JPH11224092A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

Info

Publication number
JPH11224092A
JPH11224092A JP10193804A JP19380498A JPH11224092A JP H11224092 A JPH11224092 A JP H11224092A JP 10193804 A JP10193804 A JP 10193804A JP 19380498 A JP19380498 A JP 19380498A JP H11224092 A JPH11224092 A JP H11224092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust pipe
noise
pipe
shielding
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10193804A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
弘之 近藤
Hiroshi Iketani
弘 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP10193804A priority Critical patent/JPH11224092A/ja
Publication of JPH11224092A publication Critical patent/JPH11224092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音波発生器を熱から保護し、その耐久性を向
上させることができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 音波発生器としてのスピーカ4A〜4D
の前面と排気管1の外壁面との間に空気室10を画成す
るケーシング26の、排気管1の開口端部1a側とは反
対側の壁部に、複数の小孔26a、26a、・・・を設
ける。これにより排気ガスが排気管1の開口端部1aか
ら高速で排出される際に生じる空気の巻き込み作用(エ
ジェクタ効果)により上記複数の小孔26aから外気を
空気室10内に導入してスピーカ4A〜4Dの冷却効果
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブ・ノイ
ズ・コントロール(ANC)技術を用いた消音装置に関
し、さらに詳しくは、音波発生器の駆動により音響管か
ら放射される消音用音波でもって排気管の開口端部外方
で騒音の消音効果を図るようにした消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば図14
に示すような消音装置がある。騒音源9の近傍に一端が
配置される排気管1には、スピーカ4A、4Cの前面と
排気管1の外壁面との間に空気室10を画成するケーシ
ング6が設けられ、さらに、この空気室10に一端が連
通する音響管7が排気管1の開口端部1aを同心的に囲
むように設けられている。スピーカ4A、4Cの背面空
間は背面ケーシング8A、8Cにより画成されている。
スピーカ4Aおよび4Cは前面の空気室10を振動さ
せ、この空気室10の空気のスチフネスと音響管7内の
空気質量とにより騒音Pの主たる周波数で共鳴させ、音
響管7の開口端部7aから放射される消音用音波と排気
管1の開口端部1aから放射される騒音Pとの相互作用
によって、騒音Pを打ち消す作用を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の消音装置は以上
のように構成されるのであるが、騒音源9が高温(45
0℃以上)の排気ガスを発生するエンジンの場合、排気
管1もかなりの高温となる。したがって、音波発生器と
してのスピーカ4A、4Cの前面(振動板)が排気管1
からの放射熱によって破損してしまう恐れがあり、スピ
ーカ4A、4Cの耐久性を悪化させるという問題があ
る。
【0004】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、音波
発生器を熱から保護し、その耐久性を向上させることが
できる消音装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、騒音源に
一端が近接または当接される排気管と、前記騒音源の騒
音を検出する騒音検出器と、消音偏差レベルを検出する
消音偏差検出器と、前記騒音検出器の出力および前記消
音偏差検出器の出力を受け、前記騒音と大きさが等し
く、かつ逆位相の音波を少なくとも1つの音波発生器か
ら発生させるための消音信号を形成する消音信号発生装
置と、前記音波発生器の前面と前記排気管の外壁面との
間に空気室を画成するケーシングと、前記空気室に一端
が連通し前記排気管の開口端部を同心的に囲む音響管と
を備えた消音装置において、前記ケーシングの前記音響
管側とは反対側の壁部に、前記空気室と外気とを連通さ
せる複数の小孔を設けたことを特徴とする消音装置、に
よって解決される。
【0006】すなわち、ケーシングの音響管側とは反対
側の壁部に、空気室と外気とを連通させる小孔を設ける
ことにより、排気ガスが排気管から排出されるときに生
じる排気管開口端部近傍の圧力差による空気の巻き込み
作用を利用して、外気を上記複数の小孔から空気室内に
導入し、もって音波発生器の冷却効果を得るようにして
いる。これにより音波発生器を熱から保護してその耐久
性を向上させることができる。
【0007】あるいは、騒音源に一端が近接または当接
される排気管と、前記騒音源の騒音を検出する騒音検出
器と、消音偏差レベルを検出する消音偏差検出器と、前
記騒音検出器の出力および前記消音偏差検出器の出力を
受け、前記騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波を
少なくとも1つの音波発生器から発生させるための消音
信号を形成する消音信号発生装置と、前記音波発生器の
前面と前記排気管の外壁面との間に空気室を画成するケ
ーシングと、前記空気室に一端が連通し前記排気管の開
口端部を同心的に囲む音響管とを備えた消音装置におい
て、前記排気管の外壁面と前記音波発生器の前面との間
を遮蔽する遮蔽管を前記排気管と同心的に設けたことを
特徴とする消音装置、によって解決される。
【0008】すなわち、排気管の外壁面と音波発生器の
前面との間を遮蔽する遮蔽管を排気管と同心的に設ける
ことにより、排気管の外壁面からの放射熱を遮蔽管によ
り遮蔽して音波発生器を熱から保護し、その耐久性を向
上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0010】図1および図2は、本発明の第1の実施の
形態による消音装置を示している。なお、図において図
14に対応する部分については同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略するものとする。
【0011】排気管1の一端部は騒音源(本実施の形態
ではエンジン発電機システムにおけるエンジン)9に近
接して配置されている。排気管1の内部には騒音源9の
騒音Pを検出する騒音検出器2が設けられ、また、排気
管1の開口端部1aの外方には消音偏差レベルを検出す
る消音偏差検出器3が設けられている。これら騒音検出
器2の出力xおよび消音偏差検出器3の出力eを受ける
消音信号発生装置5は、騒音Pの大きさと等しく、かつ
逆位相の消音用音波をスピーカ4A、4B、4Cおよび
4Dから発生させるための消音信号yを形成する。
【0012】図13は消音信号発生装置5の詳細を示し
ている。騒音検出器2の出力xは増幅器11、A/Dコ
ンバータ12を介してアダプティブ・フィルタ(以下、
ADFと略称する。)14および遅延フィルタ13に供
給される。ADF14はN個のタップを有し、これらは
係数演算器15の出力によりその係数が更新される。遅
延フィルタ13は、スピーカ4A〜4D→空気室10→
音響管7→消音偏差検出器3までの経路に相当する音響
的な伝達特性を備えている。すなわち、この時間遅れを
考慮して遅延フィルタ13の係数が定められており、こ
れは予め計測または同定されたものである。また、消音
偏差検出器3の出力eは増幅器16、A/Dコンバータ
17を介して係数演算器15に供給される。係数演算器
15はADF14に与える最適係数を逐次算出するため
の適応アルゴリズムである。ADF14にて形成された
消音信号yは、D/Aコンバータ18、増幅器19を介
してスピーカ4A〜4Dに供給され、ここから騒音Pと
大きさが等しく、かつ逆位相の消音用音波を発生させ
る。消音信号発生装置5は以上のような公知のANC制
御技術が用いられた構成となっている。
【0013】本実施の形態では、空気室10を画成する
ケーシング26の側壁面にスピーカ4A、4B、4Cお
よび4Dを配設し、これら4つのスピーカ4A〜4Dで
もって空気室10を振動させるようにしている。そし
て、この空気室10内の空気のスチフネスと音響管7内
の空気質量とにより騒音の主たる周波数で共鳴させ、消
音用音波を放射するようにしている。スピーカ4A〜4
Dの各背面空間はそれぞれ背面ケーシング8A、8B、
8Cおよび8Dにより画成され、振動板の振動に影響を
与えない十分な容積を有している。
【0014】さらに、ケーシング26の音響管7が設け
られる壁部とは反対側の壁部に、空気室10と外気とを
連通させる複数の小孔26a、26a、・・・が形成さ
れている(図2参照)。
【0015】以上のように構成することにより、騒音源
すなわちエンジン9から排出される騒音Pは、排気管1
の開口端部1aの外方でスピーカ4A〜4Dからの消音
用音波により消音作用を受け、消音偏差検出器3の位置
で騒音Pがゼロとなるように消音信号発生装置5におい
て消音信号yが形成される。また、音響管7の開口面が
斜めに形成されることにより、音響管7から放射される
消音用音波のピークが抑えられ、広い周波数領域におい
て音圧レベルを高くすることができ、これにより消音効
果が向上する。
【0016】また、排気管1から排気ガスが高速で排出
される際に生じる開口端部1aの近傍での圧力差による
空気の巻き込み作用(エジェクタ効果)を利用して、音
響管7の内部の空気の放出を促すと共に、小孔26aか
ら空気室1内へ外気を吸い込ませる。このように小孔2
6aから音響管7の開口に向けての空気の流れを形成し
て空気室10内の温度を下げ、もって、空気室10に面
して配設されるスピーカ4A〜4Dの前面が排気管1か
らの放射熱によって高温となることを防止している。こ
れにより、スピーカ4A〜4Dを熱から保護してその耐
久性を向上させることができる。
【0017】なお、小孔26aは十分に小さく形成され
ているので、スピーカ4A〜4Dから発せられる消音用
音波がこれら複数の小孔26a、・・・から外部へ漏れ
ることはない。
【0018】図3および図4は、本発明の第2の実施の
形態による消音装置を示している。なお、図において上
述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の
符号を付している。
【0019】本実施の形態では、空気室10および音響
管7の内部に、排気管1の外壁面とスピーカ4A〜4D
の前面との間を遮蔽するように遮蔽管28を排気管1と
同心的に配設し、この遮蔽管28と排気管1との間に形
成される環状空間33に外気の導入を可能とすべく、ケ
ーシング36の音響管7が設けられる壁面とは反対側の
壁面に、複数の小孔36a、36a、・・・を設けてい
る(図4参照)。
【0020】以上の構成により、騒音Pと共に騒音源9
から排出される高温の排気ガスにより排気管1が高熱を
帯びるようになるが、この排気管1の外壁面からスピー
カ4A〜4Dに向かって放射される熱は、排気管1と同
心的に設けられた遮蔽管28により確実に遮られる。こ
れにより、すべてのスピーカ4A〜4Dを熱から効果的
に保護することができる。また、本実施の形態によれ
ば、排気管1から高速で排気ガスPが外方へ排出される
際に生じる開口端部1aの近傍での空気の巻き込み作
用、すなわちエジェクタ効果を利用して、環状空間33
にケーシング36の小孔36aから外気を導入すること
ができる。これにより、環状空間33内の温度を下げて
遮蔽管28自体の冷却作用をも得ることができ、よっ
て、遮蔽管28からの二次的な熱の放射を抑制すること
ができる。
【0021】したがって、本実施の形態によれば、上述
した第1の実施の形態と同様、スピーカ4A〜4Dを熱
から保護して、その耐久性を従来よりも大幅に向上させ
ることができる。
【0022】図5は、本発明の第3の実施の形態による
消音装置を示している。なお図において、図3と対応す
る部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。すなわち本実施の形態では、排気管1の外壁
面とスピーカ4A〜4Dの前面との間を遮蔽する遮蔽管
29を上述の第2の実施の形態よりも短くし、遮蔽管2
9を空気室10内においてのみ延在させるようにしてい
る。
【0023】したがって、本実施の形態によれば、第2
の実施の形態と同様な効果を奏しながら、音響管7と排
気管1との間に形成される空間27の容積を第2の実施
の形態よりも大きくでき、よって音響管7の開口部7a
の放射音源面積を広くとることができるので、消音用音
波の音響パワーの損失を少なくすることができる。
【0024】図6は、本発明の第4の実施の形態による
消音装置を示している。なお図において、図3と対応す
る部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。すなわち本実施の形態では、遮蔽管28に対
して一般にラギングと呼ばれる断熱処理を施している。
これは、遮蔽管28と排気管1との間に形成される環状
空間に断熱材30を充填させた構成となっている。ま
た、排気管1の開口端部1a側とは反対側のケーシング
36の壁部には、空気室10内に外気を導入できる位置
に小孔36a’を設けている。
【0025】したがって、本実施の形態によれば、断熱
材30および遮蔽管28によって排気管1の熱が空気室
10に伝導するのを抑制することができると共に、排気
ガスが排気管1から排出される際のエジェクタ効果によ
り小孔36a’から空気室10内に外気を導入すること
ができるので、スピーカ4A〜4Dを熱から効果的に保
護し、その耐久性を向上させることができる。
【0026】図7は本発明の第5の実施の形態による消
音装置を示している。本実施の形態では、音響管7の開
口端部7aが排気管1’の開口端部1a’よりも外方へ
突出するように排気管1の開口端部1a’を短く形成し
ている。これにより、開口端部1a’の近傍において発
生する音響管7の内部の空気の巻き込み現象(エジェク
タ効果)を高め、ケーシング36の小孔36a、36
a’を介しての外気の導入効果を上述の第1の実施の形
態よりも大きくし、より一層、スピーカ4A〜4Dの冷
却効果を高めることができる。
【0027】図8は、本発明の第6の実施の形態による
消音装置を示している。本実施の形態では、ケーシング
36の小孔36a、36a’のすべてに送風手段として
送風機またはポンプ50を接続している。すなわち、送
風機50でもって空気室10に外気を強制的に供給する
ようにし、スピーカ4A〜4Dの冷却作用を得るように
している。なお、この場合、小孔36aおよび36a’
はそれぞれ2箇所ずつ設けるか、または小孔36a’の
み各スピーカ4A〜4Dの配設位置に合わせて4箇所設
ければよい。
【0028】図9および図10は、本発明の第7の実施
の形態を示している。本実施の形態では、ケーシング3
6の背面(騒音源9側の面)に複数の放熱フィン60、
60、・・・を設けている。また、上述の第5の実施の
形態と同様に排気管1’の開口端部1a’を音響管7の
内部に位置させている。これにより、排気管1’の外壁
面と接触して固定されるケーシング36を介してのスピ
ーカ4A〜4Dへの熱伝達を防ぎながら、小孔36aか
ら空気室10へ外気を効率的に導入してスピーカ4A〜
4Dの冷却効果を高めることができる。
【0029】図11は、本発明の第8の実施の形態を示
している。なお、図において図5と対応する部分につい
ては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。本
実施の形態では、遮蔽管29の内壁面と対向する排気管
1の外壁面と、遮蔽管29の内・外壁面のそれぞれに、
鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀色塗装が施された金
属板41、42及び43を貼着している。一般に、熱の
放射率を低減し、かつ熱の反射率を高めるためには、物
体の表面に関しては、色彩は白い程よく、明度は高い程
よく、表面粗さは小さい程よい(表面の光沢は高い程よ
い)。そこで、本実施の形態では、これらの条件を実現
すべく、鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀色に代表さ
れるメタリック色の塗装を施した金属板41、42、4
3をそれぞれ排気管1の外壁面および遮蔽管29の内・
外壁面に貼着して、金属板41により排気管1からの熱
放射を抑制し、金属板42により排気管1からの放射熱
の反射率を高めて遮蔽管29への吸収を抑制し、そして
金属板43により遮蔽管29からの熱放射を抑制するよ
うにしている。これにより、スピーカ4A〜4Dが遮蔽
管29からの放射熱による損傷を防止することができ
る。また、本実施の形態によれば、上述の第5の実施の
形態のように遮蔽管29と排気管1との間に形成される
環状空間にエジェクタ効果によって外気を導入して遮蔽
管29を冷却する構成を特に必要とすることなく、十分
にスピーカ4A〜4Dの保護を図ることができる。
【0030】なお、本実施の形態では、排気管1の外壁
面、遮蔽管29の内・外壁面のすべてにそれぞれ金属板
41、42及び43を貼着したが、例えば騒音源9の種
類、排気ガスの温度、ケーシング36の大きさ等に応じ
て、又は、上述した各実施の形態で説明した構成に応じ
て、排気管のみ、又は、遮蔽管の内壁面若しくは外壁面
のみという具合に、いずれかを選択的に採用するように
してもよい。また、排気管1および遮蔽管29に金属板
41、42、43を貼着する構成に代えて、排気管1の
外壁面、遮蔽管29の内・外壁面に直接、鏡面仕上げ加
工を施したり、又は、白色若しくは銀色の塗装を施した
りしてもよく、これによっても同様な効果を得ることが
できる。
【0031】図12は本発明の第9の実施の形態を示し
ている。スピーカ4A〜4Dは図示するような構成を有
している。側面に複数の開口66aを有したフレーム6
6の内部には振動板61が収容されており、そのエッジ
部61aがフレーム66の縁部に固定されている。この
振動板61を駆動する駆動部62について説明すると、
側周部にボイスコイル64を巻回した筒状のボビン67
が振動板61の下端部に一体的に固定されており、この
ボビン67に対してバックプレート69と一体的に固定
されたポールピース68が遊嵌している。このポールピ
ース68と同心的に所定の間隔をおいて、フレーム66
の底部に固定されるトッププレート70とバックプレー
ト69との間に永久磁石71が固定されている。さら
に、フレーム66の内周部とボビン67との間には、布
から成るスパイダ63が張架され、振動板61の振動を
弾性的に支持している。符号65は、網状のダストキャ
ップである。
【0032】本実施の形態では、振動板61の表面に赤
外線反射加工を施しており、例えば振動板61の表面を
白色又は銀色に代表されるメタリック色で塗装している
(符号72は、その塗膜を示す)。すなわち、上述の第
8の実施の形態において説明したように熱の反射率を高
めて、振動板61を熱から保護するようにしたものであ
る。このようにして構成したスピーカ4A〜4Dを、上
述した各実施の形態に適用すれば、スピーカ4A〜4D
の熱からの保護を効果的に行わしめることができる。な
お、振動板61の表面を鏡面仕上げすることによって
も、同様な効果を得ることができるのは言うまでもな
い。
【0033】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0034】例えば以上の各実施の形態では、自家用、
非常用またはコージェネレーションシステム用のエンジ
ン発電機システムにおけるエンジンを騒音源として説明
したが、例えば自動車用エンジンについても本発明は適
用可能である。この場合、排気管1の一端部は、エンジ
ンのシリンダブロックに当接して配置される。また、音
波発生器としてのスピーカを4つ設けたが、排気管1の
口径や騒音レベルに応じて適宜その数を増減してもよ
い。
【0035】また、以上の第2の実施の形態において、
ケーシング36の小孔36aは省略してもよい。すなわ
ち、遮蔽管28のみでも排気管1の放射熱からスピーカ
4A〜4Dを保護することができる。
【0036】また、以上の第6の実施の形態では、ケー
シング36の小孔36aおよび36a’のすべてに送風
機50を接続したが、図2に示すように小孔を複数設
け、このうち適当な小孔に対して送風機を接続し、エジ
ェクタ効果と強制空冷を同時に行うようにしてもよい。
あるいは、図3および図4を参照して説明した第2の実
施の形態において、排気管1と遮蔽管28との間に形成
される環状空間33に送風機によって強制的に外気を導
入するようにしても同様な効果を得ることができる。
【0037】さらに、以上の第5、第6の実施の形態の
構成に、第2、第3の実施の形態で説明した遮蔽管2
8、29(図3、5参照)を付加すれば、さらに効果的
にスピーカ4A〜4Dの熱保護を行うことができる。更
にまた、第7の実施の形態で説明した放熱フィン60を
第1〜第6の実施の形態の構成に付加することも、勿論
可能である
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、ケーシングの音響管側とは反対側の壁部に、空
気室と外気とを連通させる小孔を設けたので、排気ガス
が排気管から排出されるときに生じる排気管開口端部近
傍の圧力差による空気の巻き込み作用を利用して外気を
上記複数の小孔から空気室内に導入することができ、こ
れにより音波発生器を熱から保護してその耐久性を向上
させることができる。
【0039】また、排気管の外壁面と音波発生器の前面
との間を遮蔽する遮蔽管を排気管と同心的に設けたの
で、排気管の外壁面からの放射熱を遮蔽管により遮蔽し
て音波発生器を熱から保護し、その耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態による消音装置を示
す側断面図である。
【図10】図9における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態による消音装置を
示す側断面図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態として音波発生器
の要部を示す拡大断面図である。
【図13】消音信号発生装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】従来の消音装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 排気管 2 騒音検出器 3 消音偏差検出器 4A スピーカ 4B スピーカ 4C スピーカ 4D スピーカ 5 消音信号発生装置 7 音響管 9 騒音源 10 空気室 26 ケーシング 26a 小孔 28 遮蔽管 29 遮蔽管 30 断熱材 33 環状空間 36 ケーシング 36a 小孔 36a’小孔 41 金属板 42 金属板 43 金属板 50 送風機 60 放熱フィン 72 塗膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源に一端が近接または当接される排
    気管と、前記騒音源の騒音を検出する騒音検出器と、消
    音偏差レベルを検出する消音偏差検出器と、前記騒音検
    出器の出力および前記消音偏差検出器の出力を受け、前
    記騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波を少なくと
    も1つの音波発生器から発生させるための消音信号を形
    成する消音信号発生装置と、前記音波発生器の前面と前
    記排気管の外壁面との間に空気室を画成するケーシング
    と、前記空気室に一端が連通し前記排気管の開口端部を
    同心的に囲む音響管とを備えた消音装置において、 前記ケーシングの前記音響管側とは反対側の壁部に、前
    記空気室と外気とを連通させる複数の小孔を設けたこと
    を特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 前記排気管の外壁面と前記音波発生器の
    前面との間を遮蔽する遮蔽管を前記排気管と同心的に設
    けた請求項1に記載の消音装置。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽管は、前記空気室内においての
    み延在する請求項2に記載の消音装置。
  4. 【請求項4】 前記排気管と前記遮蔽管との間に形成さ
    れる環状空間にのみ外気を導入可能とした請求項2また
    は請求項3に記載の消音装置。
  5. 【請求項5】 前記排気管と前記遮蔽管との間に形成さ
    れる環状空間には、断熱材が充填される請求項2または
    請求項3に記載の消音装置。
  6. 【請求項6】 前記空気室の空気のスチフネスと、前記
    音響管内の空気質量とにより、前記騒音の主たる周波数
    で共鳴させるようにした請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の消音装置。
  7. 【請求項7】 前記音響管の開口面は軸心に対して斜め
    に形成される請求項6に記載の消音装置。
  8. 【請求項8】 前記音響管の開口端部を前記排気管の開
    口端部よりも外方へ突出させた請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の消音装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の小孔の全部または一部には、
    前記ケーシングの内部へ外気を送る送風手段が接続され
    る請求項1から請求項8のいずれかに記載の消音装置。
  10. 【請求項10】 騒音源に一端が近接または当接される
    排気管と、前記騒音源の騒音を検出する騒音検出器と、
    消音偏差レベルを検出する消音偏差検出器と、前記騒音
    検出器の出力および前記消音偏差検出器の出力を受け、
    前記騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波を少なく
    とも1つの音波発生器から発生させるための消音信号を
    形成する消音信号発生装置と、前記音波発生器の前面と
    前記排気管の外壁面との間に空気室を画成するケーシン
    グと、前記空気室に一端が連通し前記排気管の開口端部
    を同心的に囲む音響管とを備えた消音装置において、 前記排気管の外壁面と前記音波発生器の前面との間を遮
    蔽する遮蔽管を前記排気管と同心的に設けたことを特徴
    とする消音装置。
  11. 【請求項11】 前記ケーシングには、放熱フィンが設
    けられる請求項1から請求項10のいずれかに記載の消
    音装置。
  12. 【請求項12】 前記遮蔽管の内壁面と対向する前記排
    気管の外壁面には、鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀
    色塗装が施される請求項1から請求項11のいずれかに
    記載の消音装置。
  13. 【請求項13】 前記遮蔽管の内壁面と対向する前記排
    気管の外壁面には、鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀
    色塗装が施された金属板が貼着される請求項1から請求
    項11のいずれかに記載の消音装置。
  14. 【請求項14】 前記遮蔽管の内壁面及び/又は外壁面
    には、鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀色塗装が施さ
    れる請求項2から請求項13のいずれかに記載の消音装
    置。
  15. 【請求項15】 前記遮蔽管の内壁面及び/又は外壁面
    には、鏡面仕上げ、又は、白色若しくは銀色塗装が施さ
    れた金属板が貼着される請求項2から請求項13のいず
    れかに記載の消音装置。
  16. 【請求項16】 前記音波発生器の振動面に赤外線反射
    加工を施した請求項1から請求項15のいずれかに記載
    の消音装置。
  17. 【請求項17】 前記騒音源は、エンジン発電機システ
    ムにおけるエンジンである請求項1から請求項16のい
    ずれかに記載の消音装置。
JP10193804A 1997-08-05 1998-06-24 消音装置 Pending JPH11224092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193804A JPH11224092A (ja) 1997-08-05 1998-06-24 消音装置

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22301497 1997-08-05
JP24345897 1997-08-25
JP9-223014 1997-12-05
JP9-352337 1997-12-05
JP9-243458 1997-12-05
JP35233797 1997-12-05
JP10193804A JPH11224092A (ja) 1997-08-05 1998-06-24 消音装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11224092A true JPH11224092A (ja) 1999-08-17

Family

ID=27475671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10193804A Pending JPH11224092A (ja) 1997-08-05 1998-06-24 消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11224092A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6326183B1 (ja) * 2018-02-20 2018-05-16 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
JP6326184B1 (ja) * 2018-02-20 2018-05-16 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
JP6346390B1 (ja) * 2018-02-16 2018-06-20 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
CN108518258A (zh) * 2018-02-28 2018-09-11 成英 车辆消声装置的驻波管采集消声谐振系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6346390B1 (ja) * 2018-02-16 2018-06-20 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
WO2019159339A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
JP6326183B1 (ja) * 2018-02-20 2018-05-16 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
JP6326184B1 (ja) * 2018-02-20 2018-05-16 ニチアス株式会社 垂直入射音響特性測定装置及び垂直入射音響特性測定方法
CN108518258A (zh) * 2018-02-28 2018-09-11 成英 车辆消声装置的驻波管采集消声谐振系统
CN108518258B (zh) * 2018-02-28 2020-09-08 付万贤 车辆消声装置的驻波管采集消声谐振系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5570522B2 (ja) 空気調和機の室外機
ITTO940109A1 (it) Silenziatore attivo per gas di scarico.
JPH10143169A (ja) 消音装置
JPH11224092A (ja) 消音装置
JP3301465B2 (ja) スピーカ装置及びこれを使用した消音装置
JPH1039878A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP2006118422A (ja) 電子機器内のファン音低減装置
JPH09105321A (ja) 消音装置
JPH0777991A (ja) アクティブ型消音装置
JPH10266870A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH11119783A (ja) 消音装置用スピーカ
JPH11119784A (ja) 消音装置
JP2961996B2 (ja) 低騒音機器
JPH1165574A (ja) 消音装置
JP3474944B2 (ja) 消音装置
JPH0791222A (ja) 能動型消音器
JPH0693826A (ja) 能動型消音器
JPH1122051A (ja) 消音装置
JPH11133985A (ja) 消音装置
JPH089491A (ja) コーン形スピーカ
JP3567388B2 (ja) アクティブ消音装置
JPH0988546A (ja) 消音装置
JPH1136843A (ja) 消音装置
JPH0660717U (ja) 能動型音響低減装置のスピーカ用冷却装置
JPH07334172A (ja) 能動騒音制御システムの消音用スピーカ装置