JPH1164683A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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Publication number
JPH1164683A
JPH1164683A JP21787997A JP21787997A JPH1164683A JP H1164683 A JPH1164683 A JP H1164683A JP 21787997 A JP21787997 A JP 21787997A JP 21787997 A JP21787997 A JP 21787997A JP H1164683 A JPH1164683 A JP H1164683A
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JP
Japan
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ferrule
optical fiber
housing
adapter
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Withdrawn
Application number
JP21787997A
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English (en)
Inventor
Masahiro Hasegawa
雅弘 長谷川
Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
Toru Arikawa
徹 有川
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタのフェルールの研磨や組立作業性
を向上させる。 【解決手段】 先端面23に研磨を施したフェルール2
4に光ファイバ22を内装固定し、その外周側に、軸方
向へ摺動可能にハウジング21を設ける。フェルール2
4とハウジング21との間に付勢手段13を設ける。ハ
ウジング21に挿通切り込み部14aと係止切り込み部
14bとからなる係止部15を形成する。アダプタ1
に、ハウジング21の係止切り込み部14bに係止可能
な係止突起6を形成する。フェルール24の後端側に、
フェルール24側の光ファイバ22と別途挿入した光フ
ァイバ22aを接続するメカニカルスプライスを利用し
た構成の接続機構25を設ける。接続機構25の調心軸
線方向側方に向けて開口した差込口に開放部材を挿抜す
ることにより、接続機構25を構成する下部本体部41
と蓋体44、45との間を開閉操作して、光ファイバ2
2aの接続作業を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ同士
を接続する際に用いられる光コネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ファイバのコネクタ成端
を、工場以外の接続現場にて行う現場付けの各種の光コ
ネクタが提案されており、これに応じて現場付けの、例
えば、JIS C 5973に制定されるSC形光コネ
クタも種々のタイプが考えられてきている。ここで、現
場付け光コネクタとは、予め先端研磨済みのフェルール
に光ファイバを挿通固定することにより、フェルールへ
の光ファイバの接続後のコネクタ研磨作業を省略する方
式の光コネクタである。なお、この種の現場付け用以外
の光コネクタと光ファイバとの接続作業は、予めゴムブ
ーツ等の全てのコネクタハウジング部品の中に光ファイ
バを挿通した状態としておき、光ファイバの先端をSC
フェルールに接続した後にコネクタ先端を研磨して、コ
ネクタ全体を組み上げる工程であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、工場以
外の接続現場にフェルールの先端を研磨する研磨機器類
を準備したりあるいは作業環境が良好でない場所にて研
磨組立作業を実施することは、作業コストや作業効率上
好ましくないという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、接続現場において、短時間で簡便に組み立てるこ
とができる光コネクタを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の光コネクタは、アダプタを介して互
いに接続される光コネクタであって、光ファイバが内装
固定され先端研磨が施されてなるフェルールと、該フェ
ルールの外周側に、軸方向へ摺動可能に設けられたハウ
ジングと、前記フェルールと前記ハウジングとの間に設
けられた付勢手段と、前記アダプタへ接続すべく、前記
フェルールを前記アダプタへ挿入するとともに前記ハウ
ジングを前記アダプタの外周へ嵌め込んだ際に、前記付
勢手段によって前記フェルールの端面が接続方向へ付勢
される位置にて前記ハウジングを前記アダプタに係止す
る係止手段と、前記フェルールの後端側に配置されて前
記光ファイバのフェルール後端から突出した部分と別の
光ファイバとを位置決め調心して突き合わせ接続し、ク
ランプすることで接続状態を維持する接続機構とを具備
してなり、接続機構は、フェルールから後側に突設され
た半割り状の本体部と、突き合わせ接続する光ファイバ
の対を前記本体部との間に挟み込む蓋体と、本体部と蓋
体との間にて接続する両光ファイバを突き合わせ可能に
位置決め調心する調心機構と、本体部と蓋体とに光ファ
イバをクランプするためのクランプ力を付与するクラン
プ力付与手段と、該クランプ力付与手段の付勢力に抗し
て本体部と蓋体との間を押し開く開放部材が差し込まれ
る差込口とを備え、前記差込口が光ファイバ調心軸線方
向側方に向けて開口されてなることを特徴としている。
【0006】請求項2記載の光コネクタは、請求項1記
載の光コネクタにおいて、前記係止手段が、前記ハウジ
ングの周方向の少なくとも一箇所に、先端から軸方向へ
沿って形成された挿通切り込み部と、この切り込み部の
奥部にて周方向へ向かって形成された切り込みからなる
係止切り込み部とからなるL字型の係止部と、前記アダ
プタの外周に形成され、前記ハウジングの嵌め込み時
に、前記挿通切り込み部に挿通され、さらに前記ハウジ
ングを周方向へ僅かに回動させることにより、前記係止
切り込み部内に配置されて係止される係止突起とからな
ることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の光コネクタは、請求項1ま
たは請求項2記載の光コネクタにおいて、前記フェルー
ルの後端に嵌合固定されるとともに、前記接続機構の先
端に嵌合固定されて、これらフェルールと接続機構との
間を補強する補強リングが設けられていることを特徴と
している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光コネクタの実施
の形態を、図を参照して説明する。図1〜図3におい
て、符号20は、本実施の形態の光コネクタである。図
に示すように、光コネクタ20は、ハウジング21と、
光ファイバ22(単心光ファイバ)が内装固定され先端
面23に研磨が施されてなるフェルール24と、該フェ
ルール24の研磨された先端面23に対向する後端側
(図2右側)に配置されて内部で突き合わせ接続した光
ファイバ22、22a同士をクランプすることで接続状
態を維持する接続機構25と、この接続機構25の外周
側に取付られた押込規制部材27(ストップリング)と
を具備して構成されている。光コネクタ20内では、フ
ェルール24、接続機構25、押込規制部材27が図2
に示す順で直列に配列されて組み込まれている。
【0009】フェルール24はジルコニア、アルミナ、
ガラス等の硬質材から円柱状に形成され、その中心軸線
上に光ファイバ22が内装固定されている。図4にも示
すように、フェルール24には、フェルールホールド2
9が固定されている。フェルールホールド29は、金属
等の十分な剛性を有する材料からなり、フェルール24
の外周面に固着されるリング部30と、該リング部30
から後方に突出する筒部31とを備えている。リング部
30には位置決めキー30aが形成されており、後述す
るアダプター1に形成されたキー溝5に係合するように
なっている。フェルールホールド29の筒部31には、
その外周に、コイルバネ等からなる付勢手段13が設け
られており、この付勢手段13は、その一端部がフェル
ールホールド29のリング部30に係止され、他端部が
ハウジング21の後端近傍における内周側に形成された
環状係止片21aに係止されている。また、フェルール
ホールド29の筒部31には、その後端近傍に周方向へ
沿って環状溝部11が形成されており、この環状溝部1
1には、係止リング12が嵌め込まれて取り付けられて
いる。そして、この係止リング12がハウジング21の
環状係止片21aに係合することにより、フェルールホ
ールド29からハウジング21が抜け落ちないようにな
っている。
【0010】また、ハウジング21には、周方向の一箇
所に、軸方向へ沿って挿通切り込み部14aが形成され
ており、この挿通切り込み部14aの奥部には、周方向
へ向かって形成された係止切り込み部14bが形成され
ている。そして、これら挿通切り込み部14aと係止切
り込み部14bとからなるL字型の切り込みが係止部
(係止手段)15とされている。
【0011】ここで、この光コネクタ20は、他の光コ
ネクタ20と、図1に示すアダプタ1を介して接続され
るようになっている。このアダプタ1は、両端にそれぞ
れ光コネクタ20が接続される円筒状に形成されたもの
で、その中間部には、各種機器等に固定されるネジ止め
用の孔部2が形成された固定片3が形成されている。こ
のアダプタ1は、固定片3を挟んだ両側が光コネクタ2
0との接続筒部4とされており、それぞれ周方向の一箇
所に軸方向へ沿ってキー溝5が形成されている。また、
これら接続筒部4には、その周方向の一箇所に係止突起
(係止手段)6が形成されており、ハウジング21に形
成された係止部15に係止するようになっている。
【0012】そして、このアダプタ1によって光コネク
タ20同士を接続する場合は、アダプタ1の各接続筒部
4に、それぞれの光コネクタ21をそのフェルール24
を挿入させながら、外周側へハウジング21を装着す
る。ただし、このときフェルール24に取り付けられた
フェルールホールド29のリング部30に形成された位
置決めキー30aを、接続筒部4に形成されたキー溝5
へ挿通させ、さらに、接続筒部4に形成された係止突起
6を、ハウジング21に形成された係止部15の挿通切
り込み部14aへ挿通させるようにする。
【0013】このようにすると、光コネクタ21のフェ
ルール24の端面23同士が互いに当接される位置に
て、フェルール24の挿入が禁止される。そして、この
時点からさらに、ハウジング21を付勢手段13の付勢
力に抗して接続方向へ移動させ、係止突起6の位置が挿
通切り込み部14aの奥部に達したら、ハウジング21
を周方向(係止切り込み部14bの形成方向と逆方向)
へ僅かに回動させ、係止突起6を係止部15の係止切り
込み部14bに位置させて手を離す。
【0014】このようにすると、ハウジング21が付勢
手段13の付勢力によって後方側へ付勢され、係止突起
6が係止切り込み部14bに確実に係止されてハウジン
グ21が確実に接続筒部4に装着される。また、これに
より、フェルール24は、アダプタ1内に設けられた位
置決めスリーブによって位置決めされるとともに、付勢
手段13の付勢力によって前方へ付勢されることとな
り、互いに接続する光コネクタ20のフェルール24の
端面同士が確実に当接されて、その内部の光ファイバ2
2同士が光接続される。
【0015】次に、接続機構25について説明する。フ
ェルールホールド29の後端部には、筒部31よりも小
径の連結筒部32が形成されており、この連結筒部32
には、前記接続機構25が連結されている。接続機構2
5は、断面半円形の半割りロッド状に形成された下部本
体部41と、フェルール24の中心軸線の延長線近傍に
位置する下部本体部41の上面43上に配置される蓋体
44、45と、これら下部本体部41及び蓋体44、4
5の外周側に取り付けられるクランプ力付与手段46
(C形バネ)とから構成されている。この接続機構25
を構成する下部本体部41には、その先端部側に、前記
フェルールホールド29の連結筒部32が嵌合される連
結リング部41aが形成されている。即ち、この下部本
体部41の連結リング部41aとフェルールホールド2
9の連結筒部32とを嵌合させることにより、フェルー
ルホールド29と下部本体部41とが連結されている。
なお、符号46は、連結リング部41aと連結筒部32
とを連結した状態に固定する固定リングである。
【0016】なお、フェルールホールド29及び接続機
構25を構成する下部本体部41は十分な剛性を有する
素材であれば、硬質樹脂等で形成することも可能であ
る。また、フェルールホールド29と下部本体部41と
を異なる材料から構成する場合、下部本体部41を高い
成形精度の得られる材料で形成することが好ましく、こ
れにより、調心溝を利用した調心機構を適用した場合の
調心精度を向上することができる。また、フェルールホ
ールド29と下部本体部41とを同一材料にて一体成形
しても良い。
【0017】接続機構25は、下部本体部41と、突き
合わせ接続する光ファイバ22、22aの対を下部本体
部41との間に挟み込む蓋体44、45と、下部本体部
41と蓋体44、45との間にて接続する両光ファイバ
22、22aを突き合わせ可能に位置決め調心する調心
機構47(蓋体44に形成されたU溝)と、下部本体部
41と蓋体44、45とに光ファイバ22、22aをク
ランプするためのクランプ力を付与するクランプ力付与
手段46と、該クランプ力付与手段46の付勢力に抗し
て下部本体部41と蓋体44、45との間を押し開く開
放部材48が差し込まれる差込口49(図4参照)とを
備えている。
【0018】図2及び図4に示すように、下部本体部4
1と蓋体44、45とは、フェルール24側の光ファイ
バ22と、接続機構25に後方から差し込まれる別の光
ファイバ22a(単心光ファイバコード)とをフェルー
ル24の中心軸線と一致する調心軸線上で位置決め調心
して挟み込む半割りロッド状の素子部50を構成してい
る。蓋体44、45は、素子部50の調心軸線に沿って
直列に配列されている。蓋体44、45は、硬質樹脂等
で形成する。調心機構47を構成する蓋体44は、高い
成形精度の得られる材料で形成することが好ましく、こ
れにより、調心溝を利用した調心機構47を適用した場
合の調心精度を向上することができる。
【0019】図4及び図5に示すように、調心機構47
は、フェルールホールド29に近い側の蓋体44の下部
本体部41の上面43と対向する対向面51に刻設され
たU溝であり、この上面43の前部との間に挟み込んだ
光ファイバ22、22aを精密に位置決め調心する。下
部本体部41の上面43の光ファイバ22、22aが当
接される領域43a(以下、「当接領域」)は、高い平
面度で平坦に形成されている。なお、調心機構47とし
ては、U溝以外の例えばV溝等の調心溝や、マイクロキ
ャピラリや、3本の精密ロッドや精密ボールで光ファイ
バ22、22aを坦持する構造等の、各種構成の適用が
可能である。
【0020】図2及び図5に示すように、蓋体44の後
側に配置される蓋体45の対向面52には、蓋体44の
調心機構47を構成するU溝と連続するU溝45aが形
成されている。このU溝45aは、該U溝45aと対向
して下部本体部41の上面43上に形成された角溝54
との間に光ファイバ22aの被覆部を挟み込む。U溝4
5aと角溝54との間の調心精度は、調心機構47であ
るU溝と当接領域43aとの間より低くなっている。U
溝45aおよび角溝54は、差し込まれた光ファイバ2
2aをU溝45aおよび角溝54を経由して調心機構4
7に誘い込むようになっている。
【0021】図2および図4に示すように、角溝54は
後端から当接領域43aまで延在し、当接領域43a側
の端部にはフェルール24側へ向かって次第に浅くなる
テーパ部54aを有している。なお、光ファイバ22a
を調心機構47に誘い込む機能を有するものであれば、
U溝にかえて角溝やV溝等を適用することも可能であ
る。また、角溝54は、当接領域43aを貫通してフェ
ルール24に至る形状に形成することも可能である。こ
の場合、フェルール24近傍では、調心機構47との間
に充分な調心精度が確保されるようにする。
【0022】差込口49は、下部本体部41の上面43
に形成された凹部56からなり、素子部50の側面に開
口している。開放部材48は、例えば図1に示すような
楔等の部品である。
【0023】図4に示すように、クランプ力付与手段4
6は、バネ材を断面C形に成形してなるスリーブであっ
て、クランプ力付与手段46の長手方向中央部に形成さ
れた分割溝57によって、内挿した素子部50の蓋体4
4、45のそれぞれに対応する部分に個別にクランプ力
を作用させる。これにより、両蓋体44、45の配列状
態が維持されるとともに、素子部50に挟み込む光ファ
イバ22aの径の違い(図2に示す、被覆部との径の違
い)に対応して、蓋体44、45にクランプ力付与手段
46のクランプ力を個別に作用させることができ、光フ
ァイバ22a部分のクランプ状態を良好に維持すること
ができる。
【0024】クランプ力付与手段46の開口部58は、
素子部50の差込口49に一致させる。なお、クランプ
力付与手段46は、差込口49と連通可能な開口部58
が得られるものであればC形バネに限定されず、例えば
コ字状バネ等の適用も可能である。
【0025】図1〜図3に示すように、押込規制部材2
7は、接続機構25を収容する円筒体である。押込規制
部材27の側面中央部には、押込規制部材27の長手方
向に延在する長穴60が形成されている。この長穴60
は、差込口49や開口部58と一致されている。これに
より、押込規制部材27の外側から差込口49への開放
部材48の差し込みが可能になっている。図2に示すよ
うに、押込規制部材27の後端部には光ファイバ22a
を導入するための導入穴61が開口されている。この導
入穴61は、光ファイバ22aの導入方向前方へ向かっ
て窄まるテーパ形状とされており、光ファイバ22aを
中心へ導いて、その導入を容易に行うことを可能として
いる。
【0026】以下、本実施形態の作用および効果を説明
する。この光コネクタ20によれば、先端面23が研磨
されたフェルール24を組み込んでなるフェルール24
と接続機構25と押込規制部材27とを予め組み立てて
おき、接続機構25に後方から挿入した光ファイバ22
aを接続機構25内でフェルール24側の光ファイバ2
2と接続するだけで簡便かつ短時間で組み立てることが
できる。特に、接続機構25が調心軸線方向側方(接続
機構25の外周面)に露出する差込口49を有すること
により、光ファイバ22、22a同士の接続作業性が大
幅に向上する。
【0027】すなわち、光コネクタ20を組み立てるに
は、差込口49に開放部材48を差し込んで素子部50
を開放した状態で、素子部50に差し込んだ光ファイバ
22aを調心機構47にてフェルール24側の光ファイ
バ22と突き合わせ接続した後、開放部材48を差込口
49から引き抜く。これにより、素子部50内で突き合
わせた両光ファイバ22、22aがクランプ力付与手段
46のクランプ力によってクランプ保持され、接続状態
が維持される。この時、差込口49が接続機構25の調
心軸線方向側方に開口していることから、差込口49で
の開放部材48の挿抜操作が極めて容易である。
【0028】また、本実施形態の光コネクタ20では、
フェルールホールド29に連結された下部本体部41を
組み込んだ構成の素子部50を使用したことで、該素子
部50内にクランプ保持した光ファイバ22、22a
が、下部本体部41の剛性によって安定に支持されるの
で、光ファイバ22、22aの接続状態を長期にわたっ
て安定して維持できる。加えて、接続機構25の調心軸
線がフェルール24の中心軸線上に固定され、フェルー
ル24側の光ファイバ22のフェルール24から突出し
た部分の変形が防止されるので、光ファイバ22、22
aの突き合わせ時に、両光ファイバ22、22aの突き
合わせ力が確実に得られるとともに、光ファイバ22、
22aを接続機構25内にクランプ保持した際にも光フ
ァイバ22に応力を発生させる心配が無く、接続した光
ファイバ22、22a間に目的の接続損失が確実に得ら
れる。
【0029】また、接続機構25では、クランプ力付与
手段46のクランプ力が調心機構47とそれ以外の部分
とで個別に作用するようになっているので、図2に示す
ように、光ファイバ22aの調心機構47に挿入される
光ファイバ22aの後方の被覆部とで径が異なる場合
や、光ファイバ22aに振動が加わったりした場合であ
っても、調心機構47における光ファイバ22、22a
同士の接続状態を安定に維持することができるといった
効果も得られる。しかも、二つの蓋体44、45と下部
本体部41との間に光ファイバ22、22aを挟み込む
構成によれば、調心機構として機能する調心溝や該調心
溝に光ファイバ22aを引き込む案内溝を容易に形成す
ることができ、形成精度の確保が容易になり、低コスト
化できるといった効果も得られる。
【0030】そして、本実施形態の光コネクタ20は、
完成した光コネクタ20の接続機構25に開放部材48
を差し込むと、フェルール24側の光ファイバ22に接
続する光ファイバ22aを簡便に交換することができ
る。
【0031】図6及び図7に示すものは、フェルール2
4に取り付けられたフェルールホールド29と接続機構
25を構成する下部本体部41との連結箇所に補強リン
グ65を装着した光コネクタ20である。この補強リン
グ65は、前記押込規制部材27の先端部が嵌合可能な
円筒状に形成されたもので、その一端側には、フェルー
ルホールド29が嵌合されて固定される嵌合孔部66が
形成されている。つまり、この補強リング65の嵌合孔
部66にフェルールホールド29の後端部を嵌合させて
固定させた状態にて、押込規制部材27の先端部を嵌合
させることにより、フェルールホールド29と押込規制
部材27とが、この補強リング65によって連結固定さ
れ、これにより、フェルールホールド29と接続機構2
5を構成する下部本体部41との連結箇所が補強される
ようになっている。
【0032】そして、このように、補強リング65によ
ってフェルールホールド29と下部本体部41とがさら
に強固に連結されることにより、光ファイバ22、22
aの接続状態をさらに安定した状態に維持させることが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光コネ
クタによれば、下記の効果を得ることができる。請求項
1記載の光コネクタによれば、予め先端研磨されたフェ
ルールに内装固定された光ファイバのフェルール後端か
ら突出した部分と別の光ファイバとを接続する接続機構
が、フェルールの後方に設けられた半割り状の本体部
と、突き合わせ接続する光ファイバの対を本体部との間
に挟み込む蓋体と、本体部と蓋体との間にて接続する両
光ファイバを突き合わせ可能に位置決め調心する調心機
構と、本体部と蓋体とに光ファイバをクランプするため
のクランプ力を付与するクランプ力付与手段と、該クラ
ンプ力付与手段の付勢力に抗して本体部と蓋体との間を
押し開く開放部材が差し込まれる差込口とを備え、前記
差込口が光ファイバ調心軸方向側方に向けて開口された
構成であることから、 (1)本体部を組み込んだ構成の接続機構により、光フ
ァイバ同士の接続位置がフェルールに対して定位置に安
定に保持され、光ファイバの接続状態を安定して維持す
ることができる (2)本体部と蓋体との間を開放する場合には、接続機
構に調心軸線方向側方から開放部材を差し込むことにな
り、開放部材の操作による接続機構の開閉の作業性が向
上する (3)開放部材の操作で、フェルール側の光ファイバに
接続する光ファイバを簡便に交換することができる といった優れた効果を奏することができる。また、フェ
ルールの外周側に、軸方向へ摺動可能にハウジングが設
けられ、フェルールとハウジングとの間に付勢手段が設
けられ、アダプタへ接続すべく、フェルールをアダプタ
へ挿入するとともにハウジングをアダプタの外周へ嵌め
込んだ際に、付勢手段によってフェルールが接続方向へ
付勢される位置にてハウジングをアダプタに係止する係
止手段が設けられた構成を有するので、フェルールをア
ダプタへ挿入しながら、単に、ハウジングをアダプタの
外周に嵌め込んで係止手段によってアダプタへハウジン
グを係止させることにより、極めて容易に互いのフェル
ールを接続することができる。
【0034】請求項2記載の光コネクタによれば、アダ
プタの係止突起をハウジングの挿通切り込み部に挿通さ
せながら、ハウジングをアダプタの外周に嵌め込み、さ
らにハウジングを周方向へ僅かに回動させて係止切り込
み部内に係止突起を配置させることにより、アダプタへ
ハウジングを係止させて、互いのフェルールを接続させ
ることができる。請求項3記載の光コネクタによれば、
補強リングによってフェルールと接続機構との間が補強
されて、フェルールに内装固定された光ファイバと接続
機構に保持された光ファイバとの接続状態をさらに安定
した状態に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタ及びアダプタの斜視図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の光コネクタを構成する
接続機構の構造を説明するフェルール及び接続機構の分
解斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態の光コネクタを構成する
接続機構の構造を説明する蓋体の平面図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態の光コネクタの構成
及び構造を説明する光コネクタの断面図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態の光コネクタの構成
及び構造を説明する光コネクタの側面図である。
【符号の説明】
1…アダプタ、6…係止突起(係止手段)、13…付勢
手段、14a…挿通切り込み部、14b…係止切り込み
部、15…係止部(係止手段)、20…光コネクタ、2
1…ハウジング、22、22a…光ファイバ、23…端
面、24…フェルール、25…接続機構、41…下部本
体部(本体部)、44、45…蓋体、46…クランプ力
付与手段、47…調心機構、48…開放部材、49…差
込口、65…補強リング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アダプタ(1)を介して互いに接続され
    る光コネクタ(20)であって、 光ファイバ(22)が内装固定され先端研磨が施されて
    なるフェルール(24)と、 該フェルールの外周側に、軸方向へ摺動可能に設けられ
    たハウジング(21)と、 前記フェルールと前記ハウジングとの間に設けられた付
    勢手段(13)と、 前記アダプタへ接続すべく、前記フェルールを前記アダ
    プタへ挿入するとともに前記ハウジングを前記アダプタ
    の外周へ嵌め込んだ際に、前記付勢手段によって前記フ
    ェルールの端面(23)が接続方向へ付勢される位置に
    て前記ハウジングを前記アダプタに係止する係止手段
    (6、15)と、 前記フェルールの後端側に配置されて前記光ファイバの
    フェルール後端から突出した部分と別の光ファイバ(2
    2a)とを位置決め調心して突き合わせ接続し、クラン
    プすることで接続状態を維持する接続機構(25)とを
    具備してなり、 接続機構は、フェルールから後側に突設された半割り状
    の本体部(41)と、突き合わせ接続する光ファイバの
    対を前記本体部との間に挟み込む蓋体(44)と、本体
    部と蓋体との間にて接続する両光ファイバを突き合わせ
    可能に位置決め調心する調心機構(47)と、本体部と
    蓋体とに光ファイバをクランプするためのクランプ力を
    付与するクランプ力付与手段(46)と、該クランプ力
    付与手段の付勢力に抗して本体部と蓋体との間を押し開
    く開放部材(48)が差し込まれる差込口(49)とを
    備え、前記差込口が光ファイバ調心軸線方向側方に向け
    て開口されてなることを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、前記ハウジングの周方
    向の少なくとも一箇所に、先端から軸方向へ沿って形成
    された挿通切り込み部(14a)と、この切り込み部の
    奥部にて周方向へ向かって形成された切り込みからなる
    係止切り込み部(14b)とからなるL字型の係止部
    (15)と、 前記アダプタの外周に形成され、前記ハウジングの嵌め
    込み時に、前記挿通切り込み部に挿通され、さらに前記
    ハウジングを周方向へ僅かに回動させることにより、前
    記係止切り込み部内に配置されて係止される係止突起
    (6)とからなることを特徴とする請求項1記載の光コ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 前記フェルールの後端に嵌合固定される
    とともに、前記接続機構の先端に嵌合固定されて、これ
    らフェルールと接続機構との間を補強する補強リング
    (65)が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の光コネクタ。
JP21787997A 1997-08-12 1997-08-12 光コネクタ Withdrawn JPH1164683A (ja)

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