JPH07287446A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH07287446A
JPH07287446A JP8008094A JP8008094A JPH07287446A JP H07287446 A JPH07287446 A JP H07287446A JP 8008094 A JP8008094 A JP 8008094A JP 8008094 A JP8008094 A JP 8008094A JP H07287446 A JPH07287446 A JP H07287446A
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Soichiro Nishimura
惣一郎 西村
Kazunori Makino
和勝 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像装置10における攪拌室30から現像室
34に補給する磁性トナー62の補給作用を確実にし、
且つ現像室34内の現像スリーブ32表面への磁性トナ
ー62の直接的吸着を防止する。 【構成】 現像室34の下部側に、第1回転アジテータ
ー33を、その上方に回転する現像スリーブ32とその
内径側で回転する磁石ローラ38とを配置し、現像室3
4と隣接する攪拌室30との間を磁性体製の規制部材3
7を垂下させてその下端との隙間をトナー供給スリット
36に形成し、攪拌室30における第2回転アジテータ
ー31で補給する磁性トナー62が直接現像スリーブ3
2に当たらず、且つ下部側の第1回転アジテーター33
に導かれるようにして、磁性トナー62の補給と攪拌作
用とを安定して確実に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ装置等に使用れる静電写真方式の画像形成装
置における現像装置に関し、画質を向上させるように現
像剤を供給することのできる現像装置の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、感光体ドラムの表面の現像領
域に、トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を
供給して現像する乾式現像方式として、例えば、特公平
4−48232号公報に開示されているような現像装置
がある。この現像装置は、感光体ドラムに隣接する空室
に、水平な軸線の回りに回転する現像スリーブの内径部
にN極とS極とが円周方向に交互に磁化された磁石ロー
ラを現像スリーブと逆方向に回転させて、当該現像スリ
ーブの表面に磁気ブラシを形成して感光体ドラム表面に
現像剤を供給するための現像ローラを配置する一方、空
室における現像スリーブによるトナー搬送下流側に、前
記磁気ブラシの穂高さひいては現像剤の層厚さを規制す
るためのトリマーブレードを配置する。また、この空室
と、トナー攪拌部材を備えたトナー供給室とを上下の仕
切り板にて仕切り、且つこの上下の仕切り板縁の食い違
い部位にて、現像スリーブの軸方向に延在するトナー供
給用スリットを開口形成する。このとき、トナー供給用
スリットは磁石ローラによる磁界が及ぶ領域内に設ける
ものとし、また、前記空室には上仕切り板の内面に設け
たフインにより、前記トナー供給用スリットから補給さ
れてくるトナーと予め空室に収納した磁性キャリアとを
現像スリーブの軸方向に攪拌させる。これにより、現像
スリーブの外周面に対して予め空室に入れた初期現像剤
(イニシャルトナーであって、磁性キャリアとトナーと
の混合物を付着させて現像スリーブに所定高さの磁気ブ
ラシを形成しておき、画像形成時には、トナー供給室側
からトナーを補給するように構成することが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成において、補給すべきトナーが磁性を有する一方、前
記仕切り板が合成樹脂製等の非磁性体であって磁力を通
し易い材料の場合(磁気遮蔽性が少ない場合)、トナー
供給室内の磁性トナーをトナー攪拌部材によりトナー供
給用スリットを介して空室内に送り込むとき、磁石ロー
ラからの磁力の作用が仕切り板の板厚さ部を貫通して反
対側(トナー供給室側)の磁性トナーに及び、トナー供
給室側で仕切り板の広幅面等に磁性トナーが磁気吸着さ
れて滞留し易くなり、上下仕切り板間のトナー供給用ス
リットの隙間が前記吸着滞留された磁性トナーで狭めら
れるから、空室側にトナーを搬送し難くなって、現像ロ
ーラに所定量のトナーを補給する効果が減退するという
問題がある。また、トナーの長期間の滞留により仕切り
板の内側面に滞留したトナー自体も固化してしまうとい
う問題があった。
【0004】さらに、前記仕切り板からフインを設けた
だけでは空室内でのトナーとキャリアとの攪拌による摩
擦帯電作用が不完全であった。本発明はこれらの従来の
技術的課題を解決すべくなされたものであり、現像ロー
ラを有する室への磁性トナーの補給を円滑にすると共
に、現像剤の攪拌作用を向上させ、画質を向上させるこ
とのできる現像装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、表面に現像剤を担持して回
転する現像スリーブとその内径側で回転する磁石ローラ
とからなる現像ローラを有する現像室と、該現像室内に
おける磁性トナーと磁性キャリアとの混合物からなる現
像剤を攪拌するための第1攪拌手段と、前記現像室に磁
性トナーを供給するための第2攪拌手段を備えた攪拌室
とを備えた現像装置において、前記現像室と攪拌室との
間に垂下して取付けられ、且つ中途部が前記現像室内に
て現像ローラの周面と対向し、自由端が前記第2攪拌手
段に向かうように配置した規制部材を、磁性体にて構成
したものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の現
像装置において、前記規制部材を板状に形成し、該規制
部材をその広幅面が現像ローラの周面に略平行状となる
ように沿設したものである。請求項3記載の発明は、請
求項1または請求項2記載の現像装置において、前記規
制部材の広幅面と現像スリーブ周面との隙間間隔を、前
記磁石ローラの磁界にて生成される磁性キャリアによる
磁気ブラシが規制部材の広幅面に架橋されず、且つ前記
現像スリーブ表面に磁性トナーが吸着され得るように設
定したことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は画像形成装置としてのプリンタ1の概略
側断面図、図2は現像装置10の一部切欠き断面図であ
る。本実施例のプリンタ1は、本体ケース2の一側上側
に給紙カセット3を着脱自在に装着し、給紙ローラ4と
分離パッド5とにより、給紙カセット3内に積層された
被記録媒体としての用紙Pが一枚づつに分離されて給送
ローラ対6を介して感光体ドラム7と転写ローラ8等と
からなる感光体ユニット9に給送される。感光体ユニッ
ト9に隣接して前記給紙カセット3に近い側に後述する
現像装置10が配置され、反対側には、加熱ローラ11
と押圧ローラ12とからなる定着ユニット13が配置さ
れている。
【0008】感光体ユニット9の下方には、レーザ発光
部14、レンズ15、反射鏡16等からなるスキャナユ
ニット17、制御基板18,19及び電源ユニット20
等が配置されており、カバー体21には複数の操作ボタ
ンを備えたキーボード22が設けられている。帯電器2
3にて予め帯電させた感光体ドラム7の表面に、図示し
ないコンピュータ等の外部機器から伝送された画像デー
タに応じて、スキャナユニット17から発射された光を
照射して、感光体ドラム7の表面に静電潜像を形成し、
次いで、後述するように現像装置10における水平方向
に延びる現像スリーブ32が回転して磁化させた粉体状
の現像剤の供給により前記潜像を可視像化するという現
像を実行した後、この感光体ドラム7と転写ローラ8と
の間に供給された用紙Pに前記現像剤像を転写し、次
に、定着ユニット13にて前記転写された像に熱及び圧
力を付加して用紙に現像剤像を定着させ、排紙ローラ対
24からプリンタ1の排紙トレイ25に排出される。
【0009】次に、図2を参照しながら、現像装置10
の構造について説明する。現像装置10における合成樹
脂製等の現像部ケース27には、図2に示すように、攪
拌室30と現像部としての現像室34とが隣接して形成
されている。現像室34内の上部側には、アルミ等の非
磁性体からなる筒状の現像スリーブ32とその内径部に
円周方向にN極とS極とに交互に磁化された磁石ローラ
38からなる現像ローラを配置する。現像スリーブ32
の下方に、第1攪拌手段としての第1回転アジテーター
33が配置されており、回転自在な現像スリーブ32の
周面一側が感光体ドラム7の外周面と対峙するように配
置されている。前記第1アジテーター33は、現像スリ
ーブ32の長さと略等しい長さの非磁性体からなる1本
の丸棒の両端をクランク状に屈曲させた部分が回転中心
となるように構成されている。
【0010】また、前記現像室34の底部から感光体ド
ラム7の外周面一側に近接する箇所に、トリマーブレー
ド39を上向きに突設し、該トリマーブレード39の先
端(上端)を現像スリーブ32の外周面に適宜隙間を有
して近接させるように臨ませ、これにより、現像スリー
ブ32表面に後述する帯電された現像剤の層厚さを調整
するように構成されている。
【0011】この現像室34と攪拌室30との間には現
像部ケース27の天井面から垂下するように規制部材3
7を設ける。該規制部材37は、現像スリーブ32の長
さと略等しい長さに形成され、従って、規制部材37の
下端縁と現像部ケース27の底面との間が、前記第1回
転アジテーター33の長手方向に沿って開口するトナー
供給スリット36に形成されている。規制部材37は、
純鉄、パーマロイ(鉄ニッケル系合金)、軟質フェライ
ト、Fe-B系アモルファス合金等の磁気遮蔽材料としての
磁性体製の板状に形成されており、該規制部材37の広
幅面中途部が現像室34内にてその下方向に延びて現像
スリーブ32の外周面と対向し、且つ規制部材37はそ
の自由端が第1回転アジテーター33の回転軌跡の外側
に近接するように配置されている。
【0012】また、この規制部材37の広幅面の適宜範
囲H1にわたって現像スリーブ32の外周面とほぼ平行
状に沿うように側面視略円弧状に湾曲形成されている。
さらに、規制部材37の広幅面と現像スリーブ32の外
周面との隙間間隔L1は、前記磁石ローラ38による磁
界にて生成される磁性キャリアによる磁気ブラシ35が
規制部材37の広幅面と現像スリーブ32の外周面とに
わたって架橋(ブリッジ)されず、且つ現像スリーブ3
2の表面(外周面)と規制部材37の広幅面との間にモ
ア(霧)状に浮遊する磁性トナーが磁石ローラ38の磁
力にて現像スリーブ32の表面に吸着できる範囲内に設
定するものとする。
【0013】実施例では、現像スリーブ32の直径が1
6mm、磁石ローラ38の磁束密度(磁界強さ)が7×
10-2〜7.5×10-2T(単位:テスラ=Wb/
2 )であるとき、前記隙間間隔L1は3mm〜5mm
程度であって、好ましくは4mmとする。また規制部材
37の下端と第1回転アジテーター33の回転軌跡の間
隔L2は1mm〜1.5mm程度とする。
【0014】さらに、前記現像室34内には、前記トリ
マーブレード39の内側面の先端部寄り部位と、現像ス
リーブ32の回転方向においてトリマーブレード39の
上流側の現像スリーブ下側円周面と第3アジテータ33
の回転軌跡との三者で囲まれる領域であって、且つ前記
磁石ローラ38による磁界が影響及ぼす範囲内に、純
鉄、パーマロイ(鉄ニッケル系合金)、軟質フェライト
等の磁性体製の固定アジテーター44の1実施例は、図
2及び図3に示すように、現像スリーブ32の軸線とほ
ぼ平行状となるように配置するものである。
【0015】なお、攪拌室30の前記現像室34と反対
側面には、断面略円弧状の仕切り壁40を備え、該仕切
り壁40に対峙するようにトナーボックス26が配置さ
れる。仕切り壁40に穿設された攪拌室30側のトナー
導入口41は、トナーボックス26におけるトナー放出
口43とほぼ同じ形状に形成されており、このトナーボ
ックス26内で矢印A方向に回転する第3アジテーター
52を介して放出されたトナー62は、トナー導入口4
1を介して供給され、攪拌室30内で現像スリーブ32
の水平な軸線に沿って長い第2攪拌手段としての第2回
転アジテーター31は矢印B方向に回転して、攪拌室3
0内の磁性トナー62を底からトナー供給スリット36
に向かって掻上げる。このとき、前記トナー導入口41
から第2回転アジテーター31の搬送体60の長手方向
の中途部に供給された磁性トナー62は、搬送体60の
回転移動につれて当該搬送体60の長手方向(搬送体6
0の両端方向)に良く拡散するので、トナー供給スリッ
ト36の箇所では、搬送体60の長手方向に均一に磁性
トナー62が搬送されることになり、現像室34に供給
される。
【0016】第1アジテーター33は矢印C方向に回転
し、供給されたトナー62と、予め現像室34内に収納
されていた磁性キャリアとを攪拌しながら一旦現像室3
4の底を介して現像スリーブ32の下面に向かって撥ね
上げる。現像スリーブ32は矢印D方向に回転する一
方、その内径部の磁石ローラ38が矢印E方向に回転
し、感光体ドラム7は矢印F方向に回転する。
【0017】なお、本実施例に使用される現像方式は、
磁性キャリアが95〜98%(重量比率)、非磁性トナ
ーが2〜5%(重量比率)からなるいわゆる2成分現像
方式及び磁性キャリアが30〜80%(重量比率)、磁
性トナーが20〜70%(重量比率)からなるいわゆる
1.5成分現像方式のいずれであっても良い。次に、前
記構成による作用について説明すると、図4に示すよう
に、攪拌室30から供給された磁性トナー62は規制部
材37の広幅裏面(第2回転アジテーター31と対峙す
る側)に接触する。しかしながら、この規制部材37は
電磁遮蔽性を有する磁性体であるので、磁石ローラ38
の磁界は規制部材37で遮られることになって、攪拌室
30から供給された磁性トナー62は規制部材37に吸
着されて滞留することなく、第1回転アジテーター33
方向に落下し、現像室34に補給されることになる。
【0018】そして、現像室34内では、前記第1アジ
テーター33の回転によりトナーと磁性キャリアとが攪
拌されると共に摩擦帯電によりトナーが帯電する。この
ように帯電してアジテーター33の掻き上げ力、磁石ロ
ーラ38磁石により浮遊したトナーが、磁石ローラ38
の磁力により現像スリーブ32の表面に吸着保持された
磁性キャリアの周囲に付着し、この状態の現像剤が、現
像スリーブ32の回転につれて矢印D方向に運ばれ、ト
リマーブレード39の先端部で前記帯電した現像剤の層
厚さが規制された状態で現像スリーブ32と感光体ドラ
ム7とが対向する現像領域に搬送される。
【0019】従って、前述のように、攪拌室30から現
像室34における第1回転アジテーター33に向かって
所定量の磁性トナー62を定常的に補給することができ
るから、該第1回転アジテーター33での攪拌を実行す
れば、磁性キャリアと磁性トナーとの混合比率を適正に
保持できて、前記現像領域での感光体ドラム7表面への
トナー移動量(トナー飛散量)を適正に制御でき、トナ
ーが付着しない画像として白色となるべき箇所が白いま
まであるような、いわゆる「切れ」の良い画像を得るこ
とができるのである。反対にトナー飛散量が多いと、画
像として白色となるべき箇所にトナーが付着して灰色と
なり、いわゆる「切れ」の悪い画像となる。
【0020】また、現像スリーブ32の表面より半径外
側には、その内現側の磁石ローラ38の磁極であるN極
から始まりS極で終わる磁力線となる磁界が発生してお
り、この磁力線に沿って磁性キャリアが略線状に並んで
磁気ブラシ35が生成される。磁石ローラ38が図4に
示すように矢印E方向に回転し、現像スリーブ32が反
対方向(矢印D方向)に回転するので、現像スリーブ3
2表面上の磁性キャリア(磁気ブラシ35)が尺取り虫
状に矢印D方向に移動することになる。
【0021】ところで、前述のように、磁性体である規
制部材37の表面が磁石ローラ38の磁力により磁化さ
れる結果、現像スリーブ32の表面と前記規制部材37
の表面との隙間間隔L1が狭過ぎるときには、その箇所
が局部的であっても、前記磁性キャリアによる磁気ブラ
シ35が図4に示すように現像スリーブ32の表面と前
記規制部材37の表面とにわたって架橋され、しかも、
現像スリーブ32が回転しているにも拘らず、前記磁気
ブラシ35の架橋位置が一定位置で保持される安定状態
となってしまうことがあり、そのときには、現像スリー
ブ32の円周面、ひいては感光体ドラム7の円周面に回
転方向に沿った直線状の黒線の画像が形成されるので、
前記隙間間隔L1の設定を考慮すべきである。
【0022】規制部材37の下端(自由端)と第1回転
アジテータ33の回転軌跡の間隔L2を一定にしたま
ま、隙間間隔L1を広くすると、規制部材37の下端が
図4において下方に移動し、現像室34内のトナー上面
62aも下がることになる。この結果、磁石ローラ38
の磁界の影響が磁性トナー62に適正に及ばなくなり、
現像スリーブ32の表面に適正量の磁性トナー62が吸
着されず、画質が悪くなる。またトナー上面62aの高
さ、すなわち規制部材37の下端の高さを維持したま
ま、間隔L1を広くすると、間隔L2が広くなり、第1
回転アジテータ33の回転にともなってそのアジテータ
先端と規制部材37の下端の間を通って現像スリーブ3
2へ向けて掻き上げられるトナー量が増大する。このと
き、規制部材37の下端はトナー供給スリット36に近
いため、キャリアに対する磁性トナー比が大きくなり、
「切れ」の悪い画像となる。従ってこのような事態は回
避すべきである。
【0023】さらに、上記のように間隔L1を広くする
と、規制部材37の裏面側の通路が狭くなるから、その
通路の大きさを確保するために現像ケース27全体を大
きくしなければならない。上記の後者の場合、間隔L2
を小さくするために第1回転アジテータ33の半径を大
きくすると、やはり現像ケース27全体を大きくしなけ
ればならない、という欠点もあらわれてくる。
【0024】間隔L1を上記のように適正にすること
で、良好な画像を形成できるだけでなく、装置を小型に
できる。なお、規制部材37の長さを現像スリーブ32
の長さとほぼ等しく、また、現像スリーブ32の円周面
と規制部材37の広幅面との隙間が略同じになるように
同心状に配置しておけば、第1回転アジテーター33に
よる前記磁性トナー62の攪拌作用を現像スリーブ32
の全長にわたって略均一に起こさせることができ、現像
スリーブ32の長手方向に画像のむらができないという
効果を奏する。
【0025】ところで、磁石ローラ38が図3に示すよ
うに矢印E方向に回転するとき、磁石ローラ38の磁極
の相対接近位置が固定アジテータ44に対して順次変化
する。従って、磁性体からなる固定アジテータ44側に
は、磁石ローラ38における最接近した磁極(例えばN
極)と反対極(例えばS極)が現れるように磁力線45
の向きが出る(図5参照)。そして、この磁力線45に
沿って固定アジテータ44の表面に磁性キャリアの磁気
ブラシが形成され、この磁気ブラシ46の向き及び長さ
が前記磁石ローラ38の回転に応じて絶えず変化するこ
とになる。
【0026】従って、現像ローラ32の表面からトリマ
ーブレード39の先端部で掻き取られた磁性キャリア
は、前記磁力線の変化に応じて固定アジテーター44の
表面に飛び移り、当該固定アジテーター44の周面を駆
け巡ることとなるので、トナー62も攪拌されることと
なり、トリマーブレード39の内側面(現像室30内
側)で磁性キャリア及びトナーが固化することを防止す
るとができる。
【0027】そして、固定アジテーター44が第3アジ
テーター33の回転軌跡の外にあっても、固定アジテー
ター44の付着した磁性キャリア(磁気ブラシ)によ
り、前記トリマーブレード39の先端で掻き取られ、ト
リマーブレード39の先端部と現像スリーブ32の下部
側とで囲まれる領域で、且つ前記磁石ローラ32の磁界
影響範囲内にあるトナーを効率良く攪拌することができ
ることになる。
【0028】なお、固定アジテーター44の長さを現像
スリーブ32の長さとほぼ等しく、また、現像ズリーブ
32の軸線と平行状に配置しておけば、固定アジテータ
ー44による前記トナー62の攪拌作用を現像スリーブ
32の全長にわたって略均一に起こさせることができる
という効果を奏する。固定アジテーター44の断面を円
形に形成すれば、磁力線は一箇所に集中することがない
ので、当該固定アジテーター44の周面に形成された磁
性キャリア(磁気ブラシ)は、その長さ及び向きを絶え
ず変化しながら移動する。従って、固定アジテーター4
4を第3アジテーター33の回転軌跡外の近傍に配置す
れば、この固定アジテーター44を介して磁性キャリア
を前記回転軌跡内に持ち込む作用の果たすことができ
る。
【0029】
【発明の作用・効果】以上に説明したように、請求項1
記載の発明は、表面に現像剤を担持して回転する現像ス
リーブとその内径側で回転する磁石ローラとからなる現
像ローラを有する現像室と、該現像室内における磁性ト
ナーと磁性キャリアとの混合物からなる現像剤を攪拌す
るための第1攪拌手段と、前記現像室に磁性トナーを供
給するための第2攪拌手段を備えた攪拌室とを備えた現
像装置において、前記現像室と攪拌室との間に垂下して
取付けられ、且つ中途部が前記現像室内にて現像ローラ
の周面と対向し、自由端が前記第2攪拌手段に向かうよ
うに配置した規制部材を、磁性体にて構成したものであ
る。
【0030】従って、現像ローラにおける磁石ローラの
回転により、現像スリーブの表面に近い箇所の規制部材
に磁力が及んでも、規制部材が磁性体であるため、磁気
遮蔽されて規制部材の裏面側(第2攪拌手段と対峙する
側)には、磁界が発生せず、第2攪拌手段により規制部
材の裏面に衝突した磁性トナーがそのまま付着して滞留
することがなく、当該磁性トナーは規制部材の裏面に沿
って第1攪拌手段方向に移動するというトナーの補給作
用を確実且つ円滑にすることができる。
【0031】これにより、第1攪拌手段による磁性キャ
リアとの攪拌作用を受けることができ、磁性トナーと磁
性キャリアと混合比率も所定の状態に保持できるから、
形成される画像の質も安定するという効果を奏する。ま
た、この作用・効果を達成するための手段が規制部材を
純鉄等の磁性体製にするだけであるため、製造コストの
低減をも図ることができるという効果を奏する。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の現
像装置において、前記規制部材を板状に形成し、該規制
部材をその広幅面が現像ローラの周面に略平行状となる
ように沿設したものである。従って、請求項1記載の発
明による前記作用・効果を達成すると共に、第1回転ア
ジテーターによる前記磁性トナーの攪拌作用を現像スリ
ーブの全長にわたって略均一に起こさせることができ、
現像スリーブの長手方向に画像のむらができないという
効果を奏する。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の現像装置において、前記規制部材の広幅面
と現像スリーブ周面との隙間間隔を、前記磁石ローラの
磁界にて生成される磁性キャリアによる磁気ブラシが規
制部材の広幅面に架橋されず、且つ前記現像スリーブ表
面に磁性トナーが吸着され得るように設定したことを特
徴とするものである。
【0034】従って、請求項1または請求項2記載の発
明による作用・効果を奏することに加えて、現像スリー
ブの表面と前記規制部材の表面との隙間間隔が狭過ぎ
て、前記磁性キャリアにより生成される磁気ブラシが現
像スリーブの表面と前記規制部材の表面とにわたって架
橋され、しかも、現像スリーブが回転しているにも拘ら
ず、前記磁気ブラシの架橋位置が一定位置で保持される
安定状態となってしまうという現象が発生せず、この現
象のために、現像スリーブの円周面の回転方向に沿った
直線状の黒線の画像が形成されることがない。また、前
記隙間間隔が広すぎることにより、第1回転アジテータ
ーの回転軌跡より半径外側に位置する規制部材の自由端
のため、磁石ローラの磁界の影響が磁性トナーに適正に
及ばなくなり、適正量の磁性トナーが現像スリーブ表面
に吸着できず画質が悪くなるという現象もなくすること
ができ、画質を向上することができるという効果も奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザプリンタの概略側断面図である。
【図2】現像装置の要部一部切欠き側断面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視図である。
【図4】現像室内の要部拡大断面図である。
【図5】作用説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 10 現像装置 27 現像部ケース 30 攪拌室 31 第2攪拌手段としての第2回転アジテー
ター 32 現像スリーブ 33 第1攪拌手段としての第1回転アジテー
ター 34 現像室 36 トナー供給スリット 37 規制部材 38 磁石ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に現像剤を担持して回転する現像ス
    リーブとその内径側で回転する磁石ローラとからなる現
    像ローラを有する現像室と、該現像室内における磁性ト
    ナーと磁性キャリアとの混合物からなる現像剤を攪拌す
    るための第1攪拌手段と、前記現像室に磁性トナーを供
    給するための第2攪拌手段を備えた攪拌室とを備えた現
    像装置において、前記現像室と攪拌室との間に垂下して
    取付けられ、且つ中途部が前記現像室内にて現像ローラ
    の周面と対向し、自由端が前記第2攪拌手段に向かうよ
    うに配置した規制部材を、磁性体にて構成したことを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材を板状に形成し、該規制部
    材をその広幅面が現像ローラの周面に略平行状となるよ
    うに沿設したことを特徴とする請求項1記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記規制部材の広幅面と現像スリーブ周
    面との隙間間隔を、前記磁石ローラの磁界にて生成され
    る磁性キャリアによる磁気ブラシが規制部材の広幅面に
    架橋されず、且つ前記現像スリーブ表面に磁性トナーが
    吸着され得るように設定したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の現像装置。
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