JP4148346B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば半導体ウエハ等の被処理基板の表面に形成されるレジスト膜の膜質を制御可能な熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体ウエハの製造工程においては、半導体ウエハやLCD基板等(以下にウエハ等という)の表面に、レジストのパターンを形成するため、フォトリソグラフィ技術が用いられている。このフォトリソグラフィ技術は、ウエハ等の表面にレジスト液を供給(吐出、塗布)してレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、形成されたレジスト膜に回路パターンを露光する露光工程と、露光後のウエハ等に現像液を供給(吐出、塗布)して現像処理を行う現像工程とを有している。
【0003】
また、上記処理工程間においては、例えばレジスト塗布工程と露光処理工程との間で行われる、レジスト膜中の残留溶剤を蒸発させてウエハ等とレジスト膜との密着性を向上させるための加熱処理{プリベーク(PAB)}や、露光処理工程と現像処理工程との間で行われる、フリンジの発生を防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR:chemically amplified resist)における酸触媒反応を誘起するための加熱処理{ポストエクスポージャーベーク(PEB)}や、現像処理工程後に行われる、レジスト中の残留溶剤(残留溶媒)や現像時にレジスト中に取り込まれたリンス液を除去し、ウェットエッチング時の浸み込みを改善するための加熱処理(ポストベーク)等、種々の加熱処理が行われている。
【0004】
これらフォトリソグラフィー工程においては、回路パターンや線幅(CD)の微細化が進むにつれて、パターン線幅のウエハ面内均一性(CD均一性)が厳しく求められており、パターン寸法に大きく影響を与えるとされていた現像工程及びPEB工程以外に、露光前の工程における線幅変動要因を改善することが求められている。
【0005】
そこで従来では、ウエハ表面に形成されたレジスト膜の膜厚均一性の向上を図ることにより、線幅変動の改善を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、レジスト膜の膜厚が均一であっても、例えばレジスト膜に残留する溶剤量等のレジスト構成物の量分布や、レジスト中の保護基の比率分布差、レジスト中のポリマーの集結状態差等、レジスト膜の化学的、物理的性質(以下に膜質という)の差によって線幅が異なる膜質変化起因の線幅変動が確認されるに至り、レジスト膜の膜質均一性を改善することが非常に重要となっている。
【0007】
ここで、上記膜質変化起因の一つである残留溶剤量の分布差は、主にレジスト膜形成工程やプリベーク工程において生じることが分かっている。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、膜質均一性に影響を与えるレジスト膜の残留溶剤量(残留溶媒量)をプリベーク工程中に制御可能な熱処理装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の熱処理装置は、熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、上記処理室内のガスを排気可能な排気手段と、上記被処理基板と排気手段との間に設けられ、異なる同心円上で開口率が異なり、かつ、開口率が上記処理膜の異なる同心円上における異なる残留溶剤の揮発速度に応じて変更可能な天板と、を具備することを特徴とする(請求項1)。この場合、上記天板の中心部の開口率を外周部の開口率に対して大きく形成するか、あるいは、小さく形成することができる(請求項2)。また、天板は、開口率の異なる多孔質材によって形成する方が好ましい(請求項3)。
【0010】
この発明の第3の熱処理装置は、熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内のガスを排気可能な複数の排気手段と、上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内にガスを供給可能な複数のガス供給手段と、上記排気手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、上記ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、上記ガス供給手段が供給するガスの溶剤濃度を調節するガス濃度調節手段と、を具備することを特徴とする(請求項4)。この場合、上記排気手段又はガス供給手段の上記被処理基板と対向する位置に、上記被処理基板の異なる同心円上で気圧を均一にする複数のバッファを設ける方が好ましい(請求項5)
【0011】
この発明の第4の熱処理装置は、熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内のガスを排気可能であると共に、処理室内にガスを供給可能な複数の給排手段と、上記給排手段のガスの供給と排気とを切り換える切換手段と、上記給排手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、上記給排手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、上記切換手段、供給量調節手段及び排気量調節手段を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする(請求項)。
【0012】
この発明の第4の熱処理装置において、上記給排手段が供給するガスの溶剤濃度を調節するガス濃度調節手段を設ける方が好ましい(請求項)。
【0013】
また、この発明の第4の熱処理装置において、上記被処理基板と各給排手段との間に、気圧を均一にする複数のバッファを設ける方が好ましい(請求項)。
【0014】
請求項1,2,3記載の発明によれば、被処理基板と排気手段との間に、異なる同心円上で開口率の異なる天板を設けて、排気量に差を付けることができるので、処理室内の雰囲気を調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができる。
【0015】
また、請求項4,記載の発明によれば、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内のガスを排気可能な複数の排気手段と、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内にガスを供給可能な複数のガス供給手段と、排気手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段とを設けるか、あるいは、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内のガスを排気可能であると共に、処理室内にガスを供給可能な複数の給排手段と、給排手段のガスの供給と排気とを切り換える切換手段と、給排手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、給排手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段とを設けるので、ガスの供給と排気によって処理室内の雰囲気を効率よく置換して調節し、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度を更に確実に制御することができる。
【0016】
また、請求項4,7記載の発明によれば、ガス供給手段又は給排手段が供給するガスの溶剤濃度(溶媒濃度)を調節するガス濃度調節手段を設けるので、塗布膜の残留溶剤量に応じて処理室内のガスの溶剤濃度を調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができる。
【0017】
また、請求項5,8記載の発明によれば、排気手段又はガス供給手段あるいは給排手段の被処理基板と対向する位置に、被処理基板の異なる同心円上で気圧を均一にする複数のバッファを設けるので、処理室内の雰囲気を更に確実に調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1はレジスト液塗布・現像処理システムの一実施形態の概略平面図、図2は図1の正面図、図3は図2の背面図である。
【0020】
上記処理システムは、被処理基板として半導体ウエハW(以下にウエハWという)をウエハカセット1で複数枚例えば25枚単位で外部からシステムに搬入又はシステムから搬出したり、ウエハカセット1に対してウエハWを搬出・搬入したりするためのカセットステーション10(搬送部)と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理ステーション20と、この処理ステーション20と隣接して設けられる露光装置40(EXP)との間でウエハWを受け渡すためのインター・フェース部30とで主要部が構成されている。
【0021】
上記カセットステーション10は、図1に示すように、カセット載置台2上の突起3の位置に複数個例えば4個までのウエハカセット1がそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション20側に向けて水平のX方向に沿って一列に載置され、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセット1内に垂直方向に沿って収容されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用ピンセット4が各ウエハカセット1に選択的に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送用ピンセット4は、水平のθ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)及びエクステンションユニット(EXT)にも搬送できるようになっている。
【0022】
上記処理ステーション20は、図1に示すように、中心部に垂直搬送型の主ウエハ搬送機構21が設けられ、この主ウエハ搬送機構21を収容する室22の周りに全ての処理ユニットが1組又は複数の組に渡って多段に配置されている。この例では、5組G1,G2,G3,G4及びG5の多段配置構成であり、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正面(図1において手前)側に並列され、第3の組G3の多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の組G4の多段ユニットはインター・フェース部30に隣接して配置され、第5の組G5の多段ユニットは背部側に配置されている。
【0023】
この場合、図2に示すように、第1の組G1では、カップ23(処理容器)内でウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台のスピナ型処理ユニット、例えばウエハWの表面にレジスト液を供給してレジスト膜を形成するレジスト塗布ユニット(COT){レジスト塗布装置}及びウエハWの表面に現像液を供給して現像処理を行う現像ユニット(DEV)が、垂直方向に2段に重ねられている。第2の組G2も同様に、2台のスピナ型処理ユニット例えばレジスト塗布ユニット(COT)及び現像ユニット(DEV)が垂直方向の下から順に2段に重ねられている。このようにレジスト塗布ユニット(COT)を下段側に配置した理由は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であるためである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT)を上段に配置することも可能である。
【0024】
図3に示すように、第3の組G3では、ウエハWをウエハ載置台24に載置して所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット例えばウエハWを冷却するクーリングユニット(COL)、ウエハWに疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、ウエハWの位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、ウエハWをベークする4つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。また、第4の組G4は、オーブン型処理ユニット例えばクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、急冷機能を有する2つのチリングホットプレートユニット(CHP)及びレジスト膜が形成されたウエハWのプリベークに用いられる2つのプリベークユニット(PB)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
【0025】
上記のように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いホットプレートユニット(HP)、チリングホットプレートユニット(CHP)、プリベークユニット(PB)及びアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。勿論、ランダムな多段配置とすることも可能である。
【0026】
なお、図1に示すように、処理ステーション20において、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニット(スピナ型処理ユニット)に隣接する第3及び第4の組G3,G4の多段ユニット(オーブン型処理ユニット)の側壁の中には、それぞれダクト65,66が垂直方向に縦断して設けられている。これらのダクト65,66には、ダウンフローの清浄空気又は特別に温度調整された空気が流されるようになっている。このダクト構造によって、第3及び第4の組G3,G4のオーブン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1及び第2の組G1,G2のスピナ型処理ユニットへは及ばないようになっている。
【0027】
また、この処理システムでは、主ウエハ搬送機構21の背部側にも図1に点線で示すように第5の組G5の多段ユニットが配置できるようになっている。この第5の組G5の多段ユニットは、案内レール67に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の組G5の多段ユニットを設けた場合でも、ユニットをスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0028】
上記インター・フェース部30は、奥行き方向では処理ステーション20と同じ寸法を有するが、幅方向では小さなサイズに作られている。このインター・フェース部30の正面部には可搬性のピックアップカセット31と定置型のバッファカセット32が2段に配置され、背面部には周辺露光装置33が配設され、中央部には、ウエハ搬送アーム34が配設されている。
【0029】
ウエハ搬送アーム34は、X,Z方向に移動して両カセット31,32及び周辺露光装置33に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送アーム34は、θ方向に回転可能に構成され、処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)及び隣接する露光装置40(EXP)側のウエハ受渡し台(図示せず)にも搬送できるように構成されている。
【0030】
上記のように構成される処理システムは、クリーンルーム45内に設置されるが、更にシステム内でも効率的な垂直層流方式によって各部の清浄度を高めている。
【0031】
次に、上記処理システムの動作について説明する。まず、カセットステーション10において、ウエハ搬送用ピンセット4がカセット載置台2上の未処理のウエハWを収容しているカセット1にアクセスして、そのカセット1から1枚のウエハWを取り出す。ウエハ搬送用ピンセット4は、カセット1よりウエハWを取り出すと、処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット内に配置されているアライメントユニット(ALIM)まで移動し、ユニット(ALIM)内のウエハ載置台24上にウエハWを載せる。ウエハWは、ウエハ載置台24上でオリフラ合せ及びセンタリングを受ける。その後、主ウエハ搬送機構21がアライメントユニット(ALIM)に反対側からアクセスし、ウエハ載置台24からウエハWを受け取る。
【0032】
処理ステーション20において、主ウエハ搬送機構21はウエハWを最初に第3の組G3の多段ユニットに属するアドヒージョンユニット(AD)に搬入する。このアドヒージョンユニット(AD)内でウエハWは疎水化処理を受ける。疎水化処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをアドヒージョンユニット(AD)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するクーリングユニット(COL)へ搬入する。このクーリングユニット(COL)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。冷却処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをクーリングユニット(COL)から搬出し、次に第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(COT)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(COT)内でウエハWはスピンコート法によりウエハW表面に一様な膜厚でレジストを塗布する。
【0033】
レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(COT)から搬出し、次に、プリベークユニット(PB)内へ搬入する。プリベークユニット(PB)内でウエハWは載置台上に載置され、所定温度例えば100℃で所定時間プリベーク処理される。これによって、ウエハW上の塗布膜から残存溶剤(溶媒)を蒸発除去することができる。プリベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをプリベークユニット(PB)から搬出し、次に第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)へ搬送する。このユニット(COL)内でウエハWは次工程すなわち周辺露光装置33における周辺露光処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷却後、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを直ぐ上のエクステンションユニット(EXT)へ搬送し、このユニット(EXT)内の載置台(図示せず)の上にウエハWを載置する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台上にウエハWが載置されると、インター・フェース部30のウエハ搬送アーム34が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送アーム34はウエハWをインター・フェース部30内の周辺露光装置33へ搬入する。ここで、ウエハWはエッジ部に露光を受ける。なお、周辺露光装置33内に膜厚測定器を設けて、定期的にウエハWの膜厚を測定し、膜厚均一性又は膜質均一性の検査を行うこともできる。
【0034】
周辺露光が終了すると、ウエハ搬送アーム34は、ウエハWを周辺露光装置33から搬出し、隣接する露光装置40(EXP)側のウエハ受取り台(図示せず)へ移送する。この場合、ウエハWは、露光装置40(EXP)へ渡される前に、バッファカセット32に一時的に収納されることもある。
【0035】
露光装置40(EXP)で全面露光が済んで、ウエハWが露光装置40(EXP)側のウエハ受取り台に戻されると、インター・フェース部30のウエハ搬送アーム34はそのウエハ受取り台へアクセスしてウエハWを受け取り、受け取ったウエハWを処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)へ搬入し、ウエハ受取り台上に載置する。この場合にも、ウエハWは、処理ステーション20側へ渡される前にインター・フェース部30内のバッファカセット32に一時的に収納されることもある。
【0036】
ウエハ受取り台上に載置されたウエハWは、主ウエハ搬送機構21により、チリングホットプレートユニット(CHP)に搬送され、フリンジの発生を防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR)における酸触媒反応を誘起するためポストエクスポージャーベーク(PEB)処理が施される。
【0037】
その後、ウエハWは、第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属する現像ユニット(DEV)に搬入される。この現像ユニット(DEV)内では、ウエハWはスピンチャックの上に載せられ、例えばスプレー方式により、ウエハW表面のレジストに現像液が満遍なくかけられる。現像が終了すると、ウエハW表面にリンス液がかけられて現像液が洗い落とされる。
【0038】
現像工程が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するホットプレートユニット(HP)へ搬入する。このユニット(HP)内でウエハWは例えば100℃で所定時間ポストベーク処理される。これによって、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
【0039】
ポストベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次にいずれかのクーリングユニット(COL)へ搬入する。ここでウエハWが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構21は、次にウエハWを第3の組G3に属するエクステンションユニット(EXT)へ移送する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、カセットステーション10側のウエハ搬送用ピンセット4が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送用ピンセット4は、受け取ったウエハWをカセット載置台上の処理済みウエハ収容用のカセット1の所定のウエハ収容溝に入れて処理が完了する。
【0040】
次に、本発明の熱処理装置の一実施形態であるプリベークユニット(PB)の主な構成について、図4を参照しながら説明する。
【0041】
プリベークユニット(PB)は、容器55とカバー54によって処理室50が形成されており、処理室50内には、ウエハWを載置する載置台25と、載置台25上でウエハWを昇降可能な支持ピン(図示せず)とが設けられている。
【0042】
また、容器55とカバー54との間には、支持ピンと主ウエハ搬送機構21との間で、ウエハWを受け渡すための受渡口56と、この受渡口56を閉鎖し、処理室50を外気と遮断するためのシャッタ51が設けられている。
【0043】
カバー54は、処理室50内の雰囲気を排気する排気口61(排気手段)を中央に有する円状の天井部54aと、この天井部54aの外周部から垂下する側壁部54bと、側壁部54bの下部に設けられ、後述するシャッタ51と当接する当接部54cとによって形成されている。
【0044】
排気口61は、排気管路62を介して排気したガスを回収する排気系69に接続されており、排気管路62には、排気系69側から順に、負圧発生手段である排気機構例えばエジェクタ68と、排気口61から排気されるガスの排気量(流量)を計測可能であると共に、ガスの排気量(流量)を調節可能な例えばマスフローコントローラC1と、開閉弁V1とが介設されている。
【0045】
また、開閉弁V1、マスフローコントローラC1、エジェクタ68は、それぞれCPU100と電気的に接続されており、CPU100の制御信号によって排気量(流量)を調節可能に構成されている。
【0046】
また、排気口61の下方には、排気口61の直下で排気むらが生じるのを防止するため、複数の孔53を有する円盤状の整流板52が側壁部54bに設けられている。
【0047】
載置台25は、ウエハWより大きい円盤状に形成され、上面にはウエハWを加熱するためのホットプレート26を有している。ホットプレート26は、熱源例えばヒータ(図示せず)が内蔵されており、例えばアルミニウム合金等の熱伝導性の良好な材料で形成されている。また、載置台25上には、ウエハWをホットプレート26と隙間をもたせて支持するギャップピン27が取り付けられており、ウエハWにパーティクル等が付着するのを防止している。また、載置台25の同心円上には、支持ピンが出入りするための孔が等間隔で複数、例えば3つ設けられている。
【0048】
シャッタ51は、図示しない昇降シリンダの作動により上下動自在であり、シャッタ51が上昇した際には、カバー54の当接部54cに設けられたストッパ(図示せず)とシャッタ51とが接触して、処理室50内が気密に維持されるように構成されている。
【0049】
次に、上記のように構成されるプリベークユニット(PB)の動作態様を以下に説明する。
【0050】
まず、受渡口56のシャッタ51が開き、主ウエハ搬送機構21によってプリベークユニット(PB)内にウエハWが搬入されると、ウエハWは支持ピンに受け渡され、支持ピンの下降によって載置台25のギャップピン27上に載置される。
【0051】
次に、シャッタ51が閉鎖し、ウエハWに形成されたレジスト膜の残留溶剤を蒸発(揮発)させるため、ホットプレート26による加熱が開始されると、CPU100の制御信号によって、開閉弁V1を開けると共に、エジェクタ68を作動させ、マスフローコントローラC1によって排気量(流量)を調節しながら、排気を開始する。排気口61からの排気が開始されると、処理室50内は減圧され、ホットプレート26によって蒸発(揮発)されたウエハWの残留溶剤の蒸気が排気口61から排気される。
【0052】
ウエハWの加熱処理が終了すると、CPU100の制御信号によって、開閉弁V1を閉じると共に、マスフローコントローラC1、エジェクタ68の作動を停止する。
【0053】
その後ウエハWは、支持ピンによって上昇され、受渡口56から主ウエハ搬送機構21によって搬出される。
【0054】
以下に、この発明の熱処理装置を上記プリベークユニット(PB)に適用した場合について、図5ないし図9を参照して説明する。
【0055】
◎第一実施形態
この発明の第一実施形態は、プリベークユニット(PB)の排気口61とウエハWとの間に、異なる同心円上で開口率の異なる天板80を設けて排気量(流量)を調節し、残留溶剤の揮発速度を制御可能に構成したものである。
【0056】
天板80としては、例えば開口率が20〜50%程度のSiC等の多孔質材を用いることができる。例えば熱処理中のウエハWの中心部の残留溶剤の揮発速度が、外周部の残留溶剤の揮発速度より小さい場合には、図5、図6に示すように、中心部に開口率が40〜50%の多孔質材80a、中間部に開口率が30〜40%の多孔質材80b、外周部側に開口率が20〜30%の多孔質材80cを用いた天板80を形成すればよい。
【0057】
また、天板80は、例えば図5に示すように、整流板52のウエハWと対向する側に設け、外周部をカバー54の当接部54cの内側側面に固定すれば良い。この際、天板80の下面とウエハW表面との距離は、1〜20mm程度に調節される。
【0058】
プリベークユニット(PB)をこのように構成すれば、天板80は、中心部の方が中間部及び外周部よりもガスを通し易いため、熱処理によってレジスト膜から揮発(蒸発)した残留溶剤を速やかに排気して雰囲気中の溶剤濃度を低減し、ウエハWの中心部の揮発速度を中間部及び外周部の揮発速度より大きくして、ウエハW表面の残留溶剤量を均一にすることができる。
【0059】
なお、上記説明では、天板80の中心部側の開口率を外周部側よりも大きく形成する場合について説明したが、天板80の開口率は、残留溶剤の揮発速度に応じて自由に変更可能であり、例えば熱処理中におけるウエハWの中心部の残留溶剤の揮発速度が、外周部の残留溶剤の揮発速度より大きい場合には、中心部の開口率を外周部の開口率より小さく形成することも可能である。
【0060】
また、上記説明では、多孔質材によって形成された天板80を用いる場合について説明したが、天板80の構成はこれに限らず、例えばアルミニウムやステンレス等の金属製の天板80に、溶剤蒸気(溶媒蒸気)が通過可能な通気孔を複数形成し、異なる同心円上で通気孔の数や大きさが異なるものを用いることも可能である。また、金属と多孔質材とを組み合わせた天板80を用いることも勿論可能である。
【0061】
◎第二実施形態
この発明の第二実施形態は、プリベークユニット(PB)に、ウエハW表面の異なる同心円上で、処理室50内のガスを排気可能な複数の排気口61A,61B,61Cを設け、それぞれ排気量(流量)を調節して、残留溶剤の揮発速度を制御可能に構成したものである。
【0062】
排気口61A,61B,61Cは、図7、図8に示すように、例えば天井部54aの異なる同心円上に配設されており、それぞれ天井部54aから垂下する仕切板58によって仕切られている。また、仕切板58の下部は、カバー54の当接部54cに設けられた例えば多孔質材や複数の孔を有するパンチング板等によって形成される整流板57と接合されており、ウエハW表面の気圧を均一にすると共に、排気口61A,61B,61Cの直下で排気むらが生じるのを防止するバッファ59A,59B,59Cが形成されている。この際、整流板57の下面とウエハW表面との距離は、1〜20mm程度に調節される。
【0063】
また、排気口61A,61B,61Cは、それぞれ排気管路62A,62B,62Cを介して処理室50内のガスを回収する排気系69A,69B,69Cに接続されており、排気管路62A,62B,62Cには、排気系69A,69B,69C側から順に、負圧発生手段である排気機構例えばエジェクタ68A,68B,68Cと、排気口から排気されるガスの排気量(流量)を計測可能であると共に、ガスの排気量(流量)を調節可能な例えばマスフローコントローラC2,C3,C4(排気量調節手段)と、開閉弁V2,V3,V4とが介設されている。
【0064】
また、エジェクタ68A,68B,68C、マスフローコントローラC2,C3,C4、開閉弁V2,V3,V4は、それぞれCPU100に電気的に接続されており、CPU100の制御信号によって排気量(流量)を調節可能に構成されている。
【0065】
プリベークユニット(PB)をこのように構成すれば、ウエハW表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤量が多い部分の排気量(流量)を大きくし、残留溶剤量が少ない部分の排気量(流量)を小さくして、残留溶剤の揮発速度を制御することができる。例えば熱処理中のウエハWの中心部の残留溶剤の揮発速度が、外周部の残留溶剤の揮発速度より小さい場合には、ウエハWの中心部の排気量(流量)を外周部より大きくし、熱処理によってレジスト膜から揮発(蒸発)した残留溶剤を速やかに排気して雰囲気中の溶剤濃度を低減することができるので、ウエハWの中心部の揮発速度を大きくして、ウエハW表面の残留溶剤量を均一にすることができる。
【0066】
◎第三実施形態
この発明の第三実施形態は、プリベークユニット(PB)に、ウエハW表面の異なる同心円上で、処理室50内に区画されたバッファ59A,59B,59Cのガスを排気可能であると共に、処理室50内に区画されたバッファ59A,59B,59Cにガスを供給可能な複数の給排口81A,81B,81C(給排手段)を設け、ガスの供給量(流量)と排気量(流量)をそれぞれ調節して、残留溶剤の揮発速度を制御可能に構成したものである。
【0067】
この場合、例えば図9に示すように、給排口81A,81B,81Cは、第2実施形態の排気口61A,61B,61Cと同様に、天井部54aの異なる同心円上に配設されており、それぞれ天井部54aから垂下する仕切板58によって仕切られている。また、仕切板58の下部は、カバー54の当接部54cに設けられた例えば多孔質材や複数の孔を有するパンチング板等によって形成される整流板57と接合されており、ウエハW表面の気圧を均一にすると共に、給排口81A,81B,81Cの直下で排気むらが生じるのを防止するバッファ59A,59B,59Cが形成されている。
【0068】
また、給排口81A,81B,81Cは、それぞれ置換管路82A,82B,82Cを介して、三方弁83A,83B,83C(切換手段)に接続されており、三方弁83A,83B,83Cは、更に排気管路62A,62B,62C及びガス供給管路72A,72B,72Cに接続されている。
【0069】
このように構成することにより、給排口81A,81B,81Cは、三方弁83A,83B,83Cによって、排気管路62A,62B,62Cとガス供給管路72A,72B,72Cを切り換えて、ガスの供給と排気を行うことができる。
【0070】
排気管路62A,62B,62Cは、第二実施形態と同様に、処理室50内のガスを回収する排気系69A,69B,69Cに接続されており、排気系69A,69B,69C側から順に、負圧発生手段である排気機構例えばエジェクタ68A,68B,68Cと、給排口81A,81B,81Cから排気されるガスの排気量(流量)を計測可能であると共に、ガスの排気量(流量)を調節可能な例えばマスフローコントローラC2,C3,C4とが介設されている。また、三方弁83A,83B,83CとマスフローコントローラC2,C3,C4との間には、更に別の三方弁63A,63B,63Cが設けられており、処理室50からの排気を停止している際に、バイパス管路64A,64B,64Cに切り換えて、排気管路62A,62B,62Cが密閉されるのを防止するように構成されている。
【0071】
ガス供給管路72A,72B,72Cは、三方弁83A,83B,83C側から順に、ガスの供給停止時にバイパス管路74A,74B,74Cに切り換えて、ガス供給管路72A,72B,72Cが密閉されるのを防止する三方弁73A,73B,73Cと、ガスの供給量(流量)を計測可能であると共に、ガスの供給量(流量)を調節可能なマスフローコントローラC5,C6,C7と、ガスの温度を調節可能な温調器75A,75B,75Cと、ガスの圧力を調整可能な例えばレギュレータ等の圧力調整器76A,76B,76Cと、供給するガスの溶剤濃度を調節可能な混合器77A,77B,77C(ガス濃度調節手段)とが介設されている。
【0072】
混合器77A,77B,77Cは、開閉弁V5,V7,V9を介してガス供給源78A,78B,78Cに接続されると共に、開閉弁V6,V8,V10を介して溶剤供給源79A,79B,79Cと接続されており、例えば温度調節機能を有するヒータ等(図示せず)によって、レジスト膜に含まれる溶剤(溶媒)を不活性ガスに安定的に揮発させて溶剤ガスを生成すると共に、気化濃度制御弁(図示せず)等によって、溶剤ガスに含まれる溶剤の濃度を調節可能に形成されている。
【0073】
三方弁83A,83B,83Cは、CPU100と電気的に接続されており、予め記憶されたプログラムに基く制御信号によって、熱処理中の任意時に排気管路62A,62B,62Cとガス供給管路72A,72B,72Cとを自動で切換可能に制御されている。
【0074】
また、エジェクタ68A,68B,68C、マスフローコントローラC2〜C7、三方弁63A〜63C,73A〜73C、温調器75A,75B,75C、圧力調整器76A,76B,76C、混合器77A,77B,77C、開閉弁V5〜V10も、それぞれCPU100に電気的に接続されており、CPU100の制御信号によってガスの供給量(流量)及び排気量(流量)を調節可能に構成されている。
【0075】
プリベークユニット(PB)をこのように構成すれば、ウエハW表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤量が多い部分では、ガスの供給と排気を切り換えることによって、処理室50内の雰囲気を効率よく置換して、揮発を促進することができ、また、残留溶剤量が少ない部分では、所定濃度の溶剤ガスを供給して揮発を抑制することができる。したがって、熱処理の際に処理室50内の雰囲気を正確に調節して、更に確実に残留溶剤の揮発速度を制御することができる。
【0076】
なお、上記説明では、ガス供給管路72A,72B,72Cに混合器77A,77B,77Cを設けて、処理室内に所定濃度の溶剤ガスを供給する場合について説明したが、ガス供給管路72A,72B,72Cに混合器77A,77B,77C及び溶剤供給源79A,79B,79Cを設けずに、ガス供給源78A,78B,78Cのみを接続して、N2等の不活性ガスやドライエア等を供給することも可能である。
【0077】
また、上記説明では、ガスの供給と排気を三方弁83A,83B,83Cを用いて共通の給排口81A,81B,81Cによって行う場合について説明したが、三方弁を用いずに排気口とガス供給口(ガス供給手段)とを独立して設け、例えばCPU100によってガスの供給と排気を制御することも可能である。
【0078】
また、上記実施形態では、被処理基板が半導体ウエハの場合について説明したが、ウエハ以外に例えばLCD基板やフォトマスク用のレチクル基板等においてもこの発明が適用できることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0080】
1)請求項1,2,3記載の発明によれば、被処理基板と排気手段との間に、異なる同心円上で開口率の異なる天板を設けて、排気量に差を付けることができるので、処理室内の雰囲気を調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができ、被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることができる。したがって、パターン線幅を均一にすることができる。
【0081】
)請求項4,記載の発明によれば、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内のガスを排気可能な複数の排気手段と、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内にガスを供給可能な複数のガス供給手段と、排気手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段とを設けるか、あるいは、被処理基板表面の異なる同心円上で、処理室内のガスを排気可能であると共に、処理室内にガスを供給可能な複数の給排手段と、給排手段のガスの供給と排気とを切り換える切換手段と、給排手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、給排手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段とを設けるので、ガスの供給と排気によって処理室内の雰囲気を効率よく置換して調節し、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度を更に確実に制御することができ、被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることができる。したがって、パターン線幅を均一にすることができる。
【0082】
)請求項4,7記載の発明によれば、ガス供給手段又は給排手段が供給するガスの溶剤濃度(溶媒濃度)を調節するガス濃度調節手段を設けるので、塗布膜の残留溶剤量に応じて処理室内のガスの溶剤濃度を調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができ、被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることができる。したがって、パターン線幅を均一にすることができる。
【0083】
)請求項5,8記載の発明によれば、排気手段又はガス供給手段あるいは給排手段の被処理基板と対向する位置に、被処理基板の異なる同心円上で気圧を均一にする複数のバッファを設けるので、処理室内の雰囲気を更に確実に調節して、被処理基板の異なる同心円上の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度をそれぞれ制御することができ、被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることができる。したがって、パターン線幅を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る熱処理装置を具備するレジスト液塗布・現像処理システムの一例を示す概略平面図である。
【図2】 上記レジスト液塗布・現像処理システムの概略正面図である。
【図3】 上記レジスト液塗布・現像処理システムの概略背面図である。
【図4】 プリベークユニット(PB)を示す概略構成図である。
【図5】 この発明の第一の熱処理装置を示す概略構成図である。
【図6】 この発明の第一の熱処理装置の天板を示す概略平面図である。
【図7】 この発明の第二の熱処理装置を示す概略構成図である。
【図8】 この発明の第二の熱処理装置の排気手段を示す概略平面図である。
【図9】 この発明の第三の熱処理装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
C2,C3,C4 マスフローコントローラ(排気量調節手段)
C5,C6,C7 マスフローコントローラ(供給量調節手段)
PB プリベークユニット(熱処理装置)
W 半導体ウエハ
25 載置台
50 処理室
59A,59B,59C バッファ
61,61A,61B,61C 排気口(排気手段)
77A,77B,77C 混合器(ガス濃度調節手段)
80 天板
80a,80b,80c 多孔質材
81A,81B,81C 給排口(給排手段)
83A,83B,83C 三方弁(切換手段)

Claims (8)

  1. 熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、
    上記処理室内のガスを排気可能な排気手段と、
    上記被処理基板と排気手段との間に設けられ、異なる同心円上で開口率が異なり、かつ、開口率が上記処理膜の異なる同心円上における異なる残留溶剤の揮発速度に応じて変更可能な天板と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    上記天板の中心部の開口率を外周部の開口率に対して大きく形成するか、あるいは、小さく形成することを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の熱処理装置において、
    上記天板は、開口率の異なる多孔質材によって形成されることを特徴とする熱処理装置。
  4. 熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、
    上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内のガスを排気可能な複数の排気手段と、
    上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内にガスを供給可能な複数のガス供給手段と、
    上記排気手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、
    上記ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、
    上記ガス供給手段が供給するガスの溶剤濃度を調節するガス濃度調節手段と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項4記載の熱処理装置において、
    上記排気手段又はガス供給手段の上記被処理基板と対向する位置に、上記被処理基板の異なる同心円上で気圧を均一にする複数のバッファを設けたことを特徴とする熱処理装置。
  6. 熱源を有し、表面に処理膜が形成された被処理基板を載置する載置台と、上記載置台に保持された被処理基板を収容する処理室とを具備する熱処理装置において、
    上記被処理基板表面の異なる同心円上で、上記処理室内のガスを排気可能であると共に、処理室内にガスを供給可能な複数の給排手段と、
    上記給排手段のガスの供給と排気とを切り換える切換手段と、
    上記給排手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調節可能な複数の供給量調節手段と、
    上記給排手段が排気するガスの排気量をそれぞれ調節可能な複数の排気量調節手段と、
    上記切換手段、供給量調節手段及び排気量調節手段を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項記載の熱処理装置において、
    上記給排手段が供給するガスの溶剤濃度を調節するガス濃度調節手段を設けたことを特徴とする熱処理装置。
  8. 請求項6又は7記載の熱処理装置において、
    上記給排手段の上記被処理基板と対向する位置に、上記被処理基板の異なる同心円上で気圧を均一にする複数のバッファを設けたことを特徴とする熱処理装置。
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