JPH1168592A - ノイズ成分除去装置 - Google Patents

ノイズ成分除去装置

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JPH1168592A
JPH1168592A JP22229997A JP22229997A JPH1168592A JP H1168592 A JPH1168592 A JP H1168592A JP 22229997 A JP22229997 A JP 22229997A JP 22229997 A JP22229997 A JP 22229997A JP H1168592 A JPH1168592 A JP H1168592A
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JP
Japan
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voltage
signal
noise component
digital signal
noise
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Pending
Application number
JP22229997A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Inoue
義高 井上
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースバンドのディジタル信号に、該ディジ
タル信号の周波数帯に重なる周波数帯のノイズ成分が重
畳されていても、そのノイズ成分を有効に除去できるよ
うにする。 【解決手段】 入力信号の電圧がディジタル信号の2値
の電圧レベルの中間電圧であるときに、ディジタル信号
の符号識別可能な信号成分を通過させる遮断周波数と
し、入力信号の電圧が中間電圧より高くなる程および低
くなる程、遮断周波数を低下させる電圧制御LPF2を
設け、このフィルタの出力信号を2値の電圧レベルの信
号に変換する波形整形回路3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベースバンドの
ディジタル信号に重畳されているノイズ成分を除去する
ノイズ成分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりセンサや通信機などにおいて、
受信回路のベースバンドのディジタル信号は所望の信号
に対してノイズが重畳された状態で受信されるのが一般
的である。この信号対ノイズの比であるS/N比が小さ
いと、たとえばセンサの場合には検出精度が低下し、通
信機の場合にはビットエラーレイトが増大する。
【0003】一般にS/N比を向上させるためには各種
の周波数フィルタが使用される。これらのフィルタは、
信号とノイズの周波数成分が異なることを利用するもの
であり、帯域通過フィルタ(BPF)、低域通過フィル
タ(LPF)、高域通過フィルタ(HPF)などが用い
られる。
【0004】たとえば通信機の場合、信号の乗るキャリ
ア周波数帯と、自分にとっては妨害となる隣接チャンネ
ルのキャリア周波数帯の信号、またはこれより更に離れ
ている周波数帯であっても、大きな妨害を及ぼすキャリ
ア周波数信号を分離するために、バンドパスフィルタが
一般的に使用される。因みにスーパーヘテロダインなど
の技術は、限られた性能のバンドパスフィルタを用い
て、所定の信号成分のみを分離抽出するために開発され
た技術といえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記通信機の例で説明
すれば、送信信号は受信側で妨害波を分離した後に復調
され、ベースバンド信号となる。従って送受信の際に混
入するノイズ成分が除去された状態で元の信号成分が再
生されることになる。
【0006】しかしながらベースバンド信号自体にノイ
ズが重畳され、しかもそのノイズの周波数帯がベースバ
ンド信号の周波数帯と重なるような場合には、当然、上
述した周波数フィルタを用いてもノイズ成分を除去する
ことはできない。
【0007】一般に、2値の電圧レベルをとるベースバ
ンドのディジタル信号を扱う回路において、ハイレベル
とローレベル(“1”と“0”)がランダムに現れるデ
ィジタル信号によりたとえばPSK変調された変調波を
同期検波したとき、その検波出力を、横軸に位相、縦軸
に電圧をとってプロットすると、図8に示すようなアイ
パターンと呼ばれるパターンが現れる。波形の位相ひず
みは図の横軸方向のズレとなって現れ、電圧レベルの変
動は図の縦軸方向のズレとして現れる。このアイパター
ンの中央付近に空きがあれば符号誤りを起こすことなく
ディジタルデータの識別再生が可能であるが、この空き
の部分が閉じてしまう(目が閉じる)と0/1の判定が
できなくなり、大きな符号誤りが発生する。ベースバン
ド信号にノイズが重畳されていれば、そのノイズ成分の
電圧が大きくなる程、アイパターンの縦軸方向の開きが
小さくなるため、ビットエラーレイトが増大することに
なる。
【0008】この発明の目的は、ベースバンドのディジ
タル信号に、該ディジタル信号の周波数帯に重なる周波
数帯のノイズ成分が重畳されていても、そのノイズ成分
を有効に除去できるようにしたノイズ成分除去装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のノイズ成分除
去装置は、請求項1に記載のとおり、2値の電圧レベル
をとるベースバンドのディジタル信号にノイズが重畳さ
れている信号を入力し、該入力信号の電圧が前記2値の
電圧レベルの中間電圧であるときに、前記ディジタル信
号の符号識別可能な信号成分を通過させる遮断周波数と
し、前記入力信号の電圧が前記中間電圧より高くなる程
および低くなる程、前記遮断周波数を低下させる低域通
過フィルタと、該低域通過フィルタの出力信号を2値の
電圧レベルの信号に変換する波形整形回路とを設ける。
【0010】上記低域通過フィルタとしては、請求項2
に記載のとおり、入力信号の電圧に応じてインピーダン
スの変化する電圧可変抵抗素子とコンデンサを用いて構
成する。
【0011】このように、入力信号の電圧が2値の電圧
レベルの中間電圧より高くなる程および低くなる程、低
域通過フィルタの遮断周波数を低下させるようにしたた
め、ノイズ成分の周波数帯がディジタル信号の周波数帯
に近接するものであっても、重畳されているノイズ成分
の電圧レベルが高い程、そのノイズ成分が低域通過フィ
ルタの遮断域により効果的に抑圧されることになる。し
かも、これとともにディジタル信号の符号識別が可能な
信号成分より高い周波数成分のノイズも同時に除去され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態に係るノイズ
成分除去装置の構成を図1〜図7を参照して説明する。
【0013】図1はノイズ成分除去装置の全体の構成を
示すブロック図である。この装置は入力信号を一定の増
幅率で電圧増幅する増幅器1、電圧制御低域通過フィル
タ(以下低域通過フィルタをLPFと言う。)2、波形
整形回路3とから構成する。増幅器1は入力信号を一定
増幅率で電圧増幅する。電圧制御LPF2は制御電圧に
応じて遮断周波数を変化させて遮断周波数以下の周波数
帯域を選択通過させる。波形整形回路3は入力信号を2
値の電圧レベルをとるディジタル信号に波形整形する。
【0014】図2は図1に示した電圧制御LPF2の構
成を示す回路図である。この電圧制御LPFは抵抗Rと
コンデンサCのRC回路として構成する。ここでRは制
御電圧に応じてそのインピーダンスが変化する電圧可変
抵抗素子である。このRC回路によって、遮断周波数f
cはfc=1/2πRCで表され、遮断周波数fcにお
けるゲインは−3dBとなり、それ以上の周波数では−
6dB/オクターブの変化率でゲインが低下する。
【0015】図3は図2に示した電圧可変抵抗素子の特
性を示す図である。制御電圧が0Vであるとき所定の抵
抗値を示し、制御電圧が正または負のいずれであっても
その絶対値が増大する程、抵抗値が増大する。したがっ
て、制御電圧が0Vのとき、電圧制御LPFの遮断周波
数が最も高く、制御電圧の絶対値が増大する程、電圧制
御LPFの遮断周波数は低下することになる。
【0016】図4は上記電圧制御LPFのゲイン特性を
示す図である。制御電圧が0Vであるときの遮断周波数
はfc0であり、制御電圧が印加されると遮断周波数は
fc1で示すように低下する。制御電圧の絶対値が増大
する程、この遮断周波数fc1は低下する。
【0017】図5は上記電圧制御LPFのより具体的な
回路構成例を示す図である。同図においてQ1,Q2は
それぞれ接合形FETであり、そのソース同士およびゲ
ート同士を接続し、入力電圧信号がゲートに対して制御
電圧として印加されるように接続している。R1,R2
はFETQ1,Q2に対するゲートバイアス電圧印加用
抵抗であり、Vbはそのバイアス電圧を示している。こ
の2つのFETおよびゲートバイアス回路が図2に示し
た電圧可変抵抗素子R部分に相当する。そして図5にお
けるコンデンサCoが図2におけるコンデンサCに対応
する。
【0018】図5において、ゲートバイアス電圧Vb
は、Q1のドレイン電圧が0Vであるときに、Q1とQ
2のドレイン間の抵抗値がもっとも小さくなるように定
めておく(通常、Vb=0である。)。これによって、
ゲート電圧の絶対値が高い程、すなわち入力電圧の絶対
値が高い程、Q1とQ2のドレイン間の抵抗値が増大す
ることになる。
【0019】このようにして、入力電圧の絶対値が高い
程、遮断周波数が低下する特性を有する電圧制御LPF
を構成する。
【0020】図6は入力信号と電圧制御LPFを通した
信号の波形および波形整形後の波形の関係を示す図であ
る(A)は入力信号、(B)は電圧制御LPFを通した
後の波形であり、この二つを比べれば明らかなように、
高周波のノイズ成分が除去されるとともに、aで示す、
絶対値の大きな電圧レベルのノイズ成分が、bで示す絶
対値の小さなノイズ成分に比べてより減衰され、ディジ
タル信号の信号成分に重なるノイズ成分が有効に除去さ
れる。図6の(C)は(B)に示した波形を波形整形し
た後の波形であり、(B)に示す波形を単に所定のしき
い値(通常0Vであるが、ヒステリシスをもたせてもよ
い。)で2値化することにより、ノイズ成分の除去され
たディジタル信号を得る。
【0021】図7はノイズ成分除去後のアイパターンの
例を示す図である。図8に示したアイパターンと比較す
れば明らかなように、縦軸方向の開きが大きくなり、ビ
ットエラーレイトが減少することがわかる。
【0022】尚、上述の実施形態では入力電圧に応じて
抵抗値が変化するように回路を構成したが、入力電圧に
応じて静電容量が急激に変化するコンデンサ素子を用い
て、入力電圧に応じて遮断周波数が変化する電圧制御L
PFを構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、ベ
ースバンドのディジタル信号に、該ディジタル信号の周
波数帯に重なる周波数帯のノイズ成分が重畳されていて
も、そのノイズ成分を有効に除去してS/N比を高める
ことができる。そのため、たとえばセンサの場合には検
出精度が向上し、ディジタルデータを伝送する通信機の
場合にはビットエラーレイトが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るノイズ成分除去装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】電圧制御低域通過フィルタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】電圧可変抵抗素子の制御電圧に対する抵抗値の
変化の例を示す図である。
【図4】電圧制御低域通過フィルタの特性を示す図であ
る。
【図5】電圧制御低域通過フィルタの回路構成例を示す
図である。
【図6】ノイズ成分除去装置における各部の波形例を示
す図である。
【図7】本願によるアイパターンの例を示す図である。
【図8】従来のアイパターンの例を示す図である。
【符号の説明】
Q1,Q2−FET R1,R2−ゲートバイアス回路用抵抗 C1−DCカット用コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値の電圧レベルをとるベースバンドの
    ディジタル信号にノイズが重畳されている信号を入力
    し、該入力信号の電圧が前記2値の電圧レベルの中間電
    圧であるときに、前記ディジタル信号の符号識別が可能
    な信号成分を通過させる遮断周波数とし、前記入力信号
    の電圧が前記中間電圧より高くなる程および低くなる
    程、前記遮断周波数を低下させる低域通過フィルタと、
    該低域通過フィルタの出力信号を2値の電圧レベルの信
    号に変換する波形整形回路とを設けて成るノイズ成分除
    去装置。
  2. 【請求項2】 前記低域通過フィルタを、前記入力信号
    の電圧に応じてインピーダンスの変化する電圧可変抵抗
    素子とコンデンサとから構成したノイズ成分除去装置。
JP22229997A 1997-08-19 1997-08-19 ノイズ成分除去装置 Pending JPH1168592A (ja)

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JP22229997A JPH1168592A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 ノイズ成分除去装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016088B2 (en) 2001-01-19 2006-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US7088476B2 (en) 2001-01-19 2006-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016088B2 (en) 2001-01-19 2006-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US7088476B2 (en) 2001-01-19 2006-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus

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