JPH1169796A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH1169796A
JPH1169796A JP21184797A JP21184797A JPH1169796A JP H1169796 A JPH1169796 A JP H1169796A JP 21184797 A JP21184797 A JP 21184797A JP 21184797 A JP21184797 A JP 21184797A JP H1169796 A JPH1169796 A JP H1169796A
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Hiroaki Asano
裕明 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短絡、過負荷等によりスイッチング素子が短時
間で動作と非動作を繰り返すのを防止し、スイッチング
素子の損傷を未然に防止することができるスイッチング
電源装置を提供する。 【解決手段】シャント抵抗Rs 、オペアンプ51等から
構成した過電流検出回路は、スイッチングトランジスタ
Qを流れるドレイン電流Id が過電流となると、そのド
レイン電流Id に相対した第1の比較電圧V1 を出力す
る。ラッチ回路1は、過電流を検出した第1の比較電圧
V1 をラッチして、レギュレータ50の内部コンパレー
タ52に制御信号Vo として出力し、該トランジスタQ
のオンオフ動作を禁止する動作禁止信号の発生を継続さ
せる。又、ラッチ回路1は、動作電源Vccの遮断に基づ
いてそのラッチ動作が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源装
置に係り、詳しくは、スイッチング素子をオン・オフ動
作させ、直流電源電圧を昇降圧させるトランスを駆動す
るとともに、スイッチング素子を流れる電流の過電流を
検出する過電流検出回路を備えたスイッチング電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のDC−DCコンバータに
おけるスイッチング電源部の回路を示す。DC−DCコ
ンバータのスイッチング電源部は、バッテリBの直流電
圧を交流電圧に変換するとともに昇圧し、次段の整流回
路に供給するものである。
【0003】トランスTは、昇圧用トランスであって、
その一次巻線T1 の一方の端子T1aは電源投入スイッチ
SWを介してバッテリBのプラス端子に接続されてい
る。又、一次巻線T1 の他方の端子T1bは、MOSトラ
ンジスタよりなるスイッチングトランジスタQ及び過電
流検出用のシャント抵抗Rs を介して接地されている。
【0004】一次巻線T1 の両端子T1a,T1b間には、
フライホイール用のダイオードD1が接続されている。
又、スイッチングトランジスタQのゲート・ソース間に
は抵抗R1 が接続されている。更に、電源投入スイッチ
SWを介してバッテリBに対して平滑用のコンデンサC
1 が並列に接続されている。
【0005】そして、スイッチングトランジスタQがオ
ン・オフ動作することにより、トランスTの二次巻線T
2 の両端子T2a,T2b間に交流電圧が発生し次段の整流
回路に供給される。トランスTは一次巻線T1 より二次
巻線T2 の方が巻き数が多いトランスであるので、二次
巻線T2 の両端子T2a,T2b間に発生する交流電圧は高
電圧となる。その結果、整流回路にて整流された直流電
圧は、バッテリBの電圧より昇圧された電圧となる。
【0006】前記スイッチングトランジスタQのオン・
オフ動作はスイッチングレギュレータ(以下、単にレギ
ュレータという)50にて制御される。レギュレータ5
0は、バッテリBから動作電源Vcc(例えば、12ボル
ト)をコンデンサC2よりなるフィルタ回路を介して入
力し、駆動パルス信号を生成し、その駆動パルス信号を
抵抗R2 を介してスイッチングトランジスタQのゲート
に出力する。レギュレータ50は、駆動パルス信号の発
信周期(デューティ比)を該レギュレータ50に対して
外付けされている抵抗R3 とコンデンサC3 によって決
定している。
【0007】前記シャント抵抗Rs の端子間電圧は、抵
抗R4 とコンデンサC4 とからなる積分回路を介してオ
ペアンプ51にて増幅される。即ち、オペアンプ51は
動作電源Vccの供給に基づいて、スイッチングトランジ
スタQのドレイン電流Id に比例した前記端子間電圧を
増幅する。オペアンプ51は抵抗R4 〜R6 の値に基づ
いて増幅率が決定されている。オペアンプ51は、増幅
した出力電圧を抵抗R7 を介して検出電圧Vs としてレ
ギュレータ50に出力する。
【0008】レギュレータ50は内部コンパレータ52
を備えている。内部コンパレータ52は、前記オペアン
プ51からの検出電圧Vs が入力される。又、内部コン
パレータ52は、レギュレータ50内で生成した内部電
源の電源電圧(例えば、5ボルト)が基準電圧Vref と
して入力される。内部コンパレータ52は、この基準電
圧Vref と前記検出電圧Vs とを比較する。そして、検
出電圧Vs が基準電圧Vref より高くなったとき、即ち
前記ドレイン電流Id が許容電流以上の過電流になった
とき、内部コンパレータ52は動作許可信号から動作禁
止信号を発生する。
【0009】内部コンパレータ52の動作禁止信号の発
生に基づいて、レギュレータ50は前記駆動パルス信号
の生成を停止する。従って、スイッチングトランジスタ
Qはオフ状態となり、過電流による該トランジスタQの
損傷を未然に防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、過電流が発
生してスイッチングトランジスタQがオフすると、ドレ
イン電流Id は「0」となる。そして、検出電圧Vs は
基準電圧Vref 未満となる。検出電圧Vs が基準電圧V
ref 未満になると、内部コンパレータ52は直ちに動作
禁止信号から動作許可信号を出力する。従って、レギュ
レータ50は、直ちに駆動パルス信号を生成しスイッチ
ングトランジスタQをオン・オフ動作させる。
【0011】しかしながら、短絡、過負荷等により内部
コンパレータ52が短時間で動作禁止信号と動作許可信
号とを繰り返すと、スイッチングトランジスタQの発熱
は蓄積され、やがて損傷してしまう虞がある。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、短絡、過負荷等によ
りスイッチング素子が短時間で動作と非動作を繰り返す
のを防止し、スイッチング素子の損傷を未然に防止する
ことができるスイッチング電源装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一次巻線と該一次巻線とは異なる巻き数で構成され
た二次巻線とを有するトランスと、直流電源の電源端子
間に前記トランスの一次巻線と直列接続されるととも
に、オンオフ動作にて前記トランスの二次巻線で異なる
端子電圧を発生させるスイッチング素子と、前記スイッ
チング素子を流れる電流の過電流を検出し、その過電流
検出信号を出力する過電流検出回路と、前記過電流検出
回路からの過電流検出信号に基づいて、前記スイッチン
グ素子のオンオフ動作を禁止する動作禁止信号を発生し
て、該スイッチング素子のオンオフ動作を停止させる制
御回路とを備えたスイッチング電源装置であって、前記
過電流検出回路からの過電流検出信号をラッチして、前
記制御回路における動作禁止信号の発生を継続させると
ともに、前記直流電源の遮断に基づいてそのラッチ動作
を解除するラッチ回路を備えたことを要旨とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記ラッチ回路
は、前記過電流検出信号を帰還増幅し、該検出信号レベ
ルを維持する増幅器を備えたことを要旨とする。請求項
3に記載の発明は、前記直流電源の立ち上がり時におけ
る誤動作を防止するための誤動作防止信号を生成する誤
動作防止回路を備えるとともに、前記増幅器を差動増幅
器にて構成し、前記差動増幅器は、前記過電流検出信号
と誤動作防止信号との比較に基づいて、前記過電流検出
信号を安定化したことを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記誤動作防止
回路は、コンデンサと抵抗とから構成された積分回路で
あって、該防止回路に供給される供給電源レベルから所
定の電圧レベルまで減少する誤動作防止信号を生成し、
前記差動増幅器は、前記過電流検出信号レベルがこの誤
動作防止信号レベルを超えたときのみ、前記過電流検出
信号を出力するようにしたことを要旨とする。
【0016】請求項1に記載の発明によれば、ラッチ回
路は、過電流検出回路からの過電流検出信号をラッチし
て、制御回路におけるスイッチング素子のオンオフ動作
を禁止する動作禁止信号の発生を継続させるとともに、
直流電源の遮断に基づいてそのラッチ動作を解除する。
そのため、短絡、過負荷等によりスイッチング素子を流
れる電流が一旦過電流になるとその電流が通常時の電流
値となっても、ラッチ回路にて過電流検出信号がラッチ
されるため、制御回路はラッチ動作が解除されるまでス
イッチング素子をオフ状態にする。又、ラッチ回路のラ
ッチ動作は、直流電源の遮断に基づいて解除される。従
って、スイッチング素子が短時間で動作と非動作を繰り
返すのが防止されるため、スイッチング素子の損傷を未
然に防止することができる請求項2に記載の発明によれ
ば、ラッチ回路は、過電流検出信号を帰還増幅し、該検
出信号レベルを維持する増幅器を備えることから、その
回路を比較的簡単に構成することができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、差動増幅
器は、過電流検出信号と直流電源の立ち上がり時におけ
る誤動作を防止するための誤動作防止信号との比較に基
づいて過電流検出信号を安定化させることから、直流電
源の立ち上がり時に発生しやすい過電流検出信号による
誤動作を抑制することができる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、誤動作防
止回路はコンデンサと抵抗にて、該防止回路に供給され
る供給電源レベルから所定の電圧レベルまで減少する誤
動作防止信号を生成し、差動増幅器は過電流検出信号レ
ベルがこの誤動作防止信号レベルを超えたときのみ過電
流検出信号を出力する。従って、誤動作防止回路を比較
的簡単に構成することができるとともに、直流電源の立
ち上がり時に発生しやすい過電流検出信号のノイズ等に
よる誤動作を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1に従って説明する。尚、本実施形態では、
前記した図2に示した従来のスイッチング電源部の相違
点を中心に説明する。従って、説明の便宜上、従来と同
一の構成部材においては同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。
【0020】図1は、本実施形態のDC−DCコンバー
タにおけるスイッチング電源部の回路を示す。オペアン
プ51とレギュレータ50の内部コンパレータ52との
間には、ラッチ回路1が介在されている。
【0021】ラッチ回路1は、オペアンプ2、抵抗R8
〜抵抗R11、及び、コンデンサC5,C6 とからなる。
抵抗R8 ,R9 は、オペアンプ51と内部コンパレータ
52との間に直列に接続されている。この抵抗R8 ,R
9 間に設けられたノードN1は、コンデンサC5 を介し
て接地(グランドに接続)されている。又、ノードN1
の電位、即ちオペアンプ51から抵抗R8 を介した出力
電圧は、オペアンプ2のプラス入力端子に第1の比較電
圧V1 として入力される。このオペアンプ2は、動作電
源Vccが供給される。
【0022】一方、抵抗R10,R11は基準電圧Vref を
分圧し、この抵抗R10,R11間に設けられたノードN2
の電位はオペアンプ2のマイナス入力端子に第2の比較
電圧V2 として入力される。又、基準電圧Vref が印加
される抵抗R10には、コンデンサC6 が並列に接続され
ている。
【0023】そして、オペアンプ2は、入力される第
1,第2の比較電圧V1 ,V2 に基づく出力電圧をラッ
チ回路1が出力する制御電圧Vo として、前記レギュレ
ータ50の内部コンパレータ52に出力する。内部コン
パレータ52は、この制御電圧Vo と基準電圧Vref と
を比較し、制御電圧Vo が基準電圧Vref より高くなっ
たとき、即ち制御電圧Vo がHレベルとなったとき、動
作許可信号から動作禁止信号を発生する。
【0024】尚、前記第2の比較電圧V2 は、電源投入
時に充電されるコンデンサC6 にて一旦基準電圧Vref
レベルまで上昇し、その後、該コンデンサC6 と抵抗R
11との時定数に基づいて減少し、やがて、抵抗R10,R
11で分圧された電圧レベルに安定する。
【0025】又、スイッチングトランジスタQのドレイ
ン電流Id が許容電流未満のとき、オペアンプ51から
出力される第1の比較電圧V1 は、抵抗R10,R11で分
圧された第2の比較電圧V2 より低くなる。この場合、
オペアンプ2の出力電圧、即ちラッチ回路1が出力する
制御信号Vo はLレベルになる。
【0026】一方、スイッチングトランジスタQのドレ
イン電流Id が許容電流以上の過電流になると、オペア
ンプ51から出力される第1の比較電圧V1 は、抵抗R
10,R11で分圧された第2の比較電圧V2 より高くな
る。この場合、オペアンプ2の出力電圧、即ちラッチ回
路1が出力する制御信号Vo はHレベルになる。尚、こ
のHレベルの制御信号Vo に基づく抵抗R8 ,R9 で分
圧されるノードN1の電位は、抵抗R10,R11で分圧さ
れた第2の比較電圧V2 より高くなるようになってい
る。このとき、スイッチングトランジスタQのドレイン
電流Id が許容電流未満となっても、オペアンプ2の出
力電圧はHレベルになっていることから、ノードN1の
電位、即ち第1の比較電圧V1 は第2の比較電圧V2 よ
り高く保持される。つまり、オペアンプ2の出力電圧、
即ちラッチ回路1が出力する制御信号Vo はHレベルに
固定されることになる。
【0027】次に、上記のように構成された本実施形態
のスイッチング電源部の作用を説明する。電源投入スイ
ッチSWが投入(オン)されると、レギュレータ50は
動作電源Vccを使用して基準電圧Vref を生成し、この
基準電圧Vref を内部コンパレータ52に出力する。
又、レギュレータ50は、抵抗R3 とコンデンサC3 に
よって決定された発信周期(デューティ比)の駆動パル
ス信号をスイッチングトランジスタQに出力する。スイ
ッチングトランジスタQは、その駆動パルス信号に基づ
いてオン・オフ動作され、トランスTにおける二次巻線
T2 の両端子T2a,T2b間にてバッテリBの電圧より高
電圧の交流電圧を発生させる。そして、この交流電圧
は、次段の整流回路にてバッテリBの電圧より昇圧され
た直流電圧に変換される。
【0028】又、電源投入時において、第2の比較電圧
V2 は、電源投入と同時に充電されるコンデンサC6 に
て一旦基準電圧Vref レベルまで上昇し、その後、該コ
ンデンサC6 と抵抗R11との時定数に基づいて減少し、
やがて、抵抗R10,R11で分圧された電圧レベルに安定
する。このように電源投入時において、第2の比較電圧
V2 を基準電圧Vref レベルから抵抗R10,R11で分圧
された電圧レベルまで減少させると、電源投入時に発生
しやすいノイズ等によってオペアンプ51の出力電圧、
即ち第1の比較電圧V1 が大きく変動しても、そのノイ
ズ等に起因する誤動作は抑制される。
【0029】通常状態では、スイッチングトランジスタ
Qのドレイン電流Id は許容電流未満であって、オペア
ンプ51から出力される第1の比較電圧V1 は抵抗R1
0,R11で分圧された第2の比較電圧V2 より低い。そ
のため、オペアンプ2の出力電圧、即ちラッチ回路1が
出力する制御信号Vo はLレベルになる。
【0030】そして、内部コンパレータ52は、この制
御電圧Vo と基準電圧Vref とを比較し、Lレベルであ
る制御電圧Vo が基準電圧Vref より低いため、動作許
可信号を発生する。レギュレータ50はこの動作許可信
号に基づいて、引き続き駆動パルス信号をスイッチング
トランジスタQに出力する。
【0031】一方、スイッチングトランジスタQのドレ
イン電流Id が許容電流以上の過電流になると、オペア
ンプ51から出力される第1の比較電圧V1 は抵抗R1
0,R11で分圧された第2の比較電圧V2 より高くな
る。すると、オペアンプ2の出力電圧、即ちラッチ回路
1が出力する制御信号Vo はHレベルになる。
【0032】そして、内部コンパレータ52は、この制
御電圧Vo と基準電圧Vref とを比較し、Hレベルであ
る制御電圧Vo が基準電圧Vref より高くなるため、動
作許可信号から動作禁止信号を発生する。レギュレータ
50はこの動作禁止信号に基づいて、スイッチングトラ
ンジスタQに出力する駆動パルス信号の生成を停止す
る。
【0033】ここで、スイッチングトランジスタQのド
レイン電流Id が許容電流未満となり、オペアンプ51
の出力電圧が第2の比較電圧V2 より低くなっても、オ
ペアンプ2の出力電圧はHレベルになっていることか
ら、ノードN1の電位、即ち第1の比較電圧V1 は第2
の比較電圧V2 より高く保持されている。そのため、オ
ペアンプ2の出力電圧、即ちラッチ回路1が出力する制
御信号Vo はHレベルに固定される。従って、スイッチ
ングトランジスタQのドレイン電流Id が一旦許容電流
以上の過電流になると、ラッチ回路1によるラッチ動作
が解除されるまで内部コンパレータ52は動作禁止信号
を発生し続け、レギュレータ50は該トランジスタQに
出力する駆動パルス信号の生成を停止したままとなる。
【0034】尚、ラッチ回路1によるラッチ動作の解除
は、電源投入スイッチSWをオフすることで可能であ
る。即ち、電源投入スイッチSWをオフすると、オペア
ンプ2,51への動作電源Vccの供給が断たれ、オペア
ンプ2によるラッチ状態が解除される。そのため、再度
電源投入スイッチSWをオンしたときには、内部コンパ
レータ52は動作禁止信号は発生しない。従って、スイ
ッチング電源部は、上記同様に動作可能な状態に復帰す
る。
【0035】以上詳述したように、本実施の形態では、
以下の特徴を有する。 (1)ラッチ回路1は、制御信号Vo が一旦Hレベルに
なると、ラッチ動作により制御信号Vo をHレベルに固
定する。そのため、レギュレータ50の内部コンパレー
タ52は、一旦動作禁止信号を発生すると、電源投入ス
イッチSWをオフしない限り動作許可信号を発生しな
い。従って、短絡、過負荷等により内部コンパレータ5
2が短時間で動作禁止信号と動作許可信号とを繰り返す
ことはなく、スイッチングトランジスタQの損傷を未然
に防止することができる。
【0036】(2)しかも、ラッチ回路1は、第1の比
較電圧V1 を帰還増幅するオペアンプ2等から構成され
ることから、その回路1を比較的簡単に構成することが
できる。
【0037】(3)電源投入時において、第2の比較電
圧V2 は、起動と同時に充電されるコンデンサC6 にて
一旦基準電圧Vref レベルまで上昇し、その後、該コン
デンサC6 と抵抗R11との時定数に基づいて減少し、や
がて、抵抗R10,R11で分圧された電圧レベルに安定す
る。このように電源投入時において、第2の比較電圧V
2 を基準電圧Vref レベルから抵抗R10,R11で分圧さ
れた電圧レベルまで減少させると、電源投入時に発生し
やすいノイズ等によってオペアンプ51の出力電圧、即
ち第1の比較電圧V1 が大きく変動しても、そのノイズ
等に起因する誤動作を抑制することができる。
【0038】(4)しかも、第2の比較電圧V2 は、コ
ンデンサC6 及び抵抗R10,R11にて構成される比較的
簡単な回路によって生成することができる。尚、本発明
は上記形態に限定されることはなく、本発明の趣旨から
逸脱しない範囲で以下のようにしてもよい。
【0039】○上記実施の形態では、ラッチ回路1を第
1の比較電圧V1 を帰還増幅するオペアンプ2等から構
成したが、ドレイン電流Id の過電流を検出した第1の
比較電圧V1 をラッチし、かつ動作電源Vccの供給が断
たれたとき、通常に動作可能な状態に復帰できれば、こ
の回路構成に限定されるものではない。
【0040】○上記実施の形態では、第2の比較電圧V
2 をコンデンサC6 及び抵抗R10,R11にて構成される
回路によって生成したが、同様に変化する第2の比較電
圧V2 が生成できれば、この回路構成に限定されるもの
ではない。
【0041】○上記実施の形態では、第2の比較電圧V
2 を基準電圧Vref レベルからコンデンサC6 と抵抗R
11との時定数に基づいて減少させ、やがて抵抗R10,R
11で分圧された電圧レベルに安定するよう変化させた
が、第1の比較電圧V1 のノイズ等に起因した変動が抑
制できれば、このように第2の比較電圧V2 を変化させ
る必要はない。
【0042】○上記実施の形態では、昇圧用のトランス
Tを使用したが、降圧用のトランスを使用してもよい。 以上、本発明の実施の各形態について説明したが、上記
各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、
以下にそれらの効果とともに記載する。
【0043】イ)前記トランスは、DC−DCコンバー
タに使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載のスイッチング電源装置。このように構成すれ
ば、DC−DCコンバータに使用されるトランスを用い
たスイッチング電源装置であっても、短絡、過負荷等に
よりスイッチング素子が短時間で動作と非動作を繰り返
すのを防止し、スイッチング素子の損傷を未然に防止す
ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
短絡、過負荷等によりスイッチング素子が短時間で動作
と非動作を繰り返すのを防止し、スイッチング素子の損
傷を未然に防止することができるスイッチング電源装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるDC−DCコンバータの
スイッチング電源部を示す回路図。
【図2】従来のDC−DCコンバータのスイッチング電
源部を示す回路図。
【符号の説明】
1…ラッチ回路、2…増幅器及び差動増幅器としてのオ
ペアンプ、50…制御回路としてのレギュレータ、51
…過電流検出回路を構成するオペアンプ、C6…誤動作
防止回路を構成するコンデンサ、Q…スイッチング素子
としてのスイッチングトランジスタ、R10,R11…誤動
作防止回路を構成する抵抗、Rs …過電流検出回路を構
成するシャント抵抗、T…トランス、T1 …一次巻線、
T2 …二次巻線、V1 …過電流検出信号としての第1の
比較電圧、V2 …誤動作防止信号としての第2の比較電
圧、Vcc…直流電源としての動作電源。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線と該一次巻線とは異なる巻き数
    で構成された二次巻線とを有するトランスと、 直流電源の電源端子間に前記トランスの一次巻線と直列
    接続されるとともに、オンオフ動作にて前記トランスの
    二次巻線で異なる端子電圧を発生させるスイッチング素
    子と、 前記スイッチング素子を流れる電流の過電流を検出し、
    その過電流検出信号を出力する過電流検出回路と、 前記過電流検出回路からの過電流検出信号に基づいて、
    前記スイッチング素子のオンオフ動作を禁止する動作禁
    止信号を発生して、該スイッチング素子のオンオフ動作
    を停止させる制御回路とを備えたスイッチング電源装置
    であって、 前記過電流検出回路からの過電流検出信号をラッチし
    て、前記制御回路における動作禁止信号の発生を継続さ
    せるとともに、前記直流電源の遮断に基づいてそのラッ
    チ動作を解除するラッチ回路を備えたことを特徴とする
    スイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ回路は、前記過電流検出信号
    を帰還増幅し、該検出信号レベルを維持する増幅器を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記直流電源の立ち上がり時における誤
    動作を防止するための誤動作防止信号を生成する誤動作
    防止回路を備えるとともに、前記増幅器を差動増幅器に
    て構成し、 前記差動増幅器は、前記過電流検出信号と誤動作防止信
    号との比較に基づいて、前記過電流検出信号を安定化し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチン
    グ電源装置。
  4. 【請求項4】 前記誤動作防止回路は、コンデンサと抵
    抗とから構成された積分回路であって、該防止回路に供
    給される供給電源レベルから所定の電圧レベルまで減少
    する誤動作防止信号を生成し、 前記差動増幅器は、前記過電流検出信号レベルがこの誤
    動作防止信号レベルを超えたときのみ、前記過電流検出
    信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項3に
    記載のスイッチング電源装置。
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