JP2580432Y2 - 内径ネジの中間加工後の位相差測定装置 - Google Patents

内径ネジの中間加工後の位相差測定装置

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JP2580432Y2 JP1991070681U JP7068191U JP2580432Y2 JP 2580432 Y2 JP2580432 Y2 JP 2580432Y2 JP 1991070681 U JP1991070681 U JP 1991070681U JP 7068191 U JP7068191 U JP 7068191U JP 2580432 Y2 JP2580432 Y2 JP 2580432Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、中間加工済のワークの
内径ネジの位相差を測定し、その位相差によりワークを
層別分類し、同一層別グループごとに次工程の加工を行
うために使用される内径ネジの中間加工後の位相差測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの内径ネジの加工において、仕上
げげ代を残した中間加工工程では、使用機械にもよる
が、加工寸法にバラツキがでる。従来、このバラツキに
関係なく仕上げげ加工が行われ、機械に中間加工後のワ
ークをセットしてその都度ワークと砥石との溝合わせを
して位相差ごとに分類し、仕上げ加工を行っていた。こ
のため、仕上げ代のバラツキにより加工時間はまちまち
であり、多くの時間がかかった。また、時にはマイナス
の位相差のため不良品となり、せっかくの溝合わせ作業
が無駄になることもあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】内径ネジの中間工程に
おいて、加工寸法のバラツキ、即ち仕上げ代やネジの位
相差が問題になる。前記のように、中間工程で軸直角の
方向の仕上げ代が残されていても軸方向のネジの位相が
ずれて、実際の仕上げ代が零もしくはマイナス寸法とな
り不良品となる場合がある。このため、時間を掛けて仕
上げ加工の段取をしても無駄になることがあり、溝合わ
せのための作業工数も無駄になることもある。また、ネ
ジの位相合わせ作業は簡単なものでなく、時間がかか
り、これが無駄時間になると、工数の損失上の大きな問
題点となる。
【0004】このため中間工程後に予めワークの内径ネ
ジの位相差を測定し、ワークを位相差別に層別し、各層
別グループごとに段取して加工機械をセットし、仕上げ
加工すれば前記のような無駄な時間をかけることなく能
率のよい仕上げ加工が出来る。本考案は、中間工程後の
ワークの前記内径ネジの位相差を測定するもので、段取
も簡単でワークを層別してグループ分けすることが出
来、能率のよい内径ネジの仕上げ加工をすることが出来
る内径ネジの中間加工後の位相差測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】本考案は、以上の目的を達成するために、
所定位置に固定される基準部材上に位置決め固定される
ワークの内径ネジの中間加工後の位相差を測定し、該位
相差ごとにワークを層別するための位相差測定装置にお
いて、前記ワークの内孔に挿入可能なロッドと、該ロッ
ドの先端部に固定され前記内径ネジに当接係合する形状
のフィラと、前記ロッドを前記ワークの軸線方向に沿っ
て摺動自在に支持する支持ブロックと、該支持ブロック
を前記ワークの半径方向に沿って移動させる移動機構部
と、前記ロッドの端部に当接係合し、ロッドの軸線方向
の移動量を測定する測定機とを設ける内径ネジの中間加
工後の位相差測定装置を構成するものです。
【0006】
【作用】ワークを基準部に押し当て、フイラを保持する
ロッドをワーク内に挿入する。移動機構部を動作してフ
イラを中間加工された内径ネジの溝に合わせて当接係合
させる。内径ネジの位相基準値よりのズレ即ち位相差は
ロッドの軸方向の移動となり、その移動量が測定機によ
り計測される。計測された計測値即ち位相差をそれぞれ
位相差の範囲を決めて層別しグループ分けして、各グル
ープ毎にまとめて仕上げ加工することにより加工時の段
取調整が容易となり能率のよい仕上げ加工が出来る。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、位相差測定装置の側面図、図2は図1の
平面図、図3は図1の正面図である。図1に示すよう
に、本実施例ではステアリングナットをワークとしたも
のである。位相差測定装置1はフイラ2を固定保持する
ロッド3と、ロッド3の軸方向の移動を計測し保持具1
8に調整可能に固定される測定機(ダイヤルゲージ)4
と、ロッド3を半径方向に移動させる移動機構部5と、
ワークの基準位置を決める基準部材6等とで構成され
る。以下、各構成要素を詳細に説明する。
【0008】図1に示すように、フイラ2は、球形で、
フランジ部を形成するホルダ8を有する。ホルダ8はロ
ッド3の先端に形成された孔9に挿入されて固定され
る。ロッド3の先端部は前記の通りフイラ2のホルダ8
のフランジ部を受ける先端平坦部10が形成される。ロ
ッド3のほぼ中間部はブッシュ11を介して保持ブロッ
ク12に支えられ、後端部にフランジ部13を形成し、
該フランジ部13は測定板16の取付ネジ孔14に螺合
するボルト15により測定板16に固定される。測定板
16にはガイド36が嵌入される孔が形成され、保持ブ
ロック12の上辺にガイド36を支持固定するガイドホ
ルダ37がボルト38で取付られ、測定板16にガイド
36が摺動可能に支持される。また、保持ブロック12
の左右端にはロッド3を摺動可能に支えるブッシュ11
を押さえる押さえ板39が取付ネジ40で止め付けられ
る。
【0009】ロッド3の軸方向の移動を計測する測定機
4は、市販のダイヤルゲージが使用される。測定機4の
取付部17を保持固定する保持具18はL字型の形状
で、取付部17を移動可能に保持する。すなわち、取付
部17は図略のボルトを中心に回転して測定子4aが適
切な向きになるように保持具18に支持される。また、
保持具18は取付板19に固定される。
【0010】次に、移動機構部5について説明する。位
相差測定装置1の本体の一部となる台板21は厚板でほ
ぼ中央に段付きの厚肉部を形成し、ガイドバ22,22
をブッシュ23を介して摺動可能に支持する。ガイドバ
22の先端部には受け板24が形成され、受け板24は
ボルト25で保持ブロック12に取付られる。ガイドバ
22の図の下方の支持板26にはガイドバ22が嵌入さ
れ、セットボルト34で固定される。2本のガイドバ2
2の中間にはスプリング33が挿入される2段孔が台板
21に形成され、蓋31が台板21にボルト30により
固定して取付られる。支持板26と蓋31の下部に配設
される押さえ板32の間にスプリング33が介設され
る。なお、スプリング33はスプリングガイドに保持さ
れる。支持板26の下部にはカム27が配設される。カ
ム27はカム軸29にセットボルト28で位置決めされ
て固定される。なお、台板21とガイドバ22との間に
フェルト35が挿入される。また、図3に示すように台
板21の脚部41は厚肉の平板からなり、ブッシュ用孔
41aにはブッシュ47,48が嵌入され、カム軸29
をブッシュ47,48を介して支持している。カム軸2
9に連結されるレバ42はレバ取付ブッシュ45に固着
し、カム軸29に打ち込みピン46で所定の位置に固定
される。カム軸29のスラスト方向の位置決めはカラ4
9で行う。すなわち、セットボルト50で脚部41の内
側にカラ49をセットして止め付けスラスト方向を決め
ている。また、図4に示すようにレバ42が配設される
側の脚部41にはレバ42のストッパピン43,44用
の取付孔が形成され、ストッパピン43,44が打ち込
まれている。
【0011】図1に示すように、台板21上には測定機
4の取付板19と基準部材6の取付台7が配設される。
測定機4の取付板19はボルト20で所定の位置に取付
られる。基準部材6は本実施例では磨きの丸棒を取付台
7に位置決め固定したものが形成される。図3に示すよ
うに、取付台7には基準部材保持具55がボルト54で
固定され、基準部材保持具55は基準部材6を保持す
る。また、図1に示すように、取付台7はボルト7aで
台板21の所定の位置に固定される。なお、図2に示す
ように、ワークの内径ネジの半径方向の位置決めピン5
1は半径方向の位置決め具52にセットされ、ワークの
内径ネジ半径方向を位置決めし、位置決め具52は台板
21の所定の位置にボルト53で取付固定される。な
お、ワーク形状によりそのネジ溝の形状寸法に合う基準
部材6が使用される。
【0012】次に、位相差測定装置1の作用について説
明する。ステアリングナットのラック部に合わせて内径
ネジの基準位相位置に基準部材6の磨き丸棒は配置さ
れ、測定機4は基準値が決められる。また、丸棒6aを
ワークと取付台7間に置き、該ワークを安定支持する。
レバ42を半時計方向にストッパピン43の位置まで回
転し移動機構部5を保持ブロック12と共に上昇させ、
保持ブロック12に支えられるロッド3を上昇させてワ
ークの内径ネジ部を装着しやすくする。ワークを基準部
材6にセットしてレバ42を時計方向に回転させフイラ
2を中間加工後の内径ネジのボール溝に当接させる。こ
のフイラ2の当接により内径ネジの径方向の取り代のバ
ラツキによるワークの上下は移動機構部5の作動により
移動するが測定機4には表れない。フイラ2の当接係合
によりロッド3は軸方向に移動する。これは内径ネジの
位相のバラツキによるもので、その移動量は位相差基準
値との差だけ移動して測定機4に表示され位相差が求め
られる。位相差を層別し、仕上げ加工のグループ分けを
行い、グループ毎に仕上げ加工を行う。測定板16のガ
イド孔を摺動するガイド36はロッド3の回転を防止さ
せるものである。また、ガイドバ22の中間に配設され
るスプリング33はフイラ2が常に一定圧でネジ溝に当
接接触するためのもので、ボルト30により接触圧を調
整するものである。台板21とガイドバ22の間に配設
するフェルト35はガイドバ22の摺動部に入る塵埃防
止のためである。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、次のような効果を上げ
ることが出来る。 (1)ネジの位相のバラツキにはいろいろな要因があ
り、例えば、醉歩等は加工時発見できるものではないた
め、本装置で測定することによりすべての要因を含めて
総合的な結果として位相差が測定できる。 (2)本装置により測定した位相差のデータを層別整理
することにより何段階かのグループに層別出来る。この
層別したグループ別に加工順序を決めて仕上げ加工すれ
ば段取の無駄がなく能率的な加工が行われる。 (3)手順のよい、段取の無駄のない仕上げ加工によ
り、ネジの仕上げがり精度が向上する。 (4)不良率の低下と生産性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す位相差測定装置の側面
図(一部断面図)である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図(一部断面図)である。
【図4】レバの取付要領側面図である。
【符号の説明】
1 位相差測定装置 2 フイラ 3 ロッド 4 測定機(ダイヤルゲージ) 4a 測定子 5 移動機構部 6 基準部材 6a 丸棒 7 取付台 7a ボルト 8 ホルダ 9 孔 10 先端平坦部 11 ブッシュ 12 保持ブロック 13 フランジ部 14 取付ネジ孔 15 ボルト 16 測定板 17 取付部 18 保持具 19 取付板 20 ボルト 21 台板 22 ガイドバ 23 ブッシュ 24 受け板 25 ボルト 26 支持板 27 カム 28 セットボルト 29 カム軸 30 ボルト 31 蓋 32 押さえ板 33 スプリング 34 セットボルト 35 フェルト 36 ガイド 37 ガイドホルダ 38 ボルト 39 押さえ板 40 取付ネジ 41 脚部 41a ブッシュ用孔 42 レバ 43 ストッパピン 44 ストッパピン 45 レバ取付ブッシュ 46 打ち込みピン 47 ブッシュ 48 ブッシュ 49 カラ 50 セットボルト 51 位置決めピン 52 位置決め具 53 ボルト 54 ボルト 55 基準部材保持具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に固定される基準部材上に位置
    決め固定されるワークの内径ネジの中間加工後の位相差
    を測定し、該位相差ごとにワークを層別するための位相
    差測定装置において、前記ワークの内孔に挿入可能な
    ッドと、該ロッドの先端部に固定され前記内径ネジに当
    接係合する形状のフィラと、前記ロッドを前記ワークの
    軸線方向に沿って摺動自在に支持する支持ブロックと、
    該支持ブロックを前記ワークの半径方向に沿って移動さ
    せる移動機構部と、前記ロッドの端部に当接係合し、ロ
    ッドの軸線方向の移動量を測定する測定機とを設けるこ
    とを特徴とする内径ネジの中間加工後の位相差測定装
    置。
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JPS5322200U (ja) * 1976-07-31 1978-02-24
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