JPH117199A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH117199A
JPH117199A JP10056938A JP5693898A JPH117199A JP H117199 A JPH117199 A JP H117199A JP 10056938 A JP10056938 A JP 10056938A JP 5693898 A JP5693898 A JP 5693898A JP H117199 A JPH117199 A JP H117199A
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JP
Japan
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developer
developing
roll
guide surface
developing roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP10056938A
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English (en)
Inventor
Atsuyuki Kitamura
篤行 北村
Toshio Uchida
敏夫 内田
Masahiro Azuma
正博 我妻
Toru Yoshida
徹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH117199A publication Critical patent/JPH117199A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】現像領域から回収した現像剤を現像ロールから
確実に剥離させ、攪拌手段にて補給トナーと混合攪拌し
た後に現像ロールへ再供給することが可能であり、以て
濃度ムラの無い良好な記録画像を得ることが可能とな
る。 【解決手段】現像領域より現像剤搬送方向の下流側に、
現像ロール102の吸着磁力が及ぶ範囲内で現像ロール
102と所定の間隙を有して対向する案内面124を設
け、かかる間隙を現像剤搬送経路とする一方、案内面1
24に沿って搬送された現像剤を攪拌手段103へ誘導
する誘導面125を案内面124の一端と交わるように
設け、これら案内面124と誘導面125との交わる位
置を一対の反発磁極N1 ,N1 の間において現像剤を現
像ロール102から剥離するポイントよりも上流側に設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザビームプリンタ等において、感光体ドラム等の潜
像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて可視
像化する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭63−11651号公報及び実開
昭60−125654号公報には、トナーとキャリアと
からなる二成分現像剤を用い、所謂磁気ブラシ現像法に
よって感光体ドラム等の潜像担持体上に形成された静電
潜像を可視像化する現像装置が開示されている。図8は
実開昭60−125654号公報に開示された現像装置
を示すものであり、かかる装置は、ハウジング1と、こ
のハウジング1内において感光体ドラム2に面して配設
されると共に、磁力によって現像剤を吸着して搬送する
現像剤担持体(以下、現像ロール)3と、この現像ロー
ル3に隣接して上記ハウジング1内に配置されると共
に、現像によってトナー濃度の低下した現像剤と補給ト
ナーとを混合攪拌する攪拌手段4と、上記ハウジング1
内に補給トナーを供給するトナーホッパー5と、上記現
像ロール3の表面に形成された現像剤の磁気ブラシの穂
を所定の高さに揃えるトリマーブレード6とから構成さ
れている。
【0003】上記現像ロール3は固定的に配設された略
円筒形状のマグネット部材7の周囲に回動自在なスリー
ブ8を配設したものであり、上記マグネット部材7には
極性及び磁力の異なる複数の磁極N,Sが着磁されてい
る。従って、現像剤はマグネット部材7上でN極、S極
が交互に着磁されていると、これら磁極が形成する磁界
の強さに応じて上記スリーブ8の表面に吸着されて磁気
ブラシを形成し、かかるスリーブ8の回動に伴って感光
体ドラム2に面した現像領域Dへと搬送される。一方、
現像領域Dを通過することでトナー濃度の低下した現像
剤はスリーブ8の回動に伴って上記ハウジング1内に回
収され、同極性の磁極S,Sが隣接する領域に達する
と、これら磁極が形成する反発磁界によってスリーブ8
から剥離される。そして、剥離された現像剤は上記攪拌
手段4によって補給トナーと混合攪拌され、トナー濃度
の回復が図られた後に現像ロール3へ再供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の現像装置においては、現像剤の流動性が悪いと、マ
グネット部材に一対の反発磁極を形成したのみでは現像
剤を現像ロールから確実に剥離させることが困難であ
り、トナー濃度の低い現像剤が繰り返し現像領域へ搬送
されてしまうといった不具合があった。ここで、流動性
の悪い現像剤としては、キャリアの粒子径あるいは透磁
率が小さい現像剤が挙げられる。このような現像剤では
チェーン状に連なって現像ロールへ吸着されたキャリア
が磁気エネルギを吸収しきれず、隣接するチェーン間の
相互にも結合力が作用することから、現像剤が現像ロー
ルの周囲で凝集してしまうのである。
【0005】本来、現像ロールから剥離された現像剤は
攪拌手段へと流動するのだが、前述のように現像剤の流
動性が悪いと磁力から解放された現像剤も現像ロールの
周囲に停滞し易く、折角現像ロールから剥離した現像剤
も反発磁界を飛び越えて現像ロールへ再度吸着してしま
う。そして、このような現象が発生すると、現像した画
像に白抜け等の濃度ムラが生じ、画像形成を繰返すたび
に白抜け領域が拡大して、明らかにトナー濃度の低下し
た現像剤が現像ロールに吸着されていることが推察され
た。
【0006】また、図8に示すように、現像ロールとハ
ウジングの底板とは通常ある程度の間隙を保って対向し
て現像剤の搬送経路を形成しているが、かかる間隙の大
きさや現像ロールの磁力の大きさによっては、現像ロー
ルの搬送力が及ばない現像剤が上記現像剤搬送経路内に
停滞してしまい、現像ロールの周囲における現像剤の流
動性を益々悪化させる他、現像領域から回収されてきた
現像剤がハウジング内に入りきれずに溢れ出てしまうと
いった問題点もあった。
【0007】従って、流動性の悪い現像剤を使用する場
合には、現像ロールの周囲における現像剤の流動性を向
上させるべく、現像装置のハウジングの形状等に考慮を
払うことが望まれるが、前述した実開昭60−1256
54号公報、実開昭63−1651号公報では何らの考
慮も払われていなかった。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、現像領域から回
収してきた現像剤を現像ロールから確実に剥離させ、攪
拌手段において補給トナーと混合攪拌した後に現像ロー
ルへ再供給することが可能であり、以て濃度ムラの無い
良好な記録画像を得ることが可能な現像装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の現像装置は、複数の磁極を有し各磁極間に
形成される磁界に応じて現像剤を吸着すると共に、現像
領域を含む所定経路に沿って現像剤を搬送した後にこれ
を剥離する現像剤担持体と、この現像剤担持体より剥離
した現像剤と補給トナーとを混合撹拌すると共に撹拌後
の現像剤を現像剤担持体に供給する撹拌手段とを備えた
現像装置を前提とし、上記現像領域より現像剤搬送方向
の下流側には、上記現像剤担持体の吸着磁力が及ぶ範囲
内で該現像剤担持体と所定の間隙を有して対向する案内
面を設け、かかる間隙を現像剤搬送経路とする一方、上
記案内面に沿って搬送された現像剤を上記攪拌手段へ誘
導する誘導面を該案内面の一端と交わるように設け、こ
れら案内面と誘導面との交わる位置が、一対の反発磁極
の間において現像剤を現像剤担持体から剥離するポイン
トよりも上流側にあることを特徴とするものである。
【0010】このような技術的手段によれば、現像領域
より現像剤搬送方向の下流側には上記現像剤担持体と所
定の間隙を有して対向する案内面が設けられており、し
かもこの案内面は現像剤担持体の吸着磁力が及ぶ範囲内
に設けられていることから、上記案内面によって形成さ
れた間隙、すなわち現像剤搬送経路内を流動する全ての
現像剤には現像剤担持体の吸着磁力が確実に及ぶことと
なる。その結果、かかる現像剤搬送経路内で現像剤が停
滞するのを防止することができ、現像剤担持体の周辺に
おける現像剤の流動性を良好なものとすることが可能と
なる。
【0011】また、上記案内面に沿って搬送された現像
剤を上記攪拌手段へ誘導する誘導面を該案内面の一端と
交わるように設けると共に、現像剤が現像剤担持体から
剥離するポイントよりも上流側にこれら案内面と誘導面
との交わる位置を設けたので、現像剤担持体から剥離さ
れた現像剤が上記案内面と現像剤担持体との間に入り込
んで停滞してしまうことはない。
【0012】更に、反発磁界によって現像剤を現像剤担
持体から剥離すると、剥離された現像剤が現像剤担持体
に再度吸着しようとすることから、かかる反発磁界の手
前側には現像剤の旋回流れが形成され、かかる位置に現
像剤が停滞してしまうが、本発明によれば現像剤の剥離
ポイントよりも上流側に案内面と誘導面との交点が設け
られているので、現像剤担持体より剥離された現像剤は
上記誘導面によってその流動を規制され、旋回流れを形
成することなく攪拌手段へと導かれる。その結果、上記
剥離ポイントの周辺における現像剤の流動性が良好なも
のとなり、一旦現像剤担持体から剥離された現像剤が反
発磁界を飛び越えて現像剤担持体に再吸着してしまう不
具合を防止することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の現像装置を詳細に説明する。図1及び図2は本発明の
実施例に係る現像装置100を示すものである。この現
像装置100は磁気ブラシ現像法により感光ドラム70
上に形成された静電潜像を現像するものであり、大きく
は、ハウジング101内の一端に配設され開口部から外
周面の一部をハウジング101外に露出させた現像ロー
ル102(現像剤担持体)と、現像ロール102の背面
側のハウジング101内に配設された現像剤撹拌手段1
03と、上記現像ロール102の上方のハウジング10
1天板に取付けられ、現像ロール102上に形成された
現像剤の磁気ブラシの穂立高さを規制するトリマープレ
ート104(トリマー)とから構成されている。
【0014】先ず、上記現像ロール102は、固定支持
された略円柱形状のマグネット部材121の外周に回動
可能な円筒状スリーブ122を配設したものであり、上
記マグネット部材121の磁力によりスリーブ122上
に現像剤の磁気ブラシが形成されると共に、スリーブ1
22の回動に伴い磁気ブラシを感光ドラム70に面した
現像領域へ搬送するという点においては、通常の磁気ブ
ラシ現像法の現像ロールと同様である。
【0015】上記マグネット部材121には剥離極
1 、搬送極S3 、N3 、現像主極S1、S2 ら複数の
磁極が反時計周りに順番に設けられており、これらはフ
ェライト製マクネットロールに着磁法により着磁されて
いる。そして、このような磁極配置を有する本実施例の
現像ロール102においては、異なる磁性の磁極が交互
に連続する吸着極N2 →搬送極S3 →搬送極N3 →現像
主極S1 、S2 →吸着極N 1 の間で現像剤がスリーブ1
22表面に保持される一方、同磁性の磁極が隣接配置さ
れた剥離極N1 →吸着極N2 の間では現像剤がスリーブ
122から剥離する。また、現像主極のS1 →S2 の間
では、反発磁界が形成されてS1 、S2 の磁力が所定の
角度で拡開して作用するようになっており、これら両磁
極間では現像剤に作用する磁力が一時的に弱まり、現像
剤を高効率で感光ドラム70に摺擦することができる構
成となっている。本実施例において、各磁極の磁力、ス
リーブ122外径は以下の通りである。 剥離極N1 : 950ガウス 吸着極N2 : 500ガウス 搬送極S3 : 600ガウス N3 : 800ガウス 現像主極S1 :1250ガウス S2 :1250ガウス スリーブ外径 : 24.5mm
【0016】尚、同磁性の剥離極N1 と吸着極N2 とを
着磁法により設けた場合、両磁極間に異磁性の磁極Sが
発生し易く、この磁極Sが生じた場合には、剥離極N1
と吸着極N2 との間に吸引磁界が形成されて現像剤を完
全に現像ロール102から剥離することが不可能とな
る。それ故、磁極の着磁の際には上記両磁極間に異磁性
磁極が発生することがないよう注意が必要である。本願
発明者らの実験によると、両磁極間の磁力が同磁性側に
0ガウス〜50ガウス程度にまで降下していれば、現像
剤を完全に現像ロール102から剥離可能であることが
確認されている。
【0017】また、このように構成された現像ロール1
02の両端外側にはトラッキングロール123が回動自
在に並設されており、トラッキングロール123が感光
ドラム70に当接することにより現像ロール102と感
光ドラム70の間隙が維持されるようになっている。
尚、現像ロール102の両端とトラッキングロール12
3との間にはシール部材(図示せず)が設けられてお
り、トラッキングロール123が浮遊トナーで汚れて感
光ドラム70との当接精度が狂うのを防止している。
【0018】一方、上記撹拌手段103は、現像ロール
102と軸方向を一致させて配設された第一オーガ10
5及び第二オーガ106と、これら二本のオーガ間を隔
てるようにハウジング101に立設された仕切板111
とから構成されている。上記第一オーガ105及び第二
オーガ106は現像剤搬送方向が相反するように夫々の
回動方向が決定されている一方、上記仕切板111の両
端には第一オーガ105の配設された領域(以下、第一
撹拌路107)と第二オーガ106の配設された領域
(以下、第二撹拌路108)とを連通連結する開口部が
設けられており、これによって第一撹拌路107→第二
撹拌路108→第一撹拌路107と現像剤が循環する仕
組みとなっている。また、第一撹拌路107の下流端に
はトナーボックス(図示せず)に通じるトナー補給通路
109が突設されており、この補給通路109から補給
されたトナーが第一オーガ105で搬送されてきた現像
剤と共に第二撹拌路108に流入し、第一撹拌路107
に循環するまでの間に現像剤と均一に混合される仕組み
となっている。
【0019】そして、本実施例において上記仕切板11
1の両端に開設された開口部は、第一撹拌路107から
第二撹拌路108へ現像剤が流出する開口部112(以
下、流出開口部)の開口幅が30mm、第二撹拌路10
8から第一撹拌路107へ現像剤が流入する開口部11
3(以下、流入開口部)の開口幅が25mmに形成され
ており、流入開口部113に対して流出開口部112の
開口幅が大きく設計されている。また、上記両開口部
は、現像ロール102の現像可能領域(感光ドラム上の
静電潜像を現像することができる軸方向に幅をもった領
域のこと)に重ならないよう当該領域より軸方向の外側
に開設されている。
【0020】また、本実施例において各オーガ105,
106は合成樹脂の射出成形により製作されており、第
3図にその軸方向の断面を示すように、回転軸105a
に立設する螺旋羽根105bの断面形状は基底部側が先
端部側よりも厚く形成されると共に、各オーガ105,
106の下流端には上記流入開口部113あるいは流出
開口部112に相対面するように板状部材110が回転
軸105a,106aに立設されている。
【0021】更に、本実施例の現像装置100では現像
ロール102と撹拌手段103との間に軸方向に平行な
複数の羽根114aを有するパドルホイール114を設
け、このパドルホイール114の回動に伴い、現像ロー
ル102から剥離された現像剤を強制的に撹拌手段10
3へ搬送する一方、撹拌手段103により混合撹拌され
た現像剤を連続的に現像ロール102へ供給する構成を
採用している。
【0022】また更に、本実施例の現像装置100にお
いては、現像ロール102の背面側、上記パドルホイー
ル114の上方にハウジング101の天板から背面板1
15を垂設している。これは現像剤の現像ロール102
への吸着を均一化するための対策であり、この背面板1
15を垂設することによって吸着領域(パドルホイール
114に搬送されてきた現像剤が現像ロール102に吸
着する領域)の上方に補助吸着領域が形成され、トリマ
ー104により現像ロール102から掻きとられた現像
剤がこの補助吸着領域に充填され時計回りに流動するよ
うになっている。尚、この背面板115は上記トリマー
104と一体に形成され、ねじ止めによりハウジング1
01に固定されている。
【0023】更に、現像領域においてキャリアが磁力の
拘束を打破り感光ドラム70側に転移してしまう不具合
を防止するため、本実施例の現像装置100は、転移し
たキャリアを補足し現像装置側へ引戻すキャッチアップ
ロール116を備えている。このキャッチアップロール
116は現像ロール102の下方、すなわち感光ドラム
70の回転方向下流側に並設されている。そして、その
構造は、現像ロール102と同様、磁極N´,S´を有
するマグネット部材117の周囲に回動可能な円筒状ス
リーブ118を設けたものであり、マグネット部材11
7の磁力で感光ドラム70上に転移したキャリアをスリ
ーブ118上に吸着するものである。
【0024】このキャッチアップロール116は現像ロ
ール102の回転軸123から動力を取出して現像ロー
ル102と逆方向に回動しているが、現像ロール102
より極めて低回転で回動するため、動力伝達の過程に減
速機構を設ける必要がある。しかし、現像装置の省スペ
ース化を考慮した場合に、歯車を用いた減速ではその減
速比を大きく設定することができないため、本実施例で
は、ワンウェイベアリング119とカム120aを用い
て減速機構を構成している。具体的には、第4図に示す
ように、現像ロールの回転軸102aに偏心したカム1
20aを固定すると共に、このカム120aに遊嵌した
ロッド120bの一端をキャッチアップロールの回転軸
116aに固定したものであり、カム120aの回動に
伴ないロッド120bが揺動してキャッチアップロール
116を低速で間欠駆動する仕組みとなっている。
【0025】また、上記キャッチアップロール116を
配設するに当たっては、その磁力が現像ロール102周
囲の現像領域から剥離領域に至るまでの現像剤搬送経路
に及ぶことがないよう配設する必要がある。もし仮に上
記現像剤搬送経路にキャッチアップロール116の磁力
が及んだ場合には、現像剤がスリーブ122から剥離し
て現像ロール102の周囲に停滞し、現像領域を通過し
た現像剤が現像装置外に溢れ出してしまうからである。
そのため、本実施例の現像装置100においては、S´
の磁力をS2 の磁力より小さい600ガウス、N´の磁
力をN1 の磁力より小さい600ガウスとすると共に、
S´が感光ドラム70に相対向するように両磁極を配置
した。また、現像ロール102の磁力とキャッチアップ
ロール116の磁力とが均衡して相互に打消しあう境界
L(以下、磁力飽和境界)が現像剤の搬送経路の外側に
位置するようにキャッチアップロール116を配設して
いる(第5図参照)。尚、本実施例において、キャッチ
アップロール116のスリーブ径は12mm、現像ロール
102の外周面とキャッチアップロール116の外周面
との間隙は4mmである。
【0026】更に、上記各要素が配設されたハウジング
101は合成樹脂により製作されており、その底板形状
は、流動性の悪い現像剤が搬送されずに停滞することの
ないよう、内部に配設される可動軸の外周形状に対応し
て成形されている。特に、現像ロール102からパドル
ホイール114にかけての底板は、現像ロール102に
吸着された現像剤を剥離領域まで案内する案内面124
及び剥離した現像剤をパドルホイール114に導く誘導
面125となっており、この案内面124と誘導面12
5の交わる位置を剥離極N1 及び吸着極N2 の磁力の関
係から定めることにより、現像ロール102からの剥離
した後の現像剤の流動が促進される。また、ハウジング
101の側面内側には、シール部材128を介して現像
ロール102の両端部に当接するサイドブロック127
が突出しており、これによりハウジング101内の現像
剤が現像装置100外へ漏出するのが防止されている。
【0027】ところで、二成分現像剤を用いる現像法に
おいては、トナーとキャリアを現像装置内で混合撹拌す
ることにより、トナーが所定量帯電して感光ドラム上の
静電潜像を現像可能となっている。しかし、上記のよう
にハウジング101を合成樹脂で製作した場合にはハウ
ジング101の帯電量が増加するので、トナーが所定値
以上に帯電する所謂チャージアップ現象が生じたりある
いは逆極性に帯電したトナーが生じる等して、その現像
能力を充分に引出すことができない。そのため、本実施
例では、ハウジング101底板の内側に導電性に秀れた
薄板(SUS、アルミニウム等)を貼り付けると共にこ
の薄板を現像装置外にアースし、ハウジング101の帯
電量を低下させる構成を採用している。
【0028】尚、本実施例において、上記ハウジング1
01にオーガ105,106及びパドルホイール114
の回転軸を支承する方法としては、第6図に示すよう
に、ハウジング101の一側面に予めスタッド128を
立設しておくと共に、回転軸の一端にこのスタッド12
8が嵌合する軸受部129を設けておき、これらスタッ
ド128と軸受部129を嵌合させて回転軸の一端を支
持する一方、他端については、回転軸とハウジング10
1との間にベアリング130を介装し、固定リングを回
転軸に嵌めることによってハウジング101への支持が
行なわれている。そのため、回転軸の位置決めはベアリ
ング130を嵌合する軸端のみで行えば良く、両端にベ
アリングを嵌合する従来の方法に比較して固定作業が容
易に行える構成となっている。また、スタッド側では回
転軸の軸端がハウジング101外に露出しないので、ハ
ウジング101側面にカバーを設ける必要がなく、この
点においても従来の現像装置に比較して簡易な構成を採
り得るものとなっている。尚、符号131は、各オーガ
105,106及びパドルホイール114に動力を伝達
するためのギヤであり、夫々の機能に応じた回転数で回
動するように、そのギヤ比が設定されている。
【0029】このように構成された本実施例の現像装置
において、現像領域で感光ドラム70を摺擦した現像剤
は、現像主極S2 と剥離極N1 との間に形成される磁界
により現像ロール102のスリーブ122に保持され、
現像装置内部に回収される。このとき、本実施例の現像
装置では、前項で述べたように、キャッチアップロール
116の配設位置を現像ロール102の磁力との関係に
より決定しているので、現像剤回収路にキャッチアップ
ロール116の磁力が及ぶことはなく、現像剤がスムー
ズに現像装置内部に回収される。
【0030】そして、現像装置内部に回収された現像剤
は剥離極N1 と吸着極N2 の間に形成される反発磁界に
より現像ロール102から剥離されるが、この実施例の
現像装置においてはハウジング101底板に設けた案内
面124と誘導面125との働きにより、現像剤を確実
に現像ロール102から剥離させることができる構成と
なっている。
【0031】この際、上記誘導面125の形成位置は、
上記反発磁界により剥離極N1 と吸着極N2 との間で磁
力が急激に落込む点、すなわち現像剤が実際に現像ロー
ル102から剥離する点P(以下、剥離ポイント)との
関係により決定されるが、誘導面125の形成位置が剥
離極N1 に極端に近い場合は、剥離した現像剤が誘導面
125に規制されることなく旋回流れを生じてしまい、
現像剤が現像ロール102周囲に停滞してしまう(第7
図(a)参照)。又、誘導面125の形成位置が剥離ポイ
ントに極端に近い場合は、剥離した現像剤が現像ロール
102と案内面124との間で旋回流れを生じるので、
現像剤が回収路途上で詰ってしまう(第7図(b)参
照)。これらに対し、誘導面125を剥離ポイントと剥
離極N1 との間の適正な位置に形成した場合は、誘導面
125が現像ロール102から剥離した現像剤の旋回流
れを阻止するので、現像剤が誘導面125に沿ってスム
ーズに流動し、回収されてきた現像剤が再度現像ロール
102に吸着されるといったトラブルや、現像剤回収路
が詰って現像剤が現像装置外に溢れるといったトラブル
を避けることができる(第7図(c) 参照)。
【0032】更に、上記案内面124については、現像
ロール102と案内面124との間隙が大きい場合、現
像ロール102の磁力がこの間隙を流動する現像剤を完
全に保持することができず、第7図(b) に示すのと同様
の現像剤流動が生じて現像剤詰りが起きてしまう。ま
た、上記間隙が小さい場合にもやはり現像剤詰りが生じ
てしまう。そのため、案内面124と現像ロール102
との間隙は、現像剤回収路に作用する現像ロール102
の磁力と現像剤の流動性の善し悪しにより決定される必
要がある。
【0033】本実施例においては、剥離極N1 (950
ガウス)と吸着極N2 (500ガウス)とのなす角度は
80°であり、両磁極の磁力の比率から剥離ポイントと
剥離極N1 とのなす角度は60°であると考えられる。
それ故、誘導面125が剥離極N1 となす角度を30°
に設定すると共に、現像ロール102とハウジング底板
との間隙を2〜3mmとした。そして、この数値に従い製
作された本実施例の現像装置を用いて記録画像のサンプ
ルを採取したところ、記録画像に白抜けは発生せず、回
収された現像剤が確実に現像ロール102から剥離され
ていることが確認された。また、現像装置から現像剤が
溢れ出すもなく、現像剤かスムーズに現像装置内に回収
されていることも確認された。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の現像
装置によれば、一対の反発磁極によって現像剤が現像剤
担持体から剥離されるポイントの周辺における該現像剤
の流動性が良好なものとなり、現像剤担持体から剥離し
た現像剤が反発磁界を飛び越えて該現像剤担持体に再吸
着するのを防止し、かかる現像剤を確実に攪拌手段へと
導くことができるので、トナー濃度の低い現像剤が補給
トナーと混合攪拌されることなくそのまま現像領域へ搬
出されてしまうのを防止することができ、濃度ムラのな
い良好な記録画像を形成することが可能となる。
【0035】また、本発明の現像装置によれば、現像領
域を通過して現像装置内に回収された現像剤が現像剤担
持体の周辺で停滞してしまうことがないので、回収した
現像剤が現像装置内に入りきれずに溢れ出てしまうとい
った不具合を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像装置の実施例を示す断面図であ
る。
【図2】 実施例に係る現像装置を示す平面図である。
【図3】 実施例に係る現像装置のオーガを示す側面図
(一部断面図)である。
【図4】 実施例に係る現像装置のキャッチアップロー
ルの駆動機構を示す概略構成図である。
【図5】 実施例に係る現像装置のキャッチアップロー
ルの配設位置を示す要部拡大図である。
【図6】 実施例に係る現像装置のオーガの支持方法を
示す腰部拡大図である。
【図7】 実施例に係る現像装置の現像ロールから剥離
した現像剤の流動方向を説明する図である。
【図8】 従来の現像装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
100…現像装置、101…ハウジング、102…現像
ロール(現像剤担持体)、124…案内面、125…誘
導面、103…攪拌手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 徹 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極を有し各磁極間に形成される
    磁界に応じて現像剤を吸着すると共に、現像領域を含む
    所定経路に沿って現像剤を搬送した後にこれを剥離する
    現像剤担持体と、この現像剤担持体より剥離した現像剤
    と補給トナーとを混合撹拌すると共に撹拌後の現像剤を
    現像剤担持体に供給する撹拌手段とを備えた現像装置に
    おいて、 上記現像領域より現像剤搬送方向の下流側には、上記現
    像剤担持体の吸着磁力が及ぶ範囲内で該現像剤担持体と
    所定の間隙を有して対向する案内面を設け、かかる間隙
    を現像剤搬送経路とする一方、上記案内面に沿って搬送
    された現像剤を上記攪拌手段へ誘導する誘導面を該案内
    面の一端と交わるように設け、 これら案内面と誘導面との交わる位置が、一対の反発磁
    極の間において現像剤を現像剤担持体から剥離するポイ
    ントよりも上流側にあることを特徴とする現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298611A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008216565A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2016012008A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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