JPH1170702A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1170702A
JPH1170702A JP10130406A JP13040698A JPH1170702A JP H1170702 A JPH1170702 A JP H1170702A JP 10130406 A JP10130406 A JP 10130406A JP 13040698 A JP13040698 A JP 13040698A JP H1170702 A JPH1170702 A JP H1170702A
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JP
Japan
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recording material
fog
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Application number
JP10130406A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Agano
俊孝 阿賀野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録材料を用いる画像記録装置において、記録
材料のフォグ濃度の変動、さらに製造ロット等の記録材
料ごとのフォグ濃度の違いによらず、低濃度域を含む全
濃度域で好適に階調が表現された高画質画像を安定して
記録することができる画像記録装置を提供する。 【解決手段】記録材料における最低濃度が記録されたプ
リントを出力する手段と、プリントに記録された最低濃
度を測定する測定手段と、測定手段によって測定された
最低濃度に応じて、記録階調を制御する制御手段とを有
することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置の技
術分野に属し、詳しくは、使用する記録材料のフォグ濃
度の変動によらず、全濃度域に渡って好適に階調が表現
された高画質画像を記録することができる画像記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】銀塩写真感光材料、熱現像感光材料、感
光感熱記録材料、電子写真感光材料、感熱記録材料等、
各種の記録材料を用いた複写装置やプリンタ等の画像記
録装置が様々な分野で広く利用されている。
【0003】これらの画像記録装置において、感光性の
記録材料を用いる画像記録装置では、例えば、記録画像
に応じて変調した光ビームや原稿の反射光等の記録光で
感光材料を像様に露光して画像を記録し、必要に応じ
て、使用する記録材料に応じた現像処理、例えば、銀塩
写真感光材料であれば各種の処理液を用いた湿式の現像
処理、熱現像感光材料であれば加熱現像等の現像処理を
施して、可視像(顕像)が記録されたプリントを作成す
る。他方、感熱記録材料を用いる画像記録装置では、1
方向に配列された多数の発熱素子を有するサーマルヘッ
ドや、加熱記録用のレーザビーム等の光ビームを用いて
感熱記録材料を像様に加熱して発色させて、可視像が記
録されたプリントを作成する。
【0004】このような記録材料を用いた画像記録装置
において、記録可能な最低濃度(ハイライト)は、多く
の場合、記録材料の特性、すなわち記録材料のフォグ
(fog)濃度で決定される。例えば、記録部分が発色
するネガ記録材料の場合、記録材料の特性や記録材料の
ベース濃度等に応じて、全く未記録の部分でも若干の発
色(濃度)があり、その濃度すなわちフォグ濃度が記録
可能な最低濃度となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、未使用(生保
存)の記録材料のフォグ濃度は経時と共に変化し、通常
は、経時と共に高濃度となってしまう。ところが、従来
の画像記録装置においては、このようなフォグ濃度の変
動によらず一定の記録条件で画像記録を行っているた
め、フォグ濃度が変動すると、得られた記録画像の低濃
度部が軟調化してしまい、記録画像の画質が低下すると
いう問題点がある。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、感光材料や感熱記録材料等の各種
の記録材料を用いる画像記録装置において、記録材料の
フォグ濃度の変動、さらに製造ロット等の記録材料ごと
のフォグ濃度の違いによらず、低濃度域を含む全濃度域
で好適に階調が表現された高画質画像を安定して記録す
ることができる画像記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、記録材料に画像記録を行い、可視像が記
録されたプリントを出力する画像記録装置であって、前
記記録材料における最低濃度が記録されたプリントを出
力する手段と、前記プリントに記録された前記最低濃度
を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定され
た最低濃度に応じて、記録階調を制御する制御手段とを
有することを特徴とする画像記録装置を提供する。
【0008】また、前記制御手段による記録階調の制御
が、前記測定された最低濃度と前記記録材料の標準最低
濃度との差分を求め、この差分に応じて、全濃度域の画
像濃度を上げるものであるのが好ましい。
【0009】また、前記差分だけ記録画像の目標濃度値
を上げることにより、全濃度域の画像濃度を上げるのが
好ましく、あるいは、前記差分に応じて、前記測定され
た最低濃度に漸近するように、所定濃度以下、好ましく
は濃度Dで1.0以下の濃度領域における目標濃度値を
上げるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0011】図1に、本発明の画像記録装置の一例の概
略図が示される。図1に示される画像記録装置10は、
CTやMRI等の医療用測定機によって測定された画像
を可視像として再生したプリントを作成する、いわゆる
医療用イメージャーとして好適に用いられる装置であっ
て、透明なフィルムを支持体とする感光感熱記録材料を
用い、MRI等の画像データ供給源Rから供給された画
像データに応じて変調した光ビームLによって、走査露
光で記録材料Aを像様露光して潜像を形成した後に、熱
現像を行って、可視像が記録されたプリントを作成する
装置である。
【0012】このような記録装置10で利用される感光
感熱記録材料としては、支持体の一方の面に、バインダ
ーの50%以上がラテックスで構成され、かつ有機銀塩
および有機銀塩の還元剤を含有する画像形成層を有する
記録材料が例示される。この記録材料は、露光によって
感光性ハロゲン化銀等の光触媒が潜像核を形成し、加熱
によって、還元剤の作用でイオン化されている有機銀塩
の銀が移動して、感光性ハロゲン化銀と結合して結晶銀
となり、画像を形成する。
【0013】また、感光感熱記録材料の別の例として
は、支持体上に、電子供与性の無色染料を内包する熱応
答性マイクロカプセルと、同一分子内に電子受容部およ
び重合性ビニルモノマー部を有する化合物と、光重合開
始剤とを含む感光感熱記録層、もしくは、電子供与性の
無色染料を内包する熱応答性マイクロカプセルと、電子
受容性化合物と、重合性ビニルモノマーと、光重合開始
剤とを含む感光感熱記録層を形成した感光感熱(熱発
色)記録材料が例示される。この記録材料は、露光によ
り、熱応答性マイクロカプセルの外にある組成物が硬化
して固定化され、加熱によって、固定化されていない電
子受容部および重合性ビニルモノマー部を有する化合物
もしくは電子受容性化合物が感光感熱記録層内を移動し
て、マイクロカプセル内の電子供与性の無色染料を発色
させて画像を形成する。この感光感熱記録材料は、本出
願人による特願平8−333724号明細書に詳述され
る。
【0014】なお、本発明の画像記録装置は、このよう
な感光感熱記録材料を用いた画像記録に限定はされず、
各種の記録材料を用いて、可視像が記録されたプリント
(ハードコピー)を作成する各種の画像記録装置に利用
可能である。具体的な例としては、銀塩写真感光材料を
用い、感光材料を像様露光した後に湿式の現像処理を行
ってプリントを得る画像記録装置、画像形成溶媒の存在
下で受像層(色素固定層)を有する受像材料に画像を転
写してプリントとする熱現像式の銀塩感光材料(富士フ
イルム社製 ピクトログラフィー感光材料)を用いた画
像記録装置等が例示される。また、本発明は、このよう
な感光材料を用いる画像記録装置以外にも、感熱記録材
料を用い、多数の発熱素子が一方向に配列されてなるサ
ーマルヘッドや加熱用のレーザビーム(ヒートモードレ
ーザ)によって感熱記録材料を像様に加熱して、可視像
が記録されたプリントとする画像記録装置(感熱記録装
置)にも好適に利用可能である。
【0015】図示例の記録装置10は、基本的に、記録
材料Aの搬送方向順に、感光材料供給部12と、幅寄せ
部14と、画像露光部16と、熱現像部18と、排出ト
レイ80とを有して構成される。さらに、熱現像部18
と排出トレイ80との間には、熱現像を終了した記録材
料Aの濃度を測定して、記録材料Aにおける最低濃度す
なわちフォグ(fog)濃度を検出するための、光源8
2およびセンサ84が配置される。なお、図1において
は、図面を簡略化して構成を明瞭にするために省略して
いるが、記録装置10には、図示した部材以外にも、記
録材料Aを搬送するための搬送ローラやガイド、各種の
センサ等が必要に応じて配置されている。
【0016】記録材料Aは、通常、100枚等の所定単
位の積層体(束)とされて袋体や帯等で包装されてお
り、通常、この所定単位の積層体のまま専用のマガジン
20に収納されて記録装置10に供給され、1枚ずつ記
録装置10に供される。感光材料供給部12(以下、供
給部12とする)は、このマガジン20から記録材料A
を一枚取り出して、記録材料Aの搬送方向の下流(以
下、下流とする)に位置する幅寄せ部14に供給する部
位で、装填部22および24と、各装填部に配置される
吸盤26および28を用いた枚葉手段ならびに供給ロー
ラ対30および32と、搬送ローラ対34および36
と、搬送ガイド38,40および42とを有して構成さ
れる。
【0017】装填部22および24は、記録材料Aを収
納したマガジン20を所定位置に装填する部位である。
図示例の記録装置10は、2つの装填部22および24
を有しており、両装填部には、通常、サイズの異なる
(例えば、CTやMRI用の半切サイズと、FCR(富
士コンピューテッドラジオグラフィー)用のB4サイズ
等)記録材料Aを収納するマガジン20が装填される。
各装填部に配置される枚葉手段は、吸盤26および28
によって記録材料Aを吸着保持して、リンク機構等の公
知の移動手段で吸盤26および28を移動することによ
って記録材料Aを搬送し、それぞれの装填部に配置され
る供給ローラ対30および32に供給する。供給ローラ
対30に供給された記録材料Aは、搬送ガイド38,4
0ならびに42に案内されつつ搬送ローラ対34ならび
に36によって、他方、供給ローラ対32に供給され記
録材料Aは、搬送ガイド40ならびに42に案内されつ
つ搬送ローラ対36によって、それぞれ下流の幅寄せ部
14に搬送される。
【0018】幅寄せ部14は、記録材料Aを、搬送方向
と直交する方向(以下、幅方向とする)に位置合わせす
ることにより、下流の記録部16における主走査方向の
記録材料Aの位置合わせ、いわゆるサイドレジストを取
って、搬送ローラ対44によって記録材料Aを下流の画
像露光部16に搬送する部位である。幅寄せ部14にお
けるサイドレジストの方法には特に限定はなく、例え
ば、記録材料Aの幅方向の1端面と当接して位置決めを
行うレジスト板と、記録材料Aを幅方向に押動して端面
をレジスト板に当接させる押動手段とを用いる方法、前
記レジスト板と、記録材料Aの搬送方向を幅方向で規制
して同様にレジスト板に当接させる、記録材料Aの幅方
向のサイズに応じて移動可能なガイド板等とを用いる方
法等、公知の方法が各種例示される。
【0019】画像露光部16(以下、露光部16とす
る)は、光ビーム走査露光によって記録材料Aを像様に
露光する部位で、露光ユニット46と副走査搬送手段4
8とを有して構成される。
【0020】図2に、露光部16の概念図を示す。露光
ユニット46は、記録画像に応じて変調した光ビームL
を主走査方向(図1および図2で紙面に垂直方向)に偏
向して、所定の記録位置Xに入射する、公知の光ビーム
走査装置であって、光源50と、光源50を駆動する露
光制御装置52と、光偏向器であるポリゴンミラー54
と、fθレンズ56と、立ち下げミラー58と、条件修
正部86とを有して構成される。なお、露光ユニット4
6には、これ以外にも、光源から射出された光ビームL
を整形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面
倒れ補正光学系、光路変更用ミラー等、公知の光ビーム
走査装置に配置される各種の部材が必要に応じて配置さ
れている。
【0021】光源50は、記録材料Aの分光感度特性に
応じた狭帯波長域の光ビームLを射出する光源である。
MRIやCT等の画像データ供給源Rからの画像データ
は、露光制御装置52に送られる。露光制御装置52
は、供給された画像データに階調補正(濃度補正)を施
し、得られた画像データすなわち記録画像に応じて光源
50を駆動、例えば、パルス幅変調して駆動し、記録画
像に応じてパルス幅変調された光ビームLを射出させ
る。また、この露光制御装置52は、必要に応じて、記
録材料Aの所定位置にフォグ濃度を検出するための未記
録部分(以下、この部分をフォグとする)を形成するよ
うに、光源50を駆動して画像を記録する。条件修正部
86は、センサ84によって測定されたフォグ濃度に応
じて記録階調を制御する部位で、図示例においては、露
光制御装置52における画像処理条件、例えば、階調補
正条件を修正する。この点については、後に詳述する。
【0022】なお、本発明の画像記録装置においては、
画像記録における変調方法は上記パルス幅変調に限定は
されず、パルス数変調であってもよく、あるいは、強度
変調であってもよい。また、感光記録および感熱記録に
関わらず、図示例の様に、記録手段として光ビームを用
いる装置の場合には、図示例のような光源の直接変調以
外にも、AOM(音響光学変調器)、EOM(電気工学
変調器)、液晶シャッタアレイのような空間変調素子等
の変調素子を用いた外部変調であってもよい。
【0023】このようにパルス幅変調されて光源50か
ら射出された光ビームLは、ポリゴンミラー54によっ
て主走査方向に偏向され、fθレンズ56によって記録
位置Xで結像するように調光され、立ち下げミラー58
によって光路を変更されて記録位置Xに入射する。な
お、図示例の記録装置10はモノクロの画像記録を行う
装置で、露光ユニット46は光源50を1つのみ有する
が、本発明をカラー画像の記録に利用する際には、例え
ば、カラー感光材料のR(赤)、G(緑)、およびB
(青)の分光感度特性に応じた波長の光ビームを射出す
る3種の光源を有する露光ユニットが用いられる。
【0024】一方、副走査搬送手段48は、記録位置X
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対60
および62を有するものであり、搬送ローラ対60およ
び62によって、記録材料Aを記録位置Xに保持しつ
つ、前記主走査方向と直交する副走査方向(図2中矢印
a方向)に搬送する。ここで、前述のように、記録画像
に応じてパルス幅変調された光ビームLは、主走査方向
に偏向されているので、記録材料Aは光ビームによって
2次元的に走査露光され、潜像が記録される。
【0025】露光部16において潜像を記録された記録
材料Aは、次いで、搬送ローラ対64および66等によ
って搬送されて、熱現像部18に搬送される。熱現像部
18は、記録材料Aを加熱することにより、熱現像を行
って潜像を可視像とする部位で、加熱ドラム68と、エ
ンドレスベルト70と、剥離爪72とを有して構成され
る。
【0026】加熱ドラム68は、ハロゲンランプ等の加
熱用光源やヒータ等の熱源を内蔵するドラムで、その表
面が記録材料Aの熱現像温度に応じた温度に加熱・保持
されており、また、軸68aを中心に回転してエンドレ
スベルト70と共に記録材料Aを挟持搬送する。なお、
加熱ドラム68の温度は、一例として、記録材料Aとし
て、前記ラテックスを含有する記録材料を用いる場合に
は100℃〜140℃、前記熱応答性マイクロカプセル
を含有する記録材料を用いる場合には85℃〜150℃
が例示される。また、記録材料Aの種類に応じて搬送速
度を変更して熱現像時間を調整してもよく、例えば、前
者の記録材料であれば熱現像時間は10秒〜90秒、後
者の記録材料であれば3秒〜60秒程度である。
【0027】エンドレスベルト70は、ローラ74a,
74b,74cおよび74dの4つのローラに張架され
て、加熱ドラム68に巻き掛けられるようにして押圧さ
れている。剥離爪72は、記録材料Aを加熱ドラム68
から剥離するものであり、加熱ドラム68による記録材
料Aの搬送に対応して、加熱ドラム68に軽く当接、離
脱するように構成される。
【0028】搬送ローラ対66によって熱現像部18に
搬入された記録材料Aは、エンドレスベルト70と、ロ
ーラ76および78とによって挟持搬送されて、加熱ド
ラム68とエンドレスベルト70との間に搬入され、加
熱ドラム68の回転に応じて搬送されつつ、加熱ドラム
68によって熱現像されて、露光によって記録された潜
像が可視像となる。記録材料Aの先端が剥離爪72の近
傍に搬送されると、剥離爪72が軽く加熱ドラム68に
当接して、加熱ドラム68と記録材料Aとの間に侵入
し、記録材料Aを加熱ドラム68から剥離する。
【0029】熱現像を終了して、剥離爪72によって加
熱ドラム68から剥離された記録材料Aは、装置外に搬
送されて排出トレイ80に排出される。ここで、熱現像
部18と排出トレイ80との間には、記録材料Aの搬送
経路を挟むようにして光源82とセンサ84が配置され
ている。前述のように、記録材料Aは透明な支持体を用
いるフィルムであるので、光源82から射出されて記録
材料Aを透過した光をセンサ84で計測することによ
り、記録材料Aの濃度を測定することができる。図示例
の記録装置10においては、記録材料Aのフォグ濃度に
対する階調補正条件の修正を行う際に、光源82とセン
サ84とによって露光部16で形成されたフォグの透過
光量が測定される。この透過光量は、条件修正部86に
送られて、これより記録材料Aのフォグ濃度が算出され
る。すなわち、光源82とセンサ84は、露光部16で
形成されるフォグに対応して配置され、あるいは、露光
部16による未露光部の形成は、センサ84等の位置に
応じて行われる。
【0030】なお、本発明の画像記録装置において、フ
ォグ濃度の測定方法は上記方法に限定はされず、公知の
濃度測定手段が各種利用可能であり、例えば、記録材料
が非透明なものである場合には、反射光を測定すること
でフォグ濃度を測定しても良く、あるいは、各種の濃度
計を用いてフォグ濃度を測定してもよい。
【0031】以下、記録装置10の作用を説明すること
によって、本発明の画像記録装置についてより詳細に説
明する。前述のように、記録材料Aは、供給部12から
供給され、幅寄せ部14でサイドレジストを取られて、
露光部16に搬送される。
【0032】露光部16に搬送された記録材料Aは、副
走査搬送手段48によって副走査搬送されつつ、露光ユ
ニット46から射出された、記録画像に応じて変調さ
れ、主走査方向に偏向された光ビームLによって2次元
的に走査露光され、潜像が記録される。ここで、露光ユ
ニット46による露光は、必要に応じて、フォグ濃度を
計測するためのフォグ(未記録部分)を所定位置に形成
するように行われる。なお、フォグは、全ての画像記録
毎に形成してもよく、あるいは、フォグ濃度に対応した
階調補正条件の修正を行う際のみに形成してもよい。ま
た、フォグの記録位置には特に限定は無いが、誤診等を
防ぐためにも、画像データ供給源Rからの画像再生領域
外とするのが好ましい。
【0033】露光部16において潜像を記録された記録
材料Aは、搬送ローラ対64,66等によって熱現像部
18に搬送され、加熱ドラム68とエンドレスベルト7
0と間に挟持されつつ搬送されて熱現像されて潜像が可
視像とされ、剥離爪72によって加熱ドラム68から剥
離されて、排出トレイ80に搬送される。ここで、記録
材料Aのフォグ濃度に対する階調補正条件の補正を行う
際には、前述のように、光源82から射出されフォグを
透過した光量がセンサ84によって測定され、条件修正
部86に送られる。条件修正部86においては、この透
過光量からフォグ濃度を算出し、フォグ濃度に応じて露
光制御装置52における階調補正条件を修正する。
【0034】前述のように、各種の記録材料のフォグ濃
度は、未使用時における経時と共に高くなり、また、記
録材料のフォグ濃度は、製造ロット等によっても異な
る。ところが、従来の画像記録装置においては、フォグ
濃度によらず所定の画像処理条件での画像処理を行って
いるため、言い換えれば、フォグ濃度の変動や違いに関
わらず供給された画像データと記録濃度との対応を取っ
ているため、フォグ濃度の変動等によって、特に低濃度
部の階調の軟調化が生じて、画質低下の要因となってい
る。これに対し、本発明の画像記録装置においては、画
像記録時にフォグを形成してフォグ濃度を測定し、記録
材料のフォグ濃度に応じて記録階調を制御、図示例にお
いては階調補正条件を修正することにより、記録材料の
フォグ濃度の変動等によらず、低濃度域の階調も好適に
表現された高画質画像が記録されたプリントを安定して
出力することを可能にしている。
【0035】フォグ濃度に応じた記録階調の制御方法と
しては、各種の方法が利用可能であるが、好適な方法と
して、以下に示す方法が例示される。記録装置10も含
め、通常の画像記録装置では、図3に示されるように、
画像データ供給源Rから供給された画像データ(以下、
入力画像データとする)に対する記録画像の目標濃度
(適正濃度)が定められている。フォグ濃度は画像デー
タ0の位置の画像濃度であり、記録装置10において
は、記録材料Aの標準的なフォグ濃度Df が、予め条件
修正部86に入力されている。記録材料Aの実際のフォ
グ濃度を算出した条件修正部86は、次いで、記録材料
Aの標準的なフォグ濃度Df と、測定されたフォグ濃度
との差を算出する。例えば、経時変化等によってフォグ
濃度が変動し、低濃度部(足部)の発色濃度特性が点線
(細)のように変動した際であれば、標準的なフォグ濃
度Df と実際のフォグ濃度D0 との差ΔDを算出する。
【0036】次いで、条件修正部86は、このΔDに応
じて階調補正条件を修正する。前述のように、記録装置
では入力画像データに対する目標濃度が定められてお
り、階調補正によって、記録材料Aのγ特性や記録装置
特性等に応じた補正を施して、入力画像データを記録装
置10による画像記録に対応した画像データとして、入
力画像データに対して適正に階調が表現された画像を記
録している。このような階調補正は、例えば、入力画像
データS1 に対する目標濃度がD1、入力画像データS
2 に対する目標濃度がD2 、入力画像データS3 に対す
る目標濃度がD3 と定められている際に、各入力画像デ
ータに対する記録用の画像データを、各入力画像データ
に対する目標濃度の画像記録を行う画像データとなるよ
うに補正(変換)する階調補正テーブル(あるいは、補
正関数)を、補間やアルゴリズム等を用いて作成し(す
なわち、階調補正条件の設定)、この階調補正テーブル
によって入力画像データを補正することで行われる。
【0037】フォグ濃度に応じた階調補正条件の修正を
行う際には、条件修正部86は、例えば、各入力画像デ
ータに対する目標濃度がΔD分だけ高くなるように、階
調補正条件を修正する。すなわち、図3に点線(太)で
示すように、入力画像データS1 に対する目標濃度がD
1 +ΔD、入力画像データS2 に対する目標濃度がD2
+ΔD、入力画像データS3 に対する目標濃度がD3
ΔDとなるように、露光制御部52に設定された階調補
正テーブルを修正し、あるいは、この情報を露光制御部
52に出力して階調補正テーブルを再作成させる。以降
の画像記録における階調補正は、この修正された階調補
正テーブルによって行われる。
【0038】このようにフォグ濃度に応じて階調補正条
件を修正した後の記録画像は、全体的に、このΔD分だ
け高濃度になる。しかしながら、画像の観察者は絶対的
な濃度を見るのではなく、相対的な濃度差で画像を観察
するのが通常であり、また、フォグ濃度の変動は広い濃
度域で画像がつぶれるような大きなものではない。従っ
て、本発明の画像記録装置によれば、フォグ濃度の変動
や差によらず、低濃度域での画像の軟調化を防止して、
低濃度域を含む広い濃度域で適正に階調が表現された高
画質画像を記録したプリントを安定して得ることができ
る。
【0039】図4に、本発明の画像記録装置における、
フォグ濃度に応じた記録階調の制御方法の別の例を示
す。図3に示される例では、階調補正テーブルを、フォ
グ濃度の変動分であるΔDだけ全体の目標濃度を向上し
て作成したが、図4に示される例では、全体ではなく、
所定濃度以下の領域において、フォグ濃度の変動分のΔ
Dに応じて、目標濃度が実際のフォグ濃度D0 に漸近す
るように、階調補正テーブルを作成する。
【0040】すなわち、本態様においても、前述の図3
に示される例と同様に、入力画像データに対する目標濃
度に応じた階調補正テーブル(実線)が設定されてお
り、低濃度部の発色濃度特性が点線(細)のように変動
したとして、標準的なフォグ濃度Df と実際のフォグ濃
度D0 との差ΔDを算出する。次いで、点線(太)に示
されるように、この差ΔDに応じて、所定の濃度以下の
領域、好ましくは、濃度Dで1.0以下の領域におい
て、入力画像データが小さくなるに従って、入力画像デ
ータに対する目標濃度が実際のフォグ濃度D0 に漸近す
るように、露光制御部52に設定された階調補正テーブ
ルを修正、あるいは階調補正テーブルを再作成させ、以
降の画像記録における階調補正を、この修正された階調
補正テーブルによって行う。
【0041】本態様によれば、フォグ濃度の変動に起因
する低濃度域での画像の軟調化を好適に防止し、低濃度
域から高濃度域まで、適正に階調が表現された高画質画
像を再生したプリントを出力できると共に、フォグ濃度
の変動に影響を受けず、実際に重要な画像が再生される
濃度1.0以上の領域では、装置に設定された適正濃度
の画像を再生することができる。そのため、画像データ
に対する画像濃度の管理等を行っているユーザや、同じ
画像データを用いて別のプリンタで出力したプリント
や、階調補正テーブルを調整する前のプリントを保存し
ているユーザに対しても、濃度変動等の矛盾を生じるこ
となく好適に対応できる。
【0042】本発明の画像記録装置において、このよう
なフォグ濃度に応じた画像処理条件の修正タイミングに
は特に限定はなく、例えば、各画像記録毎に毎回行って
もよく、フォグ濃度の変動に応じて行ってもよく、新た
な記録材料Aの束が収容されたマガジン20が装填され
た際の最初の記録時に行ってもよく、マガジン20が交
換された際の最初の記録時に行ってもよく、画質低下等
に応じたユーザの指示により行ってもよく、さらに、こ
れらを併用して行ってもよい。また、マガジン20の交
換時や新たな記録材料Aの束の装填時には、自動的に画
像処理条件の修正を行うようにしてもよい。なお、新た
な記録材料Aの束の装填は、マガジン20が空になった
こと等で検出すればよい。
【0043】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像記録装置によれば、感光材料や感熱記録材料等の各種
の記録材料を用いる画像記録装置において、記録材料の
フォグ濃度の変動、さらに製造ロット等の記録材料ごと
の特性の違いによらず、低濃度域を含む全濃度域で好適
に階調が表現された高画質画像を安定して記録すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例の概略図であ
る。
【図2】 図1に示される画像記録装置の画像露光部の
概略図である。
【図3】 本発明の画像記録装置における階調補正条件
の修正を説明するための入力画像データと画像濃度との
関係の一例を示すグラフである。
【図4】 本発明の画像記録装置における階調補正条件
の修正の別の例を説明するための入力画像データと画像
濃度との関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】 10 (画像)記録装置 12 (記録材料)供給部 14 幅寄せ部 16 (画像)露光部 18 熱現像部 20 マガジン 22,24 装填部 26,28 吸盤 30,32 供給ローラ対 34,36,44,60,62,64,66 搬送ロー
ラ対 38,40,42 搬送ガイド 46 露光ユニット 48 走査搬送手段 50,82 光源 52 露光制御装置 54 ポリゴンミラー 56 fθレンズ 58 立ち下げミラー 68 加熱ドラム 70 エンドレスベルト 72 剥離爪 74a,74b,74c,74d,76,78 ローラ 80 排出トレイ 84 センサ 86 条件修正部 A 記録材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/40 101B A61B 5/05 390

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材料に画像記録を行い、可視像が記録
    されたプリントを出力する画像記録装置であって、 前記記録材料における最低濃度が記録されたプリントを
    出力する手段と、前記プリントに記録された前記最低濃
    度を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定さ
    れた最低濃度に応じて、記録階調を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段による記録階調の制御が、前
    記測定された最低濃度と前記記録材料の標準最低濃度と
    の差分を求め、この差分に応じて、全濃度域または一部
    の濃度域の画像濃度を上げるものである請求項1に記載
    の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記差分だけ記録画像の目標濃度値を上げ
    ることにより、全濃度域の画像濃度を上げる請求項2に
    記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記差分に応じて、前記測定された最低濃
    度に漸近するように、所定濃度以下の濃度領域における
    目標濃度値を上げる請求項2に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記所定濃度が、濃度Dで1.0である請
    求項4に記載の画像記録装置。
JP10130406A 1997-07-03 1998-05-13 画像記録装置 Pending JPH1170702A (ja)

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JP10130406A JPH1170702A (ja) 1997-07-03 1998-05-13 画像記録装置

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JP17848097 1997-07-03
JP9-178480 1997-07-03
JP10130406A JPH1170702A (ja) 1997-07-03 1998-05-13 画像記録装置

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JP10130406A Pending JPH1170702A (ja) 1997-07-03 1998-05-13 画像記録装置

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