JP2719651B2 - 凹凸模様形成方法 - Google Patents
凹凸模様形成方法Info
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- JP2719651B2 JP2719651B2 JP63141280A JP14128088A JP2719651B2 JP 2719651 B2 JP2719651 B2 JP 2719651B2 JP 63141280 A JP63141280 A JP 63141280A JP 14128088 A JP14128088 A JP 14128088A JP 2719651 B2 JP2719651 B2 JP 2719651B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、壁面,柱面,天井,床等建造物の内外面や
道路,通路等の路面、更には内装や外装,床材に用いる
各種パネルやボード類の表面に、深くて稜線が明瞭に現
れる各種の目地模様や線模様等の凹凸模様を極めて簡単
且つ確実に形成する凹凸模様形成方法に関するものであ
る。
道路,通路等の路面、更には内装や外装,床材に用いる
各種パネルやボード類の表面に、深くて稜線が明瞭に現
れる各種の目地模様や線模様等の凹凸模様を極めて簡単
且つ確実に形成する凹凸模様形成方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 近時、吹き付け材を用いてレンガやタイル貼着に似せ
た高級感のある仕上げを行なう方法が採用されつつあ
る。これは、目地模様を打ち抜いたプラスチックフイル
ムや厚紙製の型紙を壁面等に貼り付けた上から吹き付け
材を吹き付けた後型紙を剥離して目地模様を現出するも
ので、レンガやタイルを一枚一枚貼着する場合に比べて
施工能率が大巾に向上する。
た高級感のある仕上げを行なう方法が採用されつつあ
る。これは、目地模様を打ち抜いたプラスチックフイル
ムや厚紙製の型紙を壁面等に貼り付けた上から吹き付け
材を吹き付けた後型紙を剥離して目地模様を現出するも
ので、レンガやタイルを一枚一枚貼着する場合に比べて
施工能率が大巾に向上する。
ただ、吹き付け材が乾燥固化すると型紙の剥離が困難
乃至不可能になるので、吹き付け直後乃至吹き付け材が
半乾燥の時点で型紙を施工面から剥離する必要がある。
そのためどうしても垂れが生じるし、厚吹きにすると吹
き付け材の垂れが大きくなって地厚にできず、凹凸コン
トラストの低いものしか得られない欠点があった。かか
る欠点を解消するために、本発明者は複数枚のプラスチ
ックフイルムを粘着剤で積層した重ね吹きができる目地
型紙(実願昭58−174954)や、吹き付け材の固化後溶剤
で溶解させる発泡スチロール製の厚吹き用型部材(実願
昭59−10896)を開発したが、前者は剥離に手間がかか
り、後者は溶解した発泡スチロールが目地部に付着して
見映えが悪くなる欠点があった。
乃至不可能になるので、吹き付け直後乃至吹き付け材が
半乾燥の時点で型紙を施工面から剥離する必要がある。
そのためどうしても垂れが生じるし、厚吹きにすると吹
き付け材の垂れが大きくなって地厚にできず、凹凸コン
トラストの低いものしか得られない欠点があった。かか
る欠点を解消するために、本発明者は複数枚のプラスチ
ックフイルムを粘着剤で積層した重ね吹きができる目地
型紙(実願昭58−174954)や、吹き付け材の固化後溶剤
で溶解させる発泡スチロール製の厚吹き用型部材(実願
昭59−10896)を開発したが、前者は剥離に手間がかか
り、後者は溶解した発泡スチロールが目地部に付着して
見映えが悪くなる欠点があった。
そこで、本発明者は型部材上の吹き付け材を除去して
おくと吹き付け材が或程度固化した時点でも型部材がト
ラブルなく除去できることに着目し型部材上に剥離材を
設けた型部材を発明し、特許出願もしている。
おくと吹き付け材が或程度固化した時点でも型部材がト
ラブルなく除去できることに着目し型部材上に剥離材を
設けた型部材を発明し、特許出願もしている。
この方法によると、型部材上の吹き付け材は硬化前に
除去するため、吹き付け材の垂れによる型部材の除去の
困難性は解消された。
除去するため、吹き付け材の垂れによる型部材の除去の
困難性は解消された。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記した発明であっても次のような欠
点があった。
点があった。
まず、前記した発明の型部材は使い捨てであったため
非経済的であった。再使用しようとしても上部の被覆材
がすでになく使えなかった。また、再度被覆材を接着す
ることは困難であった。
非経済的であった。再使用しようとしても上部の被覆材
がすでになく使えなかった。また、再度被覆材を接着す
ることは困難であった。
再使用可能な型部材として、発泡ポリスチレン製のも
のも考案されているが、これでは吹付材が型部材に付着
し、再使用時にふき取る必要があった。また、発泡体自
体が硬化物の付着によって変形したり、ふき取り時の摩
耗等によって、複数回使用すると目地部が平滑にならず
見映えも悪いものであった。
のも考案されているが、これでは吹付材が型部材に付着
し、再使用時にふき取る必要があった。また、発泡体自
体が硬化物の付着によって変形したり、ふき取り時の摩
耗等によって、複数回使用すると目地部が平滑にならず
見映えも悪いものであった。
さらに、この発泡ポリスチレン製のものは、上方に被
覆材がないため、吹付材の硬化物が型部材の上方にも存
在するため、除去自体が困難なものであった。
覆材がないため、吹付材の硬化物が型部材の上方にも存
在するため、除去自体が困難なものであった。
そこで、本業界では再使用でき、かつ前記発明が有す
る利点は保持したままの方法が要望されていた。
る利点は保持したままの方法が要望されていた。
[課題を解決するための手段] 以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果
本発明方法を完成させたものであり、その特徴とすると
ころは、被施工面の凹部を形成すべき箇所に、地厚で柔
軟な型基材の表面を剥離用被覆材で覆った型部材を貼着
して凸面形成材を施工した後、被覆材をその上部に付着
した凸面形成材とともに除去し、残りの凸面形成材が乾
燥固化した段階で型基材を剥離除去する方法であって、
該型基材を繰り返し使用する方法において、剥離用被覆
材は型基材にフィルム形成重合体を塗布することによっ
て形成させ、且つ型基材は合成ゴム製である点にある。
本発明方法を完成させたものであり、その特徴とすると
ころは、被施工面の凹部を形成すべき箇所に、地厚で柔
軟な型基材の表面を剥離用被覆材で覆った型部材を貼着
して凸面形成材を施工した後、被覆材をその上部に付着
した凸面形成材とともに除去し、残りの凸面形成材が乾
燥固化した段階で型基材を剥離除去する方法であって、
該型基材を繰り返し使用する方法において、剥離用被覆
材は型基材にフィルム形成重合体を塗布することによっ
て形成させ、且つ型基材は合成ゴム製である点にある。
ここで、被施工面とは、吹き付け材を吹き付ける面を
いい、建築物の壁面、道路、舗道等の路面柱面、天井、
床、階段等の建築物の内外面、及びこれらを構成するパ
ネルやボードの表面等を含めたものである。
いい、建築物の壁面、道路、舗道等の路面柱面、天井、
床、階段等の建築物の内外面、及びこれらを構成するパ
ネルやボードの表面等を含めたものである。
凹部とは、吹き付け材を吹き付けない部分をいう。勿
論、型部材セット前の下塗等はよい。要するに型部材に
よって、吹き付け材が塗布されないようにする部分であ
る。
論、型部材セット前の下塗等はよい。要するに型部材に
よって、吹き付け材が塗布されないようにする部分であ
る。
型基材とは、形成する形状に成型されたものである程
度柔軟で、地厚なものをいう。この型基材と被覆材とで
型部材を構成するのである。材質としては、合成ゴムが
好適である。これは、被覆材として塗布すべきフィルム
形成重合体が容易に剥離でき、且つ、凸面形成材が硬化
後に容易に型基材が容易に除去できるものである必要が
ある。
度柔軟で、地厚なものをいう。この型基材と被覆材とで
型部材を構成するのである。材質としては、合成ゴムが
好適である。これは、被覆材として塗布すべきフィルム
形成重合体が容易に剥離でき、且つ、凸面形成材が硬化
後に容易に型基材が容易に除去できるものである必要が
ある。
このようなものを種々、実験したところ合成ゴムが最
も好適であった。即ち、同じゴムであっても、天然ゴム
では除去しがたいので使用できなか 合成ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、イソプレ
ンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等の
ジエン系ゴム、イソブチレン−イソプレンゴム(II
R)、エチレン−プロピレンコポリマー(EPM)等のオレ
フィン系ゴム、ウレタゴム系等がある。
も好適であった。即ち、同じゴムであっても、天然ゴム
では除去しがたいので使用できなか 合成ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、イソプレ
ンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等の
ジエン系ゴム、イソブチレン−イソプレンゴム(II
R)、エチレン−プロピレンコポリマー(EPM)等のオレ
フィン系ゴム、ウレタゴム系等がある。
また、発泡したものでもよい。
厚みとしては、2〜20mm程度特に5mm前後のものが通
常の目地の場合好ましい。
常の目地の場合好ましい。
また、その下面に補強用のプラスチックフイルム(又
はシート)を接着しておくとよい。
はシート)を接着しておくとよい。
また、型基材の形状即ち凹凸模様形成部材の形状は前
記例の目地模様のものに限らず、帯状とか幾何学模様な
ど各種のものが可能であるが、被覆材や型部材の剥離除
去の面からは或程度連続性のあるものが好ましい。
記例の目地模様のものに限らず、帯状とか幾何学模様な
ど各種のものが可能であるが、被覆材や型部材の剥離除
去の面からは或程度連続性のあるものが好ましい。
更に平面状のものに限らず片面に成型或いは切削によ
り凹凸を形成した目地模様のある型基材を用い、目地模
様のある浮き出し模様を作ることもできる。
り凹凸を形成した目地模様のある型基材を用い、目地模
様のある浮き出し模様を作ることもできる。
被覆材とは、型基材上に塗布することによって形成し
たフィルム状体をいう。塗布の方法は、噴霧、ローラー
塗り等どのような方法でもよい。被覆材は、高分子重合
体を溶媒に溶解させて、塗布し溶媒が揮発することによ
ってフィルムを形成するものが好適である。例えば、塩
化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、
ポリスチレン等が好適である。これらを、アセトン、メ
タノール、トルエン、メチルエチルケトン、水等を溶媒
として溶融させて使用するのである。また、フィルム形
成後に型基材との剥離性を良くするために、型基材上に
剥離処理してから塗布することも好適である。
たフィルム状体をいう。塗布の方法は、噴霧、ローラー
塗り等どのような方法でもよい。被覆材は、高分子重合
体を溶媒に溶解させて、塗布し溶媒が揮発することによ
ってフィルムを形成するものが好適である。例えば、塩
化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、
ポリスチレン等が好適である。これらを、アセトン、メ
タノール、トルエン、メチルエチルケトン、水等を溶媒
として溶融させて使用するのである。また、フィルム形
成後に型基材との剥離性を良くするために、型基材上に
剥離処理してから塗布することも好適である。
凸面形成材とは、通常は吹付材をいい、型部材を貼着
した後に被施工面に塗布すべき材料をである。塗布する
方法は、鏝塗り、スプレーガンによる吹付、ローラーに
よる塗布等どのような方法でもよい。施工とは、このよ
うな種々の方法で材料を塗布することを指す。
した後に被施工面に塗布すべき材料をである。塗布する
方法は、鏝塗り、スプレーガンによる吹付、ローラーに
よる塗布等どのような方法でもよい。施工とは、このよ
うな種々の方法で材料を塗布することを指す。
凸面形成材の材質は、無機系、有機系等どのようなも
のでもよい。無機系としては、モルタル、セメント、石
膏等であり、有機系としてはアクリルエマルジョン系、
エポキシ系、ウレタン系等通常吹付材として使用できる
ものは、すべて使用できる。
のでもよい。無機系としては、モルタル、セメント、石
膏等であり、有機系としてはアクリルエマルジョン系、
エポキシ系、ウレタン系等通常吹付材として使用できる
ものは、すべて使用できる。
吹き付け量は、アクリルエマルジョンの場合、形成す
る凸部の厚さ即ち型部材(2)の厚みにもよるが凡そ4
〜50kg/m2(凸部の厚みとして2〜20mm前後)程度であ
る。
る凸部の厚さ即ち型部材(2)の厚みにもよるが凡そ4
〜50kg/m2(凸部の厚みとして2〜20mm前後)程度であ
る。
尚、吹き付け材にレンガや陶磁器・天然石等の粉末を
多量混入したものを用いると極めてリアルなものが得ら
れる。
多量混入したものを用いると極めてリアルなものが得ら
れる。
仮止とは、型部材を被施工面に固定することをいう。
型部材は、被施工面に永久的に固定するものではなく、
凸面形成材が硬化した後は除去するものであるため、一
時的な工程という意味で仮止めとしたものである。仮止
めの方法は、どのようなものでもよく、水平面に施工す
る場合等は重力だけで可能であるが、垂直面等では接着
材等で固定することが好適である。
型部材は、被施工面に永久的に固定するものではなく、
凸面形成材が硬化した後は除去するものであるため、一
時的な工程という意味で仮止めとしたものである。仮止
めの方法は、どのようなものでもよく、水平面に施工す
る場合等は重力だけで可能であるが、垂直面等では接着
材等で固定することが好適である。
また、再度使用する場合には、接着剤を工場等で塗布
する場合には、その上に剥離紙を貼付した取り扱いを容
易にすることも考えられる。
する場合には、その上に剥離紙を貼付した取り扱いを容
易にすることも考えられる。
勿論、接着剤は現場で塗布してもよく、仮止めである
ので部分的、またはまばらに塗布してもよい。
ので部分的、またはまばらに塗布してもよい。
[実施例] 第1図は及び第2図は本発明に使用する型部材1の一
例で、被施工面に目地模様を形成するためのものを示
す。この目地模様形成部材1は、目地模様を型取りした
合成ゴム(IIR)製の型基材2の上面に、剥離剤3を塗
布し、さらにその上面に、塩化ビニルを用いメチルエチ
ルケトンを溶媒として溶解させて型基材2上に塗布して
被覆材4を形成させている。
例で、被施工面に目地模様を形成するためのものを示
す。この目地模様形成部材1は、目地模様を型取りした
合成ゴム(IIR)製の型基材2の上面に、剥離剤3を塗
布し、さらにその上面に、塩化ビニルを用いメチルエチ
ルケトンを溶媒として溶解させて型基材2上に塗布して
被覆材4を形成させている。
次に、上記目地模様形成部材1を用いて凹凸模様を形
成する方法を説明する。まず、第3図(a)に示すよう
に被施工面としての壁面下地5を必要に応じて平滑に補
修処理(下地調整)した後、防水塗料6を均一にスプレ
ー塗布する。この防水塗料層の一部が目地になるので、
着色しておくと目地もその色となる。もっとも、本発明
の場合には凸部を地厚にできるので、下地調整は省略し
てもよい。また、防水塗料もなくてもよい。
成する方法を説明する。まず、第3図(a)に示すよう
に被施工面としての壁面下地5を必要に応じて平滑に補
修処理(下地調整)した後、防水塗料6を均一にスプレ
ー塗布する。この防水塗料層の一部が目地になるので、
着色しておくと目地もその色となる。もっとも、本発明
の場合には凸部を地厚にできるので、下地調整は省略し
てもよい。また、防水塗料もなくてもよい。
次に本発明の型部材を被施工面に載置する。模様材1
の固着は、模様材1の本体の裏面ないしは壁面に接着剤
を塗布するかする。被施工面が路面等の場合で、コンク
リートやアスファルトで補修する場合にはこれらが未硬
化の間に模様材1を埋め込み固定してもよい。
の固着は、模様材1の本体の裏面ないしは壁面に接着剤
を塗布するかする。被施工面が路面等の場合で、コンク
リートやアスファルトで補修する場合にはこれらが未硬
化の間に模様材1を埋め込み固定してもよい。
次いで、凸面形成材7としてアクリエマルジョンを主
成分とする吹き付け材を壁面に吹き付け施工する。(第
3図(b)) 次に、吹き付け材7が未乾燥の間(吹き付け直後〜1
時間前後のち)に、第3(c)の如く被覆材4のみを順
次剥がして取り除く。すると、型部材上に付着している
吹き付け材7が共に除去され、合成ゴム面が露出する。
成分とする吹き付け材を壁面に吹き付け施工する。(第
3図(b)) 次に、吹き付け材7が未乾燥の間(吹き付け直後〜1
時間前後のち)に、第3(c)の如く被覆材4のみを順
次剥がして取り除く。すると、型部材上に付着している
吹き付け材7が共に除去され、合成ゴム面が露出する。
残りの吹き付け材7が十分乾燥固化した後(例えば24
時間程度経過後)、型基材2を壁面から剥離除去する
(第3図(d))。この場合、前工程で型基材2表面の
吹き付け材7が既に除去されているのでバリも生ぜず、
また型基材2は側面のみが吹き付け材7に接しており、
しかも吹き付け材が乾燥のため幾分収縮しているので、
剥離は比較的簡単且つ確実に行える。尚、型基材2の側
面を剥離剤塗布等の剥離処理をしておくと更に剥離しや
すくなる。
時間程度経過後)、型基材2を壁面から剥離除去する
(第3図(d))。この場合、前工程で型基材2表面の
吹き付け材7が既に除去されているのでバリも生ぜず、
また型基材2は側面のみが吹き付け材7に接しており、
しかも吹き付け材が乾燥のため幾分収縮しているので、
剥離は比較的簡単且つ確実に行える。尚、型基材2の側
面を剥離剤塗布等の剥離処理をしておくと更に剥離しや
すくなる。
次いで、第3図(e)の如く例えばアクリル−ウレタ
ン系等の透明塗料8を0.2〜0.5Kg/m2程度の割合で前面
に均一な厚みで塗布する。この透明塗料8は吹き付け材
7及び目地部(A)に艶出しと防水性・耐久性を与え
る。かくして、第3図(f)に示す如く目地部(A)が
くっきりした壁面が得られる。
ン系等の透明塗料8を0.2〜0.5Kg/m2程度の割合で前面
に均一な厚みで塗布する。この透明塗料8は吹き付け材
7及び目地部(A)に艶出しと防水性・耐久性を与え
る。かくして、第3図(f)に示す如く目地部(A)が
くっきりした壁面が得られる。
第4図は、立体的な模様を現出させるための方法を示
すものである。型基材2が立体的であり、これを用いて
吹き付け等前記と同様の工程を行なうと、立体的な模様
ができる。
すものである。型基材2が立体的であり、これを用いて
吹き付け等前記と同様の工程を行なうと、立体的な模様
ができる。
次に第5図は、目地部に金属板や石板その他の板状体
9を埋め込み形成した他の例を示す。この場合、まず第
5図(a)の如く壁面下地5の目地となる部分に型基材
2より幾分巾広の板状体9を粘着剤10等で仮止め乃至固
定し、該板状体9に型基材2を貼着して、吹き付け材7
を前面に吹き付ける。この場合、防水塗料6は板状体9
が継目のない金属板等であれば省略できる。また室内等
では板状体9として木材等も使用できる。
9を埋め込み形成した他の例を示す。この場合、まず第
5図(a)の如く壁面下地5の目地となる部分に型基材
2より幾分巾広の板状体9を粘着剤10等で仮止め乃至固
定し、該板状体9に型基材2を貼着して、吹き付け材7
を前面に吹き付ける。この場合、防水塗料6は板状体9
が継目のない金属板等であれば省略できる。また室内等
では板状体9として木材等も使用できる。
次いで吹き付け材7が未乾燥の間に、被覆材4とその
上部の吹き付け材7を除去する(第5図(b)の状
態)。残りの吹き付け材7が十分乾燥した後型基材2を
板状体7から剥離除去する(第5図(c)の状態)。し
かして、第5図(d)の如く表面が板状体9で構成され
た目地模様(A)を有する凹凸模様が完成する。尚、型
部材2の剥離除去の前或いは後で、全面に透明塗料8を
塗布してもよい。
上部の吹き付け材7を除去する(第5図(b)の状
態)。残りの吹き付け材7が十分乾燥した後型基材2を
板状体7から剥離除去する(第5図(c)の状態)。し
かして、第5図(d)の如く表面が板状体9で構成され
た目地模様(A)を有する凹凸模様が完成する。尚、型
部材2の剥離除去の前或いは後で、全面に透明塗料8を
塗布してもよい。
この板状体9は、両側面が吹き付け材7で埋め込まれ
たようになっているので完全に固定され、脱落や剥離は
決して生じない。そして、目地表面がアルミニウムやス
テンレス,銅等の金属や大理石,御影石等の石材,銘木
等で形成されるので極めて高級感のあるものが得られ
る。また、この板状体9の巾が型部材2と略等しい場合
でも板状体9を壁面下地に接着固定しておくと、その両
側を吹き付け材で挟持されるので保持はより確実とな
る。この板状体9を用いる凹凸模様形成は、吹き付け材
に限らず他の凸面形成材を用いても同様に行える。尚、
第6図のようにこの板状体9と凹凸模様形成部材とは一
体にしておいてもよい。これは、例えばアルミニウム等
の金属板の裏面に剥離性接着剤11を介して剥離紙12を貼
着したものに、型基材2より幾分巾広の目地模様を打抜
き、その表面側に剥離紙を除去した目地模様形成部材を
接着剤13を介して、貼着して目地形成材付き目地模様形
成部材としたものである。
たようになっているので完全に固定され、脱落や剥離は
決して生じない。そして、目地表面がアルミニウムやス
テンレス,銅等の金属や大理石,御影石等の石材,銘木
等で形成されるので極めて高級感のあるものが得られ
る。また、この板状体9の巾が型部材2と略等しい場合
でも板状体9を壁面下地に接着固定しておくと、その両
側を吹き付け材で挟持されるので保持はより確実とな
る。この板状体9を用いる凹凸模様形成は、吹き付け材
に限らず他の凸面形成材を用いても同様に行える。尚、
第6図のようにこの板状体9と凹凸模様形成部材とは一
体にしておいてもよい。これは、例えばアルミニウム等
の金属板の裏面に剥離性接着剤11を介して剥離紙12を貼
着したものに、型基材2より幾分巾広の目地模様を打抜
き、その表面側に剥離紙を除去した目地模様形成部材を
接着剤13を介して、貼着して目地形成材付き目地模様形
成部材としたものである。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は表面を剥離用被覆材で
覆った地厚で柔軟な型部材を被施工面に貼着し、吹き付
け材や鏝塗り材等の凸面形成材を施工した後これらが未
乾燥の間に被覆材をその上部に付着した凸面形成材とと
もに除去し、残りの凸面形成材が乾燥固化した段階で型
部材を剥離除去して、被施工面に型部材そのままの凹部
を形成するものであって、被覆材としてフィルム形成重
合体を用いているため、つぎの様な利点がある。
覆った地厚で柔軟な型部材を被施工面に貼着し、吹き付
け材や鏝塗り材等の凸面形成材を施工した後これらが未
乾燥の間に被覆材をその上部に付着した凸面形成材とと
もに除去し、残りの凸面形成材が乾燥固化した段階で型
部材を剥離除去して、被施工面に型部材そのままの凹部
を形成するものであって、被覆材としてフィルム形成重
合体を用いているため、つぎの様な利点がある。
型基材が繰り返し使用できる。
被覆材の厚み、強さがその都度変更することができ
る。塗布する厚さや種類を変えることによって簡単にで
きる。
る。塗布する厚さや種類を変えることによって簡単にで
きる。
表面の仕上げ工程の費用が安くなる。
従来の再使用可能な型部材と比較して、型部材の除
去が簡単であり、型部材自体の清掃や付着物のふき取り
等が殆ど不要である。
去が簡単であり、型部材自体の清掃や付着物のふき取り
等が殆ど不要である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に用いる目地模様形成部材の一例を示す
平面図、第2図は同じく第1図におけるX−Y線部分の
拡大断面図、第3図(a)〜(f)は第1図の目地模様
形成部材を用いて壁面に吹き付け材で目地模様を形成す
る順序を示す説明図で(a)・(b)・(e)は切断端
面図,(c)・(d)・(f)は斜視図、第4図(a)
は目地模様形成部材の他の例を示す斜視図,第4図
(b)は同図(a)の目地模様形成部材を用いて形成し
た目地模様の斜視図、第5図(a)〜(d)は目地部分
に板状体を埋め込んで目地模様を形成する順序を示す説
明図で(a)・(b)・(c)は断面図,(d)は斜視
図、第6図は目地形成材と一体化した他の例を示す断面
図である。 1……型部材、2……型基材 3……接着材、4……被覆材 5……壁面下地、6……防水塗料 7……凸面形成材、8……透明塗料 9……板状体、10……粘着剤 11……剥離性接着剤 12……剥離紙 13……接着剤
平面図、第2図は同じく第1図におけるX−Y線部分の
拡大断面図、第3図(a)〜(f)は第1図の目地模様
形成部材を用いて壁面に吹き付け材で目地模様を形成す
る順序を示す説明図で(a)・(b)・(e)は切断端
面図,(c)・(d)・(f)は斜視図、第4図(a)
は目地模様形成部材の他の例を示す斜視図,第4図
(b)は同図(a)の目地模様形成部材を用いて形成し
た目地模様の斜視図、第5図(a)〜(d)は目地部分
に板状体を埋め込んで目地模様を形成する順序を示す説
明図で(a)・(b)・(c)は断面図,(d)は斜視
図、第6図は目地形成材と一体化した他の例を示す断面
図である。 1……型部材、2……型基材 3……接着材、4……被覆材 5……壁面下地、6……防水塗料 7……凸面形成材、8……透明塗料 9……板状体、10……粘着剤 11……剥離性接着剤 12……剥離紙 13……接着剤
Claims (2)
- 【請求項1】被施工面の凹部を形成すべき箇所に、地厚
で柔軟な型基材の表面を剥離用被覆材で覆った型部材を
貼着して凸面形成材を施工した後、被覆材をその上部に
付着した凸面形成材とともに除去し、残りの凸面形成材
が乾燥固化した段階で型基材を剥離除去する方法であっ
て、該型基材を繰り返し使用する方法において、剥離用
被覆材は型基材にフィルム形成重合体を塗布することに
よって形成させ、且つ型基材は合成ゴム製であることを
特徴とする凹凸模様形成方法。 - 【請求項2】該型部材を被施工面に仮止するための、粘
着剤をその裏面に塗布するものである特許請求の範囲第
1項記載の凹凸模様形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141280A JP2719651B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 凹凸模様形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141280A JP2719651B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 凹凸模様形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01310060A JPH01310060A (ja) | 1989-12-14 |
JP2719651B2 true JP2719651B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=15288220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63141280A Expired - Fee Related JP2719651B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 凹凸模様形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719651B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4859092B2 (ja) * | 2005-07-25 | 2012-01-18 | エスケー化研株式会社 | 模様形成方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5751364A (en) * | 1980-09-13 | 1982-03-26 | Yuuhei Minazu | Finishing of floor surface |
JPS6389772A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-20 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 建築、土木構築物の表面美装仕上げ方法 |
-
1988
- 1988-06-08 JP JP63141280A patent/JP2719651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01310060A (ja) | 1989-12-14 |
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