JPH1164156A - 噴流のコレクターダクト - Google Patents

噴流のコレクターダクト

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Publication number
JPH1164156A
JPH1164156A JP23889097A JP23889097A JPH1164156A JP H1164156 A JPH1164156 A JP H1164156A JP 23889097 A JP23889097 A JP 23889097A JP 23889097 A JP23889097 A JP 23889097A JP H1164156 A JPH1164156 A JP H1164156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jet
collector
duct
collector duct
resonance
Prior art date
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Pending
Application number
JP23889097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Nishimura
正治 西村
Toshifumi Kudo
敏文 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP23889097A priority Critical patent/JPH1164156A/ja
Publication of JPH1164156A publication Critical patent/JPH1164156A/ja
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風洞装置の計測室において、気流の吹出し口
から噴出する噴流を集めて下流側に導くコレクターダク
トの共鳴を抑制する。 【解決手段】 コレクターダクト9の一部または全部
を、通気性のある多孔板202で構成し、必要により金網
等の多孔質材203を外側に巻き付けることにより、コレ
クターダクトが音響的に透明になって顕著な共鳴系でな
くなり、これによって噴流が衝突して圧力波の発生する
コレクター部9a付近に共鳴系をなくし、コレクターダ
クトの共鳴を抑制可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば風洞装置の
風路部に設けられて、気流の吹出し口から噴出する噴流
を集めて下流側に導くコレクターダクトに関し、特にそ
の共鳴の発生を抑制できるようにした、噴流のコレクタ
ーダクトに関する。なお、本発明は、風洞装置のコレク
ターダクトに限らず、噴流を集めて下流側に導くコレク
ターダクトに適用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すような開放型測定室8
をそなえた回流型風洞装置10が提案されている。この回
流型風洞装置10は、第1〜第4の4つの屈曲胴(屈曲
部)11〜14をそなえて平面視ほぼ長方形に形成されてい
る。そして送風機1で発生した気流が、第2拡散胴2,
第3屈曲胴13,第4屈曲胴14,整流胴5を経て、測定室
8に流入し、次いで第1拡散胴4,第1屈曲胴11,第2
屈曲胴12の順に流れるようになっている。
【0003】ここで、気流は、測定室8に、縮流胴6を
経て測定室8に開口する吹出し口7ら測定室8に放出さ
れ、その気流は、コレクターダクト9から第1拡散胴4
に流入する。コレクターダクト9はコレクター部9aと
コレクター部9aに連設されたダクト部9bとからな
り、ダクト部9bに連設された第1拡散胴4は、吹出し
口7からの噴流を受けとめて集め、送風機1へ導くため
に設けられており、コレクターダクト9および第1拡散
胴4は通常鉄板等の剛性壁で構成されている。このほ
か、風洞装置として図3に示すようなジェットエンジン
の地上での試運転試験設備に用いられるエンジンテスト
セル100も従来知られている。
【0004】このエンジンテストセル100は、一方の端
部に形成された吸気口120および他方の端部に形成され
た排気口106と、中央部のエンジン設置部101とで凹形に
形成されていて、中央部のエンジン設置部101に取り付
けられた供試エンジン103からの噴流が、エゼクタ効果
で周囲からの気流を伴ってオーギュメンタ110の中に吹
き込まれるようになっている。
【0005】オーギュメンタ110は、コレクター部111と
ダクト部112とで構成され、ダクト部112に多孔板部113
が連設されていて、多孔板部113から出た気流は、排気
消音器105を通って排気口106を通って外部に放出され
る。オーギュメンタ110は、噴流を集めてダクトで排気
口へ導くために設けられており(これが図2の回流型風
洞装置におけるコレクターダクトに相当する)、通常は
鉄板等の剛製壁で構成されている。符号102は吸気消音
器、符号104は推力計測装置、符号103aは供試エンジン
103の吹出しノズル部を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の風洞
装置において、噴流を受けて集めるコレクターダクト9
(110)では、図4に示すように、吹出し渦がコレクタ
ー部に衝突して発生する圧力脈動15が上流に伝播し、吹
出し口(吹出しノズル)7(103a)に到達した時に、
新たな渦放出を誘起するというフィードバック系が存在
して、[数1]式に示す周波数の圧力脈動が発生する。
【数1】 圧力脈動の周波数fv=Uc/(1+Mc)L Uc:渦の移流速度 Mc(=Uc/C):移流速度のマッハ数 C:圧力脈動15の移流速度 L:吹出し口(吹出しノズル)とコレクターダクトとの
間隔
【0007】そして上記周波数fvがダクト部9bある
いはダクト部112の共鳴周波数に一致すると、圧力脈動
は大きく増幅され、自励現象にまで発展し、これが大き
なトラブルの原因となるおそれがある。本発明は、この
ような問題点の解決をはかろうとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、気流の吹出し
口から噴出する噴流を集めて下流側に導くコレクターダ
クトにおいて、同コレクターダクトを、その一部または
全部を通気性のある多孔板で構成して課題解決の手段と
している。
【0009】本発明では、コレクターダクトの一部また
は全部を通気性のある多孔材で構成したことにより、音
響的に透明になり、顕著な共鳴系でなくなる。したがっ
て、噴流が衝突して圧力波の発生するコレクター部付近
に共鳴系が存在しなくなり、自励的なフィードバックが
作用せず、圧力脈動が大きく成長するのを抑制できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態として
の噴流のコレクターダクトについて、その側断面図とし
ての図1に基づいて説明すると、この実施形態では、コ
レクターダクト9(110)(以下「コレクターダクト9」
と略称する)が通気性のある多孔板202で全体形状を形
成されている。
【0011】そして、コレクターダクト9の形状に形成
された多孔板202の外側に、金網等の多孔質材203が巻き
付けられている。多孔質材203の外側に、必要に応じて
押え部材としての押え多孔板204を取り付けてもよい。
また、多孔質材203を多孔板202の内側に設置してもよ
い。多孔板202の内面に、必要に応じて内張り材201を取
り付けることで、多孔板202での発生音の低減化をはか
ることができる。
【0012】多孔質材203の流れ抵抗を、場所によって
変更することにより、コレクター部9a,111に流入す
る気流の流れをスムーズにすることも可能である。ま
た、コレクター部9a(111)あるいはダクト部9b(1
12)の一部のみを上述の構成にしてもよい。
【0013】上述のとおり、この実施形態ではコレクタ
ーダクトの一部または全部が通気性のある多孔材で構成
されているので、噴流の吹出し渦がコレクター部9a,
111に衝突したときに発生する圧力脈動15が弱くなる。
またダクト部9b,112が音響的に透明になり、音響ダ
ンピングが大きくなって顕著な共鳴を生じなくなる。そ
の結果、自励現象による大きな圧力脈動の発生が防止で
きる。
【0014】多孔質材203を多孔板202の外側あるいは内
側に巻き付けることにより、上記の効果が一層顕著とな
る。多孔質材203は多層にしたほうがより効果的であ
る。なお、多孔板202は通気性があるとはいえ、コレク
ターダクトの壁面を横切る流れについては大きな抵抗を
もっているため、噴流を集め導くというコレクターダク
トの本来の機能はそのまま保持できる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の噴流のコ
レクターダクトによれば、コレクターダクトの一部また
は全部を通気性のある多孔材で構成したことにより、噴
流の吹出し渦がコレクター部に衝突したとき発生する圧
力脈動自体が弱くなり、またダクト部が音響的に透明に
なり、音響ダンピングが大きく顕著な共鳴を生じなくな
り、これにより自励現象による大きな圧力脈動の発生を
防止できるという効果が得られる。なお、多孔板は通気
性があるとはいえ、コレクターダクトの壁面を横切る流
れについては大きな抵抗となるため、噴流を集め導くと
いうコレクターダクトの本来の機能はそのまま保持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての噴流のコレクター
ダクトを示す側断面図。
【図2】従来の回流型風洞装置を示す模式図。
【図3】同エンジンテストセルを示す模式図。
【図4】従来のコレクターダクトにおける圧力脈動の発
生状態を示す模式図。
【符号の説明】
1 送風機 2 第2拡散胴 4 第1拡散胴 7 吹出し口 8 測定室 9 コレクターダクト 9a コレクター部 9b ダクト部 10 回流型風洞装置 100 エンジンテストセル 101 吸気口 103 供試エンジン 103a 吹出し口 104 推力計測装置 110 オーギュメンタ 111 コレクター部 112 ダクト部 201 内張り材 202 多孔板 203 多孔質材 204 押え多孔板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気流の吹出し口から噴出する噴流を集め
    て下流側に導くコレクターダクトにおいて、同コレクタ
    ーダクトが、その一部または全部を通気性のある多孔板
    で構成されていることを特徴とする、噴流のコレクター
    ダクト。
JP23889097A 1997-08-20 1997-08-20 噴流のコレクターダクト Pending JPH1164156A (ja)

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JP23889097A JPH1164156A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 噴流のコレクターダクト

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JPH1164156A true JPH1164156A (ja) 1999-03-05

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ID=17036796

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JP23889097A Pending JPH1164156A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 噴流のコレクターダクト

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JP (1) JPH1164156A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045620A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 株式会社大気社 風洞実験装置
CN105203294A (zh) * 2015-10-20 2015-12-30 国网浙江省电力公司电力科学研究院 一种导线舞动试验用的风场模拟装置
JP2019117129A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社コーアツ 風洞装置の風路構造
CN110160734A (zh) * 2019-05-23 2019-08-23 华中科技大学 基于多孔介质的风洞喷管、主动降噪装置及方法
CN110320001A (zh) * 2019-07-31 2019-10-11 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 一种开口射流风洞收集器

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JP2019117129A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社コーアツ 風洞装置の風路構造
CN110160734A (zh) * 2019-05-23 2019-08-23 华中科技大学 基于多孔介质的风洞喷管、主动降噪装置及方法
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Effective date: 20010425