JP2003229355A - 基板搬送処理装置 - Google Patents

基板搬送処理装置

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JP2003229355A
JP2003229355A JP2002028575A JP2002028575A JP2003229355A JP 2003229355 A JP2003229355 A JP 2003229355A JP 2002028575 A JP2002028575 A JP 2002028575A JP 2002028575 A JP2002028575 A JP 2002028575A JP 2003229355 A JP2003229355 A JP 2003229355A
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gas
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JP2002028575A
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Hiroshi Shinya
浩 新屋
Takahiro Kitano
高広 北野
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 線幅変動に影響を与える残留溶剤量を制御可
能な基板搬送処理装置を提供すること。 【解決手段】 レジスト膜が形成されたウエハWを保持
すると共に、搬送するピンセット110に、このピンセ
ット110に保持されたウエハWの外方を包囲して、ウ
エハW上の雰囲気を保持する雰囲気保持チャンバー10
1と、ウエハW表面の異なる同心円上にガスを供給可能
な複数のガス供給手段120A,120Bと、ガス供給
手段120A,120Bから供給されたガスを排気する
と共に、ウエハWの表面にガスの流れを形成する排気手
段130A,130Bと、ガス供給手段120A,12
0Bが供給するガスの供給量及び排気手段130A,1
30Bが排気するガスの排気量を調節可能なマスフロー
コントローラC1,C2,C3,C4とを有する溶剤制
御手段200を設け、残留溶剤の揮発速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体ウ
エハ等の被処理基板の表面に形成されるレジスト膜の膜
質を制御可能な基板搬送処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハの製造工程におい
ては、半導体ウエハやLCD基板等(以下にウエハ等と
いう)の表面に、レジストのパターンを形成するため、
フォトリソグラフィ技術が用いられている。このフォト
リソグラフィ技術は、ウエハ等の表面にレジスト液を供
給(吐出、塗布)してレジスト膜を形成するレジスト膜
形成工程と、形成されたレジスト膜に回路パターンを露
光する露光工程と、露光後のウエハ等に現像液を供給
(吐出、塗布)して現像処理を行う現像工程とを有して
いる。
【0003】また、上記処理工程間においては、例えば
レジスト塗布工程と露光処理工程との間で行われる、レ
ジスト膜中の残留溶剤を蒸発させてウエハ等とレジスト
膜との密着性を向上させるための加熱処理{プリベーク
(PAB)}や、露光処理工程と現像処理工程との間で
行われる、フリンジの発生を防止するため、あるいは化
学増幅型レジスト(CAR:chemically amplified res
ist)における酸触媒反応を誘起するための加熱処理
{ポストエクスポージャーベーク(PEB)}や、現像
処理工程後に行われる、レジスト中の残留溶剤(残留溶
媒)や現像時にレジスト中に取り込まれたリンス液を除
去し、ウェットエッチング時の浸み込みを改善するため
の加熱処理(ポストベーク)等、種々の加熱処理が行わ
れている。
【0004】フォトリソグラフィー工程においては、回
路パターンや線幅(CD)の微細化が進むにつれて、パ
ターン線幅のウエハ面内均一性(CD均一性)が厳しく
求められており、パターン寸法に大きく影響を与えると
されていた現像工程及びPEB工程以外に、露光前の工
程における線幅変動要因を改善することが求められてい
る。
【0005】そこで従来では、ウエハ表面に形成された
レジスト膜の膜厚均一性の向上を図ることにより、線幅
変動の改善を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
レジスト膜の膜厚が均一であっても、例えばレジスト膜
に残留する溶剤量等のレジスト構成物の量分布や、レジ
スト中の保護基の比率分布差、レジスト中のポリマーの
集結状態差等、レジスト膜の化学的、物理的性質(以下
に膜質という)の差によって線幅が異なる膜質変化起因
の線幅変動が確認されるに至り、レジスト膜の膜質均一
性を改善することが非常に重要となっている。
【0007】ここで、上記膜質変化起因の一つである残
留溶剤量の分布差は、主にレジスト膜形成工程やプリベ
ーク工程における雰囲気等によって変化するが、レジス
ト膜形成工程とプリベーク工程を結ぶ搬送工程中におい
ても、残留溶剤量の変化が生じていることが分かった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、膜質均一性に影響を与えるレジスト膜の残留溶剤量
(残留溶媒量)を搬送工程中に制御可能な基板搬送処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の基板搬送処理装置は、処理膜が形
成された被処理基板を保持すると共に、搬送する基板搬
送手段と、上記基板搬送手段に保持された上記被処理基
板表面上の処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶
剤制御手段とを具備してなり、上記溶剤制御手段は、上
記基板搬送手段に保持された被処理基板の外方を包囲し
て、この被処理基板上の雰囲気を保持する雰囲気保持チ
ャンバーと、上記雰囲気保持チャンバーに設けられ、雰
囲気保持チャンバー内の雰囲気を排気する排気手段と、
上記排気手段の排気量を調節可能な排気量調節手段と、
を具備することを特徴とする(請求項1)。
【0010】この発明の第2の基板搬送処理装置は、処
理膜が形成された被処理基板を保持すると共に、搬送す
る基板搬送手段と、上記基板搬送手段に保持された上記
被処理基板表面上の処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制
御する溶剤制御手段とを具備してなり、上記溶剤制御手
段は、上記基板搬送手段に保持された被処理基板の外方
を包囲して、この被処理基板上の雰囲気を保持する雰囲
気保持チャンバーと、上記雰囲気保持チャンバーに設け
られ、上記被処理基板表面の異なる同心円上にガスを供
給可能な複数のガス供給手段と、上記雰囲気保持チャン
バーに設けられ、上記ガス供給手段から供給されたガス
を排気すると共に、上記被処理基板の表面にガスの流れ
を形成する排気手段と、上記ガス供給手段が供給するガ
スの供給量をそれぞれ調節可能な供給量調節手段と、上
記排気手段の排気量を調節可能な排気量調節手段と、を
具備することを特徴とする(請求項2)。
【0011】この場合、上記ガス供給手段及び又はガス
排気手段は、ガスを流す流路と、流路内を流れるガスの
圧力を均一にするバッファとを具備する方が好ましい
(請求項3)。
【0012】また、この発明の第2の基板搬送処理装置
において、上記雰囲気保持チャンバーにおける被処理基
板と対向する面に、ガス供給手段の供給口及び又は排気
手段の排気口を設け、上記雰囲気保持手段と共働してガ
スの流路を形成する流路形成部材と、この流路形成部材
と共働して上記流路を被処理基板側に連通する連通口を
形成する連通口形成部材とを、上記雰囲気保持チャンバ
に装着可能に形成する方が好ましい(請求項4)。ま
た、上記雰囲気保持チャンバーにおける被処理基板側
に、ガス供給手段が供給するガスの雰囲気をそれぞれ同
心円上に隔離する雰囲気隔離手段を設ける方が好ましい
(請求項5)。
【0013】この発明の第3の基板搬送処理装置は、処
理膜が形成された被処理基板を保持すると共に、搬送す
る基板搬送手段と、上記基板搬送手段に保持された上記
被処理基板表面上の処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制
御する溶剤制御手段とを具備してなり、上記溶剤制御手
段は、上記基板搬送手段に設けられ、基板搬送手段に保
持された被処理基板表面にガスを供給可能な複数のガス
供給手段と、上記ガス供給手段が供給するガスの供給量
をそれぞれ調節可能な供給量調節手段と、を具備するこ
とを特徴とする(請求項6)。この場合、上記ガス供給
手段とガス供給源とを接続するガス供給管路に、ガス温
度調節手段を具備する方が好ましい(請求項7)。
【0014】この発明の第4の基板搬送処理装置は、処
理膜が形成された被処理基板を保持すると共に、搬送す
る基板搬送手段と、上記基板搬送手段に保持された上記
被処理基板表面上の処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制
御する溶剤制御手段とを具備してなり、上記溶剤制御手
段は、上記基板搬送手段の上方に設けられ、断熱材を介
在して異なる同心円上の複数領域に分割される温度調節
可能な天板と、上記各領域の温度をそれぞれ調節する複
数の天板温度調節手段と、を具備することを特徴とする
(請求項8)。
【0015】この発明の第5の基板搬送処理装置は、処
理膜が形成された被処理基板を保持すると共に、搬送す
る基板搬送手段と、上記基板搬送手段に保持された上記
被処理基板表面上の処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制
御する溶剤制御手段とを具備してなり、上記溶剤制御手
段は、上記基板搬送手段の上方に一定の隙間を空けて設
けられる天板と、上記天板の下面に固定可能に形成さ
れ、上記被処理基板と天板との間に所定の隙間を形成す
る隙間形成部材と、上記天板の温度を調節可能な天板温
度調節手段と、を具備することを特徴とする(請求項
9)。
【0016】この発明の第1ないし第5の基板搬送処理
装置において、上記溶剤制御手段を複数積層上に設ける
と共に、溶剤制御手段同士との間に仕切板を設ける方が
好ましい(請求項10)。
【0017】この発明によれば、搬送工程中に被処理基
板表面に形成された処理膜例えばレジスト膜中の残留溶
剤(残留溶媒)の揮発速度を制御することができるの
で、被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1はレジスト液塗布・現像処理システム
の一実施形態の概略平面図、図2は図1の正面図、図3
は図2の背面図である。
【0020】上記処理システムは、被処理基板として半
導体ウエハW(以下にウエハWという)をウエハカセッ
ト1で複数枚例えば25枚単位で外部からシステムに搬
入又はシステムから搬出したり、ウエハカセット1に対
してウエハWを搬出・搬入したりするためのカセットス
テーション10(搬送部)と、塗布現像工程の中で1枚
ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニ
ットを所定位置に多段配置してなる処理ステーション2
0と、この処理ステーション20と隣接して設けられる
露光装置40(EXP)との間でウエハWを受け渡すた
めのインター・フェース部30とで主要部が構成されて
いる。
【0021】上記カセットステーション10は、図1に
示すように、カセット載置台2上の突起3の位置に複数
個例えば4個までのウエハカセット1がそれぞれのウエ
ハ出入口を処理ステーション20側に向けて水平のX方
向に沿って一列に載置され、カセット配列方向(X方
向)及びウエハカセット1内に垂直方向に沿って収容さ
れたウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能な
ウエハ搬送用ピンセット4が各ウエハカセット1に選択
的に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送
用ピンセット4は、水平のθ方向に回転可能に構成され
ており、後述する処理ステーション20側の第3の組G
3の多段ユニット部に属するアライメントユニット(A
LIM)及びエクステンションユニット(EXT)にも
搬送できるようになっている。
【0022】上記処理ステーション20は、図1に示す
ように、中心部に垂直搬送型の主ウエハ搬送装置21が
設けられ、この主ウエハ搬送装置21を収容する室22
の周りに全ての処理ユニットが1組又は複数の組に渡っ
て多段に配置されている。この例では、5組G1,G
2,G3,G4及びG5の多段配置構成であり、第1及
び第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正面
(図1において手前)側に並列され、第3の組G3の多
段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置
され、第4の組G4の多段ユニットはインター・フェー
ス部30に隣接して配置され、第5の組G5の多段ユニ
ットは背部側に配置されている。
【0023】この場合、図2に示すように、第1の組G
1では、カップ23(処理容器)内でウエハWをスピン
チャック(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台
のスピナ型処理ユニット、例えばウエハWの表面にレジ
スト液を供給してレジスト膜を形成するレジスト塗布ユ
ニット(COT){レジスト塗布装置}及びウエハWの
表面に現像液を供給して現像処理を行う現像ユニット
(DEV)が、垂直方向に2段に重ねられている。第2
の組G2も同様に、2台のスピナ型処理ユニット例えば
レジスト塗布ユニット(COT)及び現像ユニット(D
EV)が垂直方向の下から順に2段に重ねられている。
このようにレジスト塗布ユニット(COT)を下段側に
配置した理由は、レジスト液の排液が機構的にもメンテ
ナンスの上でも面倒であるためである。しかし、必要に
応じてレジスト塗布ユニット(COT)を上段に配置す
ることも可能である。
【0024】図3に示すように、第3の組G3では、ウ
エハWをウエハ載置台24に載置して所定の処理を行う
オーブン型の処理ユニット例えばウエハWを冷却するク
ーリングユニット(COL)、ウエハWに疎水化処理を
行うアドヒージョンユニット(AD)、ウエハWの位置
合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエ
ハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EX
T)、ウエハWをベークする4つのホットプレートユニ
ット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ね
られている。第4の組G4も同様に、オーブン型処理ユ
ニット例えばクーリングユニット(COL)、エクステ
ンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エク
ステンションユニット(EXT)、クーリングユニット
(COL)、急冷機能を有する2つのチリングホットプ
レートユニット(CHP)及び2つのホットプレートユ
ニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重
ねられている。
【0025】上記のように処理温度の低いクーリングユ
ニット(COL)、エクステンション・クーリングユニ
ット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高い
ホットプレートユニット(HP)、チリングホットプレ
ートユニット(CHP)及びアドヒージョンユニット
(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な
相互干渉を少なくすることができる。勿論、ランダムな
多段配置とすることも可能である。
【0026】なお、図1に示すように、処理ステーショ
ン20において、第1及び第2の組G1,G2の多段ユ
ニット(スピナ型処理ユニット)に隣接する第3及び第
4の組G3,G4の多段ユニット(オーブン型処理ユニ
ット)の側壁の中には、それぞれダクト65,66が垂
直方向に縦断して設けられている。これらのダクト6
5,66には、ダウンフローの清浄空気又は特別に温度
調整された空気が流されるようになっている。このダク
ト構造によって、第3及び第4の組G3,G4のオーブ
ン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1及び第
2の組G1,G2のスピナ型処理ユニットへは及ばない
ようになっている。
【0027】また、この処理システムでは、主ウエハ搬
送装置21の背部側にも図1に点線で示すように第5の
組G5の多段ユニットが配置できるようになっている。
この第5の組G5の多段ユニットは、案内レール67に
沿って主ウエハ搬送装置21から見て側方へ移動できる
ようになっている。したがって、第5の組G5の多段ユ
ニットを設けた場合でも、ユニットをスライドすること
により空間部が確保されるので、主ウエハ搬送装置21
に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
【0028】上記インター・フェース部30は、奥行き
方向では処理ステーション20と同じ寸法を有するが、
幅方向では小さなサイズに作られている。このインター
・フェース部30の正面部には可搬性のピックアップカ
セット31と定置型のバッファカセット32が2段に配
置され、背面部には周辺露光装置33が配設され、中央
部には、ウエハ搬送アーム34が配設されている。
【0029】ウエハ搬送アーム34は、X,Z方向に移
動して両カセット31,32及び周辺露光装置33に搬
送するように構成されている。また、ウエハ搬送アーム
34は、θ方向に回転可能に構成され、処理ステーショ
ン20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクス
テンションユニット(EXT)及び隣接する露光装置4
0(EXP)側のウエハ受渡し台(図示せず)にも搬送
できるように構成されている。
【0030】上記のように構成される処理システムは、
クリーンルーム50内に設置されるが、更にシステム内
でも効率的な垂直層流方式によって各部の清浄度を高め
ている。
【0031】次に、上記処理システムの動作について説
明する。まず、カセットステーション10において、ウ
エハ搬送用ピンセット4がカセット載置台2上の未処理
のウエハWを収容しているカセット1にアクセスして、
そのカセット1から1枚のウエハWを取り出す。ウエハ
搬送用ピンセット4は、カセット1よりウエハWを取り
出すと、処理ステーション20側の第3の組G3の多段
ユニット内に配置されているアライメントユニット(A
LIM)まで移動し、ユニット(ALIM)内のウエハ
載置台24上にウエハWを載せる。ウエハWは、ウエハ
載置台24上でオリフラ合せ及びセンタリングを受け
る。その後、主ウエハ搬送装置21がアライメントユニ
ット(ALIM)に反対側からアクセスし、ウエハ載置
台24からウエハWを受け取る。
【0032】処理ステーション20において、主ウエハ
搬送装置21はウエハWを最初に第3の組G3の多段ユ
ニットに属するアドヒージョンユニット(AD)に搬入
する。このアドヒージョンユニット(AD)内でウエハ
Wは疎水化処理を受ける。疎水化処理が終了すると、主
ウエハ搬送装置21は、ウエハWをアドヒージョンユニ
ット(AD)から搬出して、次に第3の組G3又は第4
の組G4の多段ユニットに属するクーリングユニット
(COL)へ搬入する。このクーリングユニット(CO
L)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例え
ば23℃まで冷却される。冷却処理が終了すると、主ウ
エハ搬送装置21は、ウエハWをクーリングユニット
(COL)から搬出し、次に第1の組G1又は第2の組
G2の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(C
OT)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(CO
T)内でウエハWはスピンコート法によりウエハ表面に
一様な膜厚でレジストを塗布する。
【0033】レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ
搬送装置21は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(C
OT)から搬出し、次にホットプレートユニット(H
P)内へ搬入する。ホットプレートユニット(HP)内
でウエハWは載置台上に載置され、所定温度例えば10
0℃で所定時間プリベーク処理される。これによって、
ウエハW上の塗布膜から残存溶剤(溶媒)を蒸発除去す
ることができる。プリベークが終了すると、主ウエハ搬
送装置21は、ウエハWをホットプレートユニット(H
P)から搬出し、次に第4の組G4の多段ユニットに属
するエクステンション・クーリングユニット(EXTC
OL)へ搬送する。このユニット(COL)内でウエハ
Wは次工程すなわち周辺露光装置33における周辺露光
処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷
却後、主ウエハ搬送装置21は、ウエハWを直ぐ上のエ
クステンションユニット(EXT)へ搬送し、このユニ
ット(EXT)内の載置台(図示せず)の上にウエハW
を載置する。このエクステンションユニット(EXT)
の載置台上にウエハWが載置されると、インター・フェ
ース部30のウエハ搬送アーム34が反対側からアクセ
スして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送アー
ム34はウエハWをインター・フェース部30内の周辺
露光装置33へ搬入する。ここで、ウエハWはエッジ部
に露光を受ける。なお、周辺露光装置33内に膜厚測定
器を設けて、定期的にウエハWの膜厚を測定し、膜厚均
一性又は膜質均一性の検査を行うこともできる。
【0034】周辺露光が終了すると、ウエハ搬送アーム
34は、ウエハWを周辺露光装置33から搬出し、隣接
する露光装置40(EXP)側のウエハ受取り台(図示
せず)へ移送する。この場合、ウエハWは、露光装置4
0(EXP)へ渡される前に、バッファカセット32に
一時的に収納されることもある。
【0035】露光装置40(EXP)で全面露光が済ん
で、ウエハWが露光装置40(EXP)側のウエハ受取
り台に戻されると、インター・フェース部30のウエハ
搬送アーム34はそのウエハ受取り台へアクセスしてウ
エハWを受け取り、受け取ったウエハWを処理ステーシ
ョン20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエク
ステンションユニット(EXT)へ搬入し、ウエハ受取
り台上に載置する。この場合にも、ウエハWは、処理ス
テーション20側へ渡される前にインター・フェース部
30内のバッファカセット32に一時的に収納されるこ
ともある。
【0036】ウエハ受取り台上に載置されたウエハW
は、主ウエハ搬送装置21により、チリングホットプレ
ートユニット(CHP)に搬送され、フリンジの発生を
防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR)
における酸触媒反応を誘起するためポストエクスポージ
ャーベーク(PEB)処理が施される。
【0037】その後、ウエハWは、第1の組G1又は第
2の組G2の多段ユニットに属する現像ユニット(DE
V)に搬入される。この現像ユニット(DEV)内で
は、ウエハWはスピンチャックの上に載せられ、例えば
スプレー方式により、ウエハW表面のレジストに現像液
が満遍なくかけられる。現像が終了すると、ウエハW表
面にリンス液がかけられて現像液が洗い落とされる。
【0038】現像工程が終了すると、主ウエハ搬送装置
21は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出し
て、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニット
に属するホットプレートユニット(HP)へ搬入する。
このユニット(HP)内でウエハWは例えば100℃で
所定時間ポストベーク処理される。これによって、現像
で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
【0039】ポストベークが終了すると、主ウエハ搬送
装置21は、ウエハWをホットプレートユニット(H
P)から搬出し、次にいずれかのクーリングユニット
(COL)へ搬入する。ここでウエハWが常温に戻った
後、主ウエハ搬送装置21は、次にウエハWを第3の組
G3に属するエクステンションユニット(EXT)へ移
送する。このエクステンションユニット(EXT)の載
置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、カセッ
トステーション10側のウエハ搬送用ピンセット4が反
対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、
ウエハ搬送用ピンセット4は、受け取ったウエハWをカ
セット載置台上の処理済みウエハ収容用のカセット1の
所定のウエハ収容溝に入れて処理が完了する。
【0040】次に、図4ないし図8を参照して処理ステ
ーション20における主ウエハ搬送装置21の構成につ
いて説明する。図4は主ウエハ搬送装置21の要部の構
成を示す概略斜視図、図5は主ウエハ搬送装置21の要
部の構成を示す縦断面図、図6は図5において矢印Aの
向きに見た断面平面図、図7は図5において矢印Bの向
きに見た内側側面図、図8は図5において矢印Cの向き
に見た内側側面図である。
【0041】図4及び図5に示すように、主ウエハ搬送
装置21は、上端及び下端で連結された相対向する一対
の垂直壁部71,72からなる筒状支持体70の内側に
ウエハ搬送体73を垂直方向(Z方向)に移動可能に取
り付けている。筒状支持体70は、回転駆動モータ74
(回転機構)の回転軸に連結されており、モータ74の
回転駆動によって回転軸を回転中心としてウエハ搬送体
73と一体に回転するようになっている。この場合、回
転軸はウエハ搬送体73に載置されるウエハWの中心と
一致する方が好ましい。回転駆動モータ74は処理シス
テムのベース板75に固定されており、モータ74の周
りには給電用の可撓性ケーブルベア(登録商標)76が
巻かれている。なお、筒状支持体70は、回転駆動モー
タ74によって回転される別の回転軸(図示せず)に取
着するように構成してもよい。
【0042】ウエハ搬送体73の垂直方向の移動範囲
は、ウエハ搬送体73がウエハWを第1〜第5組G1〜
G5の多段ユニットの全てに搬送できるように設定され
ている。また、ウエハ搬送体73は搬送基台77上に、
X方向(前後方向)に移動可能な複数本例えば3本のピ
ンセット110A,110B,110C(基板搬送手
段)を具備している。
【0043】各ピンセット110は、先端に向って拡開
する二股状に形成され、内側にウエハWの周縁部を保持
する複数例えば3つの爪111を有する基部112と、
この基部112を後述するX方向駆動部114に接続す
る支持部113とで構成されている(図9参照)。ま
た、各ピンセット110は、筒状支持体70の両垂直壁
部71,72の間の側面開口部79を通過できる大きさ
に形成されている。なお、上記3本のピンセットのうち
最上段のピンセット110Aは、冷却されたウエハWの
搬送専用として使用してもよい。
【0044】X方向駆動部114は、搬送基台77に内
蔵された駆動モータ及びベルト(図示せず)によって移
動機構を構成し、各ピンセット110をX方向に移動可
能に形成されている。
【0045】また、図5ないし図7に示すように、一方
の垂直壁部71の内側のほぼ中央の上端部及び下端部に
は一対のプーリ80,81が取り付けられ、これらのプ
ーリ80,81間に垂直駆動用の無端ベルト82が掛け
渡されている。この垂直駆動ベルト82にベルトクラン
プ83を介してウエハ搬送体73の搬送基台77が連結
されている。下部プーリ80は、筒状支持体70の底面
に固定配置された駆動モータ84の駆動軸84aに連結
され、駆動プーリを構成している。また、図6に示すよ
うに、垂直壁部71の内側の左右端部に一対のガイドレ
ール85が垂直方向に延在して設けられ、搬送基台77
の側面に突設された一対の水平支持棒86の先端にそれ
ぞれ設けられたスライダ87が両ガイドレール85に摺
動可能に係合している。このように構成される昇降機構
により、ウエハ搬送体73は駆動モータ84の駆動力で
垂直方向に昇降移動できるようになっている。
【0046】また、図6及び図7に示すように、垂直壁
部71の内側の中央部と一方のガイドレール85との間
にはロッドレスシリンダ88が垂直方向に延在して立設
されている。このロッドレスシリンダ88の外側に遊動
可能に嵌装されている円筒状の可動部88aは、水平支
持棒86を介してウエハ搬送体73の搬送基台77に連
結されている。可動部88aはシリンダ88の内部に摺
動可能に挿入されるピストン(図示せず)と磁気的に結
合しているので、可動部88aを介してウエハ搬送体7
3とピストンとが同時に移動可能なように作動すること
ができる。シリンダ88の下端ポート88bには、レギ
ュレータ89よりウエハ搬送体73の重量にほぼ等しい
力が発生するような圧力で圧縮空気が配管90を介して
供給される。なお、シリンダ88の上端ポート88cは
大気に開放されている。
【0047】このようにウエハ搬送体73の重量がシリ
ンダ88の揚力によってキャンセルされているため、ウ
エハ搬送体73の重力の影響を受けることなく、高速度
で上昇移動できるようになっている。更に、万一、駆動
ベルト82が切れた場合でも、ウエハ搬送体73はシリ
ンダ88の揚力によってその位置に保持され、重力で落
下する虞れはない。したがって、ウエハ搬送体73や筒
状支持体70が破損する虞れはない。
【0048】また、図4、図6及び図8に示すように、
他方の垂直壁部72の内側の中央部及び両端部には、ウ
エハ搬送体73に電力及び制御信号を供給するための可
撓性のケーブルベア91を垂直方向に延在させて収容す
るスリーブ92が設けられている。中央部の2つのスリ
ーブ92の相対向する外側面は垂直ガイド93を構成し
ており、この垂直ガイド93で搬送基台77の側面に突
設されたスライダ94が案内されるようになっている。
なお、図4に示すように、筒状支持体70の上面には回
転中心軸70aの両側に一対の開口70bが設けられ、
上記したダウンフローの清浄空気がこれら開口70bを
通って主ウエハ搬送装置21内に流入するようになって
いる。このダウンフローの清浄空気によってウエハ搬送
体73の昇降移動空間は常時清浄に保たれる。
【0049】また、両垂直壁部71,72の内側には、
図6に示すように、垂直仕切板71a,72aが設けら
れており、これら垂直仕切板71a,72aの裏側と垂
直壁部71,72とでダクト71b,72bが形成され
ている。これらのダクト71b,72bは、垂直仕切板
71a,72aに一定の間隔をおいて取り付けられてい
る複数のファン95を介して垂直壁部71,72の内側
空間に連通している。これにより、垂直駆動ベルト8
2、ロッドレスシリンダ88、ケーブルベア91等の可
動体より発生した塵埃はファン95によってダクト71
b,72b側へ排出されるようになっている。
【0050】また、図5及び図6に示すように、ウエハ
搬送体73においても、搬送基台77の内部空間がファ
ン96及び水平支持棒86の内部の孔を介して垂直壁部
71,72の内側空間に連通している。これにより、搬
送基台77に内蔵されているピンセット駆動モータ及び
ベルト等で発生した塵埃もダクト71b,72b側へ排
出することができる。
【0051】以下に、この発明の基板搬送処理装置を主
ウエハ搬送装置21に適用した場合について、図9ない
し図23を参照して説明する。
【0052】◎第一実施形態 この発明の第一実施形態は、主ウエハ搬送装置21に、
ウエハW表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤(残留
溶媒)の揮発速度を制御可能な溶剤制御手段200とし
て、複数のガス供給手段120及び排気手段130を具
備する雰囲気保持チャンバー101を設けたものであ
る。
【0053】雰囲気保持チャンバー101は、例えば図
9、図10に示すように、ピンセット110に保持され
たウエハWの表面を包囲し得るように、円状のカバー部
102と、カバー部102の縁部から垂下する側壁部1
03とで構成されており、カバー部102の下面とピン
セット110に保持されたウエハW表面との間に一定の
隙間例えば15mmの隙間を形成するように、連結部1
04によってピンセット110の支持部113に固定さ
れている。
【0054】カバー部102には、ウエハW表面の異な
る同心円上にガス例えば窒素(N)等の不活性ガスを
供給可能な複数例えば2つのガス供給手段120A,1
20Bと、ガス供給手段120A,120Bから供給さ
れた不活性ガスを排気すると共に、ウエハW表面に不活
性ガスの流れを形成する複数例えば2つの排気手段13
0A,130Bとが設けられている。
【0055】ガス供給手段120Aは、図9に示すよう
に、カバー部102の上面からガス供給管路127Aを
介してガス供給源129Aに接続されており、図11
(b)に示すように、カバー部102のウエハWと対向
する面(カバー部102の下面)の中心部に設けられた
供給口121AからウエハWの中心部に不活性ガスを供
給可能に形成されている。
【0056】また、ガス供給手段120Bは、図9、図
11(a)に示すように、カバー部102の上面に等間
隔に接続される複数の分岐管路126及びこれら分岐管
路126を1つに接続するガス供給管路127Bを介し
てガス供給源129Bに接続されており、図11(b)
に示すように、カバー部102のウエハWと対向する面
(カバー部102の下面)に円状に設けられた供給口1
21BからウエハWの周縁部に不活性ガスを供給可能に
形成されている。
【0057】ガス供給管路127A,127Bには、ガ
ス供給源129A,129B側から順に、それぞれ開閉
弁V1,V2と、不活性ガスの圧力を調節可能な例えば
レギュレータ等の圧力調整器128A,128Bと、不
活性ガスの温度を調整可能な温調器190A,190B
(ガス温度調節手段)と、ガス供給手段120A,12
0Bが供給する不活性ガスの供給量(流量)を計測可能
であると共に、不活性ガスの供給量(流量)を調節可能
な供給量調節手段、例えばマスフローコントローラC
1,C2とが介設されている。
【0058】また、ガス供給手段120A,120B
は、図12に示すように、供給口121Aとガス供給管
路127A、又は供給口121Bと複数の分岐管路12
6との間にバッファ122が設けられており、ガス供給
管路127A又は分岐管路126から供給される不活性
ガスの圧力を緩和した後、流路123を介して供給口1
21A,121Bに不活性ガスを均一に供給し得るよう
に構成されている。
【0059】排気手段130A,130Bは、図9、図
11(a)に示すように、カバー部102の上面に等間
隔に接続される複数の分岐管路139A,139B及び
これら分岐管路139A,139Bを1つに接続する排
気管路138A,138Bを介して排気系137A,1
37Bに接続されており、カバー部102のウエハWと
対向する面(カバー部102の下面)に円状に設けられ
た排気口131A,131Bから上述したガス供給手段
120A,120Bが供給した不活性ガスを排気すると
共に、ウエハW表面に不活性ガスの流れを形成すること
ができる。
【0060】排気管路138A,138Bには、排気系
137A,137B側から順に、それぞれ排気機構例え
ばエジェクタ136A,136Bと、排気手段130
A,130Bが排気する不活性ガスの排気量(流量)を
計測可能であると共に、不活性ガスの排気量(流量)を
調節可能な例えばマスフローコントローラC3,C4
(排気量調節手段)と、開閉弁V3,V4とが介設され
ている。
【0061】また、排気手段130A,130Bは、図
12に示すように、排気口131A,131Bと複数の
分岐管路139A,139Bとの間にそれぞれバッファ
132が設けられており、分岐管路139A,139B
が排気する不活性ガスの圧力を緩和し、流路133を介
して排気口131A,131Bから雰囲気保持チャンバ
ー101内の不活性ガスを均一に排気し得るように構成
されている。
【0062】また、開閉弁V1,V2,V3,V4、圧
力調整器128A,128B、温調器190A,190
B、マスフローコントローラC1,C2,C3,C4、
エジェクタ136A,136Bは、それぞれ制御手段例
えばCPU100に電気的に接続されており、所定温度
の不活性ガスが、供給口121A,121Bから排気口
131A,131BへウエハW表面を所定の速度で流れ
るように制御されている。
【0063】なお、供給口121A,121B及び排気
口131A,131Bは同じ幅でも良いが、不活性ガス
の供給量及び排気量に応じて異なる大きさにすれば、マ
スフローコントローラC1,C2,C3,C4による流
量調整を行い易くすることができる。
【0064】また、供給口121及び排気口131の位
置は、固定されたものでも良いが、図13(a)、
(b)に示すように、供給口121又は排気口131の
下部に、雰囲気保持チャンバー101と共働してガスの
流路141aを形成する流路形成部材141と、流路形
成部材141と共働して流路141aをウエハW側に連
通する連通口146を形成する連通口形成部材142と
を設ければ、供給口121又は排気口131の位置をウ
エハWの種類(形状、大きさ等)又はレジスト膜の種類
に応じた適切な位置(連通口146の位置)に微調整す
ることができるので好ましい。
【0065】この場合、供給口121又は排気口131
の位置を雰囲気保持チャンバー101の周縁側に変更し
たい場合には、流路形成部材141を、例えば雰囲気保
持チャンバー101の中心から変更後の供給口又は排気
口(連通口146)までの距離と同じ半径で、且つ供給
口121又は排気口131より中央部側の上面の厚さが
周縁部側より大きいドーナツ状の円板に形成し、連通口
形成部材142を、流路形成部材141より連通口の幅
だけ大きい穴を有するドーナツ状で、且つ厚さが流路形
成部材141と同じかそれより僅かに大きい円板に形成
すればよい。
【0066】また、供給口121又は排気口131の位
置を雰囲気保持チャンバー101の中央部側に変更した
い場合には、流路形成部材141を、例えば雰囲気保持
チャンバー101の中心から変更後の供給口又は排気口
(連通口146)までの距離と同じ半径の穴を有するド
ーナツ状で、且つ供給口121又は排気口131より周
縁部側の上面の厚さが中央部側より大きい円板に形成
し、連通口形成部材142を、雰囲気保持チャンバー1
01の中心から連通口146までの距離と同じ半径で、
厚さが流路形成部材141と同じかそれより僅かに大き
いドーナツ状の円板に形成すればよい。
【0067】また、流路形成部材141及び連通口形成
部材142は、雰囲気保持チャンバー101の下面に固
定手段例えばねじ143によって取付可能(装着可能)
に形成される。
【0068】なお、流路形成部材141及び連通口形成
部材142の形状はドーナツ状の円板に限らず、残留溶
剤の分布に応じて他の形状例えば多角形状に形成するこ
とも可能である。
【0069】また、異なる雰囲気間、例えば図14に示
すように、排気口131Aと供給口121Bとの間に、
一定の厚さのドーナツ状の隔離板150(雰囲気隔離手
段)を設けて、ガス供給手段120A,120Bが供給
する不活性ガスの雰囲気をそれぞれ隔離すれば、レジス
ト膜の残留溶剤(残留溶媒)の揮発速度を更に確実に制
御することができる。
【0070】この場合、隔離板150は、任意の半径の
ものを用意しておき、ねじ等の固定手段(図示せず)に
より取付可能(装着可能)に形成すれば、ウエハWの種
類(形状、大きさ等)又はレジスト膜の種類、あるいは
上述した供給口121、排気口131の位置変更に応じ
て任意の位置でウエハW上の雰囲気を隔離することがで
きる。なお、隔離板150を雰囲気保持チャンバー10
1の下面に一体に形成することも勿論可能である。
【0071】また、隔離板150の形状はドーナツ状に
限らず、他の形状例えば多角形状に形成することも可能
である。
【0072】以下に、上記のように構成される主ウエハ
搬送装置21の動作態様について説明する。
【0073】レジスト塗布ユニット(COT)におい
て、ウエハW表面にレジスト膜が形成されると、主ウエ
ハ搬送装置21は、ウエハ搬送体73を昇降機構及び回
転機構によってレジスト塗布ユニット(COT)の受渡
位置に移動し、移動機構によってピンセット110及び
雰囲気保持チャンバー101をレジスト塗布ユニット
(COT)内に挿入すると共に、レジスト塗布ユニット
(COT)内の支持ピンからピンセット110上にウエ
ハWを受け取る。
【0074】ピンセット110がウエハWを保持する
と、CPU100は、開閉弁V1,V2,V3,V4、
圧力調整器128A,128B、温調器190A,19
0B、マスフローコントローラC1,C2,C3,C
4、エジェクタ136A,136Bに電気信号を送り、
供給口121A,121Bから排気口131A,131
Bへ所定温度の不活性ガスを所定の速度で流して気流を
形成し、レジスト膜の残留溶剤の揮発速度を制御する。
【0075】ここで、残留溶剤の揮発速度を制御する方
法は、例えばウエハWの中心部の方が外周部よりも残留
溶剤が多い場合には、ガス供給手段120A,120B
が供給する不活性ガスの供給量及び排気手段130A,
130Bが排気する不活性ガスの排気量を調節して、ガ
ス供給手段120Aから排気手段130Aへの不活性ガ
スの流れを、ガス供給手段120Bから排気手段130
Bへの不活性ガスの流れより速くするか、又は、温調器
190A,190Bを調節し、ガス供給手段120Aが
供給する不活性ガスの温度をガス供給手段120Bが供
給する不活性ガスの温度より高くすればよい。
【0076】また、ウエハWの外周部の方が中心部より
も残留溶剤が多い場合には、上記とは逆に、ガス供給手
段120Bから排気手段130Bへの不活性ガスの流れ
を、ガス供給手段120Aから排気手段130Aへの不
活性ガスの流れより速くするか、又は、ガス供給手段1
20Bが供給する不活性ガスの温度をガス供給手段12
0Aが供給する不活性ガスの温度より高くすればよい。
【0077】主ウエハ搬送装置21は、溶剤の揮発速度
を制御しながらピンセット110及び雰囲気保持チャン
バー101を室22内に戻し、ウエハ搬送体73を昇降
機構及び回転機構によってホットプレートユニット(H
P)の受渡位置に移動する。次に、移動機構によってピ
ンセット110及び雰囲気保持チャンバー101をホッ
トプレートユニット(HP)内に挿入すると共に、ピン
セット110上のウエハWをホットプレートユニット
(HP)内の支持ピンに受け渡す。
【0078】ピンセット110がウエハWを受け渡す
と、CPU100は、開閉弁V1,V2,V3,V4、
圧力調整器128A,128B、温調器190A,19
0B、マスフローコントローラC1,C2,C3,C
4、エジェクタ136A,136Bに電気信号を送り、
不活性ガスの供給及び排気を停止して、レジスト膜の残
留溶剤の揮発制御を終了する。
【0079】なお、上記説明ではガスとして不活性ガス
を用いる場合について説明したが、ドライエアやレジス
ト膜の溶剤(溶媒)を不活性ガスに揮発させた溶剤ガス
等を用いることも勿論可能である。
【0080】不活性ガスの代わりに、溶剤ガスを供給す
る場合には、図15に示すように、圧力調整器128
A,128Bと開閉弁V1,V2との間に、ガス供給手
段120A,120Bが供給する溶剤ガスの溶剤濃度を
調節可能な混合器125A,125Bを設け、この混合
器125A,125Bに開閉弁V5,V6を介して溶剤
を供給可能な溶剤供給源124A,124Bを接続すれ
ば良い。
【0081】この場合、混合器125A,125Bは、
例えば温度調節機能を有するヒータ等(図示せず)によ
って、溶剤を不活性ガスに安定的に揮発させて溶剤ガス
を生成し、気化濃度制御弁(図示せず)等によって、溶
剤ガスに含まれる溶剤の濃度を調節可能に形成される。
また、混合器125A,125B,開閉弁V5,V6
は、CPU100に電気的に接続されており、CPU1
00の制御信号に基づいて、この溶剤ガスに含まれる溶
剤の濃度をウエハWの残留溶剤(残留溶媒)の揮発を制
御する所定の濃度に調節することができる。
【0082】このように構成すれば、混合器125A,
125Bによって所定濃度に調整された溶剤ガスをウエ
ハW表面に供給し、溶剤の揮発を抑制することができる
ので、更に確実に溶剤の揮発速度を調整することができ
る。
【0083】また、上記説明では、雰囲気保持チャンバ
ー101をピンセット110の基部112に固定する場
合について説明したが、雰囲気保持チャンバー101は
ピンセット112に固定するものに限らず、例えば搬送
基台77に、X方向駆動部114と干渉しない位置で雰
囲気保持チャンバー101と連結可能な連結部(図示せ
ず)を設けて、ピンセット112と独立させることも可
能である。
【0084】雰囲気保持チャンバー101をこのように
構成すれば、ピンセット110の各処理ユニット内への
移動を、ピンセット110のみで行うことができるの
で、雰囲気保持チャンバー101と各処理ユニットと
が、各処理雰囲気に相互に与える影響を極力小さくする
ことができる。
【0085】また、上記説明では、ガス供給手段120
A,120Bから排気手段130A,130Bへウエハ
Wの周辺方向に向かって気流を形成する場合について説
明したが、気流の方向はこれに限らず、例えば、ガス供
給手段120A,120Bと排気手段130A,130
Bの位置を変えて、ウエハWの中心方向に気流を形成す
ることも勿論可能である。また、ガス供給手段120
A,120Bを設けずに、排気手段130A,130B
のみを設けることも可能である。
【0086】◎第二実施形態 この発明の第二実施形態は、主ウエハ搬送装置21に、
ウエハW表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤(残留
溶媒)の揮発速度を制御可能な溶剤制御手段200とし
て、ピンセット110に複数のガス供給ノズル160
(ガス供給手段)を設けたものである。
【0087】この場合、ガス供給ノズル160は、図1
6、図17に示すように、ピンセット110の基部11
2の上部に複数設けられ、ガス供給管路167を介して
ガス供給源169に接続されている。
【0088】また、ガス供給管路167には、ガス供給
源169側から順に、それぞれ開閉弁V7と、不活性ガ
スの圧力を調節可能な例えばレギュレータ等の圧力調整
器168と、不活性ガスの温度を調節可能な温調器19
1(ガス温度調節手段)と、ガス供給ノズル160が供
給する不活性ガスの供給量(流量)を計測可能であると
共に、不活性ガスの供給量(流量)を調節可能な供給量
調節手段、例えばマスフローコントローラC5とが介設
されている。
【0089】また、ガス供給ノズル160は、ノズルの
角度を調節可能な角度調節手段161によって、ウエハ
W表面の所定箇所に不活性ガスを供給可能に形成されて
いる。
【0090】また、開閉弁V7、圧力調整器168、温
調器191、マスフローコントローラC5は、それぞれ
制御手段例えばCPU100に電気的に接続されてお
り、ガス供給ノズル160から所定温度の不活性ガスを
所定の流量で供給可能に制御されている。
【0091】ガス供給ノズル160をこのように構成す
れば、角度調節手段161によってガス供給手段160
をウエハW上の残留溶剤が多い部分に向けると共に、マ
スフローコントローラC5によって、所定量の不活性ガ
スを供給し、残留溶剤の揮発速度を制御することができ
る。
【0092】なお、ガス供給ノズル160を設ける代わ
りに、図18に示すように、基部112の内側の側面に
複数のガス供給孔165(ガス供給手段)を設けること
も可能である。
【0093】この場合、基部112内にガス供給管路1
67とガス供給孔165を接続するバッファ164を形
成し、ガス供給孔165からウエハW表面に不活性ガス
を供給し得るように構成すれば良い。
【0094】また、上記第一実施形態と同様に、不活性
ガスの代わりに、ドライエアや溶剤ガス等を用いること
も勿論可能である。
【0095】◎第三実施形態 この発明の第三実施形態は、主ウエハ搬送装置21に、
ウエハW表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤(残留
溶媒)の揮発速度を制御可能な溶剤制御手段200とし
て、ウエハWを温度調節可能な天板170を設けたもの
である。
【0096】天板170は、図19に示すように、ウエ
ハWの温度を調整可能な温度調整プレート171と、温
度調整プレート171の周縁部を支持すると共に、図示
しない昇降手段例えばエアシリンダによって温度調整プ
レート171を昇降可能な天板支持部172と、天板支
持部172とピンセット110の基部112との間に設
けられ、ピンセット110に保持されるウエハW表面と
温度調整プレート171との隙間を例えば0.1〜0.
5mmに微調整可能なスペーサ173とで構成されてい
る。
【0097】温度調整プレート171は、例えばアルミ
ニウム等の高熱伝導性部材にて形成されており、図19
に示すように、天板支持部より下方に例えば10mm程
厚く設けられると共に、断熱材174によって異なる同
心円上の複数領域、例えば3つの領域171A,171
B,171Cに分割されている。
【0098】各領域171A,171B,171C内に
は、図20に示すように、温調水流路176A,176
B,176Cが各領域に沿って例えば円状に配設されて
いる。また、温調水流路176A,176B,176C
は、例えばヒータや熱交換素子等の天板温度調節手段1
75A,175B,175Cにそれぞれ接続されてお
り、それぞれ所定の温度に調節された温調水を循環させ
て、温度調整プレート171の温度を加温又は冷却可能
に形成されている。
【0099】また、天板温度調節手段175A,175
B,175Cは、制御手段例えばCPU100に電気的
に接続されており、各領域171A,171B,171
Cを所定の温度に調節し得るように制御されている。
【0100】天板170をこのように構成すれば、ウエ
ハWの残留溶剤が多い部分の温度を高くし、残留溶剤が
少ない部分の温度を小さくして、残留溶剤の揮発速度を
制御することができる。
【0101】なお、上記説明では、天板170の温度調
整プレート171を複数領域に分割する場合について説
明したが、天板170は、温度調整プレート171を分
割することなく、温度調整プレート171の下方にウエ
ハW表面と所定の隙間を形成可能な隙間形成プレート1
77(隙間形成部材)を設けて、ウエハWの温度を調整
可能に構成することもできる。
【0102】この場合、図21に示すように、温度調整
プレート171は、天板支持部172と同じ厚さに形成
される。また、温調水流路176は、図22に示すよう
に、温度調整プレート171内を例えば渦巻き状に配設
されると共に、温度調節手段175に接続され、所定の
温度に温調された温調水を循環させて、温度調整プレー
ト171の温度を調整可能に形成される。
【0103】隙間形成プレート177は、厚さが例えば
5〜10mmの円板状又はドーナツ板状に形成されてお
り、ねじ等の固定手段によって温度調整プレート171
に取付可能(装着可能)に形成されている。また、隙間
形成プレート177は、例えばアルミニウム等の高熱伝
導性部材にて形成されており、温度調整プレート171
の温度をウエハWに伝導可能に形成されている。
【0104】このように構成すれば、ウエハWに形成さ
れたレジスト膜の残量溶剤の量に応じて、温度調整プレ
ート171とウエハW表面との隙間の大きさを変化させ
て、ウエハWの温度を調整することができるので、残留
溶剤の揮発速度を制御することができる。
【0105】◎その他の実施形態 上記第一ないし第三実施形態の主ウエハ搬送装置21
に、複数のピンセット110を設ける場合には、各ピン
セット110の雰囲気が相互に与える影響を抑制するた
め、図23に示すように、ピンセット110の間に仕切
板180を形成する方が好ましい。
【0106】この場合、仕切板180の形状は、各ピン
セット110の雰囲気を遮断し得るものであれば任意で
よく、例えば筒状支持体70の内側でウエハ搬送体73
を垂直方向(Z方向)に移動しても干渉しない大きさ及
び形状の薄い板状に形成すれば良い。また、仕切板18
0は、例えばX方向駆動部114と干渉しない位置で、
搬送基台77に設けられる連結部(図示せず)に固定す
れば良い。
【0107】また、上記実施形態では、被処理基板が半
導体ウエハの場合について説明したが、ウエハ以外に例
えばLCD基板やフォトマスク用のレチクル基板等にお
いてもこの発明が適用できることは勿論である。
【0108】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、被処理基板表面に形成されたレジスト膜の残留溶剤
(残留溶媒)の揮発速度を制御することができるので、
被処理基板表面の残留溶剤量を均一にすることができ
る。したがって、パターン線幅を均一にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレジスト液塗布・現像処理シス
テムの一例を示す概略平面図である。
【図2】上記レジスト液塗布・現像処理システムの概略
正面図である。
【図3】上記レジスト液塗布・現像処理システムの概略
背面図である。
【図4】この発明の基板搬送処理装置の要部の構成を示
す概略斜視図である。
【図5】この発明の基板搬送処理装置の要部の構成を示
す縦断面図である。
【図6】図5において矢印Aの向きに見た断面平面図で
ある。
【図7】図5において矢印Bの向きに見た内側側面図で
ある。
【図8】図5において矢印Cの向きに見た内側側面図で
ある。
【図9】この発明の第一実施形態の雰囲気保持チャンバ
ーを示す概略構成図である。
【図10】この発明の第一実施形態の雰囲気保持チャン
バーを示す概略斜視図である。
【図11】この発明の第一実施形態の雰囲気保持チャン
バーを示す概略平面図である。
【図12】この発明の第一実施形態のガス供給手段及び
排気手段を示す概略断面図である。
【図13】この発明の第一実施形態における位置変更手
段を示す概略断面図である。
【図14】この発明の第一実施形態の雰囲気隔離手段を
示す概略断面図である。
【図15】この発明の第一実施形態の別の雰囲気保持チ
ャンバーを示す概略構成図である。
【図16】この発明の第二実施形態のガス供給手段を示
す概略平面図である。
【図17】この発明の第二実施形態のガス供給手段を示
す概略構成図である。
【図18】この発明の第二実施形態の別のガス供給手段
を示す概略構成図である。
【図19】この発明の第三実施形態の天板を示す概略断
面図である。
【図20】この発明の第三実施形態の天板を示す概略平
面図である。
【図21】この発明の第三実施形態の別の天板を示す概
略断面図である。
【図22】この発明の第三実施形態の別の天板を示す概
略平面図である。
【図23】この発明のその他の実施形態の仕切板を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) C1,C2,C5 マスフローコントローラ(供給量調
節手段) C3,C4 マスフローコントローラ(排気量調節手
段) 21 主ウエハ搬送装置(基板搬送処理装置) 101 雰囲気保持チャンバー(雰囲気保持チャンバ
ー) 110,110A,110B,110C ピンセット
(基板搬送手段) 120,120A,120B ガス供給手段 121,121A,121B 供給口 122,132 バッファ 123,133 流路 130,130A,130B 排気手段 131,131A,131B 排気口 141 流路形成部材 141a 流路 142 連通口形成部材 142a 連通口 150 隔離板(雰囲気隔離手段) 160 ガス供給ノズル(ガス供給手段) 165 ガス供給孔(ガス供給手段) 170 天板 174 断熱材 175 ヒータ(天板温度調節手段) 177 隙間形成部材 180 仕切板 190A,190B 温調器(ガス温度調節手段) 191 (ガス温度調節手段) 200 溶剤制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 CA07 DA01 FA01 FA02 FA04 FA07 FA11 FA12 FA15 GA03 GA06 GA35 GA47 GA48 GA49 GA50 KA11 KA13 LA07 LA13 LA15 MA02 MA24 MA26 MA27 MA30 NA02 NA04 NA15 PA16 5F046 CD01 CD05 CD06 CD10 JA04 JA22 KA04 KA07 LA01 LA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理膜が形成された被処理基板を保持す
    ると共に、搬送する基板搬送手段と、 上記基板搬送手段に保持された上記被処理基板表面上の
    処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶剤制御手段
    とを具備してなり、 上記溶剤制御手段は、 上記基板搬送手段に保持された被処理基板の外方を包囲
    して、この被処理基板上の雰囲気を保持する雰囲気保持
    チャンバーと、 上記雰囲気保持チャンバーに設けられ、雰囲気保持チャ
    ンバー内の雰囲気を排気する排気手段と、 上記排気手段の排気量を調節可能な排気量調節手段と、
    を具備することを特徴とする基板搬送処理装置。
  2. 【請求項2】 処理膜が形成された被処理基板を保持す
    ると共に、搬送する基板搬送手段と、 上記基板搬送手段に保持された上記被処理基板表面上の
    処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶剤制御手段
    とを具備してなり、 上記溶剤制御手段は、 上記基板搬送手段に保持された被処理基板の外方を包囲
    して、この被処理基板上の雰囲気を保持する雰囲気保持
    チャンバーと、 上記雰囲気保持チャンバーに設けられ、上記被処理基板
    表面の異なる同心円上にガスを供給可能な複数のガス供
    給手段と、 上記雰囲気保持チャンバーに設けられ、上記ガス供給手
    段から供給されたガスを排気すると共に、上記被処理基
    板の表面にガスの流れを形成する排気手段と、 上記ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調
    節可能な供給量調節手段と、 上記排気手段の排気量を調節可能な排気量調節手段と、
    を具備することを特徴とする基板搬送処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の基板搬送処理装置
    において、 上記ガス供給手段及び又はガス排気手段は、ガスを流す
    流路と、流路内を流れるガスの圧力を均一にするバッフ
    ァとを具備することを特徴とする基板搬送処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の基板搬送処理装置
    において、 上記雰囲気保持チャンバーにおける被処理基板と対向す
    る面に、ガス供給手段の供給口及び又は排気手段の排気
    口を設け、上記雰囲気保持手段と共働してガスの流路を
    形成する流路形成部材と、この流路形成部材と共働して
    上記流路を被処理基板側に連通する連通口を形成する連
    通口形成部材とを、上記雰囲気保持チャンバに装着可能
    に形成してなることを特徴とする基板搬送処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の基
    板搬送処理装置において、 上記雰囲気保持チャンバーにおける被処理基板側に、ガ
    ス供給手段が供給するガスの雰囲気をそれぞれ同心円上
    に隔離する雰囲気隔離手段を設けたことを特徴とする基
    板搬送処理装置。
  6. 【請求項6】 処理膜が形成された被処理基板を保持す
    ると共に、搬送する基板搬送手段と、 上記基板搬送手段に保持された上記被処理基板表面上の
    処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶剤制御手段
    とを具備してなり、 上記溶剤制御手段は、 上記基板搬送手段に設けられ、基板搬送手段に保持され
    た被処理基板表面にガスを供給可能な複数のガス供給手
    段と、 上記ガス供給手段が供給するガスの供給量をそれぞれ調
    節可能な供給量調節手段と、を具備することを特徴とす
    る基板搬送処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかに記載の基
    板搬送処理装置において、 上記ガス供給手段とガス供給源とを接続するガス供給管
    路に、ガス温度調節手段を具備することを特徴とする基
    板搬送処理装置。
  8. 【請求項8】 処理膜が形成された被処理基板を保持す
    ると共に、搬送する基板搬送手段と、 上記基板搬送手段に保持された上記被処理基板表面上の
    処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶剤制御手段
    とを具備してなり、 上記溶剤制御手段は、 上記基板搬送手段の上方に設けられ、断熱材を介在して
    異なる同心円上の複数領域に分割される温度調節可能な
    天板と、 上記各領域の温度をそれぞれ調節する複数の天板温度調
    節手段と、を具備することを特徴とする基板搬送処理装
    置。
  9. 【請求項9】 処理膜が形成された被処理基板を保持す
    ると共に、搬送する基板搬送手段と、 上記基板搬送手段に保持された上記被処理基板表面上の
    処理膜中の残留溶剤の揮発速度を制御する溶剤制御手段
    とを具備してなり、 上記溶剤制御手段は、 上記基板搬送手段の上方に一定の隙間を空けて設けられ
    る天板と、 上記天板の下面に固定可能に形成され、上記被処理基板
    と天板との間に所定の隙間を形成する隙間形成部材と、 上記天板の温度を調節可能な天板温度調節手段と、を具
    備することを特徴とする基板搬送処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    基板搬送処理装置において、 上記溶剤制御手段を複数積層上に設けると共に、溶剤制
    御手段同士との間に仕切板を設けたことを特徴とする基
    板搬送処理装置。
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