JPH1168552A - 2n分周回路 - Google Patents

2n分周回路

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JPH1168552A
JPH1168552A JP22350097A JP22350097A JPH1168552A JP H1168552 A JPH1168552 A JP H1168552A JP 22350097 A JP22350097 A JP 22350097A JP 22350097 A JP22350097 A JP 22350097A JP H1168552 A JPH1168552 A JP H1168552A
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JP
Japan
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circuit
flip
output
flop
frequency
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JP22350097A
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English (en)
Inventor
Toru Takeshita
徹 竹下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2n分周回路において、非分周モード状態の
フリップフロップ回路を分周モード状態に自動的に引き
込めるようにする。 【解決手段】 クロック信号CLKに基づいて「1」ま
たは「0」の状態を各々が保持するようにカスケード接
続されたn個のフリップフロップ回路F1〜Fnと、最
後段のフリップフロップ回路Fnの出力を反転して最前
段のフリップフロップ回路F1に入力するインバータ1
1とを備え、クロック信号CLKに基づいてそのクロッ
ク信号周期の2n倍の周期の分周信号を出力する2n分
周回路100において、フリップフロップ回路Fnの出
力が「0」でその1つ前段のフリップフロップ回路Fn-
1の出力が「1」のとき、他のフリップフロップ回路F
1〜Fn-2の個々の出力に係わらず、フリップフロップ
回路F1〜Fnの各々の出力を全て「1」に揃える分周
モード引込み回路12が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速クロック信号
から低速クロック信号を生成する信号生成回路等に適用
して好適な2n分周回路に関する。更に詳しくは、カス
ケード接続された複数個のフリップフロップ回路のう
ち、その最終段の出力とその1つ前のフリップフロップ
回路の出力とを使用して、全てのフリップフロップ回路
の出力を「1」に揃えることにより、非分周モード状態
にある分周回路を入力クロック信号の整数倍の分周信号
が得られる分周モード状態に自動的に引き込めるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信システム等において、送受
信動作の基本となる超高速信号(1.06GHz程度)
を外部からの参照信号に対して同期抽出する必要があ
る。送信側においては、超高速クロック信号から低速ク
ロック信号を生成する信号生成回路からの信号と、外部
からの低速参照クロック信号とを比較して超高速クロッ
ク信号を抽出することが多い。この信号生成回路には入
力クロック信号を整数倍の周期の信号に分周する分周回
路が適している。
【0003】しかし、送信側においては、外部からの情
報は参照クロック信号のみであり、分周回路をリセット
するためのクリア信号は外部から分周回路へは入力され
ない。このため、分周回路に非期待動作状態が生じる
と、正常動作状態に引き込むことが不可能となる。
【0004】また、一般的にも、分周回路ではクリア付
きフリップフロップ回路やクリア信号処理回路を付加し
た分周回路によりクロック信号生成回路を構成すると、
回路規模が大きくなったり、電源投入毎に外部からリセ
ットをしなければならないという問題がある。
【0005】そこで、外部からのリセット手段を持たな
い分周回路によってクロック信号生成回路を構成する方
法が考えられる。この種の分周回路では複数個のフリッ
プフロップ回路がカスケード接続され、最終段のフリッ
プフロップ回路の出力を反転して最前段のフリップフロ
ップ回路の入力とし、リング発振させる構成が良く知ら
れている。
【0006】この構成によれば、各々のフリップフロッ
プ回路を同一のクロック信号で動作させることができ
て、しかも、各段のフリップフロップ回路の出力が直接
次段のフリップフロップ回路の入力となるため、回路構
成が比較的容易であり、信号通過によるゲート遅延時間
等が短いといった利点がある。
【0007】一般に、ある入力クロック信号に基づいて
N分周信号を生成する分周回路を構成する場合、N個の
状態を保持する必要性からn個のフリップフロップ回路
が用いられる。Nとnとの間には2n≧Nの関係があ
る。
【0008】図6は従来方式の10分周回路(n=5)
の構成例を示す図である。図6に示すように、10分周
回路1では5個のフリップフロップ回路F1〜F5がカ
スケード接続される。各々のフリップフロップ回路F1
〜F5にはクロック信号CLKが入力され、このクロッ
ク信号CLKの立ち上がりによって各々のフリップフロ
ップ回路F1〜F5の出力が確定される。最終段のフリ
ップフロップ回路F5の出力には10分周信号S10が生
ずると共に、この10分周信号S10がインバータ2によ
って反転され、そのインバータ出力が最前段のフリップ
フロップ回路F1に入力される。
【0009】次に、10分周回路1の分周モード時の動
作を説明する。図7はクロック信号CLKの1回の立ち
上がりを1サイクルとしてフリップフロップ回路F1〜
F5の出力をサイクル順に示した出力波形図である。
【0010】各々のフリップフロップ回路F1〜F5は
図7(A)に示すクロック信号CLKに基づいて論理値
「0」又は「1」を保持する。従って、図7(B)に示
すサイクル1のフリップフロップ回路F1の出力はサイ
クル2で反転されてリップフロップ回路F2の入力とな
る。図7(C)に示すサイクル2のフリップフロップ回
路F2の出力はサイクル3で反転されてリップフロップ
回路F3の入力となる。図7(D)に示すサイクル3の
フリップフロップ回路F3の出力は図7(E)に示すサ
イクル4で反転されてフリップフロップ回路F4の入力
となる。
【0011】従って、フリップフロップ回路F5のある
時点の入力には、図7(B)〜7(E)に示したサイク
ル1〜5のクロック信号CLKの立ち上がりによってフ
リップフロップ回路F4,F3,F2,F1の出力が順
にシフトされてくる。そして、サイクル4のフリップフ
ロップ回路F4の出力は、サイクル5のクロック信号の
立ち上がり後に反転して図7(F)に示すフリップフロ
ップ回路F5の入力となり、F5のサイクル6の出力と
一致する。
【0012】この10分周回路1ではこのサイクル1〜
5の動作がサイクル6〜10でもう一度繰り返されるか
ら、サイクル10のクロック信号の立ち上がり後に、フ
リップフロップ回路F5の入力は最初のフリップフロッ
プ回路F5の入力と一致することになる。この結果、フ
リップフロップ回路F5の出力にはクロック信号周期T
の10倍(周期10T)の分周信号(以下10分周信号
という)S10が生じる。
【0013】つまり、フリップフロップ回路F1〜F5
の各々の初期状態が順に「11111」であるとき、フ
リップフロップ回路F5の出力はサイクル5のクロック
信号CLKの立ち上がり後に「1」から「0」になり、
さらに、サイクル10のクロック信号CLKの立ち上が
り後に「0」から「1」になる。これが電源受給期間中
に永久的に繰り返されるので、フリップフロップ回路F
5の出力から、クロック信号CLKの1回の立ち上がり
毎に、「11111000001111100000・
・・・・」という10分周信号S10が継続して得られる
ことになる。
【0014】このように入力クロック信号CLKの整数
倍の周期の分周信号が継続して得られる出力状態を以
後、分周モード状態と呼ぶことにする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
2n分周回路において、n個のフリップフロップ回路F
1〜Fnが「1」または「0」を保持する状態の全組み
合わせは2n個だけ存在する。一方、2n分周回路では
2n個の状態のみを必要とする。従って、2nの分周信
号に無関係な状態が2n−2n個も存在することにな
る。
【0016】この2n−2n個の状態のうちの複数個の
状態の組み合わせにおいて、2n分周回路1が分周モー
ド状態から外れた周期動作をする場合がある。この動作
状態を以下、非分周モード状態と呼ぶことにする。この
非分周モード状態は分周モード状態動作へのノイズや電
源投入時のフリップフロップ回路の初期状態によって生
じる。非分周モード状態では、n個のフリップフロップ
回路F1〜Fnが期待の状態で「1」または「0」を保
持しなくなるので、分周モード状態のように入力クロッ
ク信号周期の整数倍の分周信号を得ることができない。
【0017】従って、図6に示した10分周回路におい
ても、フリップフロップ回路F1〜F5が一旦、非分周
モード状態に陥るとリセット手段が無いため、二度と分
周モード状態(10分周信号の出力状態)に戻すことが
できない。
【0018】このままの10分周回路をクロック信号生
成回路に適用した場合には、フリップフロップ回路F1
〜F5の出力は、例えば図8(B)〜8(F)に示す非
分周モード状態時の出力波形のようになる。そして、フ
リップフロップ回路F5の出力は図8(F)に示すよう
にクロック信号周期Tの10倍の周期信号(以下非分周
信号という)となるが、周期10T中にハイレベルのパ
ルスが3つに分散したようになって、図7(F)に示し
たデューティ比(ハイレベルとローレベルの比)50%
の分周信号とはならない。
【0019】この非分周信号を光通信システム等の参照
クロック信号に対する比較信号として使用しても、同期
信号等を抽出できないので、従来方式の10分周回路を
そのままクロック信号生成回路等に使用することができ
ないという問題がある。
【0020】なお、リセット機能付きの分周回路をクロ
ック信号生成回路に使用した場合には、フリップフロッ
プ回路が一旦、非分周モード状態に陥ると、次にリセッ
ト信号が入力されるまで、フリップフロップ回路が非分
周モード状態のまま動作してしまう。
【0021】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、非分周モード状態のフリップ
フロップ回路を分周モード状態に自動的に引き込めるよ
うにした2n分周回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、クロッ
ク信号に基づいて論理値1または0の状態を各々が保持
するようにカスケード接続されたn個のフリップフロッ
プ回路と、第n番目のフリップフロップ回路の出力を反
転して第1番目のフリップフロップ回路に入力するイン
バータとを備え、クロック信号に基づいてそのクロック
信号周期の2n倍の周期の分周信号を出力する分周回路
において、第n番目のフリップフロップ回路の出力が論
理値0で第n−1番目のフリップフロップ回路の出力が
論理値1になったとき、第1番目から第n−2番目のフ
リップフロップ回路の個々の出力に係わらず、その第1
番目から第n番目のフリップフロップ回路の各々の出力
を全て論理値1に揃える分周モード引込み回路が設けら
れたことを特徴とする2n分周回路によって解決され
る。
【0023】本発明の2n分周回路によれば、第n番目
のフリップフロップ回路の出力が論理値0で第n−1番
目のフリップフロップ回路の出力が論理値1になったと
き、第1番目から第n−2番目のフリップフロップ回路
の個々の出力に係わらず、第n−1番目のフリップフロ
ップ回路の出力論理値1と第n番目のフリップフロップ
回路の出力論理値0に基づき、第1番目から第n番目の
フリップフロップ回路の各々の出力が分周モード引込み
回路によって、全て論理値1に揃えられるので、非分周
モード状態の分周回路を分周モード状態に自動的に引き
込むことができる。以後はn個のフリップフロップ回路
F1〜Fnが一定の状態で論理値1または0を保持する
ようになる。
【0024】従って、電源を断して再投入した場合で
も、従来方式のように非分周モード状態に陥ることな
く、しかも、外部からのリセット動作に依存することな
く、入力クロック信号周期の整数倍の分周信号を電源受
給期間中継続して得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る2n分周
回路の一実施の形態について、図面を参照しながら説明
をする。
【0026】図1は本実施の形態としての2n分周回路
100の構成例を示す図である。本実施の形態ではn個
のフリップフロップ回路がカスケード接続され、そのフ
リップフロップ回路の最終段の出力が「0」で、その1
つ前段のフリップフロップ回路の出力が「1」になった
とき、他のフリップフロップ回路の出力に係わらず、前
段のフリップフロップ回路の出力「1」と最終段のフリ
ップフロップ回路の出力「0」を使用して、n個のフリ
ップフロップ回路の出力を全て「1」に揃えることによ
り、非分周モード状態の2n分周回路を入力クロック信
号の整数倍の周期の分周信号が得られる分周モード状態
に自動的に引き込めるようにしたものである。
【0027】図1において、2n周期発振のためのn個
のD型のフリップフロップ回路F1〜Fnがカスケード
接続され、クロック信号CLKに基づいて論理値「1」
または「0」の状態が各々によって保持される。
【0028】第n番目のフリップフロップ回路Fnの出
力Qと第1番目のフリップフロップ回路F1の入力Dと
の間にはインバータ11が接続され、フリップフロップ
回路Fnの出力Qが反転されてフリップフロップ回路F
1の入力Dになされる。
【0029】各々のフリップフロップ回路F1〜Fnの
入出力間には分周モード引込み回路12が接続される。
分周モード引込み回路12は第1の論理回路としての二
入力AND回路20と第2の論理回路としてのn−2個
の二入力OR回路O1〜On-2を有している。
【0030】フリップフロップ回路Fnの出力Qとフリ
ップフロップ回路Fn-1の出力Qには二入力AND回路
20が接続され、フリップフロップ回路Fnの出力(反
転値)とフリップフロップ回路Fn-1の出力Qとの論理
積に基づいて分周モード引込み信号Sが生成される。例
えば、二入力AND回路20はフリップフロップ回路F
nの出力Qが0でフリップフロップ回路Fn-1の出力Q
が1になったとき、分周モード引込み信号S=「1」を
出力する。
【0031】また、フリップフロップ回路F1の出力Q
と第2番目のフリップフロップ回路F2の入力Dとの間
には二入力OR回路O1が接続され、フリップフロップ
回路F1の出力Qと二入力AND回路20の出力Sとの
論理和に基づいて次段のフリップフロップ回路F2の入
力Dに「1」または「0」が出力される。二入力OR回
路O1の性質から、分周モード引込み信号Sが「1」の
ときは、フリップフロップ回路F1の出力Qが「1」ま
たは「0」に係わらず、フリップフロップ回路F2の入
力Dに「1」が出力される。
【0032】同様に、フリップフロップ回路F2の出力
Qと第3番目のフリップフロップ回路F3の入力Dとの
間には二入力OR回路O2が接続され、フリップフロッ
プ回路F2の出力Qと二入力AND回路20の出力Sと
の論理和に基づいて次段のフリップフロップ回路F3の
入力Dに「1」または「0」が出力される。分周モード
引込み信号Sが「1」のときは、フリップフロップ回路
F2の入力Dと同様にフリップフロップ回路F3の入力
Dに二入力OR回路O2から「1」が出力される。
【0033】以下同様に第n−2番目のフリップフロッ
プ回路Fn-2の出力Qと第n−1番目のフリップフロッ
プ回路Fn-1の入力Dとの間に二入力OR回路On-2が接
続され、フリップフロップ回路Fn-2の出力Qと二入力
AND回路20の出力Sとの論理和に基づいて次段のフ
リップフロップ回路Fn-1の入力Dに「1」または
「0」が出力される。分周モード引込み信号Sが「1」
のときは、フリップフロップ回路F1〜Fn-2と同様に
次段のフリップフロップ回路Fn-1の入力Dに二入力O
R回路On-2から「1」を出力するようになされてい
る。
【0034】図2は2n分周回路100の分周モード引
込み時のフリップフロップ回路F1〜Fnの出力状態を
示す表図である。図2に示すように、2n分周回路10
0では電源オンによって非分周モード状態に陥ったと
き、クロック信号CLKのあるサイクルaで、n個のフ
リップフロップ回路F1〜Fnにおいて、必ず「xxx
x〜x10」という並びの出力状態が存在する。この出
力状態「xxxx〜x10」に着目し、このサイクルa
の次のサイクルa+1で、出力状態「1111・・・1
11」の分周モード状態に引き込めるように、フリップ
フロップ回路F1〜Fnに分周モード引込み回路12を
設けたものである。
【0035】つまり、フリップフロップ回路Fnの出力
Qが「0」でフリップフロップ回路Fn-1の出力Qが
「1」になったとき、フリップフロップ回路Fn-1の出
力Q=「1」とフリップフロップ回路Fnの出力Q=
「0」に基づき二入力AND回路20から分周モード引
込み信号S=「1」が二入力OR回路O1〜On-2に出力
される。このときフリップフロップ回路F1〜Fn-2の
個々の出力Qが「1」または「0」を出力していても、
これらの出力に係わらず、二入力OR回路O1〜On-2か
ら「1」が各々の次段のフリップフロップ回路に入力さ
れ、n個のフリップフロップ回路F1〜Fnの各々の出
力Qが全て「1」に揃えられる。従って、非分周モード
状態の2n分周回路100を分周モード状態に自動的に
引き込むことができる。
【0036】この結果、n個のフリップフロップ回路F
1〜Fnは、それ以後、図2のサイクルa+2,a+3
・・・a+2n-2,a+2n-1,a+2n,a+2n+1に示
した出力状態で「1」または「0」を保持するようにな
る。そして、この2n分周回路100では一旦、分周モ
ード状態に引き込まれると、分周モード引込み信号Sが
「0」となっても、二入力OR回路の性質により、前段
のフリップフロップ回路の出力Qの「1」または「0」
は、そのまま次段のフリップフロップ回路の入力Dとな
るので、図2に示すサイクルa+2,a+3・・・a+
2n-2,a+2n-1,a+2n,a+2n+1・・・の分周モ
ード状態には何等の影響を及ぼさない。
【0037】従って、以後、電源を断して再投入した場
合でも、従来方式のように永久的に非分周モード状態に
陥ることなく、しかも、外部からのリセット動作に依存
することなく、再現性良く入力クロック信号CLKの2
n倍の周期の分周信号を電源受給期間中継続して出力す
ることができる。
【0038】図3はn=5とした場合の分周モード引込
み回路付き10分周回路200の構成を示す図である。
10分周回路200は図3に示すように、5個のD型の
フリップフロップ回路F1〜F5と、1個のインバータ
11と、3個の二入力OR回路O1〜O3及び1個の二入
力AND回路20を有した分周モード引込み回路12と
を備えてなる。フリップフロップ回路F1〜F5及び分
周モード引込み回路12の接続については上述している
ので、その説明を省略する。
【0039】次に、10分周回路200の動作(非分周
モード状態からの引き込み)について説明をする。この
10分周回路200では、非分周モード状態から、自動
的に分周モード状態に引き込む動作を担う分周モード引
込み回路12が接続される。
【0040】従って、電源オンにより図4(A)に示す
クロック信号CLKが立ち上がると、本例ではサイクル
1でフリップフロップ回路F1〜F5の初期状態として
論理値「00100」が保持されると、サイクル2では
図4(B)に示すフリップフロップ回路F1の出力Qは
「0」から「1」に反転する。図4(C)に示すフリッ
プフロップ回路F2の出力Qは「0」のままで、図4
(D)に示すフリップフロップ回路F3の出力Qは
「1」から「0」に反転する。図4(E)に示すフリッ
プフロップ回路F4の出力Qは「0」から「1」に反転
し、図4(F)に示すフリップフロップ回路F5の出力
Qは「0」のままとなるような非分周モード状態に陥
る。
【0041】そして、サイクル2でフリップフロップ回
路F4の出力Qが「1」で、フリップフロップ回路F5
の出力Qが「0」となったことから、フリップフロップ
回路F4の出力Q=「1」と、フリップフロップ回路F
5の出力反転値「1」を入力した二入力AND回路20
の出力(分周モード引込み信号S)は「1」になる。
【0042】従って、二入力AND回路20から分周モ
ード引込み信号S=「1」が二入力OR回路O1〜O3に
出力されると、フリップフロップ回路F1の出力Qが
「1」を出力していても、フリップフロップ回路F2の
出力Qが「0」を出力していても、フリップフロップ回
路F3の出力Qが「0」を出力していても、これらの出
力状態「100・・」に係わらず、二入力OR回路O1
からフリップフロップ回路F2の入力Dへ「1」が出力
され、二入力OR回路O2からフリップフロップ回路F
3の入力Dへ「1」が出力され、二入力OR回路O3か
らフリップフロップ回路F4の入力Dへ「1」が出力さ
れる。
【0043】この結果、非分周モード状態の10分周回
路200を分周モード状態に自動的に引き込むことがで
きるので、サイクル3における5個のフリップフロップ
回路F1〜F5の出力状態を全て「11111」に揃え
ることができる。
【0044】なお、サイクル3以降は、図7の分周モー
ド時の動作になり、サイクル3〜8の動作がサイクル9
〜13でもう一度繰り返されるから、サイクル13のク
ロック信号の立ち上がり後に、フリップフロップ回路F
5の入力Dは最初のフリップフロップ回路F5の入力D
と一致することになる。この結果、フリップフロップ回
路F5の出力Qにはクロック信号周期Tの10倍の10
分周信号S10が生じる。
【0045】図5は本発明方式の10分周回路200と
従来方式の10分周回路1とを比較する出力状態表図で
ある。
【0046】図5において、従来方式ではクロック信号
CLKの2サイクル時に、フリップフロップ回路F4の
出力が「1」で、フリップフロップ回路F5の出力が
「0」となっても、サイクル3でフリップフロップ回路
F1〜F5の出力状態を全て「11111」に揃えるこ
とができないため、何らかのリセット手段を講じない限
り、非分周モード状態から抜け出すことができない。
【0047】これに対して、本発明方式では分周モード
引込み回路12が設けられているので、電源投入により
非分周モード状態に陥っても、サイクル3でフリップフ
ロップ回路F1〜F5の出力状態が全て「11111」
に揃えられるので、分周モード状態に移行することがで
きる。
【0048】従って、分周モード引込み回路12を備え
た10分周回路200では、非分周モード状態が防止で
きると共に、フリップフロップ回路F1〜F5が「11
111」という出力状態に引き込まれた後は、電源受給
期間中、永久的に10分周信号S10を出力することがで
きる。
【0049】なお、本実施の形態では二入力AND回路
20及びn−2個の二入力OR回路O1〜On-2を用いて
分周モード引込み回路12を構成する場合について説明
したが、通常のデータシフト動作に支障がなく、フリッ
プフロップ回路Fnの出力とフリップフロップ回路Fn-
1の出力に基づいて、n個のフリップフロップ回路F1
〜Fnの出力を全て「1」に揃えられるのであれば、分
周モード引込み回路12をNAND回路やNOR回路を
用いて構成してもよい。本実施の形態ではリング発振を
する2n分周回路100の場合について説明したが、こ
れに限らず、他の分周回路に本発明方式の分周モード引
込み回路12を付加することによっても、非分周モード
状態に陥ることが防止できる。
【0050】本実施の形態の2n分周回路100では、
電源投入時のフリップフロップ回路F1〜Fnの初期状
態に係わらず、また、何らかの雑音等によって非分周モ
ード状態に引き込まれても、その内的要因(フリップフ
ロップ回路Fn-1の出力Q=「1」,Fnの出力Q=
「0」)と分周モード引込み回路12とにより正常な分
周モード状態に自動的に引き込むことができる。
【0051】従って、外部からのリセット手段を一切必
要としないため、クリア付きフリップフロップ回路やク
リア信号処理回路を用いない分周回路が構成できる。リ
セット処理に係る制御負担も無くなる。
【0052】また、分周モード引込み回路12は比較的
容易な二入力論理積回路や二入力論理和回路等から構成
されるので、2n分周回路の回路規模があまり大きくな
らなし、ゲート通過遅延を比較的に小さくすることがで
きる。従って、高速動作に適した2n分周回路が構成で
きる。
【0053】特に、光通信用のPLL付きトランシーバ
の送受信回路では、1.25GHz程度の超高速なクロ
ック信号から低速クロック信号を生成する信号生成回路
が要求されるが、この信号生成回路を本発明方式による
2n分周回路100によって構成することができる。そ
の送信側においては信号生成回路をリセットするクリア
信号が存在しないため、本発明方式による分周回路を用
いることは非常に有効である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の2n分周回
路によれば、複数個のフリップフロップ回路がカスケー
ド接続され、そのフリップフロップ回路の最終段の出力
が論理値0で、その1つ前段のフリップフロップ回路の
出力が論理値1になったとき、他のフリップフロップ回
路の出力に係わらず、前段のフリップフロップ回路の出
力論理値1と最終段のフリップフロップ回路の出力論理
値0を使用して、全てのフリップフロップ回路の出力を
論理値1に揃えるようになされたものである。
【0055】この構成により、非分周モード状態の2n
分周回路を入力クロック信号の整数倍の分周信号が得ら
れる分周モード状態に自動的に引き込むことができる。
従って、外部からのリセット手段を一切必要としないた
め、クリア付きフリップフロップ回路やクリア信号処理
回路を用いない分周回路が構成できるし、リセット処理
に係る制御負担も皆無になる。
【0056】本発明の2n分周回路は高速クロック信号
から低速クロック信号を生成する信号生成回路等に適用
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態としての2n分周回路100の構
成例を示す図である。
【図2】分周モード引込み時のフリップフロップ回路F
1〜Fnの出力状態表図である。
【図3】実施例としての10分周回路(n=5)の構成
例を示す図である。
【図4】10分周回路200の分周モード引込み時の出
力波形図である。
【図5】本発明方式の10分周回路200と従来方式と
の比較図である。
【図6】従来方式の10分周回路(n=5)の構成例を
示す図である。
【図7】従来方式の分周モード時のフリップフロップ回
路F1〜F5の出力波形図である。
【図8】従来方式の非分周モード時のフリップフロップ
回路F1〜F5の出力波形図である。
【符号の説明】
100・・・2n分周回路、1,200・・・10分周
回路、2,11・・・インバータ、12・・・分周モー
ド引込み回路、20・・・二入力AND回路、F1〜F
n・・・フリップフロップ回路、O1〜On-2・・・二入
力OR回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号に基づいて論理値1または
    0の状態を各々が保持するようにカスケード接続された
    n(n=1、2、3・・・)個のフリップフロップ回路
    と、第n番目のフリップフロップ回路の出力を反転して
    第1番目のフリップフロップ回路に入力するインバータ
    とを備え、前記クロック信号に基づいて該クロック信号
    周期の2n倍の周期の分周信号を出力する2n分周回路
    において、 前記第n番目のフリップフロップ回路の出力が論理値0
    で第n−1番目のフリップフロップ回路の出力が論理値
    1なったとき、前記第1番目から第n−2番目のフリッ
    プフロップ回路の個々の出力に係わらず前記第1番目か
    ら第n番目のフリップフロップ回路の各々の出力を全て
    論理値1に揃える分周モード引込み回路が設けられたこ
    とを特徴とする2n分周回路。
  2. 【請求項2】 前記分周モード引込み回路は、 前記第n番目のフリップフロップ回路の出力と前記第n
    −1番目のフリップフロップ回路の出力とに基づいて分
    周モード引込み信号を生成する第1の論理回路と、 前記第1番目から第n−1番目のフリップフロップ回路
    の各々の入出力間に接続されたn−2個の第2の論理回
    路とを有し、 前記第2の論理回路の各々は前記第n番目のフリップフ
    ロップ回路の出力が論理値0で第n−1番目のフリップ
    フロップ回路の出力が論理値1になったとき、 前記分周モード引込み信号に基づいて次段のフリップフ
    ロップ回路へ論理値1を出力するようになされたことを
    特徴とする請求項1記載の2n分周回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の論理回路は二入力論理積回路
    からなり、前記第2の論理回路は二入力論理和回路から
    なることを特徴とする請求項2記載の2n分周回路。
JP22350097A 1997-08-20 1997-08-20 2n分周回路 Pending JPH1168552A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176354A (ja) * 2000-12-08 2002-06-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

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JP2002176354A (ja) * 2000-12-08 2002-06-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

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