JPH1173648A - ディスク再生装置及びディスク再生方法 - Google Patents

ディスク再生装置及びディスク再生方法

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JPH1173648A
JPH1173648A JP9234085A JP23408597A JPH1173648A JP H1173648 A JPH1173648 A JP H1173648A JP 9234085 A JP9234085 A JP 9234085A JP 23408597 A JP23408597 A JP 23408597A JP H1173648 A JPH1173648 A JP H1173648A
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Tomoyuki Maekawa
智之 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、煩雑な処理を必要とせず、簡易な
構成でディスク上からBCAデータを再生することを可
能としたディスク再生装置及びディスク再生方法を提供
することを目的としている。 【解決手段】ディスクをリードインエリアの再生に対応
した回転速度となるように回転サーボを施した後、該回
転サーボをオフにするとともに、ディスクから記録デー
タを読み取るためのピックアップを、BCAデータが記
録された領域に移動させる。この状態で、BCAデータ
のチャネルビット周期に対応した周期を有する所定幅の
ウインドウを発生させ、このウインドウの発生期間内に
ピックアップで読み取られたBCAデータのエッジが得
られるか否かを検出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばDVD
(Digital Video Disk)等のような光ディスクを再生す
るディスク再生装置及びディスク再生方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近時では、片面に約5G
ビットもの膨大なデータを記録した光ディスクとしてD
VDが開発されており、このDVDを再生するDVD再
生装置も市場に普及してきている。
【0003】ところで、このDVDには、例えば工場等
において製造工程が終了した後で、図5に示すように、
そのリードインエリアよりもさらに内周の特定領域に、
YAGレーザによってBCA(Burst Cutting Area)コ
ードなるものが記録されることがある。
【0004】図6は、このようなBCAデータの構造を
示している。まず、BCAユーザデータ数は、16n−
4(1≦n≦12)バイトの可変情報領域を有し、これ
に、4バイトのEDC(Error Detection Code)パリテ
ィと、16バイトのECC(Error Correction Code )
パリティとが付加されている。
【0005】そして、この可変情報領域とEDCパリテ
ィとに、それぞれ4バイト毎に1バイトのシンクデータ
RSBCAnが付加され、ECCパリティに4バイト毎に1
バイトのシンクデータRSBCA13 が付加されている。
【0006】また、このBCAデータは、その先頭部分
に1バイトのシンクデータSBBCAと、それぞれが
“00(16進)”である4バイトのBCA−Prea
mbleデータとが付加されている。
【0007】さらに、このBCAデータは、そのECC
パリティの後に、1バイトのシンクデータRSBCA14
と、それぞれが“55(16進)”である4バイトのB
CA−Postamble データとが付加され、その後に、1バ
イトのシンクデータRSBCA15が付加されている。
【0008】そして、各シンクデータSBBCA ,RSBC
An,RSBCA13 ,RSBCA14 ,RSBCA15 は、それぞ
れ、特定のシンクパターンを表わす8チャネルビット
と、フレーム番号(n)を表わす8チャネルビットとか
ら構成されている。なお、1ビットが2チャネルビット
になる変調規則にしたがっている。
【0009】ここで、1フレームのユーザーデータ数
は、16バイトで形成されているが、n番目のフレーム
のみ、ユーザーデータ数は12バイトとなり、EDCパ
リティが4バイト付加される。例えば、n=5ならば、
ユーザーデータ数は16×5−4=76バイトとなり、
5フレームの4行目のシンクデータRSBCA5の後に、4
バイトのEDCパリティが付加されることになる。
【0010】また、このBCAデータ構造の縦方向にイ
ンターリーブ処理されて付加される16バイトのリード
ソロモンECCパリティは、ユーザデータ長にかかわら
ず13フレームに属している。例えば、n=5ならば、
5フレームのEDCパリティの後にシンクデータRSBC
A13 が表れ、ECCパリティが続くことになる。
【0011】このBCAデータは、前述したように、D
VDのリードインエリアよりもさらに内周の同心円上に
十分な幅を持って記録されるもので、データ長が短いほ
ど、DVD上のBCAデータ記録領域におけるデータ無
記録領域が多くなるようになっている。
【0012】そして、このBCAデータの変調規則は、
“0”及び“1”を表わす1ビットのデータに、“1
0”及び“01”の2チャネルビットをそれぞれ割り当
てている。また、特定のシンクパターンは、上位から
“01000110”で、これに続くフレーム番号は、
前述した変調規則にしたがい、“0”〜“13”を表わ
す4ビットのデータを8チャネルビットに変調してい
る。
【0013】この変調規則にしたがえば、データの最小
極性反転間隔Tmin は1Tとなり、最大極性反転間隔T
max は4Tとなる。ただし、前記変調規則にしたがえ
ば、この4Tパターンは、シンクデータにしか表われる
ことがない。
【0014】図7は、このようなBCAデータの記録さ
れた光ディスクを再生可能なディスク再生装置を示して
いる。図7において、符号11は、BCAデータの記録
された光ディスクで、ディスクモータ12によって回転
駆動される。また、光ディスク11の信号記録面に対向
して、光学式ピックアップ13が設置されている。
【0015】このディスクモータ12は、サーボ回路1
4によって、その回転速度が制御されている。また、光
学式ピックアップ13は、サーボ回路14によって、そ
の図示しない対物レンズに対するトラッキングサーボや
フォーカスサーボが施されるとともに、光ディスク11
の径方向への移動が制御されている。
【0016】ここで、光ディスク11のBCAデータを
再生する場合、ディスク再生装置の動作を統括的に制御
する制御MPU(Micro-Processing Unit )15は、サ
ーボ回路14により、光ディスク11をBCAデータの
再生に最適な回転数である24Hz(1440rpm)
に保つようにCAV(Constant Angular Velocity )サ
ーボを施すとともに、光学式ピックアップ13をBCA
データの記録領域に移動させる。
【0017】そして、光学式ピックアップ13から出力
されるBCAデータに対応した電気信号は、増幅回路1
6及びイコライザ回路17を介した後、データスライス
回路18に供給されて2値化される。この2値化信号
は、BCA検出回路19及びPLL(Phase Locked Loo
p )回路20に供給されている。
【0018】このうち、PLL回路20は、入力された
2値化信号からチャネルビットクロックを生成し、BC
A検出回路19に出力している。また、BCA検出回路
19は、入力された2値化信号から、チャネルビットク
ロックに基づいてデータを抜き取り、BCA検出チャネ
ルビットを生成している。
【0019】そして、このBCA検出回路19では、チ
ャネルビットクロック及びBCA検出チャネルビットに
基づいて、BCAデータストリームの中からシンクパタ
ーンを検出し、その後に続く8チャネルビットのデータ
を復調することにより、フレーム番号を得ている。
【0020】その後、このBCA検出回路19は、得ら
れたフレーム番号に対して0から3までのフレーム内行
番号を生成し、BCAデータ格納メモリ21に対するア
ドレスを決定して、復調されたBCAデータを順次記憶
させる。このBCAデータ格納メモリ21は、BCAデ
ータが最長のとき、つまり、n=12のとき、208バ
イトが記録される。
【0021】また、このBCAデータ格納メモリ21に
記録されたBCAデータは、BCAデータ処理回路22
によって、EDCパリティ及びECCパリティに基づく
エラー訂正処理が施される。
【0022】図8は、上記BCA検出回路19の詳細を
示している。すなわち、上記データスライス回路18か
ら出力されるBCA2値化信号は、入力端子19a,復
調回路19b及び出力端子19cを介してデータバスに
出力される。また、上記PLL回路20から出力される
チャネルビットクロックは、入力端子19dを介して復
調回路19b及びシンク検出回路19eに供給されてい
る。
【0023】そして、上記復調回路19bの出力及びシ
ンク検出回路19eの出力は、メモリアドレス生成回路
19f及び出力端子19gを介してアドレスバスに出力
されるとともに、BCA記録長検出回路19h及び出力
端子19iを介してBCAデータ処理回路22に出力さ
れている。
【0024】ここで、上記光学式ピックアップ13が光
ディスク11のデータ無記録領域からBCAデータ記録
領域に到達すると、シンクデータSBBCA から始まるチ
ャネルビットが検出される。すると、このシンクデータ
SBBCA 及びBCA−Preambleデータを再生するあたり
で、PLL回路20がロックし、正規のチャネルビット
クロックが得られるようになる。
【0025】このとき、BCA検出回路19では、ま
ず、シンクデータRSBCA1のシンクパターンを検出し、
BCAデータ格納メモリ21にアドレス“0”を発生す
る。その後、BCA検出回路19は、検出される16チ
ャネルビット毎に、それを1バイトとするデータ復調処
理を行ない、その都度、アドレスをインクリメントして
いる。
【0026】このようにして、4バイト分のデータをB
CAデータ格納メモリ21に記録した時点で、次に、再
度シンクデータRSBCA1が検出されるはずであるが、も
し検出できなくても、BCA検出回路19は、疑似的に
シンクデータが検出できたものとしてデータ復調間隔と
アドレスのインクリメントとを変えることなく継続し
て、いわゆる同期保護を行なっている。
【0027】また、BCA検出回路19は、シンクデー
タを検出する予測位置に対して、±2チャネルビット幅
程度のシンク検出ウインドウを設定し、このウインドウ
内にシンクデータが検出できれば、その位置補正を行な
って、以降のデータ復調同期を修正する。
【0028】なお、この時点で検出されるシンクデータ
が、RSBCA1以外の例えばRSBCA2やRSBCA1
0 等の値であった場合には、BCA検出回路19は、
それを検出エラーとみなして、アドレスの変更を行なわ
ないようにしている。
【0029】そして、16バイト分の復調データがBC
Aデータ格納メモリ21に記録された時点で、次に発生
するシンクデータは、RSBCA2またはRSBCA13 のはず
であるが、BCA検出回路19は、フレーム番号によら
ず、アドレスのインクリメントを継続させ、データ復調
同期も変えずに継続させる。
【0030】すなわち、シンクデータによる±2チャネ
ルビットの位置補正によるデータ復調同期の変更はあっ
ても、アドレスについてはインクリメントが継続され
る。このようにアドレスを生成した場合の、ユーザデー
タ、そのEDCパリティ及びECCパリティの各バイト
に対するアドレスは、図9に示すように生成されること
になる。以上の手順によりデータの復調と記録とが行な
われ、シンクデータRSBCA13の付加されたデータを1
6バイト記録した時点で、記録動作が終了される。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスク再生装置では、BCAデータを再
生するために最適な回転速度(24Hz)を保つように
光ディスク11にCAVサーボを施す必要があるととも
に、PLL回路20によりデータ抜き取り用のチャネル
ビットクロックを生成することが必要となる。したがっ
て、回転サーボ及びPLL回路共に、通常のDVD再生
回路に、BCA再生用回路を加えなければならず、回路
構成が複雑、大型化するとともに、処理も煩雑になると
いう問題が生じている。
【0032】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、煩雑な処理を必要とせず、簡易な構成で
ディスク上からBCAデータを再生することを可能とし
た極めて良好なディスク再生装置及びディスク再生方法
を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明に係るディスク
再生装置は、第1のデータが記録された領域の近傍に、
レーザカッティングによる第2のデータが記録されたデ
ィスクを再生するものを対象としている。
【0034】そして、ディスクに対して、第1のデータ
の再生に対応した回転速度となるように回転サーボを施
した状態で、該回転サーボをオフにするとともに、ディ
スクから記録データを読み取るためのピックアップを、
第2のデータが記録された領域に移動させる制御手段
と、この制御手段によって、回転サーボがオフにされ、
かつ、ピックアップが第2のデータの記録された領域に
到達した状態で、第2のデータのチャネルビット周期に
対応した周期を有する所定幅のウインドウを発生するウ
インドウ発生手段と、このウインドウ発生手段によるウ
インドウの発生期間内に、ピックアップで読み取られた
第2のデータのエッジが得られるか否かを検出する検出
手段とを備えるようにしたものである。
【0035】また、この発明に係るディスク再生方法
は、第1のデータが記録された領域の近傍に、レーザカ
ッティングによる第2のデータが記録されたディスクを
再生する方法を対象としている。
【0036】そして、ディスクに対して、第1のデータ
の再生に対応した回転速度となるように回転サーボを施
した後で、該回転サーボをオフにするとともに、ディス
クから記録データを読み取るためのピックアップを、第
2のデータが記録された領域に移動させる第1の工程
と、この第1の工程によって、回転サーボがオフにさ
れ、かつ、ピックアップが第2のデータの記録された領
域に到達した後、第2のデータのチャネルビット周期に
対応した周期を有する所定幅のウインドウを発生する第
2の工程と、この第2の工程によるウインドウの発生期
間内に、ピックアップで読み取られた第2のデータのエ
ッジが得られるか否かを検出する第3の工程とを備える
ようにしたものである。
【0037】上記のような構成及び方法によれば、ディ
スクに第1のデータの再生に対応した回転速度となるよ
うに回転サーボを施してから回転サーボをオフにし、ピ
ックアップを第2のデータ記録領域に移動させ、予め予
測した周期で発生させたウインドウ内に第2のデータの
エッジが得られるか否かを検出するようにしたので、従
来のように、回転サーボやデータ抜き取り用のチャネル
ビットクロックの生成を必要としないので、煩雑な処理
を必要とせずに、簡易な構成でディスク上から第2のデ
ータを再生することができるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1において、図
7と同一部分には同一符号を付して示している。すなわ
ち、前記データスライス回路18から出力されたBCA
2値化信号から、チャネルビットクロックを生成するた
めのPLL回路20を削除し、その代わりに、前記BC
A検出回路19に図2に示すような回路を備えるように
している。
【0039】図2において、符号23はチャネルビット
計測用カウンタで、クロック入力端子24に供給された
一定周波数の水晶クロックをカウントすることにより、
BCAチャネルビット1T幅の期待値を計測している。
BCAチャネルビットは、その1T幅が図3に示すよう
に光ディスク11の回転周波数が24Hzで8.89±
2μsであり、4T幅は8.89×4±2μsとなる。
【0040】そこで、上記チャネルビット計測用カウン
タ23がカウントする水晶クロックの周波数を、例えば
26MHzとした場合、1T幅には179〜284クロ
ックが入り、4T幅には872〜977クロックが入る
換算になる。そして、1T幅期待値をセンターの232
クロックとし、また、チャネルビット検出用ウインドウ
幅Wとしては、1Tから4Tまでのビット周期の変動に
追随できるように128クロック幅としている。
【0041】ここで、実際にBCAデータを再生するに
あたり、制御MPU15は、光ディスク11のリードイ
ンエリアをCLV(Constant Linear Velocity)方式で
再生するように、サーボ回路14に指令を発生する。そ
して、光ディスク11の回転が安定した時点(この時点
での光ディスク11の回転速度は、BCAデータ記録領
域を再生するのに適した24Hzに近い値となってい
る)で、制御MPU15は、サーボ回路14に対して、
ディスクモータ12の回転制御をオフ状態にするととも
に、光学式ピックアップ13を光ディスク11のBCA
データ記録領域に移動させるように指令を発生する。
【0042】この場合、ディスクモータ12の回転制御
をオフ状態にすることにより、光ディスク11の回転速
度は自動的に減速されることになるが、光ディスク11
の回転速度が24Hzから大幅に低下するまでには数秒
程度かかるので、BCAデータを読み取るのに必要な2
〜3回転程度の時間であれば、光ディスク11の回転速
度は十分に24Hz近傍に保持されることになる。
【0043】その後、制御MPU15は、BCAデータ
の検出を開始させるように、BCA検出回路19に指令
を発生する。すると、この指令を受けて、BCA検出回
路19のカウンタ制御回路25では、チャネルビット検
出用ウインドウを開放状態とする。
【0044】一方、前記データスライス回路18から出
力されたBCA2値化信号は、入力端子26を介してチ
ャネルビットエッジ検出回路27に供給されている。こ
のチャネルビットエッジ検出回路27は、入力されたB
CA2値化信号のBCAチャネルビット、つまり立下が
りエッジを検出し、その検出信号を上記カウンタ制御回
路25に出力している。
【0045】すると、このカウンタ制御回路25は、チ
ャネルビット検出用ウインドウの開放状態において、チ
ャネルビットエッジ検出回路27からの検出信号が供給
された場合、上記チャネルビット計測用カウンタ23に
チャネルビット検出用ウインドウ幅W(ここでは12
8)の1/2の値を設定し、その設定値からカウントア
ップを開始させる。
【0046】また、このとき、カウンタ制御回路25
は、チャネルビット検出用ウインドウを閉じ、チャネル
ビット計測用カウンタ23のカウント値がT(ここでは
232)に一致した時点で、チャネルビット計測用カウ
ンタ23のカウント値を0にリセットする。
【0047】以降、カウンタ制御回路25は、チャネル
ビット計測用カウンタ23のカウント値が0〜Wの間で
チャネルビット検出用ウインドウを開き、BCAデータ
の立下がりエッジが検出されると、チャネルビット計測
用カウンタ23にW/2を設定してチャネルビット検出
用ウインドウを閉じ、このときBCAチャネルビット検
出値1を復調回路28に出力する。
【0048】また、カウンタ制御回路25は、チャネル
ビット計測用カウンタ23のカウント値がWに達する
前、つまり、チャネルビット検出用ウインドウの開状態
で、BCAデータの立下がりエッジが検出されなかった
場合、チャネルビット検出用ウインドウを閉じ、このと
きBCAチャネルビット検出値0を復調回路28に出力
する。
【0049】図4(a)〜(e)は、以上の動作を波形
で示したものである。すなわち、図4(a)は、BCA
データ検出命令に対応した信号を示し、L(Low )レベ
ルからH(High)レベルに反転することで、BCAデー
タ検出が要求されたことを示している。また、図4
(b)は、入力端子26に供給されるBCAデータを示
している。
【0050】さらに、図4(c)は、チャネルビット計
測用カウンタ23のカウント値を示している。このチャ
ネルビット計測用カウンタ23は、基本的には、0〜T
(ここでは232)までを循環計数しており、同図
(b)に示すBCAデータの立下がりで、カウント値が
W/2に設定されている。
【0051】また、図4(d)は、チャネルビット検出
用ウインドウを示している。このチャネルビット検出用
ウインドウは、チャネルビット計測用カウンタ23のカ
ウント値が0〜Wの間でHレベルの開放状態となるが、
BCAデータの立下がりで、Lレベルの閉状態となされ
る。
【0052】そして、図4(e)は、BCAチャネルビ
ットの検出値を示している。このBCAチャネルビット
検出値は、チャネルビット検出用ウインドウの開放期間
内にBCAデータの立下がりが検出された場合に1とな
り、チャネルビット検出用ウインドウの開放期間内にB
CAデータの立下がりが検出されない場合に0となるも
のである。
【0053】なお、チャネルビット検出用ウインドウの
開放期間内にBCAデータの立下がりが検出されない状
態が、所定回数以上発生した場合には、無条件にチャネ
ルビット検出用ウインドウを開放状態とし、初期状態に
戻るようになっている。そして、このようにして得られ
たチャネルビット検出値に基づいて、従来と同様に、シ
ンクデータの検出を行ない、BCAデータを復調し、ア
ドレスを生成して、BCAデータ格納メモリ21に記録
する。
【0054】上記した実施の形態によれば、光ディスク
11のリードインエリアをCLV方式で再生し、光ディ
スク11の回転速度が安定した時点で、光ディスク11
に対する回転サーボをオフ状態とするとともに、光学式
ピックアップ13をBCAデータ記録領域に移動させ、
予め予測した周期でチャネルビット検出用ウインドウを
開放させることによりBCAチャネルビットを検出し
て、BCAデータを再生するようにしている。
【0055】このため、従来のようにCAVサーボを必
要とせず、また、データ抜き取り用のチャネルビットク
ロックを生成する必要もないので、煩雑な処理を必要と
せずに、簡易な構成で光ディスク11上からBCAデー
タを再生することができるようになる。
【0056】また、チャネルビットを検出する毎に、水
晶精度にてチャネルビット検出用ウインドウのセンター
位置を調整しているので、BCA特有のカット精度の粗
さによる周期ばらつきに容易に追随することができるよ
うになる。なお、この発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
煩雑な処理を必要とせず、簡易な構成でディスク上から
BCAデータを再生することを可能とした極めて良好な
ディスク再生装置及びディスク再生方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るディスク再生装置の実施の形態
を示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における要部の詳細を示すブロッ
ク構成図。
【図3】同実施の形態におけるBCAデータ波形を示す
図。
【図4】同実施の形態における各部の波形を示す図。
【図5】光ディスク上のBCAデータの記録領域を説明
するために示す平面図。
【図6】同BCAデータのフォーマットを説明するため
に示す図。
【図7】同BCAデータを再生する従来のディスク再生
装置を示すブロック構成図。
【図8】同ディスク再生装置における要部の詳細を示す
ブロック構成図。
【図9】同ディスク再生装置におけるアドレスの生成例
を示す図。
【符号の説明】
11…光ディスク、 12…ディスクモータ、 13…光学式ピックアップ、 14…サーボ回路、 15…制御MPU、 16…増幅回路、 17…イコライザ回路、 18…データスライス回路、 19…BCA検出回路、 20…PLL回路、 21…BCAデータ格納メモリ、 22…BCAデータ処理回路、 23…チャネルビット計測用カウンタ、 24…クロック入力端子、 25…カウンタ制御回路、 26…入力端子、 27…チャネルビットエッジ検出回路、 28…復調回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデータが記録された領域の近傍
    に、レーザカッティングによる第2のデータが記録され
    たディスクを再生するディスク再生装置において、 前記ディスクに対して、前記第1のデータの再生に対応
    した回転速度となるように回転サーボを施した状態で、
    該回転サーボをオフにするとともに、前記ディスクから
    記録データを読み取るためのピックアップを、前記第2
    のデータが記録された領域に移動させる制御手段と、 この制御手段によって、前記回転サーボがオフにされ、
    かつ、前記ピックアップが前記第2のデータの記録され
    た領域に到達した状態で、前記第2のデータのチャネル
    ビット周期に対応した周期を有する所定幅のウインドウ
    を発生するウインドウ発生手段と、 このウインドウ発生手段によるウインドウの発生期間内
    に、前記ピックアップで読み取られた前記第2のデータ
    のエッジが得られるか否かを検出する検出手段とを具備
    してなることを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ウインドウ発生手段は、前記第2の
    データのチャネルビット周期よりも短い一定周期を有す
    るクロックを循環計数するカウント手段と、このカウン
    ト手段の第1のカウント値と第2のカウント値との間に
    前記ウインドウを発生する発生手段とを備え、 前記検出手段は、前記発生手段によるウインドウの発生
    期間内に、前記第2のデータのエッジが得られた状態
    で、前記カウント手段のカウント値を前記第1及び第2
    のカウント値の中間値に設定して、前記ウインドウの発
    生を停止させるとともに、第1の検出値を発生し、前記
    発生手段によるウインドウの発生期間内に、前記第2の
    データのエッジが得られなかった状態で、前記ウインド
    ウの発生停止後、第2の検出値を発生することを特徴と
    する請求項1記載のディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のデータの記録された領域は、
    リードインエリアであり、前記第2のデータは、このリ
    ードインエリアよりもさらに内周側に記録されるBCA
    データであることを特徴とする請求項1または2記載の
    ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 第1のデータが記録された領域の近傍
    に、レーザカッティングによる第2のデータが記録され
    たディスクを再生するディスク再生方法において、 前記ディスクに対して、前記第1のデータの再生に対応
    した回転速度となるように回転サーボを施した後で、該
    回転サーボをオフにするとともに、前記ディスクから記
    録データを読み取るためのピックアップを、前記第2の
    データが記録された領域に移動させる第1の工程と、 この第1の工程によって、前記回転サーボがオフにさ
    れ、かつ、前記ピックアップが前記第2のデータの記録
    された領域に到達した後、前記第2のデータのチャネル
    ビット周期に対応した周期を有する所定幅のウインドウ
    を発生する第2の工程と、 この第2の工程によるウインドウの発生期間内に、前記
    ピックアップで読み取られた前記第2のデータのエッジ
    が得られるか否かを検出する第3の工程とを具備してな
    ることを特徴とするディスク再生方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の工程は、前記第2のデータの
    チャネルビット周期よりも短い一定周期を有するクロッ
    クを循環計数するカウント手段と、このカウント手段の
    第1のカウント値と第2のカウント値との間に前記ウイ
    ンドウを発生する発生手段とを備え、 前記第3の工程は、前記発生手段によるウインドウの発
    生期間内に、前記第2のデータのエッジが得られた状態
    で、前記カウント手段のカウント値を前記第1及び第2
    のカウント値の中間値に設定して、前記ウインドウの発
    生を停止させるとともに、第1の検出値を発生し、前記
    発生手段によるウインドウの発生期間内に、前記第2の
    データのエッジが得られなかった状態で、前記ウインド
    ウの発生停止後、第2の検出値を発生することを特徴と
    する請求項4記載のディスク再生方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のデータの記録された領域は、
    リードインエリアであり、前記第2のデータは、このリ
    ードインエリアよりもさらに内周側に記録されるBCA
    データであることを特徴とする請求項4または5記載の
    ディスク再生方法。
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