JPH1171036A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH1171036A
JPH1171036A JP12683198A JP12683198A JPH1171036A JP H1171036 A JPH1171036 A JP H1171036A JP 12683198 A JP12683198 A JP 12683198A JP 12683198 A JP12683198 A JP 12683198A JP H1171036 A JPH1171036 A JP H1171036A
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JP
Japan
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paper
feed roller
paper feed
sheet
hopper
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Application number
JP12683198A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Odaka
俊和 小高
Kazutoshi Kashiwabara
一敏 柏原
Masaki Shimomura
正樹 下村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙を確実に一枚づつ給送し、かつ分離パッ
ド上に用紙が残らないようにする。 【解決手段】 給紙ローラ10に向けて用紙を圧接さ
せ、用紙P1の先端が給紙ローラと主分離パッド30と
の圧接部Nを通過した後、用紙を給紙ローラから離間さ
せるホッパ20と連動し、ホッパが給紙ローラに向けて
用紙を圧接させたとき、給紙ローラの軸線方向からみて
給紙ローラに近接した位置にあって給紙ローラにより送
られる用紙と当接し用紙の送り方向に回動しつつ次位の
用紙P2を最上位の用紙P1から予備的に分離し、ホッ
パが用紙を給紙ローラから離間させるとき、給紙ローラ
から遠ざかりつつ逆方向に回動して次位の用紙をホッパ
上に向けて戻す副分離パッド64を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された用紙
(普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クタ)用シート、光沢紙、光沢フィルム、葉書等のカッ
トシート、あるいは封筒等)を、その最上位のものから
1枚づつ給送する給紙装置に関する。特に、パッド分離
方式を用いた給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パッド分離方式を用いた給紙装置
としては、図12に示すようなものが知られている。
【0003】図12(a)において、10は給紙ローラ
であり、円弧部10aと直線部10bとを有する側面視
略D形に構成されており、少なくとも円弧部10aの表
面および直線部10bの表面が高摩擦材料(例えばゴ
ム)で形成されている。この給紙ローラ10は、給紙ロ
ーラ軸11に固定されており、図示しない駆動手段によ
って、給紙動作時に丁度1回転だけ回転駆動されるよう
になっている。
【0004】20はホッパであり、このホッパ20上
に、給紙ローラ10と接触して給送されるべき用紙Pが
複数枚積層される。ホッパ20はサブフレーム40に対
して上下動可能に配置されており、サブフレームの底板
41とホッパ20との間にはホッパバネ(圧縮バネ)2
1が設けられている。したがって、ホッパ20は、ホッ
パバネ21によって、用紙Pを給紙ローラ10に当接さ
せる方向に向けて常時付勢されているが、ホッパ20の
側方(図12の紙面と直交する方向において側方)には
図示しないカムフォロアが設けられており、このカムフ
ォロアが、給紙ローラ軸11の端部に固定された図示し
ないホッパカムと当接することによって、その上動が規
制されている。なお、ホッパ20の先端部上面には、後
述するコルク等からなるパッド22が設けられている。
【0005】30は分離パッドであり、分離パッドホル
ダ31に固定されている。分離パッド30は、用紙Pに
対する摩擦係数が、給紙ローラ10の摩擦係数よりも小
さな材料(例えばコルク等の材料)で構成されている。
また、給紙ローラ10、分離パッド30のいずれの摩擦
係数も用紙相互間の摩擦係数よりも大きな摩擦係数の材
料で構成されている。すなわち、給紙ローラ10と用紙
との間の摩擦係数をμ1、分離パッド30と用紙との間
の摩擦係数をμ2、用紙相互間の摩擦係数をμ3とする
と、μ1>μ2>μ3となっている。
【0006】分離パッドホルダ31は、サブフレーム4
0の前板42の上部に軸32で回動可能に取り付けられ
ている。また、分離パッドホルダ31とサブフレーム4
0との間には、パッド付勢手段としてのパッドバネ(圧
縮バネ)33が設けられている。したがって、分離パッ
ドホルダ31は、パッドバネ33によって、分離パッド
30を給紙ローラ10に当接させる方向に向けて常時付
勢されているが、分離パッドホルダ31の先端が、給紙
ローラ10に当接することによって、その回動が規制さ
れている。
【0007】50は用紙残量検出手段であり、軸51に
固定されたアーム52の先端53が用紙Pの上面に当接
することによって軸51が回動し、ホッパ20が下動し
た際の軸51の回動角を図示しないポテンショメータ等
で検出することによって用紙の残量を検出するようにな
っている。
【0008】以上のような給紙装置は、次のように作動
する。
【0009】待機時には、図12(a)に示すように、
給紙ローラ10の直線部10bが分離パッド30と対向
した状態となっているとともに、ホッパ20は下動した
状態となっていて、給紙ローラ10は用紙Pとは接触し
ていない。
【0010】給紙動作時には、図(b)に示すように、
給紙ローラ10が矢印方向に回転し、これが所定角度回
転した段階で給紙ローラ軸11の端部に設けられたホッ
パカムがカムフォロアから外れてホッパ20がホッパバ
ネ21で押し上げられ、用紙Pのうちの最上位の用紙P
1が給紙ローラ10に接触することによって、この用紙
P1が分離パッド30に向けて送られる。この際、図
(c)に示すように、用紙P1に対して次位の用紙P2
が静電気の作用で吸着していることにより、あるいは用
紙P1と用紙P2との間に摩擦力が作用することによっ
て、用紙P2が用紙P1とともに送られることがある。
【0011】しかしながら、上述したように、給紙ロー
ラ10と用紙P1との間の摩擦係数をμ1、分離パッド
30と用紙P2との間の摩擦係数をμ2、用紙相互間
(この場合用紙P1,P2間)の摩擦係数をμ3とする
と、μ1>μ2>μ3となっているので、給紙ローラ1
0の回転につれて用紙P1と用紙P2とがともに給紙ロ
ーラの円弧部10aと分離パッド30とで挟圧された状
態になると、用紙P2は分離パッド30との間の摩擦力
によってその移動が阻害され、用紙P1から分離され
て、用紙P1のみが給送されることとなる。
【0012】給紙ローラ10の更なる回転によって用紙
P1はさらに送られることとなるが、給紙ローラ10が
回転する過程で給紙ローラ軸11端部のホッパカムがカ
ムフォロアに当接してホッパ20が図(a)に示したよ
うに押し下げられ、その後、給紙ローラ10が回転開始
から丁度一回転した時点で1回の給紙動作が終了する
(すなわち待機状態(図(a)に示した状態)に戻る。
なお、1回の給紙動作が終了する毎に、用紙残量検出手
段50によってその軸51の回動角が検出され、用紙の
残量検出がなされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の給紙装置によれ
ば、通常は上述したようにして、最上位の用紙P1のみ
が給送される。
【0014】しかしながら、希にではあるが、ホッパ2
0上に積層されている用紙の中には、用紙相互間の吸着
力が大きくあるいは相互間の摩擦係数μ3が分離パッド
30と用紙との間の摩擦係数μ2よりも大きくなってい
るものがあり、このような用紙が給送される際には、図
12(b)に示した状態から図(c)に示した状態に至
る過程で3枚またはそれ以上の枚数の用紙が同時に給紙
ローラ10によって、分離パッド30に向け移送される
ことがある。
【0015】このような事態が生じると、図12(d)
に示すように、給紙ローラ10と分離パッド30との間
に同時に3枚以上の用紙(図ではP1,P2,P3の3
枚の用紙を描いてある)が挟圧される状態となり、その
内の最下位の用紙(図ではP3)は分離パッド30と当
接してその移動が規制され得るが、他の用紙(図ではP
1,P2)は共に給送されてしまうことがある。
【0016】すなわち、従来の給紙装置では、2枚以上
の用紙が同時に給送されてしまうことがあるという問題
があった。また、給送されなかった用紙(この場合P
3)は、その先端が給紙ローラ10と分離パッド30と
の間に残るため、ホッパ20が下動した後も図12
(a)に仮想線P3で示すように分離パッド30とホッ
パ20との間に梁状に残ってしまい、これによって用紙
残量検出手段50のアーム52の正常な下動が阻害され
て、用紙残量が適正に検出されなくなるという問題もあ
った。
【0017】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、分離パッド方式を用いて用紙を確実に一枚づつ給送
することができ、また分離パッド上に用紙が残らない給
紙装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の給紙装置は、給紙動作時に回転し、用
紙と接触してこの用紙を給送する給紙ローラと、この給
紙ローラに向けて付勢されていて給紙ローラとの間で用
紙を挟圧することにより、給紙ローラにより送られるべ
き最上位の用紙を次位の用紙から分離する主分離パッド
と、前記給紙ローラと接触して給送されるべき用紙が複
数枚積層され、給紙ローラの回転時に給紙ローラに向け
て用紙を圧接させ、給紙ローラにより給送される用紙の
先端が給紙ローラと主分離パッドとの圧接部を通過した
後、用紙を給紙ローラから離間させるホッパと、このホ
ッパと連動し、ホッパが給紙ローラに向けて用紙を圧接
させたとき、給紙ローラの軸線方向からみて給紙ローラ
に近接した位置にあって給紙ローラにより送られる用紙
と当接し用紙の送り方向に回動しつつ次位の用紙を最上
位の用紙から予備的に分離し、ホッパが用紙を給紙ロー
ラから離間させるとき、給紙ローラから遠ざかりつつ前
記回動方向と逆方向に回動して次位の用紙をホッパ上に
向けて戻す副分離パッドと、を備えたことを特徴とす
る。
【0019】また、請求項2記載の給紙装置は、給紙動
作時に回転し、用紙と接触してこの用紙を給送する給紙
ローラと、この給紙ローラに向けて付勢されていて給紙
ローラとの間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラ
により送られるべき最上位の用紙を次位の用紙から分離
する主分離パッドと、前記給紙ローラと接触して給送さ
れるべき用紙が複数枚積層され、給紙ローラの回転時に
給紙ローラに向けて用紙を圧接させ、給紙ローラにより
給送される用紙の先端が給紙ローラと主分離パッドとの
圧接部を通過した後、用紙を給紙ローラから離間させる
ホッパと、このホッパと連動し、ホッパが給紙ローラに
向けて用紙を圧接させたとき、給紙ローラの軸線方向か
らみて給紙ローラに近接した位置にあって給紙ローラに
より送られる用紙と当接し用紙の送り方向に回動しつ
つ、送られる最上位の用紙の底面と当接し次位の用紙の
先端を係止して次位の用紙を最上位の用紙から予備的に
分離し、ホッパが用紙を給紙ローラから離間させると
き、給紙ローラから遠ざかりつつ前記回動方向と逆方向
に回動して次位の用紙をホッパ上に向けて戻す用紙戻し
部と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用効果】請求項1記載の給紙装置によれば、給紙動
作時に回転し、用紙と接触してこの用紙を給送する給紙
ローラと、この給紙ローラに向けて付勢されていて給紙
ローラとの間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラ
により送られるべき最上位の用紙を次位の用紙から分離
する主分離パッドと、前記給紙ローラと接触して給送さ
れるべき用紙が複数枚積層され、給紙ローラの回転時に
給紙ローラに向けて用紙を圧接させ、給紙ローラにより
給送される用紙の先端が給紙ローラと主分離パッドとの
圧接部を通過した後、用紙を給紙ローラから離間させる
ホッパとを備えているので、給紙動作時には、基本的
に、最上位の用紙のみが給送される。
【0021】そして、この給紙装置によれば、ホッパと
連動する副分離パッドを備えており、この副分離パッド
は、ホッパが給紙ローラに向けて用紙を圧接させたと
き、給紙ローラの軸線方向からみて給紙ローラに近接し
た位置にあって給紙ローラにより送られる用紙と当接し
用紙の送り方向に回動しつつ次位の用紙を最上位の用紙
から予備的に分離する構成となっているので、仮に、ホ
ッパ上に積層されている用紙の中に、用紙相互間の吸着
力が大きくあるいは相互間の摩擦係数が主分離パッドと
用紙との間の摩擦係数よりも大きくなっているものがあ
り、このような用紙が給送される際に3枚またはそれ以
上の枚数の用紙が同時に給紙ローラによって主分離パッ
ドに向けて移送されたとしても、これらの用紙は副分離
パッドによって予備的に分離されることとなり、給紙ロ
ーラと主分離パッドとの間に同時に挟圧される状態とは
ならなくなる。
【0022】したがって、この給紙装置によれば、2枚
以上の用紙が同時に給送されてしまうという事態が防止
されることとなる。
【0023】また、副分離パッドは、ホッパが用紙を給
紙ローラから離間させるとき、ホッパと連動して給紙ロ
ーラから遠ざかりつつ前記回動方向と逆方向に回動して
次位の用紙をホッパ上に向けて戻すので、給送されなか
った用紙が、ホッパが下動した後に分離パッドとホッパ
との間に梁状に残ってしまうということがなくなる。
【0024】したがって、この給紙装置によれば、用紙
残量検出手段がある場合には、これによって、用紙残量
が適正に検出されることとなる。
【0025】また、請求項2記載の給紙装置によれば、
ホッパと連動する用紙戻し部を備えており、この用紙戻
し部は、ホッパが給紙ローラに向けて用紙を圧接させた
とき、給紙ローラの軸線方向からみて給紙ローラに近接
した位置にあって給紙ローラにより送られる用紙と当接
し用紙の送り方向に回動しつつ、送られる最上位の用紙
の底面と当接し次位の用紙の先端を係止して次位の用紙
を最上位の用紙から予備的に分離する構成となっている
ので、仮に、ホッパ上に積層されている用紙の中に、用
紙相互間の吸着力が大きくあるいは相互間の摩擦係数が
主分離パッドと用紙との間の摩擦係数よりも大きくなっ
ているものがあり、このような用紙が給送される際に3
枚またはそれ以上の枚数の用紙が同時に給紙ローラによ
って主分離パッドに向けて移送されたとしても、これら
の用紙は用紙戻し部によって予備的に分離されることと
なり、給紙ローラと主分離パッドとの間に同時に挟圧さ
れる状態とはならなくなる。
【0026】したがって、この給紙装置によれば、2枚
以上の用紙が同時に給送されてしまうという事態が防止
されることとなる。
【0027】また、用紙戻し部は、ホッパが用紙を給紙
ローラから離間させるとき、ホッパと連動して給紙ロー
ラから遠ざかりつつ前記回動方向と逆方向に回動して次
位の用紙をホッパ上に向けて戻すので、給送されなかっ
た用紙が、ホッパが下動した後に分離パッドとホッパと
の間に梁状に残ってしまうということがなくなる。
【0028】したがって、この給紙装置によれば、用紙
残量検出手段がある場合には、これによって、用紙残量
が適正に検出されることとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0030】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
給紙装置の第1の実施の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【0031】この実施の形態の給紙装置は、給紙装置本
体1と、この給紙装置本体1に着脱可能に取り付けられ
た用紙セッター60とで構成されている。
【0032】図2(a)は、用紙セッター60を取り外
した状態の給紙装置本体1を示す斜視図、図2(b)は
用紙セッター60の斜視図である。
【0033】図1および図2(a)において、図12に
示した従来の給紙装置における各部と同様な部分または
相当する部分には同じ符号を付してある。
【0034】主として図2(a)に示すように、給紙装
置本体1は、給紙ローラ軸11と、この給紙ローラ軸1
1に対し相対的に回転不能かつスライド可能に取り付け
られた一対の給紙ローラ10,10(図2(a)におい
て一方のみ仮想線で図示)と、これに対応して設けられ
た一対のホッパ20,20と、これらホッパの間に配置
されたセンターサポート23と、前記給紙ローラ10,
10に対向して設けられた一対の主分離パッド30,3
0と、一対のサブフレーム40,40とを備えている。
また、図示はしないが、従来と同様な用紙残量検出手段
50も備えている。
【0035】この実施の形態におけるサブフレーム40
は一体成形品であり、底板41(図5参照)と、前板4
2と、側板43とを有している。側板43は、ホッパ2
0上にセットされ給送される用紙の側縁を案内するエッ
ジガイドを構成している。側板43には、丸穴43aと
長穴43bとが形成されており、丸穴43aにはガイド
軸2が挿通され、長穴43bにはホッパ軸3がこの長穴
43bに沿って上下動可能に挿通されている。したがっ
て、サブフレーム40は、これらガイド軸2およびホッ
パ軸3に案内されて左右方向にスライド可能である。ま
た、サブフレーム40と給紙ローラ10とは図示しない
連結部材によって連結されており、給紙ローラ10もサ
ブフレーム40とともに給紙ローラ軸11上をスライド
するようになっている。なお、前板42の用紙送り方向
下流側にはサブフレーム40のガイド軸2回りの回動を
規制するストッパが設けられており、このストッパはサ
ブフレームの下流側に配置されたフレームに係合してい
る。したがって、サブフレーム40は、ガイド軸2の軸
線方向へはスライド可能、ガイド軸2回りの回動は不能
である。ガイド軸2は給紙装置本体1の図示しないサイ
ドフレームに固定されており、ホッパ軸3は同サイドフ
レームに対して上下動可能に支持されている。ホッパ軸
3の両端部には図示しないカムフォロアが設けられてお
り、そのカムフォロアが前記給紙ローラ軸11の両端に
設けられた図示しないカムと接離することによってホッ
パ軸3の上下動が規制されるようになっている。
【0036】ホッパ20は、サブフレーム40に対し
て、上下動可能、左右方向(ガイド軸2の軸線方向)へ
はスライド不能に取り付けられている。ホッパ20に
は、丸穴24が設けられており、この丸穴24に前記ホ
ッパ軸3が挿通されている(図9(a)参照)。したが
って、ホッパ20は、サブフレーム40と一緒になって
左右方向にスライド可能である。ホッパ20とサブフレ
ームの底板41との間にはホッパバネ(圧縮バネ)21
が設けられており、このホッパバネ21によって、ホッ
パ20は上方に向けて常時付勢されているが、前記ホッ
パ軸3の両端に設けられたカムフォロアが、給紙ローラ
軸11の端部に固定されたホッパカムと当接することに
よって、その上動が規制されている。
【0037】センターサポート23は、その先端部分に
形成された丸穴(図示せず)に前記ホッパ軸3が挿通さ
れていることによって、左右方向にスライド可能である
と共に、ホッパ20と共に上下動するようになってい
る。
【0038】主分離パッド30は分離パッドホルダ31
に固定されており、分離パッドホルダ31はサブフレー
ム40の前板42の上部に軸32(図5(b)参照)で
回動可能に取り付けられている。分離パッドホルダ31
とサブフレーム40との間には、パッド付勢手段として
のパッドバネ(圧縮バネ)33(図6参照)が設けられ
ており、このパッドバネ33によって、分離パッドホル
ダ31は、主分離パッド30を給紙ローラ10に当接さ
せる方向に向けて常時付勢されているが、分離パッドホ
ルダ31の先端が、給紙ローラ10に当接することによ
って、その回動が規制されている。なお、分離パッドホ
ルダ31の上記回動規制は、図示しない規制部に分離パ
ッドホルダ31を当接させることによって行なうことも
できる。
【0039】図3は用紙セッター60を示す図で、図
(a)は図2(b)とは角度を変えて描いた平面図、
(b)は正面図である。
【0040】主として図2(b)および図3に示すよう
に、用紙セッター60は、シート体61と、このシート
体61の底面前部に貼付された板状の重り62と、シー
ト体61の底面後部に貼付された「コ」字形状の止め部
材63と、副分離パッド64とを備えている。
【0041】シート体61は、適度な弾性を有する厚さ
0.125mm程度の合成樹脂シートで構成されてい
る。シート体61の前部中央には突片61aが形成され
ている。この突片61aは、その先端部分が起立方向に
(L字形に)屈曲されており(屈曲部を61cで示
す)、この起立部61bに副分離パッド64が両面テー
プ64b(図4参照)で貼付されている。図4にも示す
ように、屈曲部61cの内側近傍には、スリット61d
が形成されており、このスリット61dを副分離パッド
64の下部64aが貫通している。このようにして取り
付けられた副分離パッド64は、起立部61b自身の自
立性(起立性)によって起立しているが、外力が作用す
ると、シート体61の弾性力に抗して図4において矢印
a1またはa2方向に回動可能であり、外力が作用しな
くなるとシート体61自身の弾性力によって図4に示す
位置に復帰する(起立する)。なお、副分離パッド64
は、発泡樹脂からなるシート材、ゴム等の弾性体、コル
ク等によって構成することができる。
【0042】また、シート体61の前部両端には、給紙
装置本体1のサブフレーム40の前板42と当接する位
置決め縁61e,61eが形成されているとともに(図
1参照)、一側縁(この場合左側縁)前部には、給紙装
置本体1のサブフレーム40の側板43の長穴43bに
対して上下動可能に嵌まり込む位置決め突片61fが形
成されている(図1参照)。
【0043】前記突片61aの両側には凹所61h,6
1hが形成されている。この凹所61hは給紙ローラ1
0に対する逃げであり、用紙セッター60上に用紙がな
くなったときに、シート体61と給紙ローラ10とが接
触しないようにするためのものである。
【0044】板状の重り62は、例えば金属板で構成す
ることができる。重り62の重さは、後述する作用をな
し得る範囲で適宜設定することができる。またその大き
さも、例えば図2(b)に破線で示すように、あるいは
図3(a)に実線で示すように適宜設定し得るが、副分
離パッド64が取り付けられる突片61a付近に貼付す
ることによって、その貼付部におけるシート体61の変
形を規制し、この規制によって逆に突片61a部分にお
ける弾性力を確保することができる大きさおよび取り付
け位置とすることが望ましい。
【0045】止め部材63は、図1に示すように用紙セ
ッター60を給紙装置本体1に取り付けた際、その垂下
部63aがホッパ20の外側面と当接することによっ
て、ホッパ20およびサブフレーム40のスライドを規
制する役割を果たす。したがって、止め部材63は、所
定の強度を有する材料で構成することが望ましい。例え
ば、硬質の合成樹脂により所定の厚さで形成する。
【0046】以上のような用紙セッター60は、図1に
示すように、その位置決め縁61e,61eをサブフレ
ーム40の前板42に当接させるとともに、位置決め突
片61fをサブフレーム40の側板43の長穴43bに
入れ、サブフレームの側板43,43をシート体61の
両側縁61g,61gに当接させることによって、ホッ
パ20,20上に載置されるようにして給紙装置本体1
に取り付けられる。
【0047】取り付けられた状態では、前後方向の位置
決めは、前記位置決め縁61e,61eと前板42との
当接および位置決め突片61fと側板43の長穴43b
との係合によってなされるとともに、左右方向の位置決
めは、前記両側縁61g,61gと側板43,43との
当接によってなされる。また、止め部材63の垂下部6
3aはホッパ20の外側に位置し、ホッパ20およびサ
ブフレーム40のスライドが規制される。
【0048】そして、副分離パッド64が取り付けられ
ている起立部61bの一側部61b1(図2(b)参
照)は、一方のサブフレームの前板42の、前記一側部
61b1に対向する部分(この部分を規制部という)4
2a(図2(a)参照)と当接するか、あるいは当接し
得る状態となる。
【0049】このような状態において、用紙セッター6
0のシート体61上に複数枚の用紙Pが積層状態で載置
される(図5参照)。
【0050】なお、用紙セッター60は、種々のサイズ
の用紙に対応した大きさのものを用意することができる
が、少なくとも葉書ならびに往復葉書に対応したものを
用意することが望ましい。この実施の形態における用紙
セッター60は葉書に対応した大きさのものである。
【0051】図1において、4は後端押さえであり、用
紙の後端を押さえるためのものである。後端押さえ4
は、用紙のサイズに応じて位置調整可能に給紙装置本体
1に設けられている。
【0052】以上のような給紙装置は次のように作動す
る。
【0053】図5(a)(b)(c)は作動説明図であ
り、図1における部分省略V−V視図である。また、図
6(d1)(d2)(e1)(e2)は作動説明拡大断
面図であり、(d1)(e1)は積層されている用紙の
枚数が多い場合の作動を、(d2)(e2)は積層され
ている用紙の枚数が少ない場合の作動を示している。
【0054】先ず待機状態について説明すると、待機時
には、給紙ローラ10は停止しており、図5(a)に示
すように、ホッパ20およびセンターサポート23は下
動した状態となっていて、給紙ローラ10は用紙Pとは
接触していない。
【0055】用紙セッター60もホッパ20とともに下
動した状態となっており、その起立部61bは起立状態
にあり、したがって、副分離パッド64も起立してい
る。
【0056】なお、センターサポート23の先端23a
は、副分離パッド64の下部64aを逃がすように傾斜
している。
【0057】次に給紙動作について説明する。
【0058】(i)図5(b)に示すように、給紙ロー
ラ10が矢印方向に回転し、これが所定角度回転した段
階で給紙ローラ軸11の端部に設けられたホッパカムが
カムフォロアから外れてホッパ軸3に対する規制が解除
され、ホッパ20およびセンターサポート23がホッパ
バネ21で押し上げられ、用紙Pのうちの最上位の用紙
P1が給紙ローラ10に接触する。
【0059】また、ホッパ20とともに用紙セッター6
0も上動し、その起立部61b(正確にはその一側部6
1b1)の上部は、サブフレームの前記規制部42aよ
りも上方に突出する。したがって、この状態で、副分離
パッド64は、これに外力が作用すると回動し得る。な
お、起立部61bの下部は、依然として規制部42aと
当接しあるいは当接し得る状態にあり、この状態は以降
も維持される。
【0060】この際、副分離パッド64は、給紙ローラ
10の軸線方向からみて給紙ローラ10に近接した位置
にある。
【0061】(ii)図5(c)に示すように、給紙ロ
ーラ10が矢印方向に回転し続けていることにより、用
紙P1が主分離パッド30に向けて送られる。この際、
図5(c)に示すように、用紙P1に対して次位の用紙
P2(さらに次位の用紙P3等を含む、以下同じ)が静
電気の作用で吸着していることにより、あるいは用紙P
1と用紙P2との間に摩擦力が作用することによって、
用紙P2が用紙P1とともに送られることがある。
【0062】このように、用紙P1が送られ、あるいは
用紙P1と次位の用紙P2とが送られて、その先端が副
分離パッド64に当接すると、副分離パッド64はシー
ト体61、特にその突片61a部分の弾性力に抗して図
5(c)に示すように矢印a1方向に回動を開始する。
【0063】(iii)さらに給紙ローラ10が矢印方
向に回転し続けていることにより、用紙P1あるいは用
紙P1と次位の用紙P2とが主分離パッド30に向けて
送られ、したがって、副分離パッド64がさらに回動す
ると、図6(d1)または(d2)に示すように、最上
位の用紙P1は副分離パッド64を乗り越えて(または
乗り越えつつ)主分離パッド30と給紙ローラ10との
挟圧部Nに向けて供給されることとなるが、最上位の用
紙P1が副分離パッド64を乗り越えた時点で、副分離
パッド64はシート体61、特にその突片61a部分の
弾性力によって起立位置に復帰しようとするから、その
上端64aが、上記弾性力によって最上位の用紙P1の
底面に圧接されることとなる。
【0064】したがって、最上位の用紙P1とともに次
位の用紙P2が送られようとしても、次位の用紙P2の
給送は、用紙P1底面と副分離パッド64との上記圧接
部および副分離パッド64による次位の用紙P2に対す
る摩擦力によって阻害されることとなる。
【0065】なお、仮に、次位の用紙P2の先端が副分
離パッド64を乗り越えてしまったとしても、副分離パ
ッド64による次位の用紙P2に対する摩擦力は依然と
して作用するとともに、さらに下位の用紙P3に対して
は、用紙P2底面と副分離パッド64との圧接部および
副分離パッド64による下位の用紙P3に対する摩擦力
が、下位の用紙P3の給送を阻害するように作用するか
ら、従来技術において生じていたような、3枚以上の用
紙が同時に給紙ローラ10と主分離パッド30との挟圧
部Nに給送されてしまうという事態は生じないか、ほと
んど生じなくなる。2枚の用紙(P1,P2)であれ
ば、これらの用紙は、給紙ローラ10と主分離パッド3
0との挟圧部Nにおいて確実に分離される。
【0066】すなわち、上述した副分離パッド64の作
用によって、基本的には最上位の用紙P1のみが給送さ
れることとなるとともに、少なくとも、給紙ローラ10
と主分離パッド30との挟圧部Nに3枚以上の用紙が同
時に給送されてしまうという事態が防止されるから、結
果として、確実に最上位の用紙P1のみが給送されるこ
ととなる。
【0067】なお、シート体61の弾性力による起立部
61bの起立位置への復帰動作は、副分離パッド64が
設けられていないとしても得られ、この場合、起立部6
1自体が用紙P1の底面へ圧接して、この圧接部によっ
て次位の用紙P2の給送が阻害されるから、副分離パッ
ド64は必ずしも設けなくても良い。
【0068】(iv)給紙ローラ10の更なる回転によ
って用紙P1はさらに送られることとなるが、給紙ロー
ラ10が回転する過程で(少なくとも最上位の用紙P1
の先端が給紙ローラ10と主分離パッド30との圧接部
Nを通過した後)給紙ローラ軸11端部のホッパカムが
カムフォロアに当接してホッパ20が図6(e1)また
は(e2)に示すように押し下げられ用紙Pが給紙ロー
ラ10から離間させられると、これとともに、用紙セッ
ター60も下動することとなる。この下動は、用紙Pお
よび用紙セッター60の自重によってなされるが、用紙
セッター60には重り62(図1等参照)が設けられて
いるので、用紙Pの枚数が少なくなった場合(図6(e
2))でも確実になされる。
【0069】そして、この際、用紙セッター60の起立
部61bの下部は規制部42aと当接しあるいは当接し
得る状態となっているから、用紙セッター60が下動す
ることによって、その起立部61bは、規制部42aと
確実に当接し、この当接およびそれ自身特に突片61a
部分の弾性力(復原力)によって矢印a2方向に回動し
つつ下動することとなり、したがって、副分離パッド6
4も、図(d1)または(d2)に示す状態から図(e
1)または(e2)に示すように矢印a2方向に回動し
つつ下動することとなる。
【0070】このように副分離パッド64が回動するこ
とにより、副分離パッド64でその移動が阻害されてい
た次位の用紙P2は、図(e1)または(e2)に示す
ようにホッパ20上に押し戻されることとなる。
【0071】なお、シート体61の弾性力および起立部
61bの下部が規制部42aと当接することによる起立
部61bの矢印a2方向への回動動作は、副分離パッド
64が設けられていないとしても得られ、この場合、起
立部61自体が次位の用紙P2を押し戻すので、副分離
パッド64は必ずしも設けなくても良い。
【0072】(v)その後、待機時の状態から給紙ロー
ラ10が丁度一回転した時点で1回の給紙動作が終了す
る(すなわち待機状態に戻る)。なお、1回の給紙動作
が終了する毎に、用紙残量検出手段50によってその軸
51の回動角が検出され、用紙の残量検出がなされる。
【0073】また、上記給紙動作が繰り返されて用紙セ
ッター60上の用紙がなくなったにもかかわらず、何ら
かの原因(例えば用紙残量検出手段50の誤作動)によ
って給紙動作がなされたとしても、用紙セッター60に
は凹所61h,61hが形成されているので、給紙ロー
ラ10と用紙セッター60とは接触せず、したがって、
用紙セッター60が給送されてしまうということはな
い。
【0074】以上のような給紙装置によれば次のような
作用効果が得られる。
【0075】(a) 給紙動作時に回転し、用紙Pと接
触してこの用紙Pを給送する給紙ローラ10と、この給
紙ローラ10に向けて付勢されていて給紙ローラ10と
の間で用紙Pを挟圧することにより、給紙ローラ10に
より送られるべき最上位の用紙P1を次位の用紙P2か
ら分離する主分離パッド30と、給紙ローラ10と接触
して給送されるべき用紙Pが複数枚積層され、給紙ロー
ラ10の回転時に給紙ローラ10に向けて用紙Pを圧接
させ、給紙ローラ10により給送される用紙Pの先端が
給紙ローラ10と主分離パッド30との圧接部Nを通過
した後、用紙Pを給紙ローラ10から離間させるホッパ
20とを備えているので、給紙動作時には、基本的に、
最上位の用紙P1のみが給送される。
【0076】そして、この給紙装置によれば、ホッパ2
0と連動する副分離パッド64を備えており、この副分
離パッド64は、ホッパ20が給紙ローラ10に向けて
用紙Pを圧接させたとき、給紙ローラ10の軸線方向か
らみて給紙ローラ10に近接した位置にあって給紙ロー
ラ10により送られる用紙Pと当接し用紙Pの送り方向
(矢印a1方向)に回動しつつ次位の用紙P2を最上位
の用紙P1から予備的に分離する構成となっているの
で、仮に、ホッパ20上に積層されている用紙Pの中
に、用紙相互間の吸着力が大きくあるいは相互間の摩擦
係数が主分離パッド30と用紙Pとの間の摩擦係数より
も大きくなっているものがあり、このような用紙Pが給
送される際に3枚またはそれ以上の枚数の用紙Pが同時
に給紙ローラ10によって主分離パッド30に向けて移
送されたとしても、これらの用紙Pは副分離パッド64
によって予備的に分離されることとなり、給紙ローラ1
0と主分離パッド30との間に同時に挟圧される状態と
はならなくなる。
【0077】したがって、この給紙装置によれば、2枚
以上の用紙が同時に給送されてしまうという事態が防止
されることとなる。
【0078】また、副分離パッド64は、ホッパ20が
用紙Pを給紙ローラ10から離間させるとき、ホッパ2
0と連動して給紙ローラ10から遠ざかりつつ前記回動
方向と逆方向(矢印a2方向)に回動して次位の用紙P
2をホッパ20上に向けて戻すので、給送されなかった
用紙P2が、ホッパ20が下動した後に主分離パッド3
0とホッパ20との間に梁状に残ってしまうということ
がなくなる。
【0079】したがって、この給紙装置によれば、用紙
残量検出手段によって、用紙残量が適正に検出されるこ
ととなる。
【0080】(b)用紙セッター60には止め部材63
が設けられており、用紙セッター60を給紙装置本体1
に取り付けた際には、止め部材63の垂下部63aがホ
ッパ20の外側に位置して、ホッパ20およびサブフレ
ーム40のスライドが規制されるので、ユーザの誤操作
が防止される。
【0081】仮に、この止め部材63が設けられていな
いとすると、用紙セッター60を用いて給紙動作を行な
った後に、それよりも大きなサイズの用紙を給送すべく
ユーザーがサブフレーム40をスライドさせようとした
とき、このスライドを自由に行なうことができる。した
がって、ホッパ上に用紙セッター60が載置された状態
のまま、その上に用紙セッター60よりも大きなサイズ
の用紙がセットされるということもあり得、このような
状態では給紙ローラ10に対する逃げ部(凹所)61h
の位置がずれてしまうので、用紙がすべて給送された後
に用紙セッター60が給送されてしまうおそれがある。
【0082】これに対し、この実施の形態によれば、用
紙セッター60には止め部材63が設けられており、用
紙セッター60を給紙装置本体1に取り付けた際には、
止め部材63の垂下部63aがホッパ20の外側に位置
して、ホッパ20およびサブフレーム40のスライドが
規制されるので、上のようなユーザの誤操作が防止され
る。
【0083】(c)用紙セッター60のスリット61d
を副分離パッド64の下部64aが貫通しているので、
用紙が残り少なくなった場合に、その用紙(例えば最後
の1枚の用紙)の先端が副分離パッド64の下縁に引っ
かかって給送不良となるのを防止することができる。
【0084】<第2の実施の形態>図7は本発明に係る
給紙装置の第2の実施の形態の要部を示す斜視図、図8
(a)は図7におけるVIII矢視図、図8(b)は副
分離パッドホルダおよび段付きバネの斜視図、図9
(a)〜(e)は作動説明図である。これらの図におい
て、前述した第1の実施の形態における各部と同様な部
分または相当する部分には同じ符号を付してある。
【0085】この実施の形態が前述した第1の実施の形
態と異なる点は、用紙セッター60を用いることなく、
給紙装置本体1に対して副分離パッドを取り付けた点に
ある。
【0086】主として図7に示すように、この実施の形
態における副分離パッド80は、副分離パッドホルダ8
1に固定されている。
【0087】副分離パッドホルダ81は、支軸83で、
ホッパ20の先端25の側部に回動可能に取り付けられ
ている。副分離パッドホルダ81の背部には、図8にも
示すようにフック部81aとその両側に位置する支持部
81b,81cが形成されており、このフック部81a
および支持部81b,81cに対して、付勢手段として
の段付きバネ84が取り付けられている。段付きバネ8
4は、2つの大径部84a,84bと小径部84cとを
有するコイルスプリングであり、図8(a)に示すよう
に一方の大径部84aをフック部81aと支持部81b
との間に入れるようにして、小径部84cをフック部8
1aおよび支持部81b,81cに嵌め込むことによっ
て副分離パッドホルダ81の背部に取り付けられてい
る。したがって、これら副分離パッド80、副分離パッ
ドホルダ81、および段付きバネ84はユニットとして
構成することができるので、以下の説明ではこれらを副
分離ユニット(符号U)として説明する。
【0088】一方、サブフレーム40の前板42におけ
る主分離パッド30の側部は、用紙送り方向に延設され
ており、この延設部44には縦方向に伸びる長穴45が
形成されている。
【0089】そして、副分離ユニットUがホッパ20の
先端25に支軸83で回動可能に取り付けられた状態で
は、段付きバネ84の小径部84cが上記長穴45を貫
通し、その他方の大径部84bが、上記延設部44の一
側面44aに軽く当接している。
【0090】以上のような構成によると、ホッパ20の
上下動にともなって副分離ユニットUも上下動する。す
なわち、副分離パッドホルダ81および副分離パッド8
0も上下動し、また同じく段付きバネ84も上下動す
る。
【0091】そして、いずれの位置にあっても、長穴4
5を貫通している段付きバネ84の小径部84cは、延
設部44の長穴45の内壁面45a,45aによって前
後方向への動きが規制されるから、副分離パッドホルダ
81および副分離パッド80は、これに外力が作用しな
い状態では、図7に示すように起立し、外力が作用する
と、段付きバネ84のバネ力に抗して図7において矢印
a1またはa2方向に回動可能であり、外力が作用しな
くなると段付きバネ84のバネ力によって図7に示す位
置に復帰する(起立する)。
【0092】したがって、以上のような第2の実施の形
態の給紙装置によれば、前述した第1の実施の形態によ
る給紙動作と基本的には同様の給紙動作が得られるが、
念のためにその作動について図9を参照して説明する。
【0093】先ず待機状態について説明すると、待機時
には、図9(a)に示すように、給紙ローラ10は停止
しており、ホッパ20は下動した状態となっていて、給
紙ローラ10は用紙Pとは接触していない。
【0094】副分離ユニットUもホッパ20とともに下
動した状態となっており、副分離パッド80(および副
分離パッドホルダ81)は起立している。
【0095】次に給紙動作について説明する。
【0096】(i)図9(b)に示すように、給紙ロー
ラ10が矢印方向に回転し、これが所定角度回転した段
階で給紙ローラ軸11の端部に設けられたホッパカムが
カムフォロアから外れてホッパ軸3に対する規制が解除
され、ホッパ20がホッパバネ21で押し上げられ、用
紙Pのうちの最上位の用紙P1が給紙ローラ10に接触
する。
【0097】また、ホッパ20とともに副分離ユニット
Uも上動し、その副分離パッド80の上部は、給紙ロー
ラ10の軸線方向からみて給紙ローラ10に近接した位
置まで上昇する。
【0098】(ii)図9(c)に示すように、給紙ロ
ーラ10が矢印方向に回転し続けていることにより、用
紙P1が主分離パッド30に向けて送られる。この際、
図示のように次位の用紙P2が用紙P1とともに送られ
ることがある。
【0099】このように、用紙P1が送られ、あるいは
用紙P1と次位の用紙P2とが送られて、その先端が副
分離パッド80に当接すると、副分離パッド80は段付
きバネ84のバネ力に抗して図9(c)に示すように矢
印a1方向に回動を開始する。
【0100】(iii)さらに給紙ローラ10が矢印方
向に回転し続けていることにより、用紙P1あるいは用
紙P1と次位の用紙P2とが主分離パッド30に向けて
送られ、したがって、副分離パッド80がさらに回動す
ると、図9(d)に示すように、最上位の用紙P1は副
分離パッド80を乗り越えて主分離パッド30と給紙ロ
ーラ10との挟圧部Nに向けて供給されることとなる
が、最上位の用紙P1が副分離パッド80を乗り越えた
時点で、副分離パッド80は段付きバネ84のバネ力に
よって起立位置に復帰しようとするから、その上端80
aが、上記バネ力によって最上位の用紙P1の底面に圧
接されることとなる。
【0101】したがって、最上位の用紙P1とともに次
位の用紙P2が送られようとしても、次位の用紙P2の
給送は、用紙P1底面と副分離パッド80との上記圧接
部および副分離パッド80による次位の用紙P2に対す
る摩擦力によって阻害されることとなる。
【0102】なお、仮に、次位の用紙P2の先端が副分
離パッド80を乗り越えてしまったとしても、副分離パ
ッド80による次位の用紙P2に対する摩擦力は依然と
して作用するとともに、さらに下位の用紙P3に対して
は、用紙P2底面と副分離パッド80との圧接部および
副分離パッド80による下位の用紙P3に対する摩擦力
が、下位の用紙P3の給送を阻害するように作用するか
ら、従来技術において生じていたような、3枚以上の用
紙が同時に給紙ローラ10と主分離パッド30との挟圧
部Nに給送されてしまうという事態は生じないか、ほと
んど生じなくなる。2枚の用紙(P1,P2)であれ
ば、これらの用紙は、給紙ローラ10と主分離パッド3
0との挟圧部Nにおいて確実に分離される。
【0103】すなわち、上述した副分離パッド80の作
用によって、基本的には最上位の用紙P1のみが給送さ
れることとなるとともに、少なくとも、給紙ローラ10
と主分離パッド30との挟圧部Nに3枚以上の用紙が同
時に給送されてしまうという事態が防止されるから、結
果として、確実に最上位の用紙P1のみが給送されるこ
ととなる。
【0104】なお、段付きバネ84のバネ力による副分
離パッドホルダ81の起立位置への復帰動作は、副分離
パッド64が設けられていないとしても得られ、この場
合、副分離パッドホルダ81自体が用紙P1の底面へ圧
接して、この圧接部によって次位の用紙P2の給送が阻
害されるから、副分離パッド80は必ずしも設けなくて
も良い。
【0105】(iv)給紙ローラ10の更なる回転によ
って用紙P1はさらに送られることとなるが、給紙ロー
ラ10が回転する過程で(少なくとも最上位の用紙P1
の先端が給紙ローラ10と主分離パッド30との圧接部
Nを通過した後)給紙ローラ軸11端部のホッパカムが
カムフォロアに当接してホッパ20が図9(e)に示す
ように押し下げられ用紙Pが給紙ローラ10から離間さ
せられると、これとともに、副分離ユニットUも下動す
ることとなる。この下動は、ホッパ20と副分離ユニッ
トUとが支軸83で連結されていることによって確実に
なされる。
【0106】そして、この際、副分離パッド80は段付
きバネ84のバネ力(復原力)によって矢印a2方向に
回動しつつ下動することとなり、この副分離パッド80
の回動によって、副分離パッド80でその移動が阻害さ
れていた次位の用紙P2は、図9(e)に示すようにホ
ッパ20上に押し戻されることとなる。
【0107】なお、段付きバネ84のバネ力による副分
離パッドホルダ81の矢印a2方向への回動動作は、副
分離パッド80が設けられていないとしても得られ、こ
の場合、副分離パッドホルダ81自体が次位の用紙P2
を押し戻すので、副分離パッド80は必ずしも設けなく
ても良い。
【0108】(v)その後、待機時の状態から給紙ロー
ラ10が丁度一回転した時点で1回の給紙動作が終了す
る(すなわち待機状態に戻る)。
【0109】以上のような給紙装置によれば、前述した
第1の実施の形態による(a)の作用効果に加えて、さ
らに次のような作用効果が得られる。
【0110】(d) 副分離ユニットUの下動は、ホッ
パ20と副分離ユニットUとが支軸83で連結されてい
ることによって確実になされるので、次位の用紙P2の
押し戻し動作が確実に得られる。
【0111】(e)用紙セッターが不要であるので、ユ
ーザの誤操作がより確実に防止される。
【0112】(f)用紙セッターが不要であるので、ユ
ーザの手間(用紙セッターの着脱)が軽減される。
【0113】<第3の実施の形態>図10は本発明に係
る給紙装置の第3の実施の形態の要部を示す斜視図であ
る。
【0114】この実施の形態の給紙装置は、給紙装置本
体1と、この給紙装置本体1に取り付けられた用紙重送
防止部材90とを有している。なお、用紙重送防止部材
90は本体1に対して着脱可能に構成することもでき
る。
【0115】図11(a)は、用紙重送防止部材90を
取り外した状態の給紙装置本体1を示す斜視図、図11
(b)は用紙重送防止部材90の斜視図、図11(c)
は第1の実施の形態と同様に副分離パッド94を設けた
場合の用紙重送防止部材90の側面図である。
【0116】これらの図において、前述した第1の実施
の形態における各部と同様な部分または相当する部分に
は同じ符号を付してある。
【0117】この実施の形態が前述した第1の実施の形
態と異なる点は、一方のホッパ20(本実施の形態で
は、用紙送り方向からみて左のホッパ)の用紙積層面a
に、これより一段下がった段部(凹)bを設けてその段
部bに用紙重送防止部材90を取り付けた点にある。
【0118】給紙装置本体1は、給紙ローラ軸11と、
この給紙ローラ軸11に対し相対的に回転不能かつスラ
イド可能に取り付けられた一対の給紙ローラ10,10
と、これに対応して設けられた一対のホッパ20,20
と、前記給紙ローラ10,10に対向して設けられた一
対の主分離パッド30,30と、一対のサブフレーム4
0,40とを備えている。この実施の形態におけるサブ
フレーム40は一体成形品であり、底板41と、前板4
2と、側板43とを有している。また、一方のサブフレ
ーム40(本実施の形態では、用紙送り方向からみて左
のサブフレーム)40の前板42には、第一規制部42
aより一段下がった第二規制部42bが設けられてい
る。
【0119】図11(b)に示すように、用紙重送防止
部材90は、用紙載せ部90aと用紙載せ部90aの先
端部を(L字形に)屈曲させた起立部90bとを有して
おり、この起立部90bが用紙戻し部を構成している。
用紙重送防止部材90は、適当な弾性を有する厚さ0.
125mm程度の合成樹脂シートで構成されている。
【0120】用紙重送防止部材90の起立部90bに
は、図11(c)に示すように、第1の実施の形態と同
様に副分離パッド94を例えば両面テープを用いて貼付
けても良い。このように起立部90bに副分離パッド9
4を設ける場合には副分離パッド94の根本に積載用紙
が挟まれないように用紙載せ部90aの一部に穴(90
c)を設けその穴に副分離パッド94の下部を通す。
【0121】以上のような用紙重送防止部材90は、図
10に示すように、その先端部に設けた起立部90bを
サブフレーム40の前板42に設けた第二規制部42b
に当接させるようにして、用紙載せ部90aを、一方の
ホッパ20の用紙積層面aの段部bに、接着または両面
テープfで取り付ける。
【0122】取り付ける際の位置決めは、前後方向に関
しては、前記起立部90bと第二規制部42bとの当接
によりなされ、左右方向に関しては、用紙載せ部90a
の側縁(図で左側縁)と前記段部(凹)bの内側部20
a(図11(a)参照)との当接によってなされる。
【0123】以上のような給紙装置の動作のうち図11
(c)に示したように副分離パッド94を設けた場合の
動作については、上述した第1の実施の形態による動作
と同様であるため省略する。
【0124】また、図11(b)に示したように副分離
パッド94を設けない場合の動作については、第1の実
施態様において副分離パッドを設けない場合の動作と同
様となる。
【0125】すなわち、上述した第1の実施の形態の動
作中、(iii)の動作(図6(d1)または(d2)
参照)においては、最上位の用紙P1が用紙重送防止部
材90の起立部90bを乗り越えた時点で、起立部90
bはその弾性力によって起立位置に復帰しようとするか
ら、その上端90b1(図11(b)参照)が、上記弾
性力によって最上位の用紙P1の底面に圧接されること
となる。
【0126】したがって、最上位の用紙P1とともに次
位の用紙P2が送られようとしても、次位の用紙P2の
給送は、用紙P1底面と起立部90bとの上記圧接部に
よる次位の用紙P2に対する係止作用によって阻害され
ることとなる。
【0127】また、上述した第1の実施の形態の動作
中、(iv)の動作(図6(e1)または(e2)参
照)においては、ホッパ20が押し下げられ用紙Pが給
紙ローラ10から離間させられると、これとともに、用
紙重送防止部材90も下動することとなる。そして、こ
の際、用紙重送防止部材90の起立部90bの下部は第
二規制部42bと当接しあるいは当接し得る状態となっ
ているから、用紙重送防止部材90が下動することによ
って、その起立部90bは、第二規制部42bと確実に
当接し、この当接およびそれ自身の弾性力(復原力)に
よって矢印a2方向に回動しつつ下動することとなり、
したがって、起立部90bでその移動が阻害されていた
次位の用紙P2は、ホッパ20上に押し戻されることと
なる。
【0128】以上のような給紙装置によれば、前述した
第1の実施の形態による(a)(c)と同様の作用効果
に加えて、さらに次のような作用効果が得られる。
【0129】(g)一方のホッパ20(本実施の形態で
は、用紙送り方向からみて左のホッパ)の用紙積層面a
により一段下がった段部(凹)bを設けてその段部bに
用紙重送防止部材90取り付けているため用紙サイズに
応じてホッパ20等をスライドさせる際に、重送防止部
材90を取り外す必要がなくなる。
【0130】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0131】例えば、 上記の実施の形態では、給紙ローラ10は、側面視D
形状のものであったが、側面視円形のものとしてもよ
い。
【0132】第1の実施の形態では起立部61bの一
側部61b1のみが、一方のサブフレームの前板42に
当接する構成としたが、他側部も他方のサブフレームの
前板42に当接する構成としても良い。
【0133】
【発明の効果】請求項1,2記載のいずれの給紙装置に
よれっても、分離パッド方式を用いて用紙を確実に一枚
づつ給送することができ、また分離パッド上に用紙が残
らないようにすることができる。
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置の第1の実施の形態の要
部を示す斜視図。
【図2】(a)は用紙セッター60を取り外した状態の
給紙装置本体1を示す斜視図、(b)は用紙セッター6
0の斜視図。
【図3】用紙セッター60を示す図で、(a)は図2
(b)とは角度を変えて描いた平面図、(b)は正面
図。
【図4】用紙セッター60の部分拡大断面図。
【図5】(a)(b)(c)は作動説明図であり、図1
における部分省略V−V視図である。
【図6】(d1)(d2)(e1)(e2)は作動説明
拡大断面図。
【図7】本発明に係る給紙装置の第2の実施の形態の要
部を示す斜視図。
【図8】(a)は図7におけるVIII矢視図、(b)
は副分離パッドホルダおよび段付きバネの斜視図。
【図9】(a)〜(e)は作動説明図。
【図10】本発明に係る給紙装置の第3の実施の形態の
要部を示す斜視図。
【図11】(a)は用紙重送防止部材90を取り外した
状態の給紙装置本体1を示す斜視図、(b)は用紙重送
防止部材90の斜視図、(c)副分離パッド94を設け
た場合の用紙重送防止部材90の側面図。
【図12】(a)〜(d)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
P 用紙 P1 最上位の用紙 P2 次位の用紙 10 給紙ローラ 20 ホッパ 30 主分離パッド 40 サブフレーム 60 用紙セッター 64 副分離パッド 80 副分離パッド 90 用紙重送防止ユニット 90b 起立部(用紙戻し部) 94 副分離パッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙動作時に回転し、用紙と接触してこ
    の用紙を給送する給紙ローラと、 この給紙ローラに向けて付勢されていて給紙ローラとの
    間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラにより送ら
    れるべき最上位の用紙を次位の用紙から分離する主分離
    パッドと、 前記給紙ローラと接触して給送されるべき用紙が複数枚
    積層され、給紙ローラの回転時に給紙ローラに向けて用
    紙を圧接させ、給紙ローラにより給送される用紙の先端
    が給紙ローラと主分離パッドとの圧接部を通過した後、
    用紙を給紙ローラから離間させるホッパと、 このホッパと連動し、ホッパが給紙ローラに向けて用紙
    を圧接させたとき、給紙ローラの軸線方向からみて給紙
    ローラに近接した位置にあって給紙ローラにより送られ
    る用紙と当接し用紙の送り方向に回動しつつ次位の用紙
    を最上位の用紙から予備的に分離し、ホッパが用紙を給
    紙ローラから離間させるとき、給紙ローラから遠ざかり
    つつ前記回動方向と逆方向に回動して次位の用紙をホッ
    パ上に向けて戻す副分離パッドと、を備えたことを特徴
    とする給紙装置。
  2. 【請求項2】給紙動作時に回転し、用紙と接触してこの
    用紙を給送する給紙ローラと、 この給紙ローラに向けて付勢されていて給紙ローラとの
    間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラにより送ら
    れるべき最上位の用紙を次位の用紙から分離する主分離
    パッドと、 前記給紙ローラと接触して給送されるべき用紙が複数枚
    積層され、給紙ローラの回転時に給紙ローラに向けて用
    紙を圧接させ、給紙ローラにより給送される用紙の先端
    が給紙ローラと主分離パッドとの圧接部を通過した後、
    用紙を給紙ローラから離間させるホッパと、 このホッパと連動し、ホッパが給紙ローラに向けて用紙
    を圧接させたとき、給紙ローラの軸線方向からみて給紙
    ローラに近接した位置にあって給紙ローラにより送られ
    る用紙と当接し用紙の送り方向に回動しつつ、送られる
    最上位の用紙の底面と当接し次位の用紙の先端を係止し
    て次位の用紙を最上位の用紙から予備的に分離し、ホッ
    パが用紙を給紙ローラから離間させるとき、給紙ローラ
    から遠ざかりつつ前記回動方向と逆方向に回動して次位
    の用紙をホッパ上に向けて戻す用紙戻し部と、を備えた
    ことを特徴とする給紙装置。
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