JPH1165574A - 消音装置 - Google Patents
消音装置Info
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- JPH1165574A JPH1165574A JP9243457A JP24345797A JPH1165574A JP H1165574 A JPH1165574 A JP H1165574A JP 9243457 A JP9243457 A JP 9243457A JP 24345797 A JP24345797 A JP 24345797A JP H1165574 A JPH1165574 A JP H1165574A
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- JP
- Japan
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- noise
- radiator
- sound wave
- silencing
- noise source
- Prior art date
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大型で高価な防音パッケージを必要とするこ
となく、低周波の騒音に対する消音作用を効果的に行う
ことができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 騒音源であるエンジン発電機システムに
おけるラジエータ33の近傍に音波発生手段として2つ
のスピーカ4Aおよび4Bを配設する。これらスピーカ
4A、4Bとラジエータ33との距離は、騒音波長に対
して十分に小さく設定される。これによりスピーカ4A
とラジエータ33、およびスピーカ4Bとラジエータ3
3とでいわゆるダイポール音源が構成され、騒音の消音
効果を得ることができる。これにより低周波の騒音に対
して従来用いられていた高価で大型の防音パッケージを
不要として、消音作用を効果的に行うことができる。
となく、低周波の騒音に対する消音作用を効果的に行う
ことができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 騒音源であるエンジン発電機システムに
おけるラジエータ33の近傍に音波発生手段として2つ
のスピーカ4Aおよび4Bを配設する。これらスピーカ
4A、4Bとラジエータ33との距離は、騒音波長に対
して十分に小さく設定される。これによりスピーカ4A
とラジエータ33、およびスピーカ4Bとラジエータ3
3とでいわゆるダイポール音源が構成され、騒音の消音
効果を得ることができる。これにより低周波の騒音に対
して従来用いられていた高価で大型の防音パッケージを
不要として、消音作用を効果的に行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブ・ノイ
ズ・コントロール(ANC)技術を用いた消音装置に関
する。
ズ・コントロール(ANC)技術を用いた消音装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、建屋30内の基台39に設置さ
れたラジエータ型のエンジン発電機システム20を示し
ており、主として、発電機31と、エンジン32と、ラ
ジエータ33とで構成されている。発電機31およびラ
ジエータ33は、エンジン32のクランク軸と同期して
駆動される。ラジエータ33はエンジン32内を循環す
る冷却水の冷却作用を行うとともに、ファンの回転によ
りエンジン32にて発生した熱をダクト34およびフー
ド36を介して建屋30の外部に放熱する。ダクト32
は布製で蛇腹状に形成され、内部に自動シャッタ35が
設けられている。エンジン32の排気ガスは消音器38
を備えた排気管37を介して建屋30の外部へと排気さ
れる。
れたラジエータ型のエンジン発電機システム20を示し
ており、主として、発電機31と、エンジン32と、ラ
ジエータ33とで構成されている。発電機31およびラ
ジエータ33は、エンジン32のクランク軸と同期して
駆動される。ラジエータ33はエンジン32内を循環す
る冷却水の冷却作用を行うとともに、ファンの回転によ
りエンジン32にて発生した熱をダクト34およびフー
ド36を介して建屋30の外部に放熱する。ダクト32
は布製で蛇腹状に形成され、内部に自動シャッタ35が
設けられている。エンジン32の排気ガスは消音器38
を備えた排気管37を介して建屋30の外部へと排気さ
れる。
【0003】上述したように、ラジエータ形のエンジン
発電機システム20ではエンジン32のクランク軸の回
転を利用してラジエータファンを駆動するのであるが、
ファンの回転数や羽根の枚数に起因して50Hz前後の
低周波の騒音を発生する。また、建屋30の内壁面には
吸音材を貼りつけるなどの高周波対策が施されている
が、50Hz前後の低周波を十分に減衰することはでき
なかった。。そこで従来では、この低周波騒音対策とし
て図6に示すような防音パッケージ40でもってエンジ
ン発電機システム全体を内部に収容し、これにより低周
波の騒音を遮断するようにしていた。この防音パッケー
ジ40には両側面に数箇所ずつ開閉扉40a、・・・が
設けられ、メンテナンス性が維持された構成となってい
る。
発電機システム20ではエンジン32のクランク軸の回
転を利用してラジエータファンを駆動するのであるが、
ファンの回転数や羽根の枚数に起因して50Hz前後の
低周波の騒音を発生する。また、建屋30の内壁面には
吸音材を貼りつけるなどの高周波対策が施されている
が、50Hz前後の低周波を十分に減衰することはでき
なかった。。そこで従来では、この低周波騒音対策とし
て図6に示すような防音パッケージ40でもってエンジ
ン発電機システム全体を内部に収容し、これにより低周
波の騒音を遮断するようにしていた。この防音パッケー
ジ40には両側面に数箇所ずつ開閉扉40a、・・・が
設けられ、メンテナンス性が維持された構成となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防音パ
ッケージ40は大型であるので、建屋30内における設
置スペースに制約が伴うだけでなく、建屋30自体を大
きく設計しなければならなくなる可能性もある。また、
防音パッケージ40は発電機システムの全体を覆うので
内部の視認性が阻害されるだけでなく、非常に高価であ
るという問題がある。
ッケージ40は大型であるので、建屋30内における設
置スペースに制約が伴うだけでなく、建屋30自体を大
きく設計しなければならなくなる可能性もある。また、
防音パッケージ40は発電機システムの全体を覆うので
内部の視認性が阻害されるだけでなく、非常に高価であ
るという問題がある。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、大型
で高価な防音パッケージを必要とすることなく、低周波
の騒音に対する消音作用を効果的に行うことができる消
音装置を提供することを課題とする。
で高価な防音パッケージを必要とすることなく、低周波
の騒音に対する消音作用を効果的に行うことができる消
音装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、騒音源の
騒音を検出する騒音検出手段と、消音偏差レベルを検出
する消音偏差検出手段と、前記騒音検出手段の出力およ
び前記消音偏差検出手段の出力を受け、前記騒音と大き
さが等しく、かつ逆位相の音波を音波発生手段から発生
させるための消音信号を形成する消音信号発生装置とを
備えた消音装置において、前記音波発生手段を、前記騒
音源に近接して配設したことを特徴とする消音装置、に
よって解決される。
騒音を検出する騒音検出手段と、消音偏差レベルを検出
する消音偏差検出手段と、前記騒音検出手段の出力およ
び前記消音偏差検出手段の出力を受け、前記騒音と大き
さが等しく、かつ逆位相の音波を音波発生手段から発生
させるための消音信号を形成する消音信号発生装置とを
備えた消音装置において、前記音波発生手段を、前記騒
音源に近接して配設したことを特徴とする消音装置、に
よって解決される。
【0007】本発明は、騒音を発する騒音源と、この騒
音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波を発する音波発
生手段とにより、いわゆるダイポール音源を構成し、も
って騒音の消音作用を得るようにしている。これによ
り、建屋内で広い設置スペースを必要とすることなく、
消音効果を得ることができる。
音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波を発する音波発
生手段とにより、いわゆるダイポール音源を構成し、も
って騒音の消音作用を得るようにしている。これによ
り、建屋内で広い設置スペースを必要とすることなく、
消音効果を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
【0009】図1および図2は、本発明の第1の実施の
形態を示している。なお、図7と対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ま
た、ラジエータ33に取り付けられるダクト34の図示
を省略するものとする。
形態を示している。なお、図7と対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ま
た、ラジエータ33に取り付けられるダクト34の図示
を省略するものとする。
【0010】本実施の形態では、騒音源であるラジエー
タ33の近傍に音波発生手段として2つの音波発生器を
設けている。音波発生器は、スピーカ4Aおよび4B
と、これらの背面空間を区画するケーシング42Aおよ
び42Bとから成っている。ケーシング42A、42B
はそれぞれスピーカ4A、4Bの駆動に影響を与えない
十分な容積を有している。また、ケーシング42A、4
2Bは、図3に示すように鉄パイプ45aおよび45d
およびこれらを橋絡する部材45cおよび45dで成る
フレーム44に例えば溶接により固定されている。フレ
ーム44はラジエータ33を跨いで設置され、またスピ
ーカ4Aおよび4Bは相対向してフレーム44に配設さ
れることにより、これらスピーカ4Aと4Bとの間にラ
ジエータ33を配置させている。
タ33の近傍に音波発生手段として2つの音波発生器を
設けている。音波発生器は、スピーカ4Aおよび4B
と、これらの背面空間を区画するケーシング42Aおよ
び42Bとから成っている。ケーシング42A、42B
はそれぞれスピーカ4A、4Bの駆動に影響を与えない
十分な容積を有している。また、ケーシング42A、4
2Bは、図3に示すように鉄パイプ45aおよび45d
およびこれらを橋絡する部材45cおよび45dで成る
フレーム44に例えば溶接により固定されている。フレ
ーム44はラジエータ33を跨いで設置され、またスピ
ーカ4Aおよび4Bは相対向してフレーム44に配設さ
れることにより、これらスピーカ4Aと4Bとの間にラ
ジエータ33を配置させている。
【0011】ラジエータ32には騒音検出手段として振
動検出器2が取り付けられ、これにより騒音の大きさや
周波数を検出するようにしている。また、ラジエータ3
2の近傍には消音偏差検出器3が配設されている。これ
ら振動検出器2の出力xおよび消音偏差検出器3の出力
は、図2に示すように消音信号発生装置5に供給され、
ここで騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の消音用音波
をスピーカ4Aおよび4Bから発生させるための消音信
号yが形成されるようになっている。
動検出器2が取り付けられ、これにより騒音の大きさや
周波数を検出するようにしている。また、ラジエータ3
2の近傍には消音偏差検出器3が配設されている。これ
ら振動検出器2の出力xおよび消音偏差検出器3の出力
は、図2に示すように消音信号発生装置5に供給され、
ここで騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の消音用音波
をスピーカ4Aおよび4Bから発生させるための消音信
号yが形成されるようになっている。
【0012】図5は消音信号発生装置5の詳細を示して
いる。振動検出器2の出力xは増幅器11、A/Dコン
バータ12を介してアダプティブ・フィルタ(以下、A
DFと略称する。)14および遅延フィルタ13に供給
される。ADF14はN個のタップを有し、これらは係
数演算器15の出力によりその係数が更新される。遅延
フィルタ13は、スピーカ4A、4Bから消音偏差検出
器3までの経路に相当する音響的な伝達特性を備えてい
る。すなわち、この時間遅れを考慮して遅延フィルタ1
3の係数が定められており、これは予め計測または同定
されている。また、消音偏差検出器3の出力eは増幅器
16、A/Dコンバータ17を介して係数演算器15に
供給される。係数演算器15はADF14に与える最適
係数を逐次算出するための適応アルゴリズムである。A
DF14にて形成された消音信号yは、D/Aコンバー
タ18、増幅器19を介してスピーカ4A、4Bに供給
され、ここから上述の消音用音波を発生させる。消音信
号発生装置5は以上のような公知のANC制御技術が用
いられた構成となっている。
いる。振動検出器2の出力xは増幅器11、A/Dコン
バータ12を介してアダプティブ・フィルタ(以下、A
DFと略称する。)14および遅延フィルタ13に供給
される。ADF14はN個のタップを有し、これらは係
数演算器15の出力によりその係数が更新される。遅延
フィルタ13は、スピーカ4A、4Bから消音偏差検出
器3までの経路に相当する音響的な伝達特性を備えてい
る。すなわち、この時間遅れを考慮して遅延フィルタ1
3の係数が定められており、これは予め計測または同定
されている。また、消音偏差検出器3の出力eは増幅器
16、A/Dコンバータ17を介して係数演算器15に
供給される。係数演算器15はADF14に与える最適
係数を逐次算出するための適応アルゴリズムである。A
DF14にて形成された消音信号yは、D/Aコンバー
タ18、増幅器19を介してスピーカ4A、4Bに供給
され、ここから上述の消音用音波を発生させる。消音信
号発生装置5は以上のような公知のANC制御技術が用
いられた構成となっている。
【0013】本実施の形態では、スピーカ4Aおよび4
Bを騒音源であるラジエータ33の近傍に配設すること
により、いわゆるダイポール音源を構成している。すな
わち低周波の騒音を発するラジエータ33と、この騒音
と同振幅で逆位相の消音用音波を発するスピーカ4A、
4Bとをそれぞれ近接して設け、ラジエータ33から発
せられる騒音を相殺することにより消音作用を得るよう
にしている。
Bを騒音源であるラジエータ33の近傍に配設すること
により、いわゆるダイポール音源を構成している。すな
わち低周波の騒音を発するラジエータ33と、この騒音
と同振幅で逆位相の消音用音波を発するスピーカ4A、
4Bとをそれぞれ近接して設け、ラジエータ33から発
せられる騒音を相殺することにより消音作用を得るよう
にしている。
【0014】さらに詳しく説明すると、ラジエータ33
および一方のスピーカ4Aの2つの音源を近接して配設
したとき、その音源間隔Dが波長λに比べて十分に小さ
い場合の遠方音場での音の強さIdは、音源が1つだけ
の場合(ラジエータ33のみの場合)の音の強さImと
比べて、Id/Im=|2πD/λ|2 cos2 θの関
係にある。ここで、θはダイポールを構成しているラジ
エータ33およびスピーカ4Aの2つの音源を通る直線
と観測点(消音偏差検出器3の位置)からのダイポール
の中心に向かう直線との成す角度である。したがって、
2πD<λの条件を満足すれば、任意のθに対してId
/Im<1となる。すなわち、騒音源(ラジエータ3
3)の音の強さを、振幅が等しく逆位相の音源(スピー
カ4A)をその近傍に配設することで減衰することがで
きる。また、ラジエータ33と他方のスピーカ4Bとの
関係も上述と同様であるので、その説明は省略する。
および一方のスピーカ4Aの2つの音源を近接して配設
したとき、その音源間隔Dが波長λに比べて十分に小さ
い場合の遠方音場での音の強さIdは、音源が1つだけ
の場合(ラジエータ33のみの場合)の音の強さImと
比べて、Id/Im=|2πD/λ|2 cos2 θの関
係にある。ここで、θはダイポールを構成しているラジ
エータ33およびスピーカ4Aの2つの音源を通る直線
と観測点(消音偏差検出器3の位置)からのダイポール
の中心に向かう直線との成す角度である。したがって、
2πD<λの条件を満足すれば、任意のθに対してId
/Im<1となる。すなわち、騒音源(ラジエータ3
3)の音の強さを、振幅が等しく逆位相の音源(スピー
カ4A)をその近傍に配設することで減衰することがで
きる。また、ラジエータ33と他方のスピーカ4Bとの
関係も上述と同様であるので、その説明は省略する。
【0015】そこで本実施の形態では、ラジエータ33
から発せられる騒音の主たる周波数は50Hz前後の低
周波成分であるので、D<λ/2πを満足するDの値、
すなわち少なくとも1m以下とすることにより、消音作
用を得ることができる。また、この音源距離Dを短くす
ればするほど、より顕著な消音効果が得られることにな
る。
から発せられる騒音の主たる周波数は50Hz前後の低
周波成分であるので、D<λ/2πを満足するDの値、
すなわち少なくとも1m以下とすることにより、消音作
用を得ることができる。また、この音源距離Dを短くす
ればするほど、より顕著な消音効果が得られることにな
る。
【0016】したがって本実施の形態によれば、ラジエ
ータ33に対向して設けられた2つのスピーカ4Aおよ
び4Bでもってラジエータ33からその周辺に伝播する
低周波の騒音の消音作用を効果的に行うことができるの
で、小さな設置スペースと建屋に高周波騒音対策をする
だけですみ、従来用いられていた高価で大型の防音パッ
ケージを不要とすることができる。
ータ33に対向して設けられた2つのスピーカ4Aおよ
び4Bでもってラジエータ33からその周辺に伝播する
低周波の騒音の消音作用を効果的に行うことができるの
で、小さな設置スペースと建屋に高周波騒音対策をする
だけですみ、従来用いられていた高価で大型の防音パッ
ケージを不要とすることができる。
【0017】また本実施の形態によれば、スピーカ4A
および4Bを支持するフレーム44を鉄パイプ45a、
45b等の部材で構成しているので内方(ラジエータ3
3)の視認性は阻害されることはなく、また、スピーカ
4Aおよび4Bやラジエータ33のメンテナンス時は、
フレーム44を人手により移動させるだけで各々独立し
て行うことができるので、作業性を向上させることがで
きる。
および4Bを支持するフレーム44を鉄パイプ45a、
45b等の部材で構成しているので内方(ラジエータ3
3)の視認性は阻害されることはなく、また、スピーカ
4Aおよび4Bやラジエータ33のメンテナンス時は、
フレーム44を人手により移動させるだけで各々独立し
て行うことができるので、作業性を向上させることがで
きる。
【0018】図4は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。なお、図において図1と対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ま
た、
ている。なお、図において図1と対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ま
た、
【0019】すなわち本実施の形態では、音波発生手段
としてのスピーカ4を1つのみ用いて、これを騒音源で
あるラジエータ33の下方に配置している。スピーカ4
の背面空間はケーシング42により画成され、その前面
(振動板)は上方に向けて配設されている。また本実施
の形態も上述した第1の実施の形態と同様、ラジエータ
33とスピーカ4とを近接して設け、いわゆるダイポー
ル音源を構成している。以上の構成により、上述した第
1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
としてのスピーカ4を1つのみ用いて、これを騒音源で
あるラジエータ33の下方に配置している。スピーカ4
の背面空間はケーシング42により画成され、その前面
(振動板)は上方に向けて配設されている。また本実施
の形態も上述した第1の実施の形態と同様、ラジエータ
33とスピーカ4とを近接して設け、いわゆるダイポー
ル音源を構成している。以上の構成により、上述した第
1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0020】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能とな
る。
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能とな
る。
【0021】例えば以上の各実施の形態では、エンジン
発電機システム20に適用した例を説明したが、これは
自家用、非常用あるいはコージェネレーションシステム
などのエンジン発電機システムを含むのは勿論、他の騒
音源に対しても適用可能である。また、騒音検出手段と
して振動検出器2を用いたが、騒音検出手段をマイクロ
フォンで構成し、これをラジエータ33に近接して配設
してもよい。さらに、消音偏差検出器3をラジエータ3
3の近傍に設けたが、例えばダクト34の内部など他の
位置に配設することも可能である。
発電機システム20に適用した例を説明したが、これは
自家用、非常用あるいはコージェネレーションシステム
などのエンジン発電機システムを含むのは勿論、他の騒
音源に対しても適用可能である。また、騒音検出手段と
して振動検出器2を用いたが、騒音検出手段をマイクロ
フォンで構成し、これをラジエータ33に近接して配設
してもよい。さらに、消音偏差検出器3をラジエータ3
3の近傍に設けたが、例えばダクト34の内部など他の
位置に配設することも可能である。
【0022】また、以上の第2の実施の形態では、スピ
ーカ4をラジエータ33の下方に配置したが、この位置
に限らず、ラジエータ33の上方や側方に設けてもよ
い。すなわち、音波発生手段を騒音源の近傍に配設する
だけで、同様な効果を得ることができる。
ーカ4をラジエータ33の下方に配置したが、この位置
に限らず、ラジエータ33の上方や側方に設けてもよ
い。すなわち、音波発生手段を騒音源の近傍に配設する
だけで、同様な効果を得ることができる。
【0023】さらに、騒音源からの騒音周波数は50H
z前後の低周波に限らず、騒音源と音波発生手段との距
離をより短くすれば、これよりも更に高い周波数に対し
ても効果的な消音作用を行わせることが可能となる。
z前後の低周波に限らず、騒音源と音波発生手段との距
離をより短くすれば、これよりも更に高い周波数に対し
ても効果的な消音作用を行わせることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、音波発生手段を騒音源に近接して配設すること
により、騒音源と音波発生手段とでいわゆるダイポール
音源を構成させるようにしているので、広い設置スペー
スを必要とすることなく騒音源から発せられる騒音に対
する効果的な消音作用を得ることができ、特に低周波の
騒音対策に対して従来用いられていた防音パッケージを
不要とすることができる。
よれば、音波発生手段を騒音源に近接して配設すること
により、騒音源と音波発生手段とでいわゆるダイポール
音源を構成させるようにしているので、広い設置スペー
スを必要とすることなく騒音源から発せられる騒音に対
する効果的な消音作用を得ることができ、特に低周波の
騒音対策に対して従来用いられていた防音パッケージを
不要とすることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す側面図であ
る。
る。
【図2】同部分破断正面図である。
【図3】本発明に係るフレームの斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す要部の部分破
断側面図である。
断側面図である。
【図5】本発明に係る消音信号発生装置の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】従来例を示す側面図である。
【図7】ラジエータ形のエンジン発電機システムを示す
側面図である。
側面図である。
2 振動検出器 3 消音偏差検出器 4 スピーカ 4A スピーカ 4B スピーカ 5 消音信号発生装置 20 エンジン発電機システム 33 ラジエータ 44 フレーム
Claims (5)
- 【請求項1】 騒音源の騒音を検出する騒音検出手段
と、消音偏差レベルを検出する消音偏差検出手段と、前
記騒音検出手段の出力および前記消音偏差検出手段の出
力を受け、前記騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の音
波を音波発生手段から発生させるための消音信号を形成
する消音信号発生装置とを備えた消音装置において、 前記音波発生手段を、前記騒音源に近接して配設したこ
とを特徴とする消音装置。 - 【請求項2】 前記音波発生手段は相対向する一対の音
波発生器で成り、前記騒音源は前記一対の音波発生器の
間に配設されることを特徴とする請求項1に記載の消音
装置。 - 【請求項3】 前記一対の音波発生器は、前記騒音源を
跨いで設置されるフレームに支持されることを特徴とす
る請求項2に記載の消音装置。 - 【請求項4】 前記音波発生手段は1つの音波発生器で
成り、前記騒音源の下方に配設されることを特徴とする
請求項1に記載の消音装置。 - 【請求項5】 前記騒音源はエンジン発電機システムに
おけるラジエータであることを特徴とする請求項1から
請求項4のいずれかに記載の消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9243457A JPH1165574A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9243457A JPH1165574A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 消音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165574A true JPH1165574A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17104179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9243457A Pending JPH1165574A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165574A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005043510A1 (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-12 | Asahi Breweries, Ltd. | 低周波騒音抑制機構を有する装置 |
JP2010218430A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Asahi Breweries Ltd | 騒音抑制装置及び自動販売機 |
CN111143962A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-05-12 | 西南交通大学 | 一种隔声测评方法及装置 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9243457A patent/JPH1165574A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005043510A1 (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-12 | Asahi Breweries, Ltd. | 低周波騒音抑制機構を有する装置 |
JP2010218430A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Asahi Breweries Ltd | 騒音抑制装置及び自動販売機 |
CN111143962A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-05-12 | 西南交通大学 | 一种隔声测评方法及装置 |
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