JP2002107141A - ねじれ羽根付きシャフトの形状測定方法およびその装置 - Google Patents

ねじれ羽根付きシャフトの形状測定方法およびその装置

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JP2002107141A
JP2002107141A JP2000295504A JP2000295504A JP2002107141A JP 2002107141 A JP2002107141 A JP 2002107141A JP 2000295504 A JP2000295504 A JP 2000295504A JP 2000295504 A JP2000295504 A JP 2000295504A JP 2002107141 A JP2002107141 A JP 2002107141A
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Makoto Yamamoto
信 山本
Hideo Igarashi
英男 五十嵐
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Toyota Motor Corp
Komatsu Machinery Corp
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Toyota Motor Corp
Komatsu Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじれ羽根付きシャフトの形状測定を高速か
つ高精度に行う。 【解決手段】 ワーク14の一端部と他端部とを支持し
て軸線周りに回転させて所定の回転位置に割り出し、こ
の位置でタッチプローブ26の測定子をワーク表面に当
接させ、このワーク表面に当接させたときのワークの回
転角度とタッチプローブ26のワークの軸線方向および
軸線に垂直な方向における位置とを測定し、この測定値
に基づき、ねじれ羽根部の羽根輪郭、シャフト部の長手
基準面位置・振れ、シャフト部に形成される段差部の位
置・振れ、シャフト部に形成される溝部の位置・径・幅
のうちのいずれかを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンシャフト
のようなねじれ羽根部とシャフト部とを備えるねじれ羽
根付きシャフトのワーク形状を測定するねじれ羽根付き
シャフトの形状測定方法およびその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関のターボチャージャーに
用いられるタービンシャフトにおいては、高速化および
高効率化への要求から、その羽根輪郭および軸精度を向
上させることがますます重要となってきている。従来、
この種のねじれ羽根付きシャフトの精密測定において、
羽根の輪郭測定は汎用の三次元測定機によるマニュアル
測定で行われ、軸部の真円度測定は真円度測定機で行わ
れ、軸部の直径測定はマイクロメータによるマニュアル
測定で行われるというように、多数の測定工程および多
大な測定工数を要しているのが実状である。特にねじれ
羽根の輪郭測定については、羽根厚みが薄く、かつ輪郭
測定面は三次元的にねじれているために、測定を行うこ
と自体が困難で、多大な測定工数を必要としている。
【0003】なお、本発明に類似する先行技術として、
特開平11−83413号公報に開示されたものがあ
る。この公報に記載のものは、クランクシャフトの輪郭
や長手方向寸法等を測定する測定装置および方法に関わ
るものであって、水平テーブルの上面に、クランクシャ
フトのジャーナル部およびピン部の外周加工面の直径方
向の変位量を測定する輪郭測定ユニットと、軸線方向の
位置を測定する長手測定ユニットとを、軸線に直交する
方向に移動自在に配設するように構成されたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ねじれ羽根付きシャフトの精密測定に用いられている従
来方法では、多くの工程、工数を必要としていて多大の
時間を要するために、この方法を用いる精密測定による
部品検査は、例えば万本単位毎といった低頻度の抜取り
検査とならざるを得ず、この抜取り検査間に大量の不良
品が流出する恐れが避けられない。また、一旦抜取り検
査で不良品が発見された場合、それまでに流出した部品
の回収、再検査はもとより、生産ライン全体に対する影
響も極めて甚大であり、多大の仕損コストが発生すると
いう問題点がある。さらに、この従来方法では、多くの
測定工程がマニュアル測定であることから、個人差や測
定自体のバラツキが避けられず、測定精度の信頼性の低
下も避けられないという問題点もある。さらにまた、ワ
ーク段取替えや刃具交換後の初物精密検査においても、
従来方法では、検査結果を待つ間機械を休止するため、
ラインの稼動率低下という問題点がある。
【0005】一方、先行技術として挙げた前記特開平1
1−83413号公報に記載の技術では、クランクシャ
フトの輪郭や長手方向寸法等を測定するのには有効な方
法であっても、この方法を、本発明において測定対象と
する複雑形状のねじれ羽根付きシャフトの精密測定にそ
のまま適用することはできない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、必要時タイムリーに、高速かつ高精度の自動
測定が可能であり、これによって定期抜取り検査での不
良品流出の可能性を大幅に低減し、品質向上、検査コス
ト低減およびライン稼動率の向上を図ることのできるね
じれ羽根付きシャフトの形状測定方法およびその装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明によるねじれ羽根付きシ
ャフトの形状測定方法は、ねじれ羽根部とシャフト部と
を備えるねじれ羽根付きシャフトのワーク形状を測定す
るねじれ羽根付きシャフトの形状測定方法であって、ワ
ークの一端部と他端部とを支持してそのワークを軸線周
りに回転させて所定の回転位置に割り出すステップと、
この所定の回転位置でタッチプローブを前記ワークの軸
線方向および軸線に垂直な方向に移動させてそのタッチ
プローブの測定子を前記ワーク表面に当接させるステッ
プと、このワーク表面に当接させたときの前記ワークの
回転角度と前記タッチプローブのワークの軸線方向およ
び軸線に垂直な方向における位置とを測定するステップ
と、この測定値に基づき、前記ねじれ羽根部の羽根輪
郭、前記シャフト部の長手基準面位置・振れ、前記シャ
フト部に形成される段差部の位置・振れ、前記シャフト
部に形成される溝部の位置・径・幅のうちのいずれかを
求めるステップとを備えることを特徴とするものであ
る。
【0008】この第1発明によれば、ワークの一端部と
他端部とを支持してそのワークを軸線周りに回転させて
所定の回転位置に割り出す動作と、この所定の回転位置
でタッチプローブをワークの軸線方向および軸線に垂直
な方向に移動させてそのタッチプローブの測定子をワー
ク表面に当接させる動作とを組み合わせるとともに、タ
ッチプローブの測定子をワーク表面に当接させたときの
ワークの回転角度とタッチプローブのワークの軸線方向
および軸線に垂直な方向における位置とを測定すること
で、ねじれ羽根付きシャフトの各部の形状、すなわちね
じれ羽根部の羽根輪郭、シャフト部の長手基準面位置・
振れ、シャフト部に形成される段差部の位置・振れ、シ
ャフト部に形成される溝部の位置・径・幅を測定するこ
とが可能となる。こうして、精度が要求される全箇所ま
たはほとんどの箇所の測定が高速・高精度に行え、多大
な検査測定コストの低減、抜取り検査に伴う不良品の流
出防止とそれに伴う仕損コストの大幅低減を図ることが
でき、またバラツキの少ない信頼性の高い測定が可能と
なる。
【0009】前記第1発明において、前記ねじれ羽根部
の羽根輪郭を求めるに際して、予め羽根輪郭とねじれの
定義式とを演算手段に記憶させるとともに、羽根輪郭の
勾配角度に複数個の閾値と各閾値間の範囲に対応する測
定ピッチとを設定しておき、入力データに応じて最適の
測定ピッチを自動的に選択するようにされるのが好まし
い(第2発明)。このようにすれば、ねじれ羽根部の羽
根輪郭を測定するに際して、羽根輪郭の勾配角度に応じ
て最適の測定ピッチが自動的に設定され、測定が実行さ
れるので、測定コスト等の大幅な低減が可能である。
【0010】また、前記第1発明または第2発明におい
て、前記タッチプローブのワークの軸線に垂直な方向へ
の移動とワークの軸線周りの回転割り出しとの組み合わ
せにより、羽根の厚み中心の割出し角度を求め、この割
出し角度から羽根の円周方向の分割誤差とねじれの形状
誤差とを補正するようにされるのが好ましい(第3発
明)。こうすることで、ねじれ羽根の分割誤差とねじれ
誤差の自動補正が行われるので、鋳物誤差などを気にす
ることなく、ねじれ羽根の輪郭測定を高速・高精度に行
うことができる。
【0011】また、前記第1発明乃至第3発明におい
て、前記ねじれ羽根部の羽根輪郭の各測定点座標におけ
る法線角度を求めるとともに、この法線に沿う前記ワー
クの軸線方向および軸線に垂直な方向の二軸同時補間に
より、前記タッチプローブの測定子を前記羽根輪郭曲線
に常に直角に当接させるようにそのタッチプローブの移
動を制御するようにされるのが好ましい(第4発明)。
このようにすれば、各測定点座標における法線角度が自
動的に求められ、タッチプローブの測定子を羽根輪郭曲
線に直角に当接させることができるので、ねじれ羽根の
輪郭測定を高精度に行うことが可能となる。
【0012】次に、第5発明によるねじれ羽根付きシャ
フトの形状測定装置は、ねじれ羽根部とシャフト部とを
備えるねじれ羽根付きシャフトのワーク形状を測定する
ねじれ羽根付きシャフトの形状測定装置であって、
(a)ワークの一端部と他端部とを支持してそのワーク
を軸線周りに回転駆動するとともに、ワークの回転角度
を検出する回転角度検出手段を有するワーク回転・位置
決め手段、(b)前記ワークの軸線方向および軸線に垂
直な方向に移動自在で、かつそれら各方向における位置
を検出する位置検出手段を有するタッチプローブおよび
(c)このタッチプローブの測定子を前記ワーク表面に
当接させたときの前記回転角度検出手段および位置検出
手段からの測定値に基づき、前記ねじれ羽根部の羽根輪
郭、前記シャフト部の長手基準面位置・振れ、前記シャ
フト部に形成される段差部の位置・振れ、前記シャフト
部に形成される溝部の位置・径・幅のうちのいずれかを
演算する演算手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0013】この第5発明は、第1発明によるねじれ羽
根付きシャフトの形状測定方法を具体的に実現するため
の装置に関わるものであって、ワークの回転角度を回転
角度検出手段により検出し、ワークの軸線方向および軸
線に垂直な方向における位置を位置検出手段により検出
し、これら各検出手段からの測定値に基づいて演算手段
にて演算を実行することで、ねじれ羽根付きシャフトの
各部の形状を高速・高精度に測定することができる。こ
うして、第1発明と同様の作用・効果を奏し得る。
【0014】前記第5発明において、前記ワークの軸線
方向および軸線に垂直な方向に移動自在で、かつそれら
各方向における位置を検出する第2の位置検出手段を有
する精密変位測定手段(例えば電気マイクロ式測定手
段)を備え、前記演算手段は、この精密変位測定手段の
測定子を前記ワーク表面に近接させてそのワークを回転
駆動させたときの前記第2の位置検出手段からの測定値
に基づき、前記シャフト部の軸径・振れ・真円度・円筒
度のうちのいずれかを演算するものであるのが好ましい
(第6発明)。このように精密変位測定手段を用いるこ
とで、この精密変位測定手段の測定子をワーク表面に近
接させてそのワークを回転駆動させたときの測定値に基
づき、シャフト部の軸径・振れ・真円度・円筒度を精度
良く計測することができる。
【0015】また、前記第5発明または第6発明におい
て、前記ねじれ羽根部の羽根輪郭の各測定点座標におけ
る法線角度を求めるとともに、この法線に沿う前記ワー
クの軸線方向および軸線に垂直な方向の二軸同時補間に
より、前記タッチプローブの測定子を前記羽根輪郭曲線
に常に直角に当接させるようにそのタッチプローブの移
動を制御する制御手段を備えているのが好ましい(第7
発明)。このような構成を備えたものでは、第4発明と
同様、各測定点座標における法線角度が自動的に求めら
れ、タッチプローブの測定子を羽根輪郭曲線に直角に当
接させることができるので、ねじれ羽根の輪郭測定を高
精度に行うことが可能となる。
【0016】さらに、前記第5発明乃至第7発明におい
て、前記ワーク回転・位置決め手段は、前記ワークの他
端部に対してそのワークの軸線方向に常に一定の押圧力
を付与する押圧手段を有するものであるのが好ましい
(第8発明)。このように構成することで、多様な長さ
のねじれ羽根付きシャフトであっても、押圧手段により
ワークの他端部を押す力を、ワークを保持しかつその押
圧手段とワークとが密着する程度の一定の力に保つこと
ができ、押力によるワークの曲げ変形を防止することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるねじれ羽根付
きシャフトの形状測定方法およびその装置の具体的な実
施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】図1には本発明の一実施形態に係るねじれ
羽根付きシャフト測定機の正面図(a)および側面図
(b)が示され、図2には同測定機における測定ユニッ
ト部の平面図が、図3には同測定ユニット部の左側面図
(a)および右側面図(b)が、図4には同測定ユニッ
ト部の正面図(a)および図2のA−A断面図(b)が
それぞれ示されている。
【0019】本実施形態のねじれ羽根付きシャフト測定
機においては、後述する制御装置を内蔵する架台1が設
けられるとともに、この架台1上にレベル調整ジャッキ
2を介して、上面が滑らかに研磨された石からなる定盤
3が設置されている。また、架台1の上面には耐震シャ
フト4が固着され、この耐震シャフト4の先端が定盤3
の下面に設けられた穴に隙間を持って挿入されており、
これによって地震など不測の振動による定盤3の落下を
防止するようにされている。
【0020】前記定盤3上には測定ユニット部5が設置
されており、この測定ユニット部5の全体は、安全対策
と防塵対策のためにカバー6で覆われている。また、前
記架台1上には、支柱7およびその支柱7の上端部のア
ーム8を介してタッチパネルパソコンを内蔵した操作盤
(操作・表示部)9が、測定ユニット部5の上方に位置
するように設けられている。この操作盤9によって、プ
ログラム作成のためのデータ入力、プログラム選択、プ
ログラムの起動・停止などの測定操作が行われる。
【0021】次に、測定ユニット部5の詳細構造につい
て説明する。定盤3上の一側(図では左側)にはスピン
ドルユニット10が固定され、他側(図では右側)には
前記スピンドルユニット10に対位してテールストック
11が固定されている。ここで、前記スピンドルユニッ
ト10にはスピンドルセンタ12が配置され、前記テー
ルストック11にはスピンドルセンタ12と同心になる
ようにテールストックセンタ13が配置され、これら両
センタ12,13によってワーク(タービンシャフト)
14の一端部および他端部がそれぞれ保持されるように
なっている。なお、本実施形態におけるスピンドルユニ
ット10およびテールストック11が、本発明における
ワーク回転・位置決め手段に相当する。
【0022】前記定盤3上には、両センタ12,13の
軸線と平行方向に延設するようにY軸スライドユニット
15が配されている。このY軸スライドユニット15
は、Y軸テーブル16が、モータ(パルスモータ)17
の駆動によってタイミングベルト18を介してボールネ
ジ19が回転されることでY軸方向(左右方向)に摺動
できるように構成されている。なお、このY軸テーブル
16の左右位置はリニアエンコーダ20によって検出さ
れる。
【0023】前記Y軸テーブル16上には、両センタ1
2,13の軸線と直交する方向に摺動される、互いに平
行なZ1軸スライドユニット21とZ2軸スライドユニ
ット22とが設けられている。Z1軸スライドユニット
21は、Z1軸テーブル23が、モータ(パルスモー
タ)24の駆動によってボールネジ25が回転されるこ
とで数値制御によりZ1軸方向(前後方向)に摺動でき
るように構成されている。このZ1軸テーブル23に
は、両センタ12,13の軸線と直交するように同心に
調整されたタッチプローブ26が固着されている。な
お、このZ1軸テーブル23の前後位置はリニアエンコ
ーダ27によって検出される。
【0024】一方、Z2軸スライドユニット22は、Z
1軸テーブル28が、モータ(パルスモータ)29の駆
動によってボールネジ30が回転されることで数値制御
によりZ2軸方向(前後方向)に摺動できるように構成
されている。このZ2軸テーブル28には、両センタ1
2,13の軸線と直交するように同心に調整された精密
変位測定手段、例えば低測定圧型の変位計(電気式マイ
クロメータ)31が固着されている。なお、このZ2軸
テーブル28の前後位置はリニアエンコーダ32によっ
て検出される。
【0025】続いて、図5乃至図7を参照しつつ、本実
施形態のスピンドルユニット10の構造をより詳細に説
明する。このスピンドルユニット10においては、スピ
ンドルセンタ12がスピンドル軸33に固着され、この
スピンドル軸33が、精密ベアリング34によって回転
自在に支承されるとともに、モータ35の駆動によって
ウォームギア36、ウォームホイール37よりなる減速
機構によってその軸線周りに回転されるように構成され
ている。また、前記スピンドル軸33の軸端にはロータ
リエンコーダ38が取り付けられ、これによってスピン
ドル軸33、スピンドルセンタ12の原点からの回転位
置が検出できるようにされている。
【0026】さらに、スピンドル軸33の先端面にはケ
レ(ドライバー)39が固着され、このケレ39によっ
てワーク14の1枚の羽根57の外径付近を把持するこ
とにより、そのワーク14の回転位置決めと回転駆動と
が行えるようにされている。すなわち、このケレ39
は、ボルトにて構成される固定把持片39aと、この固
定把持片39aに対向配置されてバネ39bの付勢力に
よって移動可能な可動把持片39cとにより構成され、
ワーク14の半径方向には自在に、回転方向には軽く把
持する構成とされている。ここで、前記バネ39bの付
勢力(押力)はワーク14の回転摺動抵抗に打ち勝つ程
度の力に設定されていて、無理な力がかかることによる
ワークの変形を防止するようにされている。
【0027】次に、図8、図9を参照しつつ、本実施形
態のテールストック11の構造をより詳細に説明する。
このテールストック11においては、テールストックセ
ンタ13がクイル40に保持され、このクイル40がテ
ールストック本体41に対してリニアボールベアリング
42によって軸線方向に摺動自在に支承されている。こ
こで、テールストックセンタ13はクイル40に対して
回転自在であっても良いし、あるいはクイル40に対し
て固着されていてクイル40自体がテールストック本体
41に対して回転自在であっても良い。
【0028】また、前記クイル40は、摺動片43に取
り付けられた押圧片44の先端にバネ45を介して軸線
方向に押圧力を付与され、これによってテールストック
センタ13がワーク14にバネ(押圧手段)45の付勢
力に基づく押圧力を付与するようにされている。ここ
で、前記摺動片43は操作レバー46の操作によってテ
ールストックセンタ13の軸線方向に摺動される。ま
た、テールストック本体41の上面には摺動方向に直交
する多数の溝部47aを有する摺動位置決めブロック4
7が設けられ、所望の摺動位置で操作レバー46の軸部
46aをその溝部47aに挿入・保持させることで前記
摺動片43の軸方向位置が保持できるようにされてい
る。なお、前記摺動位置決めブロック47の上面に記さ
れている記号(例:CT9B)はワーク番号を示してい
る。
【0029】図10には、ワーク(タービンシャフト)
14の正面図(a)および側面図(b)が示されてい
る。このワーク14は、ねじれ羽根部50とシャフト部
51とを備えた構成とされ、このワーク14の形状測定
は、(1)長手基準面52の位置と振れ、(2)シャフ
ト部51の大径部53および小径部54の直径、振れ、
真円度、円筒度、(3)段差部55の位置、振れ、
(4)溝56の位置、溝径、溝幅、(5)羽根57の分
割誤差補正、(6)羽根57の輪郭の各測定項目につい
て行われる。
【0030】この形状測定を実行するために、本実施形
態のねじれ羽根付きシャフト測定機では、図11に示さ
れるような制御システム(制御装置)60が用意され
る。この制御システム60は、制御ユニット部61、演
算・記録部62および前記操作・表示部9を備えてい
る。制御ユニット部61にはデータ収集を専用に行う制
御用コンピュータ63が設けられ、演算・記録部62に
はその制御用コンピュータ63から送信されるデータに
基づく演算・処理を実行して制御信号をその制御用コン
ピュータ63に送信する操作用コンピュータ64が設け
られている。前記制御用コンピュータ63には、前記測
定ユニット部5におけるタッチプローブ26からの測定
信号がそのI/O入出力端子65から入力されるととも
に、電気式マイクロメータ31からの測定信号がローパ
スフィルタ66を介してアナログ入力端子67から入力
される。
【0031】また、前記制御ユニット部61には、リニ
アエンコーダ20,27,32からの位置検出信号がパ
ルス変換器68を介して入力されるとともに、ロータリ
エンコーダ38からの回転位置検出信号が入力され、か
つそれら入力信号に基づきモータドライバ69を介して
各モータ17,24,29,35を制御する信号を出力
するモータコントローラ/パルスカウンタ70が設けら
れている。
【0032】次に、前述のような制御システム60によ
る前記(1)〜(6)の各測定項目毎の測定サイクルに
ついて順に説明する。なお、以下の説明では、全てシー
ケンシャル動作として説明しているが、実際の動作はサ
イクルタイム短縮のために一部動作が同時に行われる。
【0033】(1)長手基準面52の位置と振れ測定サ
イクル(図12参照) この長手基準面52の測定はタッチプローブ26を用い
て行われる。その測定に際しては、まず開始点Sからタ
ッチプローブ26をY軸方向に長手基準面52を越える
所定位置まで早速で右行させ(M1)、次いでZ1軸方
向に早速で小径部54に接触する手前位置まで前進させ
る(M2)。次に、タッチプローブ26をY軸方向に遅
速で左行させて(M3)、長手基準面52にプローブタ
ッチし(M4)、この後Y軸方向に早速で右行させる
(M5)。続いて、ワーク14を所定角度回転割出し
(X軸割出し)し(M6)、これらM3,M4,M5,
M6の各ステップを複数回(例えば4回)繰返すことで
長手基準面52の測定を終了し、Z1軸方向に終了点E
まで早速で後退して(M7)測定サイクルを終了する。
こうして、タッチプローブ26の長手基準面52への当
接位置検出信号およびワーク14の回転位置検出信号に
基づき、その長手基準面52の位置と振れとが測定され
る。
【0034】(2)シャフト部51の大径部53および
小径部54の直径、振れ、真円度、円筒度測定サイクル
(図13参照) この測定サイクルは電気式マイクロメータ31を用いて
行われる。その測定に際しては、まずワーク14がX軸
割出し原点にあるときに、開始点Sから電気式マイクロ
メータ31をY軸方向に早速で左行させ(M1)、次い
でZ2軸方向へ早速前進および遅速前進を順次行って電
気式マイクロメータ31をワーク表面近接位置まで移動
させる(M2)。この後、ワーク14をX軸正転方向に
360°+αだけ回転させて大径部53の外周面計測を
行い(M3)、この計測後にZ2軸方向に早速で後退さ
せ(M4)、次いでY軸方向に早速で所定位置まで右行
させる(M5)。このようなM2,M3,M4,M5の
各ステップを複数測定点で行うことにより測定を終了
し、最後の測定点の測定終了後にZ2軸方向に終了点E
まで早速で後退して(M4)測定サイクルを終了する。
こうして、電気式マイクロメータ31からの大径部53
および小径部54の位置検出信号およびワーク14の回
転位置検出信号に基づき、それら大径部53および小径
部54の直径、振れ、円筒度が測定される。なお、真円
度については、この測定サイクルにて取得されたデータ
に基づきフーリエ級数を用いる演算によって求められ
る。
【0035】(3)段差部55の位置、振れ測定サイク
ル(図14参照) この段差部55の測定はタッチプローブ26を用いて行
われる。その測定に際しては、まず開始点Sからタッチ
プローブ26をY軸方向に段差部55の手前位置まで早
速で左行させ(M1)、次いでZ1軸方向に早速で大径
部53に接触する手前位置まで前進させる(M2)。次
に、タッチプローブ26をY軸方向に遅速で左行させて
(M3)、段差部55にプローブタッチし(M4)、こ
の後Y軸方向に早速で右行させる(M5)。続いて、ワ
ーク14を所定角度回転割出し(X軸割出し)し(M
6)、これらM3,M4,M5、M6の各ステップを複
数回(例えば4回)繰返すことで段差部55の測定を終
了し、Z1軸方向に終了点Eまで早速で後退して(M
7)測定サイクルを終了する。こうして、タッチプロー
ブ26の段差部55への当接位置検出信号およびワーク
14の回転位置検出信号に基づき、その段差部55の位
置と振れとが測定される。
【0036】(4)溝56の位置、溝径、溝幅測定サイ
クル(図15参照) この溝56の測定はタッチプローブ26を用いて行われ
る。その測定に際しては、まず開始点Sからタッチプロ
ーブ26をY軸方向に早速で左行させ(M1)、X軸割
出しを行う。次いで、Z1軸方向に早速で前進させた
後、遅速で前進させ(M2)て溝56にプローブタッチ
する(M3)。この後、Z1軸方向に早速で後退させ
(M4)た後、Y軸方向に遅速で左行させて(M5)、
溝56の前壁面にプローブタッチする(M6)。続い
て、Y軸方向に早速右行(M7)および遅速右行(M
8)を行って溝56の後壁面にプローブタッチし(M
9)、Y軸方向へ早速左行する(M10)。この後、ワ
ーク14のX軸割出し(M11)を行ってM2のステッ
プに戻り、以下M3〜M11の各ステップを複数回(例
えば4回または8回)繰返すことで溝56の測定を終了
し、Z1軸方向に終了点Eまで早速で後退して(M1
2)測定サイクルを終了する。こうして、タッチプロー
ブ26の溝56の前壁面および後壁面への当接位置検出
信号およびワーク14の回転位置検出信号に基づき、そ
の溝56の位置、溝径および溝幅が測定される。
【0037】(5)羽根57の分割誤差補正測定サイク
ル(図16参照) この羽根57の分割誤差補正測定はタッチプローブ26
を用いて行われる。その測定に際しては、まずワーク1
4の回転割出し(X軸割出し)を行った後、タッチプロ
ーブ26をY軸方向に早速で左行させ、Z1軸方向に早
速で前進させる(M1)。ここで、Z1軸前進は、測定
する羽根57とタッチプローブ26の測定子が適当かつ
分割誤差を考慮しても十分な半径方向隙間を持つように
して行う。次に、ワーク14をX軸正転方向に遅速で回
転させて(M2)プローブタッチを行い、この接触検出
時のリニアエンコーダ27の角度(θ1)を読み取り、
記憶する。次に、タッチプローブ26をZ1軸方向に早
速で後退させた(M3)後、羽根57の厚み中心がタッ
チプローブ26と計算上一致する位置を所定角度だけ行
き過ぎるまでワーク14を正転方向に回転割出しし(M
4)、次いで前述と同じ位置までZ1軸方向に早速で前
進させる(M5)。次いで、ワーク14をX軸逆転方向
に遅速で回転させて(M6)プローブタッチを行い、こ
の接触検出時のリニアエンコーダ27の角度(θ2)を
読み取り、記憶する。そして、Z1軸方向に早速で後退
させて(M7)、1つの羽根57に対する羽根分割誤差
補正測定が終了する。
【0038】前述のようにして検出されたθ1、θ2に
よって、次式により羽根の厚み中心の割出し角度(θ
f)を求めることができ、これによってワーク座標系が
補正される。 θf=(θ2−θ1)/2
【0039】前述の手法によれば、羽根厚み(t)の誤
差およびタッチプローブ26の測定子の半径位置(R)
を考慮することなく、羽根厚みの中心角度を求めること
ができるが、羽根厚みが十分に大きいか厚み誤差が十分
に小さい場合には、羽根のいずれかの片面だけにタッチ
するようにして、次式によって羽根厚みの中心角度(θ
f)を求めるようにしても良い。 θf=θ1+tan−1(t/2・R)または θf=θ2−tan−1(t/2・R)
【0040】前述の手順を羽根57の長手方向につい
て、1箇所または数箇所行うことにより、羽根57の円
周方向の分割誤差およびねじれの形状誤差を簡単に自動
補正することができる。したがって、鋳物誤差などを気
にすることなく、ねじれ羽根の輪郭測定を高速・高精度
に行うことができる。
【0041】(6)羽根57の輪郭測定サイクル(図1
7参照) この羽根57の輪郭測定はタッチプローブ26を用いて
行われる。その測定に際しては、まず開始点Sからタッ
チプローブ26をY軸方向に早速で左行させ(M1)、
X軸割出しを行った後、Z1軸方向に早速で前進させる
(M2)。次いで、Y軸方向への右行とZ1軸方向への
前進との二軸同時補間運動を遅速により行って(M
3)、プローブタッチを行う(M4)。続いて、Y軸方
向への左行とZ1軸方向への後退との二軸同時補間運動
を早速により行って(M5)、再度X軸割出しを行い、
前記M3,M4およびX軸割出しの各ステップを所定回
数繰り返し、その後、Z1軸後退原点まで早速で戻り
(M6)、更にY軸左行原点まで早速で戻り、X軸割出
し原点まで早速で戻る。
【0042】この輪郭測定サイクルにおいては、次に示
すように、Y軸方向の測定ピッチおよび測定点座標
(y,Z)をワーク種別に応じて自動的に決定すること
ができ、これによって羽根測定プログラムを自動作成す
ることができる。
【0043】まず、羽根外径の輪郭曲線は次式のような
高次式で定義される(図10参照)。 Z=R1−a×[1−{(Y2−y)/b}c]d ……(式1) ここで、Z:基準面からyの位置における羽根外径の半
径 y:基準面からのY軸方向の距離 R1,Y2,a,b,c,d:定数 したがって、各x位置における輪郭曲線の接線の勾配角
度(θs)は(式1)をxについて一回微分することに
より次式にて求められる。 θs=tan−1(−d・a・[1−{(Y2−y)/b}c](d−1) ×{c・(Y2−y)c−1/bc}) ……(式2)
【0044】また、羽根の軸方向ねじれ角度(θn)は
一般に次のような高次式で定義される。 θn=e×(y−Y3)f ……(式3) ここで、θn:基準からy位置における羽根の軸方向ね
じれ角度 y:基準からの軸方向の距離 e,Y3:定数
【0045】前記(式1)(式2)(式3)を予め演算
・記録部62における操作用コンピュータ64に登録し
ておけば、ワーク種別に応じて定数(R1,Y2,a,
b,c,d,Y3等)を指定することで、Y軸方向の測
定ピッチおよび測定点座標(y,Z)を演算により求め
ることができる。
【0046】Y軸方向の測定ピッチについては、前記
(式2)で求まる接線勾配角度が大きい範囲では細かい
ピッチで、この接線勾配角度が小さい範囲では粗いピッ
チで測定すれば良いことから、勾配角度に何段階かの閾
値と、この閾値の範囲に対するY軸方向の測定ピッチと
を設定して最適な測定ピッチを決定するようにされてい
る。図18には、この測定ピッチを決定するためのアル
ゴリズムの一例が示されている。
【0047】このアルゴリズムを順に説明すると、まず
直前測定点の接線勾配の絶対値|θs|が80°以上で
あるか否かを判定し(S1)、80°以上であれば測定
ピッチを0.05mmに設定する(S2)。一方、80
°未満である場合には、次に|θs|が65°以上であ
るか否かを判定し(S3)、65°以上であれば測定ピ
ッチを0.10mmに設定する(S4)。一方、65°
未満である場合には、次に|θs|が45°以上である
か否かを判定し(S5)、45°以上であれば測定ピッ
チを0.20mmに設定する(S6)。一方、45°未
満である場合には、次に|θs|が25°以上であるか
否かを判定し(S7)、25°以上であれば測定ピッチ
を0.50mmに設定する(S8)。一方、25°未満
である場合には、次に|θs|が1°以上であるか否か
を判定し(S9)、1°以上であれば測定ピッチを1.
0mmに設定する(S10)。一方、1°未満である場
合には、測定ピッチを2.0mmに設定する。このよう
に、接線勾配に応じて測定ピッチを変えることで、測定
をより詳細かつ効率的に行うことができる。
【0048】次に、測定点座標(y,Z)については、
上述のようにして求められたY軸方向の測定ピッチから
軸方向の測定点を自動決定し、更に(式1)に代入する
ことにより自動決定することができる。
【0049】また、羽根のねじれ角度(θn)すなわち
ワークの回転角度(θw)は、前記Y軸方向の測定ピッ
チから軸方向の測定点を自動決定し、更に(式3)に代
入することにより自動決定することができる。こうし
て、測定プログラムを簡単に自動作成することができる
ので、プログラムの作成コストおよび測定コストの大幅
削減が可能となる。
【0050】本実施形態のねじれ羽根付きシャフト測定
機によれば、ターボチャージャーにおけるタービンシャ
フトの羽根輪郭や軸精度の測定を、段取り替え等の必要
時にタイムリーに、かつ高速・高精度に行うことができ
るので、インラインで設置することも可能であり、抜取
り検査に伴う不良品の流出防止とそれに伴う仕損コスト
の大幅低減を図ることができる。具体的には、タービン
シャフト1本の全項目測定について、従来は2〜3時間
要していたのを5〜10分で行うことが可能となった。
また、オペレータはワークを測定機に取り付け、プログ
ラムを選択するだけでワークにフレキシブルに対応して
全自動で測定することができるので、個人差や測定自体
のバラツキの少ない信頼性の高い測定を実施することが
できる。さらに、測定データは自動的に保存され、表計
算やグラフでの解析が容易に行えるとともに、製品デー
タのトレースも確実に実施することができる。また、加
工精度の経年変化データとして蓄積することにより、加
工設備の予防保全データとして活用することも可能であ
る。
【0051】本実施形態では、タービンシャフトを例に
取って説明したが、本発明は、例えばポンプ羽根やコン
プレッサーのロータ等の他のねじれ羽根付きシャフトの
形状測定に対しても適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るねじれ羽根
付きシャフト測定機の正面図(a)および側面図(b)
である。
【図2】図2は、本実施形態におけるねじれ羽根付きシ
ャフト測定機の測定ユニット部の平面図である。
【図3】図3は、同測定ユニット部の左側面図(a)お
よび右側面図(b)である。
【図4】図4は、同測定ユニット部の正面図(a)およ
び図2のA−A断面図(b)である。
【図5】図5は、スピンドルユニットのセンタ軸線方向
断面図である。
【図6】図6は、スピンドルユニットのセンタ軸線に直
角方向の断面図である。
【図7】図7は、図5のB矢視図(a)、C矢視図
(b)および(a)のP部拡大図(c)である。
【図8】図8は、テールストックのセンタ軸線方向断面
図(a)およびそのD矢視図(b)である。
【図9】図9は、テールストックの構造を説明する平面
図である。
【図10】図10は、ワークの正面図(a)および側面
図(b)である。
【図11】図11は、本実施形態における制御システム
ブロック図である。
【図12】図12(a)(b)は、長手基準面位置、振
れ測定サイクルを示す図である。
【図13】図13は、直径、振れ、真円度、円筒度測定
サイクルを示す図である。
【図14】図14は、段差部位置、振れ測定サイクルを
示す図である。
【図15】図15(a)(b)は、溝位置、溝径、溝幅
測定サイクルを示す図である。
【図16】図16は、羽根分割誤差補正測定サイクルを
示す図である。
【図17】図17(a)(b)は、羽根の輪郭測定サイ
クルを示す図である。
【図18】図18は、Y軸方向の測定ピッチ決定のため
のアルゴリズムを示す図である。
【符号の説明】
5 測定ユニット部 9 操作盤 10 スピンドルユニット 11 テールストック 12 スピンドルセンタ 13 テールストックセンタ 14 ワーク(タービンシャフト) 15 Y軸スライドユニット 17,24,29,35 モータ 19,25,30 ボールネジ 20,27,32 リニアエンコーダ(位置検出
手段) 21 Z1軸スライドユニット 22 Z2軸スライドユニット 26 タッチプローブ 31 電気式マイクロメータ(精密
変位測定手段) 33 スピンドル軸 38 ロータリエンコーダ(回転角
度検出手段) 39 ケレ 40 クイル 47 摺動位置決めブロック 50 ねじれ羽根部 51 シャフト部 52 長手基準面 55 段差部 56 溝 57 羽根 60 制御システム 61 制御ユニット部 62 演算・記録部(演算手段) 63 制御用コンピュータ 64 操作用コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 英男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2F069 AA21 AA39 AA49 AA56 AA66 BB30 CC05 GG02 GG62 HH01 JJ17 JJ23 JJ28 NN21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじれ羽根部とシャフト部とを備えるね
    じれ羽根付きシャフトのワーク形状を測定するねじれ羽
    根付きシャフトの形状測定方法であって、 ワークの一端部と他端部とを支持してそのワークを軸線
    周りに回転させて所定の回転位置に割り出すステップ
    と、この所定の回転位置でタッチプローブを前記ワーク
    の軸線方向および軸線に垂直な方向に移動させてそのタ
    ッチプローブの測定子を前記ワーク表面に当接させるス
    テップと、このワーク表面に当接させたときの前記ワー
    クの回転角度と前記タッチプローブのワークの軸線方向
    および軸線に垂直な方向における位置とを測定するステ
    ップと、この測定値に基づき、前記ねじれ羽根部の羽根
    輪郭、前記シャフト部の長手基準面位置・振れ、前記シ
    ャフト部に形成される段差部の位置・振れ、前記シャフ
    ト部に形成される溝部の位置・径・幅のうちのいずれか
    を求めるステップとを備えることを特徴とするねじれ羽
    根付きシャフトの形状測定方法。
  2. 【請求項2】 前記ねじれ羽根部の羽根輪郭を求めるに
    際して、予め羽根輪郭とねじれの定義式とを演算手段に
    記憶させるとともに、羽根輪郭の勾配角度に複数個の閾
    値と各閾値間の範囲に対応する測定ピッチとを設定して
    おき、入力データに応じて最適の測定ピッチを自動的に
    選択するようにされる請求項1に記載のねじれ羽根付き
    シャフトの形状測定方法。
  3. 【請求項3】 前記タッチプローブのワークの軸線に垂
    直な方向への移動とワークの軸線周りの回転割り出しと
    の組み合わせにより、羽根の厚み中心の割出し角度を求
    め、この割出し角度から羽根の円周方向の分割誤差とね
    じれの形状誤差とを補正するようにされる請求項1また
    は2に記載のねじれ羽根付きシャフトの形状測定方法。
  4. 【請求項4】 前記ねじれ羽根部の羽根輪郭の各測定点
    座標における法線角度を求めるとともに、この法線に沿
    う前記ワークの軸線方向および軸線に垂直な方向の二軸
    同時補間により、前記タッチプローブの測定子を前記羽
    根輪郭曲線に常に直角に当接させるようにそのタッチプ
    ローブの移動を制御するようにされる請求項1〜3のう
    ちのいずれかに記載のねじれ羽根付きシャフトの形状測
    定方法。
  5. 【請求項5】 ねじれ羽根部とシャフト部とを備えるね
    じれ羽根付きシャフトのワーク形状を測定するねじれ羽
    根付きシャフトの形状測定装置であって、(a)ワーク
    の一端部と他端部とを支持してそのワークを軸線周りに
    回転駆動するとともに、ワークの回転角度を検出する回
    転角度検出手段を有するワーク回転・位置決め手段、
    (b)前記ワークの軸線方向および軸線に垂直な方向に
    移動自在で、かつそれら各方向における位置を検出する
    位置検出手段を有するタッチプローブおよび(c)この
    タッチプローブの測定子を前記ワーク表面に当接させた
    ときの前記回転角度検出手段および位置検出手段からの
    測定値に基づき、前記ねじれ羽根部の羽根輪郭、前記シ
    ャフト部の長手基準面位置・振れ、前記シャフト部に形
    成される段差部の位置・振れ、前記シャフト部に形成さ
    れる溝部の位置・径・幅のうちのいずれかを演算する演
    算手段を備えることを特徴とするねじれ羽根付きシャフ
    トの形状測定装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークの軸線方向および軸線に垂直
    な方向に移動自在で、かつそれら各方向における位置を
    検出する第2の位置検出手段を有する精密変位測定手段
    を備え、前記演算手段は、この精密変位測定手段の測定
    子を前記ワーク表面に近接させてそのワークを回転駆動
    させたときの前記第2の位置検出手段からの測定値に基
    づき、前記シャフト部の軸径・振れ・真円度・円筒度の
    うちのいずれかを演算するものである請求項5に記載の
    ねじれ羽根付きシャフトの形状測定装置。
  7. 【請求項7】 前記ねじれ羽根部の羽根輪郭の各測定点
    座標における法線角度を求めるとともに、この法線に沿
    う前記ワークの軸線方向および軸線に垂直な方向の二軸
    同時補間により、前記タッチプローブの測定子を前記羽
    根輪郭曲線に常に直角に当接させるようにそのタッチプ
    ローブの移動を制御する制御手段を備えている請求項5
    または6に記載のねじれ羽根付きシャフトの形状測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ワーク回転・位置決め手段は、前記
    ワークの他端部に対してそのワークの軸線方向に常に一
    定の押圧力を付与する押圧手段を有するものである請求
    項5〜7のうちのいずれかに記載のねじれ羽根付きシャ
    フトの形状測定装置。
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