JPH1170216A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH1170216A
JPH1170216A JP10180957A JP18095798A JPH1170216A JP H1170216 A JPH1170216 A JP H1170216A JP 10180957 A JP10180957 A JP 10180957A JP 18095798 A JP18095798 A JP 18095798A JP H1170216 A JPH1170216 A JP H1170216A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主可変表示ゲームに関して、よりバラエティ
ーの富んだ興趣の高い遊技を展開できるようにする。 【解決手段】 遊技盤には、補助可変表示装置が別に設
けられ、所定の補助始動条件の成立に基づき補助可変表
示ゲームを実行し、その停止結果態様が特定表示態様と
なったことに関連して、補助変動入賞装置を遊技者にと
って有利な第2状態に変換させる補助遊技制御手段は、
所定の遊技条件の成立に基づき、補助変動入賞装置の第
2状態への変換に関わる制御が遊技者にとって格別に有
利となる補助遊技有利化状態として制御する補助遊技有
利化状態制御手段を含み、特別遊技制御手段は、補助遊
技有利化状態制御手段により補助遊技有利化状態となっ
ている際に、主可変表示ゲームの開始から停止までの実
行時間を、通常実行時間よりも短縮した短縮実行時間に
設定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の識別情報に
よる主可変表示ゲームを実行可能な主可変表示装置と、
遊技者にとって不利な閉状態と遊技者にとって有利な開
状態とに変換可能な主変動入賞装置とを遊技盤に設け、
所定の始動条件の成立に基づき前記主可変表示装置での
主可変表示ゲームを所定期間実行させ、該主可変表示ゲ
ームの停止結果態様が予め定められた特別表示態様とな
ったことに関連して前記主変動入賞装置を所定の規定に
基づき前記開状態に変換させる特別遊技制御手段を備え
たパチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機などの弾球遊技機
においては、始動入賞口への遊技球の入賞に基づき可変
表示装置において複数の識別情報による可変表示ゲーム
を開始させ、該可変表示ゲームを一定時間経過後に停止
させ、その停止表示態様が特別の表示態様(例えば、
「7,7,7」等のぞろ目)となった場合に、遊技者に
とって有利となるように変動入賞装置を開状態に変換さ
せる特別遊技状態を発生するようにしたものが知られて
いる。また、可変表示ゲームの停止結果態様が特別の表
示態様となったことを条件に、特別権利状態を発生さ
せ、該特別権利状態の発生中に所定の入賞口に遊技球が
入賞した場合に、変動入賞装置を開状態に変換させるよ
うにしたものも知られている。
【0003】上記始動入賞口の上部には障害釘が植設さ
れていて、この障害釘を調整することにより、始動入賞
口への遊技球の単位時間当たりの入賞頻度、言い換えれ
ば可変表示ゲームの実行頻度を変更できるようになって
いた。この可変表示ゲームの実行頻度は特別遊技状態の
発生に深く関わっている。そして、この始動入賞口への
遊技球の入賞により、可変表示装置での可変表示ゲーム
が上記のように実行され、その実行されている間に、更
に、始動入賞口へ遊技球が入賞した場合に、その入賞を
未処理分として記憶し、現在行われている可変表示ゲー
ムが終了した後に、その記憶分の可変表示ゲームを実行
するように構成されていた。そして、可変表示ゲームの
未処理記憶数は、遊技店と遊技者との利益バランスを図
る等の理由から、例えば、4個に制限されていて、その
4個の記憶個数以上の始動入賞があっても、その入賞は
オーバーフロー球として無効とされ可変表示ゲームを始
動させないように扱われていた。従来、所定の入賞口へ
の遊技球の入賞に基づいて図柄表示装置の可変表示部を
変動させ、一定時間後に可変表示部の変動を停止させ、
停止図柄の態様が特定の停止態様(例えば、「7,7,
7」)となったときに、遊技者にとって有利となるよう
に変動入賞装置の可動部を開状態に変換させて、特別遊
技状態にする可変表示ゲームを行うパチンコ遊技機が知
られている。また可変表示部の停止態様が特定の停止態
様となったときに、特別遊技を発生させ易い特別権利発
生状態として所定の入賞口に遊技球が入賞する度に変動
入賞装置を遊技者の有利な状態に変換させるパチンコ遊
技機も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】始動入賞口への遊技球
の入賞頻度は、上記のように障害釘の調整により決定さ
れていたため、一旦調整を行うと、調整し直すまで始動
入賞率を変化させることができないため、遊技中におけ
る始動入賞率が固定的となって、始動入賞率に変化がな
くなり、結果的に可変表示ゲームの実行頻度の変化が乏
しくなり、遊技が単調となって、興趣が低下してしまう
という虞があった。また、例えば、始動入賞率を低く調
整したパチンコ遊技機においては、特別遊技状態の発生
に対する期待感が低下し、遊技者が敬遠して客離れを起
こしてしまう虞もあった。また、遊技中における始動入
賞口への遊技球の入賞率をたとえ変化させて、短期間の
うちに多数の遊技球を始動入賞口へ入賞させるようにし
たとしても、可変表示ゲームが実行されている間は、上
記のように未処理記憶数に制限が付けられているので、
その制限以上の始動入賞は、可変表示ゲームを始動させ
るものとして扱われないため、確実に多く特別遊技状態
を発生させることにはならず、特別遊技状態の発生に対
する期待感を十分に高めることができないといった別の
課題もある。本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、主変動入賞装置の開状態への変換に関わる
主可変表示ゲームの始動頻度を変化させて、主可変表示
ゲームに関して、よりバラエティーの富んだ興趣の高い
遊技を展開でき、時には連続して特別遊技状態が発生し
得るような期待感の高い遊技内容となるとともに、始動
入賞口への遊技球の入賞を主可変表示ゲームの始動に対
して無効となることを極力防止できるようにした弾球遊
技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、複数の識別情報による主可変表示ゲーム
を実行可能な主可変表示装置(例えば、可変表示装置2
0)と、遊技者にとって不利な閉状態と遊技者にとって
有利な開状態とに変換可能な主変動入賞装置(例えば、
変動入賞装置50)とを遊技盤(1)に設け、所定の始
動条件の成立に基づき前記主可変表示装置での主可変表
示ゲームを所定期間実行させ、該主可変表示ゲームの停
止結果態様が予め定められた特別表示態様となったこと
に関連して前記主変動入賞装置を所定の規定に基づき前
記開状態に変換させる特別遊技制御手段(例えば、図1
9,図20,図22の制御システムあるいはコンピュー
タシステム600)を備えた弾球遊技機(例えば、パチ
ンコ遊技機)において、前記遊技盤には、前記主可変表
示装置での主可変表示ゲームとは別ゲームで行われる補
助可変表示ゲームを実行可能な補助可変表示装置(10
0)と、前記主変動入賞装置とは別個に設けられ、遊技
者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2
状態とに変換可能であるとともに、遊技球の入賞に基づ
き前記主可変表示装置での主可変表示ゲームを始動可能
な補助変動入賞装置(70)と、を設け、所定の補助始
動条件の成立に基づき前記補助可変表示装置での補助可
変表示ゲームを実行し、該補助可変表示ゲームの停止結
果態様が予め定められた特定表示態様となったことに関
連して、前記補助変動入賞装置を前記第2状態に変換さ
せる補助遊技制御手段(例えば、図21の制御システム
あるいはコンピュータシステム600)を備え、前記補
助遊技制御手段は、所定の遊技条件の成立(例えば、特
別予備遊技状態以外での特別遊技の発生)に基づき、前
記補助変動入賞装置の第2状態への変換に関わる制御が
遊技者にとって格別に有利となる補助遊技有利化状態と
して制御(例えば、補助乱数生成部451に基づいて行
われる補助可変表示ゲームの当り確率1/5での制御)
する補助遊技有利化状態制御手段(例えば、可変表示ゲ
ーム確率変動状態検出手段452と補助乱数選択機能手
段453と補助乱数抽出手段454と補助乱数生成部4
50,451)を含み、前記特別遊技制御手段は、前記
補助遊技有利化状態制御手段により補助遊技有利化状態
となっている際に、所定の主可変表示ゲームにおいて主
可変表示ゲームの開始から停止までの実行時間を、通常
実行時間(例えば、約5秒)よりも短縮した短縮実行時
間(例えば、約1秒)に設定(例えば、S354のタイ
マIIのセット)するようにした。
【0006】本発明によれば、補助遊技制御手段によ
り、所定の補助始動条件の成立に基づき補助可変表示装
置で補助可変表示ゲームが実行され、該補助可変表示ゲ
ームの停止結果態様が特定表示態様となった場合に、補
助変動入賞装置が遊技者にとって不利な第1状態から遊
技者にとって有利な第2状態に変換される。また、補助
変動入賞装置への遊技球の入賞に基づき、特別遊技制御
手段により、主可変表示装置での主可変表示ゲームが始
動され、該主可変表示ゲームの停止結果態様が特別表示
態様となったことに関連して、主変動入賞装置が遊技者
にとって不利な閉状態から遊技者にとって有利な開状態
に所定の規定に基づき変換される。また、所定の遊技条
件の成立に基づき、補助遊技制御手段に含まれる補助遊
技有利化状態制御手段により、補助変動入賞装置の第2
状態への変換に関わる制御が遊技者にとって格別に有利
となる補助遊技有利化状態として制御される。そして、
その補助遊技有利化状態となっている際に、特別遊技制
御手段により、所定の主可変表示ゲームにおいて主可変
表示ゲームの開始から停止までの実行時間が、通常実行
時間よりも短縮した短縮実行時間に設定される。このよ
うに、主変動入賞装置の開状態への変換に関わる主可変
表示ゲームを始動させるための入賞装置を、遊技者にと
って不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態と
に変換可能な補助変動入賞装置により構成したため、こ
の入賞装置(補助変動入賞装置)への遊技球の入賞率が
固定的にならずに、様々に変化し、それに伴い、主可変
表示ゲームの始動頻度が様々に変化して、主可変表示ゲ
ームに関するバラエティーに富んだ興趣の高い遊技を展
開することができる。また、主可変表示ゲームとは別ゲ
ームの補助可変表示装置での補助可変表示ゲームの結果
如何によって、補助変動入賞装置を第2状態へ変換させ
るようにしているので、更に遊技内容が豊富になり興趣
を向上させることができる。また、所定の遊技条件が成
立した場合には、補助遊技有利化状態制御手段により、
補助変動入賞装置の第2状態への変換に関わる制御が遊
技者にとって格別に有利となる補助遊技有利化状態とし
て制御される。この状態においては、補助変動入賞装置
への遊技球の入賞率が高まり、それによって、主可変表
示ゲームの実行頻度が高まり、時には連続して特別遊技
状態が発生する可能性が出て、遊技者の期待感を向上さ
せることができる。更に、この補助遊技有利化状態とな
っている際には、主可変表示ゲームの実行時間が、通常
実行時間よりも短縮された短縮実行時間により行われる
ため、補助変動入賞装置へより多く入賞する遊技球が無
駄とならず、主可変表示ゲームの実行時間が長いことに
よって始動記憶がオーバーフローしてしまうことを極力
防止でき、補助変動入賞装置の遊技球の入賞を主可変表
示ゲームを始動させるための始動入賞として効率よく扱
うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る弾球遊技
機として例示するパチンコ遊技機の遊技領域2部分の構
成例を示す。このパチンコ遊技機の遊技盤1の前面に
は、操作ダイヤル2A(図示せず)により駆動される遊
技球発射装置(図示せず)によって発射された遊技球を
遊技盤の上方部まで案内するガイドレール3が配設さ
れ、ガイドレール3と遊技盤前面のガラス板とによって
囲まれた空間内に遊技領域2が設けられている。そし
て、この遊技領域2の中央には停止図柄の態様により大
当りの遊技(特別遊技)の権利を発生させる第1の可変
表示ゲームとしての可変表示ゲーム(主可変表示ゲー
ム)を行なう第1の可変表示部としての可変表示部21
を備えた主可変表示装置として例示する可変表示装置2
0が設置されている。
【0008】前記可変表示部21は縦に3分割されて、
このように分割された各々の領域に、左から順に左図柄
表示部22、中図柄表示部23、右図柄表示部24が夫
々設けられている。上記左図柄表示部22、中図柄表示
部23及び右図柄表示部24のそれぞれの表示部は図2
に示すような第1層目パターン25と図3で示す第2層
目パターン26の2枚のパネルによって作られた液晶パ
ネル(詳細は後述)により構成されている。そして前記
第1層目パターン25はトランプカードをめくったよう
な図柄を表示するカード表示部22a,23a,24a
からなっている。また前記第2層目パターン26はカー
ドをめくる途中で未だ裏側しか見えない状態の図柄を表
示する裏カード表示部22b,23b,24bと、めく
る途中で表側が現れ始めた状態の表カード表示部22
c,23c,24cとから構成されている。後述する第
1の特定入賞部としての始動入賞口4,5,6のいずれ
かに遊技球が入賞することを条件に、本パチンコ遊技機
の制御システムにより左図柄表示部22に「1,2,
3,4,5,6,7,8,9,0,J,Q,K,A,
P,」の15個の図柄がこの順序で、遊技者がトランプ
のカードをめくるような変動の態様で、所定時間の間、
表示が変化される。中図柄表示部23と右図柄表示部2
4も左図柄表示部22と同様に変化されるようになって
いる。
【0009】この可変表示装置20の可変表示部21の
周囲には、その左肩部分に流入する遊技球を可変表示部
20直下の始動入賞口5中に流入し易くなるように導く
球流入口211、球誘導路214及び球誘導部材315
が設けられている。前記可変表示装置20の上部には始
動入賞口4,5,6に入賞して未だ可変表示ゲームが行
われていない入賞記憶個数を表示する、複数(例えば、
4個)の入賞個数記憶表示ランプLED1〜4が設置さ
れていて、該入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の上
方には天入賞口と呼ばれる一般入賞口27が設けられて
いる。また前記可変表示装置20の上記入賞個数記憶表
示ランプLED1〜4の直下位置に当たり表示ランプL
10が収容され、該当たり表示ランプL10の直下には
飾りランプLED6が収容されている。また、この飾り
ランプLED6の左右位置には飾りランプLED5が収
容されている。
【0010】前記可変表示装置20の左側位置には一般
入賞口7が設置され、可変表示装置20の右側位置には
一般入賞口として構成された特殊入賞口8が設置されて
いる。該特殊入賞口8は遊技者が上記天入賞口27上を
超えて遊技領域2の右側に入るように遊技球を右打した
場合に、その遊技球の入賞の機会を与えるものである。
【0011】前記可変表示装置20の左右両側で、前記
ガイドレール3の内側隣接部には遊技内容を遊技者に報
知する遊技内容報知部L4A,L4Bがそれぞれ設置さ
れている。本発明に係る可変表示ゲームにおいて可変表
示部21の停止図柄を生成し、大当りの確率を決定する
乱数は複数のものが使用されており、それらの複数の乱
数を変更することによって遊技状態の推移に従って、当
りの発生する確率が変化するようになっている。具体的
にはこのパチンコ遊技機へ電力が供給された時点から、
大当りが発生し特別遊技が終了するまでは遊技者に所定
の当り確率となる乱数が使用され、前記特別遊技が終了
した後は前記所定の当り確率よりも当り確率が高い、遊
技者に有利な当り確率となる乱数が使用され、その有利
な当り確率で可変表示ゲームが行われて再び大当りが発
生した場合には遊技者に不利な当り確率に復帰するよう
になっている。そこで現在の可変表示ゲームの当り確率
が遊技者に有利なものか、逆に不利なものかを遊技者に
知らせるため前記遊技内容報知部L4A内に有効乱数表
示ランプL4aが、また前記遊技内容報知部L4B内に
有効乱数表示ランプL4bが設置されている。そして前
記有効乱数表示ランプL4aは遊技者に不利な当り確率
を決定する乱数が使用されているときに点灯し、一方前
記有効乱数表示ランプL4bは遊技者に有利な当り確率
を決定する乱数が使用されているときに点灯するように
なっている。
【0012】前記可変表示装置20の下方には、該可変
表示装置20による可変表示ゲームの結果として大当り
が発生したときに、遊技者により多くの賞球の機会を与
える特別遊技を行う主変動入賞装置としての変動入賞装
置50が設置されている。この実施の形態の場合、変動
入賞装置50は、扉51の上端側が遊技領域2の手前側
に倒れて大入賞口53中に遊技球を入賞させ得る状態に
変換するアタッカー形式のものとして構成されている。
そして、この大入賞部口53中の中央部には継続入賞口
54(図1、図14、図15参照)が設けられ、その継
続入賞口54に遊技球が入賞することを条件として前記
扉51の開放のサイクル(大当り遊技のサイクル)が所
定回数継続して行われるようになっている。変動入賞装
置50の上部中央位置には継続表示ランプL1が、ま
た、中央部の左右位置には動作表示ランプL2,L2
が、さらに左右下部には飾りランプLED7がそれぞれ
取り付けられている。
【0013】前記変動入賞装置50の左側斜め上方位置
には第2の入賞部としての補助変動入賞装置70が設置
されている。該補助変動入賞装置70は、特定の条件の
もとに遊技球を入賞させ易い状態に電動式に変換される
ものである。この実施の形態では補助変動入賞装置70
の直下に設置された第2の特定入賞部としての特定入賞
口9に遊技球が入賞した場合に開始される第2の可変表
示ゲームとしての補助可変表示ゲームの特定の結果の発
生を条件に、前記補助変動入賞装置70の可動部71
0,710が逆「ハ」の字状に回動変換されて遊技球を
始動入賞口4中に入賞させ易い状態にされるようになっ
ている。そして前記特定入賞口9には第2の可変表示部
としての補助図柄可変表示部100aを備えた補助可変
表示装置100が設けられている。
【0014】該補助可変表示装置100は前記補助図柄
可変表示部100aを可変表示させて補助可変表示ゲー
ムを行うものである。補助可変表示ゲームは前記補助図
柄可変表示部100aの停止態様が当たりか否かを任意
の確率によって決定し、当たりとなったときに遊技者に
賞球獲得のチャンスを与えるものである。この実施の形
態では当りの確率を決定する乱数が複数設けられてお
り、可変表示ゲームで大当りが発生し特別遊技が終了し
た時点で当り確率が遊技者に不利な確率のものから有利
な確率を決定する乱数に変更されるようになっている。
そして遊技者に有利な当り確率で行われる可変表示ゲー
ムにおいて再び大当りが発生した場合には、連動するよ
うに補助可変表示ゲームでも遊技者に不利な当り確率に
復帰するようになっている。
【0015】上記のようにこの実施の形態では補助可変
表示ゲームでの当り確率が可変表示ゲームの推移に従っ
て変化するようになっている。そこで現在の補助可変表
示ゲームの当り確率が遊技者に有利なものか、逆に不利
なものかを遊技者に知らせるため、前記可変表示装置2
0の左側で、前記有効乱数表示ランプL4aに隣接する
位置に補助有効乱数表示ランプL4cが設けられてお
り、また前記可変表示装置20の右側で、前記有効乱数
表示ランプL4bに隣接する位置には補助有効乱数表示
ランプL4dが設けられている。
【0016】前記補助図柄可変表示部100aは後述す
る本発明に係るパチンコ遊技機の制御システムにより
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,0」の10個
の図柄がこの順序で循環して変化されるようになってい
る。そして前記補助図柄可変表示部100aは液晶表示
パネルを用いて作られている。前記補助可変表示装置1
00の周囲には記憶表示部100bが設けられていて、
該記憶表示部100bは特定入賞口9に入賞して未だ補
助可変表示ゲームが行われていない入賞の記憶個数を表
示するもので、4個のLEDから構成されている。
【0017】前記変動入賞装置50の右側位置には始動
入賞口6が設けられ、前記変動入賞装置50の右側斜め
上方位置には一般入賞口10が設置されている。なお、
特定入賞口9と始動入賞口6には、変動表示ランプL3
が取付けられている。また前記補助変動入賞装置70に
は補助変動入賞装置表示ランプL7が設けられている。
また、遊技領域内には風車と呼ばれる遊技球方向変換部
材11が回転自在に複数設置されており、遊技領域の中
央下部にはアウト球回収口12が設けられている。
【0018】つぎにこの実施の形態において、遊技球の
流下方向に影響を与える障害釘の特殊配置について説明
する。まず前記遊技領域2の左側領域における釘の配置
は前記可変表示装置20の球流入口211、一般入賞口
7、補助変動入賞装置70に設けられている始動入賞口
4、特定入賞口9のそれぞれに遊技球が流入し得る普通
配置となっている。一方前記遊技領域2の右側領域にお
ける釘の配置は前記特殊入賞口8と前記変動入賞装置5
0の大入賞口53にそれぞれ遊技球が入賞し易い配置
で、かつ、前記一般入賞口10、始動入賞口6、可変表
示装置20の右肩の球流入口211には遊技球が流入し
難い配置、即ち、特殊な障害釘の配置となっている。
【0019】そして、この特殊な障害釘の配置による効
果を高めるため、前記遊技領域2の右上には緩衝部材1
5が配置されている。該緩衝部材15は遊技球発射装置
により発射された遊技球が衝突した場合にその遊技球を
極めて跳ね返りにくくするもので、極めて弾性係数の小
さいもの、例えばノーソレックス(商品名)によって作
られている。前記緩衝部材15は遊技球が衝突する衝突
面15aが遊技領域2に臨むように、遊技領域2の右側
上部に取り付けられた飾りプレート16の裏側に設置さ
れている。そして遊技球の飛距離が大きくなるように、
遊技者が遊技球発射装置を操作すると、遊技球はガード
レール3の内側に沿って飛び、前記緩衝部材15に衝突
する。が、遊技球は該緩衝部材15に運動エネルギーを
吸収されて、略鉛直下方向に落下するようになる。
【0020】つぎに特殊な障害釘の配置について、具体
的に説明すると、まず、前記緩衝部材15により鉛直方
向に落下した遊技球を左下方向に流下させる流下方向規
制釘群17が植設されている。この流下方向規制釘群1
7により遊技球は特殊入賞口8に入賞するか、さもなく
ば前記特殊入賞口8の左側を流下することになる。また
前記変動入賞装置50の右斜め上方位置の遊技領域2に
は、前記変動入賞装置50の大入賞口53へ向かって遊
技球を確実に流下させるための流下方向規制釘群18
a,18b,18c,18d,18eがそれぞれ植設さ
れている。なお、前記緩衝部材15の衝突面15aが対
向する位置には、衝突面15aに衝突して少し跳ね返っ
た遊技球を遊技領域2の左側領域に戻らないように規制
するための流下方向規制釘群19Aが植設されている。
また前記可変表示装置20の右側上部に隣接する位置に
は可変表示装置20の右肩の球流入口211への球の流
入を防ぐ流入阻止障害釘群14が、風車11と前記特殊
入賞口8との中間位置には一般入賞口10への遊技球の
流入を防ぐ流下阻止障害釘群14Aが、可変表示装置2
0の右側下部に隣接する位置には前記球誘導部材315
方向への球の流入を防ぐ流入阻止障害釘群19が、また
前記一般入賞口10の上方には該一般入賞口10への球
の流入を妨げない配置で球誘導片10a,10aが
「ハ」の字状に設置されている。前記流入阻止障害釘群
14、流下阻止障害釘群14A、流入阻止障害釘群19
は遊技領域2の右領域に流入する遊技球を前記特殊入賞
口8か変動入賞装置50の大入賞口53に効果的に入賞
させるとともに、例えば、通常時において右打ちした場
合には賞球の球数がアウト球の数を上回らないように規
制するものである。
【0021】遊技盤にはその裏面図として図5に示すよ
うに、貫通孔1A〜1Jが設けられている。貫通孔1A
は可変表示装置20を、貫通孔1Bは変動入賞装置50
を、貫通孔1C,1Gは一般入賞口7,10を、貫通孔
1Dは特殊入賞口8を、貫通孔1E,1Iは始動入賞口
5,6を、貫通孔1Fは補助変動入賞装置70を、貫通
孔1Hは特定入賞口9を、それぞれ取り付けるために設
けられている。また、貫通孔1J,1Lはそれぞれ前記
遊技内容報知部L4A,L4Bを取り付けるために設け
られていて、貫通孔1Kはアウト球回収口12と連通さ
せて設けられている。そして、遊技盤前面の天入賞口2
7に流入し貫通孔1Aを介して遊技盤の裏側に至った入
賞球は、遊技盤の裏側に突設された入賞球案内樋1aと
1b,1hによって、また一般入賞口7に流入し貫通孔
1Cを介して遊技盤の裏側に至った入賞球は、遊技盤の
裏側に突設された入賞球案内樋1g,1hによって、そ
れぞれ点線の矢印で示す方向に流下されて集められて入
賞球処理装置(図示せず)に導かれるようになってい
る。
【0022】また前記補助変動入賞装置70に設けられ
た始動入賞口4に流入して貫通孔1Fを介して遊技盤の
裏側に至った入賞球と、可変表示装置20の直下位置に
設けられた始動入賞口5に流入して貫通孔1Eを介して
遊技盤の裏側に至った入賞球とを集合させて流下案内す
る集合案内樋1iの下端には、該集合案内樋1iを流下
する入賞球を検出する特定入賞検出SW1が設置されて
いる。
【0023】また前記特殊入賞口8に流入して貫通孔1
Dを介して遊技盤の裏側に至った入賞球は流下樋1lを
流下し、一般入賞口10に流入して貫通孔1Gを介して
遊技盤の裏側に至った入賞球と集合されて、集合案内樋
1nを流下し、入賞球処理装置に導かれるようになって
いる。前記始動入賞口6の裏面側には該始動入賞口6に
流入した遊技球を検出する特定入賞検出SW2が設けら
れていて、該特定入賞検出SW2を通過した遊技球はそ
の下端の流下樋により入賞球処理装置に導かれるように
なっている。
【0024】前記特定入賞口9の裏面側には該特定入賞
口9に流入して遊技盤の裏側に至った入賞球を検出する
補助特定入賞検出SW6が設けられていて、該補助特定
入賞検出SW6を通過した遊技球はその下端の流下樋1
5aにより入賞球処理装置に導かれるようになってい
る。また、貫通孔1Bの裏側に臨んだ変動入賞装置50
裏側には大入賞口53中の継続入賞口54に流入した入
賞球を検出する継続入賞スイッチSW3および大入賞口
53中の入賞口55,56に流入した入賞球を検出する
入賞個数検出スイッチSW4,SW5が設けられてい
る。なお、前記継続入賞スイッチSW3は大入賞口53
に流入した入賞球を検出する入賞個数検出スイッチとし
ての機能も有するものである。
【0025】このパチンコ遊技機の発明に係る主要部分
は、後述する制御系統を除き概略上記のように構成され
ていて、該パチンコ遊技機に設置されたマイクロコンピ
ュータ等の制御手段によって概ね次のように作用動作す
る。
【0026】図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊
技機に電力が供給されると、先ず可変表示装置20の可
変表示部21の左図柄表示部22に「J」が、中図柄表
示部23に「Q」が、右図柄表示部24に「K」がそれ
ぞれ表示されて通常遊技が開始される。また同時に前記
補助図柄可変表示部100aに任意の図柄が表示されて
補助可変表示ゲームが可変表示ゲームと並行して行なわ
れるようになっている。
【0027】この段階で、可変表示ゲームにおいて当り
が発生する確率は遊技者に不利な確率、例えば1/25
0になるように制御されている。また補助可変表示ゲー
ムにおいては当りが発生する確率は遊技者に不利な確
率、例えば1/50になるように制御されている。そし
て前記補助有効乱数表示ランプL4cが点灯し、補助可
変表示ゲームが遊技者に不利な確率のもとで行われるこ
とを遊技者に知らせるとともに、前記有効乱数表示ラン
プL4aが点灯し可変表示ゲームが遊技者に不利な確率
のもとで行われることを遊技者に知らせるようになって
いる。
【0028】なお可変表示ゲームの通常遊技状態(普段
の状態)を示す表示として、可変表示装置20に設けら
れている前記入賞個数記憶表示ランプLED1乃至4が
内側から外側、外側から内側へと交互に点灯を開始す
る。また飾りランプLED5と飾りランプLED7とが
それぞれ点滅表示状態にされる。
【0029】この通常遊技時には、遊技者は最も有利な
天5本釘の左端釘27aを狙い、遊技球発射装置によっ
て前記遊技領域2の左側領域中に遊技球を打ち込むよう
にする。このように左打ちされた遊技球が可変表示装置
20の左側上方縁部に隣接して植設された釘と釘との空
隙を通過して球流入口211に流入した場合には、該遊
技球は可変表示装置20の球誘導路214及び球誘導部
材315に誘導されて、始動入賞口5に入賞する可能性
が高まる(詳細は後述)。
【0030】前記球流入口211に流入せずそのまま流
下した遊技球が特定入賞口9に入賞した場合には、その
入賞が内部流路に設置された前記補助特定入賞検出SW
6によって検出される。この検出にもとづいて、前記補
助可変表示装置100の補助図柄可変表示部100aの
図柄が変動を開始する。
【0031】この補助可変表示ゲームは「1,2,3,
4,5,6,7,8,9,0」の10個の図柄がこの順
序でその変動が目で追えない速度で循環されて行なわれ
る。そして遊技者がストップSW(図示せず)を押すか
または補助図柄可変表示部100aが変動を開始してか
ら所定時間経過した後に補助図柄可変表示部100aが
その変動を停止する。該補助図柄可変表示部100aが
停止した時点で停止した図柄が当たりか否かが判定さ
れ、例えば停止図柄が「3」,「7」である場合に当た
りとなるようにされている。
【0032】そして判定の結果、停止図柄が当たりの図
柄であるときには前記補助変動入賞装置70の可動部7
10が逆「ハ」の字状に回動されて開状態となり、遊技
球が始動入賞口4に入賞され易い状態に変換される。こ
のような可動部710の開放動作は所定時間継続される
ようになっている。
【0033】前記可動部710が開状態のときに前記始
動入賞口4に入賞した遊技球は内部経路に設置された特
定入賞検出SW1により検出され、その検出に基づいて
可変表示装置20の入賞個数記憶表示ランプLED1〜
4がその入賞した個数分だけ点灯される。また遊技球が
球流入口211に流入して可変表示装置20の球誘導路
214、球誘導部材315を経て始動入賞口5に入賞し
た場合には、その入賞が内部流路に設置された特定入賞
検出SW1によって検出され、前述の始動入賞口4への
入賞と同様に可変表示装置20の記憶個数表示ランプL
ED1〜4がその入賞した個数分だけ点灯される。そし
て所定時間経過後(約5秒後)に、入賞個数記憶表示ラ
ンプLED1〜4の点灯しているもののうちの1つが消
灯されて、可変表示装置20による可変表示ゲームが開
始される。なお、遊技者は前記入賞個数記憶表示ランプ
LED1〜4の全てのランプが点灯されるまで、左打ち
を行いつつ可変表示ゲームを楽しむことになる。
【0034】この可変表示ゲームの際には通常遊技の際
に作動していた飾りランプLED5とLED7に加え、
変動表示ランプL3が点滅を開始する。
【0035】可変表示ゲームは可変表示部21の3つの
図柄表示部22,23,24のトランプの図柄表示がそ
れぞれ独立して次々にめくられるように変動されて所定
時間経過後またはストップSW(図示せず)が押された
後、めくられた状態でその変動が停止されるような図柄
表示の変動ゲームとして行なわれる。例えば、先ず可変
表示部21の左図柄表示部22がゲームの開始を遊技者
に知らせるように、ゲーム開始前の停止図柄が1回転ま
でゆっくり変動する。具体的にはゲーム開始前の図柄が
「1」の場合には、トランプがめくられながら「1」か
ら「2」に図柄が変化される。即ち、図4に示すように
第1層目パターン25のカード表示部22aが完全にめ
くられた状態の「1」が表示される。次に第2層目パタ
ーン26の裏カード表示部22bがこれからめくられつ
つあるカードの裏面図として表示され、その後表カード
表示部22cが途中までめくられた表面図として表示さ
れ、最後に前記カード表示部22aが完全にめくられた
状態の「2」を表示することになる。このようにカード
表示部、裏カード表示部、表カード表示部、カード表示
部の順に表示される変動サイクルが形成され、トランプ
が次々とめくられながら図柄が「1」から「2」、
「2」から「3」、「3」から「4」、‥‥、「A」か
ら「P」、「P」から「1」というように循環変動す
る。その図柄の変動速度はその開始時はゆっくりで途中
(例えば、3回目のめくり)から高速で行なわれる。
【0036】前記左図柄表示部22の変動開始後、所定
時間が経過してから中図柄表示部23の図柄の変動が左
図柄表示部22の図柄の変動と同様、変動開始時にはゆ
っくりと、途中からは目で追えない速度でトランプをめ
くるようにして行なわれる。この中図柄表示部24の変
動の開始後、所定時間が経過してからに右図柄表示部2
4の図柄の変動が開始される。この右図柄表示部24の
図柄の変動も前記左図柄表示部22および中図柄表示部
23の変動と同様、変動開始時にはゆっくりと、途中か
らは目で追えない速度でトランプをめくるようにして行
なわれる。
【0037】そして、遊技者に不利な確率のもとで行わ
れる可変表示ゲームでは、一律に左図柄表示部22の変
化の開始後約5秒経過した後、先ず左図柄表示部22が
その変動を停止する。その変動の停止の態様はその停止
のいつくか前の図柄(例えば、2つ前の図柄)から変動
がゆるやかになってして停止されるようになっている。
例えば停止図柄が「0」である場合には、「0」の2つ
前の図柄である「8」を表示する前の変動は速いサイク
ルで、「8」の表示以降はゆっくりしたサイクルで変動
する。そして、カード表示部22aに「0」を表示して
左図柄表示部22の変動が停止する。その左図柄表示部
22の停止後に、その左図柄表示部22の変動停止態様
と同様にして中図柄表示部23の図柄の変動が停止され
る。
【0038】この中図柄表示部23の図柄の変動が停止
した時点で、該中図柄表示部23の停止図柄が左図柄表
示部22の停止図柄と一致していなければ(特別遊技発
生の可能性のあるリーチ状態になっていなければ)、そ
の中図柄の停止の後、速やかに、右図柄表示部24の図
柄変動の停止が前記左図柄および中図柄の変動の停止と
同様にして行なわれる。そして各ランプ(LED5,L
ED7,L3,L4)が消灯され、外れ表示が行なわれ
る。が、一致していれば(リーチ状態になっていれ
ば)、右図柄表示部24の表示がゆっくりとした速度
(例えば、1変動サイクル当り420m秒)でめくられ
るように変動して停止する。なおリーチとなったときは
飾りランプLED6,当たり表示ランプ10も点滅表示
される。右図柄が停止した時点で可変表示ゲームが当た
りの態様、例えば、停止時の図柄が3つとも一致した態
様となっているときには“大当り”となって大当りの遊
技(特別遊技)が行われる。
【0039】ここに、“大当り”の遊技(特別遊技)と
は、遊技者に多くの賞品球獲得のチャンスを与える遊技
態様で、この実施の形態の場合、変動入賞装置50の扉
51の所定時間(例えば、29秒間)の開放を1サイク
ル(ただし、その所定時間が経過する前に変動入賞装置
50の大入賞口53中に遊技球が所定個数(例えば、1
0個)入賞したときにはその時点までの開放を1サイク
ル)とし、各サイクル中に変動入賞装置50の大入賞口
53中の継続入賞口54中に遊技球が流入してその中の
継続入賞検出スイッチSW3に検出されることを継続条
件(サイクルの更新条件)として、例えば最高16サイ
クルまで継続して行われるようになっている。
【0040】ところで可変表示ゲームの特別遊技時に
は、上記のように遊技領域2の右側の釘が特殊配置とな
っていることから、遊技者は右打ちをした方が有利とな
る。即ち、遊技者が遊技球をガイドレール3の内側にそ
って緩衝部材15に衝突させるように発射装置を操作す
れば、その発射された遊技球は前記緩衝部材15に非弾
性衝突して、ほぼ垂直に遊技領域2を落下し、流下方向
規制釘群17,19A等に流下方向を規制されながら特
殊入賞口8に導かれたり、或いは、さらに流下方向規制
釘群18a,18b,18c,18d,18d等に流下
方向を規制されながら、前記変動入賞装置50の大入賞
口53中に導かれたりする。この右打ちによって、多く
の遊技球を短時間に効率よく大入賞口53、或いは、特
殊入賞口8に入賞させることができることになり、その
結果、賞球数から打込球数をマイナスした、手元に残る
獲得球数が多くなる。
【0041】特別遊技の第1サイクル目において、変動
入賞装置50の扉51の開状態が所定時間(例えば、2
9秒間)経過し、或いは前記所定時間が経過する前に変
動入賞装置50の大入賞口53中に遊技球が所定個数
(例えば、10個)入賞したときにはその時点で扉51
が閉鎖される。そして前記第1サイクル目の特別遊技中
に継続入賞口54に遊技球が入賞した場合には、所定の
インターバルの後に第2サイクル目の特別遊技が行わ
れ、最大16回までの特別遊技が行われるようになって
いる。遊技者は上記所定のインターバル時(この時点で
は前記変動入賞装置50の扉51は閉鎖されている)に
は遊技領域の左側に遊技球を流下させるように左打ちを
する。そして左打ちの遊技球が前記特定入賞口9に入賞
すれば再び前記補助可変表示ゲームが開始されることに
なる。
【0042】なお、可変表示ゲームで大当りが発生して
段階で、遊技領域2に設置された各ランプ(LED5,
LED6,LED7,L1,L2,L3,L5(図示せ
ず),L6(図示せず),L7,L10)の全てが点滅
状態にされて大当り表示を行う。また前記可変表示部2
1の左図柄表示部22、中図柄表示部23、右図柄表示
部24がそれぞれ大当り図柄を点滅表示するようになっ
ている。そして第1〜第15サイクル目までにおける特
別遊技中では、扉51の開放後所定時間(この実施の形
態では2秒間)各ランンプ(LED5,LED6,L
1,L2,L3,L5,L6,L7,L10)の全てが
点滅状態にされて、前記可変表示部21の各表示部(2
2,23,24)が当たり図柄の表示とその点滅を行う
ようになっている。その後、表示ランプL6、当たり表
示ランプL10、変動表示ランプL3、動作表示ランプ
L2の順序で移動点滅され、前記可変表示部21の左図
柄表示部22が特別遊技の継続回数を表示し、右図柄表
示部24が大入賞口53に入賞した入賞個数をそれぞれ
表示するようになっている。
【0043】第1〜第15サイクル目までにおける各イ
ンターバルの間は、各ランンプ(LED5,LED6,
LED7,L1,L2,L3,L5,L6,L7,L1
0)の全てが点滅状態にされて、また前記可変表示部2
1の左図柄表示部22、中図柄表示部23、右図柄表示
部24がそれぞれ大当り図柄を点滅表示するようになっ
ている。そして第16サイクル目(最終サイクル目)で
は表示ランプ16、当たり表示ランプL10、変動表示
ランプL3、動作表示ランプL2の順序で移動点滅さ
れ、前記可変表示部21の左図柄表示部22が特別遊技
の最終継続回数を表示し、右図柄表示部24が大入賞口
53に入賞した入賞個数をそれぞれ表示するようになっ
ている。
【0044】特別遊技の最終サイクルが終了した後は、
遊技者は遊技球の始動入賞口5あるいは特定入賞口9へ
の入賞を狙い、再び左打ちを行う。ところで特別遊技の
最終サイクルが終了した時点で可変表示ゲームの当り確
率は遊技者に有利な確率、例えば1/100に変更され
るように制御される。これは遊技者が有利となるような
当り確率のもとで遊技を行うように遊技を進行させた場
合には、大当り後の可変表示ゲームにおいて連続的に大
当りを発生させ易くし、更に多大な利益を獲得するチャ
ンスを与えるためである。同時に補助可変表示ゲームの
当り確率も遊技者に有利な確率、例えば1/5に変更さ
れるように制御される。これは補助可変表示ゲームで当
りが発生する可能性を高め、前記補助変動入賞装置70
の可動部710の作動回数を増加させることにより前記
可変表示部21の変動回数を増やし大当り発生の可能性
を高めるためである。
【0045】そして特別遊技の最終サイクルが終了する
と同時に、前記有効乱数表示ランプL4aと前記補助有
効乱数表示ランプL4cとが同時に消灯され、前記補助
有効乱数表示ランプL4bと前記補助有効乱数表示ラン
プL4dとが同時に点灯される。
【0046】最初の特別遊技が終了してから再び大当り
が発生するまでの、遊技者に有利な確率のもとでゲーム
を行う特別予備遊技状態中に遊技者が左打ちを行った結
果、前記特定入賞口9へ遊技球が入賞した場合には、補
助可変表示ゲームが開始される。この補助可変表示ゲー
ムの制御内容は先述した補助可変表示ゲームの制御内容
と同一であり、当りが発生した場合には前記補助変動入
賞装置70の可動部710が開状態に変換され、前記始
動入賞口4に遊技球が入賞して可変表示ゲームが開始さ
れる。
【0047】前記特別予備遊技状態での可変表示ゲーム
の制御内容は先述した可変表示ゲームの制御内容と略同
一であるが、前記可変表示部21の作動時間が短縮され
るように制御されている点が異なる。これは特別遊技が
終了した後は補助可変表示ゲームにおいて当り確率が高
くなったことにより可変表示ゲームを行う可変表示部2
1がより多く作動されることになるので、前記可変表示
部21の作動時間を短縮させ、始動入賞口4への入賞記
憶がオーバーフローすることを防止し、前記可変表示部
21の作動回数を増加させて早期に連続して大当りを発
生させるためである。
【0048】具体的には、最初の特別遊技が開始される
までの可変表示ゲームでは、一律に前記可変表示部21
が作動してから約5秒以上経過した後に左図柄表示部2
2、中図柄表示部23、右図柄表示部24の順に停止す
るが、特別予備遊技状態では前記可変表示部21が作動
してから約1秒以上経過した時点で各表示部22,2
3,24が順次停止する。
【0049】特別予備遊技状態で大当りが発生し、連続
して特別遊技が開始された時点で、可変表示ゲームでの
当り確率は遊技者に不利な確率に復帰され、また補助可
変表示ゲームの当り確率も遊技者に不利な確率に復帰さ
れるとともに、前記可変表示部21の作動時間も約5秒
以上に復帰される。
【0050】図6〜図13には前記可変表示装置20の
詳しい構成例を示す。それらのうち、図6にはその正面
図を、図7には前枠部200と本体部300とを分離さ
せた可変表示装置20の分解斜視図を、図8には遊技盤
1に可変表示装置20を設置した状態の縦断側面図を示
す。
【0051】可変表示装置20は、図7に示すように、
前枠部200と該前枠部200の後端部を嵌装する本体
部300とから構成されている。そして、その前枠部2
00前面側のフランジ状取付板部213の背面部213
aが遊技盤1中段の貫通孔1Aの周縁部の前面部に密着
するようにして取り付けられている。それによって、前
記前枠部200の前面部側が図8に示すように遊技盤1
の前面側に突出する一方、その後端部側が遊技盤1の背
面側に突出した状態となる。そして、遊技盤1の背面側
に突出した前枠部200の後端部に、図8に示すように
本体部300が取り付けられている。
【0052】図9には前記前枠部200の斜視図を示
す。該前枠部200は、その前側にその前側外形の主要
部を構成する前枠210を具えている。該前枠210の
前面側周囲には前記取付板部213がフランジ状に設け
られ、中央部には表示用開口部222が設けられてい
る。該表示用開口部222はその周りが取付け板部21
3の後方に突出する包囲枠221によって囲まれてい
る。前記前枠部200の後端部が前記本体部300に嵌
装されている結果、前記表示用開口部222は前記包囲
枠221と前記本体部300とによって閉塞されてい
て、この閉塞された空間が球交流空間222a(図8,
図9)となっている。
【0053】該球交流空間222aは前記可変表示部2
1の前面において、遊技球の動きを遊技者に楽しませる
空間である。そして、前記表示用開口部222の上方前
面側には鎧部216が前方に突出して設けられている。
前記鎧部216の上部左側は、遊技球を球交流空間22
2aに導くための球流入口211となっている。そして
鎧部216の上側は前記球誘導路214となっていて、
遊技球は前記取付け板部213に設けられている誘導口
212を介して前記球交流空間222aに流下されるよ
うになっている。前記包囲枠221の枠上部は前記誘導
口212に入ってきた遊技球をワープ入口223に導く
ための通路となっている。そして前記ワープ入口223
に入った遊技球は遊技者の視界から消えて、包囲枠22
1の後端の左右側部に設けられているワープ出口224
から出てくるようなっている。
【0054】また前記包囲枠221の内側下端部中央に
はワープ出口224からスクリュー状の送り部材315
を介して、前記包囲枠221内中央に至った遊技球を前
記始動入賞口5の上に導いて落下させる案内凹部225
が手前が低くなるように傾斜して設けられている。ま
た、鎧部216の上方には記憶個数表示LED1乃至4
を収容する入賞記憶個数表示ランプLED収容部28が
設けられ、該入賞記憶個数表示ランプLED収容部28
に入賞記憶個数表示ランプLEDを取り付けた記憶個数
表示ユニット29aが収容されている。そして、入賞個
数記憶表示ランプLED1〜4の先端部が前記入賞記憶
個数表示ランプLED収容部28の開口孔中に臨んだ状
態となっている。また前記フランジ状取付け部213の
裏面には飾りランプLED5用ユニット29bが取り付
けられている(図7)。
【0055】図10には前記可変表示装置20の本体部
300の斜視図を、図11には前記可変表示装置20の
本体部300の分解斜視図を、図12には前記の本体部
300を構成する液晶表示ユニット330の分解斜視図
をそれぞれ示す。
【0056】本体部300は、図11に示すように前記
前枠部200の後端部を嵌装する本体前枠310と、該
本体前枠310の後側に取り付けられた液晶表示ユニッ
ト330と、該液晶表示ユニット330を収容するケー
ス390とから構成されている。前記本体前枠310は
前枠部200の後端部を収容する収容枠311が逆U形
状に作られていて、該収容枠311の枠内は前記可変表
示部21となっており、透明窓材312を介して前記液
晶表示ユニット330が臨まされている。そして、前記
透明窓材312の表面には取付用突起313,313が
それぞれ突設されていて、該取付用突起313,313
のそれぞれの溝に前記前枠部200の後端部に設けられ
た挿嵌用突起226,226(図9)を差込むことによ
り、前記前枠部200が前記本体前枠310に取り付け
られている。また前記収容枠311の前面側の左右両側
部には前記本体部300を前記遊技盤1に取付けるため
の取付け部311a,311aがフランジ状に設けられ
ている。前記収容枠311の左右の自由端にはモータ3
14の軸に連結されて回転する球誘導部材315が取り
付けられている。
【0057】該球誘導部材315は右側スクリュー31
6と左側スクリュー317とから構成されていて、左右
両スクリュー316,317の円筒部にはねじ山が右ね
じと同じ方向で設けられている。前記左右の両スクリュ
ー316,317のそれぞれの円筒部は連結部315b
で連結されており該連結部315bには磁石315aが
はめ込まれている。そしてこの実施の形態では前記左右
の両スクリュー316,317は図面奥から手前に向か
って回転するようになっている。前記収容枠311の上
端部には天(一般)入賞口27に入賞した遊技球を遊技
盤1の裏側の側方に導く入賞球案内樋318が設けられ
ている。この入賞球案内樋318によって導かれた入賞
球は遊技盤1の裏面に突設された案内樋1aによって集
合樋の1hの下端の流下樋に導かれる(図5)。
【0058】図12に示すように前記液晶表示ユニット
330は、前側に液晶表示パネル340と拡散板360
を、後部に冷陰極放電管372をそれぞれ取り付けたラ
ンプハウス370と、該ランプハウス370を載置する
配電盤ユニット380とから構成されている。
【0059】前記液晶表示パネル340は後述の可変表
示制御手段(図19)からの表示制御指令に基づいて可
変表示ゲーム用の各種図柄(数字や文字、記号等を含
む。)を液晶表示するものである。前記液晶表示パネル
340は前面ガラス341と中ガラス342の間に第1
層目パターン25(図2)を表示する液晶表示(図面に
現れていない)を挾み、裏面ガラス344と中ガラス3
42の間に第2層目パターン26(図3)を表示する液
晶表示(図面に現れていない)を挾んで組み立てられて
おり、中ガラス342の上端から第1層目パターン25
を表示する液晶表示の電極群346を取出し、中ガラス
の下端から第2層目パターン26の液晶表示の電極群3
47,347をそれぞれ取出している。前記拡散板36
0は前記冷陰極放電管372からの光を通過さて前記液
晶表示パネル340上に拡散させるものである。
【0060】前記ランプハウス370は長方形の枠体で
作られていて、該枠体の前側には前記液晶表示パネル3
40と前記拡散板360を設置する設置部371が、枠
体の後側には前記冷陰極放電管372を載置する放電管
載置部373がそれぞれ設けられている。また前記ラン
プハウス370の枠体上端には前記電極群346を接続
する電極群接続穴群374が設けられ、前記ランプハウ
ス370の下端には前記電極群347,347を接続す
る電極群接続穴群375,375がそれぞれ設けられて
いる。また前記ランプハウス370の枠体の中央部には
楕円状の開口部377が設けられている。前記冷陰極放
電管372は前記開口部377を介して拡散板360、
液晶表示パネル340のそれぞれに光を与えるもので、
冷陰極管372の左右両側端子部分には前記ランプハウ
ス370に対する絶縁用のゴムキャップ372a,37
2aがそれぞれ嵌着されている。
【0061】前記ランプハウス370は上記冷陰極管3
72のゴムキャップ372a,372aを前記放電管載
置部373,373にそれぞれ嵌着し、前記液晶表示パ
ネル340と、拡散板360をそれぞれ前記設置部37
1に載置し、フック376を配電盤380aの開口部3
81に挿着させて配電盤380aに取り付けられてい
る。前記配電盤ユニット380は前記液晶表示パネル3
40への表示の制御を行なう可変表示制御手段(後述)
を構成する各種電子部品等を設置するもので、配電盤3
80aの表側に前記ランプハウス370を取付け、配電
盤380aの裏側に前記冷陰極放電管372を励起する
インバータ382と該インバータ382をシールドする
シールドケース383と前記各種電子部品等をシールド
するシールドケース384がそれぞれ設置されている。
前記配電盤380aに取り付けられているコネクタケー
ブル385は前記配電盤を後述するパチンコ機制御装置
に電気的に接続するものである。
【0062】上記のような前枠200と本体部300と
から概略構成されている可変表示装置20における遊技
球の流路を図13に基づいて詳細に説明する。まず球流
入口211に入った遊技球は前記球誘導路214から、
誘導口212に流入する。該誘導口212に流入した遊
技球はその奥の透明窓材312に当たって左右にその流
路をとり、左右何れかのワープ入口223,223に入
り、遊技者の視界から消える。その後、本体部300の
収容枠311の内側と、前枠200の包囲枠221の外
側とで作られるワープ通路223a,223aを流下
し、ワープ出口224,224から球交流空間222a
内の前記球誘導部材315上に落下して、遊技者の視界
に入ってくるようにされている。
【0063】該球誘導部材315上に落下した遊技球
は、手前が下がる方向に回転している球誘導部材315
のねじ山に当たって跳ねてそのまま遊技領域2の下方に
落下するか、ねじ山とねじ山との間で誘導されて透明窓
材312に摺接されつつ前記連結部315b側に送られ
る。そして、その遊技球は該連結部315bに当接した
時点で、そのまま前枠200の前面側下部中央に流下す
る。また遊技球が前記磁石315aに吸着した場合に
は、遊技球は前記磁石315aに吸着されて、静止した
状態で、前記連絡部315bの回転に従って応動し、案
内凹部225に流下し前記始動入賞口5に入賞しやすい
ように落下される。
【0064】図14には前記変動入賞装置50の全体斜
視図を示し、図15には前記変動入賞装置50の一部を
切り欠いた斜視図を示す。変動入賞装置50は構成基枠
50Aを具え、該構成基枠50Aの後背部には前記遊技
盤1の貫通孔1B(図5)の周縁部の前面部に密着状態
に取り付けられる取付板部50Bが設けられている。前
記取付板部50Bの中央開口部50Cには中央位置に取
り付けた上下開口の通過型継続入賞口54と、その左右
位置に取り付けた上下開口の通過型入賞口55,56を
臨ませた大入賞口53が設けられている。そして、その
継続入賞口54中には通過型の継続入賞検出スイッチS
W3が設置され、また前記通過型入賞口55,56には
入賞個数検出スイッチSW4,SW5がそれぞれ設置さ
れている。なお、前記継続入賞スイッチSW3は入賞カ
ウントスイッチを兼用している。
【0065】図15に示すように前記中央開口部50C
の右側基端部には前記中央開口部50Cの開口部分を開
閉する扉51が該扉51の側部を軸支された状態で回動
自在に取り付けられている。前記扉51の側部には扉開
閉レバー部51aが設けられていて、該扉開閉レバー部
51aが変動入賞装置50の後側に取り付けられたソレ
ノイドSOLA(図示省略)の連動機構51bの上下動
を介して回動されることにより、扉51が開閉動作され
るようになっている。
【0066】図16〜図18には前記補助変動入賞装置
70の構成例を示す。それらのうち、図16には補助変
動入賞装置70の可動部710が閉じた状態の前側全体
斜視図を、図17にはその分解斜視図を、図18にはそ
の可動部710が開いた状態の前側全体斜視図をそれぞ
れ示す。
【0067】補助変動入賞装置70は遊技盤1の前面に
密着した状態に取り付けられる構成基枠730を備えて
いる。そして、この構成基枠730の前側に可動部71
0が開閉自在に取り付けられ、その後側にこの可動部7
10を開閉させる駆動装置750がスタッド733を介
して取り付けられている。
【0068】この構成基枠730の裏側にはスタッド7
35を介してランプ基板734が取り付けられている。
前記構成基枠730は遊技盤1に補助変動入賞装置70
を取り付けるためもので、その下部寄り中央部には始動
入賞口4と該始動入賞口4中に遊技球を案内する案内片
72が設けられている。前記可動部710は左右一対の
球誘導片711,711によって構成され、これら球誘
導片711,711が前記構成基枠730の前面側で始
動入賞口4の左右両側位置に回動自在に設置されてい
る。これら球誘導片711,711は例えば外向きに円
弧状に反った形をし、それぞれの裏側に支軸712と案
内ピン714とが取り付けられている。それら支軸71
2,712が構成基枠730の始動入賞口4の左右両側
に設けられた軸受筒732,732中に、また案内ピン
714,714が軸受筒732,732の周りに設けら
れた円弧状案内孔737,737中にそれぞれ挿通され
ている。そして、前記案内ピン714,714に案内さ
れながら、支軸712,712を軸芯として、球誘導片
711,711が構成基枠730の前面に略摺接した状
態で回動自在となっている。球誘導片711,711が
図17に示すように「ハ」の字状に閉じたときにはそれ
らの間を流下する遊技球の多くは球誘導片711,71
1に当るか又は当らないでそのまま流下してしまうが、
図19に示すように逆「ハ」の字状に開いたときにはそ
れらの間を流下する遊技球は案内片72に案内されて始
動入賞口4中に流入することとなる。
【0069】前記駆動装置750は、ソレノイドB(S
OLB)を具え、該ソレノイドB(SOLB)の励磁時
に上昇し、消磁時に図示省略のばねおよび自重によって
下降復帰する作動ロッド758と、該作動ロッド758
の下端に取り付けられて該作動ロッド758と一緒に昇
降する作動部材752等を備え、前記作動部材752の
前面側には横長のピン受穴754が設けられている。一
方、球誘導片711,711の、軸受筒732,732
中を介して構成基枠730の後方に突出した後端部にク
ランク部材713,713が取り付けられている。そし
て、これらクランク部材713,713の自由端側後部
に取り付けられたクランクピン715,715が前記作
動部材752のピン受穴754中に挿入された状態とな
っている。これらクランク部材713,713と作動部
材752とによって前記ソレノイドB(SOLB)の作
動ロッド758の昇降力が回動力に変換されて前記球誘
導片711,711に伝達されるようになっている。前
記ランプ基板734の前面側には補助変動入賞装置70
の開放時に点滅する補助変動入賞装置表示ランプL7が
取り付けられている。
【0070】図19〜図22には、上記の如く構成され
たパチンコ遊技機の各種表示部、変動入賞装置50、可
変表示装置20及び補助可変表示装置100等の制御を
行なう特別遊技制御手段および補助遊技制御手段として
例示する制御システムの制御ブロック図を示す。
【0071】本発明に係るパチンコ遊技機の制御システ
ムを第1の可変表示ゲームとしての可変表示ゲーム(主
可変表示ゲーム)を行なう制御システムと、第2の可変
表示ゲームとしての補助可変表示ゲームを行なう制御シ
ステムとに区分して説明する。
【0072】まず可変表示ゲームを行なう制御システム
は図19及び図20に示すように、始動入賞口4,5,
6への入賞を検出する特定入賞検出SW1、特定入賞検
出SW2と、該特定入賞検出SW1あるいは該特定入賞
検出SW2からの信号に基づき前記始動入賞口4,5,
6への入賞を記憶する入賞記憶手段401と、前記可変
表示部21の左図柄表示部22、中図柄表示部及び右図
柄表示部24のそれぞれの停止図柄を決定する乱数を生
成する乱数生成部405または乱数生成部406と、所
定の遊技状態を示す信号に基づいて、前記可変表示部2
1の停止図柄の決定に用いられている乱数を他の乱数に
変更して選択させる、予め設定された遊技状態になった
ことを検出する第1の乱数変更状態検出手段としての乱
数変更状態検出手段407と、該乱数変更状態検出手段
407からの信号に基づいて、所定の乱数生成部の乱数
を選択する第1の乱数選択機能手段としての乱数選択機
能手段408と、該乱数選択機能手段408が出力する
信号に基づき、前記乱数生成部405が生成した乱数ま
たは乱数生成部406の生成した乱数のいずれかの乱数
を抽出する乱数抽出手段410と、該乱数抽出手段41
0からの信号に基づき、可変表示部21の前記各表示部
22,23,24のそれぞれの停止図柄を選択する図柄
選択手段411と、前記可変表示部21の停止図柄が当
りか否かを判定する判定手段409と、前記入賞記憶手
段401からの信号に基づき前記可変表示装置20の動
作のタイミングを制御するとともに前記乱数抽出手段4
10、前記判定手段409の動作のタイミングを制御す
る動作タイミング制御手段402と、前記乱数選択機能
手段408が出力する所定の信号を入力した場合に、前
記可変表示部21が作動してから経過した時間を監視す
る作動状態監視手段402Aと、前記乱数選択機能手段
408が出力する所定の信号を入力した場合に、前記入
力記憶手段401が出力する入賞記憶信号に基づき、遊
技球が前記始動入賞口4,5,6に入賞してから経過し
た時間を監視し、所定の時間が経過した場合に前記作動
状態監視手段402Aからの信号を入力することを条件
に、前記可変表示部21の変動を停止させるように動作
タイミング制御手段402に信号を出力する動作タイミ
ング切換制御手段416と、前記判定手段409からの
信号に基づき特別遊技を制御する特別遊技制御手段41
3と、該特別遊技制御手段413からの信号に基づき、
前記変動入賞装置50の扉51の開閉作動を行うソレノ
イドSOLAと、前記継続入賞検出スイッチSW3が出
力する信号に基づき、特別遊技の継続を制御する継続制
御手段414と、前記入賞個数検出スイッチSW4,5
が出力する信号に基づき、入賞球を計数する入賞球計数
手段415と、を備えている。
【0073】なお、前記乱数生成部405の乱数で決定
される当り確率は1/250に、また乱数生成部406
の乱数で決定される当り確率は1/100となってい
る。
【0074】前記可変表示装置20に対する前記動作タ
イミング制御手段402の制御は、具体的には該動作タ
イミング制御手段402からの信号に基づき可変表示部
21の左図柄表示部22、中図柄表示部23、右図柄表
示部24のそれぞれの表示変動を開始させるとともに前
記図柄選択手段411で選択された停止図柄で可変表示
部を停止させる可変表示制御手段403A,403B,
403Cと、可変表示部21の前記各表示部22、2
3、24のそれぞれの図柄の変動態様を決定する表示更
新パルスを発生する表示更新パルス発生手段404A,
404B,404Cと、前記動作タイミング制御手段4
02から信号を入力した段階で、前記可変表示制御手段
403A,403B,403Cからの信号と前記図柄選
択手段411からの信号とに基づいて停止図柄と現在変
動している図柄とを比較し、その結果を前記動作タイミ
ング制御手段402に出力する図柄比較手段412A,
412B,412Cと、から構成されている。
【0075】また前記動作タイミング切換制御手段41
6は、所定の周期のパルス信号を出力するタイマカウン
タ416Aと、前記入賞記憶手段401が出力する入賞
記憶信号を入力した時点から前記タイマカウンタ416
Aからのパルス信号をカウントして、前記入賞記憶信号
に対応させて所定の周期の信号を生成する始動開始監視
手段416Bと、該始動開始監視手段416Bが複数の
信号を出力した場合に、それらの出力の状態を判断する
状態判断制御手段416Cと、該状態判断制御手段41
6C及び前記作動状態監視手段402Aがそれぞれ出力
する信号を入力して、所定の信号を出力するアンドゲー
ト416Dとを備えている。なお、前記始動開始監視手
段416Bは、前記入賞記憶手段401において遊技球
の始動入賞口への入賞が記憶されていない場合に、最初
の入賞の記憶に基づいて出力される入賞記憶信号に対応
する1つのカウンタと、入賞記憶可能数に対応した4個
のカウンタとから構成されている。
【0076】そして前記入賞記憶手段401からの信号
に基づき、前記入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の
表示を制御する表示制御手段441が設けられており、
前記可変表示制御手段403Aに前記左図柄表示部22
が、前記可変表示制御手段403Bに前記中図柄表示部
23が、前記可変表示制御手段403Cに前記右中図柄
表示部24がそれぞれ接続されている。また前記乱数選
択機能手段408からの信号に基づき、前記有効乱数表
示ランプL4a、前記有効乱数表示ランプL4bの表示
を制御する表示制御手段417,418がそれぞれ設け
られている。
【0077】また前記特別遊技制御手段413には前記
当り表示ランプL10を制御する表示制御手段420が
接続され、前記継続制御手段414には前記継続表示ラ
ンプL1を制御する継続表示制御手段421が接続され
ている。また前記特別遊技制御手段413等からの信号
に基づき、遊技の状態を報知する効果音を発生する効果
音発生手段422とスピーカー423とが備えられてい
る。
【0078】ここで前記乱数選択機能手段408の詳細
な構成を図22に基づいて説明する。乱数選択機能手段
408は2個のフリップフロップ500,フリップフロ
ップ600と1個のアンドゲート700とから構成され
ており、具体的な回路構成は以下のようになっている。
前記判定手段409が出力する信号は前記乱数変更状態
検出手段407を介して前記フリップフロップ600に
入力され、また特別遊技制御手段413が出力する信号
は前記アンドゲート700に入力されるようになってい
る。パチンコ遊技機の電源投入時とリセットSWの投入
時に出力される信号はオアゲート430を介して前記フ
リップフロップ600のリセット端子Rに入力されるよ
うになっている。また前記フリップフロップ600の出
力端子Qが出力する信号は、前記アンドゲート700を
介して前記フリップフロップ500に入力され、一方フ
リップフロップ600の出力端子Qバーが出力する信号
は該フリップフロップ600の入力端子Dに入力され、
同時に前記フリップフロップ500のリセット端子Rに
入力されるようになっている。また前記フリップフロッ
プ500の出力端子Q及びQバーがそれぞれ出力する信
号は前記乱数抽出手段410に入力されるようになって
いる。
【0079】一方補助可変表示ゲームを行なう制御シス
テムは図21に示すように、補助可変表示ゲームの結果
である停止図柄を生成し、当たりの確率を決定する乱数
を生成する補助乱数生成部450,451と、前記乱数
変更状態検出手段407に出力されている前記所定の遊
技状態を示す信号に基づいて、前記補助図柄可変表示部
100aの停止図柄の決定に用いられている乱数を他の
乱数に変更して選択させる、予め設定された遊技状態に
なったことを検出する第2の乱数変更状態検出手段とし
ての可変表示ゲーム確率変更状態検出手段452と、該
可変表示ゲーム確率変更状態検出手段452からの信号
に基づいて、所定の補助乱数生成部の乱数を選択する第
2の乱数選択機能手段としての補助乱数選択機能手段4
53と、該補助乱数選択機能手段453が出力する信号
に基づき、前記補助乱数生成部450が生成した乱数ま
たは前記補助乱数生成部451が生成した乱数のいずれ
かの乱数を抽出する補助乱数抽出手段454と、該補助
乱数抽出手段454からの信号に基づき、前記補助図柄
可変表示部100aの停止図柄を選択する補助図柄選択
手段455と、前記補助図柄可変表示部100aの表示
変動を開始させるとともに前記補助図柄選択手段455
が選択した停止図柄で補助図柄可変表示部100aを停
止させる補助可変表示制御手段456と、前記補助図柄
可変表示部100aの図柄の変動態様を決定する表示更
新パルスを発生する補助図柄表示更新パルス発生手段4
57と、前記補助可変表示制御手段456からの信号と
前記補助図柄選択手段455からの信号とに基づいて前
記停止図柄と現在変動している図柄とを比較する補助図
柄比較手段458と、前記補助図柄可変表示部100a
の停止図柄が当りか否かを判定する補助停止図柄判定手
段459と、前記補助特定入賞検出SW6からの信号に
基づき遊技球が特定入賞口9に入賞したことを記憶する
とともに、前記補助乱数抽出手段454と前記補助図柄
選択手段455と前記補助可変表示制御手段456と補
助停止図柄判定手段459を制御する特定入賞制御手段
460と、前記補助停止図柄判定手段459からの信号
に基づき、前記補助変動入賞装置70のソレノイドSO
LBを制御する補助駆動制御手段461とを備えてい
る。
【0080】なお、前記補助乱数生成部450の乱数で
決定される当り確率は1/50に、また前記補助乱数生
成部451の乱数で決定される当り確率は1/5となっ
ている。可変表示ゲーム確率変動状態検出手段452と
補助乱数選択機能手段453と補助乱数抽出手段454
と補助乱数生成部450,451とにより補助遊技有利
化状態制御手段が構成される。
【0081】そして前記特定入賞口9への入賞球を検出
する補助特定入賞検出SW6が前記特定入賞制御手段4
60に接続されている。また補助可変表示制御手段45
6に補助図柄可変表示部100aが、前記補助駆動制御
手段461にソレノイドSOLBが接続されている。ま
た前記特定入賞制御手段460からの信号に基づき記憶
表示部100bの表示を制御する表示制御手段462が
その特定入賞制御手段460に接続されている。さらに
前記補助乱数選択機能手段453からの信号に基づき前
記補助有効乱数表示ランプL4c、前記補助有効乱数表
示ランプL4dの表示を制御する表示制御手段463,
464が前記補助乱数選択機能手段453にそれぞれ接
続され、それらの表示制御手段463,464に前記補
助有効乱数表示ランプL4c,L4dがそれぞれ接続さ
れている。
【0082】次に上述のように構成される制御システム
に基づき行なわれる各種制御のうち、まず前記特定入賞
口9に遊技球が入賞してから“当り”が発生するまでの
補助可変表示ゲームに関する制御と、補助可変表示ゲー
ムの当りの結果、前記始動入賞口4に遊技球が入賞して
可変表示ゲームが開始してから“大当り”が発生し、特
別遊技が終了するまでの可変表示ゲームに関する制御と
を詳細に説明する。つぎに特別予備遊技状態での補助可
変表示ゲームと可変表示ゲームに関する制御とを説明す
る。
【0083】上記構成の制御システムにおいて、電力が
投入され、パチンコ遊技機が通常の作動状態となったと
きには、先ず可変表示装置20の可変表示部21に初期
の図柄表示例えば左図柄表示部22に「J」が、中図柄
表示部23に「Q」が、右図柄表示部24に「K」がそ
れぞれ表示され、前記補助図柄可変表示部100aには
任意の図柄が表示される。
【0084】と同時に、電力投入時にはパワーオン信号
が前記乱数変更状態検出手段407に出力され、該乱数
変更状態検出手段407は前記パワーオン信号に基づき
前記フリップフロップ600のリセット端子Rに乱数変
更信号を出力する。その結果フリップフロップ600の
出力端子Qが「0」の状態となり、一方フリップフロッ
プ600の出力端子Qバーは「1」の状態となる(図2
3参照)。そして該出力端子Qバーからの出力信号が前
記フリップフロップ500のリセット端子Rに入力され
る。その結果前記フリップフロップ500の出力端子Q
の状態が「0」となり、一方出力端子Qバーの状態が
「1」となる。その結果、前記乱数選択機能手段408
が前記乱数抽出手段410に乱数選択信号S1を出力
し、該乱数選択信号S1に基づいて前記乱数抽出手段4
10が前記乱数生成部405からの乱数を抽出するよう
になっている。また前記乱数選択信号S1は前記表示制
御手段417にも出力されており該表示制御手段417
は前記有効乱数表示ランプL4aを点灯表示させる。
【0085】この状態で遊技者が遊技領域2の左領域に
遊技球を流入させるように左打ちを行った結果、遊技球
が特定入賞口9に入賞した場合にはその入賞が補助特定
入賞検出SW6により検出されて、以下のような制御に
より補助可変表示ゲームが行なわれる。
【0086】まず、補助特定入賞検出SW6からの検出
信号が前記特定入賞制御手段460に送られ、該特定入
賞制御手段460は前記検出信号に基づいて特定入賞口
9に入賞した入賞球の個数を加算し、その加算値を所定
の限度内(例えば最大値「4」)で記憶する。そして前
記特定入賞制御手段460は前記表示制御手段462に
表示信号を出力し、該表示信号に基づき前記表示制御手
段462が出力する表示指令信号に基づき、前記記憶表
示部100bの1つのLEDが点灯する。
【0087】ところで本発明に係わるパチンコ遊技機に
対して電力が投入された時点では前記補助乱数選択機能
手段453が前記補助乱数抽出手段454に補助乱数選
択信号S1を出力し、該補助乱数選択信号S1に基づき
前記補助乱数抽出手段454が補助乱数生成部450か
ら乱数を拾うように制御される。そして前記特定入賞制
御手段460からの入賞記憶信号に対応付けて抽出した
乱数を記憶するようになっている。
【0088】また前記補助乱数選択機能手段453は前
記表示制御手段463に表示信号を出力し、該表示信号
に基づき前記表示制御手段463が前記補助有効乱数表
示ランプL4cを点灯制御する。
【0089】そしてまず前記特定入賞制御手段460は
前記補助特定入賞検出SW6からの検出信号に基づき、
アンドゲート457Aにゲーム開始信号を送る。前記ア
ンドゲート457Aは前記ゲーム開始信号と前記補助図
柄表示更新パルス発生手段457が出力する表示更新信
号に基づき、前記補助可変表示制御手段456に可変開
始制御信号を送る。そして該可変開始制御信号に基づ
き、前記補助可変表示制御手段456が前記補助図柄可
変表示部100aに可変開始信号を送り、該可変開始信
号に基づき前記補助図柄可変表示部100aの表示が変
動を開始する。
【0090】該補助図柄可変表示部100aの変動時間
は前記特定入賞制御手段460に組み込まれているタイ
マにより制御されており、前記補助図柄可変表示部10
0aの図柄が変動を開始してから所定時間が経過した時
点で前記特定入賞制御手段460が補助乱数抽出手段4
54に抽出指令信号を出力する。そして、該抽出指令信
号に基づき前記補助乱数抽出手段454は前記入賞記憶
信号に対応させて記憶している乱数を抽出し、前記補助
図柄選択手段455に乱数信号を出力する。該補助図柄
選択手段455は前記乱数信号に基づき補助可変表示ゲ
ームの結果である停止図柄を選択し決定して、停止図柄
信号を前記補助図柄比較手段458に出力する。
【0091】前記補助図柄可変表示部100aが変動を
開始してから所定時間が経過した後、前記特定入賞制御
手段460が前記補助図柄比較手段458に比較指令信
号を出力すると、前記補助図柄比較手段458は前記停
止図柄信号と補助図柄可変表示部100aの変動の制御
をしている補助可変表示制御手段456からの変動図柄
信号に基づき、停止図柄と変動図柄とを比較する。そし
て比較の結果に基づき、前記補助図柄比較手段458は
停止図柄までの送り駒数を決定し、送り駒数信号を前記
特定入賞制御手段460に出力する。該特定入賞制御手
段460は前記送り駒数信号に基づき変動している図柄
を停止図柄で停止させるため、制御信号をアンドゲート
457Aを介して前記補助可変表示制御手段456に出
力する。
【0092】そして、前記制御信号に基づき前記補助可
変表示制御手段456が変動している図柄を停止図柄で
停止させるべく、補助図柄可変表示部100aに可変停
止信号を出力し、該可変停止信号に基づき普通図柄可変
表示部100aが停止図柄で停止する。
【0093】前記補助可変表示制御手段456は、前記
所定の変動時間が経過した場合に前記補助停止図柄判定
手段459に前記可変停止信号を送る。
【0094】前記可変停止信号に基づき前記補助停止図
柄判定手段459は前記特定入賞制御手段460から判
定要求信号を入力した時点で、停止図柄が当たりか否か
を判定する。この判定の結果、当たりの場合には前記補
助停止図柄判定手段459が当たり信号を前記補助駆動
制御手段461に送る。
【0095】そして該補助駆動制御手段461は前記当
り信号に基づき補助変動入賞装置70の可動部710が
所定時間開状態を継続するようにソレノイドSOLBに
ソレノイド信号を送る。その結果、前記補助変動入賞装
置70の可動部710が所定時間継続して開状態を維持
するように動作するようになる。そして前記補助駆動制
御手段461は前記可動部710が所定時間を経過して
閉状態に変換した時点で、ゲーム終了信号を前記特定入
賞制御手段460に送る。該特定入賞制御手段460は
該ゲーム終了信号に基づき、次の補助可変表示ゲームを
開始するため、補助可変表示装置100を制御するよう
になっている。
【0096】前記可動部710の開状態の時に、補助変
動入賞装置70に設けられた前記始動入賞口4に遊技球
が入賞するとその入賞が特定入賞検出SW1により検出
されてその入賞の始動検出信号が入賞記憶手段401に
送られる。
【0097】まず前記入賞記憶手段401は前記始動検
出信号に基づいて始動入賞口4に入賞した入賞球の個数
の加算値(総数)を算出し、その加算値を所定限度内
(例えば最大値を「5」として)で記憶する。そして最
初の記憶に基づいて前記入賞記憶手段401が前記動作
タイミング制御手段402に入賞記憶信号を出力して可
変表示ゲームが開始される。前記入賞記憶手段401に
記憶された加算値は、前記動作タイミング制御手段40
2から送られてくるゲーム開始信号(該信号は可変表示
ゲームが1回行なわれる毎に発生する)が入力される毎
に1宛減算され、当該減算された値を表わす減算値信号
は前記動作タイミング制御手段402に送られて、減算
値が「0」となるまで可変表示ゲームが繰り返し行なわ
れる。
【0098】前記乱数抽出手段410は前記乱数選択機
能手段408が出力する前記乱数選択信号S1に基づき
前記乱数生成部405が生成する乱数を常時拾ってい
る。そして前記乱数抽出手段410は前記入賞記憶手段
401からの入賞記憶信号を入力する毎に、該入賞記憶
信号に対応付けて前記乱数を記憶するようになってい
る。
【0099】前記入賞記憶手段401からの前記減算値
信号を入力した動作タイミング制御手段402は、アン
ドゲート404Dに可変開始信号を出力する。
【0100】この時、前記表示更新パルス発生手段40
4Aはゲーム開始前の停止図柄と、その次の図柄を28
0m秒の変動サイクルで変動させる表示更新信号を前記
アンドゲートに送る結果、該アンドゲート404Dが可
変表示制御手段403Aに変動信号を出力し、該変動信
号に基づいて可変表示制御手段403Aが表示指令信号
を左図柄表示部22に出力する。
【0101】その結果、可変表示部21の左図柄表示部
22が変動開始から最初の2図柄だけ280m秒サイク
ルで変動する。そして変動開始から3駒目の図柄が表示
された時点で、前記表示更新パルス発生手段404Aは
図柄の変動タイミングを180m秒の変動サイクルに変
更するように表示更新信号をアンドゲート404Dに出
力し、該アンドゲート404Dが前記可変表示制御手段
403Aに変動信号を出力する。その結果、前記可変表
示制御手段403Aが前記変動信号に基づき、左図柄表
示部22に表示指令信号を出力し、該表示指令信号に基
づき最初の3図柄以降の図柄を180m秒サイクルで変
動させることになる。
【0102】前記左図柄表示部22が変動を開始してか
ら、所定の時間が経過したときに前記動作タイミング制
御手段402がアンドゲート404Eに可変開始信号を
送る。そして前記左図柄表示部22に対する制御と同様
に前記可変開始信号と前記表示更新パルス発生手段40
4Bからの表示更新信号に基づき、前記可変表示制御手
段403Bが前記中図柄表示部23の最初の2図柄だけ
280m秒サイクルの変動を開始させ、その後180m
秒サイクルで変動を続行させることになる。前記中図柄
表示部23が変動を開始してから、所定の時間が経過し
たときに前記動作タイミング制御手段402がアンドゲ
ート404Fに可変開始信号を送る。そして前記左図柄
表示部22に対する制御と同様に前記可変開始信号と前
記表示更新パルス発生手段404Cからの表示更新信号
に基づき、前記可変表示制御手段403Cが前記右図柄
表示部24の最初の2図柄だけ280m秒サイクルの変
動を開始させ、その後180m秒サイクルで変動を続行
させることになる。
【0103】前記可変表示部21の各表示部22,2
3,24の各図柄が変動を開始してから所定時間が経過
した時点で前記動作タイミング制御手段402が前記乱
数抽出手段410に乱数抽出指令信号を出力すると、該
乱数抽出指令信号に基づき前記乱数抽出手段410は前
記入賞記憶信号に対応させて記憶している乱数を抽出す
る。該乱数抽出手段410が抽出した乱数を表す抽出乱
数信号を前記図柄選択手段411に出力すると、該図柄
選択手段411は前記乱数に基づいて停止図柄を選択し
決定し、その決定に基づいて前記図柄比較手段412
A,412B,412Cにそれぞれ停止図柄信号を出力
する。
【0104】と同時に前記動作タイミング制御手段40
2が前記図柄比較手段412A,412B,412Cに
それぞれ図柄比較指令信号を出力する。該図柄比較指令
信号を入力した前記図柄比較手段412A,412B,
412Cは前記停止図柄信号と可変表示部21の変動を
制御している可変表示制御手段403A,403B,4
03Cからのそれぞれの変動図柄信号に基づき、停止図
柄と現在変動している図柄とを比較する。そして比較の
結果に基づき、前記図柄比較手段412A,412B,
412Cは停止図柄までの送り駒数を決定し、送り駒数
信号を前記動作タイミング制御手段402に出力する。
【0105】該動作タイミング制御手段402は前記送
り駒数信号に基づき変動している図柄を停止図柄で停止
させるため、前記左図柄表示部22が変動を開始してか
ら所定時間が経過した後(この実施の形態では約400
0m秒後)、まずアンドゲート404Dに可変停止信号
を出力する。
【0106】該信号を受けた前記アンドゲート404D
が前記可変停止信号と前記表示更新パルス発生手段40
4Aが出力する表示更新信号に基づき、変動停止信号を
前記可変表示制御手段403Aに出力する。該可変表示
制御手段403Aは前記変動停止信号に基づき、180
m秒サイクルで変動している左図柄表示部22を停止図
柄の直前の2図柄が280m秒サイクルで変動するよう
に、表示停止信号を左図柄表示部22に出力する。
【0107】その結果、左図柄表示部22では停止図柄
の直前の2図柄が280m秒サイクルで変動した後、停
止し停止図柄を表示する。つぎに前記左図柄が変動を停
止してから所定時間が経過した後(この実施の形態では
約1100m秒後)、前記動作タイミング制御手段40
2がアンドゲート404Eに可変停止信号を出力する
と、左図柄表示部22に対する制御と同様にアンドゲー
ト404Eが前記可変停止信号と前記表示更新パルス発
生手段404Bからの表示更新信号に基づき、前記可変
表示制御手段403Bに変動停止信号を出力する。その
結果、180m秒から280m秒へと変動サイクルが変
化して、前記中図柄手段23がその変動を停止し、停止
図柄を表示する。
【0108】この中図柄表示部23が変動を停止する時
点で、前記可変表示制御手段403Aから前記判定手段
409に停止図柄信号が、前記可変表示制御手段403
Bから判定手段409に停止図柄信号がそれぞれ出力さ
れる。と同時に前記動作タイミング制御手段402が前
記判定手段409に判定要求信号を出力する。該判定要
求信号に基づき判定手段409が大当りの発生の可能性
があるか否か、即ちリーチ状態にあるか否かを判定す
る。
【0109】そして判定手段409がリーチではないと
判断した時は前記動作タイミング制御手段402にその
判定信号を送る。そして該動作タイミング制御手段40
2がアンドゲート404Fに可変停止信号を送る。該信
号を受けた前記アンドゲートは404Fは前記表示更新
パルス発生手段404Cからの表示更新信号とに基づき
可変表示制御手段403Cに変動停止信号を出力する。
該変動停止信号に基づき前記可変表示制御手段403C
が右図柄表示部24に表示停止信号を出力すると、中図
柄表示部23が停止してから所定時間後(この実施の形
態では1120m秒経過後)、180m秒サイクルで変
動していた右図柄表示部24が280m秒サイクルの変
動に変更される。そして停止図柄の直前の2図柄が28
0m秒サイクルで変動した後右図柄表示部24が停止し
て停止図柄を表示する。
【0110】一方、前記判定手段409が「リーチ状
態」にあると判断した時はリーチの判定信号を前記動作
タイミング制御手段402に送る。そうすると該動作タ
イミング制御手段402が前記アンドゲート404Fに
リーチ可変停止信号を送る。該信号と前記表示更新パル
ス発生手段404Cからの表示更新信号とに基づき前記
アンドゲート404Fは可変表示制御手段403Cに変
動停止信号を出力する。その結果、前記可変表示制御手
段403Cが、中図柄が停止した後、所定時間が経過す
るまで(この実施の形態では3080m秒乃至1176
0m秒)の間、右図柄表示部24を280m秒サイクル
で変動させた後、420m秒サイクルで変動させて停止
図柄で停止させる。
【0111】この段階で可変表示制御手段403Cが前
記右図柄表示部24の停止図柄信号を判定手段409に
送り、また可変表示制御手段403Aが前記左図柄表示
部22の停止図柄信号を判定手段409に送り、さらに
可変表示制御手段403Bが前記中図柄表示部23の停
止図柄信号を判定手段409に送る。と同時に前記動作
タイミング制御手段402が前記判定手段409に大当
り判定要求信号を出力する。そして該大当り判定要求信
号に基づき前記判定手段409は可変表示部21の各表
示部22,23,24のそれぞれの停止図柄が一致して
いるか否か、即ち、大当りか否かの判定を行う。
【0112】上記判定の結果、大当りの場合は前記判定
手段409が大当り信号を前記特別遊技制御手段413
に出力すると、該特別遊技制御手段413が特別遊技の
制御を行うようになる。また前記大当り信号は前記乱数
変更状態検出手段407にも出力され、該大当り信号を
入力した前記乱数変更状態検出手段407は前記乱数選
択機能手段408に乱数変更信号を出力する。該乱数変
更信号を入力した段階で前記乱数選択機能手段408の
フリップフロップ600の出力端子Qは前記大当り信号
の立ち上がりに同期して「1」の状態となり、また出力
端子Qバーは「0」の状態になり、セット状態に変更さ
れる。同時に前記フリップフロップ600の端子Qバー
は前記端子Dに「0」状態信号を出力している。
【0113】ところで、この時点では前記特別遊技制御
手段413からは特別遊技の終了を意味する特別遊技終
了信号は前記アンドゲート700に出力されておらず、
また前記フリップフロップ600の出力端子Qバーは
「0」の状態であるので、リセット信号は前記フリップ
フロップ500のリセット端子Rに入力されていない。
従って、フリップフロップ500の出力端子Qは「0」
の状態でまた出力端子Qバーは「1」の状態のリセット
状態を維持している。この結果前記乱数選択機能手段4
08は前記乱数選択信号S1を出力することとなるから
前記可変表示ゲームの乱数は従前のまま、即ち前記乱数
生成部405の乱数である。
【0114】特別遊技に入った段階で前記特別遊技制御
手段413は特別遊技の第1サイクル前のインターバル
が経過した時点で、前記ソレノイドSOLAに動作制御
信号を出力する。その結果、該動作制御信号に基づいて
ソレノイドSOLAが励磁され前記変動入賞装置50の
扉51が回動して大入賞口53が開放される。
【0115】このように大入賞口53が開放されて、第
1サイクルの特別遊技が開始されると、遊技者は遊技球
を前記緩衝部材15に衝突させるように右打ちを行う。
そして前記釘群17,18a,18b,18c,18
d,18eの各釘群に沿って流下した遊技球が当該大入
賞口53内の前記入賞口55,56の何れかに入賞する
と、その入賞が入賞個数検出スイッチSW4,SW5に
より検出される。そして入賞個数検出スイッチSW4,
SW5から入賞検出信号が前記入賞球計数手段415に
送られる。また遊技球が継続入賞口54に入賞すると、
その入賞が継続入賞検出スイッチSW3により検出され
る。そして、該継続入賞検出スイッチSW3から継続入
賞検出信号が前記継続制御手段414に送られる。な
お、継続入賞検出スイッチSW3は入賞個数検出スイッ
チとしての役割も有しており、前記継続入賞検出信号は
前記入賞球計数手段411にも送られる。そして該継続
制御手段414は前記継続入賞検出信号に基づき、継続
表示制御手段421に表示信号を送り、該表示信号に基
づき継続表示制御手段421が前記継続表示ランプL1
を点滅させる。と同時に前記継続制御手段414は前記
特別遊技制御手段413に継続制御信号を送り、該継続
制御信号に基づき特別遊技制御手段413が継続特別遊
技の制御を行うことになる。
【0116】具体的には前記特別遊技制御手段413
は、前記入賞球計数手段415からの入賞個数が10個
であることを表わす計数信号を入力するか、或いは所定
時間が経過するか、何れか早い方の条件が成立したとき
に、前記大入賞口53を閉鎖するため、ソレノイドSO
LAに閉鎖信号を出力する。このようにして第1サイク
ルの特別遊技が終了する。
【0117】前記継続制御信号の前記特別遊技制御手段
413への入力を前提に前記大入賞口53が再び開放さ
れるまで所定時間のインターバルをあけた後、次のサイ
クルの動作制御信号が、前記特別遊技制御手段413よ
りソレノイドSOLAに出力されるようになっている。
【0118】このように、特別遊技では上述した一連の
制御が、遊技球が変動入賞装置50内の継続入賞口54
に入賞することを条件として、所定サイクル(例えば1
6サイクル)を限度として繰り返し行なわれる。そして
最終サイクル時に至って、継続制御手段414から最終
サイクルである旨を表わす継続終了信号が特別遊技制御
手段413に送られる。前記継続終了信号に基づき、前
記特別遊技制御手段413はソレノイドSOLAにソレ
ノイド信号を送り、該ソレノイド信号に基づき、ソレノ
イドSOLAがOFFし、前記扉51が閉状態となって
特別遊技が終了する。
【0119】前記特別遊技制御手段413は特別遊技が
終了した時点で前記乱数変更状態検出手段407に特別
遊技終了信号を出力する。前記乱数変更状態検出手段4
07は前記特別遊技終了信号に基づいて前記乱数選択機
能手段408のアンドゲート700に乱数変更信号を出
力する。この段階では前記フリップフロップ600の端
子Qは「1」の状態となっている。よって前記アンドゲ
ート700から前記フリップフロップ500に信号が出
力され、フリップフロップ500は前記特別遊技終了信
号の立ち上がりに同期して状態が変化し、出力端子Qが
「1」の状態に、また出力端子Qバーが「0」の状態に
変化される。この結果前記乱数選択機能手段408が前
記乱数抽出手段410に前記乱数生成部406の乱数を
抽出させるべく、乱数選択信号S2を出力する。該乱数
選択信号S2に基づいて前記乱数抽出手段410が前記
乱数生成部406からの乱数を抽出し記憶する。
【0120】また前記乱数選択機能手段408は前記表
示制御手段418にも乱数選択信号S2を出力し、該信
号に基づき前記表示制御手段418によって前記有効乱
数表示ランプL4bが点灯表示されて前記乱数生成部4
06の乱数に基づく可変表示ゲームが開始されたことを
遊技者に報知する。
【0121】前記乱数選択信号S2は前記動作タイミン
グ切換制御手段416、前記作動状態監視手段402A
にもそれぞれ出力され、それぞれ作動するように制御さ
れる。
【0122】更に前記特別遊技制御手段413は前記補
助乱数変更状態検出手段452にも前記特別遊技終了信
号を出力しており、この結果前記補助乱数選択機能手段
453が前記補助乱数抽出手段454に前記補助乱数生
成部451の乱数を抽出させるべく、補助乱数選択信号
を出力する。該補助乱数選択信号に基づいて前記補助乱
数抽出手段454が前記補助乱数生成部451からの乱
数を抽出し記憶する。また前記補助乱数選択機能手段4
53は前記表示制御手段464にも補助乱数選択信号を
出力し、該信号に基づき前記表示制御手段464によっ
て前記補助有効乱数表示ランプL4dが点灯表示され
る。
【0123】最初の特別遊技が終了して特別予備遊技状
態に入った段階で、遊技者が再び左打ちを行い、特定入
賞口9に遊技球が入賞するとその入賞が前記特定入賞制
御手段460に記憶され、該特定入賞制御手段460が
出力する抽出指令信号により前記補助乱数抽出手段45
4が、前記入賞記憶信号に対応付て乱数を抽出する。こ
の結果、補助可変表示ゲームの当り確率が1/5のもと
で先述の補助可変表示ゲームに対する制御手順と同一の
制御手順で補助可変表示ゲームが行われる。
【0124】この補助可変表示ゲームで当りが発生し、
前記補助変動入賞装置70の始動入賞口4に遊技球が入
賞した場合には前記乱数生成部406の乱数に基づき可
変表示ゲームが行われる。この実施の形態では始動入賞
口に遊技球が入賞することを条件に可変表示部21が変
動するようになっており、前記始動入賞口の一つである
始動入賞口4を前記補助変動入賞装置70に関連するよ
うに構成している。したがって、補助可変表示ゲームの
当り確率のアップにともない前記補助変動入賞装置をよ
り多く開状態にさせ、多くの遊技球を前記始動入賞口4
に入賞させ、これによって前記可変表示部21をより多
く変動させることができる。そして可変表示ゲームの当
り確率もアップしているので連続して特別遊技が発生す
るチャンスが増大することになる。
【0125】特別予備遊技状態中では前記作動状態監視
手段402Aと前記動作タイミング切換制御手段416
とにより、前記可変表示部21の作動時間が短縮される
ように制御されている。その制御は入賞記憶手段401
が記憶した最初の入賞記憶信号を入力したカウンタ41
6Bがタイマカウンタ416Aからのパルス信号に基づ
き、始動入賞口入賞時からの経過時間、約5秒を監視す
るため所定の周期の信号を生成する。そして前記カウン
タ416Bが経過時間信号T1を前記状態判断制御手段
416Cに出力する。
【0126】次々と遊技球が前記始動入賞口4に入賞し
た場合には前記入賞記憶手段401が入賞個数の加算値
(総数)を算出し、その加算値を所定限度内(例えば最
大値を「5」として)で記憶するが、前記入賞記憶手段
401は順次前記入賞記憶信号を前記カウンタ416B
に出力する。そして該カウンタ416Bが前記入賞記憶
信号に基づき、タイマカウンタ416Aからのパルス信
号を入力して始動入賞口入賞時からの経過時間を監視
し、前記状態判断制御手段416Cに経過時間信号T2
ないしT5を出力する。上記複数の経過時間信号を入力
した前記状態判断制御手段416Cはそれらの信号に基
づき、順位付を行い、前記アンドゲート416Dに制御
信号を出力する。
【0127】可変表示ゲームが1回行なわれる毎に発生
するゲーム開始信号は前記動作タイミング制御手段40
2から前記作動状態監視手段402Aに出力されてお
り、該作動状態監視手段402Aは前記ゲーム開始信号
を入力した時からの経過時間を監視する。そして所定の
経過時間後(約1秒後)、前記作動状態監視手段402
Aは前記アンドゲート416Dにゲーム開始経過時間信
号を出力する。該ゲーム開始経過時間信号と前記状態判
断制御手段416Cからの制御信号とにより、前記アン
ドゲート416Dが前記動作タイミング制御手段402
にストップ信号を出力する。
【0128】該ストップ信号に基づき、前記動作タイミ
ング制御手段402は前記アンドゲート404Dに前記
可変停止信号を出力して可変表示部21の各表示部2
2,23,24に対する変動停止の制御が開始され、先
述の制御手順に従い各表示部が停止する。この結果この
実施の形態では約3秒間、可変表示部21の作動時間が
短縮されることになる。
【0129】上記のように特別予備遊技状態中は前記動
作タイミング切換制御手段416と前記作動状態監視手
段402Aとによる可変表示部21の作動時間を短縮す
る制御が行われている。したがって、前記入賞記憶手段
401に出力される、前記動作タイミング制御手段40
2からのゲーム開始信号のインターバルが短くなり、そ
れに比例するように前記入賞記憶手段401で入賞記憶
の減算値が「0」となる時間も短縮されて、記憶のオー
バーフローを防止することができる。
【0130】ところで特別予備遊技状態中の可変表示ゲ
ームにおいて大当りが発生すると前記判定手段409が
大当り信号を前記乱数変更状態検出手段407に出力す
る。該乱数変更状態検出手段407が前記乱数選択機能
手段408のフリップフロップ600に乱数変更信号を
出力すると、前記フリップフロップ600は前記大当り
信号の立ち上がりに同期して端子Qが「0」の状態に変
化し、端子Qバーが「1」の状態に変化する。そして該
端子Qバーがリセット信号を前記フリップフロップ50
0のリセット端子Rに出力するとフリップフロップ50
0は端子Qが「0」の状態に、端子Qバーが「1」の状
態にそれぞれ変化し、各フリップフロップ500,60
0はそれぞれ電力投入時の段階と同じ状態に復帰され
る。この結果、前記乱数選択機能手段408が前記乱数
抽出手段410に乱数生成部405の乱数を抽出させる
べく、乱数選択信号S1を出力する。該乱数選択信号S
1に基づいて前記乱数抽出手段410が前記乱数生成部
405からの乱数を抽出し記憶する。また前記乱数選択
機能手段408は前記表示制御手段417にも乱数選択
信号S1を出力し、該信号に基づき前記表示制御手段4
17によって前記有効乱数表示器L4aが再び点灯表示
される。
【0131】前記判定手段409は前記補助乱数変更状
態検出手段452にも大当り信号を出力しており、該大
当り信号に基づき前記補助乱数変更状態検出手段452
は前記補助乱数選択機能手段453に補助乱数変更信号
を出力する。そして前記補助乱数選択機能手段453が
前記補助乱数抽出手段454に補助乱数生成部450の
乱数を抽出させるべく、補助乱数選択信号を出力する。
該補助乱数選択信号に基づいて前記補助乱数抽出手段4
54が前記補助乱数生成部450からの乱数を抽出し記
憶して、低確率の補助可変表示ゲームが再開される。
【0132】この連続した特別遊技が、例えば特別遊技
の最終サイクルの終了により終了した場合には、前記特
別遊技制御手段413が前記乱数変更状態検出手段40
7に特別遊技終了信号を出力する。該特別遊技終了信号
は前記乱数選択機能手段408のアンドゲート700に
入力されるが、この時点では前記フリップフロップ60
0の端子Qは「0」の状態であり、前記フリップフロッ
プ500に信号が出力されることはなく、従って該フリ
ップフロップ500は従前どうりリセット状態を維持
し、前記乱数抽出手段410には引続き乱数選択信号S
1が出力されることになる。この結果、連続特別遊技が
終了した後は引続き乱数発生部405による乱数に基づ
く可変表示ゲームが行われることになる。
【0133】従って本発明に係るパチンコ遊技では実質
的に低確率の可変表示ゲームが開始可能な状態から高確
率で行われる可変表示ゲームでの連続した特別遊技が終
了するまでが1つの特別遊技を形成することになる。
【0134】なお、遊技球の前記始動入賞口4,5,6
への入賞、可変表示部21の変動の開始、大当りの発
生、特別遊技の開始、前記入賞口55,56への入賞、
前記継続入賞口54への入賞、補助図柄可変表示部10
0aの変動の開始、補助可変表示ゲームでの当りの発
生、前記補助変動入賞装置70の作動のそれぞの段階で
前記効果音発生手段422に信号が入力されており、該
信号に基づき前記効果音発生手段422はスピーカー4
23に効果音を発生させるように制御する。また特別遊
技が開始され、前記変動入賞装置50が作動中に前記可
変表示部21の各表示部22,23,24が変動を開始
しないように、前記入賞記憶手段401から前記特別遊
技制御手段413に入賞記憶信号が出力され、前記特別
遊技制御手段413から前記入賞記憶手段401に特別
遊技中信号が出力される。
【0135】次に、前記のように構成されたパチンコ遊
技機の各種表示ランプ、各種表示ランプLED、変動入
賞装置50、可変表示装置20、補助可変表示装置10
0等の制御は図24に示すように特別遊技制御手段およ
び補助遊技制御手段として例示するコンピュータシステ
ム600によって行なわれている。該コンピュータシス
テムは、マイクロコンピュータ(MPU)610、読出
し専用メモリたる外部ROM620、随時読出しと書込
みが可能なメモリたる外部RAM630等を有してい
る。前記ROM620には、前記乱数生成部405等を
含む乱数テーブル、大当り遊技(特別遊技)パターンお
よび各種表示ランプの表示パターン、スピーカ423か
らの音声の発生パターン等の固定データが記憶されてい
る。
【0136】一方、RAM630には始動入賞口4,
5,6への入賞球を検出する特定入賞検出SW1,SW
2や変動入賞装置50の継続入賞検出スイッチSW3お
よび入賞個数検出スイッチSW4,SW5による検出信
号、補助特定入賞検出SW6による検出信号、可変表示
部21の左図柄表示部22,中図柄表示部23,右図柄
表示部24の各表示部の停止図柄態様、補助可変表示装
置100の表示図柄態様等を定めるデータ等を一時的に
記憶する記憶領域、ソフトタイマを構成するレジスタ領
域およびコンピュータシステム600の作業領域などが
設けられている。マイクロコンピュータ610には、該
マイクロコンピュータ610に電気を供給する電源回路
641や電源電圧が許容電圧値から外れたときにORゲ
ート645を介してリセット端子RSTにリセット信号
を送る電圧検出回路643、クロックパルスを発生させ
る発信回路642、該発信回路642のクロックパルス
を分周しORゲート645を介してリセット端子RST
にリセット信号を送る分周器644等が接続されてい
る。
【0137】マイクロコンピュータ610の入力側に
は、チャタリングを防止するための波形整形回路651
を介して始動入賞口4,5,6への入賞球を検出する特
定入賞検出SW1,SW2、継続入賞口54への入賞球
を検出する継続入賞検出スイッチSW3、大入賞口53
への入賞球の個数を検出する入賞個数検出スイッチSW
4,SW5、ストップSW、特定入賞口9への入賞球を
検出する補助特定入賞検出SW6が接続されている。
【0138】一方、このマイクロコンピュータ610の
出力側にはドライバー652が接続され、該ドライバー
652には可変表示装置20が接続されると共に、補助
可変表示装置100、球誘導部材モータ314、変動入
賞装置50の扉51の開閉用ソレノイドSOLA、補助
変動入賞装置70の球誘導片711,711開閉用ソレ
ノイドSOLB、更に継続表示ランプL1、動作表示ラ
ンプL2、変動表示ランプL3、遊技状態報知部L4
A、遊技状態報知部L4B、当たり表示ランプL5、補
助変動入賞装置表示ランプL7、入賞個数記憶表示ラン
プLED1〜4、飾りランプLED5、飾りランプLE
D6及び飾りランプLED7が接続されている。また、
MPU610にはサウンドジェネレータ653,アンプ
654を介してスピーカ423が接続されている。
【0139】上記構成の制御システムにあっては、先
ず、図示省略の起動スイッチが投入されて電源回路64
1からマイクロコンピュータ610に電気が供給される
と、マイクロコンピュータ610からドライバー652
を介して表示指令信号が可変表示装置20に送られ、該
可変表示装置20により前記液晶表示パネル340によ
り作られた各図柄表示部22,23,24に初期の図柄
表示が停止した状態でなされる。同様に補助可変表示装
置100の補助図柄可変表示部100aにも初期の図柄
が表示される。また、マイクロコンピュータ610から
の通常遊技状態を示す表示指令信号がドライバー652
に送られ、通常遊技状態を表わす通常遊技状態表示とし
て、入賞個数記憶表示ランプLED1〜4を内側から外
側、外側から内側へと交互に点滅移動させるとともに、
飾りランプLED5、飾りランプLED7を点滅させ
る。さらに、マイクロコンピュータ610から回転指令
信号がドライバー652に送られ、球誘導部材用モータ
315を回転させる。
【0140】なお、常時ROM620中の乱数テーブル
の乱数が分周器644からの分周信号が立ち上がってリ
セット端子RSTに入力されるごとに更新された状態で
発生されている。
【0141】この状態で遊技が行なわれて遊技球が特定
入賞口9に入賞するとその入賞により補助特定入賞検出
SW6がオンされてそのオン信号が波形整形回路651
により処理された後、マイクロコンピュータ610に入
力されて、補助可変表示ゲームの制御が開始される。そ
のマイクロコンピュータ610入力時のROM620か
ら発生されている乱数を拾ってその乱数をRAM630
に順に記憶させる。
【0142】前記RAM630に記憶される乱数はこの
実施の形態の場合補助可変表示ゲーム実行中のものも含
めて最高5個とする。そして、その記憶された乱数のう
ち補助可変表示ゲーム実行中のものを1つ差し引いた乱
数の記憶個数分の記憶表示部100bが点灯される。そ
して、そのRAM630に最初に記憶された乱数に基づ
いて、補助図柄可変表示部100aの可変表示の変動が
行なわれる。その可変表示の変動の開始ごとに、前記記
憶表示部100bの4個のLEDのうち点灯しているも
ののうちの1つが消灯される。そしてマイクロコンピュ
ータ610からのゲーム開始指令信号に基づき、補助図
柄可変表示部100aの図柄「1,2,3,4,5,
6,7,8,9,0」が目で追えない速さで変動し、所
定時間の経過により停止図柄で停止するようになってい
る。
【0143】前記停止図柄はマイクロコンピュータ61
0により当たりか否かが判断される。そして当たりと判
断されたときはマイクロコンピュータ610からの制御
指令信号により補助変動入賞装置70のソレノイドSO
LBが励磁にされ、可動部710が開状態に変換され
る。そして所定時間経過後にマイクロコンピュータ61
0が可動部710を閉状態にする制御指令信号をソレノ
イドSOLBに送る。その結果、可動部710が閉状態
となって補助可変表示ゲームが終了する。
【0144】前記可動部710が開状態に変換されて入
賞し易くされた始動入賞口4に遊技球が入賞した場合に
は、その入賞ごとに特定入賞検出SW1がオンされてそ
のオン信号が波形整形回路651により処理された後、
マイクロコンピュータ610に入力されその入力時のR
OM620から発生されている乱数を拾ってその乱数を
RAM630に順に記憶させる。そのRAM630に記
憶される乱数はこの実施の形態の場合可変表示ゲーム実
行中のものも含めて最高5個とする。そして、その記憶
された乱数のうち可変表示ゲーム実行中のものを1つ差
し引いた乱数の記憶個数分の入賞個数記憶表示ランプL
ED1〜4が点灯される。そして、そのRAM630に
最初に記憶された乱数に基づいて、左図柄表示部22、
中図柄表示部23、右図柄表示部24の各表示部の可変
表示の変動が行なわれる。その可変表示の変動の開始ご
とに、入賞記憶個数表示ランプLED1〜4の点灯して
いるもののうちの1つが消灯される。
【0145】前記可変表示ゲームはそのゲームが行なわ
れる乱数に応じて、大当りを発生させ得ない(リーチ状
態が生じない)通常の可変表示ゲームと大当りを発生さ
せ得る(リーチ状態が生ずる)リーチの可変表示ゲーム
に分けられる。そして、それが通常の可変表示ゲームの
ときには、カード表示部22a,23a,24a、裏カ
ード表示部22b,23b,24b、表カード表示部2
2c,23c,24cの表示順で、各表示部の図柄
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,0,J,Q,
K,A,P」がランダムに変動され、所定時間の経過又
はストップSWが押された後に左図柄、中図柄、右図柄
の順に停止されて、停止図柄が確定される。
【0146】この可変表示ゲーム中は、マイクロコンピ
ュータ610からの表示指令に基づき、図柄変動中表示
として、飾りランプLED5、飾りランプLED7およ
び変動表示ランプL3が点滅される。
【0147】一方、左図柄表示部22の停止図柄と中図
柄表示部23の停止図柄が揃って大当り発生の可能性が
生じたとき(リーチ状態になったとき)には右図柄表示
部24の表示の変動をゆっくりした速度で行なう。この
リーチ状態のときには、特に、マイクロコンピュータ6
10からの指令に基づき、リーチ表示として、可変表示
ゲーム中の各表示ランプに加えて、飾りLED6、当り
ランプL10が点滅を開始する。
【0148】そして、それら左図柄表示部22、中図柄
表示部23および右図柄表示部24の各表示が停止され
ると、その停止図柄の態様がマイクロコンピュータ61
0により当たりであるか否かが判断される。その結果ハ
ズレであると判定されたときには、マイクロコンピュー
タ610からの表示指令に基づき、ハズレ表示として、
各ランプが消灯される。上記停止図柄の態様が偶発的に
大当りの態様(例えばQ,Q,Q)となったとき、即ち
マイクロコンピュータ610により“大当り”であると
判定されたときには、該マイクロコンピュータ610か
らの表示指令に基づいて、大当り発生の判定時から大当
り遊技(特別遊技)の終了時に至までるまでの間、次の
ような段階的な大当り表示がなされる。即ち、先ずその
大当りの発生の判定時から大当りの遊技が開始される
(大入賞口53が最初に開放される)までの間において
は、大当り発生時ウェイトタイム状態表示として、各ラ
ンプ(L1〜7,LED1〜4,LED5〜LED7)
が点滅状態に変換される。また、マイクロコンピュータ
610からの表示指令に基づいて、可変表示部21の各
表示部22,23,24が、先ずその大当りを発生させ
た図柄の点滅がなされる。そして、マイクロコンピュー
タ610からの開放指令信号に基づいて、変動入賞装置
のソレノイドSOLAが励磁状態(オン)され、大入賞
口53が開放される。
【0149】そして、第1〜第15サイクルまでの大入
賞口53の開放時においては、上記左図柄表示部22に
継続サイクル回数を、中図柄表示部23にバー記号を、
右図柄表示部24に各サイクル中に大入賞口53中に入
賞した遊技球の個数をそれぞれ表示した状態と、その大
当りを発生させた図柄(文字部分−当たり文字のみ)を
表示した状態とに適宜交互に変換される。
【0150】この第1〜第15サイクルまでの大入賞口
53の開放時に継続入賞口54中に遊技球が入賞したと
きには、一時的に停止図柄の内の枠表示の部分と、当た
り文字とが交互に変換されて表示される。その後左図柄
表示部22の位置に継続サイクル数を、中図柄表示部2
3の位置にバーを右図柄表示部24の位置に各サイクル
中に大入賞口中に入賞した遊技球の個数をそれぞれ表示
した状態と、その大当りを発生させた図柄を表示した状
態とに適宜交互に変換される表示に戻される。また、継
続条件成立開放状態表示として、継続入賞口中に入賞し
た時点から一時的に各飾りランプ(L1〜7,LED1
〜4,LED5〜LED7)が点滅状態に変換される。
そしてその後そのサイクルの終了時に大入賞口が閉じる
までの間、各飾りランプの内、表示ランプL6、当たり
表示ランプL10、L3及び動作表示ランプL2がこの
点灯順で移動点滅を行う。また、大当りの遊技の各サイ
クルのウェイトタイム中(このとき大入賞口51が閉じ
ている)には、前記可変表示部21の各表示部22,2
3,24には大当りを発生させた表示図柄が点滅すると
ともに、各飾りランプ(L1〜7,LED1〜4,LE
D5〜LED7)が同時点滅状態にされる。
【0151】第1〜第15サイクルまでの大入賞口53
の開放時において、継続入賞口54への入賞がないうち
に所定時間が経過するか、又は大入賞口53中への10
個入賞があった場合には、その時点で大入賞口53が閉
じられて大当りの遊技が終了される。
【0152】また、第16(最終)サイクル目の大入賞
口53の開放時には、第1〜第15サイクルにおけるの
と同様、可変表示部21では、その左図柄表示部22の
位置に継続サイクル数を、中図柄表示部23の位置にバ
ーを、右図柄表示部24の位置に各サイクル中に大入賞
口53中に入賞した遊技球の個数をそれぞれ表示した状
態と、その大当りを発生させた図柄を表示した状態とに
交互に変換される。そして各飾りランプの内、表示ラン
プL6、当たり表示ランプL10、変動表示ランブL
3,L4及び動作表示ランプL2がこの点灯順で移動点
滅を行う。
【0153】また、パチンコ遊技機1に異常が発生した
ときには、飾りランプL1のみ点滅されて、その他のラ
ンプは全て消灯された状態となる。
【0154】図25には、図24のコンピュータシステ
ム600によって行われるメイン処理の制御処理手順を
示す。前記電源回路641から所定の直流電流がマイク
ロコンピュータ610に供給されると、まずステップS
100でI/Oポートが初期化されステップS102に
進み、RAM630がクリアされ、ステップS104に
進む。ステップS104では始動入賞口4,5,6に遊
技球が入賞した記憶があるか否かが判断される。そして
記憶ありと判断されたときにはステップS106に進
み、ゲーム処理1(遊技者に不利な確率のもとで行われ
る可変表示ゲームの処理と遊技者に有利な確率のもとで
行われる特別予備遊技状態中の可変表示ゲームの処理に
分けられる。)の処理が行われ、その後ステップS10
8に進み、記憶なしと判断されたときにはそのままステ
ップS108に進む。
【0155】ステップS108では前記特定入賞口9に
遊技球が入賞した記憶があるか否かが判断され、記憶が
あると判断されたときにはステップS110に進み、ゲ
ーム処理2(補助可変表示ゲーム)の処理が行われ、そ
の後ステップS104に戻り、記憶無しと判断されたと
きにはそのままステップS104に戻る。
【0156】図26には上記メイン処理中に適宜行われ
るタイマ割込み処理のフローチャートを示す。タイマ割
込み処理は2ms毎にマイクロコンピュータ610が前
記発信回路642より割り込み信号を入力するごとに行
われるようになっており、常時、始動入賞口4,5,6
または特定入賞口9に遊技球が入賞したか否かをチェッ
クするためのものである。このタイマ割込み処理が開始
されるとステップS1200で割込み処理が行われ、そ
の後割り込みがかかった直前のルーチンに復帰するよう
になっている。
【0157】図27には図26のステップS1200の
割込み処理の詳しい処理手順を示している。この割り込
み処理が開始されるとステップS1202で特定入賞検
出SW1,2または補助特定入賞検出SW6からの入力
信号が検出され、ステップS1204に進み、その入力
信号をRAM630内に記憶しステップS1206に移
行する。
【0158】ステップS1206では前記入力信号が前
記特定入賞検出SW1,2がオンされたことによるもの
であるか否かが判断される。そして特定入賞検出SW
1,2からのものであると判断されたときにはステップ
S1208に進み、始動入賞口4,5,6への入賞記憶
数が4以内であるか否かが判断され、4以内であると判
断されたときはステップS1210に進み、入賞記憶数
に「1」が加算され、ステップS1211に進み、該当
タイマ1が起動され、ステップS1212に進むが、4
以上であると判断されたときにはそのままステップS1
212に移行する。前記該当タイマ1は前記タイマカウ
ンタ416Aと前記始動開始監視手段416Bにより構
成されているものであり、始動入賞口への入賞時から5
秒の経過を監視するものである。
【0159】一方、ステップS1206で入力信号が特
定入賞検出SW1,2からのものではないと判断された
ときにはそのままステップS1212に進む。このステ
ップS1212では前記入力信号が補助特定入賞検出S
W6がオンされたことにより出力されたものであるか否
かが判断される。そして補助特定入賞検出SW6からの
ものであると判断されたときにはステップS1214に
進み、特定入賞口9への入賞記憶数が4以内であるか否
かが判断され、4以内であると判断されたときはステッ
プS1216に進み、入賞記憶数に「1」が加算され、
ステップS1218に進むが、4以上であると判断され
たときにはそのままステップS1218に移行する。し
かしステップS1212で入力信号が補助特定入賞検出
SW6からのものではないと判断されたときにはそのま
まステップS1218に進む。
【0160】このステップS1218ではメインルーチ
ン内のタイマを更新し、ステップS1220に進み、出
力ポートに対する出力情報をRAM630より読出し、
出力ポートに出力し、ステップS1222に移行する。
このステップS1222では音出力の要求があるか否か
が判断され、要求ありと判断されたときにはステップS
1224に進み、ROM620内の該当サウンドデータ
を前記サウンドジェネレータ653に出力し、割り込み
がかかった直前のルーチンに復帰する。が、ステップS
1222で音出力要求なしと判断されたときにはそのま
ま割り込みがかかった直前のルーチンに復帰する。
【0161】図28には図25のメインルーチンで示し
たステップS106の処理ゲーム処理1のサブルーチン
の内、遊技者に不利な確率のもとで行われる可変表示ゲ
ームのサブルーチン(以下Aモードという)を示してい
る。このAモードゲーム処理は図25のメインルーチン
のステップS104で始動入賞口4,5,6の内のいず
れかの始動入賞口に遊技球が入賞した記憶があると判断
された場合に開始され、ステップS300〜ステップS
308で順に始動入賞口への入賞の記憶が「1」減算さ
れ、可変表示装置20の各表示部で左図柄表示部22、
中図柄表示部23、右図柄表示部24の順に回転が開始
され、ゲーム中信号出力がオンされ、可変表示部20の
回転中音の出力が要求され、可変表示装置20の各表示
部22,23,24がそれぞれカード表示部22a,2
3a,24aから裏カード表示部22b,23b,24
bへ、該裏カード表示部22b,23b,24bから表
カード表示部22c,23c,24cへ、該表カード表
示部22c,23c,24cから前記カード表示部22
a,23a,24aへと1駒ずつ回転変動させる処理が
行われ、ステップS310に移行する。
【0162】ステップS310ではストップSWがオン
されたか否かが判断され、オンされなかったと判断され
たときはステップS312に進み、タイムオーバーか否
かが判断され、オーバーしていないと判断されたときに
は前記ステップS308に戻り、再びステップS31
0,ステップS312の処理が繰り返される。一方、ス
テップS310でストップSWがオンされたと判断され
るか、ステップS312でタイムオーバーであると判断
されたときにはステップS314に移行する。
【0163】前記ステップS314ではゲーム中信号出
力がオフされ、ステップS316に進み可変表示装置2
0の各表示部22,23,24の各停止図柄が大当りの
停止図柄であるか否かの判定が行われる。そして大当り
の停止図柄であり、大当りであると判断されたときには
ステップS322に進み、特別遊技処理に移行する。が
外れであると判断されたときにはステップS318に移
行し、ハズレ音の出力が要求され、ステップS320に
移行し、ハズレウエイトタイム処理が行われる。その
後、図25に示すメインルーチンのステップS104に
移行し、始動入賞口への入賞の記憶があれば再び可変表
示ゲームが開始されることになる。
【0164】図29には図25のメインルーチンで示し
たステップS106の処理ゲーム処理1のサブルーチン
の内、遊技者に有利な確率のもとで行われる特別予備遊
技状態中の可変表示ゲームのサブルーチン(以下Bモー
ドという)を示している。このBモード処理が前記Aモ
ード処理と異なる点は、前記動作タイミング切換制御手
段416と前記作動状態監視手段402Aとによる可変
表示部21の作動時間を短縮する制御が行われている点
である。前記Bモードゲーム処理は、特別予備遊技中に
図25のメインルーチンのステップS104で始動入賞
口4,5,6の内のいずれかの始動入賞口に遊技球が入
賞した記憶があると判断された場合に開始され、ステッ
プS350〜ステップS354で順に始動入賞口への入
賞の記憶が「1」減算され、可変表示装置20の各表示
部で左図柄表示部22、中図柄表示部23、右図柄表示
部24の順に回転が開始され、タイマ2が起動される。
即ちこのステップS354で前記作動状態監視手段40
2Aによって、前記可変表示部21の作動開始から1秒
の経過が監視される。そしてステップS356〜ステッ
プS360でゲーム中信号出力がオンされ、可変表示部
20の回転中音の出力が要求され、可変表示装置20の
各表示部22,23,24がそれぞれカード表示部22
a,23a,24aから裏カード表示部22b,23
b,24bへ、該裏カード表示部22b,23b,24
bから表カード表示部22c,23c,24cへ、該表
カード表示部22c,23c,24cから前記カード表
示部22a,23a,24aへと1駒ずつ回転変動させ
る処理が行われ、ステップS362に移行する。
【0165】ステップS362では該当タイマ1がタイ
ムアップか否かが判断される。即ちここでは前記動作タ
イミング切換制御手段416により遊技球が前記始動入
賞口に入賞した後、5秒が経過したか否かが監視されて
いる。該ステップS362でタイムアップしていると判
断されたときには、ステップS364に進み、タイマ2
がタイムアップか否かが判断され、タイムアップしてい
ると判断されたときにはステップS366に進む。一
方、ステップS362でタイムアップしていない、即ち
前記始動入賞口への入賞時から5秒が経過していないと
判断され、またステップS364でタイムアップしてい
ない、即ち前記可変表示部21が作動してから1秒が経
過していないと判断されたときはステップS360に戻
り、可変表示部21の変動が続行される。
【0166】前記ステップS366ではゲーム中信号出
力がオフされ、ステップS368に進み可変表示装置2
0の各表示部22,23,24の各停止図柄が大当りの
停止図柄であるか否かの判定が行われる。そして大当り
の停止図柄であり、大当りであると判断されたときには
ステップS378に進み、特別遊技処理に移行する。が
外れであると判断されたときにはステップS370に移
行し、ステップS370〜ステップS376で該当タイ
マ1がリセットされ、タイマ2がリセットされ、ハズレ
音の出力が要求され、ステップS320に移行し、ハズ
レウエイトタイム処理が行われる。その後、図25に示
すメインルーチンのステップS104に移行し、始動入
賞口への入賞の記憶があれば再び可変表示ゲームが開始
されることになる。
【0167】前記特別遊技処理は図30に示すようにま
ずステップS400で大当り信号出力がオンされ、ステ
ップS402に進み、このステップS402〜ステップ
S408で順に当り表示ランプL10が点滅され、大当
り音の出力を要求し、当りウエイトタイム処理が行わ
れ、変動入賞装置50のソレノイドSOLAがオンさ
れ、変動入賞装置50の大入賞口53が開放されて、ス
テップS410移行する。
【0168】このステップS410では前記大入賞口5
3に取り付けられている入賞個数検出スイッチSW4,
SW5または入賞個数検出スイッチとしての継続入賞ス
イッチSW3(10カウントSW)のいずれかのスイッ
チがオンしたか否かが判断され、オンされていないと判
断されたときにはそのままステップS416に移行する
が、オンされていると判断されたときにはステップS4
12に進み10カウントに「1」が加算されステップS
414に進み、10カウントが「10」であるか否かが
判断され、「10」であると判断された場合にはステッ
プS426に移行しそのサイクルの特別遊技を終了させ
るが、「10」ではないと判断されたときにはステップ
S416に移行する。
【0169】該ステップS416では継続入賞スイッチ
SW3がオンしたか否かが判断され、オンしていないと
判断された場合にはそのままステップS424に移行す
るが、オンしていると判断された場合にはステップS4
18〜ステップS422で順に継続フラグに「1」がセ
ットされ、継続表示ランプL1が点滅され、継続カウン
タに「1」が加算され、ステップS424に移行する。
【0170】このステップS424では大入賞口53の
開放の規定時間が経過したか否かが判断され、規定時間
の経過前であると判断されたときにはそのままステップ
S410に戻り該ステップで10カウント処理が再び行
われるが、規定時間が経過したと判断されたときにはス
テップS426に進み変動入賞装置50のソレノイドS
OLAがオフにされ、変動入賞装置50の大入賞口53
が閉鎖されそのサイクルの特別遊技を終了させる。
【0171】その後、ステップS428に移行し、この
ステップS428では継続フラグが「1」にセットされ
ているか否かが判断され、セットされていると判断され
たときにはステップS430に進み、継続フラグが
「0」にリセットされ、10カウントがクリアされ、ま
た継続表示ランプL1がオフにされ、ステップS432
に移行し特別遊技が16回継続したか否かが判断され、
16回未満であればステップS406に戻り、次のサイ
クルの特別遊技が開始される前の当りウエイトタイム処
理が行われる。
【0172】一方ステップS428で継続フラグが
「1」にセットされていないと判断され、又ステップS
432で継続特別遊技回数が16回であると判断された
ときにはそれぞれステップS434に移行し、このステ
ップS434〜ステップS438で順に大当り信号出力
がオフにされ、当り表示ランプL10がオフにされ、大
当り音の出力要求が停止されて特別遊技が終了し、図2
6に示すメインルーチンのステップS104に戻り、始
動入賞口への入賞の記憶を条件に開始される可変表示ゲ
ームを始めとして該ステップS104以下の処理が繰返
される。
【0173】図32には図26のメインルーチンで示し
たステップS110のゲーム処理2のサブルーチンを示
している。このゲーム処理2は補助可変表示ゲームに関
する処理であり、この処理は図26のメインルーチンの
ステップS108で特定入賞口9に遊技球が入賞した記
憶があると判断された場合に開始され、ステップS50
0〜ステップS508で順に特定入賞口9への入賞の記
憶が「1」減算され、補助可変表示装置100の補助図
柄可変表示部100aの回転が開始され、ゲーム中信号
出力がオンされ、補助図柄可変表示部100aの回転中
音の出力が要求され、補助可変表示装置100の1駒変
動処理が行われ、ステップS510に移行する。
【0174】ステップS510ではストップSWがオン
されたか否かが判断され、オンされなかったと判断され
たときにはステップS512に進み、補助図柄可変表示
部100aの変動がタイムオーバーか否かが判断され、
タイムオーバーしていないと判断されたときにはステッ
プS508に戻り、補助可変表示装置100の1駒変動
処理が続行され、ステップS510〜ステップS512
の処理が繰返えされる。一方、前記ステップS510で
ストップSWがオンされたと判断され、またステップS
512でタイムオーバーであると判断されたときにはス
テップS514に移行する。前記ステップS514では
ゲーム中信号出力がオフにされ、ステップS516に進
み、前記補助図柄可変表示部100aの停止図柄が当り
か否かが判断される。
【0175】前記ステップS516でハズレであると判
断されたときにはステップS518でハズレ音の出力が
要求され、ステップS520に進みハズレウエイトタイ
ム処理がなされ、図25に示すメインルーチンのステッ
プS104に移行する。しかしステップS516で当り
であると判断されたときにはステップS522に進み補
助特別遊技処理が行われる。
【0176】該補助特別遊技処理は前記補助可変表示ゲ
ームで当りが発生した場合に行われる特別遊技のことで
あり、図33に示すようにまずステップS600で補助
図柄当り信号出力がオンされ、ステップS602に進
み、このステップS602〜ステップS608で順に補
助変動入賞装置表示ランプL7が点滅され、補助図柄当
り音の出力が要求され、当りウエイトタイム処理が行わ
れ、補助変動入賞装置70のソレノイドSOLBがオン
され、補助変動入賞装置70の可動部710が開放さ
れ、ステップS610移行する。
【0177】ステップS610では補助変動入賞装置7
0の可動部710の開放時間がオーバーしたか否かが判
断され、オーバーしていなければ再びステップS610
に戻って前記開放時間の判断を行うが、オーバーしてい
ればステップS612に進み、このステップS612〜
ステップS618の順に、補助変動入賞装置70のソレ
ノイドSOLBがオフにされ、補助図柄当り信号出力が
オフにされ、前記補助変動入賞装置表示ランプL7がオ
フにされ、サウンドの出力要求が停止され、図26で示
すステップS104に移行し、始動入賞口への入賞の記
憶を条件に開始される可変表示ゲームを始めとして該ス
テップS104以下の処理が繰返される。
【0178】上記実施の形態では可変表示ゲームでの当
り確率が変動するタイミングは特別遊技の終了と、特別
予備遊技状態中の高確率の可変表示ゲームにおける大当
りの発生という段階であったが、これらのタイミングに
限定されることはなく、例えば遊技球が所定数発射され
たことを検出する発射球検出器が出力する発射球一定数
信号を用いてもよい。また、前記始動入賞口4に入賞し
た入賞球数を検出して、所定の入賞球数に達した場合
(例えば50個)に前記特定入賞検出SW1が一定入賞
数信号を出力するようにし、この一定入賞数信号を用い
てもよいし、アウト球数(例えば1000個)を検出す
る回収球検出器が出力する回収球一定数信号を用いても
よいし、さらに回収球マイナス賞球排出数によって得ら
れる差数が所定個数(例えば500個)を越えた場合に
出力される一定数信号に基づいて可変表示ゲームの当り
確率を変動するようにしても良い。
【0179】さらに上記実施の形態では可変表示ゲーム
での当り確率が低確率のものから高確率のものに変化し
た場合には、補助可変表示ゲームも低確率のものから高
確率のものに当り確率が変化されるようになっている。
しかし、これらの変動パターンに限られず、例えば可変
表示ゲームでの当り確率が低確率のときには補助可変表
示ゲームでは高確率の補助可変表示ゲームを行うように
し、可変表示ゲームで高確率に変化した時点で補助可変
表示ゲームでは低確率のゲームに当り確率が変化される
ようにしてもよい。
【0180】上記実施の形態では補助可変表示ゲームで
の当り確率は可変表示ゲームでの当り確率の変化に連動
して変化されるように制御されているが、連動させなく
てもよい。例えば補助図柄可変表示部100aの停止図
柄が特定の停止図柄となった場合に当りの確率を変化さ
せてもよいし、遊技球が所定の入賞口に入賞した場合に
当り確率を変化させるようにしてもよいし、遊技球発射
装置が所定の球数を発射したことを検出した段階で当り
確率を変化させるようにしてもよい。当り確率の変化が
連動しない場合は、可変表示ゲームが通常の遊技中にお
いても補助可変表示ゲームのみの当り確率が変化するこ
とになり、その結果補助可変表示装置で賞態様が形成さ
れる確率が異なることになり補助変動入賞装置が開状態
に変換する度合も異なって来るので、可変表示ゲームで
大当りのみを発生させる射幸性の高いパチンコ遊技機と
相違し、遊技者はパチンコ遊技を楽しみつつ利益を獲得
することができる。
【0181】上記実施の形態では前記可変表示部21の
作動時間を短縮するためには当り確率の高い前記乱数生
成部406(当り確率1/100)によって可変表示ゲ
ームが行われていることが必要であったが、逆に当り確
率の低い乱数によってゲームが行われているときに前記
可変表示部21の作動時間を短縮するように制御するよ
うにしてもよい尚、本実施の形態では、補助可変表示ゲ
ームにおいて当り確率が高くなった際に、可変表示装置
20(可変表示部21)での可変表示ゲームの作動時間
を短縮させるようにしているが、可変表示ゲームの作動
時間を短縮させる遊技状態としては、本実施の形態に限
定されずに、始動入賞口4への入賞記憶が4個となって
いる期間を作動時間の短縮により短くして入賞記憶のオ
ーバーフローを防止できれば、どのような時に行っても
良い。尚、本実施の形態では、補助可変表示ゲームにお
いて当たり確率が高くなった際に、可変表示装置20
(可変表示部21)での可変表示ゲームの作動時間を短
縮させるようにしているが、可変表示ゲームの作動時間
を短縮させる遊技状態としては、本実施の形態に限定さ
れずに、始動入賞口4への入賞記憶が4個となっている
期間を作動時間の短縮により短くして入賞記憶のオーバ
ーフローを防止できれば、どのような時に行ってもよ
い。
【0182】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、主変動入賞装
置の開状態への変換に関わる主可変表示ゲームを始動さ
せるための入賞装置を、遊技者にとって不利な第1状態
と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な補助変
動入賞装置により構成したので、この入賞装置(補助変
動入賞装置)への遊技球の入賞率が固定的にならずに、
様々に変化する。それによって、主可変表示ゲームの始
動頻度が様々に変化して、主可変表示ゲームに関するバ
ラエティーに富んだ興趣の高い遊技を展開することがで
きる。また、主可変表示ゲームとは別ゲームの補助可変
表示装置での補助可変表示ゲームを実行させ、該補助可
変表示ゲームの結果の如何により、補助可変表示装置を
遊技者にとって有利な第2状態に変換するようにしたた
め、更に遊技内容が豊富になり興趣を向上させることが
できる。また、所定の遊技条件が成立した場合には、補
助遊技有利化状態制御手段により、補助変動入賞装置の
第2状態への変換に関わる制御が遊技者にとって格別に
有利となる補助遊技有利化状態として制御される。この
状態においては、補助変動入賞装置への遊技球の入賞率
が高まることとなり、主可変表示ゲームの実行頻度が高
まり、時には連続して特別遊技状態が発生する可能性が
出て、遊技者の期待感を向上させることができる。更
に、この補助遊技有利化状態となっている際には、主可
変表示ゲームの実行時間が、通常実行時間よりも短縮さ
れた短縮実行時間により行われるため、補助変動入賞装
置へより多く入賞する遊技球を、主可変表示ゲームの実
行時間が長いことによって始動記憶がオーバーフローし
てしまうことを極力防止でき、補助変動入賞装置への遊
技球の入賞を主可変表示ゲームを始動させるための始動
入賞として効率よく扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技領域の正面図である。
【図2】可変表示部の第1層目パターンの正面図であ
る。
【図3】可変表示部の第2層目パターンの正面図であ
る。
【図4】可変表示部の変動の推移状態を示す図である。
【図5】パチンコ遊技機の遊技盤の裏面図である。
【図6】可変表示装置の正面図である。
【図7】可変表示装置を構成する前枠部と本体部との分
解斜視図である。
【図8】遊技盤に設置された可変表示装置の縦断側面図
である。
【図9】可変表示装置前枠部の斜視図である。
【図10】可変表示装置の本体部の斜視図である。
【図11】可変表示装置の本体部の分解斜視図である。
【図12】可変表示装置の本体部を構成する液晶表示ユ
ニットの分解斜視図である。
【図13】遊技盤に設置された可変表示装置の直下位置
にある始動入賞口への遊技球の誘導状態を示す斜視図で
ある。
【図14】変動入賞装置の斜視図である。
【図15】変動入賞装置の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図16】補助変動入賞装置の可動部が閉じた状態を示
す斜視図である。
【図17】補助変動入賞装置の分解斜視図である。
【図18】補助変動入賞装置の可動部が開いた状態を示
す斜視図である。
【図19】可変表示ゲームの制御システムの制御ブロッ
ク図である。
【図20】可変表示ゲームの制御システムの制御ブロッ
ク図である。
【図21】補助可変表示ゲームの制御システムの制御ブ
ロック図である。
【図22】乱数選択機能手段の構成ブロック図である。
【図23】乱数選択機能手段への入力に基づく出力の時
間的変化を示すタイミングチャート図である。
【図24】パチンコ遊技機に設置されたコンピュータシ
ステムによる制御ブロック図である。
【図25】図25のコンピュータシステムによって行な
われるメイン処理の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図26】タイマ割込みのメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図27】図26に示す割込処理を示すサブルーチンで
ある。
【図28】図25のメイン処理のうちのAモードゲーム
処理1の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図29】図25のメイン処理のうちのBモードゲーム
処理1の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図30】図28,図29にそれぞれ示す特別遊技処理
の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図31】図28,図29にそれぞれ示す特別遊技処理
の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図32】図25のメイン処理のうちのゲーム処理2の
制御処理手順を示すフローチャートである。
【図33】図32のゲーム処理2のうちの補助特別遊技
処理の制御処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤 20 可変表示装置(主可変表示装置) 50 変動入賞装置(主変動入賞装置) 70 補助変動入賞装置 100 補助可変表示装置 450 補助乱数生成部(補助遊技有利化状態制御手
段) 451 補助乱数生成部(補助遊技有利化状態制御手
段) 452 可変表示ゲーム確率変動状態検出手段(補助
遊技有利化状態制御手段) 453 補助乱数選択機能手段(補助遊技有利化状態
制御手段) 454 補助乱数抽出手段(補助遊技有利化状態制御
手段) 600 コンピュータシステム(特別遊技制御手段、
補助遊技制御手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の識別情報に
よる可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、遊技
者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2
状態とに変換可能な変動入賞装置等と、を遊技盤に設
け、前記可変表示装置での可変表示ゲームにおける停止
結果態様が特定表示態様となったことに関連して前記変
動入賞装置を前記第2状態に変換可能な弾球遊技機に関
する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機などの弾球遊技機
においては、始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、
可変表示装置において複数の識別情報による可変表示ゲ
ームを開始し、一定時間経過後に該可変表示ゲームを停
止させ、その停止表示態様が特定表示態様(例えば、
「7,7,7」等のぞろ目)となった場合に、遊技者に
とって有利な第2状態として変動入賞装置を開状態に変
換させる特別遊技状態を発生するようにしたものが知ら
れている。前記始動入賞口の上部には障害釘が植設され
ていて、この障害釘を調整することにより、始動入賞口
への遊技球の単位時間当たりの入賞頻度、言い換えれば
可変表示ゲームの実行頻度を変更できるようになってい
た。この可変表示ゲームの実行頻度は特別遊技状態の発
生に深く関わっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】そして、前述のようにこの始動入賞口への
遊技球の入賞に基づいて可変表示装置での可変表示ゲー
ムが実行され、この可変表示ゲームが実行されている間
に、更に、始動入賞口へ遊技球が入賞した場合には、そ
の入賞を記憶して現在行われている可変表示ゲームが終
了した後に、その記憶分の可変表示ゲームを実行するよ
うに構成されていた。そして、その始動入賞口の記憶数
は、遊技店と遊技者との利益バランスを図る等の理由か
ら、上限記憶数として、例えば、4個に制限されてい
て、その4個の記憶個数以上の始動入賞があっても、そ
の入賞はオーバーフロー球として無効とされ可変表示ゲ
ームを始動させないように扱われていた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】可変表示ゲームが開始
されてから停止するまでの実行時間は、ゲームをあっさ
り終わらせずに遊技者の興味を引きつけて興趣を向上さ
せる必要があるため、ある程度長く設定されている。し
かし、可変表示ゲームの実行時間を長く設定すると、可
変表示ゲームの実行中に始動入賞口へ遊技球が多く入賞
して、可変表示ゲームの記憶数が上限記憶数となり、そ
れによって、オーバーフロー球の発生が増加して、遊技
者に不満感を抱かせてしまう虞があった。そのようなオ
ーバーフロー球の発生を防止するために、遊技者は、可
変表示ゲームの記憶数が上限記憶数となった時点で、遊
技球の発射を一時停止させて、可変表示ゲームが更新さ
れて記憶数に空きができてから、遊技球の発射を再開す
るような遊技方法を行う場合がある。この様な遊技方法
で遊技が行われると、遊技店にとっては、遊技球の発射
が停止される期間だけ売り上げが減ってしまって、遊技
店にとっても問題となる場合がある。本発明は、上記課
題を解決するために成されたもので、可変表示ゲームの
実行時間を遊技者の興味を引きつけて興趣を向上させ得
る程度の長さに設定するとともに、可変表示ゲームの記
憶数が上限記憶数となってオーバーフロー球が発生して
しまうことを極力防止できるようにした弾球遊技機を提
供することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、複数の識別情報による可変表示ゲームを実
行可能な可変表示装置(20)と、遊技者にとって不利
な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可
能な変動入賞装置(50)と、遊技球が入賞可能な始動
入賞口(4,5,6)と、を遊技盤(1)に設け、前記
可変表示装置での可変表示ゲームにおける停止結果態様
が特定表示態様となったことに関連して前記変動入賞装
置を前記第2状態に変換可能な弾球遊技機(例えば、パ
チンコ遊技機)において、前記始動入賞口への遊技球の
入賞に基づき前記可変表示ゲームを実行するとともに、
該可変表示ゲームの実行中に該始動入賞口へ遊技球が入
賞した場合には、該入賞を始動入賞記憶として所定数以
内で一時的に記憶して、当該可変表示ゲームが終了して
から、該始動入賞記憶に基づき前記可変表示ゲームを実
行させる可変表示ゲーム制御手段(例えば、制御システ
ム或いはコンピュータシステム600)を備え、前記可
変表示ゲーム制御手段には、前記可変表示ゲームが開始
してから停止するまでの実行時間を、通常実行時間(例
えば、約5秒)と該通常実行時間よりも時間が短縮され
た短縮実行時間(例えば、約1秒)のうちの何れかによ
り制御を可能にするとともに、所定遊技条件の成立(例
えば、特別予備遊技状態中)に基づき、前記通常実行時
間から前記短縮実行時間に変更する制御を行う可変表示
ゲーム実行時間制御手段(例えば、動作タイミング切換
制御手段416と作動状態監視手段402A或いはコン
ピュータシステム600)を含んでいる構成とした。ま
た、前記可変表示ゲーム実行時間制御手段は、前記可変
表示ゲームの実行時間を前記短縮実行時間により行う際
に、当該可変表示ゲームに対応した前記始動入賞口への
遊技球の入賞から特定基準時間(例えば、約5秒)経過
の前には該可変表示ゲームを停止しないようにしてもよ
い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明によれば、始動入賞口への遊技球の
入賞があった場合に、その入賞に基づいて、可変表示ゲ
ーム制御手段により、可変表示ゲームが実行される。こ
の可変表示ゲームの実行中に始動入賞口へ遊技球が入賞
した場合には、その入賞が始動入賞記憶として所定数以
内で記憶されて、当該可変表示ゲームが終了してから、
その始動入賞記憶に基づいて可変表示ゲームが実行され
る。そして、所定遊技条件が成立したときには、可変表
示ゲーム制御手段に含まれる可変表示ゲーム実行時間制
御手段により、可変表示ゲームの開始から停止までの実
行時間が、通常実行時間から、該通常実行時間よりも時
間が短縮された短縮実行時間に変更される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】具体的には、最初の特別遊技が開始される
までの可変表示ゲームでは、一律に前記可変表示部21
が作動してから通常実行時間としての約5秒以上経過し
た後に左図柄表示部22、中図柄表示部23、右図柄表
示部24の順に停止するが、特別予備遊技状態では前記
可変表示部21が作動してから短縮実行時間としての約
1秒以上経過した時点で各表示部22,23,24が順
次停止する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】図19〜図22には、上記の如く構成され
たパチンコ遊技機の各種表示部、変動入賞装置50、可
変表示装置20及び補助可変表示装置100等の制御を
行なう特別遊技制御手段および補助遊技制御手段として
例示する可変表示ゲーム制御手段としての制御システム
の制御ブロック図を示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】まず可変表示ゲームを行なう制御システム
は図19及び図20に示すように、始動入賞口4,5,
6への入賞を検出する特定入賞検出SW1、特定入賞検
出SW2と、該特定入賞検出SW1あるいは該特定入賞
検出SW2からの信号に基づき前記始動入賞口4,5,
6への入賞を記憶する入賞記憶手段401と、前記可変
表示部21の左図柄表示部22、中図柄表示部及び右図
柄表示部24のそれぞれの停止図柄を決定する乱数を生
成する乱数生成部405または乱数生成部406と、所
定の遊技状態を示す信号に基づいて、前記可変表示部2
1の停止図柄の決定に用いられている乱数を他の乱数に
変更して選択させる、予め設定された遊技状態になった
ことを検出する第1の乱数変更状態検出手段としての乱
数変更状態検出手段407と、該乱数変更状態検出手段
407からの信号に基づいて、所定の乱数生成部の乱数
を選択する第1の乱数選択機能手段としての乱数選択機
能手段408と、該乱数選択機能手段408が出力する
信号に基づき、前記乱数生成部405が生成した乱数ま
たは乱数生成部406の生成した乱数のいずれかの乱数
を抽出する乱数抽出手段410と、該乱数抽出手段41
0からの信号に基づき、可変表示部21の前記各表示部
22,23,24のそれぞれの停止図柄を選択する図柄
選択手段411と、前記可変表示部21の停止図柄が当
りか否かを判定する判定手段409と、前記入賞記憶手
段401からの信号に基づき前記可変表示装置20の動
作のタイミングを制御するとともに前記乱数抽出手段4
10、前記判定手段409の動作のタイミングを制御す
る動作タイミング制御手段402と、前記乱数選択機能
手段408が出力する所定の信号を入力した場合に、前
記可変表示部21が作動してから経過した時間を監視す
る作動状態監視手段402Aと、前記乱数選択機能手段
408が出力する所定の信号を入力した場合に、前記入
力記憶手段401が出力する入賞記憶信号に基づき、遊
技球が前記始動入賞口4,5,6に入賞してから経過し
た時間を監視し、所定の時間が経過した場合に前記作動
状態監視手段402Aからの信号を入力することを条件
に、前記可変表示部21の変動を停止させるように動作
タイミング制御手段402に信号を出力する動作タイミ
ング切換制御手段416と、前記判定手段409からの
信号に基づき特別遊技を制御する特別遊技制御手段41
3と、該特別遊技制御手段413からの信号に基づき、
前記変動入賞装置50の扉51の開閉作動を行うソレノ
イドSOLAと、前記継続入賞検出スイッチSW3が出
力する信号に基づき、特別遊技の継続を制御する継続制
御手段414と、前記入賞個数検出スイッチSW4,5
が出力する信号に基づき、入賞球を計数する入賞球計数
手段415と、を備えている。動作タイミング切換制御
手段416と作動状態監視手段402Aとにより可変表
示ゲーム実行時間制御手段が構成される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】まず前記入賞記憶手段401は前記始動検
出信号に基づいて始動入賞口4に入賞した入賞球の個数
の加算値(総数)を始動入賞数として算出し、その加算
値(始動入賞数)を所定限度内(例えば最大値を「5」
として)で始動入賞記憶として記憶する。そして最初の
記憶に基づいて前記入賞記憶手段401が前記動作タイ
ミング制御手段402に入賞記憶信号を出力して可変表
示ゲームが開始される。前記入賞記憶手段401に始動
入賞記憶として記憶された加算値は、前記動作タイミン
グ制御手段402から送られてくるゲーム開始信号(該
信号は可変表示ゲームが1回行なわれる毎に発生する)
が入力される毎に1宛減算され、当該減算された値を表
わす減算値信号は前記動作タイミング制御手段402に
送られて、減算値が「0」となるまで可変表示ゲームが
繰り返し行なわれる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】特別予備遊技状態中では前記作動状態監視
手段402Aと前記動作タイミング切換制御手段416
とにより、前記可変表示部21の作動時間が短縮される
ように制御されている。その制御は入賞記憶手段401
が記憶した最初の入賞記憶信号を入力した始動開始監視
手段416Bがタイマカウンタ416Aからのパルス信
号に基づき、始動入賞口入賞時からの経過時間、約5秒
を監視するため所定の周期の信号を生成する。そして前
記始動開始監視手段416Bが経過時間信号T1を前記
状態判断制御手段416Cに出力する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】次々と遊技球が前記始動入賞口4に入賞し
た場合には前記入賞記憶手段401が入賞個数の加算値
(総数)を算出し、その加算値を所定限度内(例えば最
大値を「5」として)で記憶するが、前記入賞記憶手段
401は順次前記入賞記憶信号を前記始動開始監視手段
416Bに出力する。そして該始動開始監視手段416
Bが前記入賞記憶信号に基づき、タイマカウンタ416
Aからのパルス信号を入力して始動入賞口入賞時からの
経過時間を監視し、前記状態判断制御手段416Cに経
過時間信号T2ないしT5を出力する。上記複数の経過
時間信号を入力した前記状態判断制御手段416Cはそ
れらの信号に基づき、順位付を行い、前記アンドゲート
416Dに制御信号を出力する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正内容】
【0135】次に、前記のように構成されたパチンコ遊
技機の各種表示ランプ、各種表示ランプLED、変動入
賞装置50、可変表示装置20、補助可変表示装置10
0等の制御は図24に示すように特別遊技制御手段およ
び補助遊技制御手段として例示する可変表示ゲーム制御
手段および可変表示ゲーム実行時間制御手段としてのコ
ンピュータシステム600によって行なわれている。該
コンピュータシステムは、マイクロコンピュータ(MP
U)610、読出し専用メモリたる外部ROM620、
随時読出しと書込みが可能なメモリたる外部RAM63
0等を有している。前記ROM620には、前記乱数生
成部405等を含む乱数テーブル、大当り遊技(特別遊
技)パターンおよび各種表示ランプの表示パターン、ス
ピーカ423からの音声の発生パターン等の固定データ
が記憶されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0182
【補正方法】変更
【補正内容】
【0182】
【発明の効果】本発明によれば、所定遊技条件が成立し
た場合に、可変表示ゲーム実行時間制御手段により、可
変表示ゲームの開始から停止までの実行時間が、通常実
行時間から、通常実行時間よりも時間が短縮された短縮
実行時間に変更されるため、この短縮実行時間により可
変表示ゲームの更新が迅速になり、始動入賞記憶が所定
数以下の始動入賞記憶に空がある期間が長くなるため、
始動入賞記憶が所定数以上となって始動入賞口への遊技
球の入賞が可変表示ゲームの実行として無効(オーバー
フロー球)となることを極力防止でき、それによって、
遊技者の不満感を抑えることができる。一方、オーバー
フロー球の発生を防止しようとして遊技者が遊技球の弾
発を停止することによって遊技店側の売り上げが低下す
る事態も防止できる。従って、この所定遊技条件の成立
を、オーバーフロー球が多数発生するような遊技状態と
して設定すれば、所定遊技条件が成立していない場合に
は、可変表示ゲームを通常実行時間により実行して遊技
者を十分楽しませることができるとともに、所定遊技条
件が成立した場合には、オーバーフロー球の発生を防止
してテンポよく可変表示ゲームが実行できるようにな
る。また、可変表示ゲーム実行時間制御手段は、可変表
示ゲームの実行時間を短縮実行時間により行う際に、当
該可変表示ゲームに対応した始動入賞口への遊技球の入
賞から特定基準時間経過の前には該可変表示ゲームを停
止させないようにしたことにより、始動入賞口への遊技
球の入賞に基づいて可変表示ゲームが開始して停止する
までのゲームの進行が極端に早まることを防止でき、ゲ
ームの進行が極端に早まることにより、興趣が低下した
り射倖性が極端に高まってしまったりすることを防止で
きる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 遊技盤 4,5,6 始動入賞口 20 可変表示装置 50 変動入賞装置 402A 作動状態監視手段(可変表示ゲーム実行
時間制御手段) 416 動作タイミング切換制御手段(可変表示
ゲーム実行時間制御手段) 600 コンピュータシステム(制御システム、
可変表示ゲーム制御手段、可変表示ゲーム実行時間制御
手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報による主可変表示ゲーム
    を実行可能な主可変表示装置と、遊技者にとって不利な
    閉状態と遊技者にとって有利な開状態とに変換可能な主
    変動入賞装置とを遊技盤に設け、所定の始動条件の成立
    に基づき前記主可変表示装置での主可変表示ゲームを所
    定期間実行させ、該主可変表示ゲームの停止結果態様が
    予め定められた特別表示態様となったことに関連して前
    記主変動入賞装置を所定の規定に基づき前記開状態に変
    換させる特別遊技制御手段を備えた弾球遊技機におい
    て、 前記遊技盤には、 前記主可変表示装置での主可変表示ゲームとは別ゲーム
    で行われる補助可変表示ゲームを実行可能な補助可変表
    示装置と、 前記主変動入賞装置とは別個に設けられ、遊技者にとっ
    て不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに
    変換可能であるとともに、遊技球の入賞に基づき前記主
    可変表示装置での主可変表示ゲームを始動可能な補助変
    動入賞装置と、を設け、 所定の補助始動条件の成立に基づき前記補助可変表示装
    置での補助可変表示ゲームを実行し、該補助可変表示ゲ
    ームの停止結果態様が予め定められた特定表示態様とな
    ったことに関連して、前記補助変動入賞装置を前記第2
    状態に変換させる補助遊技制御手段を備え、 前記補助遊技制御手段は、所定の遊技条件の成立に基づ
    き、前記補助変動入賞装置の第2状態への変換に関わる
    制御が遊技者にとって格別に有利となる補助遊技有利化
    状態として制御する補助遊技有利化状態制御手段を含
    み、 前記特別遊技制御手段は、 前記補助遊技有利化状態制御手段により補助遊技有利化
    状態となっている際に、所定の主可変表示ゲームにおい
    て主可変表示ゲームの開始から停止までの実行時間を、
    通常実行時間よりも短縮した短縮実行時間に設定するよ
    うにしたことを特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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