JPH1171565A - 化粧シート被覆用の反応性ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

化粧シート被覆用の反応性ホットメルト接着剤組成物

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JPH1171565A
JPH1171565A JP23385397A JP23385397A JPH1171565A JP H1171565 A JPH1171565 A JP H1171565A JP 23385397 A JP23385397 A JP 23385397A JP 23385397 A JP23385397 A JP 23385397A JP H1171565 A JPH1171565 A JP H1171565A
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JP
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hot melt
melt adhesive
adhesive composition
adhesive
reactive hot
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JP23385397A
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Shiyuuichi Kumanoya
秀一 熊埜谷
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Nippon NSC Ltd
Original Assignee
Nippon NSC Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は化粧シートの種類を問わず比
較的低温で塗工することが可能であると共に接着性に優
れ、化粧シートと基材を圧着した後短時間で架橋反応を
起こし、シートの収縮力によって接着剥離を起こさず、
かつ接着工程終了後、比較的短時間で化粧材料の品質検
査や裁断等の加工工程を行うことを可能とし、製品の出
荷を早期に行うことを可能とする反応性ホットメルト接
着剤を提供することにある。 【解決手段】 本発明の反応性ホットメルト接着剤組成
物は、反応性成分としてイソシアネート基末端のプレポ
リマーおよび触媒成分として2,2’−ジモルホリノエ
チルエーテル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノエチ
ル)エーテルの少なくとも一方を組成物中に0.05〜
6重量%含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は模様の印刷、しぼ加
工等を施した化粧シートやフィルムを他の部材に接着
し、被覆するために使用するホットメルト接着剤組成物
に関するものであり、さらに具体的には木材、パーティ
クルボード、中密度繊維板(MDF)等に上述の化粧シ
ートやフィルムを被覆して化粧材を製造するためのポリ
ウレタン系の反応性ホットメルト接着剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】模様の印刷、しぼ加工等を施した化粧シ
ートやフィルムを他の部材、特に木材、パーティクルボ
ード、MDF等に接着し、被覆して化粧材料を製造する
ために使用される接着剤としては、反応硬化タイプの溶
剤系接着剤、特に反応のコントロールのしやすさ、種々
の基材との接着性の良さ、接着層を形成する樹脂の強靱
性を考慮して、2液タイプの有機溶剤系ポリウレタン接
着剤が主として使用されていた。ところが近年、自然環
境に対する有機溶剤の影響、接着工程の作業環境におけ
る人体への影響や火災の問題が重要視されるようにな
り、有機溶剤を使用しない接着剤が要求されるに至って
いる。かかる無溶剤タイプの接着剤としてホットメルト
接着剤が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧シートをパーティ
クルボード等に接着する際は、一般的にポリ塩化ビニル
やポリオレフィンを樹脂材料として使用した化粧シート
の接着面に接着剤、特にポリウレタン系の接着剤を塗布
し、これを接着対象材料に圧着することにより行われ
る。即ち、接着直後は粘着力により接着状態が保持され
ている。また上述の圧着に際しては、接着後にしわがよ
らないようにシートに張力を負荷し、シートを少し伸長
して接着が行われる。従って、接着後時間の経過と共に
シートが収縮する力が発生し、このために粘着力だけで
は例えば図1に示した凹部3において基材2より化粧シ
ート1が接着剥離するという問題が生じる。
【0004】上述の接着剥離を防止するために、従来の
技術の欄において記載した溶剤タイプのイソシアネート
系硬化剤を使用するウレタン系の接着剤が一般的に使用
され、架橋により接着剤樹脂が流動して接着剥離を起こ
すことを防止する手段が採られている。2液硬化の溶剤
型接着剤は常温で塗工可能であり、従って一般的な硬化
触媒を使用し、反応速度を調節することが容易に行え
る。
【0005】ところがホットメルト接着剤は加熱溶融し
て塗工するものであり、溶剤型接着剤のように常温で塗
工することができない。従って、反応硬化型のホットメ
ルト接着剤を、上記の接着剥離が起こらない程度に迅速
に反応、架橋するように一般的なウレタン化触媒、即ち
イソシアネート基と活性水素の反応を促進する有機錫系
触媒等を添加すると、専用のアプリケーターを使用し、
湿気を遮断しても接着剤の加熱溶融中に、その熱によっ
て反応が進行して安定性を確保することができなかっ
た。
【0006】これを解決するために、反応触媒を使用せ
ず、従って硬化までに時間がかかるが、その硬化まで圧
着後のシートと基材の接着剥離を防止する手段として以
下の2種の方法が提案されている。 (i)結晶性ポリオール化合物をベースとした反応性ホ
ットメルトを使用する。この接着剤によれば化粧シート
と基材を圧着した後冷却すると迅速に結晶化を起こし、
結晶化により接着樹脂層の流動が阻害され、接着剥離が
防止される。 (ii)結晶化はしないが粘着力の高い反応性ホットメ
ルト接着剤を使用する。この方法は単に強い粘着力で接
着剥離を防止しようとするものである。
【0007】しかし、(i)の方法によれば、結晶化を
起こしやすいポリオール化合物を使用したウレタン系ホ
ットメルト接着剤は、接着すべき化粧シートの材質、特
にポリ塩化ビニルシートの種類によっては接着しないも
のも有り、適用範囲が限定されるという課題を有する。
また結晶性のみでは、静置状態での接着剥離という問題
は生じないが、硬化前に化粧材料の裁断等の加工を行う
と摩擦熱によって切断端部において接着剥離によるシー
トのめくれが発生する。従って加工までにはやはり長い
キュアタイムを必要とし、工程上好ましくない。
【0008】一方、(ii)の方法によれば、接着剤樹
脂の凝集力が高くなるために高温で塗工することが必要
になり、ポリ塩化ビニルシートの種類によっては耐熱性
が不足してシートが溶融するという問題が生じる。
【0009】そこで、本発明の目的は化粧シートの種類
を問わず比較的低温で塗工することが可能であると共に
接着性に優れ、化粧シートと基材を圧着した後短時間で
架橋反応を起こし、シートの収縮力によって接着剥離を
起こさず、かつ接着工程終了後、比較的短時間で化粧材
料の品質検査や裁断等の加工工程を行うことを可能と
し、製品の出荷を早期に、好ましくは1日以内に行うこ
とを可能とする反応性ホットメルト接着剤を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は化粧シート被覆
用の反応性ホットメルト接着剤組成物であって、反応性
成分としてイソシアネート基末端のプレポリマーおよび
触媒成分として2,2’−ジモルホリノエチルエーテ
ル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノエチル)エーテ
ルの少なくとも一方を組成物中に0.05〜6重量%含
むことを特徴とするものである。
【0011】イソシアネート基末端のプレポリマーは反
応性を有すると共の各種の基材に対して選択性なく接着
し、未硬化の状態であるために目的とするシートの貼り
合わせに十分な粘着性も有し、硬化後は強靱な樹脂を形
成するために強い接着力を発揮する。また本発明の最も
大きな特徴である2,2’−ジモルホリノエチルエーテ
ル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノエチル)エーテ
ルは溶融状態におけるホットメルト接着剤の粘度を変化
させず、かつ接着後はイソシアネート基と空気中の水
分、基材に含まれる水分等の水酸基含有化合物との反応
を促進し、冷却によるシートの収縮に基づく接着剥離を
有効に防止する作用を有する。
【0012】触媒成分が0.05重量%以下の場合には
硬化速度が望ましい範囲ではなくなり、6重量%以上添
加すると溶融時の安定性が低下する。触媒の化学構造は
2,2’−ジモルホリノエチルエーテル(DMDEE)
については(化1)(a)に、ビス(2,6−ジメチル
モルホリノエチル)エーテルについては(化1)(b)
にそれぞれ示した。
【0013】
【化1】
【0014】これらの触媒は、ホットメルト接着剤組成
物の溶融安定性を損なうことなくNCO基と空気中や木
材に含まれている水分との反応を促進し、その結果ポリ
ウレタンプレポリマーの反応速度を高め、接着強度を向
上する作用を有するものである。他のジブチル錫ジラウ
レートのような触媒は、NCO基と水の反応を促進し、
接着特性を向上するが、同時にアロファネート結合、ビ
ュレット結合の形成も促進し、製造工程並びに接着剤を
使用する加工工程において溶融粘度の安定性の確保とば
らつきの抑制等を図ることが難しくなる。
【0015】本発明の反応性ホットメルト接着剤組成物
はさらに、エチレン性不飽和単量体の低分子量重合体を
含有するものであることが好ましい。
【0016】ポリウレタンプレポリマーのみを樹脂成分
とした場合は、NCO基が反応し硬化すると分子量が高
くなり、十分な接着強度が発揮されるが、プレポリマー
状態では用途により初期接着力が不足する場合もある。
ポリウレタンプレポリマーの重合度を高くすると溶融粘
度が高くなりホットメルト接着剤としての使用が困難と
なる。エチレン性不飽和単量体の低分子量重合体はこの
ような用途において初期の接着力の向上、またポリウレ
タンプレポリマーのみでは接着しにくいPET樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、アルミニウム基材などとの接着力の
改良等の作用を有する。
【0017】このエチレン性不飽和単量体の低分子量重
合体の添加量は、ポリウレタンプレポリマー/エチレン
性不飽和単量体の低分子量重合体の重量比が5/95〜
90/10となる範囲であることが好ましい。エチレン
性不飽和単量体の低分子量重合体(以下単に「オリゴマ
ー」と称する。)の添加量が95以上になるとNCO基
を有するポリウレタンプレポリマーの比率が小さくな
り、硬化反応による接着力の向上が不十分となる。オリ
ゴマーの添加比率が10以下では上記作用が充分に発揮
されない。
【0018】本発明の反応性ホットメルト接着剤組成物
は、さらに、ポリスチレンブロックを2ブロック以上と
弾性重合体ブロックを有する熱可塑性ブロック共重合体
を含有することが好ましい。
【0019】ポリスチレンブロックを2ブロック以上と
弾性重合体ブロックを有する熱可塑性ブロック共重合体
は、接着剤が冷却・固化した際に直ちに初期接着力を発
揮させる作用を有すると共に、種々の被着体(基材)へ
の濡れを改良し、接着性を向上させる効果を有する。
【0020】熱可塑性ブロック共重合体の添加量は、ポ
リウレタンプレポリマー100重量部に対して、1〜2
00重量部の範囲であることが好ましい。1重量部以下
であればプレポリマーのみの場合と性質が異ならない。
200重量部以上添加するとポリウレタンプレポリマー
の存在比率が小さくなり、硬化反応による接着力の向上
が不十分となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の反応性ホットメルト接着
剤の成分として使用されるポリウレタンプレポリマーは
反応性を有する官能基であるNCO基を有する化合物で
あり、水酸基を有するオリゴマーであるポリオールとポ
リイソシアネート化合物を当量比にてNCO/OH>1
の条件で反応させることによりえられる。好ましくはN
CO/OH当量比は1.2〜2.5の範囲である。1.
2以下の場合にはNCO基の濃度が低くなりすぎ、2.
5以上になると原料のポリイソシアネート化合物単量体
が多く残存し、好ましくない。
【0022】上述のポリウレタンプレポリマーの原料と
して使用されるポリオール成分としては、平均官能基数
(1分子中の水酸基の数の平均値)が1.9〜2.2、
水酸基価が15〜150(KOHmg/g)のポリオー
ルを使用することが好ましい。平均官能基数が1.9未
満では水分との反応によっても鎖長延長が充分起こら
ず、ポリウレタン特有の物理的特性を有するに至らず、
ホットメルト接着剤の特性が満足できるものにはならな
い。また2.2以上の官能基数のポリオールを使用する
と接着剤組成物中にゲル成分が発生しやすい。
【0023】ポリオールの水酸基価が15以下ではポリ
ウレタンプレポリマー中の反応性のNCO基の相対的な
濃度が低下し、架橋の効果が十分発揮されない結果とな
る。逆に水酸基価が150以上のポリオールを使用する
とポリウレタンプレポリマー中のNCO基の濃度が高く
なりすぎる。
【0024】ポリオールの水酸基価、プレポリマー合成
時のNCO/OH当量比を上述の範囲に設定することに
よりポリウレタンプレポリマー中のNCO基の濃度が
0.25〜25重量%、好ましくは0.5〜10重量
%、最も好ましくは1.5〜5重量%に調整でき、かつ
最終的な組成物中の遊離のポリイソシアネート成分を4
重量%以下に抑制することができる。
【0025】本発明に使用するポリオールとしては,分
子中に少なくとも2以上の活性水素原子を有し、通常ポ
リウレタンを合成する際に使用される化合物が使用され
る。具体的にはエーテル系、エステル系、ポリカーボネ
ート系、ポリジエン系、ひまし油系、アクリル系等に分
類されるポリオールが使用可能であり、用途により適宜
選択され、必要に応じて2種以上が併用される。エーテ
ル系ポリオールとして、ポリオキシテトラメチレンポリ
オール(PTMG)、ポリオキシプロピレンポリオール
(PPG)等が、エステル系ポリオールとしてはポリエ
チレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート
(PBA)、ポリカプロラクトンポリオール(PC
L)、ポリエチレンアジペートやその共重合体オリゴマ
ー、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンイ
ソフタレート、ポリアルキレンフタレート等が例示され
る。また、これらの共重合体、例えばPTMGとカプロ
ラクトンのブロック共重合体、ポリエステルポリオール
とポリエーテルポリオールの共重合体等も使用できる。
これらの共重合体は、例えばPTMGにε−カプロラク
トンを開環共重合させる方法、ポリエステルポリオール
にテトラヒドロフランやエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイドを開環共重合させる方法等により合成する
ことができる。前述のポリオールは主として2官能性、
即ち1分子中に2個の水酸基を有するものであることが
好ましいが、必要に応じて1分子中に3以上の水酸基を
有する多官能性のポリオールを併用することも可能であ
る。
【0026】なお、本発明の反応性ホットメルト接着剤
は化粧シートと基材を接着した後、比較的短時間で反
応、架橋するものであり、特に結晶性ポリオール化合物
を使用する必要はなく、シートの種類を問わず接着する
非結晶性のポリオール化合物を使用したものが好ましい
が、結晶性のポリオールを使用することも可能であり、
早期の品質検査や裁断加工を可能とするという特徴が得
られる。
【0027】本発明に使用するポリウレタンプレポリマ
ーの原料として、前述のポリオールの他に、低分子量の
多官能性のアルコール類等の活性水素含有化合物、即ち
鎖長延長剤を使用してもよく、かかる鎖長延長剤はポリ
ウレタンの物理特性を向上し、接着力を高める作用を発
揮し得る。
【0028】鎖長延長剤としては、具体的にはエチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、キシリレングリコール、トリメチロールプロ
パン等の多価アルコール類、4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、イソフォロンジアミン等のアミン類、N−
メチルジエタノールアミン等のアミノアルコール類等が
例示でき、これらの1種以上が使用される。
【0029】本発明のポリウレタンプレポリマーのイソ
シアネート成分としては反応性、硬化後の物性等が目的
に沿うものであれば特に限定されないが、価格等の点で
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)やトリレ
ンジイソシアネート(TDI)等の芳香族系のポリイソ
シアネート化合物(各種異性体も含む)の使用が好適で
ある。ただし、必要に応じて本発明の目的を損なわない
ような範囲で特性の改良のために他のポリイソシアネー
ト類を使用してもよい。このようなポリイソシアネート
類としてはナフチレンジイソシアネート(NDI)やフ
ェニレンジイソシアネート(PDI)等の芳香族ポリイ
ソシアネート類、イソフォロンジイソシアネート(IP
DI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
シクロヘキサンジイソシアネート、水素添加MDI(H
MDI)等の脂肪族ポリイソシアネートが、それぞれ例
示できる。
【0030】本発明のホットメルト接着剤組成物に好適
に使用するエチレン性不飽和単量体の低分子量重合体
(オリゴマー)としては、重量平均分子量が10000
〜30000の重合体が好ましい。かかるオリゴマーは
反応性のシリル基、特にアルコキシシリル基、イソシア
ネート基を含有するものであることも好ましい。反応性
シリル基は空気中の水分と反応して分子の架橋に寄与
し、また被着体がガラスや金属酸化物の場合には接着性
の向上にも寄与する。
【0031】オリゴマーを構成するエチレン性不飽和単
量体としては、アクリル酸、メタクリル酸の炭素数が1
〜12のアルキルエステル類、酢酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ビニルエーテル類、スチレンなどの芳香族系
単量体、塩化ビニル、アクリロニトリル、マレイン酸エ
ステル類、フマル酸エステル類等が例示でき、これらの
一種以上が選択して使用される。
【0032】オリゴマーに反応性シリル基を導入するた
めに使用される化合物としては、反応性シリル基を有す
るエチレン性不飽和単量体が使用でき、ビニルトリクロ
ルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シ
ラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピルトリス(2−メトキ
シエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、4
−(3−トリメトキシシリルプロピル−ベンジル)スチ
レンスルホネート、3−アクリルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリ
メトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニ
ルジメチルエトキシシラン、ビニルメチルジアセトキシ
シラン、3−メチルアクリルオキシプロピルメチル−ジ
エトキシシラン、3−アクリルオキシプロピルジメチル
メトキシシラン等が例示できる。
【0033】上述のオリゴマーの成分として水酸基を有
する単量体、イソシアネート基を有する単量体を共重合
してもよく、このような官能基を有する単量体として
は、具体的に、水酸基を有する単量体としてはヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト等が、またイソシアネート基を有する単量体としては
イソシアネートエチルメタクリレート、m−イソプロペ
ニル−γ,γ−ジメチルベンジルイソシアネート等が例
示できる。
【0034】上述のオリゴマーを本発明の反応性ホット
メルト接着剤組成物に添加する方法としては例えば以下
のような方法が可能である。 オリゴマーを独自に製造し、反応性ホットメルト接着
剤組成物製造時に添加する方法。 オリゴマーを独自に製造し、ポリウレタンプレポリマ
ーに添加する。 ポリウレタンプレポリマー原料のポリオールにエチレ
ン性不飽和単量体を溶解し、ポリオール中にて必要に応
じてn−ドデシルメルカプタン等の連鎖移動剤を使用し
てラジカル重合によりオリゴマーを形成する。 ポリウレタンプレポリマーにエチレン性不飽和単量体
を溶解し、ポリオール中にて必要に応じてn−ドデシル
メルカプタン等の連鎖移動剤を使用してラジカル重合に
よりオリゴマーを形成する。(水酸基を有しない単量体
の場合にはこのような方法も可能である。)
【0035】本願請求項3に記載のポリスチレンブロッ
クを2ブロック以上と弾性重合体ブロックを有する熱可
塑性ブロック共重合体の弾性重合体ブロックとしては、
ブタジエン、ポリイソプレン等のジエン系単量体の1種
以上を使用した重合体ブロック、若しくはこれらの水素
添加重合体ブロックが好適である。ポリスチレンブロッ
クをA、弾性重合体ブロックをBとした場合、上記の熱
可塑性ブロック共重合体は、A−B−A、A−(B−
A)n 、A−(B−A)n −Bの様に表現される構造を
有するものである。なお、nは2〜50の整数である。
また、直線状の分子だけでなく、スターポリマーのよう
な構造を有するものでもよい。このような熱可塑性樹脂
としては具体的には、SBS、SIS、SEBS等が例
示できる。
【0036】本発明の反応性ホットメルト接着剤には必
要に応じて他の添加剤を添加してもよく、かかる添加剤
としては、例えば、可塑剤、粘度調整剤(粘性改良
剤)、酸化防止剤、顔料、安定剤等が例示される。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を実験例に基づいて説
明する。配合は表1の上段にまとめて示した。なおポリ
エーテルポリオールとしてはPPG(2官能、分子量2
000)を使用した。反応性ホットメルト接着剤組成物
の製造は、当業者に周知の方法により行われるが、その
一例は以下の通りである。
【0038】(実験例)温度計、攪拌装置、窒素ガス導
入管を備えた4つ口フラスコにポリオールを投入し、8
0℃に加熱し、減圧して水分を除去する。次いで所定の
MDIを投入して100〜120℃に加熱して1時間反
応を行い、NCO基末端のプレポリマーを合成する。さ
らに、粘性改良剤、触媒を添加してホットメルト接着剤
組成物を得た。なお、触媒の添加時期はプレポリマー合
成前であってもよい。
【0039】
【表1】
【0040】(評価) (1)溶融粘度の測定 ホットメルト接着剤を加熱溶融し、120℃における粘
度をブルックフィールドサーモセル粘度計により測定し
た。
【0041】(2)接着性の評価 (a)評価試料の作成 基材として厚さ200μmのポリ塩化ビニル(PVC)
製化粧シートを使用し、120℃に加熱溶融したホット
メルト接着剤組成物を50μmの厚さとなるように塗布
し、図1に記載したような状況となるようにMDFに圧
着、被覆し、評価試料を作成した。化粧シートには約2
%の伸長を与えた。またMDFの形状は断面形状におい
て幅80mm、高さ15mm、凹部3は半径3mmの半
円形に形成されており、長さ200cmの基材を使用し
た。
【0042】(b)評価方法 ・シート被覆性 評価試料の作成に記載した方法により得られた評価試料
について、接着直後の状況を目視により観察した。評価
の結果は以下のように表示した。
【0043】・反応前耐クリープ性圧着より2時間後の
評価試料の接着状況を、特に凹部3におけるシート収縮
に基づく浮き、剥がれについて目視により評価した。
【0044】・PVC接着性評価試料を20℃、60%
RH条件下に48時間静置して養生し、その後さらに2
0℃にて30分放置後PVCシートを手で剥離し、その
状況を目視により評価した。評価結果は以下のように表
示した。
【0045】・硬化速度 離型紙上にアプリケーターを使用して厚さ50μmの接
着剤フィルムを作成した後直ちに木質板にこの接着剤フ
ィルムを転写し、20℃、60%RH条件下で養生し
た。4時間経過後に赤外線吸収スペクトルを測定して2
270cm-1付近に認められるNCO基に基づく吸収強
度を測定し、その変化よりNCO基の反応率を求め、反
応率が80%以上になったものは○として表示した。
【0046】(評価結果)上記の手法により測定、評価
を行った結果を表2に示した。
【0047】
【表2】
【0048】上記の表より以下の知見が得られ、本発明
のホットメルト接着剤は粘着タイプであっても粘着性が
少ないタイプであってもポリ塩化ビニルに対する接着性
が良好であり、シート/基材の圧着後の接着剥離、即ち
クリープが起こらず、優れた被覆性を示すものであるこ
とが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧シートを凹部を有するパーティクルボード
に接着した状態を示す断面図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧シート被覆用の反応性ホットメルト
    接着剤組成物であって、 組成物中に反応性成分としてイソシアネート基末端のプ
    レポリマーおよび触媒成分として2,2’−ジモルホリ
    ノエチルエーテル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノ
    エチル)エーテルの少なくとも一方を組成物に対して
    0.05〜6重量%含む反応性ホットメルト接着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 さらに、エチレン性不飽和単量体の低分
    子量重合体を含有する請求項1に記載の反応性ホットメ
    ルト接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、ポリスチレンブロックを2ブロ
    ック以上と弾性重合体ブロックを1ブロック以上有する
    熱可塑性ブロック共重合体を含有する請求項1に記載の
    反応性ホットメルト接着剤組成物。
JP23385397A 1997-08-29 1997-08-29 化粧シート被覆用の反応性ホットメルト接着剤組成物 Pending JPH1171565A (ja)

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JP23385397A JPH1171565A (ja) 1997-08-29 1997-08-29 化粧シート被覆用の反応性ホットメルト接着剤組成物

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