JP4365640B2 - 板材接合用ボルトとそれを用いた板材の接合方法 - Google Patents

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Description

この発明は、道路橋等の鋼構造物に用いられる鋼板・コンクリート合成床版の底面の鋼板などの板材を連結して摩擦接合するためのボルトおよびこのボルトを用いた板材の接合方法に関する。
道路橋等の鋼構造物に用いられる鋼板・コンクリート合成床版は、底面の鋼板をコンクリート床板の断面の一部としたコンクリート床板であり、この鋼板は構造部材として使用されるだけでなく、コンクリート打設時の型枠にも兼用される。従って、コンクリート打設後の型枠を取り外す作業を省略でき、床板の下に脱型のための足場と支保工が不要となって、施工時のコストメリットが大きい
前記合成床版では、通常、図9(d)に示すように、複数の鋼板21、21aがボルト22、22、ナット23、23およびワッシャ24、24等の締結部品により、添接板25を介して連結して摩擦接合され、合成床版の底面の鋼板が形成される。この接合の手順は以下の通りである。
まず、図9(a)に示すように、接合すべき一方の鋼板21の上に、添接板25の片側半分を、鋼板21および添接板25のそれぞれに設けたボルト穴26および27が一致するように重ね、鋼板21の下側からボルト22を挿通して、添接板25の上側からワッシャ24およびナット23を嵌める。そして、鋼板21の上側から、このナット23を締め込んで、一方の鋼板21に添接板25を固定する。次に、図9(b)に示すように、接合すべき他方の鋼板21aを、添接板25を固定した一方の鋼板21に近接させ、鋼板21および添接板25のそれぞれに設けたボルト穴26aおよび27aが一致するように添接板25の他方側の半分と重ね、図9(c)に示すように、鋼板21aの下面側からボルト22を挿通する。そして、図9(d)に示したように、ボルト22にワッシャ24およびナット23を嵌め、鋼板21aの上面側からこのナット23を締め込んで締結し、この鋼板21aに添接板25を固定する。このようにして、添接板25がそれぞれの鋼板21、21aに固定される結果として、この鋼板21、21aが添接板25を介して、ボルト22およびナット23により摩擦接合される。
しかし、このように、ボルト22を用いて鋼板どうしを接合する場合、鋼板21、21aの下面側からボルト22をそれぞれ挿通し、このボルト22が落下しないように保持してワッシャ24およびナット23を嵌めて締め込む必要があるため、鋼板21、21aの上面側からだけでは、その接合作業を行なうことができない。このため、架設現場で鋼板21、21aの下面側にも足場を設けて、そこからボルト22を挿通し、鋼板21、21aの上面側から締結するとういう施工手順を踏まざるを得ず、型枠の取り外し作業を省略できることによる床板下側の足場が不要という合成床版の前述のコストメリットの一つを相殺することになる。
このような問題点を解消するために、架設現場での鋼板下面側からの作業を解消する方法として、図10(a)に示すように、鋼板21、21aの対向する端部に連結用フランジとして機能させるリブ28、28をそれぞれ設け、このリブ28、28同士をボルト29およびナット30で締結する方法、また、図10(b)に示すように、一方の鋼板21に連結板31を予め溶接しておき、かつ、他方の鋼板21aにナット30を予め溶接しておき、この連結板31を他方の鋼板21aにボルト29を挿通し、ナット30aを締め込んで締結する方法、そして、図10(c)に示すように、双方の鋼板21、21に予めナット30、30をそれぞれ溶接しておき、上側からそれぞれボルト29を挿通して、添接板25を双方の鋼板21に締結・固定し、これらの鋼板21、21を接合する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
同様に、架設現場での鋼板下面側からの作業を解消する方法として、以下のような鋼板の接合方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。即ち、図11(a)に示すように、まず、接合すべきそれぞれの鋼板21、21の下面側からボルト29、29を挿通し、鋼板21、21の上面側に突出したボルトねじ部29a、29aの側面に引張りワイヤ32aを取り付けた落下防止部材32を装着することで、すべてのボルト29を鋼板21から抜け落ちないように保持する。次いで、架設現場では、図11(b)に示すように、両側にボルト穴27、27を設けた添接板25を、このボルト穴27にそれぞれのボルトねじ部29aを挿通させて鋼板21、21の接合部33、33の直上に配置し、そして、図11(c)に示すように、添接板25のボルト穴27の上に突出した全てのボルトねじ部29aにナット30を、添接板25が遊動でき、落下防止部材32を容易に取り外せるように、仮止めの状態に嵌める。次に、図11(d)に示すように、引張りワイヤ32aで落下防止部材32をボルトねじ部29aから引き抜くと、図11(d)に示すように、ボルト29は抜け落ちず、ナット30で止められる。最後に、図11(e)に示すように、ナット30をボルトねじ部29aに締め込むことにより、添接板25を介して鋼板21、21を接合することができる。
特開2000−47616号公報([0008]〜[0015]) 特開2001−279854号公報([0016]〜[0029])
しかし、特許文献1の図10(a)の接合方法では、合成床版を架渡す主桁を支点部とする一種のてこ反力、即ち曲げ応力の作用により、ボルト28自体が疲労破壊したり、連結用フランジとして機能させる端部のリブ28形成のための局部曲げに起因して、鋼板21の疲労破壊が発生する試験結果が示されている(非特許文献3参照)。
鋼構造物設計指針 PART(B) 合成構造物(土木学会 平成9年度版、第181〜182頁)
また、図10(b)の接合方法では、一方の鋼板21に連結板を溶接し、他方の鋼板21aには、その下面側に、ボルト29の挿通箇所に対応してナット30を溶接する必要があり、また、図10(c)の接合方法でも、双方の鋼板21の下面側に、ボルト29の挿通箇所に対応してナット30を溶接する必要があり、いずれの場合も、煩雑な作業を伴う。
一方、特許文献2に示された図11(a)〜(e)の接合方法では、予め鋼板21の下面側から挿入したボルト29のねじ部に、上面側一方向からナット30を締め付けるためには、ボルト30には、価格が通常の高力ボルトの10倍以上の高力ワンサイドボルトを使用する必要があり、施工コストが増大する。また、落下防止材32を別途設け、鋼板21の接合用のすべてのボルトに着脱する必要があるため煩雑となる。
そこで、この発明の課題は、道路橋等の鋼構造物に用いられる鋼板・コンクリート合成床版の鋼板からなる板材を、架設現場でボルトを用いて接合する場合などに、板材の上面側のみからの締結作業を可能とし、板材下面側の作業スペースを不要とする板材接合用ボルトおよびこのボルトを用いた板材の接合方法を提供することである。
前記の課題を解決するために、この発明では以下の構成を採用したのである。
即ち、請求項1に係る板材接合用ボルトは、接合すべき複数の板材を、その接合部が近接するように対向させ、前記接合部を覆うように添接板を上方から重ね、前記複数の板材を、前記添接板を介して接合する板材接合用ボルトであって、前記板材が鋼板であり、前記ボルトがその両側にねじ部を有し、このねじ部間に、前記添接板に設けたボルト穴は通過し、前記鋼板に設けたボルト穴は通過しない大きさの、前記ボルト穴に嵌って当たるテーパ部を有する膨出した節部が設けられ、かつ前記節部の高さが前記添接板の厚さ以下であることを特徴とする。
このようにすれば、鋼板または添接板に設けたボルト穴に、その上面側からボルトを挿通しても、上述のように、節部がボルト穴を通過せず、ボルトが鋼板に保持されて落下しない。また、膨出した節部が前記ボルト穴に嵌って当たるテーパ部を有するので、ボルトがボルト穴の中心に位置し、節部を通して添接板を鋼板上に配置しやすくなる。そして、両側にねじ部を有するこの接合用ボルトの、鋼板の下面側に突出した一方のねじ部にナットを締め込んで、まず、ボルトを簡便かつ容易に固定することができる。さらに、前記節部を通過する大きさのボルト穴を設けた添接板を、固定したボルトの上側から前記接合部を覆うように鋼板上に配置し、節部高さは、添接板の板厚よりも小さいため、ボルトに挿通されたワッシャは添接板の上面に当接し、その上から、すなわち鋼板の上面側からナットを締め付けることにより、鋼板材質を劣化させずに、添接板と鋼板とを安定して固定することができる。それにより、鋼板を、その上面側のみからの締結作業で接合することができ、接合作業が簡便化される。
なお、節部を設けた接合用ボルトを用いる場合、接合すべき一対の鋼板を、その上面側からナットを締め込むことにより、添接板を介して連結して接合することができるので、架設後の締結作業を上面側のみから行なうことができる。それにより、鋼板の下面側に足場を設けずに済み、上面側からのみの作業となるため、鋼板の接合作業を伴う合成床版等の施工コストを大幅に低減でき、かつ、安全性が向上するなど作業環境が改善される。
請求項に係る板材接合用ボルトは、前記ボルトの両側に設けたねじ部のねじ山の方向を同じ方向に形成することを特徴とする。
このようにすれば、鋼板など板材の上面側から、ボルトに設けた前記他方のねじ部にナットを締め込む際に、予め鋼板などの板材に固定するために、その下面側に突出したボルトの一方のねじ部に締め込んだナットが緩むことを防止することができる。
請求項に係る板材の接合方法は、請求項1または2に記載の板材接合用ボルトを用いた板材の接合方法であって、接合すべき板材のそれぞれに設けた、前記節部が通過しない大きさのボルト穴に前記ボルトを上方から挿通して前記節部を該ボルト穴に当て、板材の下面側に突出した一方のねじ部にナットを締め込み、前記ボルトを予め板材に固定する、架設前の第1の工程と、この第1の工程後、架設現場で、前記板材の接合部を互いに近接して対向させ、第1の工程で板材に固定したボルトの上方から、前記節部が通過できる大きさのボルト穴が設けられ、且つ前記節部の高さよりも板厚の方が大きい添接板を、前記接合部を覆うように板材上に配置した後、前記添接板の上面側に突出した前記ボルトの他方のねじ部に嵌めたナットで、板材の上面側から締め込んで添接板とそれぞれの板材とを固定する第2の工程とからなる板材の接合方法である。
このように、第1の工程で、ボルトに設けた節部が鋼板などの板材のボルト穴に嵌って当たることにより、ボルトが抜け落ちず、板材の下面側からナットを締め込んで、ボルトを板材に固定できる。そして、第2の工程で、架設後に、板材の接合部を覆うように配置した添接板と板材とを、板材の上面側からナットで締め込むことにより固定することができる。従って、板材の上面側のみからの締結作業で、添接板を介して板材を連結して接合することができる。
以上のように、この発明では、鋼板・コンクリート合成床版などに用いられる鋼板の接合に、両側にねじ部を有し、このねじ部の間に、前記板材のボルト穴に嵌って当たるテーパ部を有する膨出した節部を設けたボルトを用いるようにしたので、前記合成床版の場合、鋼板に、その上側から添接版を介してボルトを挿通しても、節部がボルト穴に当たり、ボルトが保持されて落下せず、このボルトを鋼板の下面側から容易に固定することができる。また、節部高さは、添接板の板厚よりも小さいため、ボルトに挿通されたワッシャは添接板の上面に当接し、その上から、すなわち鋼板の上面側からナットを締め付けることにより、鋼板材質を劣化させずに、添接板と鋼板とを安定して固定することができる。そして、架設現場では、鋼板の上面側からのみの締結作業で、添接板を介して鋼板を連結して接合できるため、鋼板の下面側に足場を設けずに済み、鋼板の接合作業を伴う合成床版等の施工コストを大幅に低減でき、かつ、鋼板上面側からのみの作業であるため、安全性が向上するなど作業環境が改善される。
以下に、この発明の実施形態を添付の図1から図8に基づいて説明する。
図1は、この発明の板材、即ち鋼板接合用のボルト1を示したもので、この鋼板接合用ボルト1の両側には、同じ方向のねじ部2、2aがそれぞれ形成されている。これらの雄ねじ2、2aの間に、中央部の直径Dがボルト軸部3の直径dよりも大きい節部4が設けられ、この節部4の表面は、その中央部から両側の軸部3の方にかけて、テーパ状に軸対称面に形成されている。前記ボルト1としては、通常、高力ボルトが、ワッシャ7およびナット8とセットで用いられる。
図2(a)〜(c)は、前記節付き両ねじタイプのボルト1を用いて、前記合成床版の鋼板5、5を接合する手順を示したものである。図2(a)は、それぞれの鋼板5、5にボルト1、1を上方から挿通し、その節部4、4が鋼板5、5に設けたボルト穴6、6に嵌って当たり、鋼板5、5の下面側に突出したボルト1、1の一方のねじ部2、2にワッシャ7、7を介して嵌めたナット8、8を締め込み、予めボルト1、1を鋼板5、5に固定し、鋼板5、5の接合部9、9を近接して対向させた、第1の工程後の状態を示している。
図2(b)および(c)は、第2の工程において、ボルト1、1の節部4、4が通過できる大きさのボルト穴10、10を設けた添接板11をボルト1、1の上方から挿入し(図2(b))、接合部9、9を覆うように鋼板5、5上に配置した後、固定したそれぞれのボルト1、1の他方のねじ部2a、2aにワッシャ7a、7aを介してナット8a、8aを嵌めて鋼板5、5の上面側から締め込み、添接板11とそれぞれの鋼板5、5とを固定した状態(図2(c))を示したものである。
図2(a)に示したように、前記ボルト1の節部4の直径Dは、落下防止のため、鋼板5に設けたボルト穴6の直径d0よりも大きく形成され、また、このボルト穴6の直径d0は、ボルト軸部3の直径dよりも大きく形成されているので、これらの直径D、d0、dの大小関係は、D>d0>dとなる。そして、節部4の直径Dは、ボルト穴6の直径d0よりも少なくとも1mm程度大きくしていれば充分である。また、節部4の高さHは、図2(b)および図2(c)に示した添接板11の板厚tよりも小さくしておく必要がある。なお、前記節部4を、その外周面がテーパ状ではなく、ボルト穴を通過しない大きさで、円筒状に形成することもできる。
この発明の実施形態は以上のような構成であり、以下にその作用について説明する。
前記ボルト1は、鋼板5に設けたボルト穴6の直径d0よりも大きい直径Dを有する節部4を設けた両ねじタイプのボルトであるため、図2(a)に示したように、それぞれの鋼板5の上側からボルト1を挿入しても抜け落ちず、鋼板5の下面側から、ワッシャ7を介してナット8で締め込み、予め、ボルト1を鋼板5に容易に固定することができる。
また、前記節部4の中央部から両側のボルト軸部3の方にかけて、テーパ状に軸対称面で形成されているため、このテーパ状の軸対称面がボルト穴6に嵌って当たり、ボルト1がボルト穴6の中心に位置する。それにより、節部4を通して添接板11を鋼板5上に配置しやすくなり、また、添接板11に設けるボルト穴10の直径と節部4の外径Dとの隙間も小さくできるので、鋼板5と添接板11とが相互にずれにくくなる。
さらに、節部4の高さHは、図2(b)および(c)に示したように、ボルト1の上側から鋼板5の接合部9を覆うように配置された添接板11の板厚tよりも小さいため、ボルト1に挿通されたワッシャ7aは添接板11の上面に当接し、その上からナット8aを締め付けて添接板11がそれぞれの鋼板5に安定して固定される。このようにして鋼板5、5を、添接板11を介して接合することができる。
前記鋼板5の上側からナット8aを締め込むだけで、添接板11をそれぞれの鋼板5へ固定する締結作業を行なえるため、鋼板5、5の下面側に足場を設けずに済み、鋼板5、5の接合作業を伴う合成床版等の施工コストを大幅に低減でき、かつ、安全性が向上するなど作業環境が改善される。
以下に、実施例として、本発明を用いて接合した鋼板の接合部のすべり試験結果について説明する。
図3(a)および(b)は、すべり試験に用いた供試体12を示したもので、この供試体12には、図4に示すように、両側に同じ方向の雄ねじ2a、2a(M22、ピッチ2.5、等級F10T)を有し、これらのねじ部2a、2aの間に節部4aが形成されたボルト1a、およびワッシャ7、7a、ナット8a、8bが締結部材として用いられ、前述のようにして、鋼板5a、5bが、その接合部9a、9bを近接して対向し、添接板11を介して接合されている。前記節部4aは、円柱状に形成され、ボルト穴に臨むその両端側には面取り4b、4bが施され、いずれもボルト軸部3aに向かって狭まるテーパ形状となっている。図3および図4中に供試体12およびボルト1aの各寸法を記した。
前記ボルト1aの軸部3aの直径約22mmに対し、節部4aの直径は25mmと約3mm大きく、鋼板5a、5bに設けたボルト穴6a、6bの直径は24.5mmであり、ボルト1aは、その軸部3aがこのボルト穴6a、6bを通過するが、節部4aは通過しないため、供試体12の組み立ての際に、前述のように、鋼板5a、5bから抜け落ちないようになっている。また、添接板11には、節部4aを通過して鋼板5a、5b上に配置できるように、直径26.5mmのボルト穴13、13が設けられている。そして、ナット8a、8bの締め込みの程度により、供試体12の一方の鋼板5aを固定側、他方の鋼板5bをすべり側とし、いずれの側のボルト1aも所定のトルクで1次締め付けを行なった後、固定側では、ナット8aをさらに120°回転させ、すべり側ではナット8bを90°回転させて締め込みを完了している。
前記供試体12は、表1に示すように、摩擦面、即ち鋼板5aと添接板11とのそれぞれの接触面を異なる3種類の表面状態にして、各表面状態毎に3本の供試体を試験に供した。なお、下地処理は、グリッドブラストまたはショットブラストにより表面粗さをJIS B 0601による10点平均粗さ80μmRz程度に仕上げた処理である。また、厚膜型無機ジンクリッチペイント処理は、エアレス塗装機により、目標膜厚75μmをとし塗装処理である。そして、ブラスト処理は、溶融亜鉛めっき処理後に、グリッドブラストまたはショットブラストにより、表面粗度を50μmRy以上に仕上げた処理である。
前記供試体12を、引張り試験機に垂直にセットし、荷重Pを徐々に増加させ、鋼板5aと添接板11とがすべり始めた時点の荷重、即ちすべり荷重PSを求めた。そして、次式により、すべり係数μを算出した。
μ=PS/(m・n・N)
ここに、m:摩擦面数 n:ボルト本数 N:導入ボルト軸力
なお、本実施例の場合、摩擦面数mおよびボルト本数nは、それぞれ2である。
算出したすべり係数μの大きさを表2に示す。表2から、すべり係数μは、いずれの表面状態の供試体12の場合でも、合格値の0.40以上であることを確認した。
図5(a)〜(d)は、参考形態を示したもので、この実施形態では、図5(d)に示すように、鋼板5、5の上面および下面の2面に添接板11、11aが固定されている。まず、図5(a)に示すように、ボルト1の節部4が、下側の添接板11aに設けた一方のボルト穴10aよりも大きく形成され、このボルト穴10aと同じ大きさのボルト穴6を設けた、接合すべき一方の鋼板5を、その接合部9を添接板11aの中程に位置させ、鋼板5のボルト穴6と添接板11aの一方のボルト穴10aとを重ね、その上方から、ボルト1を挿通する。このボルト1は、その節部4が鋼板5のボルト穴6に嵌って当たり、抜け落ちずに留まっている。そして、添接板11aのボルト穴10aと同じ大きさの他方のボルト穴10bに、節部4aを設けたもう一方のボルト1aが挿通され、節部4aが添接板11aのボルト穴10bに嵌って当たり、同様に抜け落ちずに留まっている。
次に、図5(b)に示すように、添接板11aの下面側からワッシャ7a、7aを介してナット8a、8aを締め込んで,それぞれのボルト1、1aを添接板11aに固定する。以後、架設現地作業となり、図5(c)に示すように、ボルト1aの節部4aよりも大きいボルト穴6aを設けた連結すべき他方の鋼板5aをボルト1aの上方から通して添接板11aに重ねる。そして、図5(d)に示すように、節部4、4aを通過できる大きさのボルト穴10、10cを設けた上側の添接板11をボルト1、1aに通して鋼板5、5aに重ねた後、この鋼板5、5aの上側からの締結作業で、ワッシャ7、7を介してナット8、8をそれぞれ締め込んで、上側および下側の添接板11、11aと鋼板5、5aとを一体に固定する。
このようにしても、鋼板5、5aを、上下に設けた添接板11、11aを介して接合することができる。鋼板5、5aは、その接合部9、9で上下の添接板11、11aを介して固定されるため、摩擦面数が増え、即ち接触界面での摩擦力が大きくなって、すべり係数μが増加し、接合状態がより安定する。
図6は、他の形態の板材、即ち鋼板接合用ボルト1bを示したもので、この接合用ボルト1bは、ボルト頭14が丸いトルシア形高力ボルトであり、ピンテール部の図示を省略している。このボルト1bは、その軸部3には、ねじ結合により嵌め込んだ引っ掛けリング15を備え、鋼板の接合時には、ワッシャ7およびナット8とセットで用いられる。
なお、前記ボルト1bとして、ピンテール部を設けたトルシア形高力ボルト(日本道路協会規格「摩擦接合用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット」)を用いる場合、ボルトの締め付け完了がピンテールの破断により確認できるため、締め忘れの防止ができ、また、専用レンチを用いて締め付けを行なうため、低騒音で簡単に施工できる。
図7(a)〜(c)は、前記引っ掛けリング15を備えたトルシア形高力ボルトを板材接合用ボルト1bとして用いて、前記合成床版の鋼板5、5を接合する手順を示したものである。なお、ピンテール部の図示は省略している。図7(a)は、それぞれの鋼板5、5に設けたボルト穴6、6に、前記ボルト1b、1bを下方から挿通し、その上方から前記ボルト1bの軸部3にねじ結合により嵌め込んだ引っ掛けリング15をボルト穴6、6の周りに当て、落下防止のため、予めボルト1b、1bを鋼板5、5に固定した第1の工程後の状態を示している。
図7(b)、(c)は、第2の工程において、引っ掛けリング15が通過できる大きさのボルト穴10、10を設けた添接板11をボルト1b、1bの上方から挿入し(図2(b))、接合部9、9を覆うように鋼板5、5上に配置した後、鋼板5、5にそれぞれ固定したボルト1b、1bのねじ部2、2にワッシャ7、7を介してナット8、8を嵌めて鋼板5、5の上面側から締め込み、添接板11とそれぞれの鋼板5、5とを固定した状態(図7(c)、(d))を示したものである。なお、トルシア形高力ボルトでは、周知のように、図示を省略したピンテール部は、ナット8、8の締め付けトルクが所定の値に達した後に、自動的にねじ切れるようになっている。
図7(a)に示したように、前記ボルト1bの軸部3にねじ結合により嵌めこんだ引っ掛けリング15の直径(外径)Dは、落下防止のため、鋼板5に設けたボルト穴6の直径d0よりも大きく形成され、また、このボルト穴6の直径d0は、ボルト軸部3の直径dよりも大きく形成されているので、これらの直径D、d0、dの大小関係は、D>d0>dとなる。前記引っ掛けリング15の直径Dは、ボルト穴6の直径d0よりも少なくとも1mm程度大きくしていれば充分である。(社)道路橋示方書によれば、ボルト穴6の直径d0は、ボルト軸部3の直径dよりも2.5mm大きくすることが規定されているため、引っ掛けリング15の直径Dはボルト軸部3の直径dより3.5mm程度大きく形成すればよい。また、引っ掛けリング15の高さHaは、図7(b)および(c)に示したように、添接板11の板厚tよりも小さくしておく必要がある。また、ボルト首下の非ねじ部の長さL(図6参照)は、鋼板5の板厚t0よりも小さくしておく必要がある。
このようにしても、鋼板5の上面側のみからの締結作業で、添接板11を介して板材を連結して接合することができ、接合作業が簡便化される。しかも、ボルト頭14が丸いトルシア形高力ボルトタイプの高力ボルトを用いているため、人目に触れる鋼板5の下側の方の外面に丸いボルト頭の方が位置するため、リベット接合のようにも見えて、美観を起こさせ、意匠性に優れる。
図8(a)〜(c)は、前記引っ掛けリング15、15aを設けたトルシア形高力ボルト(ピンテール部は図示省略)を接合用ボルト1b、1cとして用いた接合方法の他の実施形態を示したものである。この実施形態では、図5に示した場合と同様に、鋼板5、5aの上面および下面の2面に添接板11、11aが固定されている(図8(c))。まず、図8(a)に示すように、接合すべき一方の鋼板5を、その接合部9を添接板11aの中程に位置させ、鋼板5のボルト穴6と添接板11aの一方のボルト穴10aとを重ね、その下方からボルト1bを挿通する。次に、鋼板5のボルト穴6を通過しない大きさに形成された引っ掛けリング15を、ボルト1bの軸部3にねじ結合により嵌め込んで鋼板5のボルト穴6の周りに当て、鋼板5および添接板11aに固定することにより、ボルト1bの落下が防止される。そして、添接板11aの、ボルト穴10aと同じ大きさの他方のボルト穴10bにもう一方のボルト1cを挿通し、このボルト穴10bを通過しない大きさの引っ掛けリング15aをボルト1cの軸部3aに嵌め込んでボルト穴10bの周りに当て、添接板11aに固定することにより落下が防止される。以後、架設現地作業となる。
図8(b)に示すように、引っ掛けリング15aの外径よりも大きいボルト穴6aを設けた連結すべき他方の鋼板5aをボルト1cの上方から通して添接板11aに重ねる。そして、図8(c)に示すように、引っ掛けリング15、15aを通過できる大きさのボルト穴10、10cを設けた上側の添接板11を、ボルト1b、1cに通して接合部9、9を覆うように鋼板5、5aに重ねた後、この鋼板5、5aの上側からの締結作業で、ワッシャ7、7を介してナット8、8をそれぞれ締め込んで、上側および下側の添接板11、11aと鋼板5、5aとを一体に固定する。なお、ボルト首下の非ねじ部の長さL(図6参照)は、ボルト1bでは鋼板5と添接板11aの板厚の和(t0+t)よりも、ボルト1cでは添接板11aの、板厚tよりもそれぞれ小さくしておく必要がある。図7の場合と同様に、ナット8、8の締め付け終了後に、図示を省略したピンテール部が自動的にねじ切れる。
このようにしても、鋼板5、5aを、上下に設けた添接板11、11aを介して接合することができる。鋼板5、5aは、その接合部9、9で上下の添接板11、11aを介して固定されるため、摩擦面数増え、即ち接触界面での摩擦力が大きくなって、すべり係数μが増加し、接合状態がより安定し、かつ、前述のように、外観上も美観を呈し、意匠性に優れる。
なお、前記トルシア形高力ボルトの代わりに、ボルト頭が六角形状の通常の高力ボルトに前記引っ掛けリングを設けて、前述の板材接合用ボルトとして用いることもできる。
前述の図2に示した実施形態、図5、図7および図8に示した参考形態は、いずれも鋼板および添接板を上下に重ね、接合用ボルトを鉛直方向に挿通する場合について示したが、この発明は、鋼板および添接板を、例えば、斜めに重ね、接合用ボルトを斜め方向に挿通するような場合にも適用することができる。
この発明は、交通荷重を支える道路橋等の鋼構造物として使用される、耐荷力に富み、優れた耐久性を有する鋼板・コンクリート合成床版等の接合に利用することができ、現地工事の合理化や省力化に大きく寄与する。
この発明の実施形態の板材接合用ボルトの正面図 (a)〜(c)同上の上記ボルトを用いた鋼板の接合工程を示す説明図 (a)すべり試験用供試体の正面図 (b)同上の側面図 図3のすべり試験用供試体の鋼板と添接板との接合に用いるボルトの正面図 (a)〜(d)参考形態の鋼板の接合工程を示す説明図 他の形態の板材接合用ボルトの正面図 (a)〜(c)図6のボルトを用いた鋼板の接合工程を示す説明図 (a)〜(c)同上の他の形態の鋼板の接合工程を示す説明図 従来技術の一般的な鋼板の接合工程を示す説明図 (a)従来技術の鋼板どうしの接合部の構成例を示す説明図 (b)同上 (c)同上 (a)〜(e) 従来技術の鋼床板の接合工程の順序を示す説明図
符号の説明
1、1a、1b、1c:ボルト 2、2a:ねじ部 3、3a:軸部
4、4a:節部 5、5a、5b:鋼板 6、6a:ボルト穴
7、7a:ワッシャ 8、8a:ナット 9:接合部
10、10a、10b、10c:ボルト穴 11、11a:添接板
12:供試体 13:ボルト穴 14:ボルト頭
15:引っ掛けリング D:引っ掛けリング外径 d:軸部直径
0:ボルト穴径 H:節部高さ Ha:引っ掛けリング高さ
t:添接板板厚



Claims (3)

  1. 接合すべき複数の板材を、その接合部が近接するように対向させ、前記接合部を覆うように添接板を上方から重ね、前記複数の板材を、前記添接板を介して接合する板材接合用ボルトであって、前記板材が鋼板であり、前記ボルトがその両側にねじ部を有し、このねじ部間に、前記添接板に設けたボルト穴は通過し、前記複数の板材に設けたボルト穴は通過しない大きさの、前記ボルト穴に嵌って当たるテーパ部を有する膨出した節部が設けられ、かつ前記節部の高さが前記添接板の厚さ以下であることを特徴とする板材接合用ボルト。
  2. 前記ボルトの両側に設けたねじ部のねじ山の方向が同じ方向に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の板材接合用ボルト。
  3. 請求項1または2に記載の板材接合用ボルトを用いた板材の接合方法であって、接合すべき板材のそれぞれに設けた、前記節部が通過しない大きさのボルト穴に前記ボルトを上方から挿通して前記節部を該ボルト穴に当て、板材の下面側に突出した一方のねじ部にナットを締め込み、前記ボルトを予め板材に固定する、架設前の第1の工程と、この第1の工程後、架設現場で、前記板材の接合部を互いに近接して対向させ、第1の工程で板材に固定したボルトの上方から、前記節部が通過できる大きさのボルト穴が設けられ、且つ前記節部の高さよりも板厚の方が大きい添接板を、前記接合部を覆うように板材上に配置した後、前記添接板の上面側に突出した前記ボルトの他方のねじ部に嵌めたナットで、板材の上面側から締め込んで添接板とそれぞれの板材とを固定する第2の工程とからなる板材の接合方法。
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