JPH116948A - 交換レンズ - Google Patents

交換レンズ

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JPH116948A
JPH116948A JP16126497A JP16126497A JPH116948A JP H116948 A JPH116948 A JP H116948A JP 16126497 A JP16126497 A JP 16126497A JP 16126497 A JP16126497 A JP 16126497A JP H116948 A JPH116948 A JP H116948A
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JP
Japan
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interchangeable lens
lens
optical path
camera body
finder
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Withdrawn
Application number
JP16126497A
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English (en)
Inventor
Yukio Hasushita
幸生 蓮下
Isamu Hirai
勇 平井
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換レンズでも特に大型で重量のある望遠レ
ンズを用いて撮影を行う場合、カメラボディと望遠レン
ズの両方をバランス良く支持することができ、かつ自然
な姿勢で被写体にフレーミングすることを可能にする構
造をもった交換レンズを提供すること。 【構成】 カメラボディ(10)に装着可能な交換レン
ズ(20)において、撮影光路から分岐して交換レンズ
の鏡胴(22)から突出するファインダ光路を有し、こ
のファインダ光路の後端部に設けた接眼部(31)は、
交換レンズの撮影光学系の光軸方向後方に臨んでいる交
換レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、一眼レフカメラ等のカメラボデ
ィに装着可能な交換レンズに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】一眼レフカメラに装着可能
な交換レンズには、幅広い撮影用途に用いられる標準レ
ンズや、接写に用いられるマクロレンズや、超望遠域の
撮影に用いる大口径の超望遠レンズ等、様々なタイプの
ものがある。これら様々な交換レンズのなかで、特に超
望遠レンズに関しては、重量が優に5Kgを越える大型
のものがある。
【0003】この種の従来の大重量の超望遠レンズを装
着したカメラで三脚等を用いずに撮影を行なう場合、撮
影者は通常、カメラボディの接眼部を覗いた状態で、右
手の人差し指でレリーズ釦を操作できるように右手でカ
メラボディを把持し、かつ左手でレンズの鏡胴を支えた
撮影姿勢をとる。この撮影姿勢では、レンズ先端部の重
量が特に重いためにバランスが悪く、よって手ぶれを起
こし易い。
【0004】このため、大重量の超望遠レンズを装着し
たカメラで撮影を行なう場合には、三脚等を利用するの
が一般的であるが、三脚等を用いると機動性が損なわ
れ、動きの速い被写体にフレーミングすることは困難で
あった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされ
たもので、交換レンズでも特に大型で重量のある望遠レ
ンズを用いて撮影を行う場合、カメラボディと望遠レン
ズの両方をバランス良く支持することができ、かつ自然
な姿勢で被写体にフレーミングすることを可能にする構
造をもった交換レンズを提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、カメラボディに装着可能な交
換レンズにおいて、撮影光路から分岐して交換レンズの
鏡胴から突出するファインダ光路を有し、このファイン
ダ光路の後端部に設けた接眼部は、交換レンズの撮影光
学系の光軸方向後方に臨んでいることを特徴としてい
る。
【0007】また本発明は、カメラボディに装着可能な
交換レンズにおいて、撮影光路を通る光束の少なくとも
一部を撮影光路外に分岐させる分岐光学系と;この分岐
光学系により撮影光路外に分岐された光束を撮影光学系
の光軸方向後方に導く接眼光学系と;を有することを特
徴としている。
【0008】さらに本発明は、カメラボディと、このカ
メラボディに装着される交換レンズとからなるカメラシ
ステムにおいて、カメラボディは、撮影条件設定値を任
意に変更するための設定値変更操作部を有しており、交
換レンズは、撮影光路から分岐して交換レンズの鏡胴か
ら突出するファインダ光路と;このファインダ光路の後
端部に設けられ、交換レンズの撮影光学系の光軸方向後
方に臨む接眼部と;カメラボディに備わったシャッタを
レリーズさせるレンズ側レリーズ釦と;上記撮影条件設
定値を交換レンズ側で任意に変更するためのレンズ側設
定値変更操作部と;を有していることを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。図1および図2は、本発明を適用した交
換レンズの実施形態を示しており、図5および図6は、
この交換レンズに設けられた光学系を示している。交換
レンズ20は、高倍率かつ大口径の超望遠レンズであ
り、後端に固定されたレンズ側マウント21から物体側
に向かうにつれて段階的に拡径する筒状胴長の鏡胴22
を有している。
【0010】交換レンズ20は、後端のレンズ側マウン
ト21を、一眼レフカメラのカメラボディ10の前壁に
設けられたボディ側マウント11に係合させることでカ
メラボディ10に装着される。図1および図2の各図
は、この装着後の状態を示している。
【0011】レンズ側マウント21とボディ側マウント
11は、公知のバヨネット機構によって互いに結合され
る。つまり、レンズ側マウント21とボディ側マウント
11の各々には互いに係合可能な複数のバヨネット爪
(図示せず)が形成されており、これら複数のバヨネッ
ト爪を介してレンズ側マウント21とボディ側マウント
11が結合される。
【0012】交換レンズ20には、鏡胴22の中央より
レンズ側マウント21寄りに、鏡胴22から突出する補
助ファインダ30が設けられている。この補助ファイン
ダ30にはカメラボディ10側即ち撮影光軸O後方(図
1および図2での右方)に向けられた接眼部31が備わ
っており、撮影者は、この接眼部31と、カメラボディ
10に備わったファインダ接眼部12のいずれの接眼部
を覗いても同一の被写体を観察することができる。図5
および図6の各図中、二点鎖線で示すOfは、補助ファ
インダ30のファインダ光軸である。
【0013】さらに交換レンズ20には、鏡胴22底部
のカメラボディ10寄りに、緩衝材としてのウレタンフ
ォームからなる肩当てパッド(肩当て部)24が固定さ
れている。撮影者は、交換レンズ20を自身の肩に載せ
て支持するとき、自身の肩をこの肩当てパッド24に当
てた状態で交換レンズ20を支持することができる。肩
当てパッド24底面の撮影者の肩と接触する部分である
当接面24aは、肩の湾曲形状にフィットするように上
方に凸となるアーチ形状に形成されている(図1参
照)。
【0014】補助ファインダ30の接眼部31は、撮影
者が自身の右肩を肩当てパッド24に当てた状態で交換
レンズ20を右肩に載せて支持する姿勢をとったとき、
最も覗きやすい位置に設けられている。具体的には、接
眼部31は、肩当てパッド24の当接面24aの中心か
ら撮影光軸O方向前方(図1及び図2の各図での左方)
に距離D1離れ、肩当てパッド24の当接面24aの中
心から上方(図1での上方)に距離D2離れ、かつ撮影
光軸Oから物体側に向かって左方(図2での下方)に距
離D3離れた位置に設けられている(図1および図2参
照)。つまり、接眼部31から当接面24aの中心まで
の距離が光軸O方向(図1の左右方向)で距離D1とさ
れ、アイピースレンズLeの光軸(第4光路44中のフ
ァインダ光軸)から当接面24aの中心までの距離が上
下方向(図1での上下方向)で距離D2とされ、かつ撮
影光軸OからアイピースレンズLeの光軸までの距離が
左右方向(図2での上下方向)で距離D3とされてい
る。なお、本明細書中、交換レンズ20の左方(左側)
または右方(右側)とは、撮影者が交換レンズ20をカ
メラボディ10に装着して被写体に向けて構えたときに
撮影者側から見たときの交換レンズ20の左方(左側)
または右方(右側)を意味し、図2では同図の下方(下
側)または上方(上側)となる。同様に、本明細書中、
交換レンズ20の上方(上側)または下方(下側)と
は、撮影者が交換レンズ20をカメラボディ10に装着
して被写体に向けて構えたときに撮影者側から見たとき
の交換レンズ20の上方(上側)または下方(下側)を
意味し、図1では同図の上方(上側)または下方(下
側)となる。
【0015】本実施形態の交換レンズ20では、距離D
1は90mm、距離D2は170mm、距離D3は12
4.45mmに夫々設定されている。これら距離D1,
D2,D3の各距離は上記特定の距離のみに限定され
ず、距離D1は約80〜120mmの範囲、距離D2は
約150〜250mmの範囲、距離はD3は約80〜1
60mmの範囲の各範囲内で設定すれば同様の効果を期
待できる。
【0016】緩衝材からなる肩当てパッド24を設けた
ことで、長時間交換レンズ20を肩に載せた場合でも肩
が痛くなりにくい。また、従来の大型の交換レンズで
は、鏡胴部分を肩に載せた状態ではカメラボディのファ
インダを覗くことはできず、よって撮影は不可能であっ
たが、本実施形態の交換レンズ20では、鏡胴22の肩
当てパッド24部分を右肩に載せた状態で補助ファイン
ダ30を介して被写体を観察することができるので、交
換レンズ20を右肩に載せた状態でのフレーミングが可
能である。
【0017】鏡胴22には、肩当てパッド24の一側
(図2での下側)の近傍に、ストラップ挿通用の後側吊
り金具25が固定されており、この後側吊り金具25よ
り前方底部に前側吊り金具26が固定されている。これ
ら後側吊り金具25と前側吊り金具26を介してストラ
ップ(図示せず)を設け、撮影者がこのストラップを上
半身に襷状に掛けることで、撮影時および運搬時におけ
る交換レンズ20の落下をより効果的に防ぐことができ
る。
【0018】また肩当てパッド24は、鏡胴22に対し
て前後方向(撮影光軸O方向)で所定長さ範囲内で位置
調節可能とされている。具体的には、肩当てパッド24
は鏡胴22に対して止めネジ(図示せず)を介して固定
されるもので、鏡胴22には上記止めネジを螺合させる
ための複数の雌ネジ孔(図示せず)が前後方向に等間隔
で形成されており、止めネジを螺合させる雌ネジ孔を適
宜選択することで鏡胴22に対する肩当てパッド24の
前後方向での位置を段階的に調節することができる。
【0019】これら止めネジや雌ネジ孔を用いた位置調
節機構を用いずに、連続的に位置調節が可能なスライド
式の位置調節機構を採用してもよい。交換レンズ20を
装着するカメラボディの違いによって500g〜1,5
00g程度の重量差があるため、この重量差に応じて肩
当てパッド24の固定位置を前後方向に調節すればよ
い。
【0020】鏡胴22の略中央部には、マニュアルフォ
ーカス用の焦点調節用操作リング23が回動可能に設け
られている。交換レンズ20の焦点調節用レンズ系(焦
点調節光学系)FLは、この焦点調節用操作リング23
と機械的に連動しており、焦点調節用操作リング23の
回動に応じて撮影光軸O方向に前後移動する。この焦点
調節用操作リング23は、ホールディングバランスを考
慮して、撮影光軸O方向前方に、肩当てパッド24の当
接面24aの中心から距離D4離れた位置にその中心が
くるように配置されている(図1参照)。この配置によ
ると、撮影者が交換レンズ20を右肩に載せて支持した
とき、焦点調節用操作リング23を左手で操作すると同
時に交換レンズ20を安定して支持することができる。
【0021】本実施形態の交換レンズ20では、距離D
4は約160mmに設定されている。この距離D4は上
記特定の距離のみに限定されず、約150〜300mm
の範囲内で設定すれば同様の効果を得ることができる。
また距離D4をこの範囲外(例えば300mmを超える
範囲)に設定しても構わない。
【0022】補助ファインダ30は、鏡胴22から上方
に延出する垂直延出部30aと、この垂直延出部30a
から左方に延びる水平延出部(固定筒状部)30bとを
有している。水平延出部30bの左端後部に上記接眼部
31が備わっており、水平延出部30bの内部にはプリ
ズムPS等(図2および図5参照)が備わっている。
【0023】水平延出部30bには、該水平延出部30
bの上部右側の前端に、一対の操作ダイヤル即ちレンズ
側Avダイヤル(レンズ側設定値変更操作部)35およ
びレンズ側Tvダイヤル(レンズ側設定値変更操作部)
36が並設されている。交換レンズ20をカメラボディ
10に適切に装着した状態で、レンズ側Avダイヤル3
5は、カメラボディ10に備わったAvダイヤル(設定
値変更操作部)13と略同等の機能を有し、レンズ側T
vダイヤル36はカメラボディ10に備わったTvダイ
ヤル(設定値変更操作部)14と略同等の機能を有す
る。
【0024】また水平延出部30bには、レンズ側Tv
ダイヤル36の直後に、交換レンズ20をカメラボディ
10に適切に装着した状態でカメラボディ10のレリー
ズ釦15と同様の機能を有するレンズ側レリーズ釦37
が設けられている。Avダイヤル13は任意の絞り値を
選択する際に操作される操作ダイヤルであり、Tvダイ
ヤル14は任意のシャッタ速度を選択する際に操作され
る操作ダイヤルである。各ダイヤル13,14,35,
36は、ステップワイズで正逆両方向に回転可能な電子
ダイヤルである。
【0025】本実施形態の交換レンズ20では、レンズ
側設定値変更操作部(レンズ側Avダイヤル35および
レンズ側Tvダイヤル36)を鏡胴22から突出させて
形成した補助ファインダ30上に設置したが、交換レン
ズ20の重量バランスによっては、交換レンズ20の前
寄り(補助ファインダ30より交換レンズ20前端に近
い側)にレンズ側設定値変更操作部を設置したほうが交
換レンズ20をバランス良く支持することができる場合
がある。図3及び図4は、このような場合における交換
レンズ20の変形例を示している。この交換レンズ20
には、鏡胴22の右側面の前寄りに補助グリップ部50
が固定され、この補助グリップ50部上にレンズ側設定
値変更操作部即ちレンズ側Avダイヤル35およびレン
ズ側Tvダイヤル36が備わっている。また補助グリッ
プ50部上に、レンズ側Avダイヤル35とレンズ側T
vダイヤル36と近接させてレンズ側レリーズ釦37が
設けられている。
【0026】交換レンズ20にレンズ側レリーズ釦37
を設けたことで、撮影者は、交換レンズ20を右肩に載
せて支持した姿勢で容易にレリーズ操作を行うことがで
きる。つまり撮影者は、交換レンズ20を右肩に載せて
支持し、左手で焦点調節用操作リング23付近を支持
し、補助ファインダ30の接眼部31を右眼で覗き、右
手の中指、薬指および小指の3本の指と親指との間で垂
直延出部30aを握り、かつ右手の人差し指をレンズ側
レリーズ釦37上に当てがった自然な姿勢から、レンズ
側レリーズ釦37を押下することができる。また、図3
及び図4に示した交換レンズ20によっても図1及び図
2に示す交換レンズ20と同様に交換レンズ20を右肩
に載せて支持した姿勢で容易にレリーズ操作を行うこと
ができる。つまり撮影者は、交換レンズ20を右肩に載
せて支持し、左手で焦点調節用操作リング23付近を支
持し、補助ファインダ30の接眼部31を右眼で覗き、
右手で補助グリップ部50を把持し、かつ右手の人差し
指をレンズ側レリーズ釦37上に当てがった自然な姿勢
から、レンズ側レリーズ釦37を押下することができ
る。
【0027】さらに水平延出部30bには、該水平延出
部30b上面のレンズ側レリーズ釦37近傍に、レンズ
側モード切替釦38が設けられている。このレンズ側モ
ード切替釦38は、交換レンズ20をカメラボディ10
に適切に装着した状態で、カメラボディ10に備わった
モード切替釦16と同等の機能を有する。モード切替釦
16は、カメラボディ10に備わった各種露出モード
(プログラム自動露出モード、シャッタ速度優先自動露
出モード、絞り優先自動露出モード、マニュアル露出モ
ード、バルブ露出モード等)を任意に切り替えるときに
Tvダイヤル14とともに操作される。
【0028】水平延出部30bの底部前端には、該前端
に沿って左右方向に延びかつ下方に所定量突出する突出
部39が一体に形成されている。撮影者は水平延出部3
0bを把持して交換レンズ20を運搬することができ、
突出部39は、この交換レンズ20の運搬時に撮影者の
指から水平延出部30bが抜け落ちるのを防止するため
の抜け落ち防止手段として機能する。鏡胴22の外周壁
および補助ファインダ30の外壁は共に剛性の高いアル
ミニウム合金で構成されており、突出部39はグリップ
感も考慮してその表面がゴム材で覆われている。
【0029】以上のような構成を有する本発明を適用し
た交換レンズ20の最大の特徴は、カメラボディ10側
に向けられた接眼部31、即ち撮影光軸O方向後方に臨
む接眼部31をもった補助ファインダ30を一体に備え
ている点にある。以下、交換レンズ20に関してさらに
詳述する。
【0030】先ず、交換レンズ20に設けられた光学系
に関して述べる。図5および図6の各図に示すように、
交換レンズ20のレンズ構成は6群8枚である。即ち、
交換レンズ20の撮影光学系は、第1群を構成する第1
レンズL1と、第2群を構成する第2レンズL2と、第
3群を構成する第3レンズL3と、第4群を構成する第
4および第5レンズL4,L5と、第5群を構成する第
6および第7レンズL6,L7と、第6群を構成する第
8レンズL8とからなっている。第4レンズL4と第5
レンズL5からなる第4群、および第6レンズL6と第
7レンズ第7L7からなる第5群の各々は、互いに貼り
合わされた貼り合せレンズ(コンポジットレンズ)であ
る。第5群と第6群の間には、ペリクルミラー40の後
方に位置させて公知の開口絞りASが設けられている。
【0031】第1群、第2群、第3群、第4群および第
6群の各々は固定レンズ群であり、第5群は、上述した
焦点調節用レンズ系FLを構成する可動レンズ群であ
る。焦点調節用操作リング23を回動させると第5群
(第6レンズL6および第7レンズL7)は撮影光軸O
方向に前後移動し、これによって焦点調節が行われる。
【0032】第5群と第6群の間、即ち第7レンズL7
と第8レンズL8の間には、撮影光軸Oに対して45°
傾斜するペリクルミラー(半透明ミラー)40が固定さ
れている。第7レンズL7を透過してこのペリクルミラ
ー40に入射する被写体光束の一部は、このペリクルミ
ラー40で反射されて交換レンズ20の上方(図1およ
び図5の上方)に反射され、残りの光束はペリクルミラ
ー40を透過して第8レンズL8に入射する。ペリクル
ミラー40の透過率は、約65パーセントに設定されて
いる。
【0033】ペリクルミラー40によって上方に反射さ
れた光束は、交換レンズ20に設けた上述の補助ファイ
ンダ30内に向かう。補助ファインダ30は、交換レン
ズの鏡胴22から径方向上方に延びる第1光路41と、
この第1光路41の上端から物体側(図1ないし図6の
各図の左側)に向かって延びる第2光路42と、この第
2光路42の前端から、物体側に向かって左方(図2お
よび図6の下方)に延びる第3光路43と、この第3光
路43の左端(図2および図6での下端)から撮影光軸
O方向後方に延びる第4光路44とからなるファインダ
光路をその内部に有している。補助ファインダ30は、
これら第1ないし第4光路41,42,43および44
からなるファインダ光路を構成するようにその外観形状
が決定されている。第3光路43および第4光路44
は、補助ファインダ30の水平延出部30b内に形成さ
れている。
【0034】ペリクルミラー40によって上方に反射さ
れた光束は、先ず第1光路41へ進入する。第1光路4
1の途中には、第8レンズL8と同一のファインダ第1
レンズLf1が、第8レンズL8と光学的に等価な位置
に固定されている。つまり、ペリクルミラー40と第8
レンズL8の間の距離と、ペリクルミラー40とファイ
ンダ第1レンズLf1の間の距離は同一とされている。
ファインダ第1レンズLf1の上方には、ペリクルミラ
ー40で上方に反射されてファインダ第1レンズLf1
を透過した光束を物体側前方に90°屈曲させて反射す
るファインダ第1ミラーM1が固定されている。このフ
ァインダ第1ミラーM1が第1光路41の上端を決定す
るもので、このファインダ第1ミラーM1から物体側前
方に第2光路42が形成される。
【0035】ファインダ第1ミラーM1によって物体側
前方に反射された光束は、第2光路42を通って該第2
光路42前端に固定されたファインダ第2ミラーM2に
入射する。ファインダ第2ミラーM2は、ファインダ第
1ミラーM1により物体側前方に反射された光束を、物
体側に向かって左方に90°屈曲させて反射する。ファ
インダ第2ミラーM2から物体側に向かって左方に第3
光路43が形成される。
【0036】この第3光路43内には、第2ミラーM2
側から順に、フォーカシングスクリーンFS、ファイン
ダ第2レンズLf2、およびプリズムPSが設けられて
いる。ファインダ第2ミラーM2によって物体側に向か
って左方に反射された光束は、フォーカシングスクリー
ンFSとファインダ第2レンズLf2を順に透過しての
プリズムPSの入射面PSiに入射する。
【0037】フォーカシングスクリーンFSは、カメラ
ボディ10内に備わった公知のフォーカシングスクリー
ン(図示せず)と同等のものであり、このカメラボディ
10内のフォーカシングスクリーンと光学的に等価な位
置に配置されている。撮影者は、補助ファインダ30を
通して撮影被写体を観察するとき、このフォーカシング
スクリーンFSに結像される被写体像の結像状態を観察
することで合焦がなされているか否かを判断することが
きる。
【0038】フォーカシングスクリーンFSを透過した
光束は、該フォーカシングスクリーンFSに隣接させて
設けたファインダ第2レンズLf2を介してプリズムP
Sの入射面PSiに入射する。プリズムPSは、物体側
に向かって左端に、入射面PSiに入射した光束を撮影
光軸O後方に向けて90°屈曲させて反射する反射面P
Srを有している。この反射面PSrから撮影光軸O後
方に第4光路44が形成されている。
【0039】またプリズムPSは、反射面PSrの後方
の第4光路44中に、反射面PSrで反射した光束をプ
リズムPS外に出射させる出射面PSoを有している。
つまり、ファインダ第2レンズLf2を透過して入射面
PSiに入射した光束は、反射面PSrで撮影光軸O後
方に向けて反射されて出射面PSoから出射する。
【0040】出射面PSoの直後には、アイピースレン
ズLeが固定されている。アイピースレンズLeは、2
つのレンズLe1 とレンズLe2 を互いに貼り合わせて
構成された貼り合せレンズ(コンポジットレンズ)であ
り、その光軸が撮影光軸Oと略平行とされた状態で接眼
部31内に配置されている。
【0041】焦点調節用レンズ系FLを透過した被写体
光束は、上記ペリクルミラー40、ファインダ第1レン
ズLf1、ファインダ第1ミラーM1およびファインダ
第2ミラーM2を介してフォーカシングスクリーンFS
に結像され、この結像された被写体像は、ファインダ第
2レンズLf2、プリズム43およびアイピースレンズ
Leを介して撮影者に観察される。つまり、撮影者は、
交換レンズ20の接眼部31とカメラボディ10のファ
インダ接眼部12のいずれの接眼部を覗いても同一被写
体像を同様に観察することができる。
【0042】交換レンズ20の光学系の具体的な数値デ
ータを以下の表1に示す。第1レンズL1〜第8レンズ
L8からなる撮影光学系の数値データは面No. 1〜15
であり、ファインダ第1レンズLf1からアイピースレ
ンズレンズLeまでの光学部材で構成されるファインダ
光学系の数値データは面No. 16〜25である。ペリク
ルミラー40は面No. 12と面No. 13(絞り)の間に
配置されており、フォーカシングスクリーンFSは面N
o. 18である。この表1中、FNOはFナンバー、fは
焦点距離、Mはファインダ倍率、Wは見掛け視野(半量
(degree))を表わす。なお、FNOとfは撮影光路に関す
る数値であり、MとWはファインダ光路に関する数値で
ある。また、Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ
間隔、ndはd線の屈折率、νd はアッベ数を示す。
【0043】
【表1】 FNO=4.2 f=590.1 M=10.1 W=20.5° 面No. R D nd ν 1 233.13 24.31
1.49700 81.6 2 −361.45 33.51 3 −228.92 6.02
1.74320 49.3 4 442.38 1.00 5 196.22 19.94
1.49700 81.6 6 −439.13 124.43 7 88.23 4.48
1.69350 53.2 8 52.03 14.51
1.48749 70.23 9 222.24 41.48 10 −303900.00 3.95
1.78472 25.7 11 −295.70 3.01
1.58913 61.2 12 78.74 56.91 13 infinite 10.00 14 −163.68 5.02
1.59270 35.3 15 −113.18 131.45 16 −163.68 5.02
1.59270 35.3 17 −113.18 131.45 18 infinite 1.60 19 infinite 3.50
1.80518 25.4 20 −78.00 0.10 21 infinite 100.00
1.77250 49.6 22 infinite 0.10 23 38.13 5.70
1.74400 44.8 24 −43.00 0.80
1.80518 25.4 25 320.00
【0044】次に、交換レンズ20の制御回路および制
御動作を、カメラボディ10の制御回路および制御動作
と関連させて述べる。交換レンズ20はカメラボディ1
0と異なるカメラボディにも装着可能であり、よって交
換レンズ20を装着可能なカメラボディは、以下に説明
する制御回路および制御動作を行うカメラボディ10の
みに限定されない。
【0045】図7は、互いに接続されたカメラボディ1
0と交換レンズ20の各々の本発明に係る内部回路をブ
ロックで示している。カメラボディ10は、該カメラボ
ディ10に係る制御全般を司るボディCPU(マイクロ
コンピュータ)60を有している。ボディCPU60に
は、Avダイヤル13、Tvダイヤル14、レリーズ釦
15、モード切替釦16、クイックリターンミラー61
を駆動するミラー駆動機構62、フォーカルプレーンシ
ャッタ63を駆動するシャッタ駆動機構64、測光セン
サー65、および測距センサー66が夫々電気的に接続
されている。
【0046】さらにボディCPU60には、カメラボデ
ィ10上面のレリーズ釦15の背後に備わった外部LC
D表示部17、カメラボディ10のファインダ内に備わ
ったファインダ内LCD表示部18、および各種情報を
一時的に保存するためのRAM等からなるメモリー19
が夫々電気的に接続されている。外部LCD表示部17
には各種撮影情報(フィルム枚数、シャッタ速度情報、
絞り情報、ストロボ情報、露出補正情報、電池消耗警告
表示等)が表示され、ファインダ内LCD表示部18に
は外部LCD表示部17に表示される上記各種撮影情報
と略同等の表示がなされる。
【0047】他方、交換レンズ20は、該交換レンズ2
0に係る制御全般を司るレンズCPU(マイクロコンピ
ュータ)70を有している。レンズCPU70には、レ
ンズ側Avダイヤル35、レンズ側Tvダイヤル36、
レンズ側レリーズ釦37、レンズ側モード切替釦38、
が夫々電気的に接続されている。さらにレンズCPU7
0には、補助ファインダ30内の視認可能な位置に設け
た補助ファインダ内LCD表示部71、開口絞りASを
駆動する絞り機構72、および各種レンズ側情報を一時
的に保存するためのRAM等からなるメモリー73が夫
々電気的に接続されている。
【0048】焦点調節用レンズ系FLは、交換レンズ2
0をカメラボディ10に装着した状態で、カメラボディ
10および交換レンズ20の双方に亘って設けた公知の
焦点調節用レンズ駆動機構74を介して駆動される。こ
の調整用レンズ駆動機構74は、各マウント11,21
に設けた互いに連結するカプラー(図示せず)を介して
一体となる、カメラボディ10側に設けた駆動機構と交
換レンズ20側に設けた被動機構からなり、AFモード
選択時にカメラ側駆動機構に備わったAF用モーター
(図示せず)を起動させて焦点調節用レンズ系FLを駆
動する。MFモード選択時には、上記カプラーの連結が
解除される。
【0049】レンズCPU70は、カメラボディ10に
備わった主電源スイッチ(図示せず)がオンされること
によりカメラボディ10側から電源が供給されて動作を
開始し、交換レンズ20側の各スイッチ(レンズ側Av
ダイヤル35、レンズ側Tvダイヤル36、レンズ側レ
リーズ釦37等)の動きを監視して定期的にボディCP
U60に信号(割り込み信号)を送信する。この信号の
送信は、カメラボディ10と交換レンズ20の間に設け
られた信号伝達部材75を介して行われる。信号伝達部
材75は、各マウント11,21に互いに対向するよう
に設けられ、かつ交換レンズ20をカメラボディ10に
適切に装着した状態で互いに接触する複数の電気接点
(図示せず)からなっている。
【0050】カメラボディ10と交換レンズ20の間に
は、信号伝達部材75とは別に、レリーズ用信号伝達部
材76が設けられている。レリーズ用信号伝達部材76
は、レンズ側レリーズ釦37の全押しを受けてレンズC
PU70がレリーズ信号をボディCPU60に伝達する
ため専用の信号伝達経路として機能するもので、信号伝
達部材75と同様に、各マウント11,21に互いに対
向するように設けられ、かつ交換レンズ20をカメラボ
ディ10に適切に装着した状態で互いに接触する複数の
電気接点(図示せず)からなっている。
【0051】図8ないし図16はボディCPU60の制
御動作を示すフローチャートであり、図17ないし図2
6はレンズCPU70の制御動作を示すフローチャート
である。先ず、図8ないし図16を参照してボディCP
U60の制御動作を説明する。
【0052】図8は、ボディCPU60のメインルーチ
ンを示している。電源となるバッテリー装填の完了直後
にイニシャライズ処理を行い、続いてカメラボディ10
の主電源スイッチの状態をチェックし、主電源スイッチ
がオンであればレンズCPU70への電源供給を開始す
る(ステップS10〜S16)。レンズCPU70への
電源供給開始直後、ボディCPU60内の32msタイ
マーをスタートさせ、続いてAvダイヤル13とTvダ
イヤル14の各々からの割り込み信号(インタラプト信
号)、レリーズ釦15からのレリーズ信号、および交換
レンズ20からの割り込み信号の各信号の割り込み許可
(インタラプト許可)を行う(ステップS18,S2
0)。
【0053】その後、現在交換レンズ20側で選択され
ている露出モード、シャッタ速度(Tv値)、絞り値
(Av値)等の情報を入力するためにレンズCPU70
と通信(通信要求)を行い、続いて「露出モード判断」
のサブルーチンに入る(ステップS22〜S26)。こ
のこのサブルーチンではモード切替スイッチ16および
Tvダイヤル14の状態変化をチェックし、このチェッ
ク結果に応じて露出モードを設定する。
【0054】「露出モード判断」サブルーチンを抜ける
と、次に「露出モード表示」のサブルーチンに入る(ス
テップS28)。このサブルーチンでは、「露出モード
判断」サブルーチンで設定された露出モードおよび該露
出モードに基づくシャッタ速度情報や絞り情報等を外部
LCD表示部17に表示させる制御等を行う。
【0055】この「露出モード表示」サブルーチンを抜
けると、レリーズ釦15またはレンズ側レリーズ釦37
の半押し操作によりオンにされる測光スイッチがオンか
否かをチェックし、オンの場合にはボディCPU60内
の測光タイマーをスタートさせかつパワーホールドをオ
ンにし、続いてAE/AF演算を実行して露出値および
被写体距離情報を得る(ステップS30〜S34)。そ
の後、上記測光タイマーがタイムアップしたか否かチェ
ックし、まだタイムアップしていないときは上記32m
sタイマーのカウントダウンを行ってステップS20の
処理に戻る(ステップS36,S38)。既にタイムア
ップしている場合には、パワーホールドをオフにして上
記32msタイマーがタイムアップしたか否かをチェッ
クし、タイムアップしていなければこのチェックを繰り
返し、タイムアップしていればステップS12の処理に
戻る(ステップS36,S42,S44)。
【0056】上記ステップS30で測光スイッチがオフ
の場合には、パワーホールドがオンか否かをチェック
し、オンの場合にはステップS34に進み、オフであれ
ばステップS44に進む。
【0057】上記ステップS14でカメラボディ10の
主電源スイッチがオフの場合には、Avダイヤル13、
Tvダイヤル14、レリーズ釦15からのレリーズ信
号、および交換レンズ20の各々からの割り込みを禁止
(インタラプト禁止)し、続いてレンズCPU70への
電源供給をストップする(ステップS46,S48)。
続いて、ボディCPU60内の250msタイマーをス
タートさせ、該250msタイマーによるインタラプト
許可を行い、ボディCPU60をスリープモードとし、
その後該250msタイマーによるインタラプト禁止を
行ってステップS12に戻る(ステップS50〜S5
6)。
【0058】図9はTvダイヤル14の割り込み処理
(インタラプト処理)のサブルーチンを示しており、T
vダイヤル14が操作されるとこのサブルーチンに入
る。先ずTv変化ビットに“1”をセットし、続いてフ
ラグPA1が“0”か否かをチェックし、フラグPA1
が“0”の場合にはTvダイヤル14の右回転ビット
(Tv右回転ビット)に“0”をセットし、そうでなけ
れば“1”をセットし、その後リターンする(ステップ
S60〜S66)。
【0059】Tvダイヤル14を右回転するとフラグP
A1が“1”となりかつフラグPA0が“0”となり、
Tvダイヤル14を左回転するとフラグPA1が“0”
となりかつフラグPA0が“1”となる。このため、T
vダイヤル14が回転された方向が左回転の場合にはフ
ラグPA1が“0”なのでステップS64に進み、逆に
右回転の場合にはフラグPA1が“1”なのでステップ
S66に進む。
【0060】図10はAvダイヤル13の割り込み処理
(インタラプト処理)のサブルーチンを示しており、A
vダイヤル13が操作されるとこのサブルーチンに入
る。先ずAvダイヤル13の変化ビット(Av変化ビッ
ト)に“1”をセットし、続いてフラグPA3が“0”
か否かをチェックし、フラグPA3が“0”の場合には
Avダイヤル13の右回転ビット(Av右回転ビット)
に“0”をセットし、そうでなければ“1”をセット
し、その後リターンする(ステップS68〜S74)。
【0061】Avダイヤル13を右回転するとフラグP
A3が“1”となりかつフラグPA2が“0”となり、
Avダイヤル13を左回転するとフラグPA3が“0”
となりかつフラグPA2が“1”となる。このため、A
vダイヤル13が回転された方向が左回転の場合にはフ
ラグPA3が“0”なのでステップS72に進み、逆に
右回転の場合にはフラグPA3が“1”なのでステップ
S74に進む。
【0062】以上のTvダイヤル14とAvダイヤル1
3の各割り込み処理により、各ダイヤルを右回転させる
と右回転ビットが“1”となり、左回転させると右回転
ビットが“0”となる。
【0063】以下、図11を参照して上記ステップS2
6の「露出モード判断」サブルーチンを説明する。先
ず、モード切替釦16がオンか否かをチェックし、オン
の場合にはTvダイヤル14の変化ビット(Tv変化ビ
ット)が“1”か否かをチェックし、オフの場合にはT
v変化ビットをリセットしてリターンする(ステップS
80,S82,S98)。モード切替釦16がオンでか
つTv変化ビットが“1”の場合にはTv右回転ビット
が“1”か否かをチェックする(ステップS84)。こ
のステップS84での判断処理以降、ステップS86〜
S96の処理で何れかの露出モードが設定され、その後
ステップS98でTv変化ビットをリセットしてリター
ンする。
【0064】ステップS86〜S96に記載された“m
ode”とは露出モードを示し、“mode”の後の数値は
所定の露出モードを表わす露出モード値である。“mode
=10 ”はプログラム自動露出モード、“mode=9”はシャ
ッタ速度優先自動露出モード、“mode=8”は絞り優先自
動露出モード、“mode=7”はマニュアル露出モード、
“mode=6”はバルブ露出モードを夫々示す。したがっ
て、モード切替釦16のオン時、ステップS86〜S9
6の処理により、Tvダイヤル14を右回転方向に1ス
テップ回転させる毎に、設定露出モードが“10→9 →8
→7 →6 →10”の順に変化し、逆にTvダイヤル14を
左回転方向に1ステップ回転させる毎に、設定露出モー
ドが“10→6 →7 →8 →9 →10”の順に変化する。
【0065】以下、図12ないし図14を参照して上記
ステップS26の「露出モード表示」サブルーチンを説
明する。先ず、プログラム自動露出モードが設定されて
いるか否かチェックする(ステップS102)。プログ
ラム自動露出モードが設定されている場合には、プログ
ラム自動露出モードであることを示す文字またはマーク
を外部LCD表示部17に表示し、その後パワーホール
ドがオンか否かをチェックしてオンの場合にはTv値演
算データおよびAv値演算データを夫々セットしてリタ
ーンし、オフの場合には直接リターンする(ステップS
104〜S108)。
【0066】ステップS102でプログラム自動露出モ
ードが設定されていない場合には、絞り優先自動露出モ
ードが設定されているか否かチェックし、そうであれば
絞り優先自動露出モードであることを示す文字またはマ
ークを外部LCD表示部17に表示する(ステップS1
10,S112)。続いてAv変化ビットが“1”か否
かをチェックし、“1”の場合には「Avダイヤルセッ
ト」のサブルーチンに入り、このサブルーチンを抜けた
後にAv値を外部LCD表示部17に表示し、Av変化
ビットが“0”の場合には「Avダイヤルセット」のサ
ブルーチンを入らずAv値を外部LCD表示部17に表
示する(ステップS114〜S118)。その後パワー
ホールドがオンか否かをチェックしてオンの場合にはT
v値演算データをセットしてリターンし、オフの場合に
は直接リターンする(ステップS120,S122)。
【0067】ステップS110で絞り優先自動露出モー
ドでない場合には、シャッタ優先自動露出モードが設定
されているか否かチェックし、そうであればシャッタ優
先自動露出モードであることを示す文字またはマークを
外部LCD表示部17に表示する(ステップS124,
S126)。続いてTv変化ビットが“1”か否かをチ
ェックし、“1”の場合には「Tvダイヤルセット」の
サブルーチンに入り、このサブルーチンを抜けた後にT
v値を外部LCD表示部17に表示し、Tv変化ビット
が“0”の場合には「Tvダイヤルセット」のサブルー
チンを入らずTv値を外部LCD表示部17に表示する
(ステップS128〜S132)。その後パワーホール
ドがオンか否かをチェックしてオンの場合にはAv値演
算データをセットしてリターンし、オフの場合には直接
リターンする(ステップS134,S136)。
【0068】ステップS124でシャッタ優先自動露出
モードでない場合には、マニュアル露出モードが設定さ
れているか否かチェックし、そうであればマニュアル露
出モードであることを示す文字またはマークを外部LC
D表示部17に表示する(ステップS138,S14
0)。続いてTv変化ビットが“1”か否かをチェック
し、“1”の場合には「Tvダイヤルセット」のサブル
ーチンに入り、このサブルーチンを抜けた後にTv値お
よびAv値を夫々外部LCD表示部17に表示してリタ
ーンする(ステップS142〜S146)。ステップS
142でTv変化ビットが“0”の場合にはAv変化ビ
ットが“1”か否かをチェックし、“1”の場合には
「Avダイヤルセット」のサブルーチンに入り、このサ
ブルーチンを抜けた後にステップS146に進み、
“0”の場合にはステップS146に直接進む(ステッ
プS148,S150)。
【0069】ステップS138でマニュアル露出モード
でない場合には、バルブ露出モードであることを示す文
字またはマークを外部LCD表示部17に表示する(ス
テップS152)。続いてAv変化ビットが“1”か否
かをチェックし、“1”の場合には「Avダイヤルセッ
ト」のサブルーチンに入り、このサブルーチンを抜けた
後にAv値を外部LCD表示部17に表示してリターン
し、Av変化ビットが“0”の場合には「Avダイヤル
セット」のサブルーチンを入らずAv値を外部LCD表
示部17に表示してリターンする(ステップS154〜
S158)。
【0070】図15は上記「Tvダイヤルセット」のサ
ブルーチンを示しており、図16は上記「Avダイヤル
セット」のサブルーチンを示している。「Tvダイヤル
セット」では、先ず、Tv変化ビットが“1”か否かを
チェックし、“0”の場合にはリターンし、“1”の場
合にはTv右回転ビットが“1”か否かをチェックする
(ステップS160,S162)。このときTv右回転
ビットが“1”の場合には現在セットされているTv値
が最大値かチェックし、最大値でなければそのTv値を
0.5増加させて新たなTv値として設定し、その後T
v変化ビットおよびTv右回転ビットの夫々をリセット
してリターンする(ステップS164〜S168)。ス
テップS164でTv値が最大値であれば、Tv値を変
化させず、その後Tv変化ビットおよびTv右回転ビッ
トの夫々をリセットしてリターンする。
【0071】ステップS162でTv右回転ビットが
“0”の場合には、現在セットされているTv値が最小
値かチェックし、最小値でなければそのTv値を0.5
減じて新たなTv値として設定し、その後Tv変化ビッ
トおよびTv右回転ビットの夫々をリセットしてリター
ンする(ステップS170,S172)。ステップS1
70でTv値が最小値であれば、Tv値を変化させず、
その後Tv変化ビットおよびTv右回転ビットの夫々を
リセットしてリターンする。
【0072】以上の「Tvダイヤルセット」のサブルー
チンによれば、Tvダイヤル14を右回転方向に1ステ
ップ回転させる毎に、Tv値がステップワイズで増加
し、逆に左回転方向に1ステップ回転させる毎に、Tv
値がステップワイズで減少する。
【0073】図16に示す「Avダイヤルセット」のサ
ブルーチンも、上記「Tvダイヤルセット」のサブルー
チンと同様の制御でAv値の増減を行う。つまり、ステ
ップS174〜S186の処理によって、Avダイヤル
13を右回転方向に1ステップ回転させる毎に、Av値
をステップワイズで増加させ、逆に左回転方向に1ステ
ップ回転させる毎に、Av値をステップワイズで減少さ
せる。
【0074】次に、図17ないし図26を参照してレン
ズCPU70の制御動作を説明する。図17は、レンズ
CPU70のメインルーチンを示している。カメラボデ
ィ10の主電源スイッチがオンされるとこのメインルー
チンに入る。
【0075】先ずイニシャライズ処理を行い、続いてレ
ンズ側Avダイヤル35とレンズ側Tvダイヤル36の
各々からの割り込み信号、レンズ側レリーズ釦37から
のレリーズ信号、およびカメラボディ10からの割り込
み信号の各々の割り込み許可(インタラプト許可)を行
う(ステップS200,S202)。
【0076】続いて「露出モード判断」のサブルーチン
に入る(ステップS204)。図21は、この「露出モ
ード判断」サブルーチンを示しており、このステップS
250〜S268のサブルーチンでは、図11に示した
ボディCPU60でのサブルーチンと同様の処理を行
う。この「露出モード判断」のサブルーチンを抜ける
と、次に「レンズ側露出モード表示」のサブルーチンに
入る(ステップS206)。このサブルーチンでは、ス
テップS204での「露出モード判断」サブルーチンで
設定された露出モードおよび該露出モードに基づくシャ
ッタ速度情報や絞り情報等を補助ファインダ内LCD表
示部71に表示させる制御等を行う。
【0077】この「レンズ側露出モード表示」のサブル
ーチンを抜けると、レンズ側レリーズ釦37の半押し操
作によりオンにされる測光スイッチがオンか否かをチェ
ックし、オンの場合には「通信・セット」のサブルーチ
ンに入り、このサブルーチンを抜けた後はステップS2
04に戻る(ステップS208,S210)。測光スイ
ッチがオフの場合には、レンズ側Tvダイヤル36の変
化ビット(レンズ側Tv変化ビット)が“1”か否かを
チェックし、“1”の場合にはステップS210の「通
信・セット」のサブルーチンに入る(ステップS21
2)。レンズ側Tv変化ビットが“0”の場合にはレン
ズ側Avダイヤル35の変化ビット(レンズ側Av変化
ビット)が“1”か否かをチェックし、“1”の場合に
はステップS210の「通信・セット」のサブルーチン
に入り、“0”場合にはステップS204に戻る(S2
14)。
【0078】図18はレンズ側Tvダイヤル36の割り
込み処理(インタラプト処理)のサブルーチンを示して
おり、レンズ側Tvダイヤル36が操作されるとこのサ
ブルーチンに入る。このステップS216〜S222の
割り込み処理は、図10に示したTvダイヤル14の割
り込み処理と同様である。また、図19はレンズ側Av
ダイヤル35の割り込み処理(インタラプト処理)のサ
ブルーチンを示しており、レンズ側Avダイヤル35が
操作されるとこのサブルーチンに入る。このステップS
224〜S230の割り込み処理は、図11に示したA
vダイヤル13の割り込み処理と同様である。
【0079】図20は、上記ステップS210の「通信
・セット」サブルーチンを示している。このサブルーチ
ンに入ると、先ず、ボディCPU60に割り込み信号を
送り、その後ボディCPU60から通信要求(ステップ
S22での処理による要求)の信号を受けたか否かをチ
ェックし、未だ受けてない場合にはこのチェックを繰り
返し、通信要求を受けると、交換レンズ20側で設定さ
れている露出モード値、Tv値およびAv値の夫々をボ
ディCPU60に送る(ステップS232〜S23
6)。
【0080】その後、ボディCPU60から露出モード
値、Tv値およびAv値を受けたか否かをチェックし、
未だ受けてない場合にはこのチェックを繰り返し、それ
ら露出モード値、Tv値およびAv値を受けると、それ
ら受け取った露出モード値、Tv値およびAv値をレン
ズCPU70側での各値として更新し、リターンする
(ステップS238,S240)。
【0081】以下、図22ないし図24を参照して上記
ステップS206の「レンズ側露出モード表示」サブル
ーチンを説明する。先ず、このサブルーチンに入るとプ
ログラム自動露出モードが設定されているか否かチェッ
クする(ステップS270)。プログラム自動露出モー
ドが設定されている場合には、プログラム自動露出モー
ドであることを示す文字またはマークを補助ファインダ
内LCD表示部71に表示してリターンし、プログラム
自動露出モードが設定されていない場合には、絞り優先
自動露出モードが設定されているか否かチェックする
(ステップS270,S272,S274)。
【0082】ステップS274で絞り優先自動露出モー
ドが設定されていることがチェックされると、絞り優先
自動露出モードであることを示す文字またはマークを補
助ファインダ内LCD表示部71に表示する(ステップ
S276)。続いてレンズ側Av変化ビットが“1”か
否かをチェックし、“1”の場合には「レンズ側Avダ
イヤルセット」のサブルーチンに入り、このサブルーチ
ンを抜けた後にAv値を補助ファインダ内LCD表示部
71に表示し、レンズ側Av変化ビットが“0”の場合
には「レンズ側Avダイヤルセット」のサブルーチンを
入らずAv値を補助ファインダ内LCD表示部71に表
示してリターンする(ステップS278〜S282)。
【0083】ステップS274で絞り優先自動露出モー
ドでない場合には、シャッタ優先自動露出モードが設定
されているか否かチェックし、そうであればシャッタ優
先自動露出モードであることを示す文字またはマークを
補助ファインダ内LCD表示部71に表示する(ステッ
プS284,S286)。続いてレンズ側Tv変化ビッ
トが“1”か否かをチェックし、“1”の場合には「レ
ンズ側Tvダイヤルセット」のサブルーチンに入り、こ
のサブルーチンを抜けた後にTv値を補助ファインダ内
LCD表示部71に表示してリターンし、レンズ側Tv
変化ビットが“0”の場合には「レンズ側Tvダイヤル
セット」のサブルーチンを入らずTv値を補助ファイン
ダ内LCD表示部71に表示してリターンする(ステッ
プS288〜S292)。
【0084】ステップS284でシャッタ優先自動露出
モードでない場合には、マニュアル露出モードが設定さ
れているか否かチェックし、そうであればマニュアル露
出モードであることを示す文字またはマークを補助ファ
インダ内LCD表示部71に表示する(ステップS29
4,S296)。続いてレンズ側Tv変化ビットが
“1”か否かをチェックし、“1”の場合には「レンズ
側Tvダイヤルセット」のサブルーチンに入り、このサ
ブルーチンを抜けた後にTv値およびAv値を夫々補助
ファインダ内LCD表示部71に表示してリターンする
(ステップS298〜S302)。
【0085】ステップS298でTv変化ビットが
“0”の場合にはレンズ側Av変化ビットが“1”か否
かをチェックし、“1”の場合には「レンズ側Avダイ
ヤルセット」のサブルーチンに入り、このサブルーチン
を抜けた後にステップS302に進み、“0”の場合に
はステップS302に直接進む(ステップS304,S
306)。
【0086】ステップS294でマニュアル露出モード
でない場合には、バルブ露出モードであることを示す文
字またはマークを補助ファインダ内LCD表示部71に
表示する(ステップS308)。続いてレンズ側Av変
化ビットが“1”か否かをチェックし、“1”の場合に
は「レンズ側Avダイヤルセット」のサブルーチンを入
り、このサブルーチンを抜けた後にAv値を補助ファイ
ンダ内LCD表示部71に表示してリターンし、レンズ
側Av変化ビットが“0”の場合には「レンズ側Avダ
イヤルセット」のサブルーチンに入らずAv値を補助フ
ァインダ内LCD表示部71に表示してリターンする
(ステップS310〜S314)。
【0087】図25は上記「レンズ側Tvダイヤルセッ
ト」のサブルーチンを示しており、このステップS32
0〜S332での処理は、図18に示したTvダイヤル
14の割り込み処理と同様である。また、図26は上記
「レンズ側Avダイヤルセット」のサブルーチンを示し
ており、このステップS334〜S346での処理は、
図19に示したTvダイヤル14の割り込み処理と同様
である。
【0088】以上のようなカメラボディ10に装着され
た本実施形態の交換レンズ20によれば、交換レンズ2
0を肩に載せてカメラボディ10と交換レンズ20の両
方をバランス良く支持姿勢を保ったまま補助ファインダ
30を覗いて被写体像を観察することができるだけでな
く、この姿勢から露出モード、Tv値、AV値等の変更
操作やレリーズ操作を容易に行うことができる。
【0089】上記実施形態の交換レンズ20では、光路
分岐手段としてのペリクルミラー40を、焦点調節用レ
ンズ系FLより像面側(図5および図6での右側)に配
置する構成にしたので、焦点調節用レンズ系FLが、撮
影光学系とファインダ光学系の両方の焦点調節用レンズ
系として機能する。したがって、ファインダ光学系専用
のAF機構を設ける必要がなく、これによって交換レン
ズ20の構成が簡単になる。
【0090】また上記実施形態の交換レンズ20では、
光学分岐手段としてのペリクルミラー40で反射した被
写体光束をフォーカシングスクリーンFSに結像させる
ファインダ第1レンズLf1として、ペリクルミラー4
0の像面側に配置された第8レンズL8と同一レンズを
用いる構成としたので、撮影される被写体像を交換レン
ズ20の接眼部31を通してより正確に視認することが
できる。また、この構成によれば、部品の共用化により
コスト的に有利である。
【0091】交換レンズ20を上記ボディCPU60等
を有しない他のカメラボディに装着した場合には、露出
モード、Tv値、AV値等の変更操作やレリーズ操作を
交換レンズ20側から行うことはできないが、補助ファ
インダ30を利用することはできる。このため、交換レ
ンズ20をボディCPU60等を有しない他のカメラボ
ディに装着した場合でも交換レンズ20は有用である。
【0092】上記実施形態の交換レンズ20では、光路
分岐手段として固定のペリクルミラー40を用いたが、
ペリクルミラー40に代えて、カメラボディ10に備わ
ったクイックリターンミラー61と同様の可動ミラーを
用いる構成にしてもよい。図27および図28は、この
ような可動ミラーを利用した場合の実施形態を示してい
る。
【0093】この実施形態では、第7レンズL7と第8
レンズL8の間に、その前面81aを鏡面とする可動ミ
ラー81が設けられている。この可動ミラー81は、カ
メラ10の左右方向に延びる軸80に軸着されており、
図27に示す撮影光路内に在る初期位置と、図28に示
す撮影光路外に退避した退避位置との間で回動可能とさ
れている。可動ミラー81は、レンズCPU70に電気
的に接続されたミラー駆動機構82に接続されている。
【0094】ミラー駆動機構82は、カメラボディ10
に備わったミラー駆動機構62と略同様の機構であり、
可動ミラー81を駆動するためのギヤやモーター等を含
むものである。レンズCPU70は、シャッタレリーズ
時即ちレリーズ釦15またはレンズ側レリーズ釦37が
全押しされたとき、ミラー駆動機構82を介して、カメ
ラボディ10に設けられたクイックリターンミラー61
の初期位置から退避位置への動作と同期させて可動ミラ
ー81をその初期位置から退避位置に移動させ、露光終
了後に初期位置にさせる。
【0095】この実施形態の場合、露光時以外では可動
ミラー81は初期位置にあるため、交換レンズ20側の
ファインダのみ使用することができる。また、この実施
形態の場合、カメラボディ10側に備わったTTL測光
手段やAF用のTTL位相差検出手段等は交換レンズ2
0側に設け、これら測光手段や位相差検出手段等から得
られた情報はレンズCPU70を介してボディCPU6
0に転送する構成にすればよい。
【0096】上記カメラボディ10は従来の35mmフ
ィルムを用いるカメラボディとして構成されているが、
撮影画面サイズがライカ版を超える場合、つまり6×
4.5版、6×6版または6×7版を用いる場合には、
ペリクルミラー40からアイピースレンズLeまでのフ
ァインダ光学系の光路内に適当な縮小光学系を配置し、
その一次結像面上の被写体に対する結像倍率を、撮影光
学系による撮像面上の被写体に対する結像倍率より小さ
くすることにより交換レンズ20を小型化することがで
きる。
【0097】上記実施形態の交換レンズ20では、補助
ファインダ30の突出部39の表面をゴム材で覆う構成
にしたが、鏡胴22から突出形成された補助ファインダ
30を保護する目的でその全体をゴム材で覆う構成にし
てもよい。
【0098】また上記実施形態の交換レンズ20では、
肩当てパッド24をウレタンフォームから構成したが、
他の緩衝材から構成してもよい。また、肩当てパッド2
4を、硬質プラスチック等の硬質材で構成することもで
きる。
【0099】上記実施形態の交換レンズ20に設けられ
た撮影光学系および補助ファインダ30のファインダ光
学系の各々は、上記特定の光学系に限定されず、異なる
レンズ構成を有していてもよい。
【0100】上記実施形態の交換レンズ20は、カメラ
ボディを右手で構え、交換レンズの鏡胴を左手で支持
し、かつ右眼でファインダ接眼部を覗く撮影姿勢をとる
一般的は撮影者向けに設計したものであるが、この撮影
姿勢とは逆に、カメラボディを左手で構え、交換レンズ
の鏡胴を右手で支持し、かつ左眼でファインダ接眼部を
覗く撮影姿勢をとる撮影者のために、補助ファインダ3
0の各部分の配置を左右逆にする構成も可能である。つ
まり、水平延出部30bが物体側に向かって右方に延出
させ、ファインダ光路の接眼部を、撮影者が肩当て部に
左肩を当てた状態で交換レンズを左肩に載せて支持した
ときに左眼で覗くことができる位置に形成することがで
きる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明を適用した交換レ
ンズによれば、ファインダ光路の接眼部が交換レンズの
撮影光学系の光軸方向後方に臨んでいるので、交換レン
ズでも特に大型で重量のある望遠レンズを用いて撮影を
行う場合、カメラボディと望遠レンズの両方をバランス
良く支持しながらも、自然な姿勢フレーミングを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した交換レンズをカメラボディに
装着した状態で示す側面図である。
【図2】同交換レンズおよびカメラボディの上面図であ
る。
【図3】同交換レンズの変形例を示す上面図である。
【図4】同交換レンズの要部を示す斜視外観図である。
【図5】同交換レンズの光学系を示す側面図である。
【図6】同交換レンズの光学系を示す上面図である。
【図7】図1に示す交換レンズとカメラボディの各々の
本発明に係る内部回路を示すブロック図である。
【図8】カメラボディのボディCPUによる制御動作の
メインルーチンを示すフローチャート図である。
【図9】カメラボディのTvダイヤルの割り込み処理サ
ブルーチンを示すフローチャート図である。
【図10】カメラボディのAvダイヤルの割り込み処理
サブルーチンを示すフローチャート図である。
【図11】図8中の露出モード判断サブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図12】図8中の露出モード表示サブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図13】図8中の露出モード表示サブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図14】図8中の露出モード表示サブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図15】図13中に示すTvダイヤルセットサブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図16】図12、図13および図14の各図中に示す
Avダイヤルセットサブルーチンを示すフローチャート
図である。
【図17】交換レンズのレンズCPUによる制御動作の
メインルーチンを示すフローチャート図である。
【図18】レンズ側Tvダイヤルの割り込み処理サブル
ーチンを示すフローチャート図である。
【図19】レンズ側Avダイヤルの割り込み処理サブル
ーチンを示すフローチャート図である。
【図20】図17中の通信・セットサブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図21】図17中の露出モード判断サブルーチンを示
すフローチャート図である。
【図22】図17中のレンズ側露出モード表示サブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図23】図17中のレンズ側露出モード表示サブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図24】図17中のレンズ側露出モード表示サブルー
チンを示すフローチャート図である。
【図25】図23中に示すレンズ側Tvダイヤルセット
サブルーチンを示すフローチャート図である。
【図26】図22、図23および図24の各図中に示す
レンズ側Avダイヤルセットサブルーチンを示すフロー
チャート図である。
【図27】光路分岐手段の他の実施形態を示す図であ
る。
【図28】同実施形態の光路分岐手段を異なった状態で
示す図である。
【符号の説明】
10 カメラボディ 13 Avダイヤル 14 Tvダイヤル 15 レリーズ釦 16 モード切替釦 20 交換レンズ 23 焦点調節用操作リング 30 補助ファインダ 31 接眼部 35 レンズ側Avダイヤル 36 レンズ側Tvダイヤル 37 レンズ側レリーズ釦 38 レンズ側モード切替釦

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに装着可能な交換レンズに
    おいて、 撮影光路から分岐して交換レンズの鏡胴から突出するフ
    ァインダ光路を有し、 このファインダ光路の後端部に設けた接眼部は、交換レ
    ンズの撮影光学系の光軸方向後方に臨んでいることを特
    徴とする交換レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の交換レンズにおいて、
    ファインダ光路の後端部に接眼レンズを有しており、こ
    の接眼レンズの光軸は、撮影光学系の光軸と略平行であ
    る交換レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の交換レンズに
    おいて、さらに、撮影光学系に設けられた、撮影光学系
    の光軸方向で可動の焦点調節光学系と;撮影光路中に配
    置され、撮影光路を通る光の少なくとも一部をファイン
    ダ光路に分岐させる光路分岐手段と;を有しており、 この光路分岐手段は、交換レンズ後端のマウントと上記
    焦点調節光学系との間に配置されている交換レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の交換レンズにおいて、
    光路分岐手段は、撮影光路中の所定位置に固定された半
    透明ミラーである交換レンズ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の交換レンズにおいて、
    半透明ミラーはペリクルミラーである交換レンズ。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の交換レンズにおいて、
    光路分岐手段は、撮影光路内に位置する初期位置と、撮
    影光路外の退避位置との間で移動可能に支持さた可動ミ
    ラーであり、 さらに、撮影露光時にこの可動ミラーを上記初期位置か
    ら上記退避位置に退避させるミラー駆動手段を有してい
    る交換レンズ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の交換レンズにおいて、
    ミラー駆動手段は、交換レンズが装着されるカメラボデ
    ィのクイックリターンミラーの動作と同期させて駆動す
    る交換レンズ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか一項に記載
    の交換レンズにおいて、光路分岐手段から像面側の撮影
    光路内に設けられた光学部材と同一光学部材が、ファイ
    ンダ光路内の光学的に等価な位置に配置されている交換
    レンズ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか一項に記載
    の交換レンズにおいて、鏡胴の底部には、撮影者が交換
    レンズを肩に載せて支持する際に該肩を当てる肩当て部
    が設けられている交換レンズ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の交換レンズにおい
    て、肩当て部は、緩衝材からなっている交換レンズ。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の交換レン
    ズにおいて、ファインダ光路の接眼部は、撮影者が肩当
    て部に右肩を当てた状態で交換レンズを右肩に載せて支
    持したときに右眼で覗くことができる位置に形成されて
    いる交換レンズ。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれか一項に
    記載の交換レンズにおいて、さらに、鏡胴周囲に回動可
    動に嵌合され、手動で回動されると撮影光学系の焦点調
    節光学系を前後移動させる焦点調節用操作リングを有し
    ており、 この焦点調節用操作リングは、肩当て部の肩と当接する
    当接面の中心から撮影光学系の光軸方向前方に約150
    〜300mmの範囲で離れた位置に配置されている交換
    レンズ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか一項に
    記載の交換レンズにおいて、さらに、交換レンズが装着
    されるカメラボディのレリーズ釦と同等の機能をもった
    レンズ側レリーズ釦を有しており、このレンズ側レリー
    ズ釦を操作することでカメラボディのシャッターがレリ
    ーズされる交換レンズ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の交換レンズにおい
    て、さらに、レンズ側レリーズ釦のレリーズ信号をカメ
    ラボディ側に電気的に伝達する専用の信号伝達部を有し
    ている交換レンズ。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の交換レンズにおい
    て、信号伝達部は、交換レンズ後端のマウントに設けた
    電気接点を含む交換レンズ。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか一項に
    記載の交換レンズにおいて、ファインダ光路は、 交換レンズの鏡胴から径方向上方に延びる第1光路と;
    この第1光路の上端から物体側に向かって延びる第2光
    路と;この第2光路の前端から、物体側に向かって左方
    に延びる第3光路と;この第3光路の左端から光軸方向
    後方に延びる第4光路と;を有している交換レンズ。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の交換レンズにおい
    て、第2光路、第3光路及び第4光路の少なくとも一部
    を囲む固定筒状部は、交換レンズ運搬時の把持部を兼用
    している交換レンズ。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の交換レンズにおい
    て、固定筒状部は、該固定筒状部の底部に沿って左右方
    向に延びかつ下方に突出する突出部を有している交換レ
    ンズ。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれか一項
    に記載の交換レンズにおいて、撮影光学系の光軸から第
    4光路中のファインダ光軸までの距離は左右方向で約8
    0〜160mmの範囲に設定され、かつ、鏡胴の底部に
    設けられた肩当て部の肩と当接する当接面から第4光路
    中のファインダ光軸までの距離は上下方向で約150〜
    250mmの範囲に設定されている交換レンズ。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか一項に
    記載の交換レンズにおいて、さらに、カメラボディに備
    わった設定値変更操作部を操作することで変更される撮
    影条件設定値を交換レンズ側で変更するためのレンズ側
    設定値変更操作部を有する交換レンズ。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の交換レンズにおい
    て、さらに、ファインダ光路内の視認可能な位置に、上
    記撮影条件設定値を表示する表示装置を有している交換
    レンズ。
  22. 【請求項22】 請求項20または21に記載の交換レ
    ンズにおいて、さらに、交換レンズを装着したカメラボ
    ディが有する複数の撮影モードの何れかを交換レンズ側
    で選択するためのレンズ側モード選択手段を有している
    交換レンズ。
  23. 【請求項23】 カメラボディに装着可能な交換レンズ
    において、 撮影光路を通る光束の少なくとも一部を撮影光路外に分
    岐させる分岐光学系と;この分岐光学系により撮影光路
    外に分岐された光束を撮影光学系の光軸方向後方に導く
    接眼光学系と;を有することを特徴とする交換レンズ。
  24. 【請求項24】 カメラボディと、このカメラボディに
    装着される交換レンズとからなるカメラシステムにおい
    て、 カメラボディは、撮影条件設定値を任意に変更するため
    の設定値変更操作部を有しており、 交換レンズは、撮影光路から分岐して交換レンズの鏡胴
    から突出するファインダ光路と;このファインダ光路の
    後端部に設けられ、交換レンズの撮影光学系の光軸方向
    後方に臨む接眼部と;カメラボディに備わったシャッタ
    を交換レンズ側でレリーズさせるレンズ側レリーズ釦
    と;上記撮影条件設定値を交換レンズ側で任意に変更す
    るためのレンズ側設定値変更操作部と;を有しているこ
    とを特徴とするカメラシステム。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のカメラシステムに
    おいて、撮影条件設定値は、交換レンズのファインダ光
    路内の視認可能な位置に設けられた表示装置に表示され
    るカメラシステム。
JP16126497A 1997-06-18 1997-06-18 交換レンズ Withdrawn JPH116948A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078668A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Fujinon Corp レンズ装置
JP2014126848A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Canon Inc 撮像装置
WO2023072781A1 (en) 2021-10-25 2023-05-04 Pss Belgium Nv Loudspeaker

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014126848A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Canon Inc 撮像装置
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