JP2008304576A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 広範囲における測定エリアの設定を可能にし、かつ、ファインダ部へ充分な光を導く撮像装置を提供する。
【解決手段】 本発明の撮像装置(カメラCM)は、被写体からの光を入射させる入射部(撮影レンズCL)と、入射部から入射した光の光路上に設けられており、光を反射させる反射状態及び光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換可能な複数の切換領域を有する調光ミラー18aを備えるメインミラー18と、メインミラー18を透過した光を反射するサブミラー19と、サブミラー19により反射された、調光ミラー18aの各切換領域を透過した光を用いて、被写体までの距離情報を測定する複数の測定エリアを有する焦点検出部20と、複数の切換領域のうち、焦点検出部20において被写体までの距離情報を測定する際に用いられる測定エリアに応じた調光ミラー18aの切換領域を、透過状態に設定する制御部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の撮像装置(カメラCM)は、被写体からの光を入射させる入射部(撮影レンズCL)と、入射部から入射した光の光路上に設けられており、光を反射させる反射状態及び光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換可能な複数の切換領域を有する調光ミラー18aを備えるメインミラー18と、メインミラー18を透過した光を反射するサブミラー19と、サブミラー19により反射された、調光ミラー18aの各切換領域を透過した光を用いて、被写体までの距離情報を測定する複数の測定エリアを有する焦点検出部20と、複数の切換領域のうち、焦点検出部20において被写体までの距離情報を測定する際に用いられる測定エリアに応じた調光ミラー18aの切換領域を、透過状態に設定する制御部とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、位相差検出方式のオートフォーカス装置を備える撮像装置に関するものである。
一眼レフカメラには、位相差検出方式のオートフォーカス装置が搭載されている。このオートフォーカス装置においては、撮影レンズを介した被写体光の光路に配置されているメインミラーのハーフミラー部分を透過した光をメインミラー後方に配置されたサブミラーで反射させ、焦点検出部へ導くことにより、被写体までの距離を含む距離情報を測定し、オートフォーカスが行なわれる。
近年、距離情報を測定する際に、測定点を画面中心だけでなく、広範囲にわたって設けるオートフォーカス装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、サブミラーに楕円ミラーを用いることにより、広範囲にわたって距離の測定を行なうことが可能なカメラが開示されている。
特開平9−184969号公報
ところで、距離情報を測定する範囲(測距エリア)が広範囲になるにしたがい、メインミラーのハーフミラー部分も拡大することになるが、ハーフミラー部分は常に光を透過させているものであるため、ハーフミラー部分の拡大に伴い、メインミラーで反射されてファインダ部へ導かれる光が減少する。そのため、ファインダ部に導かれる光量が減少してファインダ像が暗くなってしまい、撮影者が構図の確認等を行なう際に支障をきたすという問題があった。
本発明の課題は、広範囲における測定エリアの設定を可能にし、かつ、ファインダ部へ充分な光を導く撮像装置を提供することである。
以下に本発明の構成を実施形態の符号を付して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の撮像装置は、被写体からの光を入射させる入射部(23)と、前記入射部から入射した光の光路上に設けられており、前記光を反射させる反射状態及び前記光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換可能な複数の切換領域(18a、18a1、18a2)を有する調光ミラー(18a)を備えるメインミラー(18)と、前記メインミラーを透過した光を反射するサブミラー(19)と、前記サブミラーにより反射された、前記調光ミラーの各切換領域を透過した光を用いて、前記被写体までの距離情報を測定する複数の測定エリアを有する焦点検出部(20)と、前記複数の切換領域のうち、前記焦点検出部において前記被写体までの距離情報を測定する際に用いられる前記測定エリアに応じた前記調光ミラーの前記切換領域を、前記透過状態に設定する制御部(30、32)とを備えることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、被写体までの距離情報を測定する際に用いられる焦点検出部の測定エリアに応じた調光ミラーの切換領域のみを透過状態に設定し、他の領域は光を反射する反射状態に設定することができるため、被写体までの距離情報を測定する際においても充分な光をメインミラーで反射させファインダ部に導くことができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置について説明する。なお、本発明における撮像装置には、一眼レフ方式でレンズ交換式のデジタルカメラや、フィルムカメラが含まれるが、以下においては、デジタルカメラを例として説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る一眼レフ方式のデジタルカメラ(以下、カメラという。)CMの概略構成を模式的に示す側断面図である。カメラCMは、カメラボディCB及びカメラボディCBに交換可能に装着される撮影レンズCLを備えている。カメラボディCBに装着可能な撮影レンズCLは、レンズマウントLMを介してカメラボディCBに装着されている。撮影レンズCLは、レンズ鏡筒内部に、メインレンズ22、フォーカスレンズ(焦点調節レンズ)23及び焦点距離調節レンズ(図示省略)等を含む複数のレンズ、並びに絞り(図示省略)等を備えて構成されている。なお、撮影レンズCLは、交換可能なものでなく、カメラボディCBに一体的に固定されたものであってもよい。
カメラボディCBの上部には、ファインダ部FDが一体的又は交換可能に取り付けられている。カメラボディCBの内部には、CCDあるいはCMOS等により構成される撮像素子10が設けられている。撮像素子10は、撮像面に結像される被写体の像を画像信号に変換して出力する。また、撮像素子10の前面側には、斜光部材を機械的に駆動して露光時間を調節するためのメカニカルシャッタ11が設けられている。
カメラボディCB内において、メカニカルシャッタ11よりも更に前面側には、メインミラー18及びサブミラー19が設けられている。図1では、サブミラー19はメインミラー18に一体的に固定されているように描かれているが、サブミラー19はメインミラー18に回動可能に軸支されておりメインミラー18は、カメラボディCB内に設けられたカメラフレーム(図示省略)の一部を構成するミラーボックス(図示省略)にそれぞれ回動可能に軸支されている。
メインミラー18は、撮像素子10の撮像面に対して略45度で撮像素子10の前面を遮断する、即ち撮影レンズCLを介して入射する被写体光の光路内に配置されるミラーダウン状態と、図1において時計方向に回動して撮像素子10の撮像面に対して略直交(フォーカシングスクリーン12の下側で略平行)となる、即ち撮影レンズCLの光路外に配置されるミラーアップ状態となるように、選択的に高速動作可能なミラーである。サブミラー19は、撮影レンズCLを介して入射し、メインミラー18が有する調光ミラー18aを透過した光を反射して焦点検出部20に導くミラー部材であり、メインミラー18の回動に連動して回動される。なお、メインミラー18及びサブミラー19の回動は、駆動装置(図示省略)により行なわれる。
メインミラー18は、撮影レンズCLから入射する光を反射させる反射状態及び光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換可能な複数の切換領域が設けられた調光ミラー18aを有しており、調光ミラー18a以外の部分が全反射ミラーにより構成されている。調光ミラー18aには、電圧の印加により可逆的に透過率を変動させることができるエレクトロクロミック方式の調光ミラー(例えば、特開2005−309307号公報参照)が用いられている。
撮影レンズCLを介し、調光ミラー18aに入射した光は、調光ミラー18aが反射状態であれば反射してファインダ部FDへ、透過状態であれば透過してサブミラー19へ、ハーフミラー状態であればその透過率に応じてファインダ部FDとサブミラー19とに導かれる。調光ミラー18aを透過した光は、メインミラー18の後方に設けられているサブミラー19で反射され、焦点検出部20へと導かれる。焦点検出部20は、カメラフレーム(図示省略)の一部を構成するミラーボックス(図示省略)の底部に取り付けられている。焦点検出部20においては、周知の位相差検知方式により被写体の距離情報を測定し、測定された距離情報に基づいてデフォーカス量を検出する。焦点検出部20において検出されたデフォーカス量に基づいて、焦点調節部21によりレンズ駆動機構24が駆動され、撮影レンズCL内のフォーカスレンズ23を光軸AX方向に移動させて、撮影レンズCLの焦点が調節される。
なお、メインミラー18がミラーアップ状態に切換えられると、撮影レンズCLからの光はメカニカルシャッタ11を介して撮像素子10に入射される。カメラボディCBの背面には、画像表示モニタ(液晶パネル)25が設けられており、撮像素子10において撮像された画像を表示可能になっている。
ファインダ部FDは、撮影レンズCLやメインミラー18等を介して形成される被写体の光学像を目視観察するための光学式ファインダであり、フォーカシングスクリーン(焦点板)12、ペンタプリズム13、測光素子14、測光光学系15、接眼部(接眼レンズ)16等を備えて構成されている。ファインダ部FD内部には、フォーカスエリア(被写体までの距離情報を測定する測定エリア)に対応したエリアマークやその他の情報をペンタプリズム13内に供給し、これらを撮影者がファインダの観察窓17を介して撮影領域内で重畳的に視認可能とするための装置(図示省略)が設けられている。なお、フォーカスエリアは、複数設けられており、個々のフォーカスエリアを示すエリアマークが観察窓17を介して撮影領域内で重畳的に視認可能となっている。
カメラCMの操作部としては、電源をオン/オフする電源ダイヤル、レリーズボタン、メニューボタン等が設けられている。電源オンとなった時点では、メインミラー18は、図1に示すようなミラーダウン状態となる。そのため、撮影レンズCLからの被写体光は、メインミラー18により上方に反射されてフォーカシングスクリーン12上に1次像として結像され、ペンタプリズム13を介して接眼部16に導くことで撮影者は観察窓17を通して被写体の像を目視観察することができる。また、この状態で、フォーカシングスクリーン12上に結像した被写体の1次像からの光の一部は、ペンタプリズム13、測光光学系15を介して、測光素子14に導かれ、測光素子14上に2次像として結像され、測光がなされる。なお、メインミラー18がミラーダウン状態であり、焦点検出が行なわれていない場合、調光ミラー18aの透過率は0%であり、入射した光を反射するミラー(反射)状態となっている。
ここで、メインミラー18が備える調光ミラー18aは略矩形状を有しており、焦点検出部20のフォーカスエリア(測定エリア)に対応した複数の切換領域を有している。例えば、測定エリアが撮影範囲において、右側の領域、中央の領域及び左側の領域に設定されている場合、各測定エリアに対応して、調光ミラー18aを右領域、中央領域、左領域として縦に3分割する状態で切換領域が設定されている。なお、例えば、測定エリアが11個配置されている場合には、調光ミラー18aを11分割した状態となるように切換領域を設定するようにしてもよい。
カメラCMは、図2に示すように、カメラCMにおける各種処理を制御する制御部(CPU)30を備え、制御部30には、撮像素子10、測光素子14、焦点検出部20、焦点調節部21、画像表示モニタ25及び調光ミラー制御部32等が接続され、制御部30において、撮像素子10、測光素子14、焦点検出部20、焦点調節部21及び調光ミラー制御部32の制御が行われる。なお、調光ミラー制御部32においては、制御部30から制御指令に基づいて、調光ミラー18aに対して印加する電圧を変化させることにより、調光ミラー18aを、撮影レンズCLから入射した光の略全てを反射させるミラー状態(反射状態)と、光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換ることができる。また、透過状態は、光を略完全に透過する透明状態から所定の割合で光を透過させるハーフミラー状態までを含むものである。更に、反射状態と透過状態との切換は、調光ミラー18aの切換領域単位で行なうことができると共に、各切換領域に対して印加する電圧を調整することにより、透過率を任意の値に設定することができる。
次に、図3のフローチャートを参照して、本第1の実施の形態に係る撮像装置であるカメラCMの動作について説明する。なお、本第1の実施の形態においては、カメラCMの撮影モードとして静止被写体を撮影する撮影モードが予め撮影者により選択されている場合(例えば、露出プログラムモードとして、「ポートレートモード」が設定されている場合等)を例として説明する。また、静止被写体を撮影する撮影モードが選択された場合には、オートフォーカスモードとして自動的にシングルモードが選択されるように設定されているものとする。
まず、カメラCMの電源ダイヤルが操作され電源がオンされると、メインミラー18がミラーダウン状態のまま、調光ミラー18aの全ての切換領域を反射状態(ミラー状態)にし(ステップS10)、焦点検出操作の実行を指示するレリーズボタンの半押し操作がなされるまで待機する(ステップS11)。即ち、図4に示すように、制御部30からの制御指令に基づき、調光ミラー制御部32を介して調光ミラー18aに印加する電圧を調整し、調光ミラー18aの全ての切換領域における透過率を0%に設定し、略全ての光を反射するミラー状態とする。
レリーズボタンが半押し操作された場合には(ステップS11)、オートフォーカスが有効か無効かを判断する(ステップS12)。オートフォーカスが無効、即ち、既に撮影レンズCLの焦点検出が行なわれ、合焦が完了していると判断された場合には(ステップS12)、ステップS21に進み、被写体像の撮像を指示するレリーズボタンの全押し操作がなされたか否かの判断を行なう。
一方、オートフォーカスが有効、即ち、撮影レンズCLの焦点検出が行なわれておらず、又は、合焦が完了しておらず、カメラCMのオートフォーカス機能が有効となっている場合には(ステップS12)、被写体までの距離情報を測定する際に用いる測定エリアの選択が手動か自動かの判断を行なう(ステップS13)。即ち、本第1の実施の形態に係るカメラCMにおいては、初期設定の状態において、オートフォーカス機能が有効となっている場合には、測定エリアの選択が自動的に行われる。一方、撮影者がファインダ部FDの観察窓17を介して構図を確認し、手動により任意の測定エリアを選択することも可能である。この場合には、例えば、メニューボタンを用いて所定の操作を行なうことにより、観察窓17に表示されているエリアマークの中から任意のエリアマークを指定することにより、被写体までの距離情報を測定する際に用いる測定エリアを選択することができる。
測定エリアの選択が自動の場合には(ステップS13)、調光ミラー18aの全ての切換領域の透過率を所定の値に設定する(ステップS16)。ここで、測定エリアの選択が自動となっている場合には、全ての測定エリアにおいて被写体までの距離情報を測定し、測定結果に基づいて使用する測定エリアが選択される。従って、まず、制御部30からの制御指令に基づき調光ミラー制御部32を介して調光ミラー18aに印加する電圧を調整することによって、図5に示すように、調光ミラー18aの全ての切換領域における透過率を所定の値、例えば、30%等に設定し光を透過する透過状態にする。この場合には、図5に示すように、調光ミラー18aに入射した光の一部が調光ミラー18aを透過しサブミラー19により下方に反射され焦点検出部20に入射する。また、調光ミラー18aに入射した光の一部は調光ミラー18aで上方に反射され、フォーカシングスクリーン12を介してファインダ部FDに入射する。従って、焦点検出部20に入射した光を用い、全ての測定エリアにおいて被写体までの距離情報が測定され、測定結果に基づいて、例えば、カメラCMから最至近に存在する被写体に対応する測定エリアが、焦点検出に使用される測定エリアとして自動的に選択される。
一方、測定エリアの選択が手動の場合、即ち、撮影者により複数の測定エリアの中から任意の測定エリアが選択される場合には(ステップS13)、撮影者により選択された測定エリアを認識し(ステップS14)、認識された測定エリアに対応した調光ミラー18aの切換領域の透過率を所定の値に設定する(ステップS15)。例えば、撮影領域の略中央に位置する測定エリアが手動により選択された場合には、図6に示すように調光ミラー18aの略中央に位置する切換領域(図6において透過状態に設定されている領域18a1)の透過率が所定の値、例えば、透過率30%等に設定される。また、撮影領域の一方の側に位置する測定エリアが選択された場合には、例えば、図7に示すように、測定エリアに対応する調光ミラー18aの一方の側に位置する切換領域(図7において透過状態に設定されている領域18a2)の透過率が所定の値に設定される。なお、ステップS15における透過率を設定する処理は、上述のステップS16における処理と略同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。
次に、焦点検出部20においてデフォーカス量を検出し(ステップS17)、検出されたデフォーカス量に基づき焦点調節部21を介してレンズ駆動機構24により撮影レンズCLのフォーカスレンズ23を光軸AX方向へ駆動する(ステップS18)。即ち、焦点検出部20において、調光ミラー18aを透過した光を用いて被写体までの距離情報を測定し、測定された距離情報に基づいてデフォーカス量を検出する。そして、検出されたデフォーカス量に基づいて焦点調節部21を介してレンズ駆動機構24により撮影レンズCLのフォーカスレンズ23を光軸AX方向に駆動し、撮影レンズCLの焦点を合わせる。
次に、合焦が完了したか否かを判断し(ステップS19)、合焦が完了していないと判断された場合には(ステップS19)、ステップS18に戻り、再び撮影レンズCLのフォーカスレンズ23を光軸AX方向に駆動し、撮影レンズCLの焦点を合わせる動作を繰り返す。
一方、合焦が完了したと判断された場合には(ステップS19)、調光ミラー18aにおいて透過率が所定の値に設定されていた切換領域の透過率を再び0%に切換える(ステップS20)。即ち、調光ミラー18aをミラー状態として(図4参照)、入射した光の略全てをファインダ部FD内に向けて反射させる。なお、ステップS20における処理は、上述のステップS10における処理と同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。
次に、レリーズボタンが全押しされたか否かを判断する(ステップS21)。全押しされていないと判断された場合には(ステップS21)、半押し状態が維持されているか否かを判断する(ステップS23)。半押し状態が維持されている場合には(ステップS23)、再びステップS21において全押し状態となったか否かの判断が行われる。一方、半押し状態が解除された場合(ステップS23)、例えば、撮影者がレリーズボタンから指を離した等の状態となった場合には、ステップS11に進み、再びレリーズボタンが半押し状態となるまで待機する。
レリーズボタンが全押しされたと判断された場合には(ステップS21)、メインミラー18がミラーアップ状態となり露光が開始される(ステップS22)。即ち、メインミラー18を撮影レンズCLの光路外に配置されるミラーアップ状態とすることによって、撮像素子10の撮像面が所定時間開放され、撮像面に撮影レンズCLを介した被写体の像が結像され、被写体の撮影が行なわれる。
本第1の実施の形態に係る撮影装置によれば、選択された測定エリアの位置に対応する調光ミラーの切換領域の透過率を所定の値に設定することができる。即ち、調光ミラーが有する複数の切換領域の中から、被写体の距離情報を測定する際に用いられる測定エリアの位置に対応した切換領域の透過率のみを所定の値に設定している。従って、被写体までの距離情報を測定している場合であっても、距離情報の測定に必要な光のみを透過させることにより、充分な光量をファインダ部に供給することができると共に、測定エリアを広範囲とすることができる。
なお、上述の第1の実施の形態においては、測定エリアが自動的に選択された場合において、調光ミラー18aの全ての切換領域の透過率を所定の値に設定しているが、自動的に選択された測定エリアに対応する切換領域の透過率のみを設定するようにしてもよい。例えば、中央の測定エリアが自動的に選択されるように設定されている場合には、中央の切換領域のみ透過状態とするようにしてもよい。
また、切換領域毎に異なる透過率を設定するようにしてもよい。例えば、調光ミラー18aの切換領域が、左領域、中央領域及び右領域となっている場合において、中央領域に位置する測定エリアが選択された際に、例えば、左領域及び右領域の透過率を10%、中央領域の透過率を30%等に設定するようにしてもよい。同様に、左領域に位置する測定エリアが選択された場合に、例えば、左領域の透過率を30%、中央領域の透過率を15%、右領域の透過率を10%等のように、各切換領域の透過率をそれぞれ異なる値に設定するようにしてもよい。
図8は、この発明の第2の実施の形態に係る撮像装置である一眼レフ方式のデジタルカメラ(カメラCM)の動作について説明するためのフローチャートである。本第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に係る撮像装置であるカメラCMを用いて説明を行ない、カメラCMについての詳細な説明は省略する。また、本第2の実施の形態においては、カメラCMの撮影モードとして動体被写体を撮影する撮影モードが、予め撮影者により選択されている場合(例えば、露出プログラムモードとして「スポーツモード」が選択されている場合等)を例として説明する。更に、動体被写体を撮影する撮影モードが選択された場合には、オートフォーカスモードとして自動的にコンティニュアスモードが選択されるように設定されているものとする。
なお、本第2の実施の形態に係るカメラCMにおける動作については、図8のフローチャートにより示すステップS30〜ステップS39における処理は、図3のフローチャートにより示す上述の第1の実施の形態におけるステップS10〜ステップS19と同一の処理であり、ステップS40は、ステップS21と、ステップS41はステップS20と、ステップS42及びステップS43は、ステップS22及びステップS23と同一の処理である。即ち、第1の実施の形態と、第2の実施の形態とでは、撮影者により選択された撮影モードの違いに基づき、異なるオートフォーカスモードが設定されているため、実行される処理の順番に相違が生じているものの、その処理内容は実質的に同一のものである。従って、以下においては、処理の順番が異なる部分についてのみ説明を行い、その他の部分については説明を省略する。
具体的には、本第2の実施の形態においては、動体被写体を撮影する撮影モードが予め撮影者により選択されていることから、レリーズボタンが半押しの状態においては、被写体の動きに合わせて合焦動作を行い続けるため、被写体の動きに応じて測定エリアを順次切換える必要がある。ここで、測定エリアの位置に対応した調光ミラー18aの切換領域のみが透過状態に設定されている場合、測定エリアの切換に応じて調光ミラー18aの切換領域を透過状態に切換えなければならない。従って、図8に示すように、合焦が完了したと判断された場合には(ステップS39)、調光ミラー18aを反射状態とする前に、レリーズボタンが全押しされたか否かの判断を行なう(ステップS40)。そして、合焦が完了しているにも拘らず(ステップS39)、その時点においてレリーズボタンが全押しされず(ステップS40)、半押し状態が継続している場合には(ステップS43)、再度デフォーカス量の検出が行なわれる(ステップS37)。この場合、オートフォーカスモードがコンティニュアスモードとなっているため、被写体の動きに応じて測定エリアがカメラ側で自動的に切換えられることから、その切換えられた測定エリアに追従するように、調光ミラー18aの切換領域の中で対応する切換領域が透過状態に設定され、焦点検出部20によりデフォーカス量の検出が行なわれる。そして、検出されたデフォーカス量に基づいて撮影レンズCLのフォーカスレンズ23が光軸AX方向に駆動され(ステップS38)、合焦が完了したか否かが判断される(ステップS39)。
本第2の実施の形態に係る撮像装置によれば、被写体までの距離情報を測定する際に用いる測定エリアを、動体である被写体の動きに応じて切換え、測定エリアの切換に応じて調光ミラーにおいて測定エリアに対応する位置の切換領域を透過状態に設定することができる。従って、広範囲の測定エリアを有し、被写体の動きに応じて測定エリアを切換え、被写体までの距離情報を測定している場合であっても、ファインダ部に供給される光量を適切に維持することができる。
なお、上述の実施の形態においては、距離情報の測定に用いられる測定エリアに応じた調光ミラー18aの切換領域を透過状態に設定しているが、更に撮影レンズの明るさを示す指標である開放F値に応じて調光ミラー18aの切換領域における透過率を設定するようにしてもよい。例えば、撮影レンズCLをカメラボディCBに装着した際には(図1参照)、装着された撮影レンズCLの開放F値を示すデータを含む所定情報が図示しない通信部を介して制御部30において取得される。従って、取得された所定情報に含まれる開放F値に応じ、例えば、開放F値が小さい場合には、調光ミラー18aの切換領域における透過率を低く、開放F値が大きい場合には、調光ミラー18aの切換領域における透過率を高く設定すべく、調光ミラー制御部32を介して調光ミラー18aの切換領域に印加される電圧を調整するようにしてもよい。この場合に、切換領域毎に印加される電圧を調整し、各切換領域の透過率を異なる値に設定するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係るカメラCMにおいては、測光素子14(測光センサ)において、結像される像の明るさ(被写体の輝度)を測定しているため、測定された被写体の輝度に応じて、調光ミラー18aの切換領域の透過率を設定するようにしてもよい。即ち、測光素子14における測定値を制御部30において取得し、制御部30からの制御指令に基づいて、調光ミラー制御部32を介して調光ミラー18aに印加する電圧の値を制御し、透過率を設定するようにしてもよい。例えば、被写体の輝度が高い場合には、調光ミラー18aの切換領域における透過率を低く、被写体の輝度が低い場合には、調光ミラー18aの切換領域における透過率を高くすべく、調光ミラー18aの切換領域に印加する電圧を調整するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、制御部30による制御に基づき焦点検出部20において合焦とみなせる許容範囲の指標となるAF敏感度を設定して、設定されたAF敏感度に応じて調光ミラー制御部32を介して調光ミラー18aの切換領域に印加する電圧を調整し、透過率を設定するようにしてもよい。即ち、AF敏感度が高く設定されている場合、例えば、合焦とみなす際のデフォーカス量=±0.03μと設定されている場合には、合焦精度が厳しく設定されているため、調光ミラー18aの切換領域における透過率が高く設定するようにしてもよい。一方、AF敏感度が低く設定されている場合、例えば、合焦とみなす際のデフォーカス量=±0.05μ以内と設定されている場合には、デフォーカス量=±0.03μの場合と比べて合焦精度が緩く設定されていることになるため、調光ミラー18aの切換領域における透過率が上記の場合と比べて低めに設定するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、撮影モードとして静止被写体を撮影する撮影モードと、動体被写体を撮影する撮影モードとを用いて説明を行なったが、その他の撮影モード、例えば、夜景を撮影する撮影モード等、その他の撮影モードを選択することができるようにしてもよい。この場合には、撮影モードに応じた調光ミラー18aの各切換領域における透過率を予め設定するようにしてもよく、例えば、撮影モードとして夜景モードが選択された場合には、通常の撮影よりも調光ミラー18aの透過率が高めとなるように予め設定するようにしてもよい。
CM・・・カメラ、CB・・・カメラボディ、CL・・・撮影レンズ、FD・・・ファインダ部、10・・・撮像素子、14・・・測光素子、18・・・メインミラー、18a・・・調光ミラー、19・・・サブミラー、20・・・焦点検出部、21・・・焦点調節部、23・・・フォーカスレンズ、30・・・制御部、32・・・調光ミラー制御部。
Claims (8)
- 被写体からの光を入射させる入射部と、
前記入射部から入射した光の光路上に設けられており、前記光を反射させる反射状態及び前記光を透過させる透過状態とにそれぞれ択一的に切換可能な複数の切換領域を有する調光ミラーを備えるメインミラーと、
前記メインミラーを透過した光を反射するサブミラーと、
前記サブミラーにより反射された、前記調光ミラーの各切換領域を透過した光を用いて、前記被写体までの距離情報を測定する複数の測定エリアを有する焦点検出部と、
前記複数の切換領域のうち、前記焦点検出部において前記被写体までの距離情報を測定する際に用いられる前記測定エリアに応じた前記調光ミラーの前記切換領域を、前記透過状態に設定する制御部とを備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御部は、前記調光ミラーの前記切換領域毎に透過率を調整することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記入射部は、撮影レンズを備え、
前記制御部は、前記撮影レンズの開放F値に応じて、前記調光ミラーの前記透過率を調整することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記被写体の輝度を測定する測光センサを更に備え、
前記制御部は、前記測光センサにより測定された前記被写体の輝度に応じて、前記調光ミラーの前記透過率を調整することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記焦点検出部は、合焦とみなせる許容範囲の指標となるAF敏感度を設定するAF敏感度設定部を備え、
前記制御部は、設定された前記AF敏感度に応じて、前記調光ミラーの前記透過率を調整することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記被写体を撮影する際に、複数の撮影モードの中から任意の撮影モードを選択するモード選択部を備え、
前記焦点検出部は、前記モード選択部により選択された撮影モードに応じて、前記測定エリアを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像装置。 - 前記モード選択部により、静止被写体を撮影するための撮影モードが選択された場合、
前記制御部は、前記焦点検出部において選択された前記測定エリアに対応する、前記調光ミラーの前記切換領域のみを、前記透過状態に設定することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。 - 前記モード選択部により、動体被写体を撮影するための撮影モードが選択された場合、
前記焦点検出部においては、前記被写体の動きに応じて前記測定エリアを切換え、
前記制御部は、前記測定エリアの切換えに応じて、前記調光ミラーにおける前記複数の切換領域のそれぞれを、前記透過状態に設定することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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JP2007149933A JP2008304576A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 撮像装置 |
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2007
- 2007-06-06 JP JP2007149933A patent/JP2008304576A/ja active Pending
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