり嵌まり合って
いる。これにより、嵌合凸部(9) の嵌合凹部(5) からの
抜け止めが行われているとともに、基板(61)とフィン部
材(63)との間の熱伝導性がそれぞれ優れたものとなされ
ている。こうして、放熱フィン(62)が形成されている。
【0052】上記放熱器(60)は、図11および図12に
示すように、次のようにして製造される。
【0053】まず、JIS A6063材で基板(61)の形状
に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断す
ることにより基板(61)を製作する。ついで、この基板(6
1)の所要箇所に発熱体を取付けるためのねじ孔等を形成
する。一方、JIS A6063材でフィン部材(63)の形状
に合わせて押出形材を成形し、これを所要長さに切断す
ることにより、フィン部材(63)を所要数製作する。
【0054】ついで、直方体形のブロック状治具(67)を
用意する。治具(67)には、その前端面から後方に伸びか
つフィン部材(63)のフィン部(65)が嵌まる複数のスリッ
ト(68)が全高にわたって形成されている。全てのスリッ
ト(68)の後端部は同一垂直面上に位置している。そし
て、各フィン部材(63)を上下逆向きにし、そのフィン部
(65)を治具(67)のスリット(68)内に挿入する。このと
き、各フィン部材(63)の基部(64)が治具(67)の上面にお
けるスリット(68)の左右両側部分に載り、これによりフ
ィン部材(63)が治具(67)に支持される。
【0055】その後、基板(61)を上下逆向きにし、接合
用嵌合凹部(5) が接合用嵌合凸部(9) 上に来るようにセ
ットしてプレスにより基板(61)を上方から押圧する。こ
れにより接合用嵌合凸部(9) をこれに対応する接合用嵌
合凹部(5) 内に強制的に嵌め入れ、凸条(6) と凹条(10)
とを噛み合わせる。こうして、フィン部材(63)が基板(6
1)に固定され、放熱器(60)が製造される。
【0056】なお、フィン部材(63)をその嵌合凸部(9)
が下を向くように治具(67)に支持させるとともに、基板
(61)をその嵌合凹部(5) が上を向くように配し、嵌合凸
部(9) が嵌合凹部(5) 上に来るようにセットしてプレス
により治具(67)を上方から押圧し、接合用嵌合凸部(9)
をこれに対応する接合用嵌合凹部(5) 内に強制的に嵌め
入れて凸条(6) と凹条(10)とを噛み合わせることによ
り、放熱器(60)を製造してもよい。
【0057】実施形態5 この実施形態は図13に示すものである。
【0058】この実施形態の放熱器(600) における実施
形態4の放熱器(60)との相違点は、各フィン部材(63)の
上端部が、上面が発熱体取付部となされかつ下面に前後
方向に伸びる接合用嵌合凹部(5) を有する基板(61)に固
定されていることにある。すなわち、各フィン部材(63)
の上端部に前後方向に長い帯板状基部(64)が一体に形成
され、基部(64)の上面における幅方向の中央部に、前後
方向に伸びる接合用嵌合凸部(9) が一体に形成されてお
り、各嵌合凸部(9) が、基板(61)下面の接合用嵌合凹部
(5) に強制的に嵌め入れられている。
【0059】この放熱器(600) は実施形態4の放熱器(6
0)と同様にして製造される。
【0060】実施形態6 この実施形態は図14に示すものである。
【0061】この実施形態の放熱器(70)における実施形
態4の放熱器(60)との相違点は、フィン部材(63)に代え
て、前後方向に間隔をおいて一直線上に配置された複
数、ここでは3つのアルミニウム押出形材製フィン部材
(72)からなる組(73)が、左右方向に並列状に並べられか
つ基板(61)に固定されることにより放熱フィン(71)が構
成された点にある。
【0062】各フィン部材(72)は、基板(61)に面接触す
る前後方向に長い帯板状基部(74)と、基部(74)の幅方向
の中央部に立上り状に一体形成されかつ左右両側方から
見て上下方向に長い方形状フィン部(75)とよりなる。基
部(74)の下面における幅方向の中央部に、前後方向に伸
びかつ基板(61)の接合用嵌合凹部(5) に強制的に嵌め入
れられている接合用嵌合凸部(9) が一体に形成されてい
る。各フィン部材(72)の押出方向は前後方向である。
【0063】この放熱器(70)は、実施形態4の放熱器(6
0)と同様にして製造される。
【0064】実施形態7 この実施形態は図15に示すものである。
【0065】この実施形態の放熱器(80)における実施形
態4の放熱器(60)との相違点は、フィン部材(63)のフィ
ン部(65)の上縁から下方に向かう複数の切欠き(81)が前
後方向に間隔をおいて形成されていることにある。
【0066】この放熱器(80)は、実施形態4の放熱器(6
0)と同様にして製造される。
【0067】実施形態8 この実施形態は図16に示すものである。
【0068】この実施形態の放熱器(85)は軸流ファン(8
6)により冷却風が吹き付けられるようになされた強制冷
却タイプであって、この放熱器(85)における実施形態4
の放熱器(60)との相違点は、左右方向の中央部に固定さ
れた所要数のフィン部材(63)が、その前後両側縁寄りの
所定幅部分を残して切除され、この切除部(87)において
基板(61)上面に、軸方向が上下方向を向いた軸流ファン
(86)がねじ止めされていることにある。ファン(86)のケ
ーシングの上壁および前後両側壁には開口が形成され、
前後両側壁の開口から吸い込まれた冷却風が上壁の開口
を通して上方に送られるようになっている。ファン(86)
を固定するねじの数は図示のものに限るものではない。
また、他の相違点は、切除されたフィン部材(63)および
左右両端のフィン部材(63)を除いた他のフィン部材(63)
に、フィン部(65)の上縁から下方に向かう複数の切欠き
(81)が前後方向に間隔をおいて形成されていることにあ
る。この切欠き(81)は、ファン(86)の冷却風を放熱フィ
ン(62)全体に行き渡らせる働きをする。
【0069】この放熱器(85)は、ファン(86)を取付ける
前の状態までは、実施形態4の放熱器(60)と同様にして
製造される。
【0070】なお、フィン部材(63)のフィン部(65)の肉
厚は1mm程度あるため、ファン(86)の取付を、ねじを
用いることなく、切除されたフィン部材(63)の前後の残
存部分間および切除された左右両端のフィン部材(63)の
左右方向外側のフィン部材(63)間に圧入することにより
行ってもよい。
【0071】実施形態9 この実施形態は図17に示すものである。
【0072】この実施形態の放熱器(90)における実施形
態4の放熱器(60)との相違点は、基板(61)の左右両側縁
にそれぞれ垂下壁(91)が一体に形成され、各垂下壁(91)
の左右方向外面にも放熱フィン(92)が設けられているこ
とのある。各垂下壁(91)の左右方向外面に、前後方向に
伸びる複数の接合用嵌合凹部(5) が上下方向に所定間隔
をおいて形成されている。そして、フィン部材(63)の接
合用嵌合凸部(9) を嵌合凹部(5) 内に強制的に嵌め入れ
られ、凸条(6) と凹条(10)とがきっちり嵌まり合ってい
る。これにより、嵌合凸部(9) の嵌合凹部(5) からの抜
け止めが行われているとともに、垂下壁(91)とフィン部
材(63)との間の熱伝導性がそれぞれ優れたものとなされ
ている。こうして、放熱フィン(92)が形成されている。
【0073】この放熱器(90)は、基板(61)、一方の垂下
壁(91)および他方の垂下壁(91)の順に、実施形態4の放
熱器の場合と同様にしてフィン部材(63)を固定すること
によって製造される。
【0074】実施形態10 この実施形態は図18および図19に示すものである。
【0075】この実施形態の放熱器(100) は軸流ファン
(101) により冷却風が吹き付けられるようになされた強
制冷却タイプであって、この放熱器(100) における実施
形態4の放熱器(60)との相違点は、左右方向の中央部に
固定された所要数のフィン部材(63)のフィン部(65)に、
その上縁から前斜め下方に向かってファン配置用切欠き
(102) が形成され、これらのフィン部材(63)のうち1つ
おきに配されている複数のフィン部材(63)のフィン部(6
5)における切欠き(102) よりも前方の部分が切除されて
いることにある。この切除部を(103) で示す。そして、
切欠き(102) 内に軸流ファン(101) が配置されている。
ファン(101) の軸方向は前斜め上方から後斜め下方を向
いており、冷却風が基板(61)に吹き付けられるようにな
っている。また、他の相違点は、切欠き(102) が形成さ
れたフィン部材(63)および左右両端のフィン部材(63)を
除いた他のフィン部材(63)に、フィン部(65)の上縁から
下方に向かう複数の切欠き(81)が前後方向に間隔をおい
て形成されていることにある。この切欠き(81)は、ファ
ン(86)の冷却風を放熱フィン(62)全体に行き渡らせる働
きをする。
【0076】上記フィン部材(63)の切除部(103) は通気
性を向上させるために形成されている。
【0077】この放熱器(100) は、ファン(101) を取り
付ける前の状態までは、必要なフィン部材(63)に切欠き
(102) や切除部(103) を予め形成しておくことを除いて
は、実施形態4の放熱器と同様にして製造される。
【0078】実施形態11 この実施形態は図20および図21に示すものである。
【0079】この実施形態の放熱器(110) は図示しない
ファン等により前方から冷却風が吹き付けられるように
なされた強制冷却タイプである。全体構成を示す図20
において、放熱器(110) は、後面が発熱体取付部となる
ように垂直状に配置された垂直状基板(61)と、基板(61)
の前面に設けられた放熱フィン(111) とよりなり、放熱
フィン(111) が、左右方向に並列状に並べられかつ基板
(61)に固定された複数のアルミニウム押出形材製フィン
部材(112) により構成されたものである。
【0080】基板(61)の前面に、押出方向、すなわち上
下方向に伸びる複数の接合用嵌合凹部(5) が左右方向に
所定間隔をおいて形成されている。
【0081】フィン部材(112) は、基板(61)の前面に面
接触する上下方向に長い帯板状基部(113) と、基部(11
3) の幅方向の中央部に立上り状に一体形成されたフィ
ン部(114) とよりなる。フィン部(114) は、左右両側方
から見て上下方向に長い方形状である。
【0082】基部(113) の後面における幅方向の中央部
に、前後方向に伸びかつ基板(61)の接合用嵌合凹部(5)
に強制的に嵌め入れられる接合用嵌合凸部(9) が一体に
形成されている。
【0083】フィン部材(112) は、実施形態4のフィン
部材(63)をその厚さの中心で2分割した形状を有する2
枚のアルミニウム押出形材製薄板状体(115)(116)からな
る。両薄板状体(115)(116)は、それぞれ基部形成部分(1
17)(118)、フィン部形成部分(119)(120)および嵌合凸部
形成部分(121)(122)からなり、両薄板状体(115)(116)を
積層状に重ね合わせることによりフィン部材(112) が形
成され、基部(113) は2枚の薄板状体(115)(116)の基部
形成部分(117)(118)、フィン部(114) はフィン部形成部
分(119)(120)、接合用嵌合凸部(9) は嵌合凸部形成部分
(121)(122)によりそれぞれ形成されている。凹条(10)
は、薄板状体(115)(116)の嵌合凸部形成部分(121)(122)
における合わせ面と反対側の面に形成されている。薄板
状体(115)(116)の押出方向は上下方向である。
【0084】各フィン部材(112) の上端部は、基板(61)
の上縁から上方に突出しており、この突出部(112) にお
いて2枚の薄板状体(115)(116)が互いに離隔させられて
いる。
【0085】この放熱器(110) は、両薄板状体(115)(11
6)を積層状に重ね合わせてフィン部材(112) として基板
(61)に固定し、その後基板(61)の上縁から突出した部分
において2枚の薄板状体(115)(116)を互いに離隔させる
ことを除いては、実施形態4の放熱器(60)と同様にして
製造される。
【0086】図22は実施形態11のフィン部材の変形
例を示す。
【0087】図22において、フィン部材(112) を構成
する薄板状体(115)(116)の嵌合凸部形成部分(121)(122)
における合わせ面に、互いに嵌合しかつ2枚の薄板状体
(115)(116)の前後方向のずれを防止するずれ防止用凹凸
(123)(124)(125)(126)が形成されている。
【0088】上記全ての実施形態において、基板および
フィン部材はそれぞれJIS A6063で形成されている
が、これに限るものではなく、他の熱伝導性に優れたア
ルミニウム、たとえばJIS A1100で形成されていて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の放熱器を示す全体斜視
図である。
【図2】図1の要部を示す分解正面図である。
【図3】実施形態1の放熱器に用いられるフィン部材を
示す正面図である。
【図4】この発明の実施形態2の放熱器を示す全体斜視
図である。
【図5】図4の要部を示す一部を省略した分解正面図で
ある。
【図6】実施形態2の放熱器に用いられるフィン部材を
示す正面図である。
【図7】この発明の実施形態3の放熱器を示す全体斜視
図である。
【図8】図7の要部を示す一部を省略した分解正面図で
ある。
【図9】この発明の実施形態4の放熱器を示す全体斜視
図である。
【図10】図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】実施形態4の放熱器の製造方法を示す部分斜
視図である。
【図12】実施形態4の放熱器の製造方法を示す部分拡
大断面図である。
【図13】この発明の実施形態5の放熱器を示す全体斜
視図である。
【図14】この発明の実施形態6の放熱器を示す全体斜
視図である。
【図15】この発明の実施形態7の放熱器を示す一部切
欠き全体斜視図である。
【図16】この発明の実施形態8の放熱器を示す全体斜
視図である。
【図17】この発明の実施形態9の放熱器を示す全体斜
視図である。
【図18】この発明の実施形態10の放熱器を示す全体
斜視図である。
【図19】図18のB−B線拡大断面図である。
【図20】この発明の実施形態11の放熱器を示す全体
斜視図である。
【図21】図20のC−C線拡大断面図である。
【図22】実施形態10の放熱器のフィン部材の変形例
を示す図21相当の断面図である。
【符号の説明】
(1)(20)(50)(60)(70)(80)(85)(90)(100)(110)(600):放
熱器 (2)(21)(51)(61):基板 (3)(22)(52)(62)(71)(111):放熱フィン (4)(23)(63)(72)(112):フィン部材 (5):嵌合凹部 (9):嵌合凸部 (6):凸条 (10):凹条 (115)(116):薄板状体 (121)(122):嵌合凸部形成部分 (123)(124)(125)(126):ずれ防止用凹凸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面が発熱体取付部となされたアルミニ
    ウム押出形材製基板と、基板の他面に設けられた放熱フ
    ィンとよりなる放熱器であって、放熱フィンが、並列状
    に並べられかつ基板に固定された複数のアルミニウム押
    出形材製フィン部材により構成され、基板およびフィン
    部材の互いに接する部分のうちいずれか一方に基板の押
    出方向に伸びる接合用嵌合凹部が、同他方に嵌合凹部に
    強制的に嵌め入れられている接合用嵌合凸部がそれぞれ
    形成され、嵌合凹部および嵌合凸部のうちいずれか一方
    の両側面にその長さ方向に伸びる凸条が、同他方の両側
    面に凸条に係合して嵌合凸部の嵌合凹部からの脱出を防
    止している凹条が少なくとも1つずつ設けられている放
    熱器。
  2. 【請求項2】 基板に接合用嵌合凹部が形成されるとと
    もにフィン部材に接合用嵌合凸部が形成され、フィン部
    材が、積層状に重ね合わされた2枚のアルミニウム押出
    形材製薄板状体からなり、接合用嵌合凸部が両薄板状体
    にそれぞれ設けられた嵌合凸部形成部分を合わせること
    により形成され、両薄板状体の嵌合凸部形成部分におけ
    る合わせ面と反対側の面にそれぞれ凸条または凹条が設
    けられている請求項1記載の放熱器。
  3. 【請求項3】 フィン部材を構成する2枚の薄板状体の
    嵌合凸部形成部分の合わせ面間に、互いに嵌合しかつ2
    枚の薄板状体の基板厚さ方向のずれを防止するずれ防止
    用凹凸が形成されている請求項2記載の放熱器。
  4. 【請求項4】 フィン部材が、基板の押出方向の少なく
    ともいずれかの端縁から外方に突出しており、この突出
    部においてフィン部材を構成する2枚の薄板状体が互い
    に離隔させられている請求項2または3記載の放熱器。
  5. 【請求項5】 片面が発熱体取付部となされたアルミニ
    ウム押出形材製基板と、基板の他面に設けられた放熱フ
    ィンとよりなる放熱器であって、放熱フィンが、基板の
    他面側に基板の厚さ方向に積層され、かつ最も基板側に
    位置するものが基板に固定されるとともに隣接するもの
    どうしが互いに固定された複数のアルミニウム押出形材
    製フィン部材により構成され、基板および最も基板側の
    フィン部材の互いに接する部分のうちいずれか一方、な
    らびに隣接するフィン部材の互いに接する部分のうちい
    ずれか一方に基板の押出方向に伸びる接合用嵌合凹部
    が、同他方に嵌合凹部に強制的に嵌め入れられている接
    合用嵌合凸部がそれぞれ形成され、嵌合凹部および嵌合
    凸部のうちいずれか一方の両側面にその長さ方向に伸び
    る凸条が、同他方の両側面に凸条に係合して嵌合凸部の
    嵌合凹部からの脱出を防止している凹条が少なくとも1
    つずつ設けられている放熱器。
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