JPH05344010A - 無線通話機の雑音低減装置 - Google Patents

無線通話機の雑音低減装置

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JPH05344010A
JPH05344010A JP14742092A JP14742092A JPH05344010A JP H05344010 A JPH05344010 A JP H05344010A JP 14742092 A JP14742092 A JP 14742092A JP 14742092 A JP14742092 A JP 14742092A JP H05344010 A JPH05344010 A JP H05344010A
Authority
JP
Japan
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noise
frequency
band
signal
voice
Prior art date
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Pending
Application number
JP14742092A
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English (en)
Inventor
Wataru Matsumoto
渉 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05344010A publication Critical patent/JPH05344010A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声信号の周波数特性を維持しつつ、雑音を
抑えることができる無線通話機の雑音低減装置を提供す
る。 【構成】 ノイズ帯域フィルター6はR/Fモジュール
2からの復調信号の中から音声帯域の周波数以外の参照
ノイズ帯域の周波数を抽出する。整流検波回路7は参照
ノイズ帯域の周波数帯の信号の平均値を検出してノイズ
フィルターコントロール回路8に出力する。ノイズフィ
ルターコントロール回路8は入力した平均値に基づいて
音声帯域中の雑音の大きさを類推し、電話音声系回路5
への音声信号の通過特性を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線によって機器間の
通話を行う無線通話機の雑音低減装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコードレス電話機は、電話
回線に接続された親機と、この親機に無線によって接続
された子機とから構成されており、音声帯域の周波数を
含む信号をやりとりすることによって、これら親機・子
機間における通話を実現している。
【0003】図5に係るコードレス電話機の受話系(例
えば子機側)の電気回路のブロック図を示す。1は親機
から送信された音声信号を含む周波数変調(FM)波を
受信するアンテナであり、このアンテナにて受信した信
号はR/Fモジュール2に送られて復調される。この復
調信号は100HZ〜10KHZの周波数成分を含んで
おり、次に盗聴防止のための秘話回路3に入力される。
秘話回路3においては、その内部に含まれる帯域フィル
ターによって前記復調信号の内の音声帯域、即ち300
HZ〜3KHZの周波数成分のみ抽出されて反転され
る。それによって盗聴を防止している。秘話回路3にお
いて抽出された300HZ〜3KHZの音声信号は、圧
縮器(コンプレッサ)及び伸張器(エキスパンダ)を含
む圧伸器(コンパンダ)4に入力されてその中の前記伸
張器によって伸張され、元の音声信号の振幅に再生され
て後段の電話音声系回路5に送出されることになる。
【0004】ここで、前記R/Fモジュール2によって
復調された信号の強電界時のスペクトル成分を図2に示
す。R/Fモジュール2からの復調信号には前記300
HZ〜3KHZの周波数の音声帯域スペクトル9と、親
機と子機の間の通信経路において入ってくる雑音スペク
トル10が含まれている。この復調信号のスペクトル成
分は、強電界時においては周波数変調波の搬送波周波数
に対して周辺雑音が充分に小さいため、復調後も殆ど雑
音は確認できず、白色雑音と略同程度になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親機と
子機の間の距離が離れるなどの理由によって子機におけ
る受信電波が弱くなる所謂弱電界時には、図3の如く雑
音スペクトル10が角周波数2πfに比例して大きくな
る三角雑音の形状で分布するようになる。そのため、係
る弱電界時において雑音が多く発生した場合にはS/N
(信号対雑音比)が悪化して会話中の音声が聞こえ難く
なるなどの問題が発生する。
【0006】そこで、従来では係る弱電界時における復
調信号中の音声帯域に雑音の大きさに係わらず、雑音の
最悪時に合わせた一定のフィルターをかけ、雑音の総電
力を削減してS/Nを良くしようとしていたが、通常の
雑音の少ない状態でもフィルターがかかり、その周波数
特性が悪化して音質が悪くなる問題があった。
【0007】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、音声信号の周波数特性を維
持しつつ、雑音を抑えることができる無線通話機の雑音
低減装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の雑音低減装置
は、音声帯域の周波数を含む信号を受信する無線通話機
に用いられるものであり、受信信号の内の音声帯域の周
波数信号の通過を制御するフィルター手段と、受信信号
の中から音声帯域以外の周波数帯を抽出する参照信号抽
出手段と、この参照信号抽出手段によって抽出された周
波数帯の雑音の大きさを検出する雑音検出手段とを具備
しており、フィルター手段は雑音検出手段の検出した雑
音の大きさに基づいて通過特性を調整するように構成し
たものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、参照信号抽出手段は音声帯域
以外の周波数帯を抽出するので、雑音検出手段は音声信
号の大小に関係なく純粋な雑音の大きさを検出すること
ができる。この雑音は弱電界中では図3の如く周波数に
比例して変化する。従って、雑音検出手段の検出した音
声信号の大きさに基づいてフィルター手段は音声帯域の
周波数帯における雑音の大きさを類推し、類推した雑音
の大きさから通過特性を調整する。即ち、雑音が小さい
ときには音質を重視した周波数特性が得られるように
し、雑音が大きいときには周波数特性の劣化を最小限に
抑えつつフィルターをかけ雑音の総電力を削減し、S/
Nを向上させる。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は無線通話機の実施例としてのコードレス電話
機の受話系(例えば子機側)の電気回路のブロック図を
示す。1は親機から送信された音声帯域の周波数信号を
含む周波数変調波を受信するアンテナであり、このアン
テナにて受信した信号はR/Fモジュール2に送られて
復調される。この復調信号は100HZ〜10KHZの
周波数成分を含んでおり、次に盗聴防止のための秘話回
路3に入力される。秘話回路3においては、その内部に
含まれる帯域フィルターによって前記復調信号の内の音
声帯域、即ち300HZ〜3KHZの周波数成分のみ抽
出されて反転される。それによって盗聴を防止してい
る。秘話回路3において抽出された音声信号は、圧縮器
(コンプレッサ)及び伸張器(エキスパンダ)を含む圧
伸器(コンパンダ)4に入力されてその中の前記伸張器
によって伸張され、フィルター手段としてのノイズフィ
ルターコントロール回路8を経て後段の電話音声系回路
5に送出される。
【0011】更に本発明においては、R/Fモジュール
2から出力された復調信号は参照信号抽出手段としての
ノイズ帯域フィルター6にも送出される。ノイズ帯域フ
ィルター6は前記音声帯域の周波数(300HZ〜3K
HZ)以外の周波数、例えば8KHZから10KHZま
での周波数帯(以下、参照ノイズ帯域と称する。)のみ
を通過させるものであり、このノイズ帯域フィルター6
から出力された参照ノイズ帯域の周波数成分は雑音検出
手段としての整流検波回路7に出力される。整流検波回
路7は入力した周波数帯の信号の平均値を検出するもの
であり、ここで得られた平均値は前記ノイズフィルター
コントロール回路8に出力される。
【0012】ここで、前記参照ノイズ帯域には音声帯域
の周波数は含まれない。即ち、整流検波回路7が平均化
する対象は純粋な雑音成分のみであり、従って、整流検
波回路7が出力する平均値は音声信号の大小に左右され
ることなく、純粋に雑音のみの大きさを表している。
【0013】一方、弱電界時には図3の如く復調信号中
に雑音スペクトル10が角周波数2πfに比例して大き
くなる三角雑音の形状で分布する。従って、参照ノイズ
帯域(図3中に11で示す)に現れる雑音スペクトル1
0は、周波数の減少に比例した大きさで音声帯域スペク
トル9中にも現れているものと類推判断することができ
る。
【0014】ノイズフィルターコントロール回路8は、
前記整流検波回路7が出力する平均値に基づいて図3の
雑音スペクトル10の分布状態から相対的に音声帯域中
の雑音の大きさを類推し、この類推した雑音の大きさに
応じて圧伸器4の伸張器から出力された信号の電話音声
系回路5への通過特性を調整する。
【0015】図4にノイズフィルターコントロール回路
8を通過する音声信号のスペクトル成分を示す。図4に
おいて、12は強電界中で雑音の小さい状況でのフィル
ター特性である。即ち、この場合、ノイズフィルターコ
ントロール回路8は音声帯域の周波数帯に殆どフィルタ
ーをかけず、そのまま電話音声系回路5に送出する。従
って、音声信号は周波数−利得特性がフラットとなり、
その音質は原音の再生に近い、良い周波数特性となる。
【0016】次に図4において、13は雑音が中程度の
場合を示し、14は弱電界で雑音が大きい場合の特性を
示す。即ち、雑音が大きくなるに従ってノイズフィルタ
ーコントロール回路8は音声信号にフィルターをかけて
行き、音声信号の電力削減を必要最小限に抑えながら、
音声帯域の周波数に含まれる雑音の総電力を削減する。
これによって、音声帯域の周波数特性の劣化を最小限に
抑えつつ、S/Nの向上を図る。特に、この場合音声の
明瞭度を左右する1KHZ付近のスペクトル成分は残す
よう図4に示す如くフィルターをかけ、通話特性を良好
に維持する。
【0017】尚、実施例では周波数変調方式のコードレ
ス電話機に本発明を適用したが、それに限られず、AM
等他の変調方式或いは他の無線通話機に本発明を適用し
ても同様の効果を有することは云うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば音声
帯域以外の周波数から雑音の大きさを検出し、それに基
づいて音声帯域の周波数信号の通過特性を調整するの
で、音声信号の大小に左右されず純粋な雑音の大きさに
応じて通過特性を調整することができる。従って、音声
信号の周波数特性の劣化を最小限に抑えつつ雑音発生時
の雑音の低減を達成することが可能となり、種々の雑音
状況下において音質とS/Nを的確に調和させた無線通
話を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのコードレス電話機の受
話系の電気回路のブロック図である。
【図2】R/Fモジュールにおける復調信号の強電界時
のスペクトル成分を示す図である。
【図3】R/Fモジュールにおける復調信号の弱電界時
のスペクトル成分を示す図である。
【図4】ノイズフィルターコントロール回路のフィルタ
ー特性を説明するための、音声信号のスペクトル成分を
示す図である。
【図5】従来のコードレス電話機の受話系の電気回路の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 R/Fモジュール 4 コンパンダ回路 5 電話音声系回路 6 ノイズ帯域フィルター 7 整流検波回路 8 ノイズフィルターコントロール回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声帯域の周波数を含む信号を受信する
    無線通話機において、前記受信信号の内の音声帯域の周
    波数信号の通過を制御するフィルター手段と、前記受信
    信号の中から音声帯域以外の周波数帯を抽出する参照信
    号抽出手段と、該参照信号抽出手段によって抽出された
    周波数帯の雑音の大きさを検出する雑音検出手段とを具
    備して成り、前記フィルター手段は前記雑音検出手段の
    検出した雑音の大きさに基づいて通過特性を調整するこ
    とを特徴とする無線通話機の雑音低減装置。
JP14742092A 1992-06-08 1992-06-08 無線通話機の雑音低減装置 Pending JPH05344010A (ja)

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JP14742092A JPH05344010A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 無線通話機の雑音低減装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000033530A (ko) * 1998-11-24 2000-06-15 김영환 음성 구간 검출과 스펙트럼 차감법을 이용한 차량 잡음제거방법
KR100414841B1 (ko) * 1995-02-17 2004-03-10 소니 가부시끼 가이샤 잡음저감방법및장치
KR100657912B1 (ko) * 2004-11-18 2006-12-14 삼성전자주식회사 잡음 제거 방법 및 장치

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KR20000033530A (ko) * 1998-11-24 2000-06-15 김영환 음성 구간 검출과 스펙트럼 차감법을 이용한 차량 잡음제거방법
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