JP4667095B2 - ボルト接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、鉄道橋、道路橋などの鋼桁のような構造物をボルトにて接合するボルト接合部の構造に関するものである。
例えば、鉄道橋、道路橋などの鋼桁は、建設時においては、リベット接合、溶接構造又は高力ボルト接合などで接合されている。リベット接合の場合について説明すると、リベット接合された鋼桁も、長年の使用により、リベット接合部の腐食が見られるようになる。この場合には、リベットを外し、リベット接合部は、高力ボルトを使用したボルト接合構造に代える補修工事が必要となる。図14(a)、(b)に、補修工事後の鋼桁におけるボルト接合部構造1aを示す。
図14(a)のボルト接合部構造1aでは、リベットを除去された鋼桁100(100A、100B)が、前のリベット穴101(101A、101B)を利用して、ボルト10のボルト軸12が貫通されて設置され、ボルトヘッド11とナット13により、座金14を介して締め付け、接合されている。
しかしながら、図示するように、鋼桁100(100A、100B)自体が、リベットと同様にその表面102(102A、102B)が腐食しており、例え、ボルトヘッド11と鋼桁表面102Bとの間、及び、ナット13と鋼桁表面102Aとの間に座金14を介設したとしても、ボルト締め付けを行った場合、ボルト10に対してボルト軸方向に沿った締め付け力が得られず、ボルト10に曲げ降伏が発生し、所定の適切な締め付け力を得ることが困難となることがある。
このことは、図14(b)に示すように、鋼桁100(100A、100B)に形成されたリベット穴101(101A、101B)の中心が互いにずれてしまっている状態にて、図14(a)と同様の方法にてボルト締め付けを行った場合にも言えることである。
従って、このような場合には、車両を規制し、鋼桁100(100A、100B)そのものを架け替える必要がでてくる。
従って、本発明の目的は、ボルトに対してボルト軸方向に沿った締め付け力を得ることができ、ボルトに曲げ降伏を発生させることなく有効な締め付け力が達成されるボルト接合部構造を提供することである。
また、本発明の目的は、ボルトの軸力低下を抑制し、長期間にわたってボルトの有効な締め付け力が維持されるボルト接合部構造を提供することである。
上記目的は本発明に係るボルト接合部構造にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によれば、ボルト、ナットにて二つ以上の被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造において、
リング状拘束部材により拘束された不陸修正剤をボルト座金と被接合構造体との間に設け、前記リング状拘束部材は、その内周面形状が、リングの軸線方向にて、前記被接合構造体側から外方へと向かって拡開していることを特徴とするボルト接合部構造が提供される。
本発明の他の態様によれば、ボルト、ナットにて二つ以上の被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造であって、前記二つ以上の被接合構造体の片側から前記被接合構造体の他側へと貫通したボルト穴に、前記ボルトのボルトヘッドと前記被接合構造体との間、及び、前記ナットと前記被接合構造体との間にボルト座金を介設して、前記ボルトのボルト軸を挿入し、前記被接合構造体から突出した前記ボルト軸に前記ナットを螺合させ、前記ボルト及び前記ナットにて二つ以上の前記被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造において、
前記ボルトのボルトヘッド、前記ナット及び前記ボルト座金の外形状の大きさより大きな内径を有したリング状拘束部材を前記ボルト穴の中心とほぼ合致するようにして前記被接合構造体表面に配置し、前記リング状拘束部材の内側に前記不陸修正剤を充填し、
前記ボルト座金は、前記リング状拘束部材との隙間が0〜2mmとなるようにして配置されており、
前記リング状拘束部材により拘束され、前記ボルト座金と被接合構造体との間に設けられた前記不陸修正剤が硬化した時点で前記二つ以上の被接合構造体を前記ボルト及び前記ナットで締め付けて接合することを特徴とするボルト接合部構造が提供される。ここで、好ましくは、前記リング状拘束部材は、その内周面形状が、リングの軸線方向にて、前記被接合構造体側から外方へと向かって拡開している。
本発明の一実施態様によれば、前記不陸修正剤は、硬化型のセメントモルタル又は樹脂である。
本発明の他の実施態様によれば、前記不陸修正剤は、前記硬化型のセメントモルタル又は樹脂に、混入材が混入されている。
本発明の他の実施態様によれば、前記混入材は、体積比で20%〜85%の範囲で混入される。
本発明の他の実施態様によれば、前記混入材は、無機物の粒子又は短繊維から選択される材料であって、単体であるか、又は、2種類以上の材料を含む。
本発明の他の実施態様によれば、前記無機物の粒子は、セラミックス、金属又は珪砂であり、前記短繊維は、ガラス繊維又は炭素繊維である。
本発明の他の実施態様によれば、前記混入材は、粒径の異なる前記無機物の粒子を2種類以上含む。ここで、前記粒径の異なる前記無機物の粒子は、アルミナと鋼球であることが好ましい。また、前記鋼球は、体積比で25%〜85%の範囲で混入され、前記アルミナは、体積比で40%〜0%混入することができ、好ましくは、前記鋼球の直径は、0.3mm〜2.8mmである。
本発明の他の実施態様によれば、リング状拘束部材は、鋼又は繊維強化複合材で作製される。
本発明のボルト接合部構造によれば、リング状拘束部材により拘束された不陸修正剤をボルト座金と被接合構造体との間に設けたことにより、ボルトに対してボルト軸方向に沿った締め付け力を得ることができ、ボルトに曲げ降伏を発生させることなく有効な締め付け力が達成される。又、本発明のボルト接合部構造によれば、ボルトの軸力低下を抑制し、長期間にわたってボルトの有効な締め付け力が維持される。
以下、本発明に係るボルト接合部構造を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1(a)〜(d)を参照して、鉄道橋、道路橋などにて互いに接合された複数の、本実施例では二つの鋼桁100(100A、100B)が長年の使用により、鋼桁表面102(102A、102B)及びリベット接合部に腐食が見られる場合の鋼桁リベット接合部の補修工事について説明する。図1(d)に、本発明に係るボルト接合部構造1の一実施例を示す。
本実施例によると、被接合構造体とされる互いに接合された二つの鋼桁100(100A、100B)自体が、リベットと同様にその表面が腐食している。従って、先ず、図1(a)に示すように、鋼桁接合部におけるリベット300を外し、リベット穴101(101A、101B)が形成された鋼桁表面102(102A、102B)及びリベット穴101(101A、101B)を露出させる。リベット穴101(101A、101B)は、本発明にては、後で説明するように、ボルト軸12(図1(d))が貫通されるボルト穴として利用する。
次に、図1(b)に示すように、ブラシなどにより鋼桁100A、100Bのボルト穴101A、101B及びその周辺の鋼桁表面102A、102Bの腐食部を除去した後、鋼桁100A、100Bのボルト穴周辺表面102A、102Bの不陸修正のために、鋼桁100A、100Bのボルト穴周辺表面102A、102Bに不陸修正剤2を塗布する。
不陸修正剤2は、硬化型のセメントモルタル又は樹脂などのように、硬化前に流動性があり硬化後強度を発現する材料が好適に使用される。樹脂としては、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、MMA樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、又は、メラニン樹脂などを好適に使用し得る。本実施例では、常温硬化型のエポキシ樹脂を使用した。
また、本実施例によれば、図1(c)に示すように、不陸修正剤2が硬化する前に、ボルト穴101A、101Bの中心とほぼ合致するようにして、リング状の拘束部材15を鋼桁表面102A、102Bに押圧設置する。このとき、不陸修正剤2がリング状拘束部材15と鋼桁表面102A、102Bの間に僅かに存在することとなっても構わない。
図1(c)に示すリング状拘束部材15の鋼桁表面102A、102Bへの押圧設置作業により、図示するように、不陸修正剤2がリング状拘束部材15の内側にも充填されることとなる。必要により、不陸修正剤2をリング状拘束部材15内へと補充しても良い。
本実施例にて、リング状拘束部材15は、内径d1、外径d2、厚さtを有した円形状リングとされる。リング状拘束部材15、即ち、リングは、鋼又は繊維強化複合材(FRP材)で作製することができる。FRP材としては、強化繊維として炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維、金属繊維などを単独で、或いは、ハイブリッドにて使用することができる。マトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂などを好適に使用し得る。
本実施例では、リング15は、内径d1が36mm、外径d2が54mm、厚さtが6mmの鋼製リングを使用した。
次に、図1(d)に示すように、鋼桁の片面側から、本実施例では、鋼桁100Bの外側表面102B側からリング状拘束部材15及びボルト穴101Bを貫通してボルト10のボルト軸12を挿入し、鋼桁100Aの外側表面102Aから突出させる。突出したボルト軸12にナット13を螺合させる。
本実施例では、ボルトヘッド11側及びナット13側にそれぞれボルト台座として座金14が配置される。座金14、ボルトヘッド11、ナット13は、いずれも、その外形状の大きさがリング状拘束部材15の内径d1より小さくされる。
本実施例では、鋼桁100(100A、100B)の腐食前の総厚さTが10mm、元のリベット穴101(101A、101B)の径Dが18mmであったので、ボルト10としては、呼び径M16(ネジ外径16(+0.7〜−0.2)mm)、ボルト軸12の長さ(首下)が50mmのボルトを使用した。座金14の外径D0は32mmであり、座金の厚さT0は4.5mmであった。
上記構成により、ボルトヘッド側座金14と、鋼桁表面102Bと、リング状拘束部材15との間、及び、ナット側座金14と、鋼桁表面102Aと、リング状拘束部材15との間に不陸修正剤2が充填された状態とされる。
ここで、重要なことは、リング状拘束部材15の上面15aと座金14とが接触しないようにすることである。しかし、リング状拘束部材15の上面15aと座金14の距離が大きくなることは、リング状拘束部材15による不陸修正剤2の拘束効果を弱める点で望ましくない。この距離は、不陸修正剤2の割裂破壊を防ぎ、軸圧縮強度を保つ程度に維持すべきである。
本実施例では、図示するように、座金の下面14aは、ほぼリング状拘束部材15の上面15a位置と一致し、且つ、座金14は、リング状拘束部材15と間隙g=0〜2mm、通常、1mm程度だけ離間するようにした。この間隙gについては、図8を参照して軸力残存率(N/N0)との関係で、後で更に説明する。
この段階では、ボルト10とナット13をきつく締め付けることはせず、ボルト10とナット13は、鋼桁100(100A、100B)を互いに緩く接合する程度に螺合される。
不陸修正剤2が半硬化した時点で、ボルト軸12と不陸修正面を垂直にする仮締めを行い、硬化した時点で、ナット13を締め付け方向に回転させ、ボルト10、ナット13を互いに締め付け、所定の軸力を導入する。これにより、二つの鋼桁100(100A、100B)は所定の締め付け力にてボルト接合される。
本実施例によれば、上述のように、リング状拘束部材15により拘束された不陸修正剤2を座金14と、鋼桁100(100A、100B)、即ち、被接合構造体との間に設けた構成とすることにより、高力ボルト等高軸力が得られる。
図2に、本実施例の比較例として、リング状拘束部材15を使用しない以外は、本実施例と同様の構造とされるボルト接合構造体1bを作製した。
この場合に、高力ボルト等高軸力(例えば、圧縮応力200N/mm)が作用する環境下において、不陸修正剤2としてセメントモルタル、樹脂等(一般的なもので圧縮強度は100N/mm以下)を使用した場合、このような不陸修正剤2では圧縮強度が不足し、割裂破壊を起こした。
これに対して、本実施例では、リング状拘束部材15として、鋼或いは繊維強化複合材などにて円周方向での強度が高いリングを用いることにより、不陸修正剤2を拘束し、不陸修正剤2の圧縮強度を高めることができる。
なお、本実施例の構成に従って、リング状拘束部材15として鋼製のリングを使用したボルト接合部構造1とされる試験体を39個作製して、不陸修正剤2の過負荷圧縮試験をした。このとき、1つの試験体において、鋼製リング降伏後の変形により不陸修正剤2の割裂破壊が発生した。この試験体における割裂は円周直角方向に発生していることから、リング円周方向の強度が不陸修正剤2の破壊に支配的だと考えることができる。
従って、本発明に従って、リング状拘束部材15を使用し、例えば、鋼製リング、繊維強化複合材製リングであれば、肉厚tを変えることにより、或いは、リング外径d2を変えることにより(リング内径d1を一定として)、容易に円周方向における強度を満たすことができる。つまり、本発明によれば、リング15の円周方向強度を増大することにより、不陸修正剤2を拘束し、不陸修正剤2の圧縮強度を高め、不陸修正剤2の割裂破壊を効果的に防止することができる。
上記構成とされる本発明に従ったボルト接合部構造1では、鋼桁100の供用期間、所定のボルト軸力を維持することが求められる。しかし、ボルト軸力は不陸修正剤2のクリープ変形若しくは自己収縮により低減されてしまう可能性がある。不陸修正剤2を樹脂のみで形成した実験では20%ほどのボルト軸力の低減が見られた。
そこで、不陸修正剤2としては、クリープ変形若しくは自己収縮し易いセメントモルタル、樹脂等の基材の量を減少するために混入材を入れ、不陸修正剤2における樹脂などの体積比を低減するのが好ましい。また、混入材としては、樹脂などの剛性を高める材料を使用することにより効果がより増大する。
従って、本発明者らは、図3に示すように、不陸修正剤2の基材としての樹脂に混入材を混入した場合の不陸修正剤2の強度増大効果を確認するために、混入材の材料と体積比をパラメータとした、鋼リングと樹脂を用いた不陸修正剤の圧縮試験を行い、軸圧縮強度、剛性の違いを検討した。混入材としては、無機物粒子、例えば、セラミックスとしてのアルミナ(平均粒径0.52μm)、金属としての鉄粉(平均粒径0.5mm)、更には、4号、5号、6号の珪砂などを使用し、又、短繊維として繊維長6mmの炭素繊維を使用した。不陸修正剤2の基材樹脂としてはエポキシ樹脂を用いた。本実施例にて、エポキシ樹脂としては、2種類のエポキシ樹脂、即ち、日鉄コンポジット(株)製エポキシ樹脂、商品名「FR−E5P」と、ナガセケムテックス(株)製エポキシ樹脂、商品名「AW136H」を使用した。
その結果、混入材としては、無機物の粒子(平均粒径0.52μm〜0.5mm程度)又は短繊維(繊維長5mm〜10mm程度)が好適であり、特に、無機物の粒子は、セラミックス、金属又は珪砂が好ましく、また、短繊維は、ガラス繊維又は炭素繊維が好ましいことが分かった。更に、無機物の粒子としては、詳しくは後述するが、鋼球(直径0.3mm〜2.8mm)を使用することもできる。
また、これら混入材として使用される無機物の粒子又は短繊維から選択される材料は、単体で使用しても良く、2種類以上の材料を混合して使用することもできる。
混入材として無機物の粒子又は短繊維を含有した不陸修正剤2を使用したボルト接合構造1は、軸圧縮強度が全て200N/mm以上であった。
また、混入材量20%〜85%(体積比)の範囲において、剛性は、混入材なしの供試体と比して、剛性の減少はあまり見られなかった。このことから混入材20%〜85%の範囲においては、軸圧縮強度、剛性が低減されることはないと考えられる。
ここで、不陸修正剤の「体積比」とは、硬化型のセメントモルタル又は樹脂と混入材の体積の和に対する混入材の体積の比を表す。つまり、
体積比=混入材体積/(硬化型のセメントモルタル又は樹脂の体積+混入材体積)×100
である。
更に、本発明者らは、リング状拘束部材15について、以下の検討を行った。
つまり、内圧を受ける場合のリング応力を静水圧状態と仮定し、円周方向の応力を計算値として算出し、実験における外周の円周方向の応力と、リング15の弾性域において、比較した。実験は、基材樹脂に混入する混入材とその体積比及び基材樹脂の種類をパラメータとしている。
計算値は、下記式(1)に示す、静水圧状態での内圧のみを受けるリング外周上の応力計算式より算出した。
Figure 0004667095
ここで、
σrcal;円周方向応力計算値
P;内圧(静水圧状態なので軸応力)
;リング外半径
;リング内半径
である。
実験値は、下記式(2)を用いて、実験で計測したひずみ値より算出した。
Figure 0004667095
ここで、
σrtest;円周方向応力実験値
E;リングの弾性係数
ε;リングひずみ
である。
図4に、上述により求めた実験値と計算値の比と、混入材体積比との関係を示す。図4のグラフより、混入材の種類によらず混入材体積比が増加すると実験値と計算値の比は減少していることが分かる。つまり、混入材の体積比を増加させることにより、リング円周方向にかかる応力は小さくなることを示している。
次に、本実施例におけるリング状拘束部材15、即ち、本実施例にて使用した円形状リングの設計方法について説明する。
リング15にかかる負荷が、混入材の体積比に依存していることから、図4に示すグラフの実験値と計算値の比を係数f(R)とおく。
Figure 0004667095
ここで、
σ;円周方向応力
;混入材の体積比(%)
である。
上記式(1)、(2)より、下記式(4)が得られる。
Figure 0004667095
上記式(4)よりリングの内径d1、外径d2、作用するボルト軸力、混入材の体積比によりリング円周方向の応力(フープ応力)の算出が可能である。
リング15は、円周方向の強度が鋼製リングの場合降伏強度以下、FRP製リングの場合破断強度以下であればリング15の拘束力を維持できると考えられるので、下記式(5)を満たすリング材料及び肉厚(内径と外径)で設計することが好ましい。
Figure 0004667095
ここで、
σ;降伏強度
σ;破断強度
である。
本発明者らにて得られた知見では、図4に示すように、体積比0%から85%の範囲で係数f(R)は0.3以上である。上限値は、純粋な静水圧状態であると考えられるので1となる。設計時には安全係数1から1.5を掛けることを考慮して、係数f(R)範囲は0.3から1.5となる。
本実施例にて、適応する範囲は体積比0%から85%の範囲で係数f(R)が0.3以上、1.5以下となる範囲で設計できるリング肉厚(リング内半径、外半径)とする。
計算例としてボルト呼び径M16とM30で算出した。表1及び表2に鋼材SS400と高強度炭素繊維UT500(東邦テナックス株式会社製炭素繊維の商品名)の物性を示す。また、結果を図5に示す。
Figure 0004667095
Figure 0004667095
図5に示すグラフより、混入材の種類によらず体積比が増加すると実験値と計算値の比は減少していることが分かる。つまり、混入材の体積比を増加させることにより、リング円周方向にかかる応力(フープ応力)は小さくなることを示している。そこで、実験値と計算値の比と体積比の関係が混入材の材料によらず一様であり、その関係は線形であると仮定して以下の式(6)を得た。
Figure 0004667095
図6に、リングの降伏時の軸圧縮強度を示す。図6の結果から、リング降伏時の軸圧縮強度が高いほど等しい軸圧縮応力のときにリングの円周方向の応力が小さく、リングへの負担が小さいことを示している。
図6は、体積比とリングの降伏時の軸圧縮強度応力の関係は、体積比の増加とともに増加することを示しており、上述の体積比とフープ応力の関係とほぼ同様の傾向にあった。
実施例2
本発明に係るボルト接合部構造では、実施例1で説明したように、ボルト軸力を導入した場合の軸力低下を、不陸修正剤中に混入させる無機物の粒子又は短繊維などの混入材の混入割合を上げることで抑制することができる。
本発明者らは更なる研究実験を行った結果、次のことが分かった。
つまり、本発明のボルト接合部構造1において、リング状拘束部材15として鋼製リングを用い、不陸修正剤2としてエポキシ樹脂を用いて不陸修正する構成では、1ヶ月以上の経過後において、所定の59%程度の軸力の低下が見られる場合がある。要因としては、樹脂のクリープ変形が大きく影響していると考えられる。
また、実施例1で説明したように、不陸修正剤中へアルミナなどの混入物を混入させることにより軸力低下が低減されることが明らかであるが、それでも、10年後の予測では、32%程度の軸力低下が起こる場合もあることが判明した。
そこで、本発明者らは、更なる実験研究を行った結果、不陸修正剤中にアルミナに加えて、更に、直径0.3〜2.8mm、例えば、直径2mm程度の鋼球を混入することにより軸力の低下割合を抑制し得ることが分かった。鋼球直径が拘束リング高さの約80%を越えると、不陸面に配置した鋼球により、不陸面に沿った凹凸が発生すると考えられる。
不陸修正剤にて、鋼球は、体積比で25%〜85%の範囲で混入され、アルミナは、体積比で40%〜0%の範囲で混入される。詳しくは後述するように、例えば、体積比で、基材としての樹脂(エポキシ樹脂15%)にアルミナ10%、直径2mmの鋼球75%を混入することにより、軸力の低下割合が、50年後においても約16%に抑え得ることが分かった。
以下に、上記事実を立証するために行った実験例を示す。
実験例
図7に、本実験例で使用したボルト接合部構造1Aを有した試験体を示す。本実験例に使用したボルト接合部構造1Aは、実施例1にて、図1(d)を参照して説明したボルト接合部構造1と同様であり、ただ、鋼桁100(100A、100B)の代わりに鋼板100が使用されている点で異なる。従って、同じ機能及び作用をなす部材には同じ参照番号を付して説明する。
本実験例で使用した試験体、即ち、後で説明する種々の不陸修正剤2を使用したボルト接合部構造1Aを有した試験体では、図7に示すように、鋼板100の一側面102B側からリング状拘束部材15及びボルト穴101を貫通してボルト10のボルト軸12を挿入し、鋼板100の他側面102Aから突出させ、突出したボルト軸12にナット13を螺合させる構造とした。
また、本実験例では、ボルトヘッド11側及びナット13側にそれぞれボルト台座として座金14が配置された。座金14、ボルトヘッド11、ナット13は、いずれも、その外形状の大きさがリング状拘束部材15の内径d1より小さくされた。各部材の具体的寸法を示せば次の通りである。
鋼板100
材質 鋼材(SS400)
厚さ 10mm
ボルト穴径 18mm
ボルト10
呼び径 M16
等級 F10T
座金14
等級 F10T
外径 32mm
内径 17mm
厚さ 4.5mm
リング状拘束部材15
材質 鋼材(S45C)
外径 54mm
内径 34mm
厚さ 6mm
上記構成のボルト接合部構造1Aにて、鋼製リング15とナット側座金14との間には、不陸修正剤2を充填し、硬化した時点で、ボルト構造にトルクレンチによりボルト軸力116kNを導入し、720時間、ボルト10の軸方向ひずみ及び鋼製リング15のフープ応力を測定した。鋼製リング15と上側座金14との間には1mmの隙間(g)が形成されていた。
隙間(g)を0.05mm、1mm、3mmとして軸力残存率を調べるための実験を行った。実験の結果、図8に示すように、隙間(g)が0.05mmと1mmでは相違がなく、3mmとした場合には、大きな軸力の低下が見られた。
従って、上述したように、座金14は、鋼製リング15と間隙g=0〜2mm、通常、1mm程度だけ離間するようにした。
表3に、本実験例で使用した不陸修正剤2を示す。使用した不陸修正剤2は、基材としてのエポキシ樹脂(AW136H)に対して、混入材として、粒径の異なる無機物の粒子、本実施例では、平均粒径0.52μmのAL−160SG−3とされるアルミナと、直径2mmの鋼球とを、表3に示す割合で種々に混入したものを使用した。
つまり、鋼球は、体積比で25%〜85%、好ましくは25%〜75%の範囲で混入され、これに対して、アルミナは、体積比で40%〜0%、好ましくは40%〜10%混入された。従って、混入材としては、体積比で40%〜85%とされた。
表4に、鋼球混入比を変えた時の、軸力残存率(%)を示し、図9に、鋼球混入比を変えた時の、経過時間と軸力残存率との関係を示す。なお、図9は、軸力残存率と時間軸を常用対数としたグラフである。
Figure 0004667095
Figure 0004667095
表4及び図9から、初期に大きく軸力の低下が見られ、又、鋼球割合が大きいほど軸力の低下は抑制されることが分かる。
又、比較のために、図10に、エポキシ樹脂(AW136H)にアルミナを40%混入した場合と、アルミナを混入しないエポキシ樹脂だけの場合、についての軸力残存率と時間軸を常用対数としたグラフを示す。図9及び図10から、不陸修正剤に粒径の異なる粒子を複数混入させることにより、ボルト軸力の低下を抑えることができることが分かる。
又、軸力残存率の長期予測を行うために、以下の軸力残存率予測式(N/N)を用いて10年、50年後の予測を行った。
Figure 0004667095
ここで、係数αは、表5に示す。また、図11に、不陸修正剤に、混入割合を変えて鋼球を混入した場合の軸力残存率を示す。
Figure 0004667095
表4及び図11から、鋼球混入割合50%以上の試験体では、50年後の予測に対して許容値の20%の範囲内であることが分かる。
以上より、鋼球割合に応じてボルトの軸力低下を低減し得ることが分かる。又、鋼球割合が75%の試験体では、50年後に約84%の軸力残存率であることが予測される。
本実施例にて、上記説明では、不陸修正剤中の基材は、エポキシ樹脂であるとして説明したが、実施例1で示した硬化型のその他の樹脂、即ち、ビニールエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、MMA樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、又は、メラニン樹脂などを好適に使用することができ、更には、硬化型のセメントモルタルをも使用することが可能で、鋼球などの混入物を混入させて実施例1で説明した作用効果、及び、上記説明した作用効果を同様に達成することができる。
また、本実施例にて、不陸修正剤中の混入物としての鋼球は、アルミナと共に混入されるものとしたが、基材中に単独で混入しても良く、また、実施例1で説明したアルミナ以外のセラミックス、金属、又は珪砂などと共に混入しても同様の効果を達成し得る。
本実施例で用いた鋼球などの粒径の大きい粒子であれば約25%〜85%の範囲にて効果が得られるが、非常に小さい粒子であれば、手作業による撹拌限度と考えられる40%程度が好ましい。
又、本発明者らの研究実験の結果により、混入粒子の体積比が大きいほど軸力の低下が抑えられることが分かったが、このことから、より最密充填に近いほどボルト軸力の低下が抑えられると考えられる。特に、本実施例により、不陸修正剤に粒径の異なる粒子を複数混入させることにより、より密に混入材を配置することができ、それによりボルト軸力の低下を抑えることができることが実証できた。
実施例3
本発明者らの知見によれば、リング状拘束部材15としてのリングには、軸圧縮応力に対して0.6倍以上の軸直角応力が作用する。しかし、鉄道橋、道路橋等繰り返し振動下での施工、供用を考えた場合リング15の抜け出しの可能性が考えられる。特に、施工途中樹脂硬化前に振動によりリング15が抜け出す可能性が高い。
そこで、本実施例では、図12に示すように、リング15は、その内周面形状が、リング15の軸線方向にて、鋼桁100の表面102A(102B)側から外方へと向かってラッパ状に拡開したテーパー面15bとするのが好ましい。この構成により、リング抜け出しを防止することができる。
また、リング15は鋼桁表面102A(102B)側により高い応力が作用するため、上記構成とすることにより、リング肉厚tをより薄く設計することが可能となる。
本実施例のように、リング15の内周面15bをテーパー形状としたときに、座金14とリング15が接触した場合には、不陸修正を行った本発明のボルト接合部構造1Aを実現し得ない恐れがある。
このような事態の回避方法として、リング内径d1を大きくする方法があるが、リング状拘束部材15の上面15aと座金14の下面14aとの距離が大きくなることは、リング状拘束部材15による不陸修正剤の拘束効果を弱める点で望ましくない。
そこで、座金14に対しても、図12に想像線で示すように、リング側を削りテーパー14bをつけることができる。
実施例4
図13に、本発明のボルト接合部構造の他の実施例を示す。本実施例では、先に、図14(b)を参照して説明したように、鋼桁100(100A、100B)に形成されたリベット穴101(101A、101B)の中心がずれてしまっている場合に、本発明のボルト接合部構造1を適用して補修工事を実施した場合である。
本実施例においても、実施例1で説明したと同様の作業工程により、リング状拘束部材15により拘束された不陸修正剤2をボルト座金14と、鋼桁100A、100Bのような被接合構造体との間に設けた構成とすることにより、高力ボルト等高軸力が得られる。
また、本実施例においても、実施例2で説明したように、図12に示すように、リング15は、その内周面形状が、リング15の軸線方向にて、鋼桁100の表面102A(102B)側から外方へと向かってラッパ状となるように拡開した構造とすることもでき、また、座金14にテーパー面14bを設けた構造とすることもできる。
本発明のボルト接合部構造は、リベット接合の補修に限らず、高力ボルトから高力ボルトに付け替える際にも利用することができる。また、本発明のボルト接合部構造は、鉄道橋、道路橋などの鋼桁のような構造物をボルトにて接合するボルト接合部のみならず、海洋構造物、建築物などの鋼板の接合部においても利用可能である。
本発明の一実施例に係るボルト接合部構造を実現するための補修工事の工程を説明する概略工程図である。 比較例のボルト接合部構造の構造を示す断面図である。 混入材を含む不陸修正剤の圧縮試験結果を示すグラフである。 混入材を含む不陸修正剤のフープ応力を示すグラフである。 混入材を含む不陸修正剤のフープ応力を示すグラフである。 リング降伏時の軸圧縮強度を説明するためのグラフである。 本発明のボルト接合部構造の他の実施例の効果を立証するための試験体の構造を説明する断面図である。 リング状拘束部材と座金との間の隙間と、軸力残存率との関係を示すグラフである。 不陸修正剤に鋼球を混入した場合の軸力残存率を示すグラフである。 不陸修正剤にアルミナを混入した場合の軸力残存率を示すグラフである。 不陸修正剤に鋼球を混入した場合の軸力残存率を示すグラフである。 本発明の他の実施例に係るボルト接合部構造の一部を示す断面図である。 本発明の他の実施例に係るボルト接合部構造の一部を示す断面図である。 従来のボルト接合部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 ボルト接合部構造
2 不陸修正剤
10 ボルト
11 ボルトヘッド
12 ボルト軸
13 ナット
14 座金
15 リング(リング状拘束部材)
100(100A、100B) 鋼桁(被接合構造体)
101(101A、101B) ボルト穴(リベット穴)
102(102A、102B) 鋼桁表面

Claims (13)

  1. ボルト、ナットにて二つ以上の被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造において、
    リング状拘束部材により拘束された不陸修正剤をボルト座金と被接合構造体との間に設け、前記リング状拘束部材は、その内周面形状が、リングの軸線方向にて、前記被接合構造体側から外方へと向かって拡開していることを特徴とするボルト接合部構造。
  2. ボルト、ナットにて二つ以上の被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造であって、前記二つ以上の被接合構造体の片側から前記被接合構造体の他側へと貫通したボルト穴に、前記ボルトのボルトヘッドと前記被接合構造体との間、及び、前記ナットと前記被接合構造体との間にボルト座金を介設して、前記ボルトのボルト軸を挿入し、前記被接合構造体から突出した前記ボルト軸に前記ナットを螺合させ、前記ボルト及び前記ナットにて二つ以上の前記被接合構造体を互いに接合するボルト接合部構造において、
    前記ボルトのボルトヘッド、前記ナット及び前記ボルト座金の外形状の大きさより大きな内径を有したリング状拘束部材を前記ボルト穴の中心とほぼ合致するようにして前記被接合構造体表面に配置し、前記リング状拘束部材の内側に前記不陸修正剤を充填し、
    前記ボルト座金は、前記リング状拘束部材との隙間が0〜2mmとなるようにして配置されており、
    前記リング状拘束部材により拘束され、前記ボルト座金と被接合構造体との間に設けられた前記不陸修正剤が硬化した時点で前記二つ以上の被接合構造体を前記ボルト及び前記ナットで締め付けて接合することを特徴とするボルト接合部構造。
  3. 前記リング状拘束部材は、その内周面形状が、リングの軸線方向にて、前記被接合構造体側から外方へと向かって拡開していることを特徴とする請求項2のボルト接合部構造。
  4. 前記不陸修正剤は、硬化型のセメントモルタル又は樹脂であることを特徴とする請求項1、2又は3のボルト接合部構造。
  5. 前記不陸修正剤は、前記硬化型のセメントモルタル又は樹脂に、混入材が混入されていることを特徴とする請求項のボルト接合部構造。
  6. 前記混入材は、体積比で20%〜85%の範囲で混入されることを特徴とする請求項のボルト接合部構造。
  7. 前記混入材は、無機物の粒子又は短繊維から選択される材料であって、単体であるか、又は、2種類以上の材料を含むことを特徴とする請求項又はのボルト接合部構造。
  8. 前記無機物の粒子は、セラミックス、金属又は珪砂であり、前記短繊維は、ガラス繊維又は炭素繊維であることを特徴とする請求項のボルト接合部構造。
  9. 前記混入材は、粒径の異なる前記無機物の粒子を2種類以上含むことを特徴とする請求項又はのボルト接合部構造。
  10. 前記粒径の異なる前記無機物の粒子は、アルミナと鋼球であることを特徴とする請求項のボルト接合部構造。
  11. 前記鋼球は、体積比で25%〜85%の範囲で混入され、前記アルミナは、体積比で40%〜0%混入されることを特徴とする請求項10のボルト接合部構造。
  12. 前記鋼球の直径は、0.3mm〜2.8mmであることを特徴とする請求項10又は11のボルト接合部構造。
  13. リング状拘束部材は、鋼又は繊維強化複合材で作製されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載のボルト接合部構造。
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