JP4558030B2 - 締結用ボルトの防錆方法及び装置 - Google Patents
締結用ボルトの防錆方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4558030B2 JP4558030B2 JP2007302596A JP2007302596A JP4558030B2 JP 4558030 B2 JP4558030 B2 JP 4558030B2 JP 2007302596 A JP2007302596 A JP 2007302596A JP 2007302596 A JP2007302596 A JP 2007302596A JP 4558030 B2 JP4558030 B2 JP 4558030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- fixing nut
- temporary fixing
- steel plate
- bolt hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
(1)ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側より挿通させたボルトを、該一方の鋼板のボルト孔に、外径寸法が上記一方の鋼板のボルト孔よりも小径となる軸心方向の一端側から該一方の鋼板のボルト孔よりも大径となる軸心方向の他端側へ向けて徐々に大きくなるようにテーパ形状とし且つ該テーパ形状の軸心方向他端側の外径が上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの他方の鋼板のボルト孔よりも小さい外径となるようにしてあり、更に、内周面に雌ねじ部を設けると共に軸心方向一端側の内周面に上記ボルトの首下部におけるねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部の外周に対応するねじ山のない領域を設けてなるボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルトを仮固定しているボルト仮固定ナットのテーパ形状部分の外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他端面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルト仮固定ナットより突出するボルトのねじ部の先端と該ねじ部の側面を胴体部で被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉する締結用ボルトの防錆方法としてあるので、上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に、ボルトをボルト仮固定ナットを介して仮固定した後、該ボルトの頭部を含む上記一方の鋼板の一側面部への塗装と、ボルトのねじ部に先端と側面を被覆するよう装着する上記防錆キャップの開口部の上記ボルト仮固定ナットへの取り付けにより、該ボルトのねじ部を外気より遮断して速やかに防錆を図ることができる。更に、この防錆の効果を、上記ボルトに対するナットの本締めを行うために該ボルトのねじ部から上記防錆キャップを撤去する時点まで持続させることができる。
(2)上記のように、ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させたボルトに、外径を一端側よりも他端側が大きくなるようにテーパ形状とし且つ該テーパ形状の他端側の外径が上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの他方の鋼板のボルト孔よりも小さい外径となるようにしたボルト仮固定ナットを螺着させて、該ボルト仮固定ナットの軸心方向一端部側を、上記一方の鋼板のボルト孔とボルトとの隙間に押し込んで、上記ボルトを仮固定させると共に、該ボルトを仮固定しているボルト仮固定ナットのテーパ形状部分の外周面と、上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部との間を密閉させるようにする方法としてあるので、上記ボルト仮固定ナットに対する締付け軸力により上記一方の鋼板のボルト孔に、ボルトを回転を防止した状態で仮固定することができる。
(3)ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に、該ボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有するボルト仮固定ナットを螺着してなるボルトを、上記一方の鋼板の一側面側より上記ボルト仮固定ナットと一緒に押し込んで、該一側面側より挿通させたボルトをボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルト仮固定ナットの外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルトのねじ部の先端と側面を被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉するか、又は、ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に、該ボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有する係止用突出部を具備してなるボルト仮固定ナットを螺着してなるボルトを、上記一方の鋼板の一側面側より上記ボルト仮固定ナットと一緒に、該ボルト仮固定ナットの係止用突出部が上記一方の鋼板のボルト孔を通過して他側面側に出るようになるまで押し込み、次に、該ボルト仮固定ナットの上記係止用突出部を、上記一方の鋼板のボルト孔とボルトとの隙間に押し込んで、該一側面側より挿通させたボルトをボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルト仮固定ナットの外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルトのねじ部の先端と側面を被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉する方法とすることにより、ボルトにボルト仮固定ナットを螺着する作業を、上記一方の鋼板のボルト孔にボルトを仮固定するための作業現場とは異なる場所で実施できる。よって、ボルトにボルト仮固定ナットを螺着する作業の作業効率を高いものとすることができる。又、上記一方の鋼板のボルト孔にボルトを仮固定する作業の際、該一方の鋼板の両面側での同時作業を不要にできる。これにより、手間及び人手の削減化を図る効果が期待できる。
(4)ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を上記ボルトに螺合させたボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットは、外径寸法が上記一方の鋼板のボルト孔より小径となる軸心方向一端側から該一方の鋼板のボルト孔よりも大径となる軸心方向他端側へ向けて徐々に大きくなるテーパ部を備え且つ該テーパ部の軸心方向他端側の外径が上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの他方の鋼板のボルト孔よりも小さい外径となるようにしてあり、更に、内周面に雌ねじ部を設けると共に軸心方向一端側の内周面に、上記ボルトの首下部におけるねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部の外周に対応するねじ山のない領域を設けてなる構成とすることにより、上記(1)の締結用ボルトの防錆方法を実施するための装置構成を実現できる。
(5)上記構成におけるボルト仮固定ナットのテーパ部の軸心方向他端側に、防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部を設けるようにした構成とすることにより、上記キャップ取付部を利用して、ボルト仮固定ナットへの防錆キャップの取り付けを容易に実施できる。
(6)ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小径となる軸心方向一端側から、上記一方の鋼板のボルト孔よりも大となる軸心方向他端側へ外径が徐々に大きくなるテーパ部を備えると共に、該テーパ部における外径が一方の鋼板のボルト孔よりも所要寸法太径となる部分の軸心方向他端側に、軸心方向に対する傾斜角度が大となる係止用テーパ面部を設けてなるボルト仮固定ナットとした構成とすることにより、一方の鋼板のボルト孔の上端部内周面に対するボルト仮固定ナットの密着性を高めることができて、上記一方の鋼板のボルト孔の上端部内周面とボルト仮固定ナットの間の密閉性をより高めることができる。又、ボルト仮固定ナットに対する締付け軸力によって仮固定するボルトの回転防止作用をより強化することが可能となる。更に、上記一方の鋼板のボルト孔に対するボルト仮固定ナットの縦方向位置が定まるようになることから、該ボルト仮固定ナットに対するボルトの締め込み量を一定にすることができる。
(7)ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有する円筒部の軸心方向の一方の端部側に、防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部を有してなる構成として、ボルトのねじ部に螺着した状態で上記一方の鋼板のボルト孔に押し込むことにより、該ボルト孔とボルトとの隙間で径方向に圧縮される弾性変形の復元力によって上記ボルト孔内に密着して固定できるボルト仮固定ナットとした構成とすることにより、上記(3)に示した効果を得るためのボルト仮固定ナットを容易に実現できる。
(8)ボルト仮固定ナットの円筒部の外周面における軸心方向所要間隔の複数個所に、リング状の溝を設けるようにした構成とすることにより、一方の鋼板のボルト孔に一側面側よりボルトのねじ部に螺着したボルト仮固定ナットを押し込む際は、ボルト仮固定ナットの外周面にて隣接する溝同士の間に形成される鍔状の突部を、上記一方の鋼板の一側面側にめくれるように弾性変形させることができ、その後、上記ボルト仮固定ナットに対して上記ボルトの締め込みを行うときには上記ボルト仮固定ナットの外周面の各鍔状の突部に対して、上記ボルト孔への押し込み時にめくれた方向に沿って圧縮力を作用させることができるため、該ボルト仮固定ナットを上記ボルト孔の内側により確実に固定することができる。
(9)ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小径として軸心方向の一端部の外周面を防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部としてなる円筒部材を有し、且つ上記円筒部材の軸心方向中間部の外周に、上記一方の鋼板のボルト孔よりも大径で且つ軸心側へ弾性変形可能な係止用突出部を備えてなる構成とすることにより、上記(3)に示した効果を得るためのボルト仮固定ナットを容易に実現できる。
(10)ボルトを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小径として軸心方向の一端部の外周面を防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部としてなる円筒部材を有し、且つ上記円筒部材の軸心方向中間部に、上記一方の鋼板のボルト孔よりも大径で且つ軸心側へ弾性変形可能な係止用突出部を備え、ボルト仮固定ナットにおける該係止用突出部よりも軸心方向他方の端部側に、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔と同径か又はわずかに大きい円筒部を設けるようにした構成とすることにより、一方の鋼板のボルト孔に、一側面側よりボルトのねじ部に螺着したボルト仮固定ナットを押し込んで、該ボルト仮固定ナットを上記係止用突出部が他側面側に出るように配置した状態にて、ボルト仮固定ナットの自由な回転を防止できる。よって、上記ボルト仮固定ナットに対するボルトの締付けを、上記一方の鋼板のいずれか一方の側面側から実施できることから、一方の鋼板のボルト孔にボルトを仮固定する作業の際、該一方の鋼板の両面側での同時作業を不要にできる。
(11)上記構成のボルト仮固定ナットにおけるキャップ取付部を円筒状とし、且つ防錆キャップの開口部の内径を、上記キャップ取付部の外径よりもやや小さくなるようにした構成とすることにより、上記防錆キャップの開口部を、上記ボルト仮固定ナットのキャップ取付部に被せるように取り付けることで、上記防錆キャップの開口部の内周面と、ボルト仮固定ナットのキャップ取付部の外周面とを密着させて、両者間の密閉性を容易に得ることができる。
(12)上記構成のボルト仮固定ナットの円筒状としてあるキャップ取付部の軸心方向中間部に、溝を設けるようにした構成とすることにより、上記ボルト仮固定ナットのキャップ取付部の外周面と、防錆キャップの開口部の内周面との間の密閉性をより高めることができる。
2 添接板(他方の鋼板)
3 ボルト孔
4 ボルト孔
5 ボルト
5a ねじ部
5b 頭部
6 ナット
14,14a ボルト仮固定ナット
15 防錆キャップ
15b 開口部
16 テーパ部
17 キャップ取付部
18 雌ねじ部
22 係止用テーパ面部
23 溝
24,24a ボルト仮固定ナット
25 円筒部
26 キャップ取付部
27 溝
29 ボルト仮固定ナット
30 円筒部材
31 係止用突出部
32 円筒部
34 キャップ取付部
35 ボルト仮固定ナット
36 円筒部材
37 キャップ取付部
38 係止用突出部
39 円筒部
Claims (12)
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側より挿通させたボルトを、該一方の鋼板のボルト孔に、外径寸法が上記一方の鋼板のボルト孔よりも小径となる軸心方向の一端側から該一方の鋼板のボルト孔よりも大径となる軸心方向の他端側へ向けて徐々に大きくなるようにテーパ形状とし且つ該テーパ形状の軸心方向他端側の外径が上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの他方の鋼板のボルト孔よりも小さい外径となるようにしてあり、更に、内周面に雌ねじ部を設けると共に軸心方向一端側の内周面に上記ボルトの首下部におけるねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部の外周に対応するねじ山のない領域を設けてなるボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルトを仮固定しているボルト仮固定ナットのテーパ形状部分の外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他端面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルト仮固定ナットより突出するボルトのねじ部の先端と該ねじ部の側面を胴体部で被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉する締結用ボルトの防錆方法。
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に、該ボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有するボルト仮固定ナットを螺着してなるボルトを、上記一方の鋼板の一側面側より上記ボルト仮固定ナットと一緒に押し込んで、該一側面側より挿通させたボルトをボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルト仮固定ナットの外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルトのねじ部の先端と側面を被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉することを特徴とする締結用ボルトの防錆方法。
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に、該ボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有する係止用突出部を具備してなるボルト仮固定ナットを螺着してなるボルトを、上記一方の鋼板の一側面側より上記ボルト仮固定ナットと一緒に、該ボルト仮固定ナットの係止用突出部が上記一方の鋼板のボルト孔を通過して他側面側に出るようになるまで押し込み、次に、該ボルト仮固定ナットの上記係止用突出部を、上記一方の鋼板のボルト孔とボルトとの隙間に押し込んで、該一側面側より挿通させたボルトをボルト仮固定ナットを介して仮固定すると共に、該ボルト仮固定ナットの外周面で上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部を密閉させて該ボルト孔内への止水を行うようにし、次いで、長手方向一端部を閉塞した筒状として上記ボルトのねじ部の先端と側面を被覆する防錆キャップの長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記防錆キャップの開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するようにし、更に、上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面との間を塗装により密閉することを特徴とする締結用ボルトの防錆方法。
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔の内周面における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を上記ボルトに螺合させたボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と上記一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットは、外径寸法が上記一方の鋼板のボルト孔より小径となる軸心方向一端側から該一方の鋼板のボルト孔よりも大径となる軸心方向他端側へ向けて徐々に大きくなるテーパ部を備え且つ該テーパ部の軸心方向他端側の外径が上記2枚の重ね合わせ鋼板のうちの他方の鋼板のボルト孔よりも小さい外径となるようにしてあり、更に、内周面に雌ねじ部を設けると共に軸心方向一端側の内周面に、上記ボルトの首下部におけるねじが刻設されていない領域又は不完全ねじ部の外周に対応するねじ山のない領域を設けてなる構成を有する特徴とする締結用ボルトの防錆装置。
- ボルト仮固定ナットのテーパ部の軸心方向他端側に防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部を設けるようにした請求項4記載の締結用ボルトの防錆装置。
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小径となる軸心方向一端側から、上記一方の鋼板のボルト孔よりも大となる軸心方向他端側へ外径が徐々に大きくなるテーパ部を備えると共に、該テーパ部における外径が一方の鋼板のボルト孔よりも所要寸法太径となる部分の軸心方向他端側に、軸心方向に対する傾斜角度が大となる係止用テーパ面部を設けてなるボルト仮固定ナットとした構成を有することを特徴とする締結用ボルトの防錆装置。
- ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも所要寸法大きな外径を有する円筒部の軸心方向の一方の端部側に、防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部を有してなる構成として、ボルトのねじ部に螺着した状態で上記一方の鋼板のボルト孔に押し込むことにより、該ボルト孔とボルトとの隙間で径方向に圧縮される弾性変形の復元力によって上記ボルト孔内に密着して固定できるボルト仮固定ナットとした構成を有することを特徴とする締結用ボルトの防錆装置。
- ボルト仮固定ナットの円筒部の外周面における軸心方向所要間隔の複数個所に、リング状の溝を設けるようにした請求項7記載の締結用ボルトの防錆装置。
- ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小
径として軸心方向の一端部の外周面を防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部と
してなる円筒部材を有し、且つ上記円筒部材の軸心方向中間部の外周に、上記一方の鋼板
のボルト孔よりも大径で且つ軸心側へ弾性変形可能な係止用突出部を備えてなる構成とし
た請求項4記載の締結用ボルトの防錆装置。 - ボルトとナットを用いて接合するようにする2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔に一側面側から挿通させるボルトのねじ部に螺合させた状態で、上記一方の鋼板のボルト孔における他側面側端部に密着できるようにしてあるボルト仮固定ナットと、長手方向一端部が閉塞した筒状として長手方向一端側の胴体部を上記ボルトのねじ部の先端と側面の周りに被覆するようにしてあり且つ長手方向他端側の開口部を、上記ボルト仮固定ナットに接触させて上記長手方向他端側の開口部と上記ボルト仮固定ナットとの間を密閉するための防錆キャップとを有してなり、且つ上記ボルトの頭部と一方の鋼板の一側面側との間を塗装により密閉できるようにし、更に、上記ボルト仮固定ナットを、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔よりも小径として軸心方向の一端部の外周面を防錆キャップを取り付けるためのキャップ取付部としてなる円筒部材を有し、且つ上記円筒部材の軸心方向中間部に、上記一方の鋼板のボルト孔よりも大径で且つ軸心側へ弾性変形可能な係止用突出部を備え、ボルト仮固定ナットにおける該係止用突出部よりも軸心方向他方の端部側に、2枚の重ね合わせ鋼板のうちの一方の鋼板のボルト孔と同径か又はわずかに大きい円筒部を設けるようにした構成を有することを特徴とする締結用ボルトの防錆装置。
- ボルト仮固定ナットにおけるキャップ取付部を円筒状とし、且つ防錆キャップの開口部
の内径を、上記キャップ取付部の外径よりもやや小さくなるようにした請求項4、5、6、7、8、9又は10記載の締結用ボルトの防錆装置。 - ボルト仮固定ナットの円筒状としてあるキャップ取付部の軸心方向中間部に、溝を設けるようにした請求項11記載の締結用ボルトの防錆装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007302596A JP4558030B2 (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 締結用ボルトの防錆方法及び装置 |
US12/133,005 US20080304933A1 (en) | 2007-06-05 | 2008-06-04 | Bolt holding member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007302596A JP4558030B2 (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 締結用ボルトの防錆方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009127724A JP2009127724A (ja) | 2009-06-11 |
JP4558030B2 true JP4558030B2 (ja) | 2010-10-06 |
Family
ID=40818866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007302596A Active JP4558030B2 (ja) | 2007-06-05 | 2007-11-22 | 締結用ボルトの防錆方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4558030B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000328632A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Toto Ltd | 便器及び複合機器 |
JP2002098126A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-04-05 | Ichishi Kk | ナット |
JP2004176909A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-24 | Kobe Steel Ltd | 板材接合用ボルトとそれを用いた板材の接合方法 |
JP2006207116A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Kawatetsu Kyoryo Tekko Kk | 合成床版橋または合成床版における底鋼板の接合方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50117264U (ja) * | 1974-03-08 | 1975-09-25 | ||
JPS58142414U (ja) * | 1982-08-23 | 1983-09-26 | 近畿電機株式会社 | ナツト |
-
2007
- 2007-11-22 JP JP2007302596A patent/JP4558030B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000328632A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Toto Ltd | 便器及び複合機器 |
JP2002098126A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-04-05 | Ichishi Kk | ナット |
JP2004176909A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-24 | Kobe Steel Ltd | 板材接合用ボルトとそれを用いた板材の接合方法 |
JP2006207116A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Kawatetsu Kyoryo Tekko Kk | 合成床版橋または合成床版における底鋼板の接合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009127724A (ja) | 2009-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9382937B2 (en) | Lock nut assembly | |
US3452636A (en) | Weather resistant fastener assembly | |
JP2005207594A (ja) | ブラインドリベットナット | |
CN101326393A (zh) | 管接头锁定装置 | |
EP2863075B1 (en) | Aircraft washer | |
JP4096994B1 (ja) | 鋼板接合方法、及び、該方法に用いるボルト仮固定ナット | |
US20150252828A1 (en) | Bolt and nut assembly with plastic cover for controlled sealing compression | |
JP4558030B2 (ja) | 締結用ボルトの防錆方法及び装置 | |
JP2019194491A (ja) | ボルトキャップおよびボルトの防食方法 | |
US20080304933A1 (en) | Bolt holding member | |
JP2010116976A (ja) | ボルト防錆方法及び該方法に用いるボルト用防錆キャップ | |
JP4955635B2 (ja) | 防錆キャップ一体式ボルト仮固定ナット | |
JP4944811B2 (ja) | ボルト仮固定ナット | |
JP4558035B2 (ja) | ボルト仮固定ナット、及び、該ボルト仮固定ナットを用いたボルトの仮固定方法 | |
JP6945440B2 (ja) | フランジ補強構造と消火栓等の補強具 | |
US20210246927A1 (en) | Fastener Comprising A Blind Rivet Element And A Sealing Element | |
JP2011021711A (ja) | 鋼板締結具及び鋼板接合方法 | |
JP2009121646A (ja) | 鋼板接合方法、及び、該方法に用いるボルト仮固定ナット | |
JP4876039B2 (ja) | アンカーボルトの固定方法 | |
JP5981814B2 (ja) | ジベル及び該ジベルを用いた鋼床版補強方法 | |
AU2013203796B2 (en) | Lock Nut Assembly | |
JP2019203526A (ja) | 締結具及び締結具ユニット | |
JP5526708B2 (ja) | 配管継手 | |
JP2011080524A (ja) | 板材接合用具および板材接合方法 | |
JPH06337012A (ja) | 偏心ダブルナット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090909 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20090909 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20091013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091217 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20091218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100615 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100628 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100720 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100720 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4558030 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |