JP3289287B2 - ディスク状記録媒体の再生装置及び記録方法 - Google Patents

ディスク状記録媒体の再生装置及び記録方法

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JP3289287B2
JP3289287B2 JP20815691A JP20815691A JP3289287B2 JP 3289287 B2 JP3289287 B2 JP 3289287B2 JP 20815691 A JP20815691 A JP 20815691A JP 20815691 A JP20815691 A JP 20815691A JP 3289287 B2 JP3289287 B2 JP 3289287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
に適用して好適な記録方法及び再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の記録媒体においては、デー
タの記録・再生を行うときの回転速度の制御として、一
定の回転速度で記録・再生を行う回転速度一定(CA
V)制御と、一定の線速度で記録・再生を行う線速度一
定(CLV)制御とがある。この2種類の制御について
比較すると、回転速度一定制御の場合には、回転速度が
一定であるので速度制御が比較的簡単であり、また半径
方向に整列してトラックアドレスなどの制御データを記
録できるのでアドレスサーチが容易に行える。また、線
速度一定制御の場合には、光学ピックアップの位置に応
じて回転速度を変える必要があるので、速度制御系が複
雑になるが、記録密度を一定にすることができるので、
回転速度一定制御よりも記録情報量を多くすることがで
きるが、トラックアドレスなどの制御データの記録を
径方向に整列して行うのが困難であるので、アドレス
ーチに手間がかかる不都合があった。
【0003】一般に、データの記録容量が大きい光磁気
ディスクの場合には、必要とするデータを容易にサーチ
できるようにするために、アドレスサーチが容易な回転
速度一定制御でデータの記録・再生が行われるようにし
たものが多い。ところが、上述したように回転速度一定
制御では記録容量が線速度一定制御よりも低い不都合が
あり、回転速度一定制御による記録で記録容量を上げる
方法として、ゾーニング記録方法が提案されている。
【0004】図1は、このゾーニング記録が行われる記
録媒体(光磁気ディスク)の一例を示したもので、ディ
スクのデータ記録エリアを、ディスクの中心寄りのゾー
ンAと、周縁寄りのゾーンBとに2分割し、各ゾーン内
のトラックは同一の回転速度で記録・再生を行う回転速
度一定制御を行い、ゾーンAとゾーンBとでは記録デー
タのクロックレート又は回転速度を変えるようにしたも
のである。このようにすることで、記録容量を上げるこ
とができる。
【0005】図12及び図13は、このゾーニング記録
により記録容量が上がることを示す図で、図12は3ゾ
ーンに分割してゾーニング記録した例を示し、図13は
ゾーン分割しない例(回転速度一定制御の場合)を示
し、それぞれディスク上にピットでデータを記録した例
を示す。ここで、図12に示すようにゾーニング記録し
た場合には、各ゾーン1,2,3の最内周トラックT1
1,T21,T31の記録線密度を同じに設定する。そ
して、各ゾーン1,2,3内では、回転速度一定制御を
行う(ゾーンが変わると記録データのクロックレート又
は回転速度が変わる)ので、外周側のトラックになるに
従って、記録線密度が低くなる。このように複数ゾーン
に分割することで、ゾーンが変わる毎に1トラックの線
記録密度を最も高い状態に戻すことができ、図13に示
すようにゾーン分割しない場合のように線記録密度が最
外周トラックまで順次低下する場合に比べ、大幅に記録
容量を上げることができる。即ち、ゾーン分割しない場
合の最外周トラックは、非常に線記録密度が低くなって
いるが、複数ゾーンに分割した場合には最外周トラック
でもある程度の線記録密度が確保される。この場合、ゾ
ーン数を多くすることで、記録容量をより上げることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
ゾーニング記録をした場合には、各ゾーンで記録形態が
異なるので、再生時における再生クロックの抽出などの
各種制御を各ゾーンで切換える必要があり、制御系が複
雑になる不都合があった。特に、ゾーン毎に記録される
データのクロックレートが異なるので、記録・再生する
ゾーンが変化する毎に記録系回路や再生系回路のシステ
ムクロックを変える必要があり、記録系回路や再生系回
路の構成や制御が複雑化する不都合があった。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、ゾーンニング記
録をした場合にも簡単に記録処理及び再生処理ができる
記録方法及び再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、半径方向に、
サーボバイトデータを含む複数のセグメントから各々構
成されたクロックレートの異なる複数のゾーンに分割さ
れたディスク状記録媒体を複数のゾーン内で一定の回転
速度で回転駆動し、ディスク状記録媒体から読み出され
た信号からサーボバイトデータを抽出し、抽出されたサ
ーボバイトデータに基づいて複数のゾーンのクロックの
最小公倍数の整数倍の書き込み用クロックを生成し、書
き込み用クロックに基づいて複数のゾーンに各々記録を
行うようにしてディスク状記録媒体に記録するように
たものである。
【0009】また本発明は、半径方向に、サーボバイト
データを含む複数のセグメントから各々構成されたクロ
ックレートの異なる複数のゾーンに分割されたディスク
状記録媒体を複数のゾーン内で一定の回転速度で回転駆
動する回転駆動手段と、ディスク状記録媒体から読み出
された信号からサーボバイトデータを抽出する抽出部
と、抽出部によって抽出されたサーボバイトデータに基
づいて複数のゾーンのクロックの最小公倍数の整数倍の
データ検出用クロックを生成するクロック生成部と、ク
ロック生成部からのデータ検出用クロックに基づいてデ
ィスク状記録媒体から読み出された信号からデータを検
出するデータ検出部とを備えているディスク状記録媒体
の再生装置としたものである。
【0010】
【作用】本発明によると、各ゾーンのクロックレートの
ほぼ最小公倍数の整数倍のクロックにより、データを記
録するようにしたことで、どのゾーンでも単一のクロッ
クで記録処理ができるようになり、記録装置の構成が簡
単になる。
【0011】また本発明によると、各ゾーンのクロック
レートのほぼ最小公倍数の整数倍のクロックにより、デ
ータを再生するようにしたことで、どのゾーンでも単一
のクロックで再生処理ができるようになり、再生装置の
構成が簡単になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図11を
参照して説明する。
【0013】本例においては、データの記録及び再生が
自由にできる光磁気ディスクに適用したもので、光磁気
ディスクを図1に示すようにゾーニング記録する。即
ち、1枚の光磁気ディスクに同心円状に複数のトラック
を形成させ、この複数トラックの内の中心寄りのトラッ
クによるゾーンAと、外周寄りのトラックによるゾーン
Bとに2分割する。この場合、例えば光磁気ディスクの
大きさを半径32mmとすると、ゾーンAの範囲を半径
16mmから22mmまでとし、ゾーンBの範囲を半径
22mmから30mmまでとする。そして、各ゾーンで
は一定の回転速度によりデータの記録・再生を行い、本
例ではゾーン毎に記録データのクロックレートを変えて
記録密度を変えるゾーニング記録を行う。
【0014】そして、各ゾーンA,B内の環状のトラッ
クは、図2に示すように、1トラックが990セグメン
トで構成される。この場合、それぞれの1単位のセグメ
ントは、4バイトのサーボバイトと20バイト(ゾーン
Aの場合)又は30バイト(ゾーンBの場合)のデータ
エリアとで構成される。各セグメントの先頭部分の4バ
イトのサーボバイトは、予めディスク上にピットでデー
タが記録されたいわゆるプリピットとされ、記録・再生
時にこのプリピットのデータによりサンプルサーボ制御
が行われる。また、トラックアドレス及びセクタアドレ
スがこのプリピットによるデータで記録され、サーチ時
に使用される。また、サーボバイトに続く20バイト又
は30バイトのデータエリアには、後述する構成の回路
により光磁気効果でデータの記録が行われる。この20
バイトと30バイトとの記録容量の違いは、ゾーンAと
ゾーンBとの記録クロックレートの違いに起因するもの
である。即ち、ゾーニング記録により、ゾーンAの最内
周トラックの線記録密度と、ゾーンBの最内周トラック
の線記録密度とをほぼ同じに設定してあり、このような
設定でデータエリアの記録容量がゾーン毎に変化する。
【0015】そして、ゾーンAの場合には、図3に示す
ように、33セグメントで1セクタが構成され、1トラ
ックで30セクタが形成される。また、ゾーンBの場合
には、図4に示すように、22セグメントで1セクタが
構成され、1トラックで45セクタが形成される。この
場合、各ゾーン内ではセクタの位置を合わせてある。従
って、図1に破線で示すように、各セクタの境界部が各
ゾーン内で放射状に存在する。
【0016】そして、データの記録を行うときには、こ
のセクタを単位として行われる。各セクタの構成を示す
と、ゾーンAの場合には、図5に示すように、1セクタ
を構成する33セグメントの内の最初のセグメント(第
1セグメント)のデータエリアが基準エリアとされ、こ
のセクタへのデータの記録時に20バイトの基準データ
(リファレンスデータ)が記録される。この基準データ
は、再生時に記録信号の品質を検出するためのもので、
具体的には一定周波数の信号が記録され、再生時にこの
基準データの再生レベルを検出して利得調整が行われる
と共に、システムクロックと再生データとの同期合わせ
などが行われ、第1セグメントのデータエリアの全区間
に記録される。そして、第2セグメントから第33セグ
メントまでのデータエリアには、各セグメントに20バ
イトずつデータが記録される。
【0017】従って、ゾーンAの場合には、1セクタで
20バイトの基準データと640バイト(20バイト×
32セグメント)の各種データとが記録される。
【0018】また、ゾーンBの場合には、図6に示すよ
うに、1セクタを構成する22セグメントの内の最初の
セグメント(第1セグメント)のデータエリアが基準エ
リアとされ、このセクタへのデータの記録時に30バイ
トの基準データが記録される。このゾーンBの基準デー
タは、上述したゾーンAの基準データと同様のもので、
第1セグメントのデータエリア全区間に記録される。そ
して、第2セグメントから第22セグメントまでのデー
タエリアには、各セグメントに30バイトずつデータが
記録される。
【0019】従って、ゾーンBの場合には、1セクタで
30バイトの基準データと630バイト(30バイト×
21セグメント)の各種データとが記録される。
【0020】このようにゾーンAとゾーンBとでは、1
セクタの記憶容量がほぼ同じで、ゾーンBの方が各トラ
ックのセクタ数が多い分だけ、ゾーンBの方が1トラッ
クの記憶容量が多い。
【0021】次に、このようにして各トラックが形成さ
れる光磁気ディスクの記録・再生装置について説明す
る。
【0022】図7は、本発明が適用される光磁気ディス
クの記録・再生装置の構成を示す図で、1は光磁気ディ
スクを示し、この光磁気ディスク1は図1に示すように
ゾーンAとゾーンBとの2ゾーンに分割されて記録され
るゾーニング記録が行われるものである。そして、この
光磁気ディスク1はスピンドルモータ2により回転駆動
されると共に、半導体レーザなどが内蔵された光学ピッ
クアップ3により信号の記録・再生が行われる。このス
ピンドルモータ2の回転制御及び光学ピックアップ3の
各種制御(シーク制御など)は、マイクロコンピュータ
構成のシステムコントローラ4により行われる。
【0023】そして、この光磁気ディスク1に記録され
るデータは、記録データ形成回路(図示せず)からRA
M制御回路11に供給され、このRAM制御回路11の
制御によりRAM12に一旦記憶される。そして、記憶
されたデータはRAM12から所定のタイミングで変調
回路13に供給され、この変調回路13で記録用の変調
が行われ、変調された記録用データが書込み回路14に
供給され、この書込み回路14で所定の書込み処理がな
され、処理された記録用データが光学ピックアップ3に
供給されて光磁気効果により書込みが行われる。
【0024】また、このようにして光磁気ディスク1に
書込まれたデータは、光学ピックアップ3で読出されて
読出し回路15に供給され、この読出し回路15で所定
の読出し処理がなされたデータが復調回路16に供給さ
れる。そして、復調回路16で再生用の復調がなされた
データがRAM12に一旦記憶され、RAM制御回路1
1の制御でRAM12に記憶されたデータが読出されて
再生データ出力回路(図示せず)側に供給される。
【0025】ここで、再生時に必要な読出し回路15と
その周辺の詳細な構成を図8及び図9に示すと、本例に
おいては、光磁気ディスク1が2ゾーンに分割されたゾ
ーニング記録であるために、本来読出しクロックとして
各ゾーンに対応した2種類のものが必要であるが、1種
類のクロックを共通して使用するようにしてある。即
ち、図8にクロック発生回路の構成を示すと、端子21
に得られる読出し回路15に供給された再生信号を、ク
ロックピット抽出回路22に供給し、このクロックピッ
ト抽出回路22でサーボバイトのデータを抽出させる。
そして、抽出したサーボバイトのデータを、PLL回路
(フェーズ・ロックド・ループ回路)23に供給する。
このPLL回路23は、入力データを576倍の周波数
の信号にする回路で、この576倍の周波数の信号を端
子24に供給し、この端子24に得られる周波数信号を
各ゾーンの再生時のデータ検出用クロックとする。ま
た、この端子24に得られるクロックを、この装置のシ
ステムクロックとして、各回路に供給する。従って、記
録時にもPLL回路23の出力クロックに同期して記録
が行われる。
【0026】なお、この576倍の周波数信号の選定に
ついて説明すると、本来はゾーンAの場合、サーボバイ
トのデータの192倍の周波数信号をクロックにする
と、このゾーンAの記録データのクロックレートに対応
した最適なクロックが得られ、ゾーンBの場合、サーボ
バイトのデータの288倍(即ち192×1.5)の周
波数信号をクロックにすると、このゾーンBの記録デー
タのクロックレートに対応した最適なクロックが得られ
る。ここで、本例ではこの両周波数の最小公倍数(19
2の3倍,288の2倍)として、PLL回路23で5
76倍の周波数信号を生成させ、この576倍の周波数
信号をクロックとする。
【0027】そして、このようにして作成されたクロッ
クに基づいて再生データを抽出する読出し回路15の構
成を図9に示すと、端子31に得られる読出し回路15
に供給された再生信号を、AGC回路(自動利得調整回
路)32と振幅検出回路33とクロック位相検出回路3
4とに供給する。そして、振幅検出回路33で基準デー
タの再生振幅を検出すると共に、クロック位相検出回路
34で基準データの再生位相を検出する。そして、両検
出回路33及び34の検出データを、読出し制御用の中
央制御装置(CPU)35に供給する。そして、この中
央制御装置35では、供給される振幅検出データに基づ
いて、AGC回路32で行われる再生信号の利得調整量
を制御する。また、供給されるクロック位相検出データ
に基づいて、読出しクロックの補正データを作成し、こ
の補正データをクロック位相補正回路39に供給する。
このクロック位相補正回路39は、端子24に得られる
データ検出用クロックを、補正データに基づいて位相調
整(位相シフト)し、調整されたクロックをデータ検出
回路38に供給する。そして、データ検出回路38で供
給されるクロックに同期して、再生信号からデータを検
出する。
【0028】この場合、本例においてはPLL回路23
からクロック位相補正回路39に供給するクロックとし
て、サーボバイトのデータの576倍の周波数信号とし
たことで、ゾーンA,ゾーンB何れの記録信号であって
も、このクロックでデータを検出することができる。即
ち、上述したように、それぞれのゾーンで必要なクロッ
クの最小公倍数のクロックとしたことで、ゾーンAの場
合には、端子24に得られるクロックの3周期毎にデー
タ検出を行うことで、クロックをサーボバイトのデータ
の192倍の周波数信号にしたのと同様なデータ検出が
行える。同様に、ゾーンBの場合には、端子24に得ら
れるクロックの2周期毎にデータ検出を行うことで、ク
ロックをサーボバイトのデータの288倍の周波数信号
にしたのと同様なデータ検出が行える。
【0029】ここで、図10を参照してこのデータ検出
状態を説明すると、サーボバイトのデータの576倍の
周波数信号によるクロックが図10のAに示す状態であ
るとき、ゾーンAの再生を行う場合には、再生中のディ
スクへの記録が正しく行われているとすると、図10の
Bに示すように、このクロックの3周期毎にデータが変
化するようになり、この場合の記録データ“0,1,
1,0,0,0,1,0‥‥”(この例ではNRZI変
調によるデータ,即ち“1”のときに反転するデータを
示している)が、クロックの3周期毎にデータ検出を行
うことで、正しく検出できる。また、ゾーンBの再生を
行う場合には、図10のCに示すように、このクロック
の2周期毎にデータが変化するようになり、この場合の
記録データ(図10のBと同じデータ)が、クロックの
2周期毎にデータ検出を行うことで、正しく検出でき
る。
【0030】そして、データ検出回路38は、AGC回
路32で利得調整された再生信号が供給され、クロック
位相補正回路39から供給されるクロックに基づいて、
再生信号からディスクに記録されたデータをデコード
し、デコードされたデータを再生データとして端子40
を介して後段の回路に供給する。
【0031】また、端子36はピットで記録されたデー
タ、即ちサーボバイトの再生信号が供給される端子を示
し、この端子36に得られる再生信号をアドレス検出回
路37に供給し、このアドレス検出回路37でデコード
したアドレスデータを中央制御装置35に供給し、この
アドレスデータより現在再生中のトラックやセクタを中
央制御装置35が判断する。
【0032】このように構成される回路により光磁気デ
ィスク1に記録されたデータを再生する際には、図11
に示すタイミングで処理が行われる。即ち、図11Aに
示すように、各セクタの第1セグメントの基準データを
再生中に、図11Bに示すように、振幅検出回路33で
基準データの再生振幅を検出すると共に、図11Cに示
すように、クロック位相検出回路34で基準データの再
生位相を検出する。そして、第2セグメントのサーボバ
イトを再生しているときに、図11Dに示すように、こ
の再生振幅及び再生位相を中央制御装置35が判断し
て、AGC回路32での利得調整量及びクロック位相補
正回路39での位相補正量を制御する。そして、このよ
うにして利得調整及び位相補正が行われた状態で、図1
1Eに示すように、第2セグメントからデータエリアに
記録されたデータのデコードを行う。なお、各セグメン
トのサーボバイトより再生されたデータに基づいて、1
セグメント毎にサンプルサーボ制御が行われる。
【0033】そして、次のセクタを再生して基準データ
が再生されたときに、同様にしてこの基準データに基づ
いて利得調整及び位相補正の再調整(再補正)を行い、
1セクタ毎に基準データに基づいた再生状態の調整(補
正)を行う。
【0034】この場合本例においては、再生トラックが
ゾーンA,ゾーンBの何れであっても、各セクタの第1
セグメントのサーボバイト以外の全ての区間に基準デー
タが記録されているので、図11に示すようにセグメン
ト単位でデータ処理が行われ、再生処理が簡単な制御で
行える。
【0035】即ち、サーボバイトの記録容量はゾーン
A,ゾーンB双方共に4バイトであり、何れのゾーンで
もこの4バイトの再生データに基づいてPLL回路23
で形成させたシステムクロックを使用して、再生処理の
タイミング制御(サーボバイトとデータエリアとの切換
え制御など)が行える。従って、本例においては、ゾー
ニング記録したにもかかわらず、サーボバイトとデータ
エリアとの切換えなどのタイミング制御が各ゾーンで共
通に行えるが、基準データの記録状態をセグメント単位
としたので、基準データの検出タイミングも各ゾーンで
同一になり、図11に示した制御が何れのゾーンでも同
じタイミングで行われ、基準データを使用した再生処理
が簡単に行える。さらに本例においては、データ読出し
用のクロック周波数が各ゾーンで共通であるので、再生
クロック生成用として1組のPLL回路などを備えるだ
けで良く、再生系回路の構成が簡単になる。
【0036】次に、記録時の処理について説明すると、
この記録時にも各ゾーンのサーボバイトに予め記録され
たデータを再生して記録装置のシステムクロックを作成
し、このクロックに同期して書込みを行わせる。即ち、
図8により説明したように、サーボバイトのデータをク
ロックピット抽出回路22で抽出して、この抽出データ
をPLL回路23に供給して576倍の周波数信号とし
たものを、書込み用のクロックとすることで、ゾーン
A,ゾーンB何れでも良好な書込みができる。この場
合、ゾーンAのときには同じデータを3回繰り返し書込
ませ、ゾーンBのときには同じデータを2回繰り返し書
込ませる。
【0037】この書込み状態について、再生時にも参照
した図10を用いて説明すると、サーボバイトからの再
生信号によるPLL回路23の出力として図10のAに
示すクロックが得られたとする。このとき、NRZI変
調によるデータ“0,1,1,0,0,0,1,0”を
書込ませるとすると、ゾーンAの場合には、図10のB
に示すように、クロックの3周期ずつ同じデータ(ハイ
レベル信号又はローレベル信号)を繰り返し書込ませ
る。また、ゾーンBの場合には、図10のCに示すよう
に、クロックの2周期ずつ同じデータを繰り返し書込ま
せる。
【0038】このようにしてデータの書込みを行うこと
で、ゾーンAの場合には1セグメントで20バイトのデ
ータの書込みができ、ゾーンBの場合には1セグメント
で30バイトのデータの書込みができ、両ゾーンで書込
みクロックを共用化でき、記録系回路の構成も再生系回
路と同様に簡単になる。
【0039】なお、上述実施例においては、各ゾーンの
データエリアでの記録・再生用のクロックを最小公倍数
の周波数にして共用化したが、予めピットによりデータ
が記録されたサーボバイト(サンプルサーボエリア)の
記録データのクロックレートと、各ゾーンのデータエリ
アの記録信号の各クロックレートとの最小公倍数の周波
数をクロック周波数として、サーボバイトの再生処理も
含めてより簡単に記録・再生ができるようにしても良
い。この場合、予めデータが記録されたエリアとして、
上述実施例のようなサーボバイト以外の各種データが記
録されたエリアが、記録・再生可能なエリアと混在した
記録媒体の再生装置にも適用できる。例えば、光磁気効
果によりデータ記録が可能なエリア(いわゆるRAMエ
リア)と、ピットにより予めデータが記録され消去がで
きないエリア(いわゆるROMエリア)とが、1セクタ
単位で混在した記録媒体の再生装置にも適用できる。
【0040】また、上述実施例においては、各ゾーンの
クロックレートの最小公倍数をクロック周波数とした
が、この最小公倍数の整数倍の周波数のクロックとして
も同様に記録・再生が可能である。但し、クロック周波
数をあまり高くするのは現実的ではない。また、システ
ム構成によっては、正確に最小公倍数の信号をクロック
とするよりも、最小公倍数(或いは最小公倍数の整数
倍)から若干周波数をずらした方が、良好な記録・再生
ができる場合もある。
【0041】さらに、上述実施例においては、再生時に
はクロックの数周期に一度だけデータの検出を行うよう
に構成したが、クロックの1周期毎にデータの検出を行
った後、データ検出回路38の後段の回路(等価回路な
ど)で複数回連続したデータより正確なデータを判断す
るようにしても良い。
【0042】さらにまた、上述実施例においては、2ゾ
ーンに分割したゾーニング記録としたが、3ゾーン或い
は3ゾーン以上に分割するゾーニング記録にも適用でき
る。また、本発明は上述実施例に限らず、その他種々の
構成が取り得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、各ゾーンのクロックレ
ートのほぼ最小公倍数の整数倍のクロックにより、デー
タを記録又は再生するようにしたことで、どのゾーンで
も単一のクロックで記録処理又は再生処理ができるよう
になり、ゾーニング記録であっても各ゾーンで共通の簡
単な制御ができ、記録装置や再生装置の構成が簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による記録媒体の構成図であ
る。
【図2】一実施例による各トラックの構成を示す説明図
である。
【図3】一実施例によるゾーンAのトラック構成を示す
説明図である。
【図4】一実施例によるゾーンBのトラック構成を示す
説明図である。
【図5】一実施例によるゾーンAのデータ構成を示す説
明図である。
【図6】一実施例によるゾーンBのデータ構成を示す説
明図である。
【図7】本発明の一実施例による記録・再生装置を示す
構成図である。
【図8】一実施例の記録・再生装置の要部を示す構成図
である。
【図9】一実施例の記録・再生装置の要部を示す構成図
である。
【図10】一実施例の説明に供するタイミング図であ
る。
【図11】一実施例の説明に供するタイミング図であ
る。
【図12】ゾーニング記録を説明するための略線図であ
る。
【図13】ゾーニング記録を説明するための略線図であ
る。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 4 システムコントローラ 22 クロック抽出回路 23 PLL回路(フェーズ・ロックド・ループ回路) 32 AGC回路(自動利得調整回路) 33 振幅検出回路 34 クロック位相検出回路 35 中央制御装置 38 データ検出回路 39 クロック位相補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−260285(JP,A) 特開 平4−61073(JP,A) 特開 平2−308474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に、サーボバイトデータを含む
    複数のセグメントから各々構成されたクロックレートの
    異なる複数のゾーンに分割されたディスク状記録媒体を
    上記複数のゾーン内で一定の回転速度で回転駆動する回
    転駆動手段と、 上記ディスク状記録媒体から読み出された信号からサー
    ボバイトデータを抽出する抽出部と、 上記抽出部によって抽出されたサーボバイトデータに基
    づいて上記複数のゾーンのクロックの最小公倍数の整数
    倍のデータ検出用クロックを生成するクロック生成部
    と、 上記クロック生成部からの上記データ検出用クロックに
    基づいて上記ディスク状記録媒体から読み出された信号
    からデータを検出するデータ検出部とを備えているディ
    スク状記録媒体の再生装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のセグメントの最初のセグメン
    トに基準データが記録されているとともに、 上記装置は、更に上記ディスク状記録媒体から読み出さ
    れた基準データの位相を検出する位相検出部と、 上記クロック生成部からの上記データ検出用クロックの
    位相を補正する位相補正部とを備え、 上記位相補正部から出力される上記データ検出用クロッ
    クが上記データ検出部に供給される請求項1記載のディ
    スク状記録媒体の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記装置は、更に上記ディスク状記録媒
    体から読み出された基準データの振幅を検出する振幅検
    出部と、 上記振幅検出部による検出結果に基づいて上記ディスク
    から読み出された信号の利得調整を行う利得調整部とを
    備え、 上記利得調整部からの出力が上記データ検出部に供給さ
    れる請求項2記載のディスク状記録媒体の再生装置。
  4. 【請求項4】 半径方向に、サーボバイトデータを含む
    複数のセグメントから各々構成されたクロックレートの
    異なる複数のゾーンに分割されたディスク状記録媒体を
    上記複数のゾーン内で一定の回転速度で回転駆動し、 上記ディスク状記録媒体から読み出された信号からサー
    ボバイトデータを抽出し、 上記抽出されたサーボバイトデータに基づいて上記複数
    のゾーンのクロックの最小公倍数の整数倍の書き込み用
    クロックを生成し、 上記書き込み用クロックに基づいて上記複数のゾーンに
    各々記録を行うディスク状記録媒体の記録方法。
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