JPH10143169A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JPH10143169A
JPH10143169A JP8318665A JP31866596A JPH10143169A JP H10143169 A JPH10143169 A JP H10143169A JP 8318665 A JP8318665 A JP 8318665A JP 31866596 A JP31866596 A JP 31866596A JP H10143169 A JPH10143169 A JP H10143169A
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JP
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exhaust
exhaust pipe
noise
sound wave
pipe
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JP8318665A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
弘之 近藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周壁面が円筒形状である大口径の排気管に
おいても高周波域まで優れた消音効果を安定して得るこ
とができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 排気管16の開口中央部に円筒状部材1
7を配設し、これら排気管16と円筒状部材17との間
に形成される環状の空間を複数の仕切板18により、そ
の最大断面寸法Lが消音すべき最高周波数の騒音波長の
1/2以下の大きさとなるように等分に分割する。この
分割した空間24、24、・・・を騒音源から伝播する
騒音音波の排気路とし、ここで騒音音波を一次元化し、
各排気路24、24、・・・に設けたスピーカ4及び消
音偏差検出器6により、独立して消音制御を行わせる。
これにより、大口径の円筒排気管においても高周波域ま
で優れた消音効果を安定して得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブ・ノイ
ズ・コントロール(ANC)技術を用いた消音装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ANCで消音効果を得るには、対象とす
る音場が一次元音場でなければならない。この条件は、
音道の断面寸法が波長の1/2以下の寸法であるとき満
たされる。すなわち、音道の断面寸法を小さくするほ
ど、高周波域まで消音帯域を拡大することができる。反
面、大口径の排気管においては、排気管の内径寸法が大
きいために、そのままでは消音帯域がたいへん狭くなる
という問題がある。
【0003】この問題を解決するための従来技術とし
て、例えば特開平5−333882号公報や特開平5−
333877号公報などがある。これらでは、排気管内
に適切な仕切りを入れ、排気管内の空間を複数に分割す
ることが行われている。すなわち、排気管の内部空間を
細かく仕切って音場を高周波数領域まで一次元化するこ
とにより、消音帯域を高周波側へ拡大することができる
としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術はいずれも、断面角形すなわち内周壁面が長方
形状あるいは正方形状の排気管に対して適用されてお
り、エンジンや発電機の排気管に広く用いられる大型円
筒排気管、すなわち内周壁面が円筒形状である大口径の
排気管に対して管内の音場を一次元化することについて
は何ら開示されておらず、大型円筒排気管にそのまま従
来技術を適用した場合、消音帯域がたいへん狭くなると
いう問題がある。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、内周
壁面が円筒形状である大口径の排気管においても高周波
域まで優れた消音効果を安定して得ることができる消音
装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、消音偏差
検出器と騒音源(例えば図1及び図2に示す第1実施例
における参照符号8に相当する。以下、同様。)の騒音
を検出する騒音検出器(7)との出力を受け、排気管
(2)内を流れる騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の
音波を前記排気管(2)内に向けて音波発生器から発生
させるための消音信号を形成する消音信号発生装置を備
えた消音装置において、前記排気管(2)の内周壁面
(分岐管3の一部を含む)は円筒形状であり、該排気管
(2)の内部空間をその最大断面寸法(L)が消音すべ
き最高周波数の騒音波長の1/2以下となるように複数
の排気路(13a、13b)に分割し、該複数の排気路
(13a、13b)にそれぞれ前記音波発生器(4a、
4b)及び前記消音偏差検出器(6a、6b)を設けた
ことを特徴とする消音装置(1)、によって解決され
る。
【0007】内周壁面が円筒形状である排気管(2)の
内部空間を、その最大断面寸法(L)が消音すべき最高
周波数の騒音波長の1/2以下となるように複数の排気
路(13a、13b)に分割することにより、これら複
数の排気路(13a、13b)を伝播する騒音を一次元
化し、これら複数の排気路(13a、13b)にそれぞ
れ設けられた音波発生器(4a、4b)及び消音偏差検
出器(6a、6b)により各排気路(13a、13b)
において独立して消音制御を行う。これにより、内周壁
面が円筒形状である大口径の排気管(2)であっても、
高周波域まで優れた消音効果を安定して得ることができ
る。
【0008】すなわち本願発明の第1実施例は、請求項
2のように、上記複数の排気路は(13a、13b)、
上記排気管(2)から分岐した内周壁面が円筒形状であ
る複数の細管(3a、3b)の内部空間であるとして構
成された消音装置(1)であるが、この細管(3a、3
b)は勿論、2本だけに限られない。
【0009】更に好ましくは、例えば図3及び図4に示
す第2実施例の消音装置(15)のように、上記複数の
排気路(24、24、・・・)は、上記排気管(16)
と、該排気管(16)の中心部に同心的に配設され内部
空間(19)を有する円筒状部材(17)とにより形成
される環状空間を(仕切板18、18、・・・で)複数
に仕切ることにより形成されるようにしている。これに
よっても上述と同様な作用及び効果を得ることができ
る。
【0010】更に、例えば図12A及び図12Bに示す
第6実施例のように、上記複数の排気路(39または4
6)は、上記排気管(16)の内部空間を放射状に3分
割又は4分割するように仕切り(38または45)を入
れて形成されるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】内周壁面が円筒形状である大口径
の排気管の内部空間を複数の排気路に分割する形態とし
て例えば、最大断面寸法が消音すべき最高周波数の騒音
波長の1/2以下となるように形成された複数の細管を
排気管から分岐させ、これら複数の細管の内部空間を上
記排気路とする。このとき、それぞれの細管の径(断面
積)を一様とし、かつ排気ガスの流れがスムースとなる
ようにその形状を形成すれば、排気管内を流れる排気ガ
スの流量損失を生じさせず、エンジンなどの騒音源の出
力特性に影響を与えることがない。
【0012】又、他の形態として、排気管の中心部(軸
心)と同心的に円筒状部材を配設して排気管の内周壁面
と円筒状部材の外周壁面との間に環状空間を形成し、こ
の環状空間を複数に仕切ってこれらを上記複数の排気路
としてもよい。本形態によれば、この円筒状部材の構
成、更に各排気路に設けられる音波発生器の取付位置に
関して種々の構成が考えられるが、その詳細については
後述する第2〜第5実施例において説明するものとす
る。
【0013】更に、排気管の内部空間を放射状に3分割
又は4分割するように仕切りを入れて、これら分割され
た空間をそれぞれ上記排気路とする形態も可能である。
なお、これ以外の分割数、例えば2分割では排気路の最
大断面寸法が分割しない場合と変わらず、又、5分割以
上では最大断面寸法が排気管の中心(軸心)からの距離
となり、これ以上最大断面寸法を小さくすることができ
なくなるので、3分割又は4分割だけに意義ある。なお
また、以上の理由は等分割した場合であり、不等分に分
割する場合は適宜、調整すればよい。
【0014】以上、円筒形排気管の内部空間を複数の排
気路に分割する形態として3つ説明したが、音波発生器
や消音偏差検出器などとの関係も合わせて、以下の各実
施例において詳細に説明するものとする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例による消音装置につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1及び図2は本発明の第1実施例による
消音装置を示しており、その全体は1で示される。内周
壁面が円筒形状である排気管2の開口部は、同じく内周
壁面が円筒形状である分岐管3を介して2本の細管3
a、3bに分岐されている。各細管3a、3bはそれぞ
れ断面積が一様となるように、かつ排気ガスがスムース
に流れるように分岐されており、これにより例えばエン
ジンなどの騒音源8から排出される排気ガスの流量損失
が生じないようにしている。すなわち、エンジンの出力
損失の低減を図っている。細管3a、3bの内周壁面は
図2に示すように円筒形状を呈しており、その最大断面
寸法(すなわち細管3a、3bの直径)Lは、これら細
管3a、3bの内部空間13a、13bを排気路として
騒音源8から伝播する騒音の、消音帯域の上限によって
決まる一次元化条件、すなわち消音すべき最高周波数の
騒音波長の1/2以下の大きさに適合するように定めら
れている。なお、図1において排気管2と分岐管3、及
び分岐管3と細管3a、3bとの間は、図示せずとも適
切な固定手段(例えばボルト締め)により一体的に固定
されているものとする。
【0017】それぞれの細管3a、3bには、音波発生
器としてのスピーカ4a、4b及び消音偏差検出器6
a、6bが取り付けられている。スピーカ4a、4b
は、音響管5a、5bを介して取り付けられたケーシン
グ10a、10bの内部を空気室11a、11b及び閉
塞空間12a、12bに区画する隔壁14a、14bに
設けられている。スピーカ4a、4bの前面に面する空
気室11a、11bは排気路13a、13bと音響管5
a、5bを介して連通しており、又、スピーカ4a、4
bの背後には閉塞空間12a、12bが面している。マ
イクロフォンで成る消音偏差検出器6a、6bはそれぞ
れの細管3a、3bの開口端部近傍に設けられ、その出
力e1 、e2 はそれぞれ消音信号発生装置9a、9bに
供給されるようになっている。消音信号発生装置9a、
9bは、これら消音偏差検出器6a、6bの出力e1
2 と、排気管2の上流側に設けられ騒音源の騒音ある
いは振動を検出する騒音(振動)検出器7の出力xとの
出力を受け、消音偏差検出器6a、6bの位置で騒音が
ゼロとなるように消音信号y1 、y2 を適宜修正しなが
ら、排気路13a、13bを流れる騒音と大きさが等し
く、かつ逆位相の音波を発生させるための消音信号y
1 、y2 をスピーカ4a、4bの駆動部に供給するよう
になっている。スピーカ4a、4bは消音信号y1 、y
2 を受けて、空気室11a、11bの空気スチフネス
と、音響管5a、5b内部の空気質量とによって形成さ
れる音響的な共鳴系を駆動し、その共鳴周波数で効率的
に音波(消音音波)が発せられる。
【0018】図22は、消音信号発生装置9a、9bの
回路例を示している。騒音源8の騒音又は振動を検出す
る騒音検出器7のアナログ出力は増巾器95、A/Dコ
ンバータ96を介してアダプティブ・フィルタ(以下、
ADFと略称する)97及び遅延フィルタ98に供給さ
れる。また、消音偏差検出器6a、6bの検出信号e
1 、e2 は増巾器99、A/Dコンバータ100を介し
て係数演算器101に供給される。ADF97はN個の
乗算器、すなわちN個のタップを有し、これらは係数演
算器101の出力によりその係数が更新される。また、
遅延フィルタ98は、図1においてスピーカ4a(4
b)→空気室11a(11b)→音響ポート5a(5
b)→排気路13a(13b)→消音偏差検出器6a
(6b)までの径路に相当する音響的な伝達特性を有し
ている。すなわち、この時間遅れを考慮して遅延フィル
タ98の係数を定めており、これは予め計測または同定
されて備えられたものである。さらに、係数演算器10
1はADF97に与える最適係数を逐次算出するための
適応アルゴリズムである。
【0019】騒音検出器7の騒音信号xは増巾器95で
増幅された後、A/Dコンバータ96でデジタル値に変
換される。この騒音信号xはADF97に入力され、消
音偏差検出器6a(6b)の位置において、騒音音波と
振幅が等しく、かつ逆位相となるような消音信号y1
(y2 )が算出される。得られた消音信号y1 (y2
はD/Aコンバータ102でアナログに変換され、そし
て増巾器103により増巾されてスピーカ4a(4b)
に供給されるようになっている。消音信号発生装置9
a、9bは以上のような公知のANC(アクティブ・ノ
イズ・コントロール)技術が用いられた構成となってい
る。
【0020】本発明の第1実施例による消音装置1は以
上のように構成されるが、次にこの作用について説明す
る。
【0021】騒音源8で発生した騒音は排気管2の内部
空間を伝播し、分岐管3を経て細管3a、3bで形成さ
れる排気路13a、13bに到達する。排気路13a、
13bの最大断面寸法Lは消音すべき最高周波数の騒音
波長の1/2以下の大きさであるので、排気路13a、
13bに至った騒音音波は一次元の平面波となる。
【0022】消音信号発生装置9a、9bは騒音検出器
7の出力xと消音偏差検出器6a、6bの出力e1 、e
2 とにより消音信号y1 、y2 を形成し、それぞれスピ
ーカ4a、4bに供給する。これにより、スピーカ4
a、4bはそれぞれ空気室11a、11bと音響管5
a、5bとにより形成される共鳴系を駆動し、その共鳴
周波数を有した消音音波をそれぞれ排気路13a、13
bに発する。これら消音音波は、排気路13a、13b
を伝播する騒音と大きさが等しく、かつ逆位相の音波と
なるように、それぞれ消音信号発生装置9a、9bにお
いて形成されたものであるので、排気路13a、13b
においてこれら消音音波と騒音音波とが干渉することに
より騒音音波が消滅する。これにより騒音の消音作用が
行われるのであるが、その偏差はそれぞれ消音偏差検出
器6a、6bにより検出され、この出力e1 、e2 を消
音信号発生装置9a、9bが受け、消音偏差検出器6
a、6bの位置において騒音がゼロとなるように消音信
号y1 、y2 を修正する。
【0023】以上のように本実施例によれば、排気管2
の内部空間を細管3a、3bにより2つの排気路13
a、13bに分割し、それぞれの排気路13a、13b
において独立に消音制御を行うようにしているので、内
周壁面が円筒形状である大口径の排気管2を伝播する騒
音を高周波帯域まで安定して優れた消音効果を得ること
ができる。また、すべての排気路は一様な断面積で、か
つ排気ガスがスムースに流れるように形成されているの
で、排気管2内を流れる排気ガスは流量損失を生じるこ
となく管外に排出され、エンジンの出力特性を低下させ
ることなく消音作用を得ることができる。
【0024】図3及び図4は本発明の第2実施例による
消音装置を示し、その全体は15で示される。排気管1
6の開口中央部にはその軸心と同心的に円筒状部材17
が配設されており、この上流側端部17aは流線形状と
なっている。又、排気ガスPを円筒状部材17の周囲に
沿って流すように、排気管16の開口部16aは拡径さ
れている。
【0025】排気管16の開口部16aの内周壁面と円
筒状部材17の外周壁面とで形成される環状空間は図4
に示すように、騒音の消音帯域の上限によって決まる一
次元化条件に適合するように、放射状に複数の仕切板1
8、18、・・・が等角度間隔に設けられ、これにより
本実施例では8本の排気路24、24、・・・が形成さ
れている。これら複数の排気路24のそれぞれにはケー
シング10に収容されたスピーカ4が設けられ、更にそ
の円筒状部材17の下流側には消音偏差検出器6が設け
られている。円筒状部材17の内部空間19は空洞とな
っており、ここには消音信号発生装置9が配設されてい
る。消音信号発生装置9は各排気路24、24、・・・
に対応するように8個並べて配設してもよいが、これら
をユニット化して配設するようにしてもよい。なお、こ
の消音信号発生装置9は上述の第1実施例と同様な構成
であるので、その詳細な説明は省略する。
【0026】本発明の第2実施例による消音装置15は
以上のように構成されるのであるが、本実施例によって
も、騒音源8(図1参照)にて発生した騒音を排気路2
4、24、・・・にて一次元化し、それぞれ独立に消音
制御を行わすことができる(本実施例では共鳴系を形成
せずにスピーカ4より直接、排気路24内に消音音波を
発生させている。)ので、高周波帯域まで優れた消音効
果を得ることができる。また、円筒状部材17の上流側
端部17aを流線形状としたので、排気ガスの流量損失
を生じさせない。更に、仕切板18、18、・・・によ
って仕切られた仕切り空間、すなわち排気路24には平
行面が存在しないので、内部に定在波を発生させること
なく安定した消音制御を行うことができる。
【0027】図5及び図6は本発明の第3実施例による
消音装置を示しその全体は20で示されるが、上述の第
2実施例と対応する部分については同一の符号を付すも
のとし、その詳細な説明は省略する。
【0028】本実施例では、複数の排気路24、24、
・・・を区画する仕切板18を円筒状部材17の内部空
間19に向けて延長するように仕切り21を設け、円筒
状部材17の内部空間19に複数の仕切り空間19a、
19a、・・・を形成している。これら仕切り空間19
a、19a、・・・はそれぞれ管路23、23、・・・
を介してスピーカ4の背後の閉塞空間29と連通してい
る。すなわち、密閉式音波発生装置が十分な性能を発揮
するためには、スピーカ4の振動板の背後に十分な容積
を有する密閉空間が必要であるが、本実施例では閉塞空
間29を円筒状部材17内部の仕切り空間19a、19
a、・・・に接続して十分な容積を確保するようにして
いる。
【0029】本実施例は上述の第2実施例と同様な作用
を行い、また同様な効果を奏するのであるが、ケーシン
グ22、22、・・・の空間(スピーカ4の背後空間)
を円筒状部材17内部の仕切り空間19a、19a、・
・・と接続したため、外周に露出するケーシング22の
形状を非常に小さくすることができる。
【0030】図7及び図8は本発明の第4実施例による
消音装置を示しその全体は25で示されるが、上述の第
3実施例と対応する部分については同一の符号を付すも
のとし、その詳細な説明は省略する。
【0031】以上の第2実施例及び第3実施例ではスピ
ーカ4を排気管16の外周部に配設したが、本実施例で
は円筒状部材17の内部に配設している。すなわち、円
筒状部材17の内部空間19を上述の第3実施例と同様
に仕切板18の数に応じて放射状に等分割しており、こ
れら各空間に2つのスピーカ4A、4Bを隔壁27A、
27Bを介して空気室19bに面して対向するように配
設している。又、空気室19bとこれに対応する排気路
24とを連通させるために2つの共鳴管26A、26B
を設けている。すなわち第1実施例と同様に、空気室1
9bの空気スチフネスと共鳴管26A、26B内部の空
気質量とによって共鳴周波数が決まる共鳴系(ヘルムホ
ルツ共鳴器)を形成している。なお、スピーカ4A、4
Bの背面は閉塞空間19cとなっており、本実施例で
は、このうちスピーカ4B側の閉塞空間19cに消音信
号発生装置9を収容するようにしている。又、本実施例
では円筒状部材17の下流側端部(図7において下端
部)は点検蓋27となっており、その取っ手27aを掴
んで取り外すことができるようになっている。更に図9
において矢印Qで示すように、円筒状部材17全体を排
気管16から取り外すことができるようになっている。
なお、このとき仕切板18は、排気管16の内部に固定
されているか、あるいは、先に外部へと取り外されてい
るものとする。
【0032】本実施例によれば、上述の第2実施例と同
様な作用及び効果が得られるのであるが、共鳴を利用し
たスピーカ4A、4Bにより各排気路24、24、・・
・において騒音の特定の周波数において効率的に消音音
波を発生させることができ、しかも、大音圧の音波発生
が容易となる。又、点検蓋27を設けているので、消音
信号発生装置9に対して点検・調整がきわめて容易とな
り、更に円筒状部材17全体を排気管16の外部へと一
挙に取り外し可能としたために、スピーカ4A、4Bを
含めた装置25全体の点検・メンテナンスをきわめて容
易に行うことができる。
【0033】図10及び図11は本発明の第5実施例に
よる消音装置を示し、その全体は30で示される。本実
施例では上述の第2〜第4実施例と異なり、円筒状部材
31は排気管16の開口部よりも更に上流側の位置16
bに配設されている。円筒状部材31の上流側端部31
a及び下流側端部31bは共に流線形状を呈しており、
これにより排気ガスPが流量損失を生じないようにして
いる。又、本実施例では図11に示すように排気管16
と円筒状部材31とにより形成される環状空間は仕切板
35により放射状に4つの空間に等分割されており、こ
れらを排気路32、32、・・・としている。本実施例
においても各排気路32、32、・・・を伝播する騒音
音波が一次元化される条件に適合するように、各排気路
32、32、・・・の最大断面寸法Lが決められてい
る。更に円筒状部材31の内部空間もまた仕切り36に
より4分割されており、上述の第4実施例と同様に隔壁
37A、37Bにより空気室35及び閉塞空間36A、
36Bが画成され、空気室35に面して2つのスピーカ
4A、4Bを対向させている。更に空気室35とこれに
対応する排気路32とを連通させる共鳴管34が各排気
路32、32、・・・に1つずつ設けられており、消音
信号発生装置9はそれぞれ空気室35に配設されてい
る。
【0034】本実施例によれば上述の第4実施例と同様
な作用を行うのであるが、排気管16の中で任意の場所
に設置でき、設置条件の自由度を向上させることができ
る。すなわち、上述の各実施例のように排気管16の開
口部の直径を拡げる必要がなくなるので、排気管16の
開口部付近の設置スペースが制限されている場合など
に、本実施例は特に有効である。
【0035】図12は本発明の第6実施例を示してい
る。このうち図12Aは、排気管16の内部空間を仕切
部材38により等分に3分割したものである。仕切部材
38により仕切られた空間39、39、39はそれぞれ
排気路として形成され、その最大断面寸法Lが、上述の
各実施例と同様に消音帯域の上限によって決まる騒音の
一次元化条件に適合するように決められている。排気管
16にはスピーカ支持部材40を介して内部にスピーカ
4を収容した3つのケーシング42、42、42が取り
付けられており、スピーカ4から発せられる消音音波は
支持部材40の内部に形成された音道43、43、43
を介して各排気路39、39、39に導入されるように
なっている。
【0036】又、各排気路39、39、39に設けられ
る消音偏差検出器41、41、41は、本実施例では図
19に示すように、主に内部空間84が半球状の密閉カ
プセル85と、その中に収容されるマイクロフォン86
とから成る。密閉カプセル85は図示するように1つの
平らな壁面87を有しており、これと排気管16の内壁
面16a’との間に段差が生じぬように、図示せずとも
ネジ等によって密閉カプセル85のフランジ部85aが
排気管16の外壁面に取り付けられている。上記壁面8
7は音響透過性の良い材料で構成されている。音響透過
性の良い材料とは、アルミニウムなど軽金属、プラスチ
ックなどの樹脂類、あるいは各種天然繊維、合成繊維、
化学繊維、金属線で作られたネットや布、あるいはこれ
に樹脂等を含浸させたり、コーティングしたものなどで
ある。密閉カプセル85とマイクロフォン86との間に
はゴム等の弾性材料で成る防振部材88が介在されてお
り、これにより排気管16又は密閉カプセル85の振動
がマイクロフォン86に伝わるのを防ぎ、SN比の劣化
を防止している。
【0037】一方、図12Bは排気管16の内部空間を
仕切部材45により等分に4分割したものであり、これ
ら分割された空間46、46、・・・をそれぞれ排気路
としている。これら各排気路46、46、・・・に対し
て、スピーカ4及び消音偏差検出器41が上述と同様に
して設けられている。
【0038】本実施例によっても、上述の各実施例と同
様な作用及び効果を得ることができる。ここで、本実施
例のように仕切部材38、45によって排気管16の内
部空間を等分に分割する例は、特に3分割又は4分割し
たときに効果的である。すなわち、2分割では分割され
た空間の最大断面寸法L(すなわち排気管16の直径)
は分割しない場合と変わりなく、又、5分割以上では最
大断面寸法が排気管16の中心からの距離(すなわち排
気管16の半径)となるため、これ以上小さくならない
からである。よって、3分割又は4分割だけに意義があ
る。なお、本実施例における最大断面寸法Lは、各排気
路の円弧上部分における弦の長さであるが、理論上、こ
のLが排気管16の半径と一致するのは、排気管16を
等分に6分割したときである。しかし、仕切部材の取付
状態や仕切部材自体の肉厚などから、5分割にした場合
でもそれほど変化が見られないので、3分割及び4分割
について説明した。
【0039】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0040】例えば以上の第1実施例では、排気管2の
内部空間を2本の細管3a、3bにより2つの排気路1
3a、13bに分割したが、勿論これだけに限られず、
3本の細管でもって3つの排気路を形成するようにして
もよく、又それ以上としてもよい。なお、第2〜第5実
施例についても同様に、説明した分割数に限られない。
【0041】又、以上の各実施例において、排気管の内
部空間を複数の排気路に分割したときの各排気路の最大
断面寸法を図13に示すような構成で調節することが可
能である。すなわち、排気路の最大断面寸法Lが騒音音
波を一次元化する条件を満たすことができない場合、そ
の最大断面寸法を一点鎖線で示すLから実線で示すL’
に縮小すべく、この排気路24の外周側の隅に調節部材
60を配設するようにしてもよい。
【0042】また、上述の第3実施例を図14に示すよ
うな構成とすることができる。すなわち、スピーカ4の
背後の閉塞空間29と円筒状部材17の内部空間19a
とを連通する共鳴管23を第1の共鳴管とし、円筒状部
材17の内部空間19aと排気路24とを連通するよう
に第2の共鳴管61を設ける。これにより、閉塞空間2
9と第1の共鳴管23とで形成される共鳴系、および内
部空間19aと第2の共鳴管61とで形成される共鳴系
の2つの共鳴周波数を有するヘルムホルツ共鳴器が構成
され、広帯域の消音音波をより効率的に発生させること
ができ、スピーカ4前面からの音波と合わせて排気路2
4を伝播する騒音音波を効率的に消音することができ
る。
【0043】図15は上述の第1実施例における消音装
置1のスピーカの配置構成の変形例を示しており、図1
と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。すなわち本変形例は、スピーカ4a
の前面に極小容積を有する空間55を形成し、ここを断
熱板52によって空気室11aと隔離する。断熱板52
はマイカ、セラミック、ガラス繊維、「テフロン」の商
品名で知られるポリテトラフルオロエチレン、シリカな
どで成る耐熱性に優れ、かつ密度が小さく音響透過性が
よい薄膜あるいは薄板である。この断熱板52はその周
縁部を密閉ケーシング10a’の空気室ケーシング部5
8と閉塞空間ケーシング部50との間で挟持され、これ
ら空気室ケーシング部58と閉塞空間ケーシング部50
とは図示せずとも適切な固定手段(例えばボルト締め)
により一体的に固定されている。なお図15は細管3a
側のみ図示しているが、他方の細管3bも同様に構成さ
れているものとする。
【0044】空間55内の空気と断熱板52は、スピー
カ4aの振動板に従って一体となって振動し音波を発生
させる。このとき空気室11aの空気スチフネスと、音
響管5a内部の空気質量とによりヘルムホルツ共鳴器が
形成され、共鳴周波数では大変効率的に消音音波を発生
することができる。又、断熱板52により排気ガスの排
気熱の他、排気圧、カーボンなどの粉塵が遮られるの
で、スピーカ4aを排気ガスから隔離することができ、
スピーカ4aの耐久を大幅に延ばすことができる。
【0045】更に本変形例は第1実施例に限らず、第2
実施例、第3実施例又は第6実施例のように排気管の外
部にスピーカを取り付ける構成において適用可能であ
る。
【0046】図16は上述の第1実施例における消音装
置1の消音偏差検出器6aの変形例を示しており、その
全体は6a’で示される。すなわち、第1実施例では排
気管2から分岐した細管3a、3bにマイクロフォンで
成る消音偏差検出器6a、6bを設けたが、本変形例で
は図16に示すように、増幅回路と周波数特性補正回路
とを搭載した回路基板66に接続されたマイクロフォン
67を密閉カプセル65の内壁面にゴム等の弾性体で成
る環状の防振材料70を介して固定し、これを図15の
断熱板52と同様に構成された断熱板64と、音波検出
孔63aを形成した板状部材63とを介して細管3aに
一体的に固定している。防振材料70は排気管(細管3
a)又は密閉カプセル65の振動がマイクロフォン67
に伝わるのを防ぎ、また周波数特性補正回路は、断熱板
64によって音波の高周波特性が減衰するのと、密閉カ
プセル65の内部空間68によって生じる固有の音響特
性を補正し、排気路13aからマイクロフォン67まで
の音響周波数特性をフラットにするためのものである。
【0047】この消音偏差検出器6a’によれば、細管
3a内部の排気路13aを伝播する音波は音波検出孔6
3aから断熱板64を透過してマイクロフォン67によ
り検出され、この検出信号eが電線69を介して図示し
ない消音信号発生装置に供給される。このとき回路基板
66に搭載される周波数特性補正回路により、断熱板6
4と密閉カプセル65内部の音響特性が補正され、排気
路13内の音波が色づけされることなく正確に検出する
ことができる。又、マイクロフォン67を排気ガスから
隔離することで、耐久を大幅に延ばすことができる。な
お、本変形例は第1実施例に限らず、第6実施例のよう
に排気管の外周部に配設される消音偏差検出器41に代
えて、適用可能である。
【0048】又、図15及び図16における閉塞空間ケ
ーシング部50及び消音偏差検出器6a’の密閉カプセ
ル65に対してヒートパイプや放熱フィン、空冷ファン
などを適宜組み合わせ、冷却効果を高めることで、スピ
ーカやマイクロフォンの性能をより過酷な環境において
も長期間維持することができる。
【0049】図17及び図18は上述した第5実施例に
よる消音装置の変形例を示しており、その全体は71で
示されるが、第5実施例と対応する部分については同一
の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】本変形例による消音装置71は、第5実施
例と同様に排気管16の任意の場所16bにその上流側
端部72a及び下流側端部72bが共に流線形状である
円筒状部材72を配設しており、この円筒状部材72と
排気管16bとの間に形成される環状の空間を仕切部材
75、75、・・・により4つの空間に等分割し、これ
らを排気路80、80、・・・としている。本変形例に
おいても各排気路80、80、・・・を伝播する騒音音
波が一次元化される条件に適合するように、その最大断
面寸法Lが決められている。円筒状部材72の内部空間
は中央壁部82により仕切られており、このうち上流側
に位置する内部空間は、第5実施例と同様にスピーカ4
A、4Bが固定される隔壁78A、78Bにより空気室
76及び閉塞空間77A、77Bが画成され、このうち
空気室76は共鳴管79を介して対応する排気路80と
連通している。他方、円筒状部材72の下流側は高周波
消音器74として構成されており、すなわち、その内部
空間には吸音材73が充填され、複数の開孔72cを介
して排気路80と連通している。この高周波消音器74
により騒音の高周波成分を消音するようにしている。
又、消音偏差検出器6、6、・・・は円筒状部材72上
の高周波消音器74の区間に配設されている。
【0051】本変形例によれば、上述の第5実施例で得
られる効果に加えて、消音偏差検出器6、6、・・・を
高周波消音器74の区間に配設したことにより、消音偏
差検出器6の周辺の音響特性がなだらかとなり、ANC
に必要なシステム同定された伝達関数(スピーカ4A、
4Bから消音偏差検出器6までの音響特性)の実現コス
トを低減することができる。すなわち図22の遅延フィ
ルタ98に要求されるダイナミックレンジや周波数帯域
などが低くてすむため、ハードウェアの構成が簡単にな
る。また、従来より用いられていたアンチ・エイリアシ
ング・フィルタ(AAF)又は帯域制限フィルタと呼ば
れ、入力信号に含まれるインパルス雑音のような周波数
の高い成分がサンプリング操作により折り返されて真の
信号成分を乱すことがないようにするためのフィルタ
を、必ずしも必要とすることがなくなるので、その分、
回路構成を簡素化することができる。さらに、円筒状部
材72と高周波消音器74とを一体化させたため、これ
らを別々に配設する場合に比べると省スペースかつ低コ
ストとなる。
【0052】又、以上の変形例では円筒状部材72の下
流側内部空間に吸音材73を充填したが、これに代え
て、高周波成分の騒音を減衰させるのに十分な厚さの吸
音材をその周壁部の内壁面に貼着したり、排気管の内周
壁面に貼着しても、同様な効果を得ることができる。周
壁部はパンチングメタルやネット等で形成することがで
きる。更に、吸音材を設けずに空洞空間とし、いわゆる
共鳴型消音器として騒音の高周波成分を減衰させること
ができる。更にまた、図20に示すように円筒状部材1
11の下流側の一部に断面が一様な縮径部112を形成
し、この縮径部112が形成される排気管16内部の空
間領域113を高周波消音器としてもよい。すなわち、
仕切部材115により仕切られた排気路80の断面の拡
大部および縮小部(断面積の不連続点)における音波の
反射現象を生じさせて消音作用を行わせるようにしても
よい。
【0053】又、以上の各実施例では、排気管内部の排
気路をすべて等分に分割するようにしたが、不等分に分
割するようにしてもよい。この場合、最も大きな断面積
を有する排気路の最大断面寸法が、消音すべき最高周波
数の騒音波長の1/2以下の大きさとなるようにすれば
よい。すなわち、図21に示すように、大口径の排気管
90と円筒状部材91との間に形成される環状の空間
に、更に円筒状の仕切部管90と円筒状部材91との間
に形成される環状の空間に、更に円筒状の仕切部材92
を設けて2層にし、これらの空間を放射状に複数の仕切
板93、93、・・・によって分割することにより、内
周側の環状空間V1 〜V8 を内周側排気路、そして外周
側の環状空間W1 〜W8 を外周側排気路とする。このと
き、これら外周側排気路と内周側排気路とでは、その最
大断面寸法L1 、L2 が異なり、またL1 の方が大きい
ので、外周側排気路W1 〜W8 を伝播する騒音が一次元
化されるように設定する(この条件を満足させれば自動
的に内周側排気路V1 〜V8を伝播する騒音も一次元化
される)。そして、外周側排気路W1 〜W8 には上述の
第2実施例と同一構成の音波発生器C1 を、内周側排気
路V1 〜V8 には上述の第4実施例と同一構成の音波発
生器C2 をそれぞれ配設することにより、上述の各実施
例と同等な消音効果を得ることができる。なお、図示せ
ずとも消音偏差検出器は、外周側の各排気路W1 〜W8
においては排気管90の外壁面に、内周側の各排気路V
1 〜V8 においては円筒状部材91の外壁面に設けられ
るものとする。
【0054】更に以上の各実施例では、騒音源は単にエ
ンジンとだけしか説明しなかったが、発電装置や送風
機、あるいは圧縮機などのエンジンから円筒形排気管を
介して排出される騒音の消音制御に、本発明は適用可能
である。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、内周壁面が円筒形状である大口径の排気管にお
いても、高周波数帯域まで優れた騒音の消音効果を安定
して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による消音装置の部分破断
平面図である。
【図2】同部分破断拡大正面図である。
【図3】本発明の第2実施例による消音装置の、排気管
の一部を取り除いた平面図である。
【図4】同部分破断正面図である。
【図5】本発明の第3実施例による消音装置の、排気管
の一部を取り除いたときの部分破断平面図である。
【図6】同部分破断正面図である。
【図7】本発明の第4実施例による消音装置の、排気管
の一部を取り除いたときの部分破断平面図である。
【図8】同部分破断正面図である。
【図9】同作用を説明するための平面図である。
【図10】本発明の第5実施例による消音装置の、排気
管の一部を取り除いたときの平面断面図である。
【図11】図10における[11]−[11]線方向の
断面図である。
【図12】本発明の第6実施例による消音装置の部分破
断正面図であり、Aは排気管の内部空間を3分割、Bは
4分割したときを示す。
【図13】本発明に係る排気路の最大断面寸法を調節す
るための変形例を示す断面図である。
【図14】本発明の第3実施例による消音装置の変形例
を示す、排気管の一部を取り除いたときの部分破断断面
図である。
【図15】本発明の第1実施例、第2実施例又は第6実
施例における音波発生器の取付構造の変形例を示す断面
図である。
【図16】本発明の第1実施例又は第6実施例によおけ
る消音偏差検出器の変形例を示す側断面図である。
【図17】本発明の第5実施例による消音装置の変形例
を示す、排気管の一部を取り除いたときの部分破断平面
図である。
【図18】図17における[18]−[18]線方向の
断面図である。
【図19】図12A及び図12Bにおける消音偏差検出
器の拡大断面図である。
【図20】本発明の第5実施例による消音装置の他の変
形例を示す、排気管の一部を取り除いたときの部分平面
図である。
【図21】本発明の実施例による消音装置の変形例を示
す部分破断正面図である。
【図22】本発明の各実施例における消音信号発生装置
の一例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 消音装置 2 排気管 3a 細管 3b 細管 4 スピーカ 4A スピーカ 4a スピーカ 4B スピーカ 4b スピーカ 6 消音偏差検出器 6a 消音偏差検出器 6b 消音偏差検出器 7 騒音検出器 8 騒音源 9 消音信号発生装置 9a 消音信号発生装置 9b 消音信号発生装置 13a 排気路 13b 排気路 15 消音装置 16 排気管 17 円筒状部材 18 仕切板 20 消音装置 23 管路 24 排気路 25 消音装置 26A 共鳴管 26B 共鳴管 30 消音装置 31 円筒状部材 32 排気路 34 共鳴管 38 仕切部材 39 排気路 45 仕切部材 46 排気路 52 断熱板 55 極小空間 61 第2の共鳴管 63a 音波検出孔 64 断熱板 65 密閉カプセル 66 回路基板 67 マイクロフォン 71 消音装置 73 吸音材 74 高周波消音器 L 最大断面寸法

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消音偏差検出器と騒音源の騒音を検出す
    る騒音検出器との出力を受け、排気管内を流れる騒音と
    大きさが等しく、かつ逆位相の音波を前記排気管内に向
    けて音波発生器から発生させるための消音信号を形成す
    る消音信号発生装置を備えた消音装置において、 前記排気管の内周壁面は円筒形状であり、該排気管の内
    部空間をその最大断面寸法が消音すべき最高周波数の騒
    音波長の1/2以下となるように複数の排気路に分割
    し、該複数の排気路にそれぞれ前記音波発生器及び前記
    消音偏差検出器を設けたことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の排気路は、前記排気管から分
    岐した内周壁面が円筒形状である複数の細管の内部空間
    であることを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の排気路は、前記排気管と、該
    排気管の中心部に同心的に配設され内部空間を有する円
    筒状部材とにより形成される環状空間を複数に仕切るこ
    とにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    消音装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の排気路は、前記排気管の内部
    空間を放射状に3分割又は4分割するように仕切りを入
    れて形成されることを特徴とする請求項1に記載の消音
    装置。
  5. 【請求項5】 前記音波発生器は前記排気管の外壁面に
    設けられ、前記音波発生器の背面は、前記複数の排気路
    に対応するように仕切られた前記円筒状部材の内部空間
    に対して、前記排気路内に設けられた管路を介して連通
    していることを特徴とする請求項3に記載の消音装置。
  6. 【請求項6】 前記音波発生器は、前記複数の排気路に
    対応するように仕切られた前記円筒状部材の内部空間に
    それぞれ配設され、該内部空間には前記音波発生器から
    の音波を前記排気路に伝達する少なくとも1つの共鳴管
    が設けられることを特徴とする請求項3に記載の消音装
    置。
  7. 【請求項7】 前記音波発生器は前記排気管の外周側に
    配設されると共に、前記音波発生器の前面に前記排気路
    と音響管を介して連通する空気室が形成され、該空気室
    のスチフネスと前記音響管内の空気質量とにより、前記
    騒音の主たる周波数で共鳴するようにしたことを特徴と
    する請求項2、請求項3又は請求項4に記載の消音装
    置。
  8. 【請求項8】 前記円筒状部材の内部空間は、前記管路
    とは別の第2の管路を介して前記排気路に連通している
    ことを特徴とする請求項5に記載の消音装置。
  9. 【請求項9】 前記円筒状部材は、前記排気管から外部
    へ取り外し可能であることを特徴とする請求項6に記載
    の消音装置。
  10. 【請求項10】 前記円筒状部材は、その上流側端部及
    び下流側端部が共に流線形状であり、前記排気管の途中
    の任意の位置に配設される請求項6に記載の消音装置。
  11. 【請求項11】 前記音波発生器の前面に、薄膜あるい
    は薄板状の断熱板によって前記空気室と区画された極小
    容積を有する空間を形成したことを特徴とする請求項7
    に記載の消音装置。
  12. 【請求項12】 前記消音偏差検出器は、密閉カプセル
    と、該密閉カプセルの内部に備えられた増幅回路及び周
    波数特性補正回路を搭載した回路基板に接続されたマイ
    クロフォンで成り、前記排気路内の騒音音波を音波検出
    孔、及び薄膜あるいは薄板状の断熱板を介して前記マイ
    クロフォンに検出させるようにしたことを特徴とする請
    求項2又は請求項4に記載の消音装置。
  13. 【請求項13】 前記閉塞空間または前記密閉カプセル
    にヒートパイプ、放熱フィン又は空冷ファンを設けたこ
    とを特徴とする請求項7、請求項11又は請求項12に
    記載の消音装置。
  14. 【請求項14】 前記円筒状部材の下流側の一部に、断
    面が一様な縮径部を形成し、該縮径部が形成される空間
    領域を高周波消音器としたことを特徴とする請求項10
    に記載の消音装置。
  15. 【請求項15】 前記円筒状部材の下流側の内部空間を
    空洞空間とし、該空洞空間の周壁部に複数の開孔を設け
    たことを特徴とする請求項10に記載の消音装置。
  16. 【請求項16】 前記空洞空間に吸音材を充填させ、高
    周波消音器を形成させたことを特徴とする請求項15に
    記載の消音装置。
  17. 【請求項17】 前記周壁部の内壁面に吸音材を貼着さ
    せ、高周波消音器を形成させたことを特徴とする請求項
    15に記載の消音装置。
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