JPH1174169A - 雰囲気処理部の寿命判定装置を備える基板処理装置 - Google Patents

雰囲気処理部の寿命判定装置を備える基板処理装置

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JPH1174169A
JPH1174169A JP23446797A JP23446797A JPH1174169A JP H1174169 A JPH1174169 A JP H1174169A JP 23446797 A JP23446797 A JP 23446797A JP 23446797 A JP23446797 A JP 23446797A JP H1174169 A JPH1174169 A JP H1174169A
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JP
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atmosphere
unit
processing
measurement
filter
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JP23446797A
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English (en)
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Masami Otani
正美 大谷
Takanori Kawamoto
隆範 川本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ方向の省スペース化を図ることが可能な
雰囲気処理部と、その雰囲気処理部に備えられたフィル
タの寿命を正確に判定する寿命判定装置と、を備える基
板処理装置を提供する。 【解決手段】 単一層のフィルタFLなどを有するフィ
ルタユニットFU1〜FU6の上部に、濃度測定用測定
ポート51〜56および風速計101〜106を設け
る。フィルタFLの上流側の濃度と流量とを測定し、そ
れらの積を時間的に積算することによって、フィルタF
Lの処理量を精度良く求めることができる。その処理量
とあらかじめ求められたフィルタFLの寿命に相当する
処理量とを比較することによって寿命を判定することが
可能となる。フィルタFLの寿命に達する前にフィルタ
を交換することができるため、バックアップ用のフィル
タは不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置の雰
囲気ガスを処理するための雰囲気処理部の寿命を判定す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板や液晶ガラス基板などの薄板
状基板(以下、単に「基板」と称する)に対して加熱処
理、冷却処理および処理液処理を含む一連の処理を行う
基板処理装置においては、その雰囲気中における種々の
化学物質(アルカリ成分、酸成分、有機物成分など)の
濃度をなるべく低く保つ必要がある。実際に、雰囲気中
の化学物質の濃度(以下、単に「気中濃度」とも呼ぶ)
を低減するために、化学フィルタや活性炭フィルタなど
を用いた雰囲気処理部が用いられている。
【0003】図13は、従来の基板処理装置の上部に備
えられた雰囲気処理部を表す図である。この雰囲気処理
部は、ファンFNと、2段に積層されたフィルタFL1
およびFL2とを有する。また、フィルタFL1とフィ
ルタFL2との間の空間SPには濃度計Dが備えられて
いる。さらに、雰囲気処理部の下方には、基板処理のた
めのチャンバCNが存在し、その内部に処理対象の基板
Wが配置される。
【0004】ファンFNは、その上方の雰囲気ガス(通
常は空気)を吸い込み、下方へ送り出す。送り出された
雰囲気ガスはフィルタFL1を通過する。この際、フィ
ルタFL1によって雰囲気ガス中の化学物質が処理され
て吸収される。このフィルタFL1は、雰囲気ガスを処
理するに従って劣化するため、その寿命を判定して、フ
ィルタの交換などの処置を行う必要がある。
【0005】そこで、フィルタの寿命を判定するため、
フィルタの下流側に取り付けられた濃度計Dが用いられ
る。濃度計Dは、フィルタ通過後の雰囲気ガス中の化学
物質濃度を検出する。フィルタ能力が低下するとフィル
タを通過する雰囲気ガス中の化学物質濃度が上昇するの
で、濃度計Dによる検出濃度の上昇を確認することによ
ってフィルタの寿命を判定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の雰囲気処理
部において、雰囲気ガス中の化学物質のほとんどはフィ
ルタFL1によって処理されるため、フィルタFL1通
過後の雰囲気ガス中の化学物質濃度はかなり(たとえば
20分の1程度にまで)低減される。よって通常は雰囲
気ガス中の化学物質除去のためには、フィルタFL1だ
けでも十分であり、下段側のフィルタFL2は必ずしも
必要ではない。
【0007】しかしながら、それにもかかわらず上記構
成において下段側のフィルタFL2を設ける必要があっ
た。これは、以下のような理由による。
【0008】図14は、フィルタFL1の処理能力曲線
を表す図である。図14に示すように、フィルタの処理
能力はある一定の量を処理した後急激に低下する。その
ため、そのような場合には、高濃度の上記化学物質を含
む雰囲気ガスがチャンバCN内に流入してしまうことが
考えられる。このため、フィルタFL2はこれに対処す
るためのフィルタFL1のバックアップ用として備えら
れる必要があった。これに対処しない場合には、チャン
バCN内で処理中の基板Wに悪影響を及ぼし、歩留まり
を低下させる可能性があるからである。
【0009】以上のような理由によってバックアップ用
のフィルタFL2が設けられていたが、このフィルタF
L2を設けるために雰囲気処理部において高さ方向に余
分なスペースが必要となり、基板処理装置全体の小型化
を妨げるという問題があった。特に、基板の処理ユニッ
トを高さ方向に積層してあるような基板処理装置では、
それらの処理ユニットだけでかなりの高さになってしま
うため、雰囲気処理部による高さの増大を極力避けるこ
とが望まれている。
【0010】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、高さ
方向の省スペース化を図ることが可能な雰囲気処理部
と、その雰囲気処理部に備えられたフィルタの寿命を正
確に判定する寿命判定装置と、を備える基板処理装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の基板処理装置は、雰囲気ガスを処
理するための雰囲気処理部と当該雰囲気処理部の寿命判
定装置とを備え、当該雰囲気処理部は、単一層の雰囲気
処理層を備え、当該寿命判定装置は、前記雰囲気処理部
の上流側において雰囲気ガス中に含まれる特定の物質の
濃度を測定する濃度測定手段と、前記雰囲気処理部を通
過する前記雰囲気ガスの流量を測定する流量測定手段
と、前記雰囲気処理部の上流側において測定された前記
特定の物質の濃度と前記流量測定手段で測定された流量
との積を時間的に積算することによって前記雰囲気処理
部における処理量の積算値を求める処理量算出手段と、
前記処理量の積算値に基づいて前記雰囲気処理部の寿命
を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の基板処理装置は、請求項
1の基板処理装置において、前記雰囲気処理部が、積層
された処理ユニットを含む基板処理装置本体の上部に設
けられることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の基板処理装置は、請求項
1または請求項2の基板処理装置において、前記雰囲気
処理部は、並列的に設けられた複数の単位雰囲気処理部
を備えており、前記濃度測定手段は、前記複数の単位雰
囲気処理部のそれぞれの上流側の雰囲気ガスを採取する
ための複数の測定ポートと、前記測定ポートの中の1つ
を切り換えて選択するためのポート選択手段と、前記ポ
ート選択手段によって選択された前記測定ポートを通し
て前記雰囲気ガスをサンプリングするとともにサンプリ
ングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の物質の濃
度を測定する濃度分析手段とを備えることを特徴とす
る。
【0014】請求項4に記載の基板処理装置は、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置にお
いて、前記流量測定手段が、前記雰囲気処理部を通過す
る前記雰囲気ガスの風速を測定する風速測定器と、前記
風速測定器で測定された風速と、流路面積とを乗ずるこ
とによって前記流量を求める流量算出手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の基板処理装置は、請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置にお
いて、前記雰囲気処理部は、前記雰囲気処理層に前記雰
囲気ガスを送風するためのファンを備えており、前記流
量測定手段は、前記ファンの回転数を測定する回転数測
定手段と、前記ファンの回転数に応じて前記流量を求め
る流量算出手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】<A.第1の実施形態> <装置の概要>図1〜図4は、第1の実施形態による基
板処理装置を示す図である。図1は本実施形態による基
板処理装置の正面図である。図2、図3(b)、図4
は、それぞれ、図1の正面図において矢印L1〜L3が
指し示す所定の高さにおける水平断面図を表しており、
図番が大きいほど上側の水平断面を表している。
【0018】図1に示すように、本実施形態の基板処理
装置は、基板の搬出入を行うインデクサIDと、露光装
置に接続されているインターフェイスIFと、両者の間
に位置する処理ユニット配置部10とから構成されてい
る。処理ユニット配置部10には、基板に処理を行う複
数の処理ユニットと、各処理ユニットに基板を搬送する
基板搬送手段とが配置される。
【0019】まず処理ユニット配置部10は、その最下
部に、薬剤を貯留するタンクや配管等を収納するケミカ
ルキャビネット11を備える。
【0020】ケミカルキャビネット11の上側には、図
2の水平断面図に示すように、基板に処理液による処理
を施す液処理ユニットとして、基板にレジスト被膜を形
成する回転型塗布処理ユニットSC1およびSC2と、
露光後の基板に現像処理を行う回転型現像処理ユニット
SD1およびSD2とが四隅に配置されている。装置の
前側であって両塗布処理ユニットSC1、SC2の間に
は、基板処理ユニットとして、基板に純水等の洗浄液を
供給して基板を洗浄する回転型洗浄処理ユニットSSが
配置されている。また塗布処理ユニットSC1、SC2
や現像処理ユニットSD1、SD2に挟まれた装置中央
部には、周囲の全処理ユニットに所定の順序でアクセス
してこれらとの間で基板の受け渡しを行うための基板搬
送手段として、搬送ロボットTR1が配置されている。
この搬送ロボットTR1は、鉛直方向に移動可能である
とともに中心の鉛直軸回りに回転可能となっている。
【0021】上記液処理ユニットの上側には、図3
(b)に示すように、基板に熱処理を行う多段熱処理ユ
ニット20A〜20Dが基板処理装置の前部及び後部に
配置されている。また図3(a)および図3(c)に
は、多段熱処理ユニット20A〜20Dの垂直断面図を
示す。図3(c)に示すように、塗布処理ユニットSC
1の上方に配置される多段熱処理ユニット20Aは、下
から順にクールプレート部(冷却部)CP1〜CP3
と、基板に対するレジスト液の密着性を向上させるため
の加熱処理を行う密着強化部AHと、ホットプレート部
(加熱部)HP2〜HP3とを備える。多段熱処理ユニ
ット20Bは、下から順にクールプレート部CP0およ
びCP4〜CP5と、ホットプレート部HP0およびH
P4〜HP5とを備える。同様に、図3(a)に示すよ
うに、多段熱処理ユニット20Cは、下から順にクール
プレート部CP6およびCP7と、ホットプレート部H
P6およびHP7とを備え、多段熱処理ユニット20D
は、下から順にクールプレート部CP8と、露光後の基
板加熱を行う露光後ベークプレート部PEBとを備え
る。なお、多段熱処理ユニット20Cおよび20Dにお
いて、ホットプレート部HP7および露光後ベークプレ
ート部PEBのそれぞれの上段は、図示の装置の場合に
は空状態となっているが、用途及び目的に応じてホット
プレート部やクールプレート部などの熱処理ユニットを
適宜組み込むことができる。
【0022】図4は、さらに上部層の水平断面図を表
す。図4に示すように、処理ユニット配置部10及びイ
ンターフェイスIFの最上部には、クリーンエアのダウ
ンフローを形成するフィルタファンユニットFFUが雰
囲気処理部として設置されている。図1および図4に示
すように、本実施形態におけるフィルタファンユニット
FFUは、所定の面積毎に区分けされているフィルタユ
ニット(単位雰囲気処理部)FU1〜FU6の並列的な
配列を含んでおり、フィルタユニットFU1〜FU6の
それぞれがファンFNおよび単一層のフィルタFLを備
える(図1参照)。フィルタファンユニットFFUは、
下方に配置されている処理ユニット配置部10の基板搬
送手段TR1および複数の処理ユニットや、インターフ
ェイスIF内に配置された処理ユニット配置部と露光装
置との間で基板の搬送を行う図示しない搬送手段や時間
調整用に一時基板を保管しておくバッファ用カセット等
に対して、クリーンエアを送り出し、処理ユニット配置
部10及びインターフェイスIFの環境を清浄にかつ一
定の状態に保つようになっている。なお、フィルタユニ
ットの数は、図示例では6つであるが、適宜増減できる
ことはいうまでもない。
【0023】図1に示すように、フィルタユニットFU
1の上流側には、測定ポート51および風速計101が
備えられている。同様に、フィルタユニットFU2〜F
U6の上部には、それぞれ、測定ポート52〜56およ
び風速計102〜106が1対ずつ備えられている。測
定ポート51〜56は、雰囲気ガスを吸引するためのノ
ズルである。後述するようにこの測定ポート51〜56
から吸引された雰囲気ガスの濃度が測定される。風速計
101〜106は、フィルタFLを通過する雰囲気ガス
の流量を測定するために用いられる。風速計101〜1
06としては、差圧式、温度測定式のものなど種々の方
式のものを使用することができる。この風速計101〜
106で計測された風速に、フィルタユニットFU1〜
FU6のそれぞれのフィルタFLの流路面積を乗ずるこ
とによって、それぞれのフィルタFLを通過する雰囲気
ガスの流量を測定することができる。なお、風速計10
1〜106は、フィルタFLを通過する雰囲気ガスの流
速を測定することができればよく、フィルタFLの上流
側でなく、下流側にあってもよい。
【0024】<フィルタにおける処理>上記のフィルタ
ファンユニットFFUにおいて、ファンFNは、その上
方の雰囲気ガスを吸い込み、下方へ送り出す。この雰囲
気ガスは、さらにフィルタFLを通過してフィルタFL
の下方に送り出される。その際、フィルタFLは、雰囲
気ガス中に含まれる特定の化学物質の処理(吸収や改
質)を行う雰囲気処理層として機能する。なお、「雰囲
気ガス」は、通常、空気である。フィルタFLにおいて
処理対象とする化学物質としては、アンモニアなどのア
ルカリ成分、酸成分、および有機成分などの種々のもの
を選択することができる。特に、回転式処理ユニットに
おいて化学増幅型レジストを用いる場合には、アンモニ
アの濃度を測定し、一定の許容値以下に管理することが
重要である。「化学増幅型レジスト」とは、露光される
と特定の酸が発生し、この酸が触媒となり、露光部分の
反応(分解又は重合)を増幅させ、効率よくパターン形
成が可能なレジストをいう。このような化学増幅型レジ
ストを用いる場合には、雰囲気中にアンモニア等のアル
カリ成分が含まれていると酸が中和されてしまうので、
レジストの品質が低下するという問題がある。従って、
雰囲気中のアルカリ成分を一定値以下に抑制することが
望まれている。そこでこの場合には、フィルタFLとし
て、アルカリ成分(特にアンモニア)を除去する機能を
有するフィルタが使用される。
【0025】<気中濃度モニタリングシステム>図5
は、本実施形態の基板処理装置における、複数の測定ポ
ートを含む気中濃度モニタリングシステムの構成を示す
概念図である。気中濃度モニタリングシステムは、既述
した測定ポート51〜56および風速計101〜106
と、ポート選択部60と、測定制御部70とを備えてい
る。
【0026】図5に示すポート選択部60は、複数の電
動弁61、62、63、64、65、66…を備えてい
る。この中の6つの電動弁61〜66は、6つの測定ポ
ート51〜56にそれぞれ接続されている。なお、複数
の電動弁の下流側(測定制御部70側)の配管は、多分
岐管(マニフォールド)によって1本にまとめられてい
る。測定時には、複数の電動弁の1つだけが開放され、
他の電動弁は閉鎖される。そして、開放された電動弁に
接続された測定ポートから雰囲気ガスが測定制御部70
内に吸引される。
【0027】測定制御部70は、濃度測定部71と、メ
モリ72と、制御演算部73と、入力部74と、出力部
75とを備えるコンピュータシステムである。濃度測定
部71は、ポート選択部60を介して吸引された雰囲気
ガス中の化学物質の濃度を測定する機能を有する。濃度
測定部71の構成と動作については後述する。入力部7
4は、例えばキーボートやタッチパネル等で実現され
る。出力部75は、CRT等の表示手段やプリンタ等で
実現される。メモリ72には、制御演算部73に種々の
制御演算動作を行わせるためのコンピュータプログラム
が格納されている。また、後述するように、測定条件や
測定順序等の種々のデータもこのメモリ72内に記憶さ
れる。
【0028】上記機能を実現するコンピュータプログラ
ムは、フロッピディスクやCD−ROM等の携帯型の記
録媒体からコンピュータシステムのメインメモリまたは
外部記憶装置に転送される。あるいは、通信経路を介し
てプログラム供給装置からコンピュータシステムに供給
するようにしてもよい。なお、本明細書において、「記
録媒体」とは、上述した携帯型の記録媒体に限らず、各
種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置
や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている
外部記憶装置も含んでいる。すなわち、この発明の「記
録媒体」は、コンピュータが読取り可能な媒体であっ
て、コンピュータプログラムを記録した種々の媒体を含
んでいる。
【0029】<濃度測定部の構成と動作>図6は、濃度
測定部71の内部構成を示す配管系統図である。濃度測
定部71は、拡散スクラバ80と、純水供給ユニット8
6と、エアポンプ88と、電動切換弁92と、イオンク
ロマトグラフ分析器94とを備えている。拡散スクラバ
80は、多孔質チューブ82の外側にガラス管84が設
けられている二重管構造を有している。多孔質チューブ
82とガラス管84との間は、濃度測定を行なわない状
態の時には、純水供給ユニット86から供給される純水
が循環して流され、濃度測定を行う際には、純水供給ユ
ニット86から供給される純水が一時的に溜め込まれ
る。なお、純水供給ユニット86は、循環中に純粋にと
け込んだアルカリ成分や酸成分等を除去するイオン交換
樹脂を内部に備え、循環する純水を常に清浄な状態に保
って供給できるものである。そして、純水が多孔質チュ
ーブ82とガラス管84との間に溜め込まれた状態で、
エアポンプ88が稼動すると、測定ポートから吸引され
た雰囲気ガスが多孔質チューブ82の中を通過する。こ
のとき、多孔質チューブ82に形成されている多数の孔
を通って、アルカリ成分や酸成分等の特定の種類の化学
物質が、雰囲気ガスから純水の中に拡散して溶解する。
この後、電動切換弁92を開き、化学物質が溶解した水
溶液をイオンクロマトグラフ分析器94に導いて、濃度
の測定を実行する。
【0030】<濃度分析処理手順>図7は、複数の測定
ポートを用いた濃度分析処理の手順を示すフローチャー
トである。ステップS1では、制御演算部73がポート
選択部60の電動弁を制御して、測定に用いる測定ポー
トを1つ選択する。この結果、選択された1つの測定ポ
ートのみが濃度測定部71に連通された状態となる。ス
テップS2では、雰囲気ガスで所定の時間だけ測定用配
管内(すなわち、測定ポートから多孔質チューブ82ま
での配管内)をパージする。このステップS2は、雰囲
気ガスの配管の内部を、ステップS1で選択された測定
ポートの測定に適した初期状態に調整するために行われ
ている。パージが終了すると、ステップS3において、
純水供給ユニット86から供給される純水を拡散スクラ
バ80内に溜め込む。ステップS4では、この状態にお
いてエアポンプ88を稼動させて、予め設定されたサン
プリング時間の間だけ雰囲気ガスを拡散スクラバ80中
に通す。この後、ステップS5において、拡散スクラバ
80内の水溶液をイオンクロマトグラフ分析器94で分
析し、特定の化学物質の濃度を測定する。
【0031】<フィルタ処理量の測定>測定制御部70
のメモリ72(図5)には、複数の測定ポートを用いた
濃度測定の種々の条件を規定する測定レシピが登録され
ている。図8は、測定レシピの一例を示す説明図であ
る。測定レシピは、測定順序MORと、複数の単一測定
レシピRP1〜RP6とを含んでいる。
【0032】各単一測定レシピは、1つの測定ポートを
用いた1回の濃度測定の測定条件を示している。各単一
測定レシピは、レシピ番号と、測定ポート番号と、濃度
基準値と、サンプリング時間と、分析時間と、警報出力
の要否とを含むことができる。またステップS2(図
7)におけるパージ時間等の他の条件を含むことも可能
である。測定ポート番号は、複数の測定ポートの1つを
識別するための番号である。濃度基準値は、所定の警報
を発生する際の基準値として使用される。サンプリング
時間は、図7のステップS4において、雰囲気ガスを拡
散スクラバ80内に通す時間である。分析時間は、ステ
ップS5において、イオンクロマトグラフ分析器94で
分析を行うための時間である。なお、一般に、サンプリ
ング時間と分析時間を長くするほど、測定精度を高める
ことができる。
【0033】測定順序MORは、単一測定レシピのレシ
ピ番号が配列されたものであり、単一測定レシピの実行
の順序を示している。従って、図7に示す濃度分析処理
は、図8に示す測定順序MORに従って、各単一測定レ
シピで規定されている条件の下でそれぞれ実行される。
なお、1つの測定ポートに1つの測定条件のみが設定さ
れている場合には、測定順序MORとして、レシピ番号
の代わりに測定ポート番号の順序を登録したものを使用
することも可能である。すなわち、測定順序MORは、
少なくとも測定ポート番号の選択の順序を実質的に含む
ものであればよい。また測定順序MORによって、各単
一測定レシピの1日当たりの測定回数や、各単一測定レ
シピの測定時刻、各測定の間の時間間隔等の種々の条件
を設定することも可能である。
【0034】図8に示す測定順序MORでは、レシピ番
号#1、#3、#2、#4、#5、#6の6つの測定
が、1組の繰り返しユニットRUとして設定されてい
る。すなわち、1回の繰り返しユニットRUの測定が終
了すると、再びこの繰り返しユニットRUの測定が開始
される。1回の繰り返しユニットRUの測定を行った結
果、6つの測定ポート51〜56における濃度値がそれ
ぞれ測定される。これらの濃度値から、フィルタユニッ
トFU1〜FU6それぞれにおける各処理量W1〜W6
が、次の数1に従って算出される。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、diは測定ポート(50+i)に
おける濃度測定値、Viは風速計(100+i)によっ
て測定された流量、tは測定間隔である。測定間隔t
は、繰り返しユニットRUを1回実行するのに要する時
間である。流量Viは、制御演算部73が、風速計(1
00+i)によって測定された流速に、フィルタユニッ
トFU1の流路断面積を乗ずることによって算出した値
である。
【0037】数1は、フィルタユニットFU1〜FU6
の上流側の濃度測定値diと流量Viとの積をフィルタ
FLにおける単位時間あたりの処理量とみなし、この単
位時間あたりの処理量をさらに時間的に積算することに
よって、フィルタユニットFU1〜FU6における処理
量W1〜W6を求めている。しかし、厳密には、フィル
タユニットFU1の上流側および下流側の濃度測定値の
差分値と流量Viとの積として求めるという構成を採用
することも考えられる。つまり、フィルタユニットFU
1の上流側の濃度測定値だけでなく、下流側の濃度測定
値をも使用することが厳密性という点では好ましい。し
かしながら、フィルタFLは、雰囲気ガス通過時に含有
化学物質をほとんど処理するため、下流側での測定値は
必ずしも必要ではない。なぜなら、フィルタFLの下流
側における濃度値は極めて低く、その値を無視すること
ができることが多いからである。
【0038】またフィルタFLの下流側における濃度値
を無視せずにさらに精度よく処理量を求めたい場合であ
っても、フィルタFLの下流側における濃度をほとんど
一定として扱うことによって、下流側での測定を行わず
にさらに精度の良い処理量の値を求めることができる場
合がある。この場合には、次に示す数2によって、処理
量Wiを求めることができる。
【0039】
【数2】
【0040】数2は、数1で求めた処理量に相当する値
(数2の右辺第1項)から、単位時間あたりの所定の処
理量ΔWsを時間的に積算した値(数2の右辺第2項)
をさらに減じた値を処理量Wiとみなすものである。
【0041】このように、フィルタFLの上流側の濃度
のみに基づいて、精度良く処理量W1〜W6を求めるこ
とができる。フィルタFLの上流側の濃度は下流側に比
べてかなり高いため、その濃度測定に必要な測定機器の
測定精度はあまり必要とされない。そのため、測定精度
の低い、安価な測定機器を利用することが可能となる。
【0042】<フィルタの寿命判定>これらの処理量W
1〜W6は、フィルタニットFU1〜FU6において処
理された特定の物質(例えばアンモニア)の量を比較的
精度良く示している。ところで、フィルタFLによって
処理できる処理量の上限値Wmaxは、フィルタFLの仕
様から既知である。従って、制御演算部73は、上記数
1に従って算出された処理量W1〜W6のそれぞれと、
この上限値Wmaxを比較することによって、フィルタF
Lの寿命を判定することができる。たとえば、数1に従
って算出された処理量W1〜W6のいずれかが、その上
限値Wmaxに所定の余裕を見込んだ値(例えば上限値Wm
axの80%)に達した場合には、出力部75から何らか
の警報を出力することができる。また、この時に、残り
の寿命(例えば「20%残」)を表示するようにしても
よい。また、処理量W1〜W6が、上限値Wmaxと一定
の関係にある複数の値(例えば上限値Wmaxの80%,
90%,95%)に達した時に、それぞれ異なる警報や
残寿命の通知を行うようにしてもよい。これらの通知出
力は、上述の単一測定レシピにおいて設定することがで
きる。例えば、単一測定レシピRP1において、第1の
測定ポート51において測定された濃度が濃度基準値に
達するとその旨の警報が発生されるような設定を行うこ
とが可能である。作業者はこれに応じてファンユニット
FU1のフィルタFLを交換することができる。警報の
出力手段としては、ブザー音や、表示装置への警報表示
などがある。また、警報の種類としては、作業者に何ら
かの作業(たとえばフィルタ交換)を要求する警報や、
単に注意を喚起するための警報(例えばフィルタの交換
時期が近いことを通知する)等が考えられる。
【0043】上述のように、処理量W1〜W6は、フィ
ルタFLによって実際に処理された量に近い値を示して
いるので、この処理量Wに基づいて、フィルタFLの寿
命を比較的精度良く判定することが可能である。こうし
てフィルタFLの寿命を精度良く判定できるので、フィ
ルタFLを真の寿命に近い時点で交換することができ
る。
【0044】また図13に示すような従来技術において
は、バックアップ用のフィルタを設ける必要があった。
フィルタFL1の寿命終期においてフィルタ能力が急激
に減少することによる処理中基板への悪影響を回避する
ためである。しかしながら、本実施形態の場合には、フ
ィルタFLが寿命に達する前にフィルタFLを交換する
ことができるため、バックアップ用のフィルタは不要で
ある。よって、雰囲気処理部の高さを抑えることがで
き、基板処理装置を小型化することが可能である。
【0045】<B.第2の実施形態>図9および図10
は、この発明の第2の実施形態にかかる基板処理装置の
部分図である。図9および図10は、第1の実施形態の
基板処理装置を表す図1および図5に対応し、他の構成
は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態におい
ては、各フィルタユニットFU1〜FU6に対して、そ
れぞれ、風速計101〜106および測定ポート51〜
56が備えられている(図1参照)が、図9に示す第2
の実施形態の基板処理装置においては、6つのフィルタ
ユニットFU1〜FU6に対して、単一の風速計100
および単一の測定ポート50を備えている。これらの風
速計100および測定ポート50を利用することによ
り、流量および濃度を測定する。さらに、図10に示す
ように、風速計および測定ポートの数が減少することに
伴って、ポート選択部60の構造が簡略化され、測定制
御部70における制御も単純化される。よって、製作の
容易化およびコストの低減などを図ることができる。た
だし、各フィルタユニットFU1〜FU6のフィルタの
直近の流量および濃度をそれぞれ個別に測定するのでは
なく1箇所の代表点での測定のみを行うので、各フィル
タユニットFU1〜FU6のそれぞれの処理量を正確に
算出することができない可能性もある。しかし、各フィ
ルタ位置に依存する流量および濃度の差異が小さく、1
箇所での測定値が他の位置での測定値を代表することが
できる場合には、この代表点での測定値に基づいてフィ
ルタの処理量をかなり正確に算出することが可能であ
る。この場合には、算出された処理量に基づいて上述の
フィルタ寿命判定を行うことによって、フィルタユニッ
トFU1〜FU6の全て(あるいはその中のいくつか)
を取り換えることができる。
【0046】<C.変形例>本発明は以下のような変形
を加えて実施することも可能である。
【0047】第1の実施形態において、各フィルタユニ
ットFU1〜FU6に対してさらに多くの数の風速計を
設置しておき、これら複数箇所で測定された風速から、
それぞれのフィルタFLを通過する流路断面における流
速分布を決定するようにしてもよい。こうすれば、この
流速分布を流路断面で積分することによって、雰囲気ガ
スの流量をより精度良く求めることができる。
【0048】また、上述した数1および数2では、濃度
値diと、流量Viと、時間間隔tとの積の和によって
処理量の積算値Wを求めていたが、この代わりに、濃度
値diと流量Viとを時間的に積分することによって処
理量を積算値を算出するようにしてもよい。すなわち、
一般には、濃度値di流量Viとを時間的に積算するこ
とによって、処理量の積算値を求めるようにすればよ
い。
【0049】図11は、気中濃度モニタリングシステム
の変形例の構成を示す概念図である。この気中濃度モニ
タリングシステムは、図5に示す構成における風速計を
備えておらず、その代わりにファンFNの回転数Nを制
御するための回転制御部76を備えている。回転制御部
76は、制御演算部73から指示された回転数に従って
ファンFNを回転させる。ファンFNの回転数Nと、雰
囲気ガスの流量Vとの間には、例えば図12に示すよう
な関係がある。メモリ72には、あらかじめこのような
関係が格納されている。制御演算部73は、この関係に
従ってファンFNの回転数Nから流量Vを決め、この流
量Vを用いて、上述した数1に従って処理量を算出す
る。このように、ファンFNの回転数Nと流量Vとの関
係をあらかじめ求めておくようにすれば、風速計101
〜106を省略することも可能である。なお、ファンF
Nの実際の回転数Nは、指示された回転数Ndとの間に
誤差を生じることが多い。そのため、実際の回転数Nを
測定するために、ロータリエンコーダ等の他の手段を用
いてもよい。ただし、この誤差を無視することができる
場合には、指示回転数Ndを実際の回転数Nとみなして
扱うこともできる。
【0050】また、第1の実施形態ではポート選択部6
0で切り換えて単一の濃度測定部71を利用して濃度を
測定していたが、ポート選択部60で測定ポートを切り
換えずに、複数の測定ポートにそれぞれ対応する複数の
濃度測定部71を設けるようにしてもよい。こうすれ
ば、複数の測定ポートで同時に測定を行うことができ
る。しかし、上述の実施形態では、単一の濃度分析手段
を用いて、測定ポートを選択的に切り替えることにより
それぞれの濃度を測定するので、複数の濃度分析手段を
設ける必要がなくなる。したがって、コストを低減し、
装置を小型化することができる。
【0051】あるいは、第1の実施形態においては、フ
ィルタFLは単一種類の化学物質を処理する場合を想定
していたが、フィルタFLが複数の種類の化学物質を処
理する場合も考えられる。フィルタFLが複数の種類の
物質を処理するものである場合には、上述した数1およ
び数2のいずれかに基づいて、それぞれの物質について
求めるだけで、フィルタFLにおける複数の物質の処理
量を個別に求めることが可能である。そのような場合に
おいて、図1および図5に示す6つの測定ポート51〜
56は、それぞれ、異なる化学物質の濃度を測定するた
めに用いられてもよい。あるいは、同一測定ポートでの
測定において、時間をずらして異なる化学物質の濃度測
定を行うことも可能である。これらの設定は、測定順序
MORと複数の単一測定レシピRP1〜RP6におい
て、作業者が入力部74を用いて設定することができ
る。図8に示すように、本実施形態では、各測定ポート
に異なる測定条件を設定することが可能なので、それぞ
れの測定物質に応じた測定を実行することができる。た
とえば、それぞれの測定物質の測定において、濃度測定
をできるだけ精度良く行う必要がある場合には、サンプ
リング時間や分析時間を長く設定して測定することが可
能である。一方、測定精度が比較的必要とされない場合
には、サンプリング時間や分析時間を短く設定して測定
することが可能である。
【0052】また各実施形態においては、この発明の特
徴を反映した雰囲気処理部として、積層された処理ユニ
ットを含む基板処理装置本体とインターフェイスIFの
上部に備えられていたフィルタファンユニットFFUを
対象としているが、各処理ユニットの上部に備えられて
いるフィルタユニット、たとえば、図1において塗布処
理ユニットSC1およびSC2の上部に個別の雰囲気処
理部として設けられたフィルタユニットFUaおよびF
Ubにも本発明を適用することが可能であり、このとき
にはフィルタユニットFUaおよびFUbには単一層の
フィルタがそれぞれ設けられることになる。この場合、
複数層のフィルタがそれぞれに設けられる場合に比べ
て、フィルタユニットFUaおよびFUbの高さを抑制
することができる。したがって、全体としても基板処理
装置を小型化することができる。また各実施例において
はフィルタファンユニットFFUを処理ユニット配置部
10及びインターフェイスIFにわたって設置している
が、必要に応じて設置範囲を設定することができ、例え
ば処理ユニット配置部又はインターフェイスユニットI
Fのいずれか一方にのみ設置するようにすることもでき
る。
【0053】なお、雰囲気処理部の雰囲気処理層は、特
定の物質を処理するためのものであればよく、フィルタ
以外の種々のタイプのものを雰囲気処理層として用いる
ことができる。いずれの場合にも上述のバックアップ用
の雰囲気処理層を必要としない。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の基板処
理装置によれば、当該雰囲気処理部は、複数層ではなく
単一層の雰囲気処理層を備えるので、高さ方向の省スペ
ース化を図ることができる。
【0055】また、当該寿命判定装置は、前記雰囲気処
理部の上流側に設けられた濃度測定手段によって測定さ
れた濃度と、流量測定手段によって測定された流量との
積を時間的に積算することによって雰囲気処理部の処理
量を精度良く求めることができる。一方、雰囲気処理部
の寿命に相当する処理量はあらかじめ知られている。し
たがって、上記のようにして求められた処理量の積算値
から、雰囲気処理部の寿命を正確に判定することができ
る。
【0056】さらに、当該寿命判定装置の濃度測定手段
は、前記雰囲気処理部の上流側において、雰囲気ガス中
に含まれる特定の物質の濃度をそれぞれ測定するため、
低精度かつ低コストの濃度測定手段を用いることができ
る。
【0057】請求項2に記載の基板処理装置によれば、
積層された処理ユニットを含む基板処理装置本体の上部
に設けられた雰囲気処理部の高さを抑えることができる
ので、基板処理装置を小型化することができる。
【0058】請求項3に記載の基板処理装置によれば、
測定ポートを通して雰囲気ガスをサンプリングすること
によって、雰囲気ガス中の特定物質の濃度を測定するこ
とができる。また、単一の濃度分析手段を用いて、複数
の測定ポートを選択的に切り換えることによりそれぞれ
の濃度を測定するので、複数の濃度分析手段を設ける必
要がなくなり装置を小型化することができる。
【0059】請求項4に記載の基板処理装置によれば、
風速測定器で測定された風速と流路面積とを乗ずること
によって、雰囲気処理部を通過する雰囲気ガスの流量を
求めることができる。
【0060】請求項5に記載の基板処理装置によれば、
雰囲気ガスを雰囲気処理層に供給するファンの回転数を
測定し、ファンの回転数に応じて流量を算出することが
できる。したがって、風速計を設ける必要が無いため構
造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による基板処理装置の
正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による基板処理装置の
水平断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による基板処理装置の
水平断面図、および多段熱処理ユニットの垂直断面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態による基板処理装置の
水平断面図である。
【図5】気中濃度モニタリングシステムの構成を示す概
念図である。
【図6】濃度測定部71の内部構成を示す配管系統図で
ある。
【図7】複数の測定ポートを用いた濃度分析処理の手順
を示すフローチャートである。
【図8】測定レシピの一例を示す図である。
【図9】第2の実施形態の基板処理装置の正面図であ
る。
【図10】第2の実施形態の基板処理装置における気中
濃度モニタリングシステムの構成を示す概念図である。
【図11】気中濃度モニタリングシステムの変形例の構
成を示す概念図である。
【図12】ファンFNの回転数Nと、雰囲気ガスの流量
Vとの関係を表す図である。
【図13】従来の基板処理装置の上部に備えられた雰囲
気処理部を表す図である。
【図14】フィルタの処理能力曲線を表す図である。
【符号の説明】
ID インデクサ IF インターフェイス 10 処理ユニット配置部 20A〜20D 多段熱処理ユニット SC1、SC2 塗布処理ユニット SD1、SD2 現像処理ユニット SS 洗浄処理ユニット TR1 搬送ロボット 50〜56 測定ポート 60 ポート選択部 61〜66 電動弁 70 測定制御部 100〜106 風速計 FFU フィルタファンユニット FU1〜FU6、FUa、FUb フィルタユニット FL フィルタ FN ファン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気ガスを処理するための雰囲気処理
    部と当該雰囲気処理部の寿命判定装置とを備える基板処
    理装置であって、 当該雰囲気処理部は、単一層の雰囲気処理層を備え、 当該寿命判定装置は、 前記雰囲気処理部の上流側において、雰囲気ガス中に含
    まれる特定の物質の濃度を測定する濃度測定手段と、 前記雰囲気処理部を通過する前記雰囲気ガスの流量を測
    定する流量測定手段と、 前記雰囲気処理部の上流側において測定された前記特定
    の物質の濃度と、前記流量測定手段で測定された流量と
    の積を、時間的に積算することによって、前記雰囲気処
    理部における処理量の積算値を求める処理量算出手段
    と、 前記処理量の積算値に基づいて前記雰囲気処理部の寿命
    を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする基板
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記雰囲気処理部は、積層された処理ユニットを含む基
    板処理装置本体の上部に設けられることを特徴とする基
    板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 前記雰囲気処理部は、並列的に設けられた複数の単位雰
    囲気処理部を備えており、 前記濃度測定手段は、 前記複数の単位雰囲気処理部のそれぞれの上流側の雰囲
    気ガスを採取するための複数の測定ポートと、 前記測定ポートの中の1つを切り換えて選択するための
    ポート選択手段と、 前記ポート選択手段によって選択された前記測定ポート
    を通して前記雰囲気ガスをサンプリングするとともに、
    サンプリングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の
    物質の濃度を測定する濃度分析手段と、を備えることを
    特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記流量測定手段は、 前記雰囲気処理部を通過する前記雰囲気ガスの風速を測
    定する風速測定器と、 前記風速測定器で測定された風速と、流路面積とを乗ず
    ることによって前記流量を求める流量算出手段と、を備
    えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記雰囲気処理部は、前記雰囲気処理層に前記雰囲気ガ
    スを送風するためのファンを備えており、 前記流量測定手段は、 前記ファンの回転数を測定する回転数測定手段と、 前記ファンの回転数に応じて前記流量を求める流量算出
    手段と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075844A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Tokyo Electron Ltd フィルタの寿命検出装置及びフィルタの寿命検出方法及び半導体製造装置
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JP2007271090A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007294859A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
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KR20210071597A (ko) * 2019-12-06 2021-06-16 한국수력원자력 주식회사 원자력 발전소의 에어 클리닝 유닛의 유량 측정 장치

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