JPH1171024A - ビン及びそれに類する物品を搬送するベルト上の装置用分離壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急な曲がりのある搬送ベルト上の物品を、小
さな摩擦で、速度を落とすことなく、簡単にかつ障害な
く２つの流れに分岐して搬送できる分離壁を提供する。 【解決手段】 ビン及びそれに類する物品Ａを搬送する
搬送ベルト上の装置用分離壁１は、その壁１の各々の外
側面２に配置された多数のアイドルローラ４を具備して
いる。分離壁は、一連の壁部分１ａによって形成され、
この各々の壁部分はビーム部分５を備え、一緒にリンク
装置６を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ビン及びそれに類
する物品を搬送する搬送ベルト上の装置用分離壁に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に物品、特にビン及びそれに類する
ものを搬送する場合において公知であるように、例えば
スラット型の搬送ベルトによって前方に搬送、給送され
る非常に多くの物品の流れを、少なくとも２つの分岐し
た流れに分ける必要があり、その各々は、それぞれ充填
機械や、ビン詰め機械又は包装機械及びそのような機械
へと向っている。

【０００３】上述の流れを分岐するために、時々曲線状
の配列を有したり、搬送ベルト上に配置された分離壁を
設けることが公知である。公知技術であるこれらの壁
は、鋼板、一般にはステンレス鋼板よりなり、その両側
は非常に精密な仕上げによって区別され、ある場合では
耐摩耗材料で覆われている。これらの壁は、ある点では
満足のいくものではあるが、特にそれらが強い湾曲をも
つ場合では、少なくとも搬送される物品の流れの１つを
かなりスローダウンさせる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の根底にあるこ
の課題は、公知技術における前述の欠点を克服すること
ができるような構造上及び機能上の特徴を有する分離壁
を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、壁の２つの
側面の外側に配置された多数のアイドルローラを具備す
るということを特徴とする分離壁によって解決される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明における分離壁の更なる特
徴と利点は、添付図面を参照として、この例に限定され
る訳ではない下記の好ましい実施の形態の例の記載から
明らかとなるであろう。

【０００７】添付図面を参照すると、１は分離壁そのも
のを示しており、それは、ビン及びそれに類するような
物品Ａを搬送するために一般にはかなり幅広のスラット
型の搬送ベルトＮ上に設置され、搬送物品Ａの流れを分
岐し、別かれたままの流れで搬送している。分離壁１
は、両者共２で示されている両側面を有していて、壁に
よって分けられた対抗している流れの物品Ａと接触す
る。

【０００８】分離壁１は、例えば大きな曲率半径を有す
る円弧に沿って配置され、搬送ベルトＮの進行方向に対
して物品を必要とされるようにそらしている。図に示さ
れた分離壁の上流又は下流部分は、反対方向にそれぞれ
曲部を有し、それは物品が望まれている進路によってい
る。

【０００９】本発明によれば、分離壁１は、壁自身の両
側面２の外側に配置され、全て４で示された複数組３の
アイドルローラを具備している。この方法で物品Ａは、
アイドルローラによって壁の側面２に接触している。好
ましくは分離壁１は、一連の壁部分１ａによって形成さ
れている。各々の壁部分１ａは両側面２ａを有し、各々
の側面２ａには、複数組３のアイドルローラのうち一組
３ａのアイドルローラがある。

【００１０】各々の壁部分１ａは、ビーム部分５を備え
ている。このビーム部分５は水平に延びているリンク装
置６を一緒になって形成している。分離壁１は、好まし
は長方形の断面を有する棒状の案内体８上でリンク装置
６を取り付けるための支持手段７を具備している。棒状
の案内体８は、ベルトから予め決められた距離だけ離れ
てベルト２より上方に位置している。

【００１１】各々のビーム部分５は、対のＴの形をした
断面を有し、かつ両側面１０をもつコア部９を有してい
る。各々の側面１０から向い合わせのフランジ１１と１
２、例えば頂部フランジ１１と底部フランジ１２、とが
コア部９から突出している。コア部９は、各々の側面１
０に、間隔を置いて設けられかつ垂直方向に延在する補
強リブ９ａを有している。

【００１２】ビーム部分５は対向する端部１３と１４と
を有している。端部１３において、ビーム部分は３つの
穴（アイレット）、例えば頂部フランジ１１の延長部に
形成された穴１５と、コア部から突き出ている中間の穴
１６と、底部フランジ１２から突き出ている底部穴１７
とを具備している。反対の端部１４において、ビーム部
分はコア部９から突き出ている２つの穴（アイレット）
１８と１９を具備している。

【００１３】ビーム部分の穴１５，１６と１７及び隣接
するビーム部分の穴１８と１９とは、櫛のような方法で
互いに係合し、適当なピボット２０により回動可能に結
合されてヒンジを形成し、各々のビーム部分は隣接する
ビーム部分と一緒になってリンク装置を構成している。

【００１４】支持手段７は、各々のビーム部分５と協動
する通し部分２１を備えており、そこに棒状の案内体８
が嵌合するようにされている。各々の通し部分２１は、
各々２３によって示された腕部を有し、ビーム部分の頂
部フランジ１１から延びているフォーク状部２２として
形成されており、前記フォーク状部は棒状の案内体８を
嵌合し、腕部の端部間を延びているピン２５によって閉
じられている。

【００１５】各々の組３ａのローラ４は、ビーム部分に
沿って分配され、予め決められた数、例えば７つ、のピ
ボット２５によって支持されており、前記ピボットは垂
直の軸を有し、間隔を置かれた配列で対向するフランジ
１１と１２との間で延びている。ピボット２５とリブ９
ａは互いに交互に配置されている。実施例においては、
２つのローラ４が各々のピボット２５に設けられてい
る。特に隣接するピボットのローラは、千鳥状又は櫛状
の方法で配置されている。

【００１６】好ましくはピボット２０と、ピン２４及び
ピボット２５とは鋼又は適当なプラスチック材料で作ら
れ、ビーム部分に取り付けられて、各々のピボットのマ
ッシュルーム状の端部２６での押さえボタン係合によっ
て、ビーム部分に形成されたそれぞれの座部２７で保持
される。各々のピボットの反対の端部２８は、ローレッ
ト目が付けられ、ビーム部分に形成されたそれぞれの座
部２９での各々のピボットの固定に都合よくされてい
る。

【００１７】ビーム部分５は各々適当なプラスチックに
より注入成型で作られる。同様に互いに全て同一である
ローラ４が、適当なプラスチック材料により注入成型で
作られる。

【００１８】

【発明の効果】本発明による分離壁の主な利点は、両方
向に鋭い曲部がある搬送ベルト上の物品を、非常に小さ
な摩擦でもって、かつ障害なしに搬送できるということ
である。更に本発明による分離壁は構造上簡単であり、
これは大規模に製造される物品にとっては重要な利点で
ある。

【００１９】本発明による分離壁は、特にもはや摩耗の
徴候もなく、従って作業中に放出されるごみや埃の痕跡
もないので、衛生上も好ましい。更に本発明による分離
壁の利点は、設置が容易で、素早く行えることである。
事実、リンク装置はそれぞれの腕部にピンを挿入すると
いう単純な方法で、棒状の案内体に素早く固定される。

【００２０】前述されかつ図に示された分離型は、明ら
かに当業者にとって多くの変更及び修正が可能である
が、それらの全ては特許請求の範囲で限定された本発明
の保護範囲内にあるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明による分離壁の斜視図である。

【図２】図２は、図１の分離壁の一部を断面で示した正
面図である。

【図３】図３は、図１の分離壁の平面図である。

【図４】図４は、図１の分離壁を線IV−IVに沿って切断
した断面図である。

【図５】図５は、図１の分離壁の細部を一部を断面で、
かつ分解して示した正面図である。

【図６】図６は、図１の分離チェーンの細部の平面図で
ある。

【図７】図７は、図１の分離壁の分解断面図である。

【符号の説明】

１…分離壁 ２…側面 ３…複数組のアイドルローラ ４…アイドルローラ ５…ビーム部分 ６…リンク装置 ７…支持手段 ８…棒状の案内体 ９…コア部 １１，１２…フランジ １５，１６，１７，１８，１９…穴 ２０，２５…ピボット ２１…通し部分 ２２…フォーク部 ２３…腕部 ２４…ピン ２７，２９…座部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビン及びそれに類する物品（Ａ）を搬送
   する搬送ベルト上の装置用分離壁において、 その分離壁（１）の２つの側面（２）の各々の外側に配
   置された多数のアイドルローラ（４）を具備しているこ
   とを特徴とする搬送ベルト上の装置用分離壁。
2. 【請求項２】 リンク装置（６）を形成する多数のビー
   ム部分（５）と、同じくベルト（Ｎ）上のリンク装置
   （６）を取り付けるための支持手段（７）とを具備して
   いることを特徴とする請求項１に記載の搬送ベルト上の
   装置用分離壁。
3. 【請求項３】 リンク装置（６）のための支持手段
   （７）が、各々のビーム部分（５）と協働した少なくと
   も１つの通し部分（２１）を具備し、この通し部分（２
   １）にベルト（Ｎ）より上にある棒状の案内体（８）が
   嵌合されるようにされていることを特徴とする請求項２
   に記載の搬送ベルト上の装置用分離壁。
4. 【請求項４】 リンク装置（６）の各々のビーム部分
   （５）には、リンク装置（６）中に隣接するビーム部分
   （５）に回動可能に結合されるための穴（１５，１６，
   １７，１８，１９）が設けられていることを特徴とする
   請求項３に記載の搬送ベルト上の装置用分離壁。
5. 【請求項５】 各々のビーム部分（５）が、対のＴの形
   の断面をしていて、コア部（９）と、コア部（９）の各
   々の側面（１０）から突き出ている対向するフランジ
   （１１，１２）、例えば頂部フランジ（１１）と底部フ
   ランジ（１２）、とを有していることを特徴とする請求
   項４に記載の搬送ベルト上の装置用分離壁。
6. 【請求項６】 ローラ（４）が、コア部（９）の各々の
   側面（１０）から突き出ている対向するフランジ間に延
   びているピボット（２５）に回転可能に支持されている
   ことを特徴とする請求項５に記載の搬送ベルト上の装置
   用分離壁。
7. 【請求項７】 隣接するピボット（２５）に支持された
   ローラ（４）が、実質的に櫛状の方法で互いに係合され
   ていることを特徴とする請求項６に記載の搬送ベルト上
   の装置用分離壁。
8. 【請求項８】 前記少なくとも１つの通し部分（２１）
   が、ビーム部分（５）の頂部フランジ（１１）から延び
   ている腕部（２３）をもつフォーク状部（２２）より構
   成されていて、腕部（２３）の端部間を延びているピン
   （２４）によって、棒状の案内体（８）越しに係合し、
   棒状の案内体（８）上で閉じられていることを特徴とす
   る請求項７に記載の搬送ベルト上の装置用分離壁。