JPH0528834Y2 - - Google Patents

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JPH0528834Y2
JPH0528834Y2 JP17576087U JP17576087U JPH0528834Y2 JP H0528834 Y2 JPH0528834 Y2 JP H0528834Y2 JP 17576087 U JP17576087 U JP 17576087U JP 17576087 U JP17576087 U JP 17576087U JP H0528834 Y2 JPH0528834 Y2 JP H0528834Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はインパルス性雑音による感度劣化に起
因するSN比の劣化を改善したFM無線受信機に
関するものである。
(従来の技術) 従来のこのような分野の技術としては、高橋
良 他著「FMステレオ放送技術」(日本放送出
版協会、P168〜169、昭和40年1月25日発行)、
又は尾佐竹 徇 他著「通信方法の基礎」(株式
会社オーム社、P111〜113、昭和39年2月25日発
行)に開示されたものがある。以下、これらにつ
いて説明する。
第2図は従来のFM無線受信機の一例を示すも
ので、アンテナ1に受信されたFM電波は高周波
増幅器2にて高周波増幅され、混合器3にて所定
の局部周波数の信号と混合され中間周波数の信号
に変換され、さらにゲート回路4を経て中間周波
増幅器5へ送出され増幅され、検波器6にて検波
され音声信号に変換され、低(音声)周波増幅器
7を介してスピータ8より再生される。
この際、イグニツシヨン雑音等のインパルス
(衝撃)性雑音を含んだ雑音電波がアンテナ1に
混入すると、その瞬間、中間周波増幅器5の中心
周波数によつて周期が決定される過渡振動を起こ
す。この過渡振動は希望信号の受信入力レベルが
充分大きい(10dBμV程度以上)と、中間周波増
幅器5の次に設けられる振幅制限器(図示せず)
で抑圧されるが、希望信号の受信入力レベルが小
さい(0〜−5dBμV)と検波器6の動作を大き
く乱し、雑音と信号の合成位相が信号位相と逆相
になるような場合にはプログラムに空白時間を生
じたような現象を呈し、この階段変化により音声
周波出力に過渡振動雑音を発生させる。
而して、前記装置ではFM電波に重畳した雑音
成分(AM分)が高周波増段階より雑音増幅器9
にて取出され、マルチバイブレータ10にて該雑
音に応じた制御パルスに変換され、ゲート回路4
に入力され、混合器3の出力より雑音成分が打消
される如くなつている。
また、第3図は従来のFM無線受信機の他の例
を示すものであるが、この例では雑音増幅器11
にて取出された雑音に応じた負の制御パルスがマ
ルチバイブータ12よりゲート回路13に入力さ
れ、検波器6の出力より雑音成分が打消される如
くなつている。なお、その他の構成、作用は第2
図の装置と同様である。
前記第2図又は第3図に示す装置によれば、前
述した振幅制限器で抑圧しきれなかつたレベルよ
り20dB大きいパルス雑音でも抑圧することがで
きる。
また、第4図a,bは圧縮器を備えたFM無線
送信機及び伸張器を備えたFM無線受信機の構成
を示すものである。送信機側において、マイクロ
ホン14より入力された音声は帯域フイルタ
(BPF)15により帯域制限され、圧縮器
(COMP)16により圧縮、即ち低レベルの信号
がレベルアツプされ、また、高レベルの信号がレ
ベルダウンされ、さらにプリエンフアシス回路1
7、リミツタ18及びスプラツタフイルタ19を
経て変調器20に送出され、ここで発振器21よ
り発生する搬送波信号をFM変調し、得られた
FM変調波は増幅器22、逓倍器23及び電力増
幅器24を介してアンテナ25より発信される。
一方、受信機側において、アンテナ26に受信
されたFM電波は高周波増幅器27、混合器2
8、中間周波増幅器29、検波器30及び帯域フ
イルタ(BPF)31を経て音声信号に復調され、
伸張器(EXP)32により伸張、即ち比較的低
レベルの信号がレベルダウンされ、また、比較的
高レベルの信号がレベルアツプされ、さらに低周
波増幅器33、低周波出力増幅器34を介してス
ピーカ35より再生される。
一般に、伝送路で相加する雑音は信号レベルに
無関係であり、信号レベルが低い程、SN比は低
下する。従つて、前述したように送信機側で低レ
ベルの信号をレベルアツプするとともに高レベル
の信号をレベルダウンして伝送し、受信機側でこ
れを元の信号に戻すようにすれば、SN比の信号
レベルに対する依存度を軽減でき、総合的なSN
比を上げることが可能となる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記第2図又は第3図に示す装
置では、高周波増幅段に雑音成分を取出す雑音増
幅器を設けなければならないため、回路構成が複
雑となり、装置の大形化及び高価格化をもたら
し、特に移動用又は車載用の小形無線機において
適用し難いという問題があり、また、第4図a,
bに示す装置では同様な圧伸特性を有する圧縮器
及び伸張器をそれぞれ備えた送信機及び受信機間
でなければ、音声が不自然で聞きづらいものにな
るという問題点があつた。
本考案は前記問題点を除去し、簡単な構成でし
かも通信可能な装置が限定されることなく、イン
パルス性雑音を効果的に抑圧することができる
FM無線受信機を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案では前記問題点を解決するため、受信入
力レベルを検出するレベル検出回路と、前記検出
した受信入力レベルと所定のレベルとを比較する
比較器と、検波後の信号を伸張する伸張器と、前
記比較結果に基づいて受信入力レベルが所定のレ
ベル以下の時は検波段と音声周波増幅段との間に
前記伸張器を挿入し、所定のレベルより大きい時
は検波段と音声周波増幅段とを直結する切替回路
とを備えたFM無線受信機を提案する。
(作用) 本考案によれば、受信されたFM電波の受信入
力レベルがレベル検出回路にて検出され、これが
比較器にて所定のレベルと比較され、該受信入力
レベルが所定のレベル以下の時、即ち雑音と信号
とのレベルが近接している時は切替回路により検
波段と音声周波増幅段との間に伸張器が挿入さ
れ、これによつて、主として雑音を含むレベルの
信号が下げられるとともに主として音声信号を含
むレベルの信号が持ち上げられて再生され、ま
た、受信入力レベルが所定レベルより大きい時、
即ち雑音と信号とのレベルが離れている時は切替
回路により検波段と音声周波増幅段とが直結さ
れ、これによつてそのまま再生される。
(実施例) 第1図は本考案のFM無線受信機の一実施例を
示すもので,図中、41はアンテナ、42は高周
波増幅器、43は第1混合器、44は第1局部発
振器、45は第1中間周波フイルタ、46は第2
混合器、47は第2局部発振器、48は第2中間
周波フイルタ、49は中間周波増幅器、50は電
界検出回路、51は比較器、52は周波数弁別器
(検波器)、53は帯域フイルタ(BPF)、54は
切替回路、55は伸張器、56は低周波増幅器、
57は低周波出力増幅器、58はスピーカであ
る。
電界検出回路50は中間周波増幅器49の出力
より受信入力レベルを検出するもので,ここでは
第2混合器46、第2局部発振器47、中間周波
増幅器49及び周波数弁別器52とともに周知の
集積回路(例えば、東光株式会社製「通信器用
FMIF AMP IC TK10483」)59内に含まれる
Sメータ駆動用の回路を用いている。比較器51
は該電界検出回路50の出力電圧、即ち受信入力
レベルと所定のレベル、ここでは−5dBμVとを
比較し、受信入力レベルが−5dBμV以下の時は
ハイ(H)レベルの信号を、また、受信入力レベ
ルが−5dBμVより大きい時はロー(L)レベル
の信号を出力する。
切替回路54は周知のリレー等からなり、比較
器51よりハイレベルの信号が入力されると動作
して、帯域フイルタ53と低周波増幅器56との
間に伸張器55を挿入し、また、比較器51より
ローレベルの信号が入力されると動作せず、帯域
フイルタ53と低周波増幅器56とを直結する。
伸張器55としては周知の集積回路(例えば、
米国 シグネチツクス社製「COMPANDOR
SA571」)を用いている。第5図はその構成を示
すもので,コンデンサ55a,55b、抵抗55
c,55d,55e,55f,ΔGセル55g、
整流器55h及びオペアンプ55iからなつてい
る。前記回路において、入力信号電圧VINが例え
ば6dB下がると、整流器55hからΔGセル55
gへ供給される利得制御電流が少なくなり、これ
により利得が6dB下がり、出力信号電圧VOUT
12dB下がり、結果として2倍の伸張が行なわれ
る如くなつている。
第6図は受信入力レベルの変化に対応する音声
及び雑音信号の出力レベルを示すものである。図
中、61は音声信号、62は伸張器を使用しない
場合の雑音信号、63は伸張器を使用した場合の
雑音信号の特性をそれぞれ示しており、伸張器を
使用することにより雑音信号のレベルが下がり、
SN比が向上することがわかる。
前記実施例において、アンテナ41で受信され
たFM電波は高周波増幅器42にて高周波増幅さ
れ、第1混合器43、第1局部発振器44及び第
1中間周波フイルタ45にて第1の中間周波数の
信号に変換され、第2混合器46、第2局部発振
器47及び第2中間周波フイルタ48にて第2の
中間周波数の信号に変換され、中間周波増幅器4
9にて増幅され、さらに周波数弁別器52、帯域
フイルタ53にて音声信号に変換される。
この際、電界検出回路50にて検出される受信
入力レベルが−5dBμVより大きければ、比較器
51はローレベルの信号を出力するため、切替回
路54は動作しない。従つて、前記音声信号はそ
のまま低周波増幅器56へ送出され増幅され、さ
らに低周波出力増幅器57は介してスピーカ58
より再生されるが、受信入力レベルが大きいた
め、雑音成分は中間周波増幅器49の次に設けら
れる振幅制限器(図示せず)により充分抑圧さ
れ、スピーカ58より再生されることはない。
また、電界検出回路50にて検出される受信入
力レベルが−5dBμV以下であれば、比較器51
はハイレベルの信号を出力するため。切替回路5
4が動作する。従つて、音声信号は伸張器55に
より伸張されて低周波増幅器56へ送出され増幅
器され、さらに低周波出力増幅器57を介してス
ピーカ58より再生されるが、受信入力レベルが
小さく雑音成分が多いため、音声の不自然さはそ
れほど目立つことはなく、しかも低レベルの信号
はさらにレベルダウンされるため、前述したよう
に雑音のレベルも下がり、SN比が向上する。
第7図は前述したFM無線受信機における雑音
低減効果の測定のようすを示すものである。標準
信号発生器71はFM電波の搬送周波数の信号、
例えば150MHzの信号を発生し、また、イグニツ
シヨン雑音発生器72はインパルス性雑音を発生
し、これらはともに結合器73によつてFM無線
受信機74に入力され、その出力が測定器、例え
ばオシロスコープ75に送出される如くなつてい
る。第8図aは伸張器を使用しない時の出力波形
を、また、第8図bは伸張器を使用した時の出力
波形をそれぞれ示し、図中、81はインパルス性
雑音を示す。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、受信入力
レベルが大きくSN比の良い時は信号をそのまま
再生し、また、受信入力レベルが小さくSN比の
悪い時は信号を伸張しSN比を改善して再生する
ようになしたため、常にSN比が良くしかも不自
然さのない音声を再生することができ、また、送
信機側での圧縮を必要としないため、どのような
送信機との通信も可能であり、さらに高周波増幅
段に特別な回路を設けたりする必要もなく、既存
及び周知の回路の組合わせで実現できるので、移
動用又は車載用のFM無線機に適用して小形且つ
低価格な装置を提供できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のFM無線受信機の一実施例を
示す構成図、第2図は従来のFM無線受信機の一
例を示す構成図、第3図は従来のFM無線受信機
の他の例を示す構成図、第4図a,bは圧縮器を
備えたFM無線送信機及び伸張器を備えたFM無
線受信機を示す構成図、第5図は伸張器の一例を
示す回路図、第6図は受信入力レベルと出力レベ
ルとの関係図、第7図は雑音低減効果の測定のよ
うすを示す図、第8図a,bは第7図の装置によ
る雑音信号の出力波形図である。 50……電界検出回路、51……比較器、54
……切替回路、55……伸張器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 受信入力レベルを検出するレベル検出回路と、 前記検出した受信入力レベルと所定のレベルと
    を比較する比較器と、 検波後の信号を伸張する伸張器と、 前記比較結果に基づいて受信入力レベルが所定
    のレベル以下の時は検波段と音声周波増幅段との
    間に前記伸張器を挿入し、所定のレベルより大き
    い時は検波段と音声周波増幅段とを直結する切替
    回路とを備えた ことを特徴とするFM無線受信機。
JP17576087U 1987-11-19 1987-11-19 Expired - Lifetime JPH0528834Y2 (ja)

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JP17576087U JPH0528834Y2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19

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Publication Number Publication Date
JPH0181041U JPH0181041U (ja) 1989-05-31
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