JPH11174601A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH11174601A
JPH11174601A JP34266797A JP34266797A JPH11174601A JP H11174601 A JPH11174601 A JP H11174601A JP 34266797 A JP34266797 A JP 34266797A JP 34266797 A JP34266797 A JP 34266797A JP H11174601 A JPH11174601 A JP H11174601A
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JP
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photosensitive material
temperature
image
image recording
magazine
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JP34266797A
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English (en)
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Naoya Okano
直哉 岡野
Yoshiyuki Monma
良行 門馬
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マガジンの交換後等の感光材料が低温な状態で
も、適正濃度に発色した高画質な画像を安定して記録で
きる画像記録装置を提供する。 【解決手段】記録画像を担持する記録光によって感光材
料を露光する画像記録部と、感光材料の温度を検知する
温度検知手段と、温度検知手段によって検知された感光
材料の温度に応じて、画像記録部おける感光材料の露光
量を調整する露光調整手段とを有することにより、前記
課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を担持する記
録光によって感光材料を露光して画像を記録する画像記
録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光が主流
である。
【0003】一方、近年では、デジタル露光を利用する
焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電
的に読み取って、読み取った画像をデジタルの画像デー
タ(信号)とした後、種々の画像処理を施して記録用の
画像データとし、この画像データに応じて変調した記録
光によって感光材料を走査露光して潜像を記録し、現像
処理を施してプリント(写真)として出力するデジタル
フォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じたプリントを出力で
きる。また、プリント画像の画像データをコンピュータ
等に供給することができ、また、フロッピーディスク等
の記録媒体に保存しておくこともできる。さらに、デジ
タルフォトプリンタによれば、従来の直接露光によるプ
リントに比して、分解能、色/濃度再現性等に優れた、
より画質の良好なプリントが出力可能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置(画像記録装置)と現像
機とを有する出力機より構成される。スキャナでは、フ
ィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイ
メージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像デー
タ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像
処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、
画像記録のための出力画像データ(露光条件)として焼
付装置に送る。焼付装置は、例えば、光ビーム走査露光
を利用する装置であれば、供給された画像データに応じ
て変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料を走査搬送す
ることにより、光ビームによって感光材料を走査露光し
て潜像を形成し、また、バックプリントを記録する。現
像機では、露光済の感光材料に、所定の現像処理等を施
して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリント
とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなフォトプリ
ンタの焼付装置等で感光材料に記録された潜像は、所定
の湿式処理を施されることによって可視像とされるが、
現像後の感光材料に形成される画像の発色濃度は、露光
時の感光材料の温度によって影響され、一般的に、感光
材料の温度が高い方が高濃度に発色する。特に、前述の
デジタルフォトプリンタでは、光ビーム等を用いた走査
露光によって画像記録が行われるが、露光時間を短縮し
てプリント作成能力を向上するためには走査速度を早く
する必要があり、そのために高光量の記録光が用いられ
るので、感光材料温度の変動による発色濃度の変動が大
きい。そのため、適正濃度に発色した画像を安定して得
るためには、露光される感光材料を一定温度とする必要
がある。しかしながら、以下に示すように、感光材料の
温度を常に一定温度に保つのは困難である。
【0007】通常の画像記録装置は、露光光源や電源部
等の熱源を有するので、冷却ファン等を用いて外気を装
置内部に導入することにより、装置内を冷却して、内部
温度を所定の温度範囲に保っている。また、多くの画像
記録装置は、装置が所定の性能を発揮できるように設置
環境の温度範囲を定めている。従って、画像記録装置が
定常的に作動している際には、感光材料は装置内の熱で
暖められ、その温度は、装置内の雰囲気温度に応じた温
度(定常的な温度)となっている。
【0008】ここで、通常、感光材料は長尺な状態で巻
回されて感光材料ロールとして所定のマガジンに収納さ
れて装置に装填されるが、未使用の感光材料ロールや、
使用していないマガジンは、感光材料の経時変化を避け
るために冷蔵庫に保存されることが多い。また、冷蔵庫
に保存されないまでも、感光材料ロール等は高温下に保
存することは通常は行わず、画像記録装置の内部温度
は、感光材料ロール等が保存されている室温よりも高い
のが通常である。そのため、使用中のマガジンが空にな
った、プリントサイズ変更のための感光材料サイズの変
更等の理由で、現在使用しているマガジンを取り外し
て、別のマガジンを装着した場合には、感光材料の温度
は当初は低く、徐々に装置内の熱で暖められて定常的な
温度となる。
【0009】また、フォトプリンタの起動時には、装置
内部の温度は作動中よりも低く、感光材料ロールの温度
もそれに応じた温度となっており、起動後、読み取りや
記録のための光源や現像槽等の各湿式処理槽が所定温度
となった(装置が立ち上がった)後にプリントの作成が
開始される。ここで、装置内部の熱源である光源や、加
熱手段が設けられている処理槽は比較的早く所定温度ま
で加熱されるのに対し、装置内部の雰囲気温度で暖めら
れる感光材料ロールの昇温は遅い。そのため感光材料
は、やはり、装置が立ち上がってプリント作成を開始し
た時点では低温で、徐々に装置内の熱で暖められて定常
的な温度となる。
【0010】すなわち、マガジンを交換した場合や、画
像記録装置の起動時には、最初に作製されるプリントの
画像濃度は適性濃度よりも低く、経時と共に徐々に濃度
が高くなって適性濃度の画像となり、従って、適性濃度
の画像が再生されたプリントを安定して作成することが
できない。
【0011】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、マガジンの交換直後や画像記録装
置の起動時等であっても、適正濃度に発色した高画質な
画像を安定して記録することができる画像記録装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、記録画像を担持する記録光によって感光
材料を露光する画像記録部と、前記感光材料の温度を検
知する温度検知手段と、前記温度検知手段によって検知
された感光材料の温度に応じて、前記画像記録部おける
感光材料の露光量を調整する露光調整手段とを有するこ
とを特徴とする画像記録装置を提供する。
【0013】また、前記感光材料が、長尺な感光材料を
巻回してなる感光材料ロールとされ、所定のマガジンに
収納されて画像記録装置の所定位置に装填され、前記マ
ガジンから引き出されて前記画像記録部に供給されるも
のであり、前記温度検知手段が、前記マガジンに形成さ
れる感光材料出口の近傍の雰囲気温度、前記マガジンに
形成される感光材料出口の近傍の雰囲気温度と画像記録
装置内の他の場所の雰囲気温度との温度差、および前記
マガジンが画像記録装置に装填されてからの経化時間、
から選択される少なくとも1つを用いて、前記感光材料
の温度を検知する請求項1に記載の画像記録装置が好ま
しい。
【0014】さらに、前記画像記録部が、記録画像に応
じて変調した記録光で所定の画像記録位置に主走査方向
に延在する走査線を画成する露光ユニットと、前記画像
記録位置に感光材料を保持しつつ前記主走査方向と直交
する副走査方向に感光材料を搬送する走査搬送手段とか
ら構成されるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に
説明する。
【0016】図1に、本発明の画像記録装置の一例を利
用するフォトプリンタの概略図が示される。図1に示さ
れるフォトプリンタ10(以下、プリンタ10とする)
は、前述のデジタルフォトプリンタの焼付装置として用
いられる装置であって、長尺な感光材料を作成するプリ
ントに応じた所定長に切断してカットシートとした後
に、バックプリントの記録(裏印字)およびデジタルの
走査露光を行い、露光済の感光材料Aを必要に応じて複
数列に振り分けて、プロセサ(現像装置)62に供給す
る装置である。
【0017】なお、本発明は、図示例のようなカットシ
ートとした感光材料にデジタル走査露光を行う装置に限
定はされず、長尺な感光材料を露光して潜像を形成し、
長尺なまま現像処理および乾燥を行って、最後にプリン
ト一枚毎に切断して仕上りプリントとする装置にも利用
可能であり、あるいは、フィルムの投影光で感光材料を
露光する、通常の直接露光のフォトプリンタにも利用可
能である。
【0018】このようなプリンタ10は、感光材料供給
部12と、バックプリントを記録する裏印字装置14
と、画像記録部16と、振分部18とを有して構成され
る。なお、プリンタ10には、図示した部材以外にも、
搬送ローラ等の感光材料Aの搬送手段や搬送ガイド、セ
ンサ等の各種の部材が、必要に応じて配置されている。
【0019】プリンタ10において、感光材料供給部1
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30と、温度センサ50および52とを有して構
成される。
【0020】装填部20および22は、通常の写真感光
材料と同様に長尺な感光材料Aを記録面を外側にしてロ
ール状に巻回してなる感光材料ロールを、遮光性の筐体
に収納してなるマガジン32が装填される部位である。
両装填部20および22に装填されるマガジン32に
は、通常、サイズ(幅)、面種(シルクやマット等)、
仕様(厚さやベースの種類等)等、互いに種類の異なる
感光材料Aが収納される。なお、プリンタ10のサイズ
や構成等に応じて、装填可能なマガジン32の数は1個
であっても3個以上であってもよい。
【0021】また、装填部20には、装填されたマガジ
ン32の感光材料Aの出口近傍の温度を測定する温度セ
ンサ50が、他方、装填部22には、同様の温度センサ
52が、それぞれ配置される。図示例の装置では、この
温度センサ50もしくは52による測定結果と、画像記
録部16の温度センサ54による測定結果とから、露光
される感光材料Aの温度を検知する。この点に関して
は、後に詳述する。
【0022】引き出しローラ対24および26は、装填
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より搬送方向の下流(以下、
下流とする)側に搬送された感光材料Aが作成するプリ
ントに応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッ
タ28および30が作動して、感光材料Aを切断して所
定長のカットシートとする。なお、カッタは、複数の装
填部で1つものを共用してもよい。
【0023】装填部22のマガジン32から引き出さ
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送手段42)に搬送される。
【0024】第2搬送部36の途中には、裏印字装置1
4が配置される。裏印字装置14は、感光材料Aの非記
録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼
付日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使
用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等
の各種の情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印
字)するもので、感光材料Aは、第2搬送部36によっ
て搬送されつつ裏印字装置14によってバックプリント
を記録される。バックプリントを記録する裏印字装置1
4としては、インクジェットプリンタ、ドットインパク
トプリンタ、熱転写プリンタ等、公知のフォトプリンタ
に用いられるバックプリントのプリンタが例示される。
また、裏印字装置14は、新規格の新写真システム(Adv
anced Photo System) に対応して、2行以上の印字が可
能に構成するのが好ましい。
【0025】また、第2搬送部36の裏印字装置14の
下流の搬送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの
間は、ループ形成部38となっている。すなわち、第2
搬送部36における感光材料Aの搬送速度は、ループ形
成部38下流の搬送ローラ対36a以降は画像記録部1
6(走査搬送手段42)における走査搬送速度と同速度
で、ループ形成部38上流の搬送ローラ対36b以前は
それより高速に設定されており、第2搬送部36を搬送
される感光材料Aは、ループ形成部38において、上下
流の搬送速度差によって、図中点線で示されるように、
そのサイズに応じたループを形成する。図示例のプリン
タ10においては、これにより、短いパス長で裏印字装
置14と画像記録部16とを分離し、露光時における感
光材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
【0026】この第1搬送部34および第2搬送部36
の各搬送ローラ対の間には、搬送方向と直交する方向
(以下、幅方向とする)の感光材料Aの位置を規制する
幅ガイドが、適宜配置されている。図示例のプリンタ1
0では、この幅方向の中心を主走査方向の中心と一致さ
せて走査露光を行う、センター基準で露光が行われるの
で、幅ガイドは、感光材料Aの幅方向の中心が所定位置
(搬送中心)となるように、感光材料の幅方向の位置を
規制する。
【0027】前述のように、感光材料Aは、第2搬送部
36によって画像記録部16に搬送される。画像記録部
16は、いわゆるデジタルのラスター走査露光によって
感光材料Aを露光する部位で、露光ユニット40と走査
搬送手段42とから構成され、走査搬送手段42によっ
て、感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ副走査方向
(図中矢印b方向)に搬送すると共に、露光ユニット4
0によって、記録する画像に応じて変調した光ビームL
を主走査方向(図1紙面と垂直方向、図2矢印a方向)
に偏向して、記録位置Xに入射することにより、感光材
料Aを光ビームLによって二次元的に走査露光して、潜
像を記録する。また、画像記録部16には温度センサ5
4が配置され、画像記録部16の温度が測定される。
【0028】図2に露光ユニット40の概略斜視図を示
す。露光ユニット40は、感光材料Aを3原色の光ビー
ムを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系(3
光源非合波光学系)で、画像データ処理部70と、レー
ザ光源72(72R,72G,72B)と、レーザ光源
72から射出された光ビームLの進行方向に沿って、コ
リメータレンズ74Rと、集光レンズ76(76R,7
6G,76B)と、AOM78(78R,78G,78
B)と、反射ミラー80(80R,80G,80B)
と、シリンドリカルレンズ82(82R,82G,82
B)と、ポリゴンミラー84と、fθレンズ86と、シ
リンドリカルミラー88と、反射ミラー90および92
とを有して構成される。
【0029】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー84の反射面84aの一点に入射し、主
走査方向に偏向されて感光材料A上の同一の主走査線上
に異なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走
査線上を走査する光学系である。なお、本発明において
は、これ以外にも、変調後の光ビームをダイクロイック
ミラー等を用いて1本の光ビームとする合波光学系でも
利用可能である。例えば、レーザ光源72RはR露光用
の波長680nmの光ビームLrを射出する半導体レー
ザ(LD)であり、レーザ光源72GはG露光用の波長
532nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用い
る波長変換レーザであり、レーザ光源72BはB露光用
の波長473nmの光ビームを射出するSHG素子を用
いる波長変換レーザである。
【0030】コリメータレンズ74Rは、レーザ光源7
2Rから射出された光ビームLrをそれぞれ整形して平
行光とするもので、集光レンズ76は、対応する光ビー
ムLをAOM78に集光するものである。AOM(音響
光学変調器)78は、各光ビームLを画像データ(すな
わち記録画像)に応じて変調するものである。なお、変
調方法には特に限定はなく、強度変調であってもパルス
(幅もしくは数)変調であってもよく、また、AOM以
外にも、EOM(電気工学変調器)等の各種の変調器が
利用可能である。
【0031】AOM78は、データ処理部70によって
駆動される。スキャナ(画像処理装置)等の画像データ
供給源Sからの画像データは、データ処理部70に送ら
れる。データ処理部70は、画像データ供給源から供給
された画像データに、キャリブレーションによる補正テ
ーブルでの処理等の所定の処理を行い、さらに、マガジ
ン32の出口近傍に配置される温度センサ50もしくは
52によって測定された温度と、画像記録部16の温度
センサ54によって測定された温度との温度差に応じた
補正を画像データに施し、これによって得られた画像デ
ータに応じて、各AOM78を駆動して、感光材料Aを
露光する光ビームLを変調する。
【0032】前述のように、感光材料Aの発色濃度は、
露光時の感光材料Aの温度に影響される。マガジン32
の出口近傍の雰囲気温度は、当然のことながら、マガジ
ン32に収納される感光材料ロールの温度すなわち感光
材料Aの温度に影響される。一方、感光材料Aは、通
常、分光感度特性を有し、また、一般的なレーザ光源7
2は、出力する光ビームLの波長に温度依存性を有する
ので、画像記録部の温度が変動すると、露光量が適正で
も画像濃度が変動し、適正濃度の画像を記録することが
できない。そのため、前述のように、記録装置10のハ
ウジング内の温度は、吸気ファンや排気ファンによって
所定温度に保たれているが、画像記録部16の雰囲気温
度は、より高精度に所定温度に保たれているのが通常で
ある。
【0033】従って、温度センサ50もしくは52によ
って測定された温度と、画像記録部16の温度センサ5
4によって測定された温度との温度差から、露光に供さ
れる感光材料Aの温度が、装置が定常的に駆動している
状態の雰囲気温度に応じた温度(定常的な温度)か、あ
るいは定常的な温度とどの程度異なるか、すなわち、露
光に供される感光材料Aの温度を検知することができ
る。図示例のプリンタ10においては、この温度差に応
じて画像データを補正し、感光材料Aの温度が低い場合
には、それに応じて、光ビームLによる記録画像の濃度
が高くなるようにする。これにより、マガジン32の交
換後やプリンタ起動時等における低温度の感光材料Aに
起因する、プリントに再生される画像濃度の低下を防止
し、適正濃度の高画質な画像が記録されたプリントを安
定して作成することを実現している。また、感光材料A
の温度が定常的な温度となるまで待つことによる、生産
性の低下も防止できる。
【0034】具体的には、プリンタ10には、各光ビー
ムLによって記録される画像濃度が画像データ供給源S
から供給された画像データに応じた適正な濃度となるよ
うに、画像データを補正する補正係数が、前記温度差に
応じて、R、GおよびBの画像データ毎に設定され、そ
れぞれテーブル化されてデータ処理部70に記憶されて
いる。図2に示されるように、データ処理部70には、
温度センサ50、温度センサ52、および温度センサ5
4による温度測定結果が送られている。データ処理部7
0では、使用しているマガジン32(装填部20もしく
は22)に対応する温度センサの測定結果と、画像記録
部16の温度センサ54による測定結果から、両者の温
度差を算出し、R、GおよびBの各画像データ毎に前記
テーブルを用いて補正係数を読み出して、対応する画像
データを補正係数で補正して、最終的な画像データと
し、この画像データからAOM78R,78Gおよび7
8Bの駆動信号を決定して、各AOM78を駆動する。
これにより、光ビームLr,LgおよびLbの出力が感
光材料Aの温度に応じたものとなり、露光される感光材
料Aの温度によらず、画像濃度が適正な高画質画像が形
成されたプリントを安定して作成することができる。
【0035】図示例のプリンタ10では、マガジン32
の出口近傍と画像記録部16の温度差によって感光材料
Aの温度を検知しているが、装置内部で比較的温度が安
定している場所であれば、画像記録部以外の場所で温度
を測定し、マガジン32の出口近傍との温度差から感光
材料Aの温度を検知してもよい。
【0036】本発明において、感光材料Aの温度検知方
法は、上述の方法に限定はされず、各種の方法が利用可
能である。例えば、プリンタ10に装填された(あるい
は露光される)感光材料Aの定常的な温度は、経験的に
知ることができるので、マガジン32の出口近傍の温度
のみから、感光材料Aの定常的な温度との差すなわち感
光材料Aの温度を検知してもよい。また、前述のよう
に、プリンタ内部は所定の温度に保たれており、かつ、
マガジンや感光材料ロール等は所定の場所に保管される
のが通常である。従って、マガジン32の交換時やプリ
ンタ10の起動時からの感光材料Aの温度変化はほぼ一
定であるので、マガジン32の交換時等からの時間経過
から感光材料Aの温度を検知してもよく、あるいは、マ
ガジン32の交換時やプリンタ10の起動時に出口近傍
の温度の温度を測定し、この温度と時間経過から感光材
料Aの温度を検知してもよい。さらに、感光材料Aの発
色波長以外の光を用いる光学式の温度センサを用いて、
直接、感光材料Aの温度を測定してもよい。
【0037】補正係数等の決定方法には特に限定はな
く、前記温度差やマガジン装填からの時間経過等を測定
しながら実際に画像記録を行って、得られたプリントの
画像濃度を測定して補正係数を決定する方法や、感光材
料の温度に応じた画像濃度ならびに前記温度差やマガジ
ン装填からの時間経過等と感光材料温度との関係を、コ
ンピュータ等を用いてシュミレーションして補正係数を
決定する方法等、公知の方法が利用可能である。また、
前述の例では補正係数を設定して画像データを処理して
いるが、前記温度差に応じた画像データの補正テーブル
や補正関数を作成して、これらを用いて画像データを処
理してもよい。
【0038】図示例のプリンタでは、画像データを補正
することで各光ビームLの強度を調整して感光材料Aの
温度に応じた画像記録を行っているが、これ以外にも、
外部変調器であるAOM78の駆動(出力)を制御して
各光ビームLの強度を調整してもよく、光ビームの光源
が直接変調による記録が可能なものである場合には、光
源の出力を調整して光ビームLの調整を行ってもよい。
【0039】AOM78で変調(および出力の調整)さ
れた光ビームLは、次いで反射ミラー80に入射する。
反射ミラー80は、各光ビームLの光路を折り返して、
これらをいずれも光偏向器であるポリゴンミラー84の
反射面84aの同一線上の近接した位置にもしくは同一
点上に入射させるためのものである。ポリゴンミラー8
4に入射した各光ビームLは、主走査方向に偏向され、
fθレンズ86に入射する。シリンドリカルレンズ82
とfθレンズ86とシリンドリカルミラー88とは面倒
れ補正光学系を構成し、ポリゴンミラー84の面倒れを
補正する。また、fθレンズ86は、各光ビームLを主
走査線のいずれの位置においても正しく結像させるため
のものである。シリンドリカルミラー88は、各光ビー
ムLを折り曲げて、反射ミラー90に入射させ、反射ミ
ラー90は各光ビームを再び折り曲げて反射ミラー92
に入射し、反射ミラー92で反射された光ビームLは、
走査搬送手段42によって副走査搬送される感光材料A
上の記録位置Xに入射する。
【0040】なお、露光ユニット40は、光源が直接変
調可能なものである場合には、AOM等の外部変調器を
用いずに、直接変調して画像記録を行ってもよい。さら
に、このような光ビーム走査装置以外にも、PDP(プ
ラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミ
ネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオー
ド)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DM
D(デジタルマイクロミラーデバイス)アレイ、レーザ
アレイ等の走査搬送方向と直交する方向に延在する各種
の発光アレイや空間変調素子アレイ等を用いるデジタル
のラスター露光手段が各種利用可能である。
【0041】他方、走査搬送手段42は、記録位置X
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対46
および48と、感光材料Aをより好適に記録位置Xに保
持するための露光ガイド49とから構成され、露光ガイ
ド49によって感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ、
搬送ローラ対46および48によって主走査方向と直交
する副走査方向(図1中右方向)に感光材料Aを走査搬
送する。前述のように、光ビームLは、主走査方向に偏
向されているので、感光材料Aは、記録する画像に応じ
て変調された光ビームLによって2次元的に走査露光さ
れ、潜像が記録される。なお、走査搬送手段としては、
これ以外にも、感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ搬
送する露光ドラムと、記録位置Xを挟んで露光ドラムに
当接する2本のニップローラとを用いる走査搬送手段等
も好適に例示される。
【0042】画像記録部16の下流には、振分部18が
配置されている。振分部18は、必要に応じて感光材料
Aを搬送方向と直交する方向(以下、横方向とする)に
振り分けて、搬送方向には重なる複数列として、プロセ
サ62に感光材料Aを供給する搬送ローラ対60に搬送
する。これにより、プロセサ62の処理能力を向上、例
えば、2列であれば約2倍、3列であれば約3倍とし
て、露光と現像処理との速度差を相殺することができ
る。
【0043】図示例において、振分部18は、ベルトコ
ンベア56と振分装置58とを有して構成される。画像
記録部16で露光された感光材料Aは、ベルトコンベア
56に排出・載置されて搬送され、所定位置まで搬送さ
れると、振分装置58の吸盤ユニット58aに持ち上げ
られ、下流側斜め横方向に搬送されて振り分けられ、再
度ベルトコンベア56に載置され、そのまま搬送されて
搬送ローラ対60に供給される。感光材料Aは、次い
で、搬送ローラ対60によってプロセサ62に供給さ
れ、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処理を施された
後、乾燥されて、(仕上り)プリントとして排出され
る。
【0044】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像記録装置によれば、マガジンの交換直後や画像記録
装置の起動時等であっても、露光される感光材料の温度
によらず、適正濃度に発色した高画質な画像を安定して
記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例を利用するフォ
トプリンタを示す概念図である。
【図2】 図1に示されるフォトプリンタの露光ユニッ
トの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 (フォト)プリンタ 12 (感光材料)供給部 14 裏印字装置 16 画像記録部 18 振分部 20,22 装填部 24,26 引き出しローラ対 28,30 カッタ 32 マガジン 34 第1搬送部 36 第2搬送部 40 露光ユニット 42 走査搬送手段 46,48,60 搬送ローラ対 50,52,54 温度センサ 56 ベルトコンベア 58 振分装置 62 プロセサ 70 データ処理部 72(72R,72G,72B) レーザ光源 74R コリメータレンズ 76(76R,76G,76B) 集光レンズ 78(78R,78G,78B) AOM 80(80R,80G,80B),90,92 反射ミ
ラー 82(82R,82G,82B)シリンドリカルレンズ 84 ポリゴンミラー 86 fθレンズ 88 シリンドリカルミラー A 感光材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録画像を担持する記録光によって感光材
    料を露光する画像記録部と、前記感光材料の温度を検知
    する温度検知手段と、前記温度検知手段によって検知さ
    れた感光材料の温度に応じて、前記画像記録部おける感
    光材料の露光量を調整する露光調整手段とを有すること
    を特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記感光材料が、長尺な感光材料を巻回し
    てなる感光材料ロールとされ、所定のマガジンに収納さ
    れて画像記録装置の所定位置に装填され、前記マガジン
    から引き出されて前記画像記録部に供給されるものであ
    り、 前記温度検知手段が、前記マガジンに形成される感光材
    料出口の近傍の雰囲気温度、前記マガジンに形成される
    感光材料出口の近傍の雰囲気温度と画像記録装置内の他
    の場所の雰囲気温度との温度差、および前記マガジンが
    画像記録装置に装填されてからの経化時間、から選択さ
    れる少なくとも1つを用いて、前記感光材料の温度を検
    知する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記画像記録部が、記録画像に応じて変調
    した記録光で所定の画像記録位置に主走査方向に延在す
    る走査線を画成する露光ユニットと、前記画像記録位置
    に感光材料を保持しつつ前記主走査方向と直交する副走
    査方向に感光材料を搬送する走査搬送手段とから構成さ
    れる請求項1または2に記載の画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005067074A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置およびプリント方法
JP4559049B2 (ja) * 2003-08-26 2010-10-06 ノーリツ鋼機株式会社 プリント装置およびプリント方法

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