JPH1199694A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH1199694A
JPH1199694A JP9265538A JP26553897A JPH1199694A JP H1199694 A JPH1199694 A JP H1199694A JP 9265538 A JP9265538 A JP 9265538A JP 26553897 A JP26553897 A JP 26553897A JP H1199694 A JPH1199694 A JP H1199694A
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JP
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photosensitive material
exposure
recording
image
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JP9265538A
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Haruhiko Arai
治彦 新井
Yoshiyuki Monma
良行 門馬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送される感光材料の位置や向きにかかわら
ず、感光材料の適正位置に画像を記録することができる
画像記録装置の提供。 【解決手段】記録されるべき画像のデジタル画像データ
に応じて変調された記録光によって感光材料を露光し
て、潜像を記録する記録手段と、未露光の感光材料を前
記記録手段に搬送し、かつ露光済感光材料を前記記録手
段から搬送して現像装置に供給する搬送手段と、前記記
録位置の上流側近傍に設けられ、搬送される前記感光材
料の位置および向きの少なくとも一方を検出する検出セ
ンサと、この検出センサにより検出された位置および向
きの少なくとも一方に応じて、前記感光材料の記録すべ
き所定位置に記録を行うように前記記録光による露光を
制御する露光制御手段とを有することにより、上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルの画像記
録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処
理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフ
ォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じて自由に処理したプ
リントを出力できる。また、プリント画像の画像データ
をコンピュータ等に供給することができ、また、フロッ
ピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
る。さらに、デジタルフォトプリンタによれば、従来の
直接露光によるプリントに比して、分解能、色/濃度再
現性等に優れた、より画質の良好なプリントが出力可能
である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置と現像機とを有する出力
機より構成される。スキャナでは、光源から射出された
読取光をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画
像を担持する投影光を得て、この投影光を結像レンズに
よってCCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電
変換することにより画像を読み取り、フィルムの画像デ
ータ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画
像処理装置は、スキャナから送られた画像データに所定
の画像処理を施し、画像記録のための出力画像データ
(露光条件)として焼付装置に送る。焼付装置は、例え
ば、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処
理装置から送られた画像データに応じて光ビームを変調
して、この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料(印画紙)を
搬送することにより、光ビームによって感光材料を走査
露光(焼付け)して潜像を形成し、また、バックプリン
トを記録する。現像機では、露光済の感光材料に、所定
の現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再
生されたプリントとする。
【0006】ところで、このようなデジタルフォトプリ
ンタのみならず、通常の直接露光によるフォトプリンタ
の焼付装置においては、未使用の感光材料はロール状に
巻回されて遮光性の筐体に収納されてマガジン化されて
おり、マガジンごと焼付装置に装填され、このマガジン
から引き出されて搬送され、露光等に供される。ここ
で、通常のフォトプリンタでは、感光材料を途中で切断
することはなく、長尺なまま露光、バックプリントの記
録、現像処理、乾燥等を終了した後に、最後に感光材料
を所定長に切断して1枚のプリントとする。
【0007】これに対し、デジタルフォトプリンタにお
いても、長尺状の感光材料をプリント一枚に対応して切
断してカットシートとした後に、露光を行う構成とし
て、装置を小型化し、装置コストやランニングコストの
大幅な低減が可能な焼付装置(以下、カットシートタイ
プの画像記録装置という)の実現が望まれている。しか
しながら、このようなカットシートタイプの画像記録装
置は未だ実現されていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カットシートタイプの画像記録装置においては、感光材
料はカットシート状に切断されてから露光が行われるた
め、長尺状のまま露光が行われ、感光材料が長手方向に
拘束されるタイプの画像記録装置に比べ、搬送される感
光材料の自由度が高く、露光位置において感光材料の位
置や向きにずれを生じやすい傾向にある。また、長尺の
感光材料を切断することなくそのまま使用する画像記録
装置においても、感光材料の蛇行やマガジンのセット位
置のずれ等に起因して、やはり感光材料の位置のずれや
曲がりを生じるおそれがある。このように位置や向きが
ずれた状態で感光材料に露光が行われたのでは、仕上が
りプリントの品質および商品価値が低下してしまう。
【0009】このため、シート状の感光材料を、常に感
光材料の端面が規制された状態で副走査搬送することが
必要であり、例えば、一般に行われているように、感光
材料を強制的に幅方向のガイドに寄せることにより、位
置を調整することが考えられる。しかしながら、それで
も常に感光材料を全くずれを生じさせることなく完全な
位置で搬送するのは困難であるし、厳密な位置調整を行
おうとすると、機構が複雑化するのみならず、場合によ
っては、感光材料の端面を傷めるおそれがあるという問
題がある。
【0010】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、カットシートタイプの画像記録装置、あ
るいは長尺の感光材料を切断することなくそのまま使用
する画像記録装置において、搬送される感光材料の位置
や向きにかかわらず、感光材料の適正位置に画像を記録
することができる画像記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、記録されるべき画像のデジタル画像デー
タに応じて変調された記録光によって感光材料を露光し
て、潜像を記録する記録手段と、未露光の感光材料を前
記記録手段に搬送し、かつ露光済感光材料を前記記録手
段から搬送して現像装置に供給する搬送手段と、前記記
録位置の上流側近傍に設けられ、搬送される前記感光材
料の位置および向きの少なくとも一方を検出する検出セ
ンサと、この検出センサにより検出された位置および向
きの少なくとも一方に応じて、前記感光材料の記録すべ
き所定位置に記録を行うように前記記録光による露光を
制御する露光制御手段とを有することを特徴とする画像
記録装置を提供する。
【0012】ここで、前記露光制御手段は、一走査ごと
の露光開始タイミングを、前記検出された位置に応じて
調整するのが好ましい。
【0013】また、前記露光制御手段は、前記画像デー
タを一画素ごとに、実際に搬送される前記感光材料の記
録すべき所定位置に対応した、絶対位置の画像データに
並び替えを行うのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例をもとに、詳細
に説明する。なお、以下の例は、カットシートタイプの
画像記録装置の一例に基づいて説明するが、長尺の感光
材料を切断することなくそのまま露光、現像等を行う画
像記録装置に適用してもよいのはもちろんである。
【0015】図1に、本発明の画像記録装置の基本構成
を示す。図1に示される画像記録装置10(以下、記録
装置10とする)は、長尺な写真感光材料を、作成する
プリントに応じた所定長に切断してカットシートとした
後に、バックプリントの記録(裏印字)およびデジタル
露光を行い、露光済の感光材料Zを現像機(プロセッ
サ)に供給する装置で、感光材料供給部12、バックプ
リント部14、本発明の特徴である露光制御部102を
有する記録部52、および振り分け手段18を有する。
なお、装置の基本的な構成を明瞭にするために図示を省
略しているが、記録装置10には、搬送ローラ等の感光
材料Zの搬送手段や搬送ガイド、感光材料検出のための
センサ等、公知の画像記録装置に配置される各種の部材
が、必要に応じて配置されている。ここで、搬送手段と
して設けられる搬送ローラの間隔は、感光材料Zの搬送
方向に支障がないように、切断後のシート状感光材料Z
のとりうる最小長さよりも小さく設定されている。
【0016】感光材料供給部12には、乳剤面(感光
面)を外側にしてロール状に巻回された長尺な感光材料
Zを遮光性の筐体に収納してなるマガジン20および2
2が装填される装填部54および56が配置され、装填
部54には引き出しローラ対24が、装填部56には引
き出しローラ対26が、さらに、装填部54に対応して
カッタ28aが、装填部56に対応してカッタ28b
が、それぞれ引出しローラ対24,26の下流側に近接
して配置される。図1に示されるように、記録装置10
においては、装填部54の下方に装填部56が配置され
ており、記録位置Xはその上方に位置している。
【0017】図示例の記録装置10は、2つのマガジン
20および22を装填可能な装置で、両者は通常、サイ
ズ(幅)、面種(シルクやマット等)、仕様(厚さやベ
ースの種類等)等、互いに種類の異なる感光材料Zを収
納する。なお、本発明の記録装置10においては、装填
可能なマガジン数は図示例の2個に限定はされず、1個
であってもよく、あるいは3個以上のマガジンが装填可
能であってもよい。
【0018】このような感光材料供給部12において
は、引き出しローラ対24および26によって対応する
マガジンの感光材料Zを引き出して、下流のバックプリ
ント部14に搬送する。この搬送は、カッタ28a,2
8bより下流に搬送された感光材料Zが作成するプリン
トに応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッタ
28a,28bが作動して、感光材料Zが所定長のカッ
トシートとされる。
【0019】図1に示される記録装置10は、2つのマ
ガジン20および22の個々に対してカッタ28aおよ
び28bを設け、これらのマガジンから引き出された感
光材料Zを別個のカッタ28a,28bでそれぞれ切断
する構成としているが、本発明はこれに限定はされず、
共通の1つのカッタで切断する構成としてもよい。この
ように感光材料供給部12から引き出されて、切断され
たシート状の感光材料Zは、上方のバックプリント部1
4に搬送される。
【0020】バックプリント部14は、感光材料Zの裏
面(非乳剤面)に、写真の撮影日、プリント焼付日、コ
マ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカ
メラのID番号、フォトプリンタのID番号等の各種の
情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)する部
位である。このようなバックプリント部14は、例え
ば、接触型の印字装置として、ドットインパクト方式の
プリンタ58であって、ガイド60に案内されて搬送さ
れる感光材料Zにバックプリントを記録するが、バック
プリントの記録方法(プリンタ)はこれに限定されず、
インクジェットプリンタ、熱転写プリンタ等、公知のフ
ォトプリンタに用いられるバックプリントの記録方法が
各種利用可能である。中でも、非接触であるためにバッ
クプリントの記録が走査搬送に与える負荷変動を無くす
ことができる点で、インクジェットプリンタのような非
接触型の記録方法は好適に利用可能であり、特に、非水
溶性で常温で固体の熱溶融性インクを用いたインクジェ
ットプリンタは好ましく例示される。また、バックプリ
ント部14は、新規格の新写真システム(Advanced Phot
o System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成す
るのが好ましい。このようにして、所定長に切断され、
バックプリントを記録された感光材料Zは、次いで、記
録部52(副走査搬送手段62)に搬送される。
【0021】記録部52は、露光光学ユニット(以下、
露光ユニットとする)16および副走査搬送手段62を
有する。図示例において、露光ユニット16による画像
記録は、シート状の感光材料Zを走査搬送しつつ、デジ
タルの画像データに応じて変調され、副走査搬送手段6
2による走査搬送方向と直交する主走査方向(図1紙面
と垂直方向)に偏向した光ビームを記録光Lとして、記
録(露光)位置Xにおいて感光材料Zを露光する、いわ
ゆるデジタルの走査露光によって行われる。また、記録
位置Xの所定距離上流側には、感光材料Zの幅方向(主
走査方向)の位置を規制するための幅ガイド101が設
けられているが、本発明の画像記録装置においては、感
光材料Zの位置や向きに応じた画像記録を行うことがで
きるため、幅ガイド101による幅方向の規制を厳密に
行う必要がないため、幅ガイド101による規制を緩や
かにすることができる。従って、感光材料の端面を傷め
るのを防止し、機構も簡略化することができる。
【0022】図2に露光ユニット16の概略斜視図を示
す。光ビーム走査装置62は、感光材料Aを3原色の光
ビームを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系
(3光源非合波光学系)で、露光制御部102と、レー
ザ光源72(72R,72G,72B)と、レーザ光源
72から射出された光ビームLの進行方向に沿って、コ
リメータレンズ74Rと、集光レンズ76(76R,7
6G,76B)と、AOM78(78R,78G,78
B)と、反射ミラー80(80R,80G,80B)
と、シリンドリカルレンズ82(82R,82G,82
B)と、ポリゴンミラー84と、fθレンズ86と、シ
リンドリカルミラー88と、反射ミラー90および92
とを有する。
【0023】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー84の反射面84aの一点に入射し、主
走査方向に偏向されて感光材料A上の同一の主走査線上
に異なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走
査線上を走査する光学系である。なお、本発明において
は、これ以外にも、変調後の光ビームをダイクロイック
ミラー等を用いて1本の光ビームとする合波光学系でも
利用可能である。例えば、レーザ光源72RはR露光用
の波長680nmの光ビームLrを射出する半導体レー
ザ(LD)であり、レーザ光源72GはG露光用の波長
532nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用い
る波長変換レーザであり、レーザ光源72BはB露光用
の波長473nmの光ビームを射出するSHG素子を用
いる波長変換レーザである。
【0024】コリメータレンズ74Rは、レーザ光源7
2Rから射出された光ビームLrをそれぞれ整形して平
行光とするもので、集光レンズ76は、対応する光ビー
ムLをAOM78に集光するものである。AOM(音響
光学変調器)78は、各光ビームLを画像データ(すな
わち記録画像)に応じて変調するものである。なお、変
調方法には特に限定はなく、強度変調であってもパルス
(幅もしくは数)変調であってもよく、また、AOM以
外にも、EOM(電気工学変調器)等の各種の変調器が
利用可能である。
【0025】AOM78は、露光制御部102によって
駆動される。露光制御部102は、メモリ104、デー
タ処理部106および駆動部108を有し、スキャナ
(画像処理装置)等の画像データ供給源から画像データ
がメモリ104に供給され、データ処理部106がメモ
リ104に供給された画像データに、キャリブレーショ
ンによる補正テーブルでの処理等の所定の処理を行い、
得られた画像データに応じて、駆動部108が各AOM
78を駆動して、感光材料Aを露光する光ビームLを変
調するように構成される。
【0026】ここで、このようにしてデータ処理部10
6により得られた画像データは、通常、予め設定された
感光材料Zの通過予定位置(以下、通過予定位置とい
う)に対応して、各画素がそれぞれ通過予定位置を基準
とした座標系の各座標に割り当てられることにより、2
次元的に配列されている。しかしながら、前述のよう
に、感光材料Zが通過予定位置からずれた位置で搬送さ
れてきたとき、具体的には、感光材料Zが斜めに搬送さ
れてきた場合、あるいは、搬送中心からずれた位置で搬
送されてきた場合などには、感光材料Zに対して本来記
録すべき位置からずれた位置に画像が露光されてしまう
ことから、仕上がりプリントの品質および商品価値が低
下するという問題がある。特に、プリントの外枠を白く
して白縁を設ける場合には、記録位置の微妙なずれが認
識されやすいし、フィルムに撮影された画像を最大限再
現するために画像のケラレを最小にする場合には、記録
位置の微妙なずれが問題となる。
【0027】これに対し、本発明は、従来より使用され
てきた先端検出センサの代わりに、あるいは、先端検出
センサとともに、搬送される感光材料Zの先端の到達の
みならず端面の位置をも検出する検出センサ100a,
100bと、この検出センサによる検出結果に応じて、
実際に種々の位置および向きで搬送される感光材料に対
し、常に感光材料Z上の記録すべき所定位置に記録を行
うように光ビームLによる露光を制御する露光制御部1
02とを有するものである。
【0028】具体的には、図2に示されるように、検出
センサ100a,100bが、記録位置Xから所定距離
上流側で、かつ、幅ガイド101の下流側の搬送経路の
両側に設けられ、それぞれの検出センサ100a,10
0bが搬送される感光材料Zの先端の到達、および感光
材料Zの端面の位置を検知し、データ処理部106が、
この検知した感光材料Zの検知結果に基づいて、感光材
料Z上の記録すべき所定位置に記録を行うように露光を
制御する。
【0029】検出センサ100a,100bは、搬送さ
れる感光材料Zの先端の到達、および感光材料Zの主走
査方向の両端面の通過位置を検出する(従って、感光材
料Zの位置および向きを検出する)ための、断面がコの
字状のセンサであり、エッジセンサと呼ばれるものであ
る。この検出センサ100a,100bは、図2に示さ
れるように、記録位置Xから所定距離上流側の搬送経路
の両側に設けられ、搬送される感光材料Zの先端を検出
するとともに、通過する感光材料Zの主走査方向の端面
位置を検出し、この検出結果を制御部102のデータ処
理部106に伝送する。
【0030】また、検出センサ100a,100bとし
ては、少なくともスキャン速度と同速度以上の検出分解
能で感光材料Zの位置を検出でき、かつ、感光材料Zの
主走査方向の端面位置が検出できるものであれば図示例
のエッジセンサに限らず、従来公知の種々のセンサが使
用可能であり、ラインCCDや、マルチフォトTr(ア
レイ)、PSD(ポジショニングセンサデバイス)等が
好適に例示される。なお、このような検出センサ100
a,100bは、感光材料Zの主走査方向の位置を規制
する幅ガイドに設ける構成としてもよく、この場合に
は、使用される種々のサイズの感光材料Zの端面の検出
により機動的に対応することが可能となる。また、検出
センサ100a,100bは、幅ガイド101の上流側
に設けてもよいし、幅ガイド101の下流側に設けても
よい。
【0031】図3に、検出センサとしてラインCCD1
00cを使用する場合の一例を示す。同図に示されるよ
うに、この場合には、ラインCCD100cをいずれか
一方の幅ガイド101の下側部分に、主走査方向に設け
る構成とすればよい。このような構成とすれば、両側の
幅ガイド101に計2個の検出センサを設けることな
く、1個の検出センサのみで感光材料Zの端面の位置お
よび向きを的確に検知することができる。また、このラ
インCCD100cは、幅ガイド101と別個独立して
設けてもよいし、最大紙幅のラインCCDを用いてもよ
い。
【0032】一方、露光制御部102のデータ処理部1
06は、検出センサ100a,100bから伝送された
検出結果(先端の到達および端面位置)から、感光材料
Zが実際に通過する位置を予測する。具体的には、図2
に示されるように、検出センサ100a,100bは、
主走査方向の両側に設けられているので、感光材料Zが
搬送方向に対して傾いて搬送されると、両検出センサ1
00a,100bの間で、感光材料Zの先端が到達する
時刻が異なり、データ処理部106に双方の検出センサ
100a,100bから伝送される2つの検出信号の間
には時間差が生じる。従って、データ処理部106にお
いて、この両検出センサ100a,100bから伝送さ
れる信号の時間差Δtと、感光材料Zの搬送速度vとか
ら感光材料Zの傾きtanθ(θは感光材料Zの先端面
と主走査方向とが形成する角度)を下記式により算出す
ることができる。 tanθ=vΔt/w ただし、wは感光材料Zの幅(主走査方向の長さ)であ
る。
【0033】さらに、データ処理部106は、このよう
に算出された感光材料Zの傾きtanθと、検出センサ
100a,100bより伝送された端面位置yとに基づ
き、各画素ごとに、実際に搬送される感光材料Z上の記
録すべき所定位置に対応した絶対位置(記録装置10側
を基準とした座標系における位置)を2次元的に予測す
る。次いで、通過予定位置を基準として配列されている
画像データに対して、各画素ごとに、予測した絶対位置
に対応するように画像データ(画素)の並び替え処理
(以下、画素の並び替え処理という)を行う。このよう
に画素の絶対位置を予測する方法、および画素の並び替
え処理としては、従来公知の種々の方法により行うこと
ができ、特に限定されるものではない。
【0034】なお、これらの処理は、検出センサ100
a,100bによる感光材料Zの先端検出から一定時間
内に行われ、この一定時間の経過後、走査露光が開始さ
れる。また、一走査ごとの露光開始タイミングは、SO
S89による光ビームの検知に基づいて行われる。
【0035】このようにして画素の並び替え処理を施し
た画像データに基づいて駆動部108がAOMを駆動す
る。従って、図4(a)に示されるように、実際に搬送
される感光材料Zに対して、感光材料Zの位置や向きに
かかわらず、感光材料Z上の所定位置に、記録すべき画
像を露光することができる。
【0036】ところで、図4(b)に示されるように、
感光材料Zが搬送中心からずれているが、搬送方向と同
じ向きを保持したまま搬送されるような場合には、デー
タ処理部106において上述の画素の並び替え処理を行
う代わりに、駆動部108において一走査ごとの露光開
始タイミングを調整することにより、実際に搬送される
感光材料Zの位置に対応した画像露光を行う構成として
もよい。
【0037】この場合には、感光材料Zの端面の位置y
は、検出センサ100a,100bの少なくともいずれ
か一方で検出すればよく、この検出された位置yがデー
タ処理部106に伝送される。データ処理部106にお
いては、伝送された位置yに基づき、予め設定された感
光材料Zが通過すべき基準位置y0 と、実際に感光材料
Zが通過した位置yとの差(位置変動量)Δy(=y−
0 )を算出する。次いで、予め作成しておいた位置変
動量Δyと露光開始タイミングの変更量との関係から、
一走査ごとの露光開始のタイミングを変更し、この変更
されたタイミングで駆動部108がAOMを駆動する。
従って、感光材料Zに対して、感光材料Zの通過位置の
変動にかかわらず、感光材料Z上の記録すべき所定位置
に画像を露光することができる。
【0038】また、画素の並び替え処理と、露光開始タ
イミングの調整との両方を組み合わせて、走査露光を行
う構成としてもよく、この場合には、画素の並び替え処
理と、露光開始タイミングの調整を同時に行いながら走
査露光を行う構成としてもよいし、検出センサ100の
検出結果に応じて、画素の並び替え処理と露光開始タイ
ミングの調整とを適宜選択して行う構成としてもよい。
このような構成とすれば、実際に種々の位置および向き
で搬送される感光材料Zの搬送経路に対し、より機動的
に対応することが可能となる。
【0039】このようにしてAOM78で変調(および
出力の調整)を行われた光ビームLは、次いで反射ミラ
ー80に入射する。反射ミラー80は、各光ビームLの
光路を折り返して、これらをいずれも光偏向器であるポ
リゴンミラー84の反射面84aの同一線上の近接した
位置にもしくは同一点上に入射させるためのものであ
る。シリンドリカルレンズ82とfθレンズ86とシリ
ンドリカルミラー88とは面倒れ補正光学系を構成し、
ポリゴンミラー84の面倒れを補正する。また、fθレ
ンズ86は、各光ビームLを主走査線のいずれの位置に
おいても正しく結像させるためのものである。シリンド
リカルミラー88は、面倒れ補正光学系を構成する他、
各光ビームLを折り曲げて、反射ミラー90に入射さ
せ、反射ミラー90は各光ビームを再び折り曲げて反射
ミラー92に入射し、反射ミラー92で反射された光ビ
ームLは、走査搬送手段44によって副走査搬送される
感光材料A上の露光位置Xに入射する。
【0040】なお、露光ユニット42としては、このよ
うな光ビーム走査装置以外にも、PDP(プラズマディ
スプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントデ
ィスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレ
イ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジ
タルマイクロミラーデバイス)アレイ、レーザアレイ等
の走査搬送方向と直交する方向に延在する各種の発光ア
レイや空間変調素子アレイ等を用いるデジタルのラスタ
ー露光手段が各種利用可能である。
【0041】他方、副走査搬送手段62は、露光位置X
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対64
および66と、感光材料Zをより好適に露光位置Xに保
持するための露光ガイド68とから構成され、露光ガイ
ド68によって感光材料Zを露光位置Xに保持しつつ、
搬送ローラ対64および66によって主走査方向と直交
する副走査方向(図1中右方向)に感光材料Zを走査搬
送する。前述のように、光ビームLは、主走査方向に偏
向されているので、感光材料Aは、記録する画像に応じ
て変調された光ビームLによって2次元的に走査露光さ
れ、潜像が記録される。なお、副走査搬送手段として
は、これ以外にも、感光材料Zを露光位置Xに保持しつ
つ搬送する露光ドラムと、記録位置Xを挟んで露光ドラ
ムに当接する2本のニップローラとを用いる副走査搬送
手段等も好適に例示される。
【0042】このようにして、露光が行われた感光材料
Zは、副走査搬送手段62から排出されて、その下流側
に位置する振り分け手段18に搬送される。
【0043】振り分け手段18は、感光材料Zを搬送方
向(現像機による搬送方向に対応)と直交する方向(以
下、横方向とする)に振り分けるものである。現在、写
真のプリントに利用される一般的な銀塩写真感光材料で
は、現像処理と露光とでは現像処理のほうが時間がかか
るため、連続的に露光を行うと、現像処理が間に合わな
い。振り分け手段18は、この不都合を解消するために
配置されるものであり、感光材料Zを横方向に振り分け
て、搬送方向には重なる複数列にすることにより、現像
装置における処理能力の向上、例えば、2列であれば単
列の2倍弱、3列であれば3倍弱の処理を行うことを可
能とし、現像処理と露光との処理時間差を相殺するもの
である。
【0044】振り分け手段18における振り分け方法と
しては、各種のシート材の振り分け方法が利用可能であ
り、例えば、軸を中心に回転するターレットを用いて振
り分ける方法や、感光材料Zの搬送手段を複数、例えば
3つのブロックに分けて、その内の真ん中のブロックを
横方向に移動して振り分ける方法等が例示される。ま
た、感光材料Zを載置して搬送する下流方向への搬送手
段としてのベルトコンベアと、吸盤等を利用して感光材
料Zを持ち上げて横方向に搬送するリフト搬送手段とを
用い、上流からベルトコンベアに搬入され所定位置に搬
送された感光材料Zを、リフト搬送手段によって横ある
いは斜め横(下流側)方向に搬送して、振り分ける方法
も例示される。
【0045】このようにして、振り分け手段18におい
て、必要に応じて複数列に振り分けられた感光材料Z
は、次いで、搬送ローラ対70によって現像機71に搬
送され、感光材料Zに応じた、現像、定着、水洗等の各
処理が施され、乾燥され、プリントとされる。
【0046】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像記録装置によれば、感光材料の幅規制を緩和するこ
とができ、装置構成を簡単にすることができるにもかか
わらず、搬送される感光材料の位置や向きにかかわら
ず、感光材料の適正位置に画像を記録することができ
る。従って、仕上がりプリントの品質および商品価値を
向上させることができる。また、幅方向の規制に伴う感
光材料の端面の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例の概念図であ
る。
【図2】 図1に示される画像記録装置に配置される露
光ユニットの概略斜視図である。
【図3】 検出センサとしてラインCCDを使用した場
合の記録部の一例の概念図を示す。(a)は断面図であ
り、(b)は上面図である。
【図4】 (a)は感光材料が傾いて搬送される場合に
おける走査露光の様子を示す模式図であり、(b)は感
光材料が搬送中心からずれて搬送される場合における走
査露光の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置 12 感光材料供給部 14 バックプリント部 16 露光ユニット 18 振り分け手段 20,22 マガジン 24,26 引き出しローラ対 28(28a,28b) カッタ 52 記録部 54,56 装填部 58 プリンタ 60 ガイド 62 副走査搬送手段 64,66 搬送ローラ対 68 露光ガイド 72(72R,72G,72B) レーザ光源 74R コリメータレンズ 76(76R,76G,76B) 集光レンズ 78(78R,78G,78B) AOM 80(80R,80G,80B),90,92 反射ミ
ラー 82(82R,82G,82B) シリンドリカルレン
ズ 84 ポリゴンミラー 86 fθレンズ 88 シリンドリカルミラー 89 SOS 100a,100b 検出センサ(エッジセンサ) 100c 検出センサ(ラインCCD) 101 幅ガイド 102 露光制御部 104 メモリ 106 データ処理部 108 駆動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録されるべき画像のデジタル画像データ
    に応じて変調された記録光によって感光材料を露光し
    て、潜像を記録する記録手段と、 未露光の感光材料を前記記録手段に搬送し、かつ露光済
    感光材料を前記記録手段から搬送して現像装置に供給す
    る搬送手段と、 前記記録位置の上流側近傍に設けられ、搬送される前記
    感光材料の位置および向きの少なくとも一方を検出する
    検出センサと、 この検出センサにより検出された位置および向きの少な
    くとも一方に応じて、前記感光材料の記録すべき所定位
    置に記録を行うように前記記録光による露光を制御する
    露光制御手段とを有することを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】前記露光制御手段は、一走査ごとの露光開
    始タイミングを、前記検出された位置に応じて調整する
    請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記露光制御手段は、前記画像データを一
    画素ごとに、実際に搬送される前記感光材料の記録すべ
    き所定位置に対応した、絶対位置の画像データに並び替
    えを行う請求項1または2に記載の画像記録装置。
JP9265538A 1997-09-30 1997-09-30 画像記録装置 Pending JPH1199694A (ja)

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