JPH1169898A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置

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JPH1169898A
JPH1169898A JP9223621A JP22362197A JPH1169898A JP H1169898 A JPH1169898 A JP H1169898A JP 9223621 A JP9223621 A JP 9223621A JP 22362197 A JP22362197 A JP 22362197A JP H1169898 A JPH1169898 A JP H1169898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻上機などに使用される誘導電動機の制御装置
において、巻上機の利用効率を改善できる制御装置を提
供する。 【解決手段】誘導電動機の制御装置に加速度演算回路2
1と、加速トルク演算回路22と、トルク設定回路23
と、荷重推定回路24と、トルク演算回路25と、速度
演算回路26と、速度指令値変換回路27とを付加し、
前記各制御要素で得られたトルク演算値と誘導電動機9
の短時間及び連続運転トルク−回転速度特性とから、運
転可能な最大速度指令値を演算し、この速度指令値に基
づいて誘導電動機9を運転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻上機の駆動源
としての誘導電動機をベクトル制御により可変速制御す
る誘導電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種の誘導電動機をベクトル
制御により可変速制御する誘導電動機の制御装置の従来
例を示すブロック図であり、1は速度指令器、2は単一
積分器、3は速度調節器、4は磁束指令値演算器、5は
ベクトル演算器、6は速度検出器、7は交流電源、8は
インバータ、9は誘導電動機、10は負荷を示す。
【0003】図6において、速度指令器1は誘導電動機
9が運転するべき回転速度の速度指令値(N# )を指令
する。単一積分器2は予め定めた加速勾配(増加値/単
位時間)または減速勾配(減少値/単位時間)で前記速
度指令値(N# )に達する(N* =N# )まで増加また
は減少させる速度設定値(N* )を出力する。速度調節
器3は前記速度設定値(N* )と速度検出器6の検出値
(n)との偏差を調節演算をして、該偏差を零にするト
ルク指令値(τ* )を出力する。磁束指令値演算器4は
前記検出値(n)から磁束指令値(φ* )を演算して出
力する。
【0004】また、ベクトル演算器5では前記トルク指
令値(τ* )と磁束指令値(φ* )とからインバータ8
をベクトル制御する制御信号を出力し、その結果、交流
電源7の電力がインバータ8により所望の電圧と周波数
の交流電力に変換され、このインバータ8が出力する交
流電力が給電される誘導電動機9は、ベクトル制御によ
り可変速制御することができる。
【0005】図7は、前記速度指令値(N# )と速度設
定値(N* )との関係を示すタイムチャートである。図
7において、時刻T0 で正転方向の速度指令値(N#
が発せられると、時刻T0 から時刻T1 までの期間は、
単一積分器2に設定された加速勾配(増加値/単位時
間)に基づいて速度設定値(N* )を正転方向に増加さ
せ、時刻T1 でN* =N# となり、時刻T1 から速度指
令値(N# )が零にされる時刻T2 までの期間は、単一
積分器2がN* (=N# )を出力し、時刻T2 から時刻
3 までの期間は、単一積分器2に設定された減速勾配
(減少値/単位時間)に基づいて速度設定値(N* )の
正転方向の値を減少させ、時刻T3 でN* =0となり、
時刻T3 から速度指令値(N# )が逆転方向の速度指令
値(N# )が発せられる時刻T4 までの期間は、単一積
分器2がN* (=0)を出力し、時刻T4 から時刻T5
までの期間は、該減速勾配に基づいて速度設定値
(N* )の逆転方向の値を増加させ、時刻T5 でN*
# となり、時刻T5 から速度指令値(N# )が零にさ
れる時刻T6 までの期間は、単一積分器2がN* (=N
# )を出力し、時刻T6 から時刻T7 までの期間は、該
加速勾配に基づいて速度設定値(N* )の逆転方向の値
を減少させ、時刻T7 でN* =0となる。
【0006】なお、上述の誘導電動機の制御装置が備え
る各制御要素は、周知の技術を用いて構成できるので、
その詳細構成の説明を省略する。図8は、図6に示した
従来の誘導電動機の制御装置により、誘導電動機9の負
荷10として、減速機を介してカウンタウェイト(図示
のCW)を備える巻上機を駆動するシステムの動作説明
図であり、図8(イ)はカウンタウェイト(CW)を備
える巻上機の状態を示し、図8(ロ)は巻上機を昇降さ
せる誘導電動機9の速度を示し、図8(ハ,ニ)は巻上
機の昇降に伴う誘導電動機9の出力トルクを示してい
る。
【0007】すなわち時刻t0 以前の期間では荷重(図
示のm)は地上にあり、このときには誘導電動機9は停
止しており(速度=0)、且つ図示しないブレーキによ
り制動が掛けられている。先ず、時刻t0 より巻上機は
巻き上げを開始するが、図8(イ)の紙面左端図は時刻
0 の巻上機の状態を示し、前記ブレーキは時刻t0
時点で開放され、時刻t0 より時刻t1 までは前記単一
積分器2に設定された加速勾配で巻上機の巻き上げ速度
(v)を増加させている期間を示している。時刻t1
おいて、前記速度指令値(N# )と速度設定値(N*
とが一致し、時刻t1 より時刻t2までは巻上機の巻き
上げ速度(v)が一定の期間を示している。時刻t2
り時刻t3 までは前記単一積分器2に設定された減速勾
配で巻上機の巻き上げ速度(v)を減少させている期間
を示している。時刻t3 より時刻t4 までは誘導電動機
9は停止しており(速度=0)、且つ前記ブレーキによ
り制動が掛けられ、この期間では、図8(イ)の紙面中
央図の如く、荷重(図示のm)は空中に停止している。
【0008】次に、時刻t4 より時刻t5 までは前記単
一積分器2に設定された減速勾配で巻上機の巻き下げ速
度(v)を増加させている期間を示している。時刻t5
において、前記速度指令値(N# )と速度設定値
(N* )とが一致し、時刻t5 より時刻t6 までは巻上
機の巻き下げ速度(v)が一定の期間を示している。時
刻t 6 より時刻t7 までは前記単一積分器2に設定され
た加速勾配で巻上機の巻き下げ速度(v)を減少させて
いる期間を示している。時刻t7 以降の期間では荷重
(図示のm)は地上にあり、このときには誘導電動機9
は停止しており(速度=0)、且つ前記ブレーキにより
制動が掛けられている。図8(イ)の紙面右端図は時刻
7 の巻上機の状態を示している。
【0009】また図8に示す如く、巻上機の一定走行に
必要な誘導電動機9の出力トルク(図示のτ0 )と、巻
上機の加速または減速に必要な誘導電動機9の出力トル
ク(図示のτ0 ±τ1 )とは、荷重(図示のm)とカウ
ンタウェイト(図示のCW)との関係で極性及び値が異
なり、図8(ハ)はm>CWの場合,図8(ニ)はm<
CWの場合の誘導電動機9の出力トルクパターンを示し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のインバー
タで給電される誘導電動機が減速機を介してカウンタウ
ェイトを備える巻上機を駆動するシステムにおいては、
巻上機の最大荷重での最高走行速度と、該最大荷重で加
減速する際の必要トルク最大値と、減速機のギア比とか
ら誘導電動機の定格速度と定格出力トルクとを選定して
いた。
【0011】しかしながら、例えばエレベータ式立体駐
車場などにこのシステムを適用する場合などでは、荷重
としての自動車の1台毎の重量が異なること、自動車の
入場,退場のときに空車で昇降させることもあるなどか
ら、最大荷重で昇降させることは稀で、殆どの場合は最
大荷重に満たない軽荷重で昇降させることが多く、上記
の選定条件で採用した誘導電動機では前記システムの利
用効率が低くなってしまうという難点があった。
【0012】この発明の目的は上記問題点を解決し、軽
荷重で昇降させるときには最大荷重のときに比してより
高速に昇降させて、前記システムの利用効率を改善する
誘導電動機の制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、インバータ
で給電される誘導電動機が減速機を介してカウンタウェ
イトを備える巻上機を駆動するシステムであって、前記
誘導電動機に指令される速度指令値(N# )に基づき、
現在の速度設定値(N* )を所定の加速勾配(増加値/
単位時間)または所定の減速勾配(減少値/単位時間)
で該速度指令値(N# )に達する(N* =N# )まで増
加または減少させる速度設定値(N* )と、該誘導電動
機の速度検出値(n)との偏差を調節演算して得られる
トルク指令値(τ* )と、該速度検出値(n)から演算
して得られる磁束指令値(φ* )とによるベクトル演算
をし、このベクトル演算値に基づき前記インバータを介
して該誘導電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装
置において、前記速度検出値(n)から誘導電動機の加
速度(Δn)を演算する加速度演算回路と、加速度演算
回路の演算値(Δn)と予め設定した前記誘導電動機軸
換算の全はずみ車効果(GD2 )とに基づいて誘導電動
機と巻上機に対する加減速必要トルク(τ12)を演算す
る加速トルク演算回路と、前記システムの機械損最大値
に対応する機械損補償トルク(τ02)を予め設定するト
ルク設定回路と、前記トルク指令値(τ* )と加速度演
算回路の演算値(Δn)と加速トルク演算回路の演算値
(τ12)とトルク設定回路の設定値(τ02)と予め設定
した前記カウンタウェイトの質量(CW)と前記誘導電
動機の回転速度(n)と該回転速度(n)時の巻上機の
昇降速度(v)とから該巻上機が昇降させている荷重
(m)を推定する荷重推定回路と、荷重推定回路の推定
値(m)と前記カウンタウェイトの質量(CW)と前記
回転速度(n)と前記昇降速度(v)と加速度演算回路
の演算値(Δn)とから該カウンタウェイトと前記荷重
(m)に対する走行トルク(τ01)と加減速必要トルク
(τ11)とを演算するトルク演算回路と、加速トルク演
算回路の演算値(τ12)とトルク設定回路の設定値(τ
02)とトルク演算回路の演算値(τ01,τ11)と前記誘
導電動機の短時間及び連続の許容トルク−速度特性とか
ら該誘導電動機の運転可能最大速度指令値(N0 # )を
求める速度演算回路と、前記運転可能最大速度指令値
(N0 # )を新たな速度指令値(N# )とする速度指令
値変換回路とを備えた制御装置とする。
【0014】この発明によれば前記荷重推定回路で推定
した荷重、誘導電動機の短時間及び連続の許容トルク−
速度特性などから該誘導電動機の運転可能最大速度を算
定し、この速度で運転することにより前記システムの利
用効率の改善がなされる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施例を示す
誘導電動機(以下、単に電動機とも称する)の制御装置
のブロック図であり、図6に示した従来例ブロック図と
同一機能を有するものには同一符号を付して、その説明
を省略する。すなわち図1においては、この制御装置に
は従来の制御要素の他に加速度演算回路21と、加速ト
ルク演算回路22と、トルク設定回路23と、荷重推定
回路24と、トルク演算回路25と、速度演算回路26
と、速度指令値変換回路27とが付加されている。
【0016】図2は、誘導電動機9の負荷10としての
減速機10aを介した巻上機10bと、巻上機10bの
カウンタウェイト(図示のCW)と荷重(図示のm)と
からなるシステムを示す構成図である。図2において、
誘導電動機9が回転速度n〔r/min〕で回転するこ
とで、減速機10aを介して巻上機10bが回転し、荷
重mは速度v〔m/min〕で上昇,下降する。前記速
度設定値(N* )が増加または減少している期間、すな
わち加減速時における速度調節器3の出力であるトルク
指令値(τ* )と走行トルク(τ0 )と加減速必要トル
ク(τ1 )とには式(1)の関係がある。
【0017】
【数1】τ* =τ0 +τ1 …(1) この走行トルク(τ0 )は、式(2)の右辺に示す2つ
の成分に分解される。
【0018】
【数2】τ0 =τ01+τ02 …(2) ここで、τ01:荷重mとカウンタウェイトCWに対する
走行トルク τ02:機械損補償トルク また、加減速必要トルク(τ1 )は、式(3)の右辺に
示す2つの成分に分解される。
【0019】
【数3】τ1 =τ11+τ12 …(3) ここで、τ11:荷重mとカウンタウェイトCWに対する
加減速必要トルク τ12:電動機と巻上機に対する加減速必要トルク 上記τ01,τ11,τ12それぞれはこのシステムの機械仕
様から式(4)〜式(6)で表すことができる。
【0020】
【数4】 τ01=(m−CW)・(v/2πn)〔kgfm〕 …(4)
【0021】
【数5】 τ11=(m+CW) ×(v2 /2π2 2 )・(1/375)・Δn〔kgfm〕…(5)
【0022】
【数6】 τ12=(GD2 /375)・Δn〔kgfm〕 …(6) ここで、 m:荷重質量〔kg〕 CM:カウンタウェイト質量〔kg〕 v:昇降速度〔m/min〕 n:電動機回転速度〔r/min〕 Δn:電動機回転加速度〔r/min/s〕 GD2 :電動機軸換算全はずみ車効果〔kgfm2 〕 図1に示したこの発明の誘導電動機の制御装置の動作を
以下に説明をする。
【0023】先ず、荷重mとカウンタウェイトCWとが
同じ質量になるバランス状態に設定し、誘導電動機9を
定格速度での定速運転を行わせることにより、このとき
の速度調節器3の出力のトルク指令値τ* を読み取り、
この値をトルク設定回路23にプリセットする。すなわ
ち、上記状態での定速運転では式(4)〜式(6)の値
が零となるので、式(1),式(2)から機械損補償ト
ルクτ02が求まる。
【0024】なお、このシステムにおける機械損補償ト
ルクτ02は、減速機10aの効率に基づくものが大勢を
占めるので、上述のバランス状態を設定することが困難
な場合には、式(7)で得られる値をトルク設定回路2
3にプリセットしてもよい。
【0025】
【数7】 τ02={減速機定格出力×(1−減速機効率)/電動機定格出力} ×電動機定格トルク〔kgfm〕 …(7) また、上述のいずれかで得られた機械損補償トルクτ02
は、図3に示す如く誘導電動機9の回転方向によりその
極性が異なるので、トルク設定回路23には速度検出器
6の検出値(n)を取り込み、極性を持った機械損補償
トルクτ02を出力するようにしている。
【0026】次に、前記式(6)の電動機と巻上機に対
する加減速必要トルクτ12は、予め設定できる電動機軸
換算全はずみ車効果(GD2 )と、後述の加速度演算回
路21で得られる加速度(Δn)とに基づく乗算演算を
加速トルク演算回路22にて行えばよい。加速度演算回
路21では、式(8)の演算を行っている。
【0027】
【数8】 Δn=(nk −n(k-1) )/TS 〔r/min/s〕 …(8) ここで、 nk :今回の電動機速度検出値〔r/mi
n〕 n(k-1) :前回の電動機速度検出値〔r/min〕 TS :検出周期〔s〕 なお、加速度(Δn)として単一積分器2に設定されて
いる値を用いて行うこともできる。
【0028】トルク設定回路23の出力の機械損補償ト
ルクτ02と加速トルク演算回路22の出力の加減速必要
トルクτ12とを、前記式(1)〜式(3)に代入するこ
とにより、式(9)が得られる。
【0029】
【数9】 τ01+τ11=τ* −τ02−τ12 …(9) すなわち、前記式(4)と式(5)と式(9)とには、
式(4)+式(5)=式(9)の関係があるので、この
関係式に基づいて荷重推定回路24では荷重mを求める
演算を行っている。
【0030】またトルク演算回路25において、荷重推
定回路24で得られた荷重mの推定値と前記式(4)と
から荷重mとカウンタウェイトCWに対する走行トルク
τ01が求まり、同様に前記式(5)とから荷重mとカウ
ンタウェイトCWに対する加減速必要トルクτ11が求ま
る。次に、速度演算回路26での誘導電動機9の運転可
能最大速度指令値(N0 #)を求める演算について説明
をする。
【0031】先ず、加速トルク演算回路22の演算値
(τ12)とトルク設定回路23の設定値(τ02)とトル
ク演算回路25の演算値(τ01,τ11)と、巻上機10
bを加減速に必要な誘導電動機9の出力トルクの最大値
(τM1)とには式(10)の関係がある(図8参照)。
【0032】
【数10】 τM1=|τ01+τ02|+|τ11+τ12| …(10) 次に、図4に示す誘導電動機9の短時間運転許容トルク
−回転速度特性図(第1象限のみを図示)における前記
τM1に対応する誘導電動機9の速度値(N01 #)を求め
る。
【0033】なおこの速度値(N01 # )は、式(11)
の関係にある。
【0034】
【数11】 N01 # =(τA /τM1)・NB …(11) ここで、NB :電動機定格速度 τA :電動機定格速度の短時間運転許容トルク また、階床の多いエレベータ式立体駐車場などにこのシ
ステムを適用する場合には、定速で昇降させる時間も長
くなることから巻上機10bを定速運転に必要な誘導電
動機9の出力トルクの最大値(τM2)は、式(12)の
関係にある(図8参照)。
【0035】
【数12】τM2=|τ01+τ02| …(12) このときには、図5に示す誘導電動機9の連続運転許容
トルク−回転速度特性図(第1象限のみを図示)におけ
る前記τM2に対応する誘導電動機9の速度値(N02 #
を求める。
【0036】なおこの速度値(N02 # )は、式(13)
の関係にある。
【0037】
【数13】 N02 # =(τA /τM2)・NB …(13) ここで、NB :電動機定格速度 τB :電動機定格速度の連続運転許容トルク すなわち、速度演算回路26では前記N01 # またはN02
# のいずれか小さい方の値を誘導電動機9の運転可能最
大速度指令値(N0 # )として出力する。または、この
システムの動作モードに合わせて、当該する前記N01 #
またはN02 # のいずれか一方の値を選択して、誘導電動
機9の運転可能最大速度指令値(N0 #)として出力す
る。
【0038】さらに、速度指令値変換回路27では速度
指令器1の指令値(N# )または速度演算回路26の演
算値(N0 # )のいずれか大きい方の値を新たな速度指
令値(N# )として、単一積分器2に出力する。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、上述の荷重推定回路
で推定した荷重、誘導電動機の短時間及び連続の許容ト
ルク−速度特性などから該誘導電動機の運転可能最大速
度を算定し、この速度で運転することにより、例えばエ
レベータ式立体駐車場などにこの誘導電動機の制御装置
を適用したときに、該立体駐車場の利用効率の改善がな
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す誘導電動機の制御装置
のブロック図
【図2】図1の動作を説明する誘導電動機の負荷の構成
【図3】図1,2の動作を説明する誘導電動機の負荷の
特性図
【図4】図1,2の動作を説明する誘導電動機の特性図
【図5】図1,2の動作を説明する誘導電動機の特性図
【図6】従来例を示す誘導電動機の制御装置のブロック
【図7】図6の動作を説明するタイムチャート
【図8】図2,6の動作を説明する誘導電動機の負荷の
特性図
【符号の説明】
1…速度指令器、2…単一積分器、3…速度調節器、4
…磁束指令値演算器、5…ベクトル演算器、6…速度検
出器、7…交流電源、8…インバータ、9…誘導電動
機、10…負荷、21…加速度演算回路、22…加速ト
ルク演算回路、23…トルク設定回路、24…荷重推定
回路、25…トルク演算回路、26…速度演算回路、2
7…速度指令値変換回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータで給電される誘導電動機が減速
    機を介してカウンタウェイトを備える巻上機を駆動する
    システムであって、 前記誘導電動機に指令される速度指令値(N# )に基づ
    き、現在の速度設定値(N* )を所定の加速勾配(増加
    値/単位時間)または所定の減速勾配(減少値/単位時
    間)で該速度指令値(N# )に達する(N* =N# )ま
    で増加または減少させる速度設定値(N* )と、該誘導
    電動機の速度検出値(n)との偏差を調節演算して得ら
    れるトルク指令値(τ* )と、該速度検出値(n)から
    演算して得られる磁束指令値(φ* )とによるベクトル
    演算をし、このベクトル演算値に基づき前記インバータ
    を介して該誘導電動機を可変速制御する誘導電動機の制
    御装置において、 前記速度検出値(n)から誘導電動機の加速度(Δn)
    を演算する加速度演算回路と、 加速度演算回路の演算値(Δn)と予め設定した前記誘
    導電動機軸換算の全はずみ車効果(GD2 )とに基づい
    て誘導電動機と巻上機に対する加減速必要トルク
    (τ12)を演算する加速トルク演算回路と、 前記システムの機械損最大値に対応する機械損補償トル
    ク(τ02)を予め設定するトルク設定回路と、 前記トルク指令値(τ* )と加速度演算回路の演算値
    (Δn)と加速トルク演算回路の演算値(τ12)とトル
    ク設定回路の設定値(τ02)と予め設定した前記カウン
    タウェイトの質量(CW)と前記誘導電動機の回転速度
    (n)と該回転速度(n)時の巻上機の昇降速度(v)
    とから該巻上機が昇降させている荷重(m)を推定する
    荷重推定回路と、 荷重推定回路の推定値(m)と前記カウンタウェイトの
    質量(CW)と前記回転速度(n)と前記昇降速度
    (v)と加速度演算回路の演算値(Δn)とから該カウ
    ンタウェイトと前記荷重(m)に対する走行トルク(τ
    01)と加減速必要トルク(τ11)とを演算するトルク演
    算回路と、 加速トルク演算回路の演算値(τ12)とトルク設定回路
    の設定値(τ02)とトルク演算回路の演算値(τ01,τ
    11)と前記誘導電動機の短時間及び連続の許容トルク−
    速度特性とから該誘導電動機の運転可能最大速度指令値
    (N0 # )を求める速度演算回路と、 前記運転可能最大速度指令値(N0 # )を新たな速度指
    令値(N# )とする速度指令値変換回路とを備えたこと
    を特徴とする誘導電動機の制御装置。
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