JPH09228601A - 凹凸模様形成用型部材、及びそれを用いた凹凸模様形成方法 - Google Patents

凹凸模様形成用型部材、及びそれを用いた凹凸模様形成方法

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JPH09228601A
JPH09228601A JP3491896A JP3491896A JPH09228601A JP H09228601 A JPH09228601 A JP H09228601A JP 3491896 A JP3491896 A JP 3491896A JP 3491896 A JP3491896 A JP 3491896A JP H09228601 A JPH09228601 A JP H09228601A
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Hideharu Osada
秀晴 長田
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Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
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Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布材の垂れを防止し、コテ作業等で破損せ
ず、明瞭な凹凸模様を作業性よく形成できる型部材を得
る。 【解決手段】本体の上部に、紙の上にフィルムが積層さ
れた被覆材が存在している凹凸模様形成用型部材を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面、柱面、天
井、床等建造物の内外面や道路、通路等の路面、更には
内装や外装、床材に用いる各種パネルやボード類の表面
に、深くて稜線が明瞭に現れる各種の目地模様や線模様
等の凹凸模様を極めて簡単且つ確実に形成する凹凸模様
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンクリート壁面などの外装面や
床面は、防水性と美観を与えるため各種の塗布材(床や
壁にコテ等で塗布して表面材とするもので、樹脂系とセ
メント系がある)による仕上げが、一般に行なわれてい
る。ところが、単純な吹き付け仕上げでは、塗膜がシー
ムレスのため単調な仕上がりとなり、高級感に乏しかっ
た。
【0003】一方、従来より壁面に薄いレンガや陶磁器
タイルを貼着して重厚で落ち着いた感じの仕上げを行な
う工法が行なわれている。しかしこの工法では、レンガ
や陶磁器タイルを一枚一枚貼着していくため手間がかか
り低能率でコスト高であった。さらに、これらのレンガ
や陶磁器タイルは長期の使用により壁面などから剥離し
脱落する危険があった。
【0004】そこで、近年、各種の塗布材を用いてレン
ガやタイル貼着に似せた高級感のある仕上げを行なう方
法が採用されつつある。これは、目地模様を打ち抜いた
プラスチックフィルムや厚紙製の型紙を壁面等に貼り付
けた上から塗布材を吹き付けた後、型紙を剥離して目地
模様を現出するもので、レンガやタイルを一枚一枚貼着
する場合に比べて施工能率が大巾に向上する。
【0005】しかしながら、単純に型紙を壁面等に貼り
付けた上から塗布材を吹き付ける工法では、塗布材は型
紙上にも吹き付けられるので、塗布材の完全硬化後、型
紙を剥離して除去することはできない。一方、塗布材が
硬化する前に型紙を除去すると、未硬化状態の軟弱な塗
布材が除去した型紙部分に垂れるので、明瞭な仕上げ形
状とならなかった。よって、この工法では型紙自体を地
厚にできず、凹凸コントラストの低い仕上げしか得られ
ないという欠点があった。
【0006】また、最近、型紙の下部に、合成樹脂製の
フィルムなどで耐水性を有する層を設けて型紙の耐水性
を向上させ、壁面下部から簡単、確実に撤去できる凹凸
模様形成用型紙が用いられている。しかしながら、この
方法でも、塗布材は型紙上にも吹き付けられるので、塗
布材の完全硬化後は塗膜が吹き付け面全体で一体硬化す
るので、型紙部分のみを剥離して除去することはできな
かった。この工法でも塗布材が未硬化、または、半乾燥
の時点で型紙を施工面から剥離する必要があるので厚吹
きにすると垂れが大きくなるので、凹凸コントラストの
大きな仕上げとすることは困難であった。
【0007】そこで、塗布材が硬化する前に、型紙上に
塗布された塗布材を除去し、さらに、塗布材が完全硬化
した後、型紙を被施工面から除去して目地模様を現出さ
せる目的で、型紙を二重構造にして、塗布材が半硬化の
ときに除去すべき上層部と、塗布材が完全硬化のときに
除去すべき下層部(以下、本体という)とに分けた型部
材が開発された。
【0008】上記の型部材の上層として、紙、または、
フィルムが検討された。上層に薄い紙を用いる型部材
は、橋梁、柱など曲面状の施工面や不陸に対応してまが
り、施工面に対する追従性がよい。さらに、曲げ特性の
温度依存性が小さいので、冬期でも被施工面の形状に対
応した施工が可能であった。しかし、紙は塗布材の水分
や樹脂成分を吸いやすく、ある程度、硬化乾燥が進行す
ると、機械的強度が弱くなり、剥離作業により紙が破れ
ることが多かった。そこで、上層の紙の機械的強度の低
下を防止する目的で、紙の厚みを厚くすることが試みら
れた。上層の紙を厚くすると、上層の紙と本体との追従
性が悪くなり、曲げ作業時に上層が本体から脱離するこ
とがあり、不適当であった。
【0009】できるだけ明確な模様を形成するために
は、塗布材を塗布後、コテ又は板等で上方の塗布材を上
層のレベル付近に調整して所謂スリキリ状態に除去する
ことが望ましい。しかし、上層が紙製であると、すぐに
塗布材が侵入し、コテや板等で塗布材を除去する時に紙
を破損してしまうことが多かった。
【0010】そこで、上層としてフィルムを用いること
が検討された。塗布材が半硬化の時点でその上部に塗布
された塗布材とともに上層の薄いフィルムを除去して、
塗布材の垂れ等を生じなくさせることができる。ところ
が、曲面状の施工面などに型部材を曲げてセットする
と、本体とフィルムの間に剥離が起きることがあった。
特に、フィルムは低温時にかたくなるので剥離が起きや
すかった。さらに、塗布材を施工後、上層のフィルムを
除去する場合、ピンセットや爪を用いても端部から剥離
させるのが容易ではなく、作業性が悪かった。塗布材施
工後の本体からのフィルムの除去を容易にするため、フ
ィルムを厚くすることが検討されたが、フィルムを厚く
すると型部材を曲面施工時にフィルムが本体からより剥
離しやすくなり、現実的ではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、明瞭な凹
凸模様を作業性よく形成するためには、塗布材の垂れを
防止するだけでなく、曲面施工時には本体との密着性を
よくし、塗布材施工後は本体との剥離が容易で、塗布材
の水分や樹脂、あるいはコテ作業等で破損のない上層を
持つ型部材の開発が必要であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、本体の上部に、紙の上
にフィルムが積層された被覆材が存在している部材とす
ることにより、明瞭な凹凸模様を作業性よく形成できる
型部材となることを見出し本発明に至った。
【0013】すなわち、本発明は、本体の上部に、紙の
上にフィルムが積層された被覆材が存在していることを
特徴とする凹凸模様形成用型部材、及びそれを用いた凹
凸模様形成方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、本体は、好ましく
は、ある程度の湾曲に沿うことができる程度の柔軟性を
有し、ある程度の厚みを持つ。本体が、ある程度の柔軟
性を有すると、橋梁、柱など曲面状の施工面や不陸に対
応してまがることができ、施工面に対する追従性がよ
い。
【0015】本発明において上記の柔軟性とは、必ずし
も全体として湾曲する必要はなく、局部的に変形すれば
よい。このような本体としては、ポリスチロール、ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンなどのプラ
スチック、またはこれらの発泡体、種々のゴム成型品等
が挙げられるがこれらに限定されない。この中で特に、
ポリオレフィン系の発泡体が好ましく、さらには、ポリ
エチレン系の発泡体がより好ましい。ポリオレフィン系
の発泡体の発泡倍率としては、好ましくは2〜30倍、
より好ましくは4〜15倍である。発泡倍率が2倍未満
の場合は、柔軟性が乏しくなる傾向があり、30倍を超
えると発泡体の空隙へ塗布材が侵入し、型部材の剥離が
困難になる傾向がある。また、本体の強度が不足する場
合には、必要に応じて、本体底部に補強用プラスチック
フィルムを貼付してもよい。
【0016】本発明の型部材における本体の厚みは特に
限定はないが、一般には、0.5〜5.0mmが好適で
ある。しかし、特別顕著な凹凸模様を目的とする場合
は、本体の厚みを10mm〜20mmとすることもでき
る。本体の厚みが著しく厚くなると本体の剥離が難しく
なる傾向がある。また、本体の厚みが0.5mmより薄
いと凹凸模様が目立たなくなる。
【0017】本発明では、被覆材として、紙の上にフィ
ルムが積層されたものが存在する。このような紙とフィ
ルムの積層物としては、紙とフィルムを貼着や接着など
により複合したものや、紙に合成樹脂で加工したものな
とが挙げられる。紙を合成樹脂加工したものとしては、
例えば、紙にメラミン、尿素、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、アクリルなどで樹脂加工したものなどが挙げられ、
紙、特に、上質紙にポリエチレンを樹脂加工したものが
好ましい。
【0018】また、被覆材中の紙とフィルムは、接着剤
で接着させる方法、粘着剤で貼着させる方法などがあ
り、好ましくは、ポリエチレンと紙、又は、ポリ塩化ビ
ニルと紙を接着剤で接着させる方法が適用され、より好
ましくは、ポリエチレンと上質紙が接着される。
【0019】本発明では、被覆材として用いられる紙と
しては、洋紙、和紙、板紙など特に限定されないが、好
ましくは、上質紙、包装紙、印刷紙、グラミン紙などの
洋紙が用いられる。
【0020】さらに、本発明では、被覆材として用いら
れるフィルムとしては、プラスチックフィルムが挙げら
れ、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等のフィ
ルムが例示される。この中では特に、ポリエチレンフィ
ルム、ポリ塩化ビニルフィルムが好適である。
【0021】本発明における被覆材の厚みは、被施工面
の形状に対する汎用性、施工時期の温度依存性の少なさ
などから、紙とフィルムをあわせて、0.5mm以下が
好ましく、0.2mm以下がより好ましい。また、紙の
厚みは、0.01〜0.4mm、より好ましくは、0.
05〜0.1mmである。さらに、フィルムの厚みは、
0.01〜0.1mm、より好ましくは、0.02〜
0.05mmである。
【0022】本発明の被覆材は、フィルム層が薄いので
温度依存性が小さく、冬場でも局面施工が可能である。
また、紙層が薄く裏面にあるので、塗布材の水分や樹脂
の影響を受けず、被覆材を爪やピンセットなどを用いて
剥離するのが容易である。さらに、最上層のフィルム層
の効果により、塗布材がすりきり易い。
【0023】一方、被覆材としてフィルムのみを用い、
本体として紙を用いた型部材は、フィルム層の効果によ
り塗布材をすりきり易いが、塗布材が完全に硬化するま
で本体である紙を静置するため、紙の部分に塗布材の樹
脂成分が浸透硬化し、最終的に本体を施工面から除去す
る場合、本体がちぎれて塗布材に残り、仕上がりがきれ
いにいかないという欠点がある。本発明の型部材は、こ
の欠点が改良されている。
【0024】本発明の型部材は直接、壁面などの被施工
面に貼付するため、型部材の裏面に粘着剤を塗布してお
くことができる。型部材は、塗布材が硬化した後は除去
する必要があるので、被施工面に完全には接着せず、塗
布材を塗布する作業時に型部材を被施工面に貼付できれ
ばよい。また、取扱いに便利なように、型部材の裏面の
粘着剤上に剥離紙またはプラスチックフィルムを貼付す
ることもできる。また、プラスチックをラミネートした
紙を剥離紙として用いることもできる。
【0025】本発明の本体の上部の被覆材は、紙とフィ
ルムを1セットとした単層でも、紙とフィルムを複数セ
ット設けたものでもよい。被覆材を複数セット設ける場
合は、粘着剤で貼りあわせるのが好ましい。また、各被
覆材は着色により区別してもよい。型部材の両側で色を
変える時など塗布工程が2回以上に渡る場合は、被覆材
は、複数セット設けるのが好ましい。即ち、塗布工程が
2回以上にわたるとそれぞれの塗布工程で時間差が生じ
るので、一度目の塗布時、塗布材が硬化前に、まず最上
部を剥離し、次いで2回目の塗布時、2回目の塗布材が
硬化前に、次の被覆材を剥離する。このようにすれば、
どの塗布工程においても、明瞭な凹凸形状を形成するこ
とができ、例えば、いわゆる、エゾキリ仕上げ等が可能
である。
【0026】また、本発明の型部材は、本体と被覆材の
組合わせを複数積層したタイプでもよく、製造の容易性
等で適宜選ぶことができる。この場合、施工現場では本
体と被覆材のセットを1セットづつ使用する。また、裏
面の離型紙は、積層した最下部以外のものは不要であ
る。
【0027】本発明の型部材は、好ましくは、被覆材の
上に離型剤が塗布される。本発明で用いられる離型剤
は、塗布材との離型性のよいものであれば特に限定され
ず、塗布材の種類によって適宜選択され、硬化性、非硬
化性のものいずれでもよいが、油状、または、ワックス
状の物質であること好ましく、シリコーン類、炭化水素
類、脂肪酸類、高級アルコール類が例示される。さら
に、本発明の離型剤として、シリコーン系離型剤、フッ
素材ポリマー、界面活性剤、高沸点炭化水素、高級脂肪
酸などを用いることができ、シリコーン系離型剤がより
好ましい。シリコーン系離型剤は、液状、グリース状、
ゴム状などのものがあるが、特に限定されず、型部材の
形状や材質に応じて適当なものが選ばれる。
【0028】被覆材に離型剤を塗布することにより、コ
テすべり性がさらに改善されるので、塗布材除去時に、
被覆材の破損が防止できるとともに、作業能率が向上す
る。また、離型剤の塗布方法は、特に限定されないが、
通常、はけ塗り、スプレー塗り、スキージー、ロールコ
ーターなどで塗布するのが好ましい。さらに、離型剤
は、必要に応じて、各種溶剤に溶解、または分散させ
て、塗布することもできる。
【0029】さらに、本体の下部に、金属やプラスチッ
クなどを残存部としてを貼着しておいてもよい。新たに
貼着した部材は、塗布材の硬化後、本体を除去した時、
本体と離れて被施工面に残存させるものである。この残
存した部材は、凸面形成材が存在しない箇所、つまり、
凹凸模様の凹部の表面となって金属目地など独特な美観
を増す効果を発揮する。
【0030】本発明において型部材やその他の部材の平
面形状は、長方形(棒状)など、どのような形状でもよ
い。例えば、レンガやタイル状の模様を現出する場合に
は、レンガ部が凸で、目地部が凹であるため、目地部と
同形状の型部材が必要となる。この場合、単なる棒状の
型部材を多数配置しても可能であるが、例えば、レンガ
部を打ち抜いた大きなサイズ(500×500mm、9
00×900mm等)の型部材を用いれば、作業性がよ
く、非常に便利である。また、その他の形状、例えば、
キッコウ型、キャラクター、風景、時計や南北表示、幾
何学模様等どのような形状の型部材を用いることもでき
る。
【0031】種々の模様を現出する型部材は、プラスチ
ック発泡体などの本体と被覆材を貼付した後、打抜き
機、又は、レーザー光線や圧力水などにより不要の部分
を切除して製造するのが好ましい。この場合、本体裏面
の剥離紙は、取扱に便利なように、打ち抜かずシートの
まま残存させてもよい。
【0032】本発明において、塗布材は、凹凸模様形成
用型部材と併用することにより、目地部と明瞭な差のあ
る凸面形成用材料となる。本発明では、塗布材として
は、硬化性の粘性物であればどのようなものでも使用可
能であるが、一般的には、樹脂、骨材入りの樹脂、モル
タル等のセメント材などが用いられ、塗料や吹き付け
材、壁材や床材、道路の舗装材として用いられているも
のが好適に挙げられ、アクリル系樹脂エマルジョン、メ
チルメタアクリレート(MMA)を樹脂分とするものが
さらに好適である。また、塗布材にレンガや陶磁器・天
然石等の粉末(又は粒状)を多量混入したものを用いる
ことができ、このような塗布材を使用すると極めてリア
ルな凹凸模様が得られる。これらの塗布材は、コテ塗
り、吹付、その他どのような方法で塗布してもよい。
【0033】図1は、被施工面にキッコウ型に凹凸の目
地模様を形成するための凹凸模様形成用型部材1の一例
を示す平面図である。これには、打抜き部2と残存部3
があり、残存部3が凹凸模様形成後目地部となる。図2
は図1のX−X断面図である。この凹凸模様形成用型部
材1は、目地模様を型取りした本体4の上部に被覆材が
設置され、被覆材の下部は紙5、被覆材の上部はフィル
ム6である。次に、上記凹凸模様形成用型部材1を用い
て凹凸模様を形成する方法を例を挙げて説明する。
【0034】まず、第3図に示すように被施工面7を平
滑に補修処理(下地調整)した後、下塗材8を例えば
0.3kg/m2 程度の割合で均一にスプレー塗布する
(第4図)。下塗材8を着色しておくと、下塗材の一部
が目地になるので、目地も着色した色を呈する。なお、
本発明の凹凸模様形成用型部材を用いれば、凸部を地厚
にできるので下地調整や下塗りは簡単に行なうか省略す
ることもできる。
【0035】次いで下塗材8が乾燥した後、型部材1を
被施工面に貼着し(第5図)、例えばMMAを樹脂成分
とする塗布材9をコテ等で均一に塗布する(第6図)。
このときの塗布材9の塗布量は、形成する凸部の厚さに
もよるが、例えば、1〜50kg/m2 (凸部の厚みと
して1〜20mm)程度塗布する。
【0036】塗布材9が未乾燥の間(塗布直後が望まし
い)に、第7図のように被覆材上の塗布材を板等である
程度除去し、凸部の塗布材9をスリキリ状態にする。次
いで、被覆材(紙5、フィルム6)を剥がして取り除く
と、被覆材上に付着している塗布材9が共に除去される
(第8図)。
【0037】例えば24時間程度経過して、残りの塗布
材9が十分乾燥固化した後、本体4を施工面から除去す
る(第9図)。この時、前工程で被覆材上の塗布材9が
除去されているのでバリが発生せず、また本体は側面の
みが塗布材9に接しており、しかも塗布材が乾燥のため
幾分収縮しているので、型部材の剥離は簡単におこなう
ことができる。
【0038】さらに必要に応じて、この表面に、例えば
MMA系等の透明塗料をトップコートとして0.05〜
0.5kg/m2 程度均一な厚みで塗布して塗布材及び
目地部に艶出しと防水性・耐久性を与えることができる
(第10図)。
【0039】
【発明の効果】本発明の型部材は、塗布材を垂れさせる
ことなく、明瞭な凹凸模様を形成することができる。
【0040】本発明の型部材の被覆材は、フィルム層が
薄いので温度依存性が小さく、冬場でも局面施工が可能
である。また、紙層が薄く裏面にあるので、塗布材の水
分や樹脂の影響を受けず、被覆材を爪やピンセットなど
を用いて剥離するのが容易である。さらに、最上層のフ
ィルム層の効果により、塗布材がすりきり易く、コテ作
業等で被覆層を破損せず、作業性がよい本発明の凹凸模
様形成方法は、被施工面を選ばない。さらに、塗布材に
より形成された凸部の稜線が未硬化の塗布材の垂れによ
り不明瞭にならず、バリが発生せず、かつ、凸部を任意
の厚さにすることができる。
【0041】また、本発明の型部材は、極めて簡単に加
工できるので、様々な形状や高さ、深さの凹凸模様を自
在に、かつ、簡単に形成することができる。
【0042】道路面などの水平面、あるいは、傾斜面に
施工する場合でも、被覆材の表面上にある塗布材が垂れ
ることがないので、凸模様形成表面がきれいに仕上が
り、明瞭な凹凸模様を作業性よく形成するすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いる凹凸模様形成用型部材の1例
を示す平面図である。
【図2】 図1のX−X線部分の拡大断面図である。
【図3】 補修処理(下地調整)した後の壁面下地7で
ある。
【図4】 下塗材8塗布後の状態である。
【図5】 型部材1を被施工面に貼着した状態である。
【図6】 塗布材9を塗布した状態である。
【図7】 被覆材上の塗布材をある程度除去した状態で
ある。
【図8】 被覆材(紙5、フィルム6)を剥がした状態
である。
【図9】 本体4を施工面から除去した状態である。
【図10】 トップコートを塗布した状態である。
【符号の説明】
1 凹凸模様形成用型部材 2 打抜き部 3 残存部 4 本体 5 被覆材の下部(紙) 6 被覆材の上部(フィルム) 7 被施工面 8 下塗材 9 塗布材 10 トップコート

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の上部に、紙の上にフィルムが積層
    された被覆材が存在していることを特徴とする凹凸模様
    形成用型部材。
  2. 【請求項2】 本体が、柔軟な物質であることを特徴と
    する請求項1に記載の凹凸模様形成用型部材。
  3. 【請求項3】 本体が、プラスチック発泡体であること
    を特徴とする請求項1に記載の凹凸模様形成用型部材。
  4. 【請求項4】 プラスチック発泡体が、ポリオレフィン
    系発泡体であることを特徴とする請求項3に記載の凹凸
    模様形成用型部材。
  5. 【請求項5】 フィルムが、ポリエチレンフィルム、又
    は、ポリ塩化ビニルフィルムであることを特徴とする請
    求項1に記載の凹凸模様形成用型部材。
  6. 【請求項6】 被覆材の厚みが、0.5mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の凹凸模様形成用型部
    材。
  7. 【請求項7】 被覆材中の紙の厚みが、0.01〜0.
    4mmであることを特徴とする請求項1に記載の凹凸模
    様形成用型部材。
  8. 【請求項8】 被覆材中のフィルムの厚みが、0.01
    〜0.1mmであることを特徴とする請求項1に記載の
    凹凸模様形成用型部材。
  9. 【請求項9】 紙に合成樹脂加工することにより、紙の
    上にフィルムを積層することを特徴とする請求項1に記
    載の凹凸模様形成用型部材。
  10. 【請求項10】 紙とフィルムを接着剤で接着させたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の凹凸模様形成用型部
    材。
  11. 【請求項11】 被覆材の上に離型剤が塗布されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の凹凸模様形成用型部材。
  12. 【請求項12】 離型剤が、シリコーン系離型剤である
    ことを特徴とする請求項11に記載の凹凸模様形成用型
    部材。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の凹凸模様形成用型部
    材を、被施工面の凹部を形成すべき箇所に貼着し、塗布
    材を施工した後、被覆材を除去し、次いで本体を除去す
    ることを特徴とする凹凸模様形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の凹凸模様形成用型部
    材を、被施工面の凹部を形成すべき箇所に貼着し、塗布
    材を施工した後、まず、被覆材上の塗布材をほぼ除去
    し、次いで被覆材をその上部に付着した塗布材とともに
    除去し、さらに残りの塗布材が乾燥固化した段階で、本
    体を除去することを特徴とする凹凸模様形成方法。
JP3491896A 1996-02-22 1996-02-22 凹凸模様形成用型部材、及びそれを用いた凹凸模様形成方法 Pending JPH09228601A (ja)

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