JPH116515A - ナットキャップ - Google Patents

ナットキャップ

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JPH116515A
JPH116515A JP16144297A JP16144297A JPH116515A JP H116515 A JPH116515 A JP H116515A JP 16144297 A JP16144297 A JP 16144297A JP 16144297 A JP16144297 A JP 16144297A JP H116515 A JPH116515 A JP H116515A
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JP
Japan
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nut
nut cap
epoxy resin
cap
resin
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Pending
Application number
JP16144297A
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English (en)
Inventor
Katsumi Hino
勝巳 樋野
Futoshi Kitade
太 北出
Akio Ishigami
暁郎 石神
Yoshimasa Inada
昌将 稲田
Mitsunobu Nakamura
光伸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOSHITA SANGYO KK
Nishikawa Rubber Co Ltd
Sho Bond Corp
Original Assignee
OOSHITA SANGYO KK
Nishikawa Rubber Co Ltd
Sho Bond Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナットから脱落し難いナットキャップを提供
する。 【解決手段】 ナットキャップ10の内面に抜け防止手段
である突起12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアンカーボ
ルトに螺合されるナットを被覆するためのナットキャッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋コンクリート製の橋梁は、
経時変化や通過車両の通過量・重量の増大等に伴って床
版等にクラックが生じた場合、図4に示す床版補修方法
により破損箇所が補修される。この床版補修方法は、床
版40の下面にアンカーボルト41を複数埋設した後、床版
40の下面に対して5mm程度の空隙42を形成するよう
に、各アンカーボルト41を介して鋼板43をナット44によ
り固定し、次いで防錆性および外観性を向上させるため
と、アンカーボルト41と鋼板43のアンカーボルト貫通孔
との間からエポキシグラウト等の充填剤46が洩れるのを
防止するために、エポキシ樹脂を内部に充填したナット
キャップ47をナット44に取り付ける。また、床版40の下
面と鋼板43の周囲端部との間からエポキシグラウト等の
充填剤46が洩れるのを防止するために、エポキシ樹脂48
を床版40の下面と鋼板43の周囲端部との間にあらかじめ
塗布し、硬化させておく。そして、鋼板43に形成された
貫通孔45から空隙42にエポキシグラウト等の充填剤46を
充填し(図中矢印参照)、その後、鋼板43に塗装を施
す。
【0003】ナットキャップ47は、例えばブリキ等の金
属により略半球状に形成されていて、その内側にナット
44およびアンカーボルト41の端部を収容した状態で開口
縁部が鋼板43に密着可能とされている。このような床版
補修方法によれば、鉄筋に相当する鋼板43を床版40の引
張り側である下面に充填剤46を介して接着することによ
り、橋梁の耐過力が増大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したナ
ットキャップ47は、内面が凹状の球面であるため内側に
充填されたエポキシ樹脂が固化した後にナットから脱落
する虞れがある。本発明は、前述した問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的はナットから脱落し難いナ
ットキャップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載したように、ボルトに螺合されるナットを被覆する
ために、樹脂により形成されているとともに、その内面
に抜け防止手段が形成されていることを特徴とするナッ
トキャップにより解決できる。ここで、ナットキャップ
の材質としては、例えばPVC(ポリ塩化ビニル),P
P(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン),ABS
樹脂(アクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂),
AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン樹脂),PC
(ポリカーボネイト)等の樹脂や適宜な金属等が例示で
き、使用環境等に応じて適宜選択すればよい。
【0006】また、ナットキャップの形状,大きさとし
ては、その内側にナットおよびアンカーボルトの端部を
収容した状態で、ナットに向かって押付けながら回転可
能であればよく、その内外形状について限定しない。さ
らに、抜け防止手段としては、例えば内側に充填される
エポキシ樹脂に対して良好な食い付き性が得られるよう
な段差であればよく、適宜な突起や溝あるいは貫通孔等
を採用できる。このような抜け防止手段は、その形状,
大きさ,数,配置箇所を任意に選択でき、ナットキャッ
プに対して一体成形しておいてもよく、あるいはナット
キャップに対して別体であってもよい。
【0007】このように構成されたナットキャップにお
いては、ナットへの取り付けにあたって、例えば内側に
エポキシ樹脂等が充填されれば、固化したエポキシ樹脂
に対して抜け防止手段を介して強固に結合されることに
なる。従って、このナットキャップにおいては、従来の
ように、内側に充填されたエポキシ樹脂が固化した後に
ナットから脱落するという問題を解消できることにな
る。
【0008】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、前記抜け防止手段が内面に設けた突起であれば、こ
の突起が固化したエポキシ樹脂に埋没することにより確
実に結合されることになる。そして、本発明は、請求項
3に記載したように、前記突起が径方向に沿って配置さ
れていれば、複数の突起が固化したエポキシ樹脂に対し
て挟み込むように係合することになる。
【0009】一方、本発明は、請求項4に記載したよう
に、前記抜け防止手段が内面から外面に通じる孔であれ
ば、ナットに対して取り付けるにあたって、エポキシ樹
脂の余剰分を孔から外部漏洩させて排除できることにな
る。さらに、本発明は、請求項5に記載したように、外
面に滑り止め加工が施されていてもよく、例えば適宜な
凹凸等が形成されていれば、ナットに対する取り付け作
業を容易、かつ、確実に行えることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一形
態例を示す断面図および平面図、図2はナットキャップ
をナットに取り付けた状態を示す断面図、図3は本発明
に係る他の形態例を示す断面図である。なお、以下に説
明する形態例において、既に図4において説明した部材
等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付す
ことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0011】図1および図2に示すように、本発明の形
態例であるナットキャップ10は、鉄筋コンクリート製の
橋梁を補修するために、鉄筋に相当する鋼板43を床版40
の引張り側である下面に充填剤46を介して接着する床版
補修方法に適用され、床版40の仮面から突出するアンカ
ーボルト41に螺合されるナット44に取り付けられる。こ
のナットキャップ10は、適宜な樹脂により略半球状に形
成されていて、ナット44およびアンカーボルト41の端部
を内側に収容した状態で、断面開口に沿って設けられた
鍔部11が鋼板43に密着可能とされている。そして、この
ナットキャップ10は、その内側に抜け防止手段である突
起12が一体成形されているとともに、外面に滑り止め部
13が設けられている。なお、本発明のナットキャップ10
は、この形態例において例示した略半休形状に限定され
ず、アンカーボルト41に螺合されるナット44を被覆可能
であれば、略円錐形状,略多角錘形状,略円柱形状,略
多角柱形状等であってもよい。
【0012】図1に示すように、突起12は、内側の周方
向に沿う略帯状とされ、ナットキャップ10の径方向に沿
って対向するように、ナットキャップ10と一体成形され
ている。また、各突起12は、あたかも雌ねじのように、
ナットキャップ10の鍔部11に対して所定の角度で交差す
るように配置されている。一方、滑り止め部13は、鍔部
11の軸線と同一軸線の多段プーリ状に形成されている。
【0013】このようなナットキャップ10の材質として
は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル),PP(ポリプロ
ピレン),PE(ポリエチレン),ABS樹脂(アクリ
ロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂),AS樹脂(ア
クリロニトリル−スチレン樹脂),PC(ポリカーボネ
イト)等の合成樹脂を例示でき、使用環境に応じて適宜
選択するとともに、外観性を考慮して適宜顔料を混入さ
せておいてもよい。
【0014】図2に示すように、このようなナットキャ
ップ10は、ナット44に取り付けるにあたって、その内側
にエポキシ樹脂を所定量充填し、時計廻りに回転させな
がらナット44に対して押し付ける。この際、ナットキャ
ップ10を時計廻りに回転させるため、雌ねじ状に設けら
れた各突起12がエポキシ樹脂に対して撹袢するように絡
み付き、確実に密着する。
【0015】以上のようなナットキャップ10は、樹脂製
であるため表面に錆が生じず、かつ、内側に形成された
抜け防止手段である突起12によりエポキシ樹脂に対して
確実に係合するため、エポキシ樹脂が固化してもナット
44から脱落する虞れがない。特に、これらの突起12はナ
ットキャップ10の径方向に沿って対向配置されているた
め、エポキシ樹脂に対して挟み込むように確実に係合
し、ナットキャップ10の取り付け強度を向上できる。さ
らに、このナットキャップ10は、外面に滑り止め部13が
設けられているため、ナット44への取り付けにあたっ
て、時計廻りに確実に回転させることができ、その作業
性を向上できる。
【0016】なお、本発明のナットキャップは、前述し
た形態例に限定されるものでなく、図3に示すように適
宜な変形,改良等が可能である。すなわち、図3(A)
に示すナットキャップ10Aは、抜け防止手段として内外
に通じる孔12Aが設けられていて、この孔12Aにより内
部に充填されたエポキシ樹脂の余剰分が外部に漏洩され
るとともに、当該ナットキャップ10Aとエポキシ樹脂と
が強固に結合される。また、図3(B)および図3
(C)に示すナットキャップ10Bは、抜け防止手段とし
て断面開口に沿って略雌ネジ状の溝12Bが形成されてい
て、この溝12Bにより当該ナットキャップ10Bと内部に
充填されたエポキシ樹脂とが強固に結合される。
【0017】さらに、図3(D)に示すナットキャップ
10Cは、抜け防止手段として内周面に皺(しぼ)状加工
を施すことにより細かな凹凸12Cが形成されていて、こ
の凹凸12Cにより当該ナットキャップ10Cと内部に充填
されたエポキシ樹脂とが強固に結合される。なお、この
ようなナットキャップ10Cは、内周面に形成された細か
な凹凸12Cとして、梨地やヘアラインあるいはきさげ模
様等を採用してもよい。
【0018】そして、突起や滑り止め部の形状,形態,
数等は、前述した形態例に限定されず、例えば滑り止め
部としてローレット模様を採用してもよい。また、本発
明のナットキャップは、橋梁補修方法に用いるナットキ
ャップに限定されず、ボルトが突出するナットを被覆す
るナットキャップ全般に適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の請求項
1に記載したナットキャップによれば、抜け防止手段が
設けられているため、内側に充填されたエポキシ樹脂が
固化した後にナットから脱落する虞れがない。また、本
発明の請求項2に記載したナットキャップによれば、抜
け防止手段として内面に突起が設けられているため、こ
の突起が固化したエポキシ樹脂に埋没することにより確
実に結合される。そして、本発明の請求項3に記載した
ナットキャップによれば、突起が径方向に沿って配置さ
れているため、複数の突起が固化したエポキシ樹脂に対
して挟み込むように係合する。
【0020】一方、本発明の請求項4に記載したナット
キャップによれば、抜け防止手段が内面から外面に通じ
る孔であるため、ナットに対して取り付けるにあたっ
て、エポキシ樹脂の余剰分を孔から外部漏洩させて排除
できる。さらに、本発明の請求項5に記載したナットキ
ャップによれば、外面に滑り止め加工が施されているた
め、例えば適宜な凹凸等が形成されていれば、ナットに
対する取り付け作業を容易、かつ、確実に行えることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る形態例を示す平面図および断面図
である。
【図2】ナットに取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る他の形態例を示す断面図である。
【図4】橋梁補修方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ナットキャップ 12 突起(抜け防止手段) 12A 孔(抜け防止手段) 12B 溝(抜け防止手段) 12C 凹凸(抜け防止手段) 13 滑り止め部 41 アンカーボルト 44 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北出 太 静岡県静岡市南瀬名町25−18 エルディム 檸檬203号 (72)発明者 石神 暁郎 大阪府大阪市城東区東中浜5−6−6 ジ ョイフル緑橋403 (72)発明者 稲田 昌将 広島県広島市安佐南区祇園町1丁目12番13 号 大下産業株式会社内 (72)発明者 中村 光伸 広島県広島市西区三篠町2丁目2番8号 西川ゴム工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトに螺合されるナットを被覆するた
    めに、樹脂により形成されているとともに、その内面に
    抜け防止手段が形成されていることを特徴とするナット
    キャップ。
  2. 【請求項2】 前記抜け防止手段が内面に設けた突起で
    あることを特徴とする請求項1に記載したナットキャッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記突起が径方向に沿って配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載したナットキャッ
    プ。
  4. 【請求項4】 前記抜け防止手段が内面から外面に通じ
    る孔であることを特徴とする請求項1に記載したナット
    キャップ。
  5. 【請求項5】 外面に滑り止め加工が施されていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4に記載したナット
    キャップ。
JP16144297A 1997-06-18 1997-06-18 ナットキャップ Pending JPH116515A (ja)

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JP (1) JPH116515A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308212A (ja) * 2004-03-23 2005-11-04 West Japan Railway Co ボルト接合部構造
JP2012251585A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Kousui:Kk ボルトキャップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005308212A (ja) * 2004-03-23 2005-11-04 West Japan Railway Co ボルト接合部構造
JP4667095B2 (ja) * 2004-03-23 2011-04-06 西日本旅客鉄道株式会社 ボルト接合部構造
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