JPH1169979A - プロモーター配列およびその利用法 - Google Patents

プロモーター配列およびその利用法

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JPH1169979A
JPH1169979A JP9232799A JP23279997A JPH1169979A JP H1169979 A JPH1169979 A JP H1169979A JP 9232799 A JP9232799 A JP 9232799A JP 23279997 A JP23279997 A JP 23279997A JP H1169979 A JPH1169979 A JP H1169979A
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直行 梅基
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 構造遺伝子の5’側に挿入された場合、
この構造遺伝子の発現を誘導する、プロモーター配列お
よびその利用法を提供する。 【解決手段】 配列番号1の塩基配列からなるDNA、
またはプロモーター活性を有するその等価物;構造遺伝
子DNAと、該構造遺伝子が発現するような様式で該構
造遺伝子DNAの5’部位に組み込まれた前記のDNA
またはその等価物とを含んでなる、DNA鎖;前記のD
NA鎖で形質転換された宿主;および、前記のDNA鎖
で形質転換された植物細胞を前記構造遺伝子が発現可能
なように培養または栽培することを特徴とする、植物で
構造遺伝子の発現を誘導する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Agrobacterium tu
mefaciensのT-DNAに存在する転写を活性化する塩基配
列、すなわちプロモーター(promoter)として機能する
DNA配列およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】外来の遺伝子を発現させるためには適当
なプロモーターを使用する必要がある。植物で一般に使
われているものとしてカリフラワーモザイクウィルス35
Sのプロモーター、アグロバクテリアT-DNA上にあるオピ
ン合成遺伝子であるノパリン合成酵素、マンノピン合成
酵素などのプロモーターが知られている。しかしこれら
を単に連結しただけでは有効な(発現量が高い)ものが
得られる場合は限られている。このため5'非翻訳領域の
改良、イントロンの使用や遺伝子を再合成するなどをし
て発現量を高める工夫がされている(Plant Mol. Biol.
32 (1996) 393-405)。また、単子葉植物ではカリフラワ
ーモザイクウィルス35Sプロモーター自身の活性が低い
ため、イネ・アクチンやトウモロコシ・ユビキチンのプ
ロモーターを新たに取得し、使用を試みている (Plant
Cell Rep. 11 (1992) 586-591, Plant. Phsiol. 100 (1
992) 1503-1507, Plant. Phsiol. 102 (1992) 1077-108
4)。
【0003】一方、キクではいくつかの形質転換植物を
取得している報告があるが、他の植物での発現と比較し
て低い発現であったり、発現が確認できない報告がある
(Plant Cell Rep. 14 (1995) 649-698)。この原因とし
て上げられるのは、キクにおいては、植物で最もよく使
われているカリフラワーモザイクウィルス35Sプロモー
ターの活性が高くないことが上げられる。
【0004】そこで我々はあらたにキク植物で活性の高
いプロモーターをアグリバクテリアのT-DNAより取得す
ることを試みた。Agrobacterium tumefaciens A281株は
supervirlence株で非常に広い宿主域を持ち(J.Bacterio
l. 169 (1987) 4417-4425)、キクではノパリン型やオク
トピン型のアグロバクテリアよりも、より強く感染し病
状であるクラウンゴールを作る(Plant Cell Rep. 9 (19
91) 505-508)。そこでこのT-DNAにあるプロモーターは
広い宿主域にわたって発現が得られるプロモーターにな
る可能性をもっていると考えられる。しかし、植物ホル
モン関係の遺伝子として知られており、すでに報告され
ているA281株のT-DNA上のisopentenyl transferase遺伝
子のプロモーター(Mol. Gen. Genet. 216 (1989) 388-3
94)と6b遺伝子のプロモーター(Plant. Mol. Biol. 29
(1995) 1299-1304)を試したところ、高い活性は得られ
なかった。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】従って、本発明は、構
造遺伝子の5’側に挿入された場合、この構造遺伝子の
発現を誘導する、プロモーター配列を提供することを目
的とする。また、本発明は、構造遺伝子と前記プロモー
ター配列とを含んでなるDNA鎖を提供することも目的
とする。さらに、本発明は、上記DNA鎖で形質転換さ
れた宿主、およびこの宿主を利用して構造遺伝子の発現
を誘導ないしは構造遺伝子を高発現させる方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Agrobact
erium tumefaciens A281株のT-DNA 配列中に、新規の読
み枠(ORF)が存在し、その5’上流配列が植物体内で
有効に働くプロモーターとして機能することを形質転換
キク、及びカーネーションの一過的発現の実験でレポー
ター遺伝子の発現の様式を解析することにより見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
【0007】従って、本発明は、配列番号1の塩基配列
からなるDNA、またはプロモーター活性を有するその
等価物を提供する。また、本発明は、構造遺伝子DNA
と、該構造遺伝子が発現するような様式で該構造遺伝子
DNAの5’部位に組み込まれた上記のDNAまたはそ
の等価物とを含んでなる、DNA鎖を提供する。このD
NA鎖は、さらに、翻訳エンハンサー、翻訳終止コド
ン、ターミネーター、およびそれらの組み合わせから成
る群より選択される構成要素を含んでもよい。さらに、
本発明は、上記のDNA鎖で形質転換された宿主を提供
する。宿主は植物細胞であるとよい。さらにまた、本発
明は、上記のDNA鎖で形質転換された植物細胞を前記
構造遺伝子が発現可能なように培養または栽培すること
を特徴とする、植物で構造遺伝子の発現を誘導する方法
を提供する。この方法において、構造遺伝子は外来遺伝
子であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】プロモーター配列 本発明のDNA(プロモーター配列)は、配列番号1の
塩基配列からなる。この配列は、構造遺伝子の翻訳開始
点の5’側に挿入されることにより、該構造遺伝子の発
現を誘導ないしは該構造遺伝子を高レベルで発現させ
る。従って、構造遺伝子、とりわけ外来遺伝子の発現を
誘導ないしは発現の効率を高めるために利用することが
できる。配列番号1の塩基配列を用いた場合には、その
プロモーター配列は翻訳されず、その直後の開始コドン
から翻訳される。
【0009】また、本発明のプロモーター配列であるD
NAには、配列番号1の塩基配列の等価配列も含まれ
る。ここで、「配列番号1の塩基配列からなるDNAの
等価物」または「配列番号1の塩基配列の等価配列」と
は、配列番号1の塩基配列において、いくつかの塩基の
挿入、置換、または欠失、若しくは両末端への付加がな
されたものであって、かつその翻訳活性化の活性(プロ
モーター活性)を依然として保持するものをいうものと
する。その等価物または等価配列における翻訳活性化の
活性の保持とは、その活性を利用した実際の使用態様に
おいて、配列番号1の配列を全て有する塩基配列と、同
一の条件でほぼ同様の利用が可能な程度の活性が維持さ
れていることをいうものとする。このような「等価物」
または「等価配列」は、配列番号1の塩基配列を参照す
れば、Molecular Cloning (Sambrook ら編集 (1989) Co
ld Spring Harbor Lab. Press, New York)等の文献の記
載に従って、当業者であれば格別の困難性なしに選択
し、製造可能であることは明らかである。
【0010】本発明のプロモーター配列が好ましく利用
される宿主細胞は植物細胞である。その好ましい具体例
としては、本発明のプロモーター配列が単離されたA281
株が感染し、クラウンゴールを形成する植物であり、タ
バコが属するナス科の植物、例えばトマト、ジャガイ
モ、ナス、ピーマン、さらには形質転換が報告されてい
る他の科の有用植物、例えばキク、ワタ、ダイズ、ナタ
ネ、イネ、ムギ、トウモロコシなどの植物細胞が挙げら
れる。
【0011】本発明によれば、さらに、構造遺伝子DN
Aと、該構造遺伝子が発現するような様式で該構造遺伝
子DNAの5’部位に組み込まれた配列番号1の塩基配
列からなるDNAまたはその等価物とを含んでなる、D
NA鎖が提供される。構造遺伝子DNAとしては、βグ
ルカンエリシター受容体 (Proc. Natl. Acad. Sci. USA
94 (1997) 1029-1034) をコードするDNAなどを挙げ
ることができるが、これらに限定されることはない。
【0012】本発明のDNA鎖の具体的形態は、例えば
プラスミドまたはファージDNAの中に構成員の一部と
してこの配列番号1の配列が挿入された形態であってよ
い。さらに、プラスミドまたはファージあるいはゲノム
DNAの中に挿入された形で微生物(特に細菌)または
ファージ粒子あるいは植物の中に存在する形態であって
もよい。なお、ここで、細菌が大腸菌やアグロバクテリ
アを含むことはいうまでもない。
【0013】本発明のDNA鎖の好ましい存在形態は、
タンパク質などの遺伝子産物を発現させようとしている
構造遺伝子が、植物体中で安定に発現しうるように、配
列番号1の配列またはその等価配列、翻訳エンハンサ
ー、構造遺伝子DNA鎖、翻訳終止コドン、およびター
ミネーターとが一体に結合して、これがゲノムに挿入さ
れた形態で植物中に存在するものである。翻訳エンハン
サー、翻訳終止コドン、ターミネーターとしては、公知
のものを適宜組み合わせて用いる事ができる。利用可能
と考えられるそれらの具体例としては、翻訳エンハンサ
ーとして、例えばタバコモザイクウイルス、アルファル
ファモザイクウイルスRNA4、ブロモモザイクウイル
スRNA3、ポテトウイルスX、およびタバコエッチウ
イルスで知られている(Annu. Rev. Plant Physiol. Pla
nt Mol. Biol. 44 (1993) 985-994)リーダー配列などが
挙げられ、またターミネーターとしては、ノパリン合成
酵素のターミネーター、オクトピン合成酵素のターミネ
ーターなどが挙げられる。
【0014】DNA鎖の取得 本発明の配列番号1の塩基配列からなるDNAは、核酸
合成の方法に従って化学合成することで得ることができ
る。また一部の核酸のみをプライマーとして合成し、ポ
リメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、Agrobacterium t
umefaciens A281株の全DNAを鋳型として容易に得られ
る。さらに、これらの配列を含んでなる上記DNA鎖
は、遺伝子工学の分野で慣用されている手法を用いて製
造することができる。
【0015】塩基配列の利用/形質転換 配列番号1の塩基配列は、プロモーター配列としての用
途を有する。これらの配列は、上記した本発明のDNA
鎖の形態とされて利用されるのが好ましい。このような
DNA鎖によって宿主細胞を形質転換し、宿主細胞を培
養または栽培することにより、外来遺伝子を含む構造遺
伝子の発現を誘導ないしは該遺伝子を高い効率で発現さ
せることができる。
【0016】宿主の好ましい例としては上記した種類の
植物の細胞が挙げられ、さらに具体的な植物材料として
は、葉片、茎片、塊茎片、プロトプラスト、カルス、花
粉、花粉管などが挙げられる。宿主への遺伝子導入法と
しては、既に報告され確立されている種々の方法を利用
することができる。その好ましい例としては、例えばア
グロバクテリアのTiプラスミドをベクターとして用い
る方法や、植物プロトプラストにエレクトロポレーショ
ンで遺伝子を導入する方法などが挙げられる(“Plant
genetic transformation and gene expression; a labo
ratory manual”、Draper, J. et. al.eds., Blackwell
Scientific Publication, 1988 参照)。
【0017】誘導ないしは高発現された遺伝子の発現産
物は、それ自体を単離して利用したい場合には、培養物
からその発現産物に適した方法によって単離精製されて
よい。さらに、発現産物の存在により宿主細胞の成長ま
たは生育、さらにはその細胞の性質が改質される場合に
は、そのような宿主を培養し、もしくは宿主が脱分化し
た植物体である場合にはその植物体を栽培することで、
目的遺伝子の発現産物を誘導ないしは高発現させる。
【0018】
【実施例】以下の実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 〔実施例1〕新規ORFの発見とそのプロモーター領域の
決定 ISOPLANT (ニッポンジーン社製)を用いて、Agrobacteri
um tumefaciens A281株(J. Bacteriol. 129 (1977) 10
1-107)菌体より、全DNAを抽出した。既報である6b遺
伝子の配列(Mol. Plant Microbe Interact. 8 (1995) 5
34-548)とIS1312配列(J. Bacteriol. 177 (1995) 2554-
2559)の一部のDNAをDNA合成機(パーキンエルマー社
型)で合成した。その配列を以下に示す。 5'-ATAAAGCTTAGGACTGTGACTGGT-3'(配列番号2) 5'-GCACTAGTCGCAATTTTCGTATTTAC-3'(配列番号3)
【0019】先に抽出した全DNAを鋳型とすることによ
り、PCRを行い、既報( J. Bacteriol. 177 (1995) 255
4-2559)の模式図で予想されるRight Borderを含むと予
想される断片(約2.0 kbps)よりも、大きいDNA断片(約
3.0 kbps)の増幅のみを確認できた。この増幅された断
片を、HindIII 、BglII 、SpeI、EcoRV の制限酵素を組
み合わせて用いて、切断したDNA断片をpBluescript
SK+(Stratagene社製)にサブクローンし単離した。こ
のDNA断片の構造を蛍光シークエンサー(パーキンエ
ルマー社型)により解析し一次構造を決定した。
【0020】Dangら(Mol. Plant Microbe Interact. 8
(1995) 534-548)はこの領域には明確なRight Borderは
発見できないと報告しているが、我々が得たDNA断片に
はRight Borderとして報告されている配列 (Crit. Rev.
Plant Sci. 10 (1991) 1-32)と極めて高い相同性を示
す領域があり、この部分がRight Borderであることが推
定された。その配列は図1および配列番号11に示され
るとおりであった。
【0021】図1中、5、7、iaaH、iaaM、i
ptおよび6pは、それぞれ、5遺伝子、7遺伝子、i
aaH遺伝子、iaaM遺伝子、ipt遺伝子および6
p遺伝子を表す。LB、RBおよびISは、それぞれ、
left border 、right borderおよびinsertion sequence
を表す。得られた配列のRight Borderと6b遺伝子の間
には6b遺伝子と反対方向の読み枠(1001 bps)が存在
することを新たに発見するに至った。
【0022】この得られた配列は既報(Plant. Mol. Bio
l. 29 (1995) 1299-1304)の6b遺伝子のプロモーター
配列と極めて似た部分を含んでいた。既報の配列(826
塩基対)とそれに対応する我々が新たに決定した配列と
の間には10塩基対の違いがあった(プロモーター領域で
は373塩基対中5塩基対の違い)。このことにより既報の
著者らは上記読み枠を発見できなかったと想像される。
【0023】またこのプロモーター領域には図2に示さ
れるプロモーター活性に有効なOCS配列(EMBO J. 8 (198
9) 4197-4204)に似た配列が存在することがわかった。
図2中、CONSENSUS は、EMBO J. 8 (1989) 4197-4204に
記載されているCONSENSUS(共通部分を抽出した) 配列で
ある。また、ocs 、mas1' 、mas2' およびnosは、上記
の文献の表から抜粋したアグロバクテリアのT-DNA 上に
あるOCS 配列であり、NEW はこれらのOCS 配列に類似す
る我々が新たに見いだした配列である。
【0024】〔実施例2〕プロモーター領域の単離とキ
メラGUS遺伝子の構築 レポーター遺伝子であるベータグルクロニダーゼ(GU
S)と、新規プロモーターとのキメラ遺伝子、具体的に
は図3に示されるキメラ遺伝子発現プラスミドpBINEW-E
IGを構築した。
【0025】まずpBI35S-EIGは、タバコのフェレドキシ
ン結合性サブユニットの翻訳エンハンサー(J. Biol. C
hem. 270 (1995) 12466-12470)を付加する目的で、pIG1
21(名古屋大学中村研三教授より譲渡:Plant Cell Phys
iol. 31 (1990) 805-813)のGUS遺伝子(トウゴマのカタ
ラーゼ遺伝子のイントロンを含む)の5'近傍にあるXbaI
部位とBamHI部位を制限酵素XbaIとBamHIで切断して、自
動核酸合成機(アプライドバイオシステム社製)を用い
て合成した下記に示す合成リンカー用DNAをアニーリン
グ・ライゲーションした。これによってカリフラワーモ
ザイクウィルス35Sプロモーターで誘導される翻訳エン
ハンサーを付加したイントロンを含むGUS遺伝子をもっ
たプラスミドpBI35S-EIGを得た。 5'-CTAGACTTCTCTCAATCCAACTTTTCTATGGCCATGGCA-3'(配列番号4) 5'-GATCTGCCATGGCCATAGAAAAGTTGGATTGAGAGAAGT-3'(配列番号5)
【0026】pBINEW-EIGの作成は次のように行った。ま
ず、以下の2種のオリゴヌクレオチドプライマーを合成
Agrobacterium tumefaciens A281株菌体より抽出した
全DNAを鋳型としてPCRを行った。 5'-ATAAAGCTTCGCAATTTTCGTATTTAC-3'(配列番号6) 5'-GCACTAGTTTCTTATTATGAGCCCTC-3'(配列番号7)
【0027】このように増幅したDNA断片(新規プロモ
ーター)をアガロースゲルより精製し制限酵素Hind
IIIとSpeIにより切り出して、プラスミドpBI35S-EIGを
制限酵素HindIIIとXbaIで処理して35Sプロモー
ターと置換し、プラスミドpBINEW-EIGを作成した。対照
となるpBIipt-EIGの作成は次のように行った。既報(Mo
l. Gen. Genet. 216 (1989) 388-394)を基に以下の2種
のオリゴヌクレオチドプライマーを合成しAgrobacteriu
m tumefaciens A281株菌体より抽出した全DNAを鋳型と
してPCRを行った。
【0028】 5'-ATAAAGCTTACAAGTATTGCACGTT-3'(配列番号8) 5'-GCACTAGTCGGTCTTGCGATATGTTG-3'(配列番号9) このように増幅したDNA断片(iptプロモーター)をアガ
ロースゲルより精製し制限酵素HindIIIとSpeIによ
り切り出して、プラスミドpBI35S-EIGを制限酵素Hin
dIIIとXbaIで処理して35Sプロモーターと置換し、
プラスミドpBIipt-EIGを作成した。
【0029】対照となるpBI6b-EIGの作成は次のように
行った。既報(Plant. Mol. Biol. 29(1995) 1299-1304)
を基に配列番号3と以下のオリゴヌクレオチドプライマ
ーを合成しAgrobacterium tumefaciens A281株菌体より
抽出した全DNAを鋳型としてPCRを行った。 5'-ATAAAGCTTGACGATCTCACGGCCAA-3'(配列番号10)
【0030】このように増幅したDNA断片(6bプロモ
ーター)をアガロースゲルより精製し制限酵素Hind
IIIとSpeIにより切り出して、プラスミドpBI35S-EIGを
制限酵素HindIIIとXbaIで処理して35Sプロモー
ターと置換し、プラスミドpBI6b-EIGを作成した。
【0031】〔実施例3〕キクの形質転換とGUS活性
の測定 実施例2で得られたキメラGUS遺伝子を有するバイナ
リープラスミドをエレクトロポ−レ−ション法によりAg
robacterium tumefaciens AGL0 (California大学Santa
Cruz校Ludwig博士より譲渡:Bio/Technology 9 (1991)
963-967)へ導入し、これを3mlのYEB-km培地に接種し、2
8℃で16時間培養した後、遠心により集菌し10mlの感染
培地に懸濁して、これを感染液とした。YEB-km培地及び
感染培地の培地組成を以下に記載する。
【0032】YEB-km培地;5g/lビ−フエキス、1g/l酵母
エキス、5g/lペプトン、5g/lスクロ−ス、2mM硫酸マグ
ネシウム、50mg/lカナマイシン 感染培地; 1/2濃度のMS(Murashige & Skoog, Physio
l. Plant. 15 (1962) 473-497) 培地の無機塩及びビタ
ミン類、15g/lスクロ−ス、10g/lグルコ−ス、10mMMES
(pH5.4)
【0033】キク(Dendranthema grandiflora)の栽培
品種レ−ガンの無菌個体の葉を5-7mm角に切断し、各種
ベクタ−を導入したアグロバクテリア感染液に10分間浸
し、過剰な感染液を濾紙上でふき取った後、共存培養培
地に移植し25℃暗所で培養した。3日間培養した後、選
択培地に移植した。2週間後に新鮮な選択培地に移植
し、さらに2週間培養した。培養は25℃、16時間照明・8
時間無照明の条件下で行った。得られたカルスを葉より
切り出し、GUS活性測定に用いた。培養に用いた培地の
成分を以下に記載する。 共存培養培地;MS(Murashige & Skoog , Physiol. Pla
nt. 15 (1962) 473-497)培地の無機塩及びビタミン類、
30g/lスクロ−ス、1mg/lナフタレン酢酸、2mg/lベンジ
ルアデニン、8g/l寒天、5mM MES(pH5.8)、200μMアセ
トシリンゴン 選択培地; MS培地の無機塩及びビタミン類、30g/lスク
ロ−ス、1mg/lナフタレン酢酸、2mg/lベンジルアデニ
ン、8g/l寒天、5mM MES(pH5.8)、100mg/lカナマイシ
ン、300mg/lセフォタキシム
【0034】蛍光基質を用いたGUS活性測定は50-100
mgのカルスを用いCastle & Morrisの方法(Plant Molecu
lar Biology Manual, B5 (1994) 1-16 (Ed.)S.B.Gelvin
&R.A.Schilperoort, Kluwer Academic Publishers) に
従い行った。タンパク量を、ブラッドフォードの方法に
従って測定し、GUS活性をタンパク量当たりに換算し
た(Anal. Biochem. 72 (1976) 248-254)。その結果は表
1に示されるとおりであった。
【0035】驚くべきことに下表から明らかなように、
GUS活性を、夫々のキメラ遺伝子を導入したキクのカ
ルス毎に測定したところコントロール(CaMV35
S::GUS,ipt::GUSおよび6b::GU
S)に比べて新規のプロモーターを持つもの(NE
W::GUS)では、高いGUS活性が検出された。
【0036】
【表1】
【0037】〔実施例4〕カーネーションでの一過的発
現とGUS活性の測定 実施例2で得られたキメラGUS遺伝子を有するバイナ
リーベクターをエレクトロポ−レ−ション法によりAgro
bacterium tumefaciens AGL0 へ導入し、これを3mlのYE
B-km培地に接種し、28℃で16時間培養した後、遠心によ
り集菌し10mlの感染培地に懸濁して、これを感染液とし
た。YEB-km培地及び感染培地の培地組成を以下に記載す
る。
【0038】YEB-km培地;5g/lビ−フエキス、1g/l酵母
エキス、5g/lペプトン、5g/lスクロ−ス、2mM硫酸マグ
ネシウム、50mg/lカナマイシン 感染培地; 1/2濃度のMS(Murashige & Skoog , Physio
l. Plant. 15:473-497(1962))培地の無機塩及びビタミ
ン類、15g/lスクロ−ス、10g/lグルコ−ス、10mMMES(pH
5.4)
【0039】カ−ネ−ション(Dianthus caryophyllu
s)の品種スケニア(scania)の無菌個体の葉を5-7mm角に
切断し、各種ベクタ−を導入したアグロバクテリア感染
液に10分間浸し、過剰な感染液を濾紙上でふき取った
後、共存培養培地に移植し25℃暗所で培養した。3日間
培養した後、組織化学的なGUS活性測定に用いた。培養
に用いた共存培養培地の成分を以下に記載する。MS培地
(Physiol. Plant. 15 (1962) 473-497)の無機塩及びビ
タミン類、30g/lスクロ−ス、0.1mg/lナフタレン酢酸、
1mg/lベンジルアデニン、8g/l寒天、5mMMES(pH5.8)、20
0μMアセトシリンゴン
【0040】組織化学的なGUS活性の測定はCastle &
Morris の方法(Plant Molecular Biology Manual, B5
(1994) 1-16 (Ed.)S.B.Gelvin&R.A.Schilperoort, Kluw
er Academic Publishers) に従い行った。37℃で1晩イ
ンキュベ−トした後、70%メタノ−ルで脱色し、組織の
青い染色を観察することによりGUS活性を測定した。そ
の結果、 ipt遺伝子、6b遺伝子のプロモーターを用いた
場合と同様に新規プロモーターでもGUS活性による青い
染色を確認することができた。
【0041】
【発明の効果】本発明により、植物における転写を活性
化するDNA(プロモーター配列)が提供された。本発
明のDNAを利用することにより、植物において、構造
遺伝子の発現を誘導したり、構造遺伝子を高発現させる
ことができる。
【0042】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:373 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;Genomic DNA 起源: 生物名:Agrobacterium tumefaciens 株名: A281 配列 CGCAATTTTC GTATTTACTA CAAAATACCT GCCGGTGGTA AGTCTGAGCT ATTGGTTCTT 60 ATATTGACTA AGGATGCCCA TTGACGTCAT TGGTGACCGT CTGATGCCGT GTAAAAACAC 120 GACAGATTGA TAGCATTGAA TAGCGCATTT GAATTTTCGG CTGCTGGGCC CCACATGTGT 180 CGCAAAAGTC GCCCTAGGCC GATCTAACAA TTTGTCGTCA CTTGATTTTT AAAATTCAAA 240 AGGTACTGCT GAAATTATTC AATCAGCGCA AATGGTGCGT TTTCAAAGAC CATTTCAGTG 300 TTATTGTCGG AGTGAGTATA CCGCTACGCC CCGTATATAA GGCGGATGGG GCTAAGAGGG 360 CTCATAATAA GAA
【0043】配列番号:2 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 ATAAAGCTTA GGACTGTGAC TGGT 24
【0044】配列番号:3 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 GCACTAGTCG CAATTTTCGT ATTTAC 26
【0045】配列番号:4 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 CTAGACTTCT CTCAATCCAA CTTTTCTATG GCCATGGCA 39
【0046】配列番号:5 配列の長さ:39 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 GATCTGCCAT GGCCATAGAA AAGTTGGATT GAG
AGAAGT 39
【0047】配列番号:6 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 ATAAAGCTTC GCAATTTTCG TATTTAC
27
【0048】配列番号:7 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 GCACTAGTTT CTTATTATGA GCCCTC 26
【0049】配列番号:8 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 ATAAAGCTTA CAAGTATTGC ACGTT 25
【0050】配列番号:9 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 GCACTAGTCG GTCTTGCGAT ATGTTG 26
【0051】配列番号:10 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;他の核酸 合成DNA 配列 ATAAAGCTTG ACGATCTCAC GGCCAA 26
【0052】配列番号:11 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類;Genomic DNA 起源: 生物名:Agrobacterium tumefaciens 株名: A281 配列 TGGCAGGATA TATTGGGGTG TCA
ATT
【図面の簡単な説明】
【図1】Agrobacterium tumefac
iensA281株のTL-DNA領域と新規ORFおよびその
プロモーター領域を示す。
【図2】本発明のプロモーター配列と他のプロモーター
で知られているOCS配列との相同性を示す。
【図3】レポーター遺伝子であるベータグルクロニダー
ゼ(GUS)と新規プロモーターのキメラ遺伝子の構築
法を概説した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 5/10 C12R 1:91)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1の塩基配列からなるDNA、
    またはプロモーター活性を有するその等価物。
  2. 【請求項2】 構造遺伝子DNAと、該構造遺伝子が発
    現するような様式で該構造遺伝子DNAの5’部位に組
    み込まれた請求項1記載のDNAまたはその等価物とを
    含んでなる、DNA鎖。
  3. 【請求項3】 さらに、翻訳エンハンサー、翻訳終止コ
    ドン、ターミネーター、およびそれらの組み合わせから
    成る群より選択される構成要素を含む請求項2記載のD
    NA鎖。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のDNA鎖で形質
    転換された宿主。
  5. 【請求項5】 宿主が植物細胞である請求項4記載の宿
    主。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の宿主を前記構造遺伝子が
    発現可能なように培養または栽培することを特徴とす
    る、植物で構造遺伝子の発現を誘導する方法。
  7. 【請求項7】 構造遺伝子が外来遺伝子である請求項6
    記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2133424A1 (en) 2004-11-29 2009-12-16 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Peptide transporting to chromoplasts in petals and method of constructing plant having yellowish petals by using the same
KR101200898B1 (ko) 2010-07-30 2012-11-13 동아대학교 산학협력단 국화 형질전환체 및 이의 제조방법

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