JP3024318B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP3024318B2
JP3024318B2 JP3291428A JP29142891A JP3024318B2 JP 3024318 B2 JP3024318 B2 JP 3024318B2 JP 3291428 A JP3291428 A JP 3291428A JP 29142891 A JP29142891 A JP 29142891A JP 3024318 B2 JP3024318 B2 JP 3024318B2
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徹也 登山
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Onkyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オーディオ機器の受
信装置に関し、特に、その高S/Nの信号伝送に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ機器などから再生され
る音声をイヤーフォンで聴取する場合には、コードによ
り接続されたイヤーフォンにより行なっていた。しか
し、近年では、オーディオ機器から音声信号を伝送させ
てコードレスで聴取する場合も多くなっている。この場
合、音声信号には、FMステレオ1波信号を使用して伝
送されていた。
【0003】しかし、FMステレオ1波方式では、以下
の限界があった。すなわち、電波法の規制外の微弱電波
(54dB/3m)では、最大S/N(70dB)、周波
数特性(15KHzまで)などに性能が限定されてい
た。そこで、信号の周波数範囲を狭くして伝送できるF
Mモノラル2波方式を採用して、最大S/N(80dB
程度)、周波数特性(20KHz以上)などの改善を図
ることが考えられた。この状態を図5に示す。図5a
は、送信部10を示し、図5bに受信部12を示す。F
Mモノラル2波は、送信部10により送信され、受信部
12の2つのフロントエンド2a,2bに受信される。
そして、2波は、それぞれのフロントエンド2a,2b
で、良好なS/Nで増幅し、周波数変換して安定した異
なる中間周波信号としてIF回路4a,4bへ送られ
る。IF回路4a,4bで増幅した後、検波器6a,6
bで検波される。そして、ディエンファシス回路8a,
8bにより、平滑され、音声として出力される。
【0004】しかし、コンパクトディスク(以下、CD
という)の再生信号の伝送には、S/Nが90dB以上
必要であるため、最大S/Nが80dB程度である上記
の回路では適さない。従って、さらに、S/Nを改善す
るためには、検波器についても考慮しなければならな
い。従来のクォドラチャー方式の検波器では、最大S/
Nが70〜80dB程度で適さない。
【0005】そこで、高S/Nの検波器として位相同期
ループ(PLL)方式の検波器を採用した。このPLL
方式により、100dB以上のS/Nが得られ、CDの
再生信号の伝送も可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モノラル2波方式の受信装置には次のような問題点があ
った。
【0007】FMモノラル2波信号の使用により、フロ
ントエンドを2つ設置する必要があるため、コストが高
くなることや装置が大型化してしまうという問題があっ
た。このため、1つのフロントエンドにすることが考え
られた。この時、FMモノラル2波信号は、1つのフロ
ントエンドの帯域幅に収まるように、中心周波数を接近
させて使用する。
【0008】しかし、上記で述べたように、高S/Nを
得るために、検波器にPLL方式を採用している。この
ため、2つの検波器において、2波の中心周波数が接近
していると、相互の電圧制御発振回路(VCO)の発振
により2波が干渉してしまうため、CDの再生信号の伝
送ができないという問題が生じた。
【0009】この発明は、上記の問題点を解決して、コ
ストを低減し、装置を小型にしつつ、高S/Nの信号の
伝送可能な受信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る受信装置
は、FM変調が施された周波数の異なる2つの電波を受
信して、異なる中間周波数に変換する1つのフロントエ
ンド回路を有するとともに、それぞれ、2つの電波を検
波する位相追尾型である2つの検波器、を備えたことを
特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の受信装置は、1つにしたフロントエ
ンドが、FM変調が施された周波数の異なる2つの電波
を受信して異なる中間周波数に変換する。このため、コ
ストを低減し、装置を小型にすることができる。さら
に、発振回路を持たない位相追尾型の検波器を用いてい
るので、相互干渉を生じることがなく、高S/Nを得る
ことができる。
【0012】
【実施例】図1に、この発明の一実施例による受信装置
の全体構成図を示す。この受信機は、1つのフロントエ
ンド回路20,それぞれ2つの中間周波増幅(IF)回
路22,検波器24,ディエンファシス回路26により
構成されている。送信機からは、FMモノラル2波信号
を送信している。以下、この信号を受信する受信装置に
ついての動作を説明する。
【0013】送信された周波数の異なる2つの信号は、
受信機の1つのフロントエンド回路20に受信される。
このフロントエンド回路20は、高周波増幅回路,混合
回路,局部発振回路からなっており、FM変調した周波
数の異なる2つの所定の電波を受信して異なる2波の中
間周波数に変換する。この発明では、装置を低コストに
するために、フロントエンドを1つにして使用している
ので、2波の周波数を、互いに近接して与える必要があ
る。
【0014】次に、2波の信号を、それぞれ、安定した
中間周波信号としてIF回路22a,22bへ送る。I
F回路22a,22bで増幅した後、検波器24a,2
4bへ送られる。
【0015】図2に、この発明の一実施例による検波器
の基本構成図を示す。この検波器24a,24bは、位
相追尾型の検波器であり、位相比較器30,ローパスフ
ィルタ(LPF)32,トラッキングフィルタ34によ
り構成されている。位相追尾型(PTL)検波器とは、
狭帯域な可変同調フィルタ(トラッキングフィルタ)
を、FM信号の瞬時周波数に敏感に追尾動作させつつ、
FM変調を行なう検波器をいう。以下、このPTL検波
器の動作について説明する。
【0016】図2において、位相比較器30は、入力F
M信号の周波数とトラッキングフィルタ34から出力す
る共振周波数の差を比較して、その差信号をLPF32
を介して出力する。この差信号がトラッキングフィルタ
34に入力して、トラッキングフィルタ34の共振周波
数を変化させる。この出力は、入力FM信号とともに位
相比較器30に入力し、さらに差信号を出力するという
ように、差信号が0となるよう動作している。すなわ
ち、一種の帰還系を構成している。このように、入力F
M信号の周波数にトラッキングフィルタ34の共振周波
数を追尾させ同調させるようにしている。
【0017】また、このPTLにおいては、追尾させる
ために差信号を使用している。ここで、入力FM信号の
周波数が変化したとすれば、差信号もそれにつれて変化
することとなる。言い換えると、差信号は、入力FM信
号の周波数変化を表わすものとなる。すなわち、差信号
は、入力FM信号の検波信号と考えることができる。こ
の検波器では、上記特性を利用して差信号を検波出力と
して取り出している。この基本構成の具体例として、図
3にPTL検波器の回路図を示す。ここで、リミッタ3
6は、中間周波数10.7(10.3)MHzのFM信
号のAM成分を除去するために設けられている。また、
LPF32の出力電圧は、コイル42を介してバリキャ
ップ38,40に入力される(図2参照)。この入力電
圧がバリキャップ38,40のコンデンサ容量を変化さ
せることにより、トラッキングフィルタ34の共振周波
数を変化させている。
【0018】従って、図4に示すように、トラッキング
フィルタ34は、差信号の変化により、FM入力信号5
0の周波数の最大点を求めて、そのフィルタ特性を変化
させて、周波数変調している。このように、検波器24
a,24bは、トラッキングフィルタ34の同調周波数
を、FM入力信号50の瞬時周波数に一致して変化する
ように追尾させて、検波出力52を取り出している。
【0019】以上のように、この検波器24a,24b
は、位相同期ループ(PLL)方式を構成する電圧制御
発振回路(VCO)のように、信号を発振させることな
く検波している。この結果、フロントエンドを1つにし
たことにより、互いに周波数が近接して、かつ、異なる
2波を搬送波としているが、この2波が干渉することが
なくなる。
【0020】また、位相追尾型検波器は、狭帯域のフィ
ルタを使用しているので、妨害信号排除特性が優れてお
り、かつ、低ひずみ率でS/Nの良いFM復調が行なえ
る利点も持っている。
【0021】検波器24a,24bにより検波された2
波の信号は、それぞれ、ディエンファシス回路26a,
26bにより、平滑され、音声として出力する。
【0022】なお、この受信装置は、周波数の異なる例
えば6波などを用いることにより、小型で高S/Nの6
か国語同時通訳機などにも利用することができる。
【0023】このように、1のフロントエンドにしたこ
とにより、2波の信号の周波数が接近するが、位相追尾
型の検波器を使用することによって、2波の信号が相互
干渉することなく検波することができる。従って、この
発明に係る受信装置は、低コストで、小型化して、高S
/Nの信号の伝送が可能となっている。
【0024】
【発明の効果】請求項1の受信装置は、1つのフロント
エンドが、FM変調が施された周波数の異なる2つの電
波を受信して異なる中間周波数に変換する。このため、
コストを低減し、装置を小型にすることができる。さら
に、発振回路を持たない位相追尾型の検波器を用いてい
るので、相互干渉を生じることがなく、高S/Nを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による受信装置の構成図を
示す。
【図2】この発明の一実施例による検波器の基本構成図
を示す。
【図3】この発明の一実施例による検波器の回路図を示
す。
【図4】トラッキングフィルタの変調の状態を示す図で
ある。
【図5】従来の受信機を示す図である。
【符号の説明】
20・・・フロントエンド回路 22・・・IF回路 24・・・検波器 26・・・ディエンファシス回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM変調が施された周波数の異なる2つの
    電波を受信して、異なる中間周波数に変換する1つのフ
    ロントエンド回路を有するとともに、 それぞれ、2つの電波を検波する位相追尾型である2つ
    の検波器、 を備えたことを特徴とする受信装置。
JP3291428A 1991-11-07 1991-11-07 受信装置 Expired - Lifetime JP3024318B2 (ja)

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JPH05129973A JPH05129973A (ja) 1993-05-25
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