JPH116702A - カムシャフトの寸法検査装置 - Google Patents

カムシャフトの寸法検査装置

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JPH116702A
JPH116702A JP17303697A JP17303697A JPH116702A JP H116702 A JPH116702 A JP H116702A JP 17303697 A JP17303697 A JP 17303697A JP 17303697 A JP17303697 A JP 17303697A JP H116702 A JPH116702 A JP H116702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの測定器を多種類のカムシャフトの寸法
測定に共用できるようにし、構造簡単でコストの安い寸
法検査装置を提供する。 【解決手段】 カムシャフト1を支承するワーク受台2
の前・後に設置した架台15上に、二段のスライドテーブ
ル16,17を介してワーク挟持手段35A,35Bとサーボ機
構36A,36Bとを配設し、ワーク受台2の上方にはサー
ボ機構60により駆動される移動体47を設けて、この移動
体47に、ワーク挟持手段35A,35Bに脱着可能な二つの
脱着装置4A,4Bと一つの測定器(リニアゲージ)5
とを支持させ、移動体47の動きに脱着装置4A,4Bを
介してワーク挟持手段35A,35Bを連動させて、これに
カムシャフト1を両端から挟持させた後、NCによりサ
ーボ機構36A,36Bとサーボ機構60とを動作させて、カ
ムシャフト1を所定角度に回転割り出ししながら、測定
器5を順次測定位置に割り出して測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンに
装備されるカムシャフトの寸法を検査するための寸法検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の寸法検査装置としては、
例えば特開平5−280907号公報に記載されたもの
がある。このものは、カムシャフトを支承する支持ブロ
ックの前・後に相互に接近離間可能にセンタ台を配置す
ると共に、両センタ台にセンタを回動可能に支持させ、
送り機構により両センタ台をそれぞれ前進させて各セン
タにカムシャフトを両端から挟持させた後、モータによ
りセンタの一方を回転させてカムシャフトを所定の回転
角度に割出し、支持ブロックの上方に配設した複数の測
定器によりカムシャフトの全てのカムおよびジャーナル
の寸法を同時に測定するようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のカムシャフトの寸法検査装置によれば、カム
シャフトのカムおよびジャーナルに対応して測定器を設
ける専用設備となっているため、カムシャフトが設計変
更になるごとにその更新を行わなければならず、頻繁に
モデルチェンジが行われる最近の自動車生産状況下にお
いては、コスト負担が大きいという問題があった。また
多気筒、多バルブ用のカムシャフトを対象にするような
場合は、必要とする測定器の数も増し(例えば、6気筒
24バルブで18個)、構造が複雑化して設備コストが
著しく嵩むという問題もあった。さらに、両センタを含
むセンタ台(ワーク挟持手段)をそれぞれ移動させる送
り手段が二つ必要なため、この面からも構造の複雑大型
化が避けられない、という問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その第1の目的は、一つの測定器を多種類
のカムシャフトの測定に共用できるようにし、もって構
造の簡略化と設備コストの低減とを図ることである。ま
た、本発明の第2の目的は、前記第1の目的に加え、一
対のワーク挟持手段をカムシャフトの挟持位置に位置決
めする送り手段を合理化して、さらなる構造の簡略化と
設備コストの低減とを図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明は、カムシャフトを支承
するワーク受台と、該ワーク受台の前後に相互に接近離
間可能に配置され、前記ワーク受台に支承されたカムシ
ャフトを両端から回動可能に挟持する一対のワーク挟持
手段と、前記一対のワーク挟持手段を移動させてカムシ
ャフトの挟持位置に位置決めする一対の送り手段と、該
一対のワーク挟持手段の一方を駆動してカムシャフトを
所定の回転角度に割り出す回転割出手段と、前記ワーク
受台の上方に該ワーク受台上のカムシャフトに沿って移
動可能に配設された移動体と、該移動体に支持され、前
記回転割出手段により割り出しされたカムシャフトの寸
法を測定する一つの測定器と、前記移動体を駆動して前
記測定器を複数の測定位置に順次割り出す直線割出手段
とを備える構成としたことを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明においては、送
り手段により一対のワーク挟持手段をカムシャフトの挟
持位置に位置決めして、これにカムシャフトを挟持させ
た後、回転割出手段によりカムシャフトを所定の回転角
度に割り出しながら、直線割出手段により移動体を駆動
して測定器を複数の測定位置に順次割り出すことで、一
つの測定器で全てのカムおよびジャーナルの寸法を測定
することができる。
【0007】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項2に記載の発明は、カムシャフトを支承するワーク
受台と、該ワーク受台の前後に相互に接近離間可能に配
置され、前記ワーク受台に支承されたカムシャフトを両
端から回動可能に挟持する一対のワーク挟持手段と、該
一対のワーク挟持手段の移動を規制および規制解除する
位置固定手段と、前記一対のワーク挟持手段の一方を駆
動してカムシャフトを所定の回転角度に割り出す回転割
出手段と、前記ワーク受台の上方に該ワーク受台上のカ
ムシャフトに沿って移動可能に配設された移動体と、該
移動体に支持され、前記一対のワーク挟持手段のそれぞ
れに脱着して各ワーク挟持手段を該移動体と一体に移動
させる一対の脱着手段と、前記移動体に支持され、前記
回転割出手段により割り出しされたカムシャフトの寸法
を測定する一つの測定器と、前記移動体を駆動して、前
記脱着手段を介して前記一対のワーク挟持手段をカムシ
ャフトの挟持位置に位置決めしかつ前記測定器を複数の
測定位置に順次割り出す直線割出手段とを備える構成と
したことを特徴とする。
【0008】この請求項2に記載の発明においては、ワ
ーク受台の上方に配設した移動体に持たせた脱着手段を
ワーク挟持手段に脱着させた後、直線割出手段により移
動体を駆動することで、一対のワーク挟持手段をカムシ
ャフトの挟持位置に位置決めすることができ、その後、
同じ直線割出手段により移動体を駆動しして測定器を複
数の測定位置に順次割り出すことで、請求項1に記載の
発明と同様に一つの測定器で全てのカムの寸法を測定す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0010】図1〜図5は、本発明の一つの実施の形態
を示したものである。本寸法検査装置は、図1に示す全
体構造から明らかなように、カムシャフト1を支承する
ワーク受台2と、このワーク受台2に支承されたカムシ
ャフト1を両端から挟持し所定の回転角度に割り出す一
対の回転ユニット3A,3Bと、ワーク受台2の上方に
配置され、一対の脱着装置4A,4Bおよび一つの測定
器5をワーク受台2上のカムシャフト1に沿って移動さ
せて、前記一対の回転ユニット3A,3Bをカムシャフ
ト挟持位置に位置決めし、かつ測定器5を複数の測定位
置に順次割り出す測定ユニット6とから概略構成されて
いる。本寸法検査装置は、ツインカムエンジン用の二本
のカムシャフト、すなわちインテーク用とエキゾースト
用のカムシャフトを同時に検査できるように構成されて
おり、前記したワーク受台2、一対の回転ユニット3
A,3Bおよび測定ユニット6のそれぞれは、図1の紙
面に垂直方向に相隣接して各二組設置されている(図
2、3参照)。
【0011】上記ワーク受台2は、フロア10上に傾動
可能に設置された基台11と、基台11上に設置された
一対の支柱12とを備えており、各支柱12の上端に設
けたV字形ブロック13でカムシャフト1の二箇所のジ
ャーナル1bを承けるようになっている。一対の支柱1
2は、基台11上に設けたレール14に摺動可能に載置
されており、検査対象であるカムシャフトの種類(長
さ)に応じてその間隔が調整される。なお、このワーク
受台2は、その基台11を傾動させることで、検査後の
カムシャフト1を自動的に搬出装置(図示略)へ払い出
すことができるようになっている。
【0012】また、各回転ユニット3A,3Bは、ワー
ク受台1の前後に設置した架台15上に二段のスライド
テーブル16および17を介して配設されている。図2
および図3にも示すように、前記二段のスライドテーブ
ルのうち、下側のスライドテーブル16は、架台15上
に設けたレール18にスライド部材(LMガイド)19
を介して摺動可能に載置され、また、上側のスライドテ
ーブル17は、前記下側スライドテーブル16上に設け
たレール20に同じくスライド部材(LMガイド)21
を介して摺動可能に載置されている。各レール18,2
0は、ワーク受台2に支承されたカムシャフト1に沿っ
て延ばされており、これにより、二段のスライドテーブ
ル16および17は共に、ワーク受台2に向けて進退動
し得るものとなっている。
【0013】こゝで、下側スライドテーブル16は、架
台15に配設したクランプユニット(位置固定手段)2
2によってその移動が規制または規制解除されるように
なっている。すなわち、このクランプユニット22は、
架台15内に垂設した支柱23にピン24を用いて揺動
可能に取付けられたバー25と、このバー25の一端部
と架台15の上板15aとの間に橋架されたシリンダ2
6と、バー25の他端部に基端がヒンジ結合され先端部
を架台15の上板15aおよび下側スライドテーブル1
6を貫通して上方へ延ばしたシャフト27と、このシャ
フト27の先端に固定されたクランプ金28とを備えて
いる。
【0014】下側スライドテーブル16は、図4にも示
すように、その中央に摺動方向に延びる長孔29を設け
ており、前記シャフト27がこの長孔29に挿入されて
いる。シャフト27の先端のクランプ金28は、前記長
孔29の幅より大きな直径を有しており、したがって、
いまシリンダ26を短縮させれば、バー25の他端部が
下がってシャフト27が下動し、クランプ金28が下側
スライドテーブル16の上面に圧着して、該スライドテ
ーブル16はクランプ状態となる。一方、このクランプ
状態からシリンダ26を伸長させれば、バー25の他端
部が上がってシャフト27が上動し、クランプ金28が
下側スライドテーブル16の上面から離れて、該スライ
ドテーブル16はアンクランプ状態となり、この結果、
下側スライドテーブル16は、その長孔29の長さ範囲
内で架台15上を自由に摺動できるようになる。なお、
シャフト27は、架台15の上板15aとの間に介装し
たばね30により常時は下方へ付勢されており、設備停
止時にはクランプ状態が維持されるようになっている。
【0015】また、下側スライドテーブル16と上側ス
ライドテーブル17との間には、図2および図3に示す
ように、両者を相対移動させ、または両者の相対移動を
規制するシリンダ31が介装されている。このシリンダ
31は、下側スライドテーブル16に対して補助台32
を介して固定され、そのロッド31aの先端を上側スラ
イドテーブル17からその側方へ延ばしたブラケット3
3に連結させている。前記シリンダ31は、ストローク
長の短い小型シリンダから成っており、そのロッド31
aが短縮端から伸長端まで伸長すると、下側スライドテ
ーブル16に対して上側スライドテーブル17がワーク
受台2側へわずかの距離だけ移動するようになる。
【0016】上記一対の回転ユニット3A,3Bは、ワ
ーク受台2に支承されたカムシャフト1を両端から回動
可能に挟持する一対のワーク挟持手段35A,35B
と、この一対のワーク挟持手段35A,35Bを駆動し
てカムシャフト1を所定の回転角度に割り出す一対のサ
ーボ機構36A,36Bとを備えている。
【0017】より詳しくは、各ワーク挟持手段35A,
35Bは、ワーク受台2上のカムシャフト1の端部に係
合可能な係合部材37を先端に有する回転軸38と、前
記上側スライドテーブル17上に固定され、回転軸37
A,37Bを回動可能に支持する軸受ボックス39とを
備えている。本実施の形態において、検査対象であるカ
ムシャフト1は、そのフロント側に可変バルブタイミン
グ機構(VVT)40を有しており、一方のワーク挟持
手段35Aの係合部材37Aは、前記VVT40に嵌合
可能なソケットとして構成されている。一方、カムシャ
フト1の他端部は単純な軸形状をなしており、他方のワ
ーク挟持手段35Bの係合部材37Bは、その軸端に当
接可能な当て金として構成されている。一対のワーク挟
持手段35A,35Bは、上記二段のスライドテーブル
16,17の摺動に応じて相互に接近して、それらのソ
ケット37Aと当て金37Bとをワーク受台2上のカム
シャフト1の両端部に係合させ、これによりカムシャフ
ト1は、一対のワーク挟持手段35A,35Bに挟持さ
れて回転自由となる。なお、VVT40にはその円周方
向の一部に突起41が設けられており、前記係合部材と
してのソケット36A内には、前記突起41を受入れる
切欠(図示略)が形成されている。
【0018】また、各サーボ機構36A,36Bはサー
ボモータ42を備えており、このサーボモータ42に
は、各ワーク挟持手段35A,35Bの回転軸38が作
動連結されている。各サーボ機構36A,36Bは、図
示を略す数値制御装置(NC)からの指令に応じてそれ
ぞれ作動し、各ワーク挟持手段35A,35Bの回転軸
38を駆動制御する。この場合、検査すべきカムシャフ
ト1の種類に応じて二つのサーボ機構36A,36Bの
うちの何れか一方が作動することとなるが、本実施の形
態では、上記VVT40を支持する側のワーク挟持手段
35Aに付随するサーボ機構36Aが作動する。そし
て、このサーボ機構36Aによる回転軸38の回転制御
は、VVT40に設けられた突起41を受入れるソケッ
ト37A内の切欠を基準として行われ、回転軸38は所
定の回転角度に順次割り出しされる。カムシャフト1の
各カム1aは、前記突起41に対して所定の位相関係に
あり、したがって、一対のワーク挟持手段35A,35
Bに挟持されたカムシャフト1は、各サーボ機構36
A,36Bの作動により所定の回転角度に順次割り出し
されるようになる。すなわち、各サーボ機構36A,3
6Bとこれに対応する数値制御装置とは、カムシャフト
1を所定の回転角度に割り出す回転割出手段を構成する
ものとなっている。なお、各ワーク挟持手段35A,3
5Bの係合部材37A,37Bは、カムシャフト1の種
類に応じて交換使用される。
【0019】一方、測定ユニット6を構成する一対の脱
着装置4A,4Bと測定器5とは、高架台45上にレー
ル46を介して摺動可能に載置した移動体47に装着さ
れている。各脱着装置4A,4Bは、移動体47の両端
部から相互に反対方向へ延ばしたブラケット48に取付
けたシリンダ49と、このシリンダ49のピストンロッ
ド49aの先端(下端)に取付けた逆U字形の把持具5
0とを備えており、その把持具50は、前記一対のワー
ク挟持手段35A,35Bの軸受ボックス39の上部に
突設した係止片51に係脱可能となっている。したがっ
て、いま移動体47を適当に移動させた後、脱着装置4
Aまたは4Bのシリンダ49を作動させて把持具50を
下降させれば、該把持具50が各ワーク挟持手段35
A,35Bの軸受ボックス39上の係止片51に係合し
て、移動体47とワーク挟持手段35Aまたは35Bと
が一体化され、この時、上記クランプユニット22の作
動で下側スライドテーブル16がアンクランプ状態にな
っていれば、移動体47と一体にワーク挟持手段35A
または35Bが移動するようになる。
【0020】測定器5は、こゝでは磁気を利用したデジ
タルスケールとデジタルカウンタとを組合せたリニアゲ
ージから成っており、前記移動体47に装着した支持台
52に上下方向へ延ばして取付けられている。支持台5
2にはまた、図5に示すように、前記測定器5と平行に
シリンダ53が取付けられており、下方向へ延ばされた
そのピストンロッド53aには、前記測定器5の測定子
5aが当接する当接板54を上部に有する測定ヘッド5
5が吊下支持されている。測定ヘッド55は、前記ワー
ク受台2上のカムシャフト1に接触する接触子56をそ
の下部に有すると共に、この接触子57と前記当接板5
4とを連結する一対のロッド57を有している。一対の
ロッド57は、前記支持台52に固定したガイドブロッ
ク58に摺動可能に案内されており、測定ヘッド56の
全体は、シリンダ53の伸縮に応じてその姿勢を一定に
維持しながら上下動し、この動きに測定器5の測定子5
aが追従するようになる。
【0021】しかして、上記移動体47は、高架台45
の一端に設けたサーボ機構60のサーボモータ61を駆
動源とする送り手段62によって駆動されるようになっ
ている。送り手段62は、こゝではボールねじ機構から
成っており、そのボールねじがサーボモータ61によっ
て左回転または右回転させられることで、移動体47は
ワーク受台2上のカムシャフト1に沿って進退動する。
サーボ機構60は、図示を略す数値制御装置(NC)か
らの指令に応じて作動し、前記脱着装置4A,4Bを介
して前記一対のワーク挟持手段35A,35Bをカムシ
ャフトの挟持位置に位置決めし、かつ測定器5を複数の
測定位置に順次割り出す。すなわち、このサーボ機構6
0とこれに対応する数値制御装置とは、ワーク挟持手段
35A,35Bと測定器5とを所定位置に割り出す直線
割出手段を構成するものとなっている。
【0022】以下、上記のように構成したカムシャフト
の寸法検査装置の作用を説明する。カムシャフト1の寸
法検査に際しては、予め一対の回転ユニット3A,3B
を相互に後退端に位置決めし、ワーク受台2へカムシャ
フト1を投入する。なお、こゝでは、インテーク用、エ
キゾースト用の二本のカムシャフトについて同時に寸法
検査を行うので、並置された二台のワーク受台2に対し
てインテーク用、エキゾースト用のカムシャフト1が分
けて投入される。
【0023】上記カムシャフト1の投入完了信号によ
り、始めに測定ユニット6側の数値制御装置が起動さ
れ、その出力信号によりサーボ機構60が作動して、先
ず移動体47が図1の左方向へ移動し、一方の脱着装置
4Aが、後退位置にある一方のワーク挟持手段35Aの
軸受ボックス39の上方に位置決めされる。そして、こ
の位置決め完了信号により、脱着装置4Aのシリンダ4
9が作動し、その把持具50が下降して該軸受ボックス
39上の係止片51に係合する。続いて移動体47が図
1の右方向へ移動し、一方のワーク挟持手段35Aを所
定のカムシャフト挟持位置に位置決めする。すると、ク
ランプユニット22のシリンダ26が短縮して、そのク
ランプ金28がクランプ動作し、下側スライドテーブル
16すなわち該一方のワーク挟持手段35Aを含む一方
の回転ユニット3Aが位置固定される。
【0024】次に、一方の脱着装置4Aのシリンダ49
が再作動して、その把持具50が軸受ボックス39上の
係止片51から外れ、移動体47が図1の右方向へ大き
く移動して、他方の脱着装置4Bが、後退位置にある他
方のワーク挟持手段35Bの軸受ボックス39の上方に
位置決めされる。次に、前記脱着装置4Bのシリンダ4
9が作動し、その把持具50が下降して該軸受ボックス
39上の係止片51に係合する。続いて移動体47が図
1の左方向へ移動して、他方のワーク挟持手段35Bを
所定のカムシャフト挟持位置に位置決めする。すると、
クランプユニット22のクランプ金28がクランプ動作
し、下側スライドテーブル16すなわち該他方のワーク
挟持手段35Bを含む他方の回転ユニット3Bが位置固
定される。
【0025】このようにして、一対のワーク挟持手段3
5A,35Bがカムシャフト挟持位置に位置決めされる
と、小型シリンダ31が伸長して上側スライドテーブル
17がワーク受台2側へわずか前進し、一方のワーク挟
持手段35Aのソケット37Aがカムシャフト1のVV
T40に、他方のワーク挟持手段35Bの当て金37B
がカムシャフト1の軸端にそれぞれ係合し、カムシャフ
ト1は一対のワーク挟持手段35A,35Bにより両端
から挟持される。この時、一方のワーク挟持手段35A
のソケット37A内の切欠にVVT40の突起41が係
合し、カムシャフト1は所定の回転角度に位置決めされ
る。なお、ソケット37Aと当て金37Bは、各回転軸
38に対してばねを介して装着されており、前記挟持に
際しては、ソケット37Aと当て金37Bがカムシャフ
ト1の両端に衝合し、これにより挟持に際しての衝撃が
緩和される。
【0026】その後、一方の回転ユニット3A側の数値
制御装置が起動され、その出力信号により一方のサーボ
機構36Aが作動し、一方のワーク挟持手段35Aの回
転軸38が駆動されて、カムシャフト1が所定の回転角
度に割り出しされる。すなわち、複数のカムシャフト1
aのうちの、一つのカム1aのリフト面(トップ)また
はベース面(ボトム)が上方へ向けられる。これと同時
に、測定ユニット6側の数値制御装置が起動され、その
出力信号によりサーボ機構60が作動して移動体47が
移動し、この移動体47に支持された測定器5が、前記
回転割り出しされたカムシャフト1のカム1aまたはジ
ャーナル1bに対向する位置すなわち測定位置に割り出
しされる。すると、シリンダ53が作動して測定ヘッド
56が下降し、その下部の接触子56が対応するカム1
aのリフト面やベース面またはジャーナル1bに接触
し、測定ヘッド56の位置が固定される。この時、測定
器5の測定子5aが測定ヘッド56の当接板54に追従
して下降し、測定器5はその測定子5aの移動量から当
該カム1aまたはジャーナル1bの寸法を測定する。
【0027】このようにして、サーボ機構36Aによる
カムシャフト1の回転割り出しに応じて、測定器5が順
次測定位置に割り出しされ、カムシャフト1のカム1a
およびジャーナル1bについて順次寸法測定が行われ
る。そして、カムシャフト1の全てのカム1aおよびジ
ャーナル1bについての寸法測定が終了すると、再び脱
着装置4A,4Bが駆動されると共に、各クランプユニ
ット22のクランプ金28がアンクランプ動作し、ワー
ク挟持手段35A,35Bを含む一対の回転ユニット3
A,3Bが後退し、これによりインテーク用、エキゾー
スト用の二本のカムシャフトの寸法検査が同時に終了す
る。すなわち、一つの測定器5によりカムシャフト1の
全てのカム1aおよびジャーナル1bの寸法検査を行う
ので、従来のようにカム数およびジャーナル数に対応し
て多数の測定器を設ける必要はなく、構造簡単でコスト
の易い寸法検査装置を実現できる。
【0028】上記実施の形態によれば、一対のワーク挟
持手段35A,35Bは、下側スライドテーブル16と
一体にかなり大きな距離を移動できるので、長さが大き
く異なる6気筒用と4気筒用のカムシャフトを共通に挟
持することができる。また、スライドテーブルを二段と
して、下側のスライドテーブル16に対して上側スライ
ドテーブル17を相対移動し得る構成としているので、
同じ気筒数でわずか長さの異なるカムシャフトでも有効
に挟持することができる。しかも、ワーク挟持手段35
A,35Bを駆動してカムシャフト1を回転割り出しす
るサーボ機構(回転割出手段)36A,36Bを二つ設
けているので、フロント側およびリヤ側の何れからもカ
ムシャフトを回転割り出しすることができ、本寸法検査
装置は、多種類のカムシャフトの寸法検査に広範囲に利
用できるものとなる。
【0029】また、上記実施の形態によれば、一対のワ
ーク挟持手段35A,35Bのワーク挟持位置への位置
決めは、上方の測定ユニット6内の移動体47の動きを
利用して行うので、各ワーク挟持手段35A,35Bを
送るための独立の送り手段が不要になり、設備の簡略化
に大きく寄与するものとなる。
【0030】なお、上記実施の形態において、測定器5
としてリニアゲージを用いたが、この測定器5の種類は
任意であり、汎用の電気マイクロメータはもとより、非
接触型の各種変位計、例えば電気式非接触変位計、光学
式非接触変位計等を用いることができる。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に記載
の発明によれば、一つの測定器を移動させてカムシャフ
トの寸法検査を行うので、従来のようにカム数およびジ
ャーナル数に対応して多数の測定器を設ける必要はな
く、構造簡単でコストの易い寸法検査装置を提供でき、
車両のモデルチェンジにも容易に対応できるようにな
る。また、請求項2に記載の発明によれば、一対のワー
ク挟持手段のワーク挟持位置への位置決めを移動体の動
きを利用して行うので、各ワーク挟持手段を送るための
独立の送り手段が不要になり、より一層の構造の簡略化
を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝるカムシャフトの寸法検査装置の
全体構造を示す正面図である。
【図2】図1のa−a矢視線に沿う断面図である。
【図3】図1のb矢視線に沿う平面図である。
【図4】図1のc−c矢視線に沿う断面図である。
【図5】図1のd矢視線に沿う側面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト 2 ワーク受台 3A,3B 回転ユニット 4A,4B 脱着装置 5 測定器 6 測定ユニット 16 下側スライドテーブル 17 上側スライドテーブル 22 クランプユニット 28 クランプ金 35A,35B ワーク挟持手段 36A,36B サーボ機構(回転割出手段) 37A ソケット 37B 当て金 47 移動体 50 把持具 51 係止片 60 直線割出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトを支承するワーク受台と、
    該ワーク受台の前後に相互に接近離間可能に配置され、
    前記ワーク受台に支承されたカムシャフトを両端から回
    動可能に挟持する一対のワーク挟持手段と、該一対のワ
    ーク挟持手段を移動させてカムシャフトの挟持位置に位
    置決めする一対の送り手段と、該一対のワーク挟持手段
    の一方を駆動してカムシャフトを所定の回転角度に割り
    出す回転割出手段と、前記ワーク受台の上方に該ワーク
    受台上のカムシャフトに沿って移動可能に配設された移
    動体と、該移動体に支持され、前記回転割出手段により
    割り出しされたカムシャフトの寸法を測定する一つの測
    定器と、前記移動体を駆動して前記測定器を複数の測定
    位置に順次割り出す直線割出手段とを備えたことを特徴
    とするカムシャフトの寸法検査装置。
  2. 【請求項2】 カムシャフトを支承するワーク受台と、
    該ワーク受台の前後に相互に接近離間可能に配置され、
    前記ワーク受台に支承されたカムシャフトを両端から回
    動可能に挟持する一対のワーク挟持手段と、該一対のワ
    ーク挟持手段の移動を規制および規制解除する位置固定
    手段と、前記一対のワーク挟持手段の一方を駆動してカ
    ムシャフトを所定の回転角度に割り出す回転割出手段
    と、前記ワーク受台の上方に該ワーク受台上のカムシャ
    フトに沿って移動可能に配設された移動体と、該移動体
    に支持され、前記一対のワーク挟持手段のそれぞれに脱
    着して各ワーク挟持手段を該移動体と一体に移動させる
    一対の脱着手段と、前記移動体に支持され、前記回転割
    出手段により割り出しされたカムシャフトの寸法を測定
    する一つの測定器と、前記移動体を駆動して、前記脱着
    手段を介して前記一対のワーク挟持手段をカムシャフト
    の挟持位置に位置決めしかつ前記測定器を複数の測定位
    置に順次割り出す直線割出手段とを備えたことを特徴と
    するカムシャフトの寸法検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107141A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Komatsu Machinery Corp ねじれ羽根付きシャフトの形状測定方法およびその装置
KR100394792B1 (ko) * 2000-12-04 2003-08-14 기아자동차주식회사 자동차용 엔진의 캠축 검사용 스테이션
KR100917984B1 (ko) 2009-02-27 2009-09-18 (주)연암테크 캠측정장치
CN104266628A (zh) * 2014-10-22 2015-01-07 济南易恒技术有限公司 凸轮轴信号盘角度检测检具
CN108303055A (zh) * 2018-05-03 2018-07-20 平湖市宇达精密机械有限公司 齿轮轴长度自动检测装置

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