JP3315677B2 - 風洞実験用の消音設備 - Google Patents
風洞実験用の消音設備Info
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Description
備に関する。さらに詳しくは、風洞実験設備において気
体の噴出に伴う騒音を吸音および共鳴によって低減する
ための消音設備に関する。
域の騒音を発生する設備がある。たとえば模型の被験体
を用いて風洞実験を行うための風洞実験設備である。
る。この風洞実験設備51には圧縮空気を蓄える球形の
蓄圧タンク52が備えられている。蓄圧タンク52から
高圧空気が圧力調整弁53aを通して集合筒53から高
速気流として可変ノズル54に導かれる。可変ノズル5
4の吐出口には被験体がセットされる測定部55が配設
されている。そして、高速気流は測定部55から拡径通
路たるディフューザ56を通して消音設備57内に導か
れ、排出される。
においては、より実機に近い現象を模擬することができ
る高レイノルズ数試験が要求される。そして、試験気流
の高圧化と設備の大型化が必要となる。また、一般に吹
き出し式の風洞において発生する騒音は、数ヘルツ程度
の超低周波域から可聴域全域にわたってほぼフラットな
音響出力特性を持っていることが知られている。したが
って、実機に近い条件で高レイノルズ数試験を達成する
風洞では、大流量、大圧力比、大口径となるため、騒音
も全周波数帯域での音響出力の増大と低周波数化を避け
ることができない。
備も大型化し、また、低周波騒音を消去するための共鳴
式消音と、より高い周波数の騒音、すなわち可聴域の騒
音を消去するための吸音式消音とが併用される。
(NACA)が1955年に発行した TECHNICAL NOTE
3378に開示されている消音設備である。この消音設備6
1はディフューザ62に沿ってその周囲に共鳴室63a
が複数室配設され、ディフューザ62の下流にも流路6
4に沿って共鳴室63bが複数室配設されている。流路
64のさらに下流には吸音手段たるスプリッタ65が配
設されている。すなわち、本消音設備61では排気気流
の流路に沿って共鳴式の消音域と吸音式の消音域とが別
個に、すなわち、流路に沿って直列に設置されている。
なお、図中の符号66は流路64と共鳴室63a、63
bとを連通する開口である。
ように風洞実験設備の大型化に伴って消音設備も大型化
が避けられない現状では、上記消音設備61は広大な敷
地を要することとなり種々の不都合が生じることがあ
る。
れたものであり、設置敷地を含めて設備全体を小型化す
るとともに、広い周波数帯域の騒音を効果的に消音する
ことができる消音設備を提供することを目的としてい
る。
部から仕切壁によって画された噴出気流のための通路
と、上記仕切壁の通路側面に近接して配設された通気性
を有する吸音板と、上記通路の外方に、上記仕切壁によ
って隔てられて配設された共鳴室とを備えており、上記
仕切壁に、通路と共鳴室とを連通する開口が形成されて
いる。
の共鳴室に上記開口が形成されることによって共鳴型消
音装置が構成される。そして、この共鳴型消音装置によ
る共鳴現象によって通路内の騒音を減音するのである。
た通路の領域の外方に共鳴型消音装置が併せて配設され
るので、吸音板の領域と共鳴型消音装置の領域とが直列
に配設された従来の消音設備に較べて設置スペースの大
幅な低減が可能になる。
を振動や摩擦のエネルギとして吸収する部材であり、効
果的に可聴域の騒音を低減することができる。
配設されてなる消音設備にあっては、通路内の可聴域騒
音をより効果的に吸音することができる。
る消音設備にあっては、共鳴室内に可聴域の音波が進入
することを効果的に抑制することができる。
壁の共鳴室側の面に取り付けられてなる消音設備にあっ
ては、高周波数の音波が共鳴室へ進入することを、上記
共鳴型消音装置による低周波騒音の低減効果を損なうこ
となく抑制することができる。
明の消音設備の実施形態を説明する。
す側面断面図である。図2は図1のII−II線断面を
示す、いわば一階部分の平面断面図である。
風洞実験設備からの高速気流を噴出するディフューザ2
の下流側に配設されている。ディフューザ2の出口端は
消音設備内に挿入された状態にされている。本消音設備
1における気流の流路は、敷地の節約のために、途中で
上方へ曲がって折り返す二階建てのものである(図1参
照)。なお、二階部分はその図示が省略されている。流
路は仕切壁3によって外部から画された通路4から構成
されている。そして、この通路4内には気流の流れ方向
に沿って、騒音を吸収するためのスプリッタ5が配設さ
れている。
(図2参照)および上方(図1参照)に共鳴室6が複数
個配設されている。各共鳴室6は仕切壁3によって通路
4とは隔てられているが、その仕切壁3には共鳴室6と
通路4とを連通する複数個の開口7が穿設されている。
この共鳴室6と開口7とから共鳴型消音装置が構成され
る。ディフューザ2から放出される風洞発生騒音は通路
内を進行するにともなって各共鳴型消音装置によって減
音される。
共鳴型消音装置を設けてもよく、さらに、通路4の突き
当たり部分4aの外方等に配設してもよい。
ている。これは共鳴周波数を変えて広い周波数帯域の低
周波騒音に対応するためである。
通路4を形成する仕切壁3の通路側の全面に沿ってグラ
スウールなどの通気性を有する材料からなる吸音板8が
配設されている。この吸音板8は図3に示すように、仕
切壁3の面から若干距離だけ離間した位置に壁面にほぼ
平行して配設されている。仕切壁3の上記開口7も吸音
板8によって通路4から隔てられているが、吸音板8は
通気性を有するので低周波騒音は吸音板8を通過して開
口7から共鳴室6内に進入する。
吸音手段である。
室6の側には他の消音器9が配設されている。この消音
器9は開口7の形状にほぼ一致した流路断面を持ってい
る。消音器9を配設することにより、上記壁面の吸音板
8の作用に加えてさらに共鳴室6に進入する可聴域の音
波が低減される。その結果、共鳴室内の可聴域の騒音レ
ベルは低下し、共鳴室の外部との隔壁の透過損失を小さ
くすることができ、外部との隔壁を薄くすることができ
る。
ても共鳴型消音装置の機能が影響を受けないことは模型
実験によって証明されている。
器9は、開口7における仕切壁3の共鳴室6側の面に取
り付けられている。こうすることにより、消音器9を開
口内に挿入した形で取り付けるのに較べて共鳴型消音装
置の機能が影響を受けない。
領域とより高い周波数の騒音を低減する領域とを一体に
配設することができるため、消音設備の設置スペースが
大幅に低減される。
図である。
る。
(b)は図3(a)のA部拡大図である。
す概略図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 外部から仕切壁によって画された、噴出
気流のための通路と、上記仕切壁の通路側面に近接して配設された通気性を有
する 吸音板と、 上記通路の外方に、上記仕切壁によって隔てられて配設
された共鳴室とを備えており、 上記仕切壁に、通路と共鳴室とを連通する開口が形成さ
れてなる風洞実験用の消音設備。 - 【請求項2】 上記吸音板が上記開口を覆うように配設
されてなる請求項1記載の風洞実験用の消音設備。 - 【請求項3】 上記開口に消音器が配設されてなる請求
項1記載の風洞実験用の消音設備。 - 【請求項4】 上記消音器が、開口における仕切壁の共
鳴室側面に取り付けられてなる請求項3記載の風洞実験
用の消音設備。
Priority Applications (1)
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JP2000023569A JP3315677B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 風洞実験用の消音設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000023569A JP3315677B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 風洞実験用の消音設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001214728A JP2001214728A (ja) | 2001-08-10 |
JP3315677B2 true JP3315677B2 (ja) | 2002-08-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Families Citing this family (2)
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KR101427286B1 (ko) | 2013-01-31 | 2014-08-06 | 인하대학교 산학협력단 | 흡음기능이 포함된 열교환식 환기장치 |
CN116242576B (zh) * | 2023-05-11 | 2023-07-25 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种适用开口风洞带地板试验的地板及带地板的开口风洞 |
-
2000
- 2000-02-01 JP JP2000023569A patent/JP3315677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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