JP3708644B2 - 基板処理装置のための気中濃度モニタリングシステム - Google Patents

基板処理装置のための気中濃度モニタリングシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板処理装置の雰囲気中の特定の物質の濃度をモニタリングするための気中濃度モニタリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハや液晶パネル等を製造するための基板を処理する基板処理装置では、その雰囲気中における種々の化学物質(アルカリ成分、酸成分、有機物成分等)の濃度をなるべく低く保つ必要がある。実際に、雰囲気中の化学物質の濃度(以下、単に「気中濃度」とも呼ぶ)を低減するために、種々のフィルタが用いられている。また、気中濃度をモニタリングするためのモニタリングシステムも用いられる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1台の基板処理装置の複数の箇所において、気中濃度をモニタリングしたい場合がある。あるいは、複数台の基板処理装置の複数の箇所において気中濃度をモニタリングしたい場合もある。しかし、複数の測定個所においては、測定対象となる物質の濃度の測定範囲が異なることも多い。この場合には、各測定個所において測定条件を変更しなければならない。しかし、従来の気中濃度モニタリングシステムでは、複数の箇所において異なる測定条件で測定を実行することができなかった。
【0004】
また、1つの測定個所において、異なる測定条件で測定を実行したい場合もある。しかし、従来の気中濃度モニタリングシステムでは、同じ測定個所において異なる測定条件で測定を行うことも困難であった。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、1つまたは複数の測定個所において、異なる測定条件で測定を実行することができる気中濃度モニタリングシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明は、基板処理装置の雰囲気中の特定の物質の濃度をモニタリングするためのシステムであって、
雰囲気ガスを採取するための複数の測定ポートと、
前記複数の測定ポートの中の1つを切り換えて選択するためのポート選択手段と、
前記ポート選択手段で選択された測定ポートを通して前記雰囲気ガスをサンプリングするとともに、サンプリングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の物質の濃度を測定する濃度測定手段と、
前記ポート選択手段と前記濃度測定手段とを制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記複数の測定ポートに対して互いに異なる測定条件を各測定ポートの測定位置に応じて予めそれぞれ設定しうる測定条件設定手段と、
前記測定条件設定手段で設定された前記測定条件を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記測定条件に従って、前記ポート選択手段と前記濃度測定手段とを制御する制御実行手段と、を備える。
【0007】
複数の測定ポートに対して異なる測定条件をそれぞれ設定することができるので、測定ポートを切り換えつつ、異なる測定条件で複数種類の測定を実行することができる。
【0008】
上記第1の発明において、前記測定条件設定手段は、前記複数の測定ポートの選択の順序を含む測定順序を設定する手段を備え、
前記制御実行手段は、前記測定順序に従って前記複数の測定ポートを順次選択しつつ、前記測定条件に従って一連の測定を順次実行する手段を備えることが好ましい。
【0009】
こうすれば、任意の順序で複数の測定ポートを切り換えつつ、測定を実行することができる。
【0010】
上記第1の発明において、前記測定条件設定手段は、さらに、一時的な測定を行うための一時的測定条件を設定する手段を備え、
前記測定順序に従って測定を実行している途中において、前記測定条件設定手段を用いて前記一時的測定条件が設定された場合には、前記制御実行手段は、前記一時的測定条件に従って測定を実行する割り込み処理を行うことが好ましい。
【0011】
こうすれば、予め設定された測定順序の途中で、任意の測定を一時的に実行することができる。
【0012】
上記第1の発明において、前記測定条件は、測定に用いる測定ポートを識別するためのポート番号と、前記特定の物質の濃度基準値とを含み、
前記測定順序は、複数の測定条件を選択する順序を示したものであることが好ましい。
【0013】
こうすれば、同じ測定ポートに対して異なる条件で測定を行うことも可能である。また、測定された濃度が、濃度基準値を超えた場合には、警報を発する等の何らかの処理を行うことができる。
【0014】
前記測定条件は、さらに、前記雰囲気ガスのサンプリング時間を含むことが好ましい。また、前記測定条件は、さらに、前記サンプリングによって採取された物質を分析するための分析時間を含むことが好ましい。
【0015】
サンプリング時間や分析時間を変更すれば、測定精度や測定できる濃度域を調整することができる。
【0016】
上記第1の発明において、前記濃度測定手段によって測定された前記特定の物質の濃度が前記濃度基準値を超えている場合に、所定の警報を発生するための警報発生手段を備えることが好ましい。
【0017】
こうすれば、この警報に応じた何らかの処置を行うことができる。
【0018】
なお、前記特定の物質はアルカリ成分であることが好ましい。
【0019】
第2の発明は、基板処理装置の雰囲気中の特定の物質の濃度をモニタリングするためのシステムであって、
雰囲気ガスを採取するための測定ポートと、
前記測定ポートを通して前記雰囲気ガスをサンプリングするとともに、サンプリングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の物質の濃度を測定する濃度測定手段と、
前記濃度測定手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
互いに異なる複数の測定条件を設定しうる測定条件設定手段と、
前記測定条件設定手段で設定された前記複数の測定条件を記憶する記憶手段と、
前記測定ポートを用いて、前記互いに異なる複数の測定条件に従って測定を実行する制御実行手段と、を備え、
前記制御実行手段は、1つの測定ポートに対して異なる複数の測定条件で測定を行うにあたって、測定頻度の高い測定ではサンプリング時間又は分析時間を短く設定し、測定頻度の低い測定ではサンプリング時間又は分析時間を長く設定する
【0020】
同じ測定ポートに対して、異なる複数の測定条件を設定できるので、これらの複数の測定条件に従って、一連の測定を実行することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例としての基板処理装置10の概略平面図であり、図2は、その概略正面図である。
【0022】
この基板処理装置10は、インデクサ12と、インタフェイス部14と、ステッパ16と、スピンコータ18と、スピンデベロッパ20と、ホットプレート22と、クーリングプレート24と、搬送装置25とを備えている。インデクサ12は、複数の基板を収納したカセットを載置するステージを有しており、図示しない移載装置を用いてカセットから基板を取出したり、処理済み基板をカセット内に収納したりする機能を有する。ホットプレート22及びクーリングプレート24は、基板を所定の温度で加熱・冷却する処理ユニットであり、それぞれ複数のユニットが上下方向に積み重ねて設けられている。スピンコータ18は、基板を回転しつつ、基板上にレジスト等の薬液を塗布する機能を有する。スピンデベロッパ20は、基板を回転しつつ、基板上に現像液を塗布してレジストを現像する機能を有する。ステッパ16は基板を露光する露光機である。インタフェイス部14は、ステッパ16と、他の処理ユニット18,20,22,24との間で基板を受け渡す機能を有する。
【0023】
なお、インデクサ12と処理ユニット18,20,22,24とで構成される部分)を、以下では「回転式基板処理部」と呼ぶ。
【0024】
図2に示すように、この基板処理装置10には、回転式基板処理部の上方空間を覆うようにクリーンベンチ26が配設されている。また、インタフェイス部14の上方にも、クリーンベンチ28が配設されている。クリーンベンチ26,28からは、基板の搬送路や各処理ユニットに対して下向きにクリーンエアー(清浄空気)が吹き出され、その環境が清浄にかつ一定の状態に保たれるようになっている。
【0025】
図3は、複数の測定ポートを含む気中濃度モニタリングシステムの構成を示す概念図である。図3においては、クリーンベンチ26の近傍に設けられた3つの測定ポート51〜53を示している。測定ポート51〜53は、雰囲気ガスを吸引するためのノズルである。気中濃度モニタリングシステムは、これらの測定ポート51〜53を含む複数の測定ポートと、測定ポート選択部60と、測定制御部70とを備えている。
【0026】
図3に示すように、クリーンベンチ26は、支柱30の上に設けられた空洞のチェンバー部32を有している。チェンバー部32の内部には、クリーンエアーを下方に吹き出すためのファン34が設けられており、ファン34の下流側にあるエアー吹出口には2次フィルタ36が設置されている。また、クリーンベンチ26の上部側面にあるエアー吸込口には1次フィルタ38が設置されている。ファン34が回転すると、外部のエアーが1次フィルタ38を通ってチェンバー部32内に取り入れられ、さらに、2次フィルタ36を通過して下方の回転式基板処理部に供給される。
【0027】
2次フィルタ36の下流側の位置には、第1の測定ポート51が設けられている。また、1次フィルタ38と2次フィルタ36の間の位置に第2の測定ポート52が設けられている。さらに、1次フィルタ38の入口の手前に第3の測定ポート53が設けられている。なお、「雰囲気ガス」は、通常は空気である。
【0028】
ところで、測定対象の化学物質としては、アンモニアなどのアルカリ成分や、酸成分、有機成分等の種々のものを選択することができる。特に、回転式基板処理部において化学増幅型レジストを用いる場合には、アンモニアの濃度を測定し、一定の許容値以下に管理することが重要である。「化学増幅型レジスト」とは、露光されると特定の酸が発生し、この酸が触媒となり、露光部分の反応(分解又は重合)を増幅させ、効率よくパターン形成が可能なレジストを言う。このような化学増幅型レジストを用いる場合には、雰囲気中にアンモニア等のアルカリ成分が含まれていると酸が中和されてしまうので、レジストの品質が低下するという問題がある。従って、雰囲気中のアルカリ成分を一定値以下に抑制することが望まれている。そこで、2つのフィルタ36,38の少なくとも一方には、アルカリ成分(特にアンモニア)を除去するためのフィルタが使用される。
【0029】
図3に示す3つの測定ポート51〜53は、いずれも同一の化学物質(例えばアンモニア)の濃度を測定するために使用されるが、その濃度の測定域は異なる。すなわち、第1の測定ポート51の測定域が最も低く、第3の測定ポート53の測定域が最も高く、第2の測定ポート52の測定域はそれらの中間である。後述するように、この実施例では、各測定ポートでの濃度の測定域に適した測定条件をそれぞれ設定することが可能である。
【0030】
複数の測定ポートを配置する位置としては、図3の例以外にも、例えば次のような位置が考えられる(図1,図2参照)。ステッパ16からスピンデベロッパ20に基板を搬送する際の搬送経路P1;インタフェイス部14上の位置P2、基板処理装置10の外側位置P3;クリーンベンチ26のフィルタの直下の位置P4;インデクサ12上の位置P5。上述したように、化学増幅型レジストを用いる場合には、ステッパ16における露光によって生成された酸が、アンモニア等のアルカリ成分と反応しないようにすることが望ましいので、上記の第1の位置P1(ステッパ16からスピンデベロッパ20に基板を搬送する際の搬送経路)及び第2の位置P2(インタフェイス部14上)におけるアルカリ成分の濃度の管理が特に重要である。
【0031】
図3に示す測定ポート選択部60は、複数の電動弁61,62,63…を備えている。この中の3つの電動弁61〜63は、3つの測定ポート51〜53にそれぞれ接続されている。なお、複数の電動弁の下流側(測定制御部70側)の配管は、多分岐管(マニフォールド)によって1本にまとめられている。測定時には、複数の電動弁の1つだけが開放され、他の電動弁は閉鎖される。そして、開放された電動弁に接続された測定ポートから雰囲気ガスが測定制御部70内に吸引される。
【0032】
測定制御部70は、濃度測定部71と、メモリ72と、制御演算部73と、入力部74と、出力部75とを備えるコンピュータシステムである。濃度測定部71は、測定ポート選択部60を介して吸引された雰囲気ガス中の化学物質の濃度を測定する機能を有する。濃度測定部71の構成と動作については後述する。入力部72は、例えばキーボードやタッチパネル等で実現される。出力部75は、CRT等の表示手段やプリンタ等で実現される。メモリ72には、制御演算部73に種々の制御演算動作を行わせるためのコンピュータプログラムが格納されている。また、後述するように、測定条件や測定順序等の種々のデータもこのメモリ72内に記憶される。
【0033】
なお、測定ポート選択部60は、本発明のポート選択手段に相当する。また、濃度測定部71が本発明の濃度測定手段に相当し、入力部74が測定条件設定手段に、メモリ72が記憶手段に、制御演算部73が制御実行手段にそれぞれ相当する。但し、厳密に言えば、本発明の各手段は、図3の各部の機能と、メモリ72に格納されたコンピュータプログラムを制御演算部73が実行することによって実現される機能との組み合わせによって達成される場合もある。
【0034】
これらの各手段の機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピディスクやCD−ROM等の携帯型の記録媒体からコンピュータシステムのメインメモリまたは外部記憶装置に転送される。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からコンピュータシステムに供給するようにしてもよい。
【0035】
なお、この明細書において、「記録媒体」とは、上述した携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、この発明の「記録媒体」は、コンピュータが読取り可能な媒体であって、コンピュータプログラムを記録した種々の媒体を含んでいる。
【0036】
図4は、濃度測定部71の内部構成を示す配管系統図である。濃度測定部71は、拡散スクラバ80と、純水供給ユニット86と、エアポンプ88と、電動切換弁92と、イオンクロマトグラフ分析器94とを備えている。拡散スクラバ80は、多孔質チューブ82の外側にガラス管84が設けられている二重管構造を有している。多孔質チューブ82とガラス管84との間は、濃度測定を行なわない状態の時には、純水供給ユニット86から供給される純水が循環して流され、濃度測定を行う際には、純水供給ユニット86から供給される純水が一時的に溜め込まれる。なお、純水供給ユニット86は、循環中に純水にとけ込んだアルカリ成分や酸成分等を除去するイオン交換樹脂を内部に備え、循環する純水を常に清浄な状態に保って供給できるものである。そして、純水が多孔質チューブ82とガラス管84との間に溜め込まれた状態で、エアポンプ88が稼働すると、測定ポートから吸引された雰囲気ガスが多孔質チューブ82の中を通過する。このとき、多孔質チューブ82に形成されている多数の孔を通って、アルカリ成分や酸成分等の特定の種類の化学物質が、雰囲気ガスから純水の中に拡散して溶解する。この後、電動切換弁92を開き、化学物質が溶解した水溶液をイオンクロマトグラフ分析器94に導いて、濃度の測定を実行する。なお、濃度測定部71としては、例えば横河分析システムズ社製のIC7000システムを使用することができる。
【0037】
図5は、複数の測定ポートを用いた濃度分析処理の手順を示すフローチャートである。ステップS1では、制御演算部73が測定ポート選択部60の電動弁を制御して、測定に用いる測定ポートを1つ選択する。この結果、選択された1つの測定ポートのみが濃度測定部71に連通された状態となる。ステップS2では、雰囲気ガスで所定の時間だけ測定用配管内(すなわち、測定ポートから多孔質チューブ82までの配管内)をパージする。このステップS2は、雰囲気ガスの配管の内部を、ステップS1で選択された測定ポートの測定に適した初期状態に調整するために行われている。パージが終了すると、ステップS3において、純水供給ユニット86から供給される純水を拡散スクラバ80内に溜め込む。ステップS4では、この状態においてエアポンプ88を稼働させて、予め設定されたサンプリング時間の間だけ雰囲気ガスを拡散スクラバ80中に通す。この後、ステップS5において、拡散スクラバ80内の水溶液をイオンクロマトグラフ分析器94で分析し、特定の化学物質の濃度を測定する。
【0038】
測定制御部70のメモリ72(図3)には、複数の測定ポートを用いた濃度測定の種々の条件を規定する測定レシピが登録されている。図6は、測定レシピの一例を示す説明図である。測定レシピは、測定順序MORと、複数の単一測定レシピRP1〜RP4とを含んでいる。各単一測定レシピは、1つの測定ポートを用いた1回の濃度測定の測定条件を示している。各単一測定レシピは、レシピ番号と、測定ポート番号と、濃度基準値と、サンプリング時間と、分析時間と、警報出力の要否と、を含んでいる。測定ポート番号は、複数の測定ポートの1つを識別するための番号である。濃度基準値は、所定の警報を発生する際の基準値として使用される。サンプリング時間は、図5のステップS4において、雰囲気ガスを拡散スクラバ80内に通す時間である。分析時間は、ステップS5において、イオンクロマトグラフ分析器94で分析を行うための時間である。なお、一般に、サンプリング時間と分析時間を長くするほど、測定精度を高めることができる。
【0039】
測定順序MORは、単一測定レシピのレシピ番号が配列されたものであり、単一測定レシピの実行の順序を示している。従って、図5に示す濃度分析処理は、図6に示す測定順序に従って、各単一測定レシピで規定されている条件の下でそれぞれ実行される。
【0040】
なお、1つの測定ポートに1つの測定条件のみが設定されている場合には、測定順序MORとして、レシピ番号の代わりに測定ポート番号の順序を登録したものを使用することも可能である。すなわち、測定順序MORは、少なくとも測定ポート番号の選択の順序を実質的に含むものであればよい。
【0041】
この明細書では、測定順序MORと複数の単一測定レシピRP1〜RP4とを含む測定レシピを、「広義の測定条件」と呼ぶ。また、1つの単一測定レシピを「狭義の測定条件」と呼ぶ。狭義の測定条件の中には、ステップS2(図5)におけるパージ時間等の他の条件を設定することも可能である。また、広義の測定条件の中には、各単一測定レシピの1日当たりの測定回数や、各単一測定レシピの測定時刻、各測定の間の時間間隔等の種々の条件を設定することも可能である。
【0042】
測定順序MORと複数の単一測定レシピRP1〜RP4は、作業者が入力部74を用いて設定する。図6に示すように、この実施例では、各測定ポートに異なる測定条件を設定可能なので、それぞれの濃度の測定域に応じた測定を実行することができる。例えば、図3の第1の測定ポート51は、アンモニア濃度を可能な限り低減することが要求される領域であるフィルタ36,38の下流側に設けられているので、濃度測定をできるだけ精度良く行う必要がある。そこで、第1の測定ポート51を用いて濃度測定を行う場合には、サンプリング時間や分析時間を長く設定して、比較的低い濃度値を精度良く測定する。一方、第3の測定ポート53は、特段にアンモニア濃度について環境管理される領域ではないフィルタ36,38の上流側に設けられているので、アンモニアの濃度が比較的高い。そこで、第3の測定ポート53を用いて濃度測定を行う場合には、サンプリング時間や分析時間を短く設定して、比較的高い濃度値を粗い精度で測定すればよい。
【0043】
単一測定レシピにおいて、警報出力が必要である旨が設定されている場合には、測定された濃度が濃度基準値に達すると警報が出力さえる。例えば、第1の測定ポート51において測定された濃度が濃度基準値に達すると、その旨の警報が発生され、これに応じて作業者がフィルタを交換する。警報の出力手段としては、ブザー音や、表示装置への警報表示などがある。また、警報の種類としては、作業者に何らかの作業(たとえばフィルタ交換)を要求する警報や、単に注意を喚起するための警報(例えばフィルタの交換時期が近いことを通知する)等が考えられる。
【0044】
ところで、この実施例では、図6の測定順序MORに従って順次濃度測定を実行している途中においても、作業者が一時的な濃度測定を割り込み処理として実行させることができる。この時、まず、作業者は、入力部74に一時的な測定を実行する旨を入力し、一時的測定レシピTRP(図6)の測定条件を設定する。一時的測定レシピTRPは、レシピ番号を含まない他は、単一測定レシピと同じものである。作業者は、一時的測定レシピTRPを設定した後に、一時的測定の開始を指示する。制御演算部73は、この指示に応じて、現在実行中の濃度測定の終了後に一時的測定を実行する。図6の例では、測定順序MORの中の1番目の測定を実行中なので、この完了後に一時的測定が実行される。このように、この実施例では、予め設定された測定順序MORに応じた定期的な測定を実行している途中において、任意の測定ポートを用いて任意の測定条件で一時的測定を割り込み処理として実行できる。従って、作業者の要望に応じた所望の濃度測定をいつでも実行することが可能である。例えば、1月に1回程度測定を行いたい場合や、実験的に測定を行いたいような場合には、この一時的測定を利用して容易にその測定を実行することができる。なお、一時的測定レシピTRPとして、予めメモリ72に記憶されている単一測定レシピのいずれかをそのまま用いることももちろん可能である。
【0045】
上記実施例では、複数の単一測定レシピを組み合わせて、所定の順序で一連の測定を順次実行できるので、測定対象とする測定ポートを切り換えつつ、1つの濃度測定部71を用いて濃度測定を連続的に実行していくことができるという利点がある。また、図6の1番目の単一測定レシピRP1と、4番目の単一測定レシピRP4の例のように、同じ測定ポート51に対して、異なる測定条件を設定することもできるので、融通性の高い測定を行うことが可能である。す
【0046】
さらに、この実施例の気中濃度モニタリングシステムでは、1つの測定ポートのみを使用して、異なる測定条件で測定を行うことも可能である。図7は、このような場合の測定レシピの一例を示す説明図である。この例では、同じ測定ポート51に対して、複数の単一測定レシピRP11,RP12が設定されている。そして、測定順序MORには、1番目の単一測定レシピRP11を3回実行した後に、2番目の単一測定レシピRP12を1回実行することが登録されている。例えば、頻度の高い測定(1番目の測定レシピRP11)では、サンプリング時間や分析時間を短くして粗い精度の測定を行い、頻度の低い測定(2番目の測定レシピRP12)では、サンプリング時間や分析時間を長くし高い精度の測定を行うようにすることができる。このように、1つの測定ポート51に対して異なる測定条件で測定を実行することができるので、測定の頻度や要求精度に応じた所望の測定を実行することができる。なお、1つの測定ポートのみを使用する場合には、図3に示す測定ポート選択部60を省略することも可能である。この場合には、単一測定レシピの測定ポート番号も不要である。
【0047】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0048】
(1)上記実施例では、1つの基板処理装置内に複数の測定ポートが設けられている例について説明したが、複数の基板処理装置に渡って複数の測定ポートが設けられている場合にも、本発明を適用することが可能である。
【0049】
(2)上記実施例では、特定の1つの物質の濃度を測定する場合について説明したが、図3および図4に示す気中濃度モニタリングシステムでは、1回の測定で複数の物質の濃度を同時に測定することも可能である。複数の物質の気中濃度を同時に測定する場合には、単一測定レシピにおいて、複数の物質の基準濃度値が設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての基板処理装置の概略平面図。
【図2】図1の基板処理装置の概略正面図。
【図3】複数の測定ポートを含む気中濃度モニタリングシステムの構成を示す概念図。
【図4】濃度測定部71の内部構成を示す配管系統図。
【図5】複数の測定ポートを用いた濃濃度分析処理の手順を示すフローチャート。
【図6】測定レシピの一例を示す説明図。
【図7】1つの測定ポートのみを使用して異なる測定条件で測定を行う場合の測定レシピの一例を示す説明図。
【符号の説明】
10…基板処理装置
12…インデクサ
14…インタフェイス部
16…ステッパ
18…スピンコータ
20…スピンデベロッパ
22…ホットプレート
24…クーリングプレート
25…搬送装置
26…クリーンベンチ
28…クリーンベンチ
30…支柱
32…チェンバー部
34…ファン
36,38…フィルタ
51〜53…測定ポート
60…測定ポート選択部
61〜63…電動弁
70…測定制御部
71…濃度測定部
72…メモリ
72…入力部
73…制御演算部
74…入力部
75…出力部
80…拡散スクラバ
82…多孔質チューブ
84…ガラス管
86…純水供給ユニット
88…エアポンプ
92…電動切換弁
94…イオンクロマトグラフ分析器

Claims (9)

  1. 基板処理装置の雰囲気中の特定の物質の濃度をモニタリングするためのシステムであって、
    雰囲気ガスを採取するための複数の測定ポートと、
    前記複数の測定ポートの中の1つを切り換えて選択するためのポート選択手段と、
    前記ポート選択手段で選択された測定ポートを通して前記雰囲気ガスをサンプリングするとともに、サンプリングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の物質の濃度を測定する濃度測定手段と、
    前記ポート選択手段と前記濃度測定手段とを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記複数の測定ポートに対して互いに異なる測定条件を各測定ポートの測定位置に応じて予めそれぞれ設定しうる測定条件設定手段と、
    前記測定条件設定手段で設定された前記測定条件を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記測定条件に従って、前記ポート選択手段と前記濃度測定手段とを制御する制御実行手段と、を備える、気中濃度モニタリングシステム。
  2. 請求項1記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記測定条件設定手段は、前記複数の測定ポートの選択の順序を含む測定順序を設定する手段を備え、
    前記制御実行手段は、前記測定順序に従って前記複数の測定ポートを順次選択しつつ、前記測定条件に従って一連の測定を順次実行する手段を備える、気中濃度モニタリングシステム。
  3. 請求項2記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記測定条件設定手段は、さらに、一時的な測定を行うための一時的測定条件を設定する手段を備え、
    前記測定順序に従って測定を実行している途中において、前記測定条件設定手段を用いて前記一時的測定条件が設定された場合には、前記制御実行手段は、前記一時的測定条件に従って測定を実行する割り込み処理を行う、
    気中濃度モニタリングシステム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記測定条件は、測定に用いる測定ポートを識別するためのポート番号と、前記特定の物質の濃度基準値とを含み、
    前記測定順序は、複数の測定条件を選択する順序を示したものである、気中濃度モニタリングシステム。
  5. 請求項4記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記測定条件は、さらに、前記雰囲気ガスのサンプリング時間を含む、
    気中濃度モニタリングシステム。
  6. 請求項5記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記測定条件は、さらに、前記サンプリングによって採取された物質を分析するための分析時間を含む、気中濃度モニタリングシステム。
  7. 請求項4ないし6のいずれかに記載の気中濃度モニタリングシステムであって、さらに、
    前記濃度測定手段によって測定された前記特定の物質の濃度が前記濃度基準値を超えている場合に、所定の警報を発生するための警報発生手段を備える、
    気中濃度モニタリングシステム。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の気中濃度モニタリングシステムであって、
    前記特定の物質はアルカリ成分である、気中濃度モニタリングシステム。
  9. 基板処理装置の雰囲気中の特定の物質の濃度をモニタリングするためのシステムであって、
    雰囲気ガスを採取するための測定ポートと、
    前記測定ポートを通して前記雰囲気ガスをサンプリングするとともに、サンプリングされた雰囲気ガス中に含まれる前記特定の物質の濃度を測定する濃度測定手段と、
    前記濃度測定手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    互いに異なる複数の測定条件を設定しうる測定条件設定手段と、
    前記測定条件設定手段で設定された前記複数の測定条件を記憶する記憶手段と、
    前記測定ポートを用いて、前記互いに異なる複数の測定条件に従って測定を実行する制御実行手段と、を備え、
    前記制御実行手段は、1つの測定ポートに対して異なる複数の測定条件で測定を行うにあたって、測定頻度の高い測定ではサンプリング時間又は分析時間を短く設定し、測定頻度の低い測定ではサンプリング時間又は分析時間を長く設定する、
    気中濃度モニタリングシステム。
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