JPH1170516A - 模様付きパネルの製造装置、及び模様付きパネルの製造方法 - Google Patents

模様付きパネルの製造装置、及び模様付きパネルの製造方法

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JPH1170516A
JPH1170516A JP23410497A JP23410497A JPH1170516A JP H1170516 A JPH1170516 A JP H1170516A JP 23410497 A JP23410497 A JP 23410497A JP 23410497 A JP23410497 A JP 23410497A JP H1170516 A JPH1170516 A JP H1170516A
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JP
Japan
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mold
panel
decorative
base material
sheet
Prior art date
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JP23410497A
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Inventor
Yukihiko Inoue
之彦 井上
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円滑な脱型を可能にすることにより加飾型の転
用性を向上させると共に、製造コストの上昇を抑制しな
がら湿潤養生を行うことができる模様付きパネルの製造
装置、該製造装置に用いる加飾型、及び模様付きパネル
の製造方法を提供する。 【解決手段】硬化性のパネル基材12が充填される型体
11を有し、型体11は、パネル基材12に凹凸模様を
形成する加飾型4と、硬化体6の周端縁を形成する型枠
3とを有する模様付きパネルの製造装置10である。加
飾型4と、パネル基材12との間には、脱型時に、パネ
ル基材12と共に、加飾型4から脱型すると共に、脱型
後、パネル基材12から剥離される真空成形プラスチッ
クシート25を介在させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に建築物の壁
パネル等に用いられる模様付きパネルの製造装置及び製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、模様付きパネルの製造装置とし
て、図18〜図20に示すようなものが知られている。
このような模様付きパネルの製造装置1は、その上部を
平面とする基盤2の上に枠状の型枠3が設置され、この
型枠3の内側に、反応性無機質粉体等からなる液状基材
を硬化させて得られる壁パネル等の表面に凹凸模様を形
成するためのゴム製の加飾型4が敷設されて構成されて
いる。
【0003】この製造装置1を用いて模様付きパネルを
製造するには、まず、基盤2の上に型枠3を固定し、そ
の内周側の基盤2上に略平面状に凹凸模様を形成する加
飾型4を位置決めして配設する。
【0004】次に、型枠3と加飾型4とによって囲まれ
る充填空間5に硬化性の液状基材が充填される。そし
て、図19に示すように、この基材が硬化した後、模様
付きパネルとなる基材の硬化体6から型枠3が取り除か
れる。
【0005】この硬化体6は、アイボルト7a,7aを
介して連結されるワイヤ7によってつり上げられ、図2
0に示すように、加飾型4が硬化体6加飾面から剥離さ
れて脱型される。
【0006】このとき、充填される基材として、優れた
転写性を有する特公平4−45471号公報記載の、S
iO2−Al23系無機質粉体100重量部と、アルカ
リ金属珪酸塩0.2〜450重量部と、水35〜150
0重量部とからなる熱硬化性組成物等が検討されてい
る。
【0007】このような組成物を用いると、エッジ部の
面取りやRは一切無い模様、さらには離型方向に対し通
常アンダーカットと呼ばれる抜きテーパーとは逆向きの
角度を持つテーパーを有する凹凸形状、例えば、天然石
を割ったそのままの凹凸模様を、ゴム材質からなる加飾
型4を用いて硬化体6に付与することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものでは、硬化体6が加飾型4の凹凸表面に
密着しているため、硬化体6を加飾型4から脱型する際
にはかなりの抵抗がある。
【0009】このため、加飾型4には、脱型時、負荷が
加わり、繰り返し使用することにより加飾型4自体が劣
化する虞があった。
【0010】特に、加飾面6aの凹部6b…を形成する
凸部4a…の摩耗が激しく、複数回の使用に耐えられな
いといった問題があった。
【0011】また、硬化体6は、最終的な所定以上の物
理特性を満たし、かつその特性を安定させるために、少
なくとも凹凸模様が付されている加飾面を湿潤状態に保
ち、硬化後の養生を行う必要がある。このような湿潤状
態を維持する為には、大規模な設備を用意し、蒸気養生
を行うことが望まれるが、設備コストの増大により、製
造コストが上昇してしまう虞があった。
【0012】そこで、この発明は、円滑な脱型を可能に
することにより加飾型の転用性を向上させると共に、製
造コストの上昇を抑制しながら湿潤養生を行うことがで
きる模様付きパネルの製造装置、該製造装置に用いる加
飾型、及び模様付きパネルの製造方法を提供することを
課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、硬化性のパ
ネル基材が充填される型体を有し、該型体は、前記パネ
ル基材に凹凸模様を形成する加飾型と、該加飾型の周縁
部に設けられ、前記パネル基材によって得られる硬化体
の周端縁を形成する型枠とを有する模様付きパネルの製
造装置であって、前記加飾型と、前記パネル基材との間
には、脱型時に、該パネル基材と共に、前記加飾型から
脱型すると共に、該脱型後、前記パネル基材から剥離さ
れるシートを介在させてなる模様付きパネルの製造装置
を特徴としている。
【0014】例えば、シートの成型方法としては、雄型
と雌型とを必要とする圧縮成形を用いても良い。また、
雄型と雌型との何れか一方によって成形する真空成形で
あってもよい。この場合、雄型と雌型との何れか一方を
加飾型として兼用しても良い。
【0015】更に、シート厚の調整性及び硬化時間を考
慮しなければ、樹脂性材料を塗装して硬化させることに
より、該シートを形成する様にしても良い。
【0016】このように構成された請求項1記載のもの
では、パネル基材を型体から脱型すると、該パネル基材
と共に、シートが前記加飾型から離反して円滑に脱型が
行われる。
【0017】このため、加飾型の凹凸模様を付する面
が、脱型時に、前記シートによって保護されて、劣化が
遅延される。
【0018】そして、脱型後、前記シートを前記パネル
基材から剥離する。加飾型には、シート及び基材が残ら
ず、直ちに次のシートを設けて、充填,脱型が行え、転
用性が良好である。
【0019】また、請求項2に記載されたものでは、前
記シートを装着したまま、湿潤養生が行われる請求項1
記載の模様付きパネルの製造装置を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項2記載のもの
では、パネル基材に前記シートを装着したまま、湿潤養
生が行われる。
【0021】このため、加飾型によって凹凸模様が付さ
れたパネル基材の加飾面が、所定時間、保湿されて湿潤
養生される。
【0022】従って、大規模な設備を用意する必要がな
く、設備コストの増大を抑制して、硬化体の製造コスト
を減少させることが出来る。
【0023】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記シートのパネル基材側面には、パネル加飾面を着色
する塗料が塗布されている各請求項1,2記載の模様付
きパネルの製造装置を用いた模様付きパネルの製造方法
を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記シートのパネル基材側面に塗布された塗料に
よって、パネル加飾面が着色される。
【0025】このため、パネル基材の加飾面に別途、着
色する工程を設けることなく、所望の色彩の外観品質を
有する模様付きパネルを形成することが出来る。
【0026】また、請求項4に記載されたものでは、前
記シートのパネル基材側面には、パネル加飾面に装着さ
れる装飾用素材を仮止めしている各請求項1又は2記載
の模様付きパネルの製造装置を用いた製造方法を特徴と
している。
【0027】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記シートのパネル基材側面に仮止めされた装飾
用素材が、パネル加飾面に装着される。
【0028】このため、パネル基材の加飾面に別途、装
飾用素材を装着固定する工程を設けることなく、所望の
装飾の外観品質を有する模様付きパネルを形成すること
が出来る。
【0029】また、請求項5に記載されたものでは、前
記シートは、プラスチック材料で構成されて、真空成形
によって形成された真空成形プラスチックシートである
各請求項1〜3記載の模様付きパネルの製造装置を特徴
としている。
【0030】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記シートが、プラスチック材料で構成されて、
真空成形によって形成された真空成形プラスチックシー
トであるので、例えば、一方の型のみで形成できる等、
成形が容易である。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0032】図1〜図10は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付すこととする。
【0033】まず、この実施の形態1の構成について説
明する。
【0034】この模様付きパネルの製造装置10は、基
盤2の上面部をなす方形状を呈した平板部2aの上に、
液状の硬化性パネル基材12が充填される型体11を有
している。
【0035】この型体11は、パネル表面に凹凸模様を
形成する加飾型4と、加飾型4の加飾部11周囲を囲う
ことにより、前記パネル基材12の硬化によって得られ
る硬化体6の周端縁を形成するフレーム状の型枠3と、
この型枠3の上面に合わせられて、前記充填空間を形成
する上型8とによって主に構成されている。
【0036】前記加飾型4は、弾性材料からなる加飾部
13と、この加飾部13の裏面に固着されて設けられた
金属板部14とから構成されている。
【0037】加飾部13及び金属板部14は、共に略方
形板状に構成されて、加飾部13の裏面の面積よりも金
属板部14の面積を大きく形成することにより、金属板
部14の周縁部14aに、前記型枠3を装着する装着部
14bが周状に設けられている。
【0038】加飾部13の表面には、任意の凹凸模様を
パネル基材12に形成する凸状部13aが略等間隔をお
いて、略井桁状を呈するように形成されている。
【0039】また、これらの加飾部13,金属板部14
及び平板部2aには、複数の通気孔15…が、前記加飾
部13表面から平板部2a裏面側を連通する様に所定間
隔をおいて、形成されている。
【0040】この加飾部13の金属板部14周縁部14
aに形成された装着部14bには、前記平板部2aに形
成される位置決め孔2bに対応する位置に挿通孔14c
が形成されている。
【0041】この挿通孔14cは、前記型枠3に形成さ
れた位置決め孔3aに合わせられて、これらの型体11
が、基盤2の所定位置に、ボルト17、ナット18、及
び座金19によって固定されるように構成されている。
【0042】また、前記上型8は、取り付け金具20,
20及び、硬化体6の面積と略同一面積を有する補強金
網21をボルト22,22によって螺合して固定する平
板状の上蓋23とを有している。
【0043】そして、前記加飾部13と、前記パネル基
材12との間には、脱型時に、パネル基材12が硬化し
た硬化体6と共に、前記型体11から脱型すると共に、
脱型後、前記パネル基材12から剥離される真空成形プ
ラスチックシート25が介在されている。この真空成形
プラスチックシート25は、予め前記加飾部13の形状
に合わせて形成されている。
【0044】次に、この実施の形態1の作用について、
図4〜図9を主に用いて説明する。
【0045】この模様付きパネルの製造装置10を用い
て、前記液状のパネル基材12を硬化させて硬化体6に
模様を付して製造するため、まず、図4に示すように、
前記型体11の加飾部12及び型枠3上面に、予め真空
成形された真空成形プラスチックシート25が載置され
る。
【0046】そして、図5に示すように、この真空成形
プラスチックシート25上に前記ペースト状に混合され
たパネル基材12をレベリングを確保しながら、所定
量、充填する。
【0047】次に、図6に示すように、前記上型8を前
記型枠3に合わせて載置して、ボルト又はクランプ等で
型締めする。
【0048】この状態で、常温から110℃、好ましく
は、50℃から105℃で30分から8時間かけて加熱
して発泡及び硬化を行う(図7)。
【0049】パネル基材12が硬化して硬化体6とな
り、所定の脱型強度に到達した後、型枠3から上型8を
取り除き、上型8を上昇或いは型体11を下降させて、
パネル基材12を型体11から脱型する際、パネル基材
12と共に、真空成形プラスチックシート25が、前記
加飾部13から離反して円滑に脱型が行われる。
【0050】しかも、この実施の形態1では、前記取り
付け金具20,20及び補強金網21とが、硬化体6内
に埋設固定されるので、更に円滑に脱型を行うことが出
来る。
【0051】そして、この実施の形態1では、前記複数
の通気孔15…が、前記加飾部13表面から平板部2a
裏面側を連通する様に所定間隔をおいて形成されている
ので、更に円滑に脱型を行うことが出来る。
【0052】このように加飾部13の凹凸模様を付する
凸状部13aを含む面が、脱型時に、前記真空成形プラ
スチックシート25によって保護されて、劣化が遅延さ
れる。
【0053】そして、この実施の形態1では、上型8と
共に、硬化体6を取り外しステージまで移動して、図9
に示すように、前記ボルト22,22の螺合を解除し
て、上蓋23が硬化体6から取り除かれる。
【0054】この状態で、硬化体6であるパネル基材1
2に前記真空成形プラスチックシート25を装着したま
ま、50℃から105℃で30分から8時間かけて加湿
して、湿潤養生が行われる。
【0055】このため、加飾部13によって凹凸模様が
付されたパネル基材12の加飾面6aが、所定時間、水
分の蒸発が抑制されることにより、保湿されて湿潤養生
される。
【0056】従って、大規模な設備を用意する必要がな
く、設備コストの増大を抑制して、硬化体の製造コスト
を減少させることが出来ると共に、製品として硬化体6
に所望の物理性能を発揮させることが出来る。
【0057】そして、図9に示すように、脱型及び湿潤
養生後、前記真空成形プラスチックシート25を前記硬
化体6から剥離する。
【0058】また、加飾部13には、真空成形プラスチ
ックシート25及びパネル基材12が残らず、直ちに次
の真空成形プラスチックシート25を設けて、充填,脱
型が行え、転用性が良好である。
【0059】
【実施例1】この実施の形態1において、型体11に充
填されるパネル基材12としては、 (A)SiO2―Al23系無機質粉体100重量部 (B)アルカリ金属珪酸塩0.2〜450重量部 (C)水35〜1500重量部 からなる熱硬化性配合物をペースト状に混合したものが
用いられている。
【0060】また、前記真空成形プラスチックシート2
5の材質としては、PP,PET,塩化ビニル樹脂シー
ト又は、炭酸カルシウム,タルク,水酸化アルミニウム
等の無機質粉体充填材として含む樹脂単体材料が用いら
れる。
【0061】パネル基材12の配合物が、この実施例の
場合や或いは、セメント系の配合物である場合、真空成
形プラスチックシート25の材質としては、耐アルカリ
性の高いものが望ましい。
【0062】この真空成形プラスチックシート25の厚
みは、真空成形前の厚みが、100〜2000μmであ
り、真空成形後の厚みが、50〜1500μmであるこ
とが望ましい。50μmよりも薄い場合には、脱型時に
破断し易く、歩留まりや生産性の低下を引き起こし、1
500μmよりも厚い場合には、造形状鋭角に近いシャ
ープなデザインが転写しにくく、しかも、原材料コスト
を上昇させてしまう。
【0063】なお、この実施の形態1に使用される反応
性無機質粉体(A)としては、SiO2 5〜85重量%
とAl23 90〜10重量%のものが好適に使用され
る。このような粉体としては、フライアッシュ、メタカ
オリン、カオリン、ムライト、コランダム、アルミナ系
研磨材を製造する際のダスト、粉砕焼成ボーキサイト等
が使用できるが、組成と粒度が適当であればこれらに限
定されるものではない。また、これらの粉体をそのまま
用いてもよいが、活性化させるために溶射処理、粉砕分
級、機械的エネルギーを作用させてもよい。
【0064】溶射処理する方法としては、セラミックコ
ーティングに適用される溶射技術が応用される。その溶
射技術は、好ましくは材料粉末が2000〜16000
℃の温度で溶融され、30〜800m/秒の速度で噴霧
されるものであり、プラズマ溶射法、高エネルギーガス
溶射法、アーク溶射法等が可能である。得られた粉体の
比表面積は、0.1〜100m2/g が好ましい。
【0065】分級、粉砕する方法としては、従来公知の
任意の方法が採用され、篩、比重、風力、湿式沈降等に
よる分級、ジェットミル、ロールミル、ボールミルによ
る粉砕等が挙げられる。これらの手段は併用されてもよ
い。
【0066】機械的エネルギーを作用させる方法として
は、ボール媒体ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル等が
使され、作用させる機械的エネルギーとしては0.5k
wh/kg〜30kwh/kgが好ましい。この機械的
エネルギーは、小さいと粉体を活性化しにくく、大きい
と装置への負荷が大きい。
【0067】また、反応性無機質粉体(A)としてフラ
イアッシュを用いる際、フライアッシュは必要に応じて
焼成されたものでもよい。この焼成温度は、低いとフラ
イアッシュの黒色が残って着色困難となり、高いとアル
カリ金属珪酸塩(B)との反応性が低くなるので、40
0℃〜1000℃であることが好ましい。
【0068】本実施の形態1に使用されるアルカリ金属
珪酸塩(B)とは、M2 O・nSiO2 (M=K,N
a,Liから選ばれる1種以上の金属)で表される塩で
あって、nの値は、小さくなると緻密な発泡体が得られ
ず、大きくなると水溶液の粘度が上昇し混合が困難にな
るので、0.05〜8が好ましく、さらに好ましくは
0.5〜2.5である。
【0069】アルカリ金属珪酸塩(B)は水溶液で添加
されるのが好ましく、水溶液濃度は特に限定されない
が、薄くなるとフライアッシュ粉末との反応性が低下
し、濃くなると固形分が生じやすくなるので、10〜6
0重量%が好ましい。
【0070】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液は、アルカ
リ金属珪酸塩(B)をそのまま加圧、加熱下で水に溶解
してもよいが、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪
石粉等のSiO2 成分をnが所定の量となるように加
圧、加熱下で溶解してもよい。また、アルカリ金属珪酸
塩(B)の量は、少なくなると硬化が十分になされず、
多くなると得られる発泡体の耐水性が低下するので、上
記反応性無機質粉体(A)100重量部に対して0.2
〜450重量部に限定され、好ましくは10〜350重
量部、さらに好ましくは20〜250重量部である。
【0071】本実施の形態1で使用される水(C)は、
上記アルカリ金属珪酸塩水溶液として添加されてもよい
し、独立して添加されてもよい。水(C)の量は少なく
なると十分に硬化せず、また混合が困難となり、多くな
ると硬化体の強度が低下しやすくなるので、上記反応性
無機質粉体(A)100重量部に対して35〜1500
重量部に限定され、好ましくは45〜1000重量部、
さらに好ましくは50〜500重量部である。
【0072】実施の形態1において、必要に応じて発泡
剤が添加されてもよい。発泡剤としては、過酸化物(過
酸化水素、過酸化ソーダ、過酸化カリ、過ほう酸ソーダ
等)、金属粉末(Mg,Ca、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェ
ロシリコン)等が用いられ、多すぎると発泡ガスが過剰
となり破泡し、少なすぎると発泡倍率が小さすぎて発泡
体の意味を失うので、0.01〜10重量部であること
が好ましい。過酸化水素を発泡剤として用いるときは、
安全性、安定した発泡を考慮すると水溶液として用いる
のが好ましい。金属粉末を用いる場合は、安定した発泡
を得るために、直径200μm以下であることが好まし
い。
【0073】本実施の形態1において、必要に応じて発
泡助剤が添加されてもよい。発泡助剤は、発泡を均一に
生じさせるものならば特に限定されず、例えばステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛
等の脂肪酸金属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、
アルミナ粉末等の多孔質粉体等が挙げられる。これらは
単独で使用されてもよいし、2種類以上併用されてもよ
い。
【0074】発泡助剤の量は、多くなると組成物の粘度
が上昇し破泡が発生しやすくなるので、上記反応性無機
質粉体(A)100重量部に対して10重量部以下が好
ましい。
【0075】本実施の形態1において、必要に応じて無
機質充填材が添加されてもよい。無機質充填材は、水に
溶解せず、発泡性無機質組成物の硬化反応を阻害せず、
アルカリ金属珪酸塩と反応しないものであれば特に限定
されず、例えば珪砂、川砂、ジルコンサンド、結晶質ア
ルミナ、岩石粉末、火山灰、シリカフラワー、シリカヒ
ューム、ベントナイト、高炉スラグ等の混合セメント用
混合材、セピオライト、ワラストナイト、マイカ等の天
然鉱物、炭酸カルシウム、珪藻土等が挙げられる。これ
らは単独で添加されてもよいし、2種類以上併用されて
もよい。
【0076】上記無機質充填材は、平均粒径が小さくな
ると組成物の粘度が上昇し、高倍率の発泡体が得られ
ず、大きくなると発泡が不安定になるので、平均粒径は
0.01〜1000μmが好ましい。無機質充填材の量
が多くなると、得られる発泡体の強度が低下するので、
上記反応性無機質粉体(A)100重量部に対して70
0重量部以下が好ましい。
【0077】本実施の形態1において、必要に応じて補
強繊維が添加されてもよい。補強繊維は、成形体に付与
したい性能に応じ任意のものが使用でき、例えばビニロ
ン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロ
ピレン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維、鋼繊維等が使用できる。
【0078】上記補強繊維の繊維径は、細くなると混合
時に再凝集し、交絡によりファイバーボールが形成され
易くなり、最終的に得られる発泡体の強度はそれ以上改
善されない。また、この補強繊維が太くなるか若しくは
短くなると、引張強度向上などの補強効果が小さくな
り、長くなると繊維の分散性及び配向性が低下するの
で、繊維径1〜500μm、繊維長1〜15mmが好ま
しい。上記補強繊維の添加量は、多くなると繊維の分散
性が低下するので、上記反応性無機質粉体(A)100
重量部に対して10重量部以下が好ましい。
【0079】さらに、硬化体の軽量化を図る目的でシリ
カバルーン、パーライト、フライアッシュバルーン、シ
ラスバルーン、ガラスバルーン、発泡焼成粘土等の無機
質発泡体、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレ
ン等の合成樹脂の発泡体、塩化ビニリデンバルーン等が
添加されてもよい。これらは単独で添加されてもよい
し、2種類以上併用されてもよい。
【0080】また、必要に応じて、アルミナセメント、
γ−アルミナ、溶射されたアルミナ、アルミン酸アルカ
リ金属塩及水酸化アルミニウムを加えてもよい。
【0081】本実施例により、転用回数を5000回以
上に延ばし、飛躍的な生産性の向上を至現出来た。
【0082】
【実施の形態2】図10乃至図16は、この発明の実施
の形態2の模様付きパネルの製造装置、及び該製造装置
を用いた模様付きパネルの製造方法を示すものである。
なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分について
は、同一符号を付して説明する。
【0083】この実施の形態2では、予め、加飾部13
の形状に合わせて形成される真空成形プラスチックシー
ト25のパネル基材側面25aには、図10に示すよう
に、スプレー26を用いて、硬化体6のパネル加飾面6
aを着色する無機質顔料等からなる塗料27が塗布され
る。
【0084】この実施の形態2では、塗料27が、前記
パネル基材12の構成物である(A)SiO2―Al2
3系無機質粉体100重量部、(B)アルカリ金属珪酸
塩0.2〜450重量部、(C)水35〜1500重量
部に、パネル基材12の色彩と異なる色彩の有色無機質
顔料が混合されて形成されている。
【0085】また、この真空成形プラスチックシート2
5のパネル基材側面25aには、図10に示すように、
複数の装飾用素材28〜30がキャスティングされて仮
止めされて、硬化体6のパネル加飾面6aを装飾するよ
うにしている。
【0086】次に、この実施の形態2の作用について、
主に図11乃至図16を用いて説明する。
【0087】このように構成された実施の形態2の模様
付きパネルの製造装置を用いた模様付きパネルの製造方
法では、まず、図11に示すように、前記型体11の加
飾部12及び型枠3上面に、予め真空成形された真空成
形プラスチックシート25が載置される。
【0088】この実施の形態2では、真空成形プラスチ
ックシート25に、前記塗料27及び複数の装飾用素材
28〜30が、部分的に塗布及び仮止めされている。
【0089】そして、図12に示すように、この真空成
形プラスチックシート25上に前記ペースト状に混合さ
れたパネル基材12が、レベリングを確保しながら、所
定量、充填される。
【0090】次に、図13に示すように、前記上型8を
前記型枠3に合わせて載置して、ボルト又はクランプ等
で型締めする。
【0091】この状態で、常温から110℃、好ましく
は、50℃から105℃で30分から8時間かけて加熱
して発泡及び硬化が行われる(図14)。
【0092】パネル基材12が硬化して硬化体6とな
り、所定の脱型強度に到達した後、型枠3から上型8を
取り除き、上型8を上昇或いは型体11を下降させて、
パネル基材12が型体11から脱型される。
【0093】脱型を行う際、パネル基材12と共に、真
空成形プラスチックシート25が、前記加飾部13から
離反して円滑に脱型が行われる。
【0094】しかも、この実施の形態2では、部分的に
設けられた装飾用素材28〜30が、型体11側に残る
ことなく、更に円滑に脱型を行うことが出来る。
【0095】そして、この実施の形態2では、上型8と
共に、硬化体6を取り外しステージまで移動して、図1
5に示すように、前記ボルト22,22の螺合が解除さ
れて、上蓋23が硬化体6から取り除かれる。
【0096】この状態で、硬化体6であるパネル基材1
2に前記真空成形プラスチックシート25を装着したま
ま、50℃から105℃で30分から8時間かけて加湿
して、湿潤養生が行われる。
【0097】このため、加飾部13によって凹凸模様が
付されたパネル基材12の加飾面6aに、所定時間、水
分の蒸発が抑制されることにより、保湿されて湿潤養生
される際、真空成形プラスチックシート25側に塗布さ
れている前記パネル基材12と略同様の構成物からなる
前記塗料27が、パネル基材12側に馴染んで、硬化体
6の加飾面6aに固着する。
【0098】そして、図16に示すように、脱型及び湿
潤養生後、前記真空成形プラスチックシート25を前記
硬化体6から剥離すると、硬化体6の加飾面6a側に、
前記真空成形プラチックシート25のパネル基材側面2
5aに塗布された塗料27が、部分的に付着し、パネル
加飾面が着色されると共に、パネル基材側面25aに仮
止めされていた装飾用素材28〜30が、加飾面6aと
共に剥離して、装着される。
【0099】このため、加飾面6aに別途、着色する工
程を設けることなく、所望の色彩の外観品質を有する模
様付きパネルを形成することが出来る。
【0100】しかも、この実施の形態2では、パネル基
材12と異なる色彩の塗料27が、部分的に付着するの
で、例えば、多色を用いた所望の色彩の外観品質を有す
る模様付きパネルを形成することが出来る。
【0101】また、加飾面6aに別途、装飾用素材28
〜30を装着固定する工程を設けることなく、所望の装
飾の外観品質を有する模様付きパネルを形成することが
出来る。
【0102】しかも、型体11の加飾部13には、真空
成形プラスチックシート25によって、前記塗料27及
び装飾用素材28〜30が残らず、直ちに次の真空成形
プラスチックシート25を設けて、充填,脱型が行え、
転用性が良好である。
【0103】他の構成、及び作用については、前記実施
の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0104】
【実施例2】 装飾用素材…磁器質タイル、石材、ステンレスプレート
等 キャステング用仮止め材…水溶性、熱溶融性接着剤等
【0105】
【実施の形態3】図17は、この発明の実施の形態3の
模様付きパネルの製造装置、及び該製造装置を用いた模
様付きパネルの製造方法を示すものである。なお、前記
実施の形態1又は2と同一乃至均等な部分については、
同一符号を付して説明する。
【0106】この実施の形態3の模様付きパネルの製造
装置100は、基盤2の上面部をなす方形状を呈した平
板部2aの上に、液状の硬化性パネル基材12が充填さ
れる型体11を有している。
【0107】この型体11は、パネル表面に凹凸模様を
形成する加飾型4と、型枠3とから主に構成されてい
る。このうち、型枠3は、平板状の樹脂シート125の
周縁125aを介在させて、上蓋部101の枠体101
aを装着するようにしている。
【0108】また、上蓋部101の上面部101bに
は、複数の通気口101cが形成されている。そして、
この型体11に上蓋部101が装着された状態では、前
記樹脂シートと型体11との間の空間に略密閉空間が形
成されるように構成されている。
【0109】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。
【0110】この実施の形態3の模様付きパネルの製造
装置100では、まず、加熱されて変形可能となった前
記樹脂シート125を前記型枠3と、枠体101aとの
間に介在させて、これらの両部材3及び101aで、挟
持しながら該上蓋部101を型体11に装着する(図中
二点鎖線)。
【0111】そして、前記樹脂シート125が冷却され
て硬化しないうちに、前記通気孔15…から内部の空気
を吸引することにより、外部との気圧差で、前記樹脂シ
ート125が、略均等に前記加飾部13に貼り付いて、
冷却、硬化される(図中一点鎖線)。
【0112】硬化後、直ちに、前記実施の形態1のよう
に、パネル基材12をレベリングしながら、所定量、充
填する。
【0113】このように、真空成型樹脂シート125の
成形にも、加飾部13を用いているので、兼用により、
部材効率が良好である。
【0114】また、前記通気孔15…は、前記脱型時に
も用いられるので、この点においても兼用により、部材
効率が良好である。
【0115】他の作用、効果については、前記実施の形
態1,2と略同様であるので説明を省略する。
【0116】以上、この発明の実施の形態1〜3を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態
1〜3に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0117】例えば、加飾部13には弾性材料が用いら
れることとしたが、具体的には、ウレタンゴム、ケイ素
ゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、フッ化物系ゴム、多
硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、
ポリブテンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、アクリ
レートーブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ピリジン−ブタジ
エンゴム、スチレン−イソプレンゴム、アクリロニトリ
ル−クロロプレンゴム、スチレン−クロロプレンゴム等
の合成ゴム、あるいはスチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体、スチレン−水素添加ポリオレフィン−スチレ
ン共重合体等のスチレン系熱可塑エラストマーやブタジ
エン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ゴム中間
ブロック−スチレン共重合体等のブロック共重合体等の
エラストマー等を挙げることができる。上記材料は、1
種、又は2種以上混合したものであってもよく、炭酸カ
ルシウム、アルミナ等の無機充填材や澱粉等の有機充填
材を添加したものであってもよい。
【0118】また、加飾部13に裏打ちされている金属
板部14の材質としては、鉄、鉄鋼、ステンレススチー
ル、銅、アルミニウム、真鍮等の金属又は合金等が挙げ
られる。そして、その厚さに関しては、特に限定はされ
ないが、5mm以下、さらに0.5mm以上3mm以下
が好ましい。
【0119】加飾型4と型枠3との位置決め方法につい
ても、特に限定はされない。前記実施の形態1,2にお
いては、金属板部14の周縁部14aと型枠3とに各々
位置決め孔2a等を設け、これらの位置決め孔2a等に
ボルト17を挿通することによって、型枠3を加飾型4
の相対位置精度を良好なものとして、かつ容易に装着可
能としているが、特にこれに限らず、例えば、ノックピ
ン用の穴を設け、ノックピンを用いて位置決め及び着脱
を行うように構成してもよい。
【0120】また、前記実施の形態1では、前記複数の
通気孔15…が、前記加飾部13表面から平板部2a裏
面側を連通する様に所定間隔をおいて形成して、円滑に
脱型を行うようにしているが、特にこれに限らず、前記
通気孔15…に剥離方向に作用する圧搾空気を供給する
空気噴射機構を設けたり、ピンによるノックアウト機構
を設ける等、どのような方法で、脱型及び脱型の補助を
行っても良い。
【0121】そして、湿潤養生完了後、直ちに硬化体6
から真空成形プラスチックシート25を剥離するように
しているが、特にこれに限らず、例えば、ストックや運
搬中の加飾面6aの保護をこの真空成形プラスチックシ
ート25で行うため、剥離時期を運搬後或いは、建物へ
の取付後等に行うようにしても、湿潤養生が完了してい
るならばよい。
【0122】また、シートの成型方法としては、雄型と
雌型とを必要とする圧縮成形を用いても良い。また、雄
型と雌型との何れか一方によって成形する真空成形であ
ってもよい。この場合、雄型と雌型との何れか一方を加
飾型として兼用しても良い。
【0123】更に、シート厚の調整性及び硬化時間を考
慮しなければ、樹脂性材料を塗装して硬化させることに
より、該シートを形成する様にしても良い。この場合、
重合前の樹脂を含浸させた繊維材料からシートを形成し
ても良い。
【0124】そして、前記実施の形態3では、真空成型
樹脂シート125の成形にも、加飾部13を用いている
が、特にこれに限らず、他の真空成形型を用いて、樹脂
シート125を形成するようにしてもよい。
【0125】更に、前記実施の形態3では、樹脂シート
125が、略均等に前記加飾部13に貼り付いて、冷
却、硬化されるようにしているが、特にこれに限らず、
例えば、熱や光を与えて、重合反応により、硬化させる
ようにしてもよい。
【0126】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、パネル基材を型体から脱型
すると、該パネル基材と共に、シートが前記加飾型から
離反して円滑に脱型が行われる。
【0127】このため、加飾型の凹凸模様を付する面
が、脱型時に、前記シートによって保護されて、劣化が
遅延される。
【0128】そして、脱型後、前記シートを前記パネル
基材から剥離する。加飾型には、シート及び基材が残ら
ず、直ちに次のシートを設けて、充填,脱型が行え、転
用性が良好である。
【0129】また、請求項2に記載されたものでは、パ
ネル基材に前記シートを装着したまま、湿潤養生が行わ
れる。
【0130】このため、加飾型によって凹凸模様が付さ
れたパネル基材の加飾面が、所定時間、保湿されて湿潤
養生される。
【0131】従って、大規模な設備を用意する必要がな
く、設備コストの増大を抑制して、硬化体の製造コスト
を減少させることが出来る。
【0132】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記シートのパネル基材側面に塗布された塗料によっ
て、パネル加飾面が着色される。
【0133】このため、パネル基材の加飾面に別途、着
色する工程を設けることなく、所望の色彩の外観品質を
有する模様付きパネルを形成することが出来る。
【0134】また、請求項4に記載されたものでは、前
記シートのパネル基材側面に仮止めされた装飾用素材
が、パネル加飾面に装着される。
【0135】このため、パネル基材の加飾面に別途、装
飾用素材を装着固定する工程を設けることなく、所望の
装飾の外観品質を有する模様付きパネルを形成すること
が出来る。
【0136】また、請求項5記載のものでは、前記シー
トが、プラスチック材料で構成されて、真空成形によっ
て形成された真空成型プラスチックシートであるので、
例えば、一方の型のみで形成できる等、成形が容易であ
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の模様付きパネルの製造
装置の下側の型体を示す上面図である。
【図2】実施の形態1の模様付きパネルの製造装置で、
図1のA−A線に沿った位置の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の模様付きパネルの製造
装置で、図1のB−B線に沿った位置の断面図である。
【図4】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法で、
真空成形プラスチックシートを装着した様子を示す図2
に対応する位置の断面図である。
【図5】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法で、
真空成形プラスチックシートを装着してパネル基材を充
填した様子を示す図2に対応する位置の断面図である。
【図6】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法を示
し、上型を装着する様子を説明する図2に対応する位置
の断面図である。
【図7】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法を示
し、型締めした様子を示す図2に対応する位置の断面図
である。
【図8】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法を示
し、上型と共に硬化体を、型体から脱型した様子を説明
する断面図である。
【図9】実施の形態1の模様付きパネルの製造方法を示
し、上蓋及び真空成形プラスチックシートを硬化体から
剥離する様子を説明する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2の模様付きパネルの製
造装置に用いる真空成形プラスチックシートに、塗料等
を付着させる様子を説明する模式図である。
【図11】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法
で、真空成形プラスチックシートを装着した様子を示す
図2に対応する位置の断面図である。
【図12】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法
で、真空成形プラスチックシートを装着してパネル基材
を充填した様子を示す図2に対応する位置の断面図であ
る。
【図13】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法を
示し、上型を装着する様子を説明する図2に対応する位
置の断面図である。
【図14】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法を
示し、型締めした様子を示す図2に対応する位置の断面
図である。
【図15】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法を
示し、上型と共に硬化体を、型体から脱型した様子を説
明する断面図である。
【図16】実施の形態2の模様付きパネルの製造方法を
示し、上蓋及び真空成形プラスチックシートを硬化体か
ら剥離する様子を説明する断面図である。
【図17】実施の形態3の模様付きパネルの製造方法を
示し、軟化した樹脂シートを装着する様子を説明する模
式図である。
【図18】一従来例の模様付きパネルの製造装置を示
し、図2に相当する箇所の断面図である。
【図19】一従来例の模様付きパネルの製造方法を示
し、加飾型から硬化体が離脱される様子を表す説明図で
ある。
【図20】一従来例の模様付きパネルの製造方法を示
し、硬化体から加飾型が剥離される様子を表す説明図で
ある。
【符号の説明】
10,100 模様付きパネルの製造装置 11 型体 3 型枠 4 加飾型 8 上型 12 パネル基材 13 加飾部 14 金属板部 25 真空成形プラスチックシート 25a パネル基材側面 27 塗料 28〜30 装飾用素材 125 樹脂シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化性のパネル基材が充填される型体を有
    し、該型体は、前記パネル基材に凹凸模様を形成する加
    飾型と、該加飾型の周縁部に設けられ、前記パネル基材
    によって得られる硬化体の周端縁を形成する型枠とを有
    する模様付きパネルの製造装置であって、 前記加飾型と、前記パネル基材との間には、脱型時に、
    該パネル基材と共に、前記加飾型から脱型すると共に、
    該脱型後、前記パネル基材から剥離されるシートを介在
    させてなることを特徴とする模様付きパネルの製造装
    置。
  2. 【請求項2】前記シートを装着したまま、湿潤養生が行
    われることを特徴とする請求項1記載の模様付きパネル
    の製造装置。
  3. 【請求項3】前記シートのパネル基材側面には、パネル
    加飾面を着色する塗料が塗布されていることを特徴とす
    る各請求項1又は2記載の模様付きパネルの製造装置を
    用いた製造方法。
  4. 【請求項4】前記シートのパネル基材側面には、パネル
    加飾面に装着される装飾用素材を仮止めしていることを
    特徴とする各請求項1〜3記載の模様付きパネルの製造
    装置を用いた製造方法。
  5. 【請求項5】前記シートは、プラスチック材料で構成さ
    れて、真空成形によって形成された真空成形プラスチッ
    クシートであることを特徴とする各請求項1〜3記載の
    模様付きパネルの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059410A (ja) * 2000-08-21 2002-02-26 Sekisui Chem Co Ltd 無機質硬化体の製造方法
JP2009113289A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Sekisui House Ltd 曲面パネルの製造装置及び製造方法

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